album

Indies Album『Original Love』● '00/10/24 re-release

ORIGINAL LOVEのインディーズデビュー盤。これがまた、田島貴男ならではの要素がこのときから出まくっていますね。ピチカート・ファイヴとはまた、一線を異なるサウンドで魅了してくれます。

1. ORIGINAL LOVE (BODY FRESHER II)

作詞・作曲:田島貴男

アコギをジャカジャカとかき鳴らす勢いのあるナンバー。田島貴男、熱く歌い上げます。

2. CAUTION (100 SECRETS OF LOVE)

作詞・作曲:田島貴男

ジャズっぽくジャムっているロックナンバー。ギターがいい味を出し、リズム隊の奏でるビートと交わり、独特のメロディーが誕生。

この頃の邦楽と相反するメロディーをORIGINAL LOVEは産み出していたんだなぁ、と納得させられる曲です。

3. TALKIN' PLANET SANDWICH

作詞・作曲:田島貴男

アコギ1本で英語詞を淡々と歌う曲。でもこの曲、今で言う “カフェ・ミュージック”に最適なおしゃれな仕上がりなんですねぇ。

4. Mr.BIG ROCK

作詞・作曲:田島貴男

いきなりはじけまくり。カッティングするギター、飛び交うリズムとビート。これは極上のポップ・ロックだ。最上級。

前曲と全く違うが、どちらも“オリジナル・ラヴ”だから、またいいんだわ。

5. ORANGE MECHANIC SUICIDE

作詞・作曲:田島貴男

そして、この曲が後に発売される田島貴男本人監修のベストアルバム『変身』に収録されることになるほどの名曲です。

ポップでキャッチー、メロディアスな曲。斬新で今までの邦楽にはなかったような歌がここで1曲できあがり。

6. X'mas NO HI

作詞・作曲:田島貴男

おっ、アカペラだ。と思っていたらロックチューンに変身。一応クリスマスソングらしくベルのエフェクトが入っています。

詞の方は皮肉たっぷり、「クリスマスの日」と「クリスマスの火」をかけています。って放火魔じゃん。曲に反して詞が過激。遊び心が見られる1曲です。

7. DARLIN'

作詞・作曲:田島貴男

メジャー1stAlbumにも収録されている曲。インディーズ・バージョンですね。軽いボッサタッチのロックナンバー。アコギがジャカジャカ。

メジャーバージョンとは歌詞が若干違います。

8. BODY FRESHER

作詞・作曲:田島貴男

こちらもメジャー1stAlbumに収録されている曲。全編英語詞。サウンドはアコギがメイン。

あっさりとした感じで油っこくなく、するりと抜けて行く感じで行く・・・と思ったら最後はジャム・セッション。田島の熱いスキャットもフルに全開です。

1st Album『LOVE! LOVE! & LOVE!』● '91/7/12 release

ORIGINAL LOVE、記念すべきメジャー1st Album。しかも、2枚組みという強力盤。いやぁ、はなからやることが違いますね、この人たちは。

とにかく熱くファンキーな楽曲が詰まっています。インディーズでも聞かせてくれた名曲「ORANGE MECHANIC SUISIDE」の様変わりにはびっくりだ。

PART-1

1. BODY FRESHER

作詞・作曲:田島貴男

ちょっとスカの入ったいい感じの曲。ジャズのテイストも入っていてジャムったかんじもGoodです。

ベースがとっても心地の良いグルーヴを産み出している。やっぱり歌い方が今までになかった感じ。純歌謡曲とはまったく異なる路線ですね。

2. BLUE TALK

作詞・作曲:田島貴男

一転してイントロはムード歌謡調でサウンドがいやらしいです。全体としてはジャズテイストオシャレなんだけれども、最後でまたいやらしくなってる。

3. DEEP FRENCH KISS

作詞:宮田繁男 作曲:田島貴男

メジャーデビュー曲ですよ。田島貴男の甘~いヴォーカルでもうメロメロ。とにかく聞けばわかるって。 もう、まさしくORIGINAL LOVEです。大人です。さすがです。

4. GIANT LOVE

作詞・作曲:田島貴男

今度はボサノヴァです。曲はとってもオシャレ。でもジャイアントラブって・・・。

5. SWEAT AND SUGAR NIGHT

作詞:田島貴男 作曲:オリジナル・ラヴ

甘いムードたっぷりの歌に田島貴男の控えめなヴォーカルが絡み付く。でもじれったく感じる。だって曲が7分半。

6. FAT LOVE STORY

作詞・作曲:田島貴男

忍び足で歩きたくなるようなピンクパンサーみたいな曲。最後はセッションみたくジャーンと締めてくれます。

7. TIME

作詞・作曲:田島貴男

ALLサビと言っていいほどの曲。ジャズロックっぽいサウンドはいいんだけど、やっぱ同じメロディー繰り返されてもつまんない。

後半の盛り上がりがなんとか面白くしてくれてる。

8. 夜をぶっとばせ

作詞:小西康陽 作曲:田島貴男

これは名曲!Pizzicatoコンビによる曲はノリのよいポップロック。PizzicatoではなくきちんとORIGINAL LOVEサウンドになっているからカッコイイ。そりゃそうか。

1995年にレコード会社を移籍する際、東芝側が最後っ屁として勝手にシングルカットしてリリース。しかもリミックスして。

まぁ、初期の名曲はいつまでたっても名曲ということを再認識させてくれたって事で。

PART-2

1. LOVE VISTA

作詞:田島貴男 作曲:オリジナル・ラヴ

12分超の大作。でもこんなに時間必要なのか?サウンドがとってもディープ。後半はもうインストになっています。

2. WITHOUT YOU

作詞:木原龍太郎 作曲:田島貴男

田島貴男のファルセットがとってもGoodなバラードナンバー。詞のほうはとってもとっても甘いラヴソング。

3. I WANT YOU

作詞:井上 トミオ 作曲:田島貴男

ポップなロックナンバーでとってもオシャレ。サビなんかとにかく盛り上がる勢いのある曲。声がいい!

4. DARLIN'

作詞:田島貴男・村山 孝志 作曲:田島貴男

このアルバムの中ではちょっと影が薄いのでは?確かにオリラヴ色はでているんだけれども・・・。

5. JAMPIN'JACK JIVE

作詞・作曲:田島貴男

一方こちらはこのアルバムの中ではいちばんファンキーなナンバー。もうはじけまくってます。ノリノリです。シャウトしまくりです。

6. LOVE SONG

作詞:田島貴男・森 宣之 作曲:オリジナル・ラヴ

今度はソウルでとってもファンキー。田島貴男、入魂の一曲ってな感じで心の底から歌っております。

7. ORANGE MECHANIC SUICIDE

作詞・作曲:田島貴男

インディーズの曲をボサノヴァに。でもやっぱりインディーズバージョンのほうがノリがあっていいです。 こちらのバージョンは落ち着きすぎ。眠たくなってくる。でもアルバムの締めにはいいのかな?

2nd Album『結晶 SOUL LIBERATION』● '92/5/1 release

ORIGINAL LOVEの2枚目。本当に2枚目なのか?と疑いたくなるようなほどの完成度。

2曲のシングルを含みながらも、全体をまとうのはやはり田島貴男を主導とする彼らのサウンド。本当に濃いんだ、これがまた。

ハードなナンバーからポップナンバー、変幻自在に演奏をこなすORIGINAL LOVEに乾杯。

1. 心理学 psychology

作詞・作曲:田島貴男

いいですねぇ、出だしから。ベースといいドラムといい。スウィング・ジャズです。 しかもラップ!?みたいな物を取り入れている。とにかくかっこいいナンバー。

2. 月の裏で会いましょう アルバムヴァージョン let's go to the darkside of the moon

作詞:木原龍太郎 作曲:田島貴男

メロディアスなナンバー。やっぱりおしゃれですね。サビでのハモリがとってもきれい。やっぱり田島貴男のヴォーカルはいいね。

シングルテイクとはアレンジはそんなに変わってはいないけれど、出だしが違います。シングルの出だしの方が個人的には好き。

3. ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ アルバムバージョン million secrets of jazz

作詞・作曲:田島貴男

タイトル通りジャズです。ベースラインがとっても気持ちが良くかっこいい。

ちなみにアルバムヴァージョンになっているのは限定アナログ版にオリジナルが収録されているから。そっちも聴きたかったなぁ。

4. スクランブル scramble

作詞:木原龍太郎 作曲:田島貴男

スイング・ジャズの要素を取り入れたアップテンポなナンバー。随分と音がゴージャス。 サビがもうポップポップで、何か夜の高速のドライブが似合いそう。

5. 愛のサーキット love circuit

作詞・作曲:田島貴男

このアルバムの中ではハードなナンバーでロックしている。ギターがうねるうねる。ヴォーカルが前に出ていて伝わってきやすい。

にしても極楽浄土を歌詞に出すとわね。

6. フレンズ friends

作詞:木原龍太郎 作曲:田島貴男

ミディアムテンポのポップなナンバー。バンドっつて感じがするくらい1つ1つの音が際立って聞こえる。コーラスもばっちりで爽快です。

7. スキャンダル scandal

作詞・作曲:田島貴男

アップテンポ。オリジナル・ラヴを凝縮した感じ。ポップかつダーク。そしてクール。

8. フェアウェル フェアウェル farewell farewell

作詞:木原龍太郎 作曲:田島貴男

この曲で田島のソウルを感じる。ミディアムテンポでゆっくりした曲の中にオリラヴの特徴が出ている。

その中でもサビでのヴォーカルといいサウンドといい何か感じるものがある。叙情的。いい曲だ。

9. ヴィーナス the venus

作詞:木原龍太郎 作曲:田島貴男

ミディアムテンポのナンバー。もう大人のテイストたっぷりで甘~く甘~く歌ってます。サビがやっぱいいね。コーラスもグッド。夏ですねぇ。

シングルテイクよりも若干長いです。フェイドアウトの部分ですけれど。

10. セレナーデ serenade

作詞・作曲:田島貴男

こぢんまりとした感じ。アコーディオンが効いてる。バイオリンまで登場して最後に面白くなってる。

Remix Album『SESSIONS』● '92/8/26 release

ORIGINA LOVE初のリミックス・アルバム。 2曲のシングルナンバーは、ピアノとヴォーカルのみで再演されてメロウなサウンドでムードたっぷり。

そのほか、かなりかついナンバーを選りすぐりのリミキサーたちが上手に料理しています。

特にU.F.O.だったり、BRAND NEW HEAVIESなんか、 ORIGINAL LOVEならではの人選だと思いますよ。曲数が少ないのが、ちょっと残念。もしかしたらリリース早すぎたんじゃないかなぁ。

1. 月の裏で会いましょう (VOCAL&PIANON VERSION) let's go to the darkside of the moon

ピアノとヴォーカルだけのシンプルな曲。オリジナルの曲のよさがここでさらにグッとこさせてくれる。心から歌い上げている感じがいいね。

2. 心理学 (featuring ARTHUR H.) psychology

オリジナルのラップ?部分がフランス語に。よりいやらしくなっています。

3. ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ (U.F.O. REMIX) million secrets of jazz

Remixed by U.F.O.(United Future Organization-TADASHI YABE,TOSHIO MATSUURA,RAPHAEL SEBBAG)

打ち込みを使用し、ジャズのテイストをちょいと抑え目にリミックス。ヴォーカルが前に出て力を感じる。後半のトランペットとのからみもいい。

4. ラヴ・ヴィスタ (featuring CLEMENTINE,Remix by LARRY HEARD"Mr.Fingers") love vista

Remixed and Additional Production by LARRY HEARD

オリジナルテイクよりもさらにディープに感じるのは打ち込みのせい?後半では目玉のクレモンティーヌによるフランス語の語り。よりムーディーに。

5. スキャンダル (BRAND NEW HEAVIES REMIX) scandal

Remixed by BRAND NEW HEAVIES

こちらはオリジナルにジャズテイストを加えたナンバーに仕上がった。でもたいして効力無い感じ。

6. 心理学 (TAKAO TAJIMA,HIROSHI EGAITSU REMIX) psychology

Remixed by TAKAO TAJIMA,HIROSHI EGAITSU

やけにアフリカンな仕上がり。第1印象はそんな感じ。ただ単にベースラインを強調したんですね。そこにトランペットがからむんです。

7. ジャンピン・ジャック・ジャイヴ (featuring MITSUYOSHI AZUMA) jumpin' jack jive

吾妻光良とのコラボレート。後半ではシャウトもしてます。オリジナルよりも若干濃くなった感じ。

8. ヴィーナス (VOCAL&PIANON VERSION) the venus

最後はしっとりとピアノ&ヴォーカルで。こちらもオリジナルの楽曲のよさを再認識させてくれる。

3rd Album『EYES』● '93/6/16 release

ORIGINAL LOVEの3枚目。かなりディープなアルバムに仕上がっています。なにせ「Let's Go!」から始まるんだからね。

予期せぬ出来事にもびくともしない、ORIGINALなサウンドを聞かせてくれます。シングルが1曲ながらに、シングルカットしてもいいだろうと思うような曲が多々あります。 特に「いつか見上げた空に」は、本当にいい曲なんだよ。

1. LET'S GO!

作詞・作曲:田島貴男

アルバムのオープニングを飾る曲はミディアムテンポでグルーヴィーなナンバー。でもってちょいとアングラで表へバーンと出す感じではない曲。

けれどそこんところを上手に聞かせてくれるのがオリジナル・ラヴ。やっぱ大人っぽく仕上がっています。

2. サンシャイン ロマンス (アルバムヴァージョン)

作詞:木原龍太郎 作曲:田島貴男

とっても爽やかでホーンセクションの魅力が思う存分楽しめる夏の曲。サビがキャッチーだし前曲とは一転して明るいナンバーです。

シングルテイクよりも若干長くなっておりますが、ただ単にフェイドアウトを伸ばしてホーンの魅力を出してるだけです。

3. 灼熱 The body for sunshine

作詞:宮田繁男 作曲:田島貴男

再びディープなサウンド。そしてソウルフル。あまり表出ではないけれどね、この曲は。詞も少しエロティックだし。

4. DEEPER

作詞:吉田美奈子 作曲:宮田繁男 コーラスアレンジ:吉田 美奈子

タイトル通りディープな曲。コーラスからしてアダルト。ちょいとジャズも入ってて心地よいです。

5. 妖精愛 Glow up with me

作詞:村山孝志・木原龍太郎・田島貴男 作曲:村山孝志

ミディアムテンポのグルーヴィーなナンバー。サビではカスタネットが鳴り響くサンバが入っています。

6. WALL FLOWER

作詞:田島貴男・木原龍太郎 作曲:田島貴男

ちょっとサンバ入った軽快なナンバー。楽しい曲なんですが、田島のヴォーカルに元気の良さが見られないのは・・・気のせいでしょうか?

7. JUDGEMENT

作詞・作曲:田島貴男

ブルースですか、今度は?ソウルフルであり曲の方もグルーヴィーに。

8. 砂の花 Desert Rose

作詞:田島貴男 作曲:木原龍太郎

久々にアップテンポなナンバー。サビのコーラスとかキーボードの使い方とかオシャレに仕上がっています。

9. いつか見上げた空に

作詞:田島貴男・木原龍太郎 作曲:田島貴男

ピアノのイントロからグッとひきつけてくれる曲。アップテンポでホーンセクションが夏色に染めてくれる1曲。爽やか爽やか。

10. I WISH

作詞・作曲:森宣之・宮田繁男・田島貴男

お、ちょっと今までには見られなかったデジタル感を加えたバラードナンバー。サックスといいキーボードといい、いい仕事しています。

田島のソウルフルなヴォーカルも健在。

Best Album『SUNNY SIDE OF ORIGINAL LOVE』● '93/12/8 release

一応ベストアルバムなんだけれども・・・New VersionやNew Recordingがほとんどで、ほぼRemix Albumに近い状態です。しかも最新シングル「接吻」もアルバムヴァージョンで入っているし。

一応、この頃のオリジナル・ラヴのアプローチが見られるいわば、"今のオリジナル・ラヴ"を出したかったのでしょうか。

ほとんどの曲がよりディープに、よりグルーヴィーに変わっています。シングルだった曲もアレンジが変化されてこれまた別の角度で面白いです。

4th Album『風の歌を聴け』● '94/6/27 release

ORIGINAL LOVE、ベストアルバムをはさんでの通算4作目のオリジナルアルバム。タイトルは小説にもありましたが、あたかもその名の通り、風が流れるような雰囲気を放つ楽曲の数々。 頭っからファンキーで、かっこいいしね。頭2曲の流れはとにかくいい感じに仕上がっています。ヒットシングル「朝日のあたる道」収録。

ただ、それだけじゃ終わらない可能性が詰まったアルバム。とにかくヴァラエティー豊か。

1. The Rover

作詞・作曲:田島貴男

ミディアムテンポのグルーヴィーなロックナンバー。なんともリズムが心地よい。このアルバムのオープニングを飾るにふさわしいね。

なんか流れ者の歌みたいな感じ。サウンドも自由気ままでどことなく軽い。

2. It's a Wonderful World

作詞・作曲:田島貴男

田島貴男のヴォーカルがとってもセクシーなジャズテイストのロックナンバー。ヴォーカルが全編にわたってファルセット使用。

随分と挑戦的なナンバーだなぁ。少し辛そうに聞こえるのは・・・。サビでオクターブ下げると思いきや続行だからね。こんなスタイルでも"オリジナル・ラヴ"しています。

3. The Best Day of my Life

作詞・作曲:田島貴男

軽いサンバを取り入れたラテン調の明るい1曲。やっぱ情熱的ですねぇ。Aメロの出だしのだんだんヴォーカル音量が大きくなるところがちょっと今までにない。 サンバだけにサビ直前のリズムがいい感じ。また、間奏では陽気なリズムたちが本領発揮で楽しい感じです。

4. 二つの手のように

作詞:田島貴男 作曲:木原龍太郎・田島貴男

この曲がまたイントロからムードたっぷりの落ち着いたナンバーなんですよ。いかにも渋谷サウンド。AOR的でもあり、大人のサウンドを展開。

まず、坪倉唯子(ポンポコリン)のコーラスがいい味出しすぎです。また、田島による詞がセクシャルと言うかフェティシズムと言うかエロティックと言うかですね。

田島のヴォーカルがまたいい味を出しているのも魅力です。

5. フィエスタ

作詞・作曲:田島貴男

前曲のしっとりと落ち着いた感じを一気にふっとばすウェスタン・カントリー・サウンド。もうどこをどう切ってもウェスタン。

ここまでくると逆に開き直っちゃって思い切ってやっているからおかしくなくなるね。なんか人生を歌っているみたいです。

6. 心 ANGEL HEART

作詞・作曲:田島貴男

イントロNothingで始まる曲。ボサノヴァタッチのサウンドの中に田島自ら奏でるグロッケンがまたたまらないアルバムミックス。

オリジナルテイクの方がロック色が少し強い。最後はサルサに変身。情熱的サウンド展開のもう釘付け。

7. 時差を架ける想い

作詞:田島貴男 作曲:田島貴男・小松秀行

な~んだ、最初ジャズっぽくしっとりとそのままいくと思ったら、途中から急にテンポアップでラテン調に変わった。

途中ルパン三世みたいな曲になったりしておもしろいが、何かが物足りない。最後の田島のスキャットによって今までの流れが消された感じがしてならない。

8. Two Vibrations

作詞:田島貴男 作曲:田島貴男・小松秀行

かなり濃い。ジャムテイストのロックナンバー。随分サウンド面からソウルフルな気持ちが伝わってくる。そしてサビでさらに濃い。とにかく濃い。

9. Sleepin' Beauty

作詞:木原龍太郎 作曲:木原龍太郎・田島貴男

タイトルは"眠れる森の美女"であって、てっきり壮大で美しいバラードかと思いきや、これが見事に正反対の曲であったわけだよ。

ミディアムテンポのグルーヴィーなナンバーで、木原マジックによってかかれた詞の世界が田島ワールドとは一味違ったものを展開してくれている。

10. 朝日のあたる道 AS TIME GOES BY

作詞・作曲:田島貴男

CMソングとしてガンガンO.A.されていた記憶があります。懐かしいなぁ。

軽いロックテイストではねたリズムが心地よいオシャレでキャッチーなナンバー。オリジナル・ラヴ的ポップの爆発です。鐘の音がポイント。春の彩りを感じられる1曲でもあります。

シングルテイクとアルバム収録ナンバーの違いはというと・・・、あまりよくわかりません。アルバムの方が若干軽いかなぁ。そんな気がする今日この頃。

Best Album『THE VERY BEST OF ORIGINAL LOVE』● '95/4/28 release

2枚目のベストアルバムはORIGINAL LOVEのレコード会社移籍に伴って、古巣であるEMI側が勝手にリリースしたもの。

でもこれがまたヒットするわけですよ。おいしいとこどりしてるし。ここからEMIはバンバン勝手にCDをリリースします。

15. Winter's Tale ~冬物語~

作詞:高野寛 作曲:田島貴男

ボーナストラック的に収録されたナンバー。これまたEMIだからこんなことできるんでしょうね。

田島貴男だったらやっていなかった?季節感たっぷりの爽快なポップチューン。

5th Album『RAINBOW RACE』● '95/5/17 ('14/6/18) release

ごたごたのレコード会社移籍を経てようやく完成した、ポニーキャニオン移籍第一弾アルバム。

先行シングル「夢を見る人」でも見られるようなアダルトな路線が多い楽曲ですね。この頃はまだ田島貴男の濃さがそれほどまで現れていない。

幾分かORIGINAL LOVEなんだけれども、ORIGINAL LOVEじゃないような。もちろん、かなりのクォリティあふれる作品です。「流星都市」とか「Bird」とか、さすがはORIGINAL LOVEだよね。

1. ブロンコ

作詞・作曲:田島貴男

詞の中にも登場しているが、ちょっとブルースっぽい感じのアップテンポなファンキーソング。

ブルースハープとか、なんかアメリカの田舎にいる感じがする。いいね、ソウルフルだね。文学的な詞はやっぱり田島らしさが出ている。

2. ダンス

作詞・作曲:田島貴男

ファンキーなリズムナンバー。やっぱり濃いです。アコギサウンドが気持を軽くそていますかね。

コーラスも息が合っていたり、ホーンセクションがいい味を出していたり、もう言う事なし。ただ7分の長さがねぇ。

3. Your Song

作詞・作曲:田島貴男

ピアノでしっとりと思ったら、アップテンポでサンバに変身。

ラテンフレーバーたっぷりの夏向きソングに子供達のコーラスとオーケストラが入り混じります。これまたミスマッチさがたまらないけれど、イイ曲です。

4. 夢を見る人

作詞・作曲:田島貴男

移籍第1弾シングル。ムードたっぷりの大人のロックナンバーとなっております。

何でまたこんなに甘くメロウなサウンドに仕上げることができるのでしょうか?季節感が時期にぴったりです。ちょっと旅に出たくなるなぁ。

それにしても前のレコード会社と何があったのか?随分とごたごたが起こったさなかのリリースであまりパッとしませんでした。

5. 流星都市

作詞・作曲:田島貴男

またまた甘いサウンドの登場。ムード歌謡というかムードロックというか、ちょっと年齢層高いっす。詞の中の舞台は東京?

だとしたら流星都市ってちょっと程遠く感じる。都心では星が見えにくいからね。ま、都会の似合うオリジナル・ラヴですから。

6. 夏着の女達へ

作詞・作曲:田島貴男

げ、全く流れを無視したかのような感じのレゲエナンバーの登場。こちらはタイトル通りに夏向きで愉快爽快、アップテンポのポップチューン。

ただちょっとオリジナル・ラヴ的な要素が薄いかなぁ。セクシーというかいやらしさというか、間に見えます。

7. ホモ・エレクトス

作詞:田島貴男 作曲:小松秀行・田島貴男

再びファンキーナンバー。しかもちょっとリズムといい詞といい難しい曲ですな。だいたい「ホモ・エレクトス」って・・・。

こんなタイトル、田島ならではです。ちょっとジャムセッション風の曲はアメリカ南部を思わせるような陽気な気分にさせてくれます。

8. ミア・マリア

作詞:酒匂 春水 作曲:木原龍太郎・田島貴男

本領発揮?田島の甘~いヴォーカルが冴え渡るバラードナンバー。アコースティックサウンドとキーボードの優しいメロディーが涙を誘います。

イイ曲だぁ。決して派手なサウンドじゃないけれど、ハートフルというか、じっくり聞かせてくれます。

9. ミッドナイト・シャッフル

作詞:酒匂 春水 作曲:田島貴男

ちょっと熱い田島のソウルフルな歌から始まる曲。最初の方はギターのみだったんだけど、途中からどっしりと来ます。

後半のサビがこの曲の旨を伝えている感じ。ちょっと7分が長く感じる。ちょっとクセのある曲かなぁ。

10. Bird

作詞・作曲:田島貴男

レゲエ・スカナンバーの登場。サウンド的に夏を感じてしまいます。 タイトルとジャケ写がリンクしていますねぇ。ところで曲中で鳥の意味する所は?ご機嫌で陽気なナンバー。

Remix Album『WILD LIFE』● '95/6/28 release

EMI勝手にリリース第2弾は未発表テイクを満載したアルバム。以前に発売した「Session」の際の回し物だったりアナログオンリーの収録曲だったりとちょっと無理やり集めた感じもしますがねぇ。

でもってM-7,8,9の入れる意図がわからない。これらは別に収録しなくてもいいでしょ、いくらリマスタリングされているといえども。

ま、あまり総合的には評価の低いCDとなってしまったことは事実。もし田島が監修していたら色濃く現れていたんだろうなぁ。

Compilation Album『SUMMER LOVE』● '95/7/26 release

EMI勝手にリリース第3弾は選曲家、桑原茂一のセレクションによる夏的オリジナル・ラヴをパック。

ただ、自分の知識ではこの桑原氏、何者かわかりません。敢えて有名どころ、Single曲を外しているところなんて選曲家らしい選曲なんでしょうかね。

いつもは暑いオリジナル・ラヴが、全体を通してすっきりとしたすごしやすい夏を演出。所々に波のエフェクトを挿入しているところもその力か。

CD BOX SET『COLOR CHIPS』● '95/12/13 release

EMI勝手にリリース第4弾は今までの活動をこれ1つに凝縮したボックスセットです。なんか、無理やり詰め込んだ感があってしょうがない。一応未発表曲とかも収録されているけれど何か中途半端。

しかもそんなに違いがないから別になんとも思えない。逆にカラオケはオリジナル・ラヴのクールかつファンキーな演奏が聴けておいしいと思います。でもトータルで見るとやはり微妙。

6th Album『Desire』● '96/7/19 ('14/6/18) release

手馴れたように作成された6枚目のアルバム。田島貴男単独の形態となるORIGINAL LOVEとしては初アルバムとなるのか。

久々に大ヒットを記録した「プライマル」をはじめ、「Words of Love」など、結構ポップでキャッチーな楽曲が多いね。しかし、気は許せないね。

オープニングの隠れた名曲「Hum A Tune」がこれまた、ORIGINAL LOVEの田島貴男でしかできないような楽曲なんだ。

変幻自在で常に新しいことを試みる田島貴男の二面性が見ることができたアルバムですね。顔のドアップのジャケットも印象的。

1. Hum A Tune

LYRICS & MUSICS:田島貴男 ARRANGEMENT:田島貴男

インド/ガムラン系のイントロの後にアコギが入ってくるオープニングナンバー。一言でいえば”アルバム”を象徴するかのような曲。

軽やかの中にも重みがじっくりと伝わってくる。ロックナンバーであって、後半のファルセットなんか聞き所でしょう。後のベストアルバムにも収録される一品。

2. ブラック・コーヒー

LYRICS & MUSICS:田島貴男 ARRANGEMENT:田島貴男

ちょっとミドルアメリカというか、カリブ海系の陽気なナンバー。ピアノが見事に夏を奏でている。そこにトランペットが加わってさらに常夏。

3. ガンボ・チャンプルー・ヌードル

LYRICS & MUSICS:田島貴男 ARRANGEMENT:田島貴男

歌詞にもあるように東京+沖縄+ニューオリンズといったようなごちゃまぜの曲。田島氏自ら演奏する三線なんか聞き所じゃないでしょうか。

とっても多国籍な感じがしていいかも。ボーダーレスなサウンドを展開。お気楽娯楽な曲。

4. 青空のむこうから

LYRICS & MUSICS:田島貴男 ARRANGEMENT:田島貴男

この曲、7分越えしています。曲の方はというと、ジプシーというかサンバというようなちょっと異国を思わせるような感じでパーカッションをバックにロックサウンドを展開。 そしてキャッチーなサビが登場。アコーディオンが見事に色鮮やかに彩る。

5. Masked

LYRICS & MUSICS:田島貴男 ARRANGEMENT:田島貴男

こちらは随分と濃く、ディープなロックナンバー。ちょっと原始っぽいリズムの打ち込み具合がいいね。

ただ、サビの部分の音程があまりにも一定でちょっとつまらないかも。熱は感じる。

6. Words of Love

LYRICS & MUSICS:田島貴男 ARRANGEMENT:田島貴男

イントロ無しで甘い歌声で始まる先行シングル。軽いタッチのポップな曲で、どちらかといえばアコースティックよりなさわやかサウンドを展開。

さすがにポップ職人ですなぁ。サビがとっても爽快。アレンジがもうリゾートサウンドですよ。

7. 黒猫

LYRICS & MUSICS:田島貴男 ARRANGEMENT:田島貴男

実験的なイントロから急にアラビアンな曲に。アコーディオンといいパーカッションといいね。妖しさむんむん。

でもサビで段々音階を登り、なんかちょいとイタリアン?けど再びアラビアン。ん~、異国感たっぷりの地中海沿岸サウンド。

8. 日曜日のルンバ

LYRICS & MUSICS:田島貴男 ARRANGEMENT:田島貴男

タイトル通りのルンバ?なナンバー。ジャムセッション風かつ軽い演奏。結論から言うと申し訳ないがちょっとつまらないかな。

というのはサビに力を感じない。別方向にいってる感じがする。ピンと来ませぬなぁ。

9. プライマル (Album Mix)

LYRICS & MUSICS:田島貴男 ARRANGEMENT:田島貴男

これぞオリジナル“ラブ”。最大ヒット曲でもある愛のバラードナンバー。イントロのドラムの入りでぐっときてしまう。とっても甘く、とってもメロウ。

サビの最後のファルセットでさらにグッと。ただ、詞のほうがなんか臭すぎ。こちらのアルバムテイクは生音をより明確にクリアに。

逆にシングルテイクの方はストリングスを加えて豪華に、煌びやかにと。

10. 少年とスプーン

LYRICS & MUSICS:田島貴男 ARRANGEMENT:田島貴男

???この拍子は何だ?のっけからビックリの曲。ギターがかきなっている軽いテイストのロックナンバーなんだけれども、とっても複雑な曲だ。

さすが田島氏、やってくれましたといった感じ。独特のオーラを放つこの曲で最後を締めてくるとはね。

Best Album『SINGLES BACK TO 1991-1995』● '96/12/11 release

EMI勝手にリリース第5弾はシングル集。でもなんでいまさら?としか思えないリリースタイミング。

一応全曲リマスタリングはされているんですが、その先がない。完全収録なんですがねぇ。それだけで終わっちゃってもったいない感じ。ま、在庫一掃セールみたいなもんですかね?

7th Album『ELEVEN GRAFFITI』● '97/7/2 ('14/6/18) release

タイトルを示すかのような11個の落書きが収められた7枚目のアルバム。11タイプの曲があって、カテゴライズするのが難しい。いや、カテゴライズはしなくてもいいんだよね。 すべてがオリジナル・ラブだから。シングル曲が「GOO DMORNING GOOD MORNING」の1曲ながらも、随分と濃いサウンドを放っています。遊び心が満載なサウンドがぎっしりと詰まっております。

1. ティラノサウルス

PRODUCER, LYRICS, MUSICS and ARRANGEMENT by TAJIMA TAKAO

いきなりドラムンベース・チューンを持ってくるとはさすがですな。サビでは熱くファンキーなロックチューンに変身。

打ち込み面とロック面との2面性を楽しめる。ちょっとウェスタン風のアレンジも垣間見えます。とにかく田島のシャウトが熱い熱い。

2. ペテン師のうた

PRODUCER, LYRICS, MUSICS and ARRANGEMENT by TAJIMA TAKAO

バックが派手派手な打ち込みサウンドのポップチューン。リコーダーがとってもいい味出しています。

楽しく愉快で明るいサウンド、間奏ではロックしているけれど、何が飛び出てくるかわからないおもちゃ箱のような曲。

3. ビター・スウィート

PRODUCER, LYRICS, MUSICS and ARRANGEMENT by TAJIMA TAKAO

イントロなしでサビ入りする、タイトルどおりにビターなサウンドを聞かせてくれる曲。シンプルながらも力強いサウンドを展開。

鉄琴効果大だし、コーラスもなかなかです。

4. アイリス

PRODUCER, LYRICS, MUSICS and ARRANGEMENT by TAJIMA TAKAO

ミディアムテンポのバラードナンバー。この曲がまた泣きのメロディーで誘ってくる。「プライマル」を彷彿するようなメロウなサウンド。

ギターのアルペジオやヴァイオリンなど所々にポイントがあるみたい。それに田島のヴォーカルが加わればもういちころですな。

5. 2分の路上駐車

PRODUCER, LYRICS, MUSICS and ARRANGEMENT by TAJIMA TAKAO

1分弱のインタルード的なインストナンバー。田島のスキャットが響き渡るゆったりとしたカントリーロック。

ゆる~い片田舎にポツリと行った感じの曲。

6. ローラー・ブレイド・レース

PRODUCER, LYRICS, MUSICS and ARRANGEMENT by TAJIMA TAKAO

はじけるギターロックチューン。ドラムの跳ね具合がとにかく心地よいのだ。

ギターのうねりもそれに絡んで、いつもながら熱いヴォーカルと演奏がこれまたいい。

7. アンブレラズ

PRODUCER, LYRICS, MUSICS and ARRANGEMENT by TAJIMA TAKAO

ミディアムテンポのバラードナンバー。ギターのバックではいろいろと効果音的に音が使われています。

タイトルが示すように雨のシチュエーションがぴったりです。

8. 机の上のファントム

PRODUCER, LYRICS, MUSICS and ARRANGEMENT by TAJIMA TAKAO

イントロ部分がなんだかエジプト入っていて怪しげな音楽がいかにも“ファントム”。

途中で曲がゆったりになり田島のコーラスが入るが、再度妖しげになるというインストナンバーです。

9. サーディンの缶詰

PRODUCER, LYRICS, MUSICS and ARRANGEMENT by TAJIMA TAKAO

このタイトルのつけ方がいかにも田島流。本人のブルースハープも響き渡る渋いナンバーです。サビの部分がとても濃い、熱いロックチューン。

10. GOOD MORNING GOOD MORNING

PRODUCER, LYRICS, MUSICS and ARRANGEMENT by TAJIMA TAKAO

シングルとしてリリースされた爽快感あふれるポップなロックチューン。やはり聞き所はサビの部分。

A、Bメロではギターが前面に出ているけれど、サビに入るといい意味でバランスが取れてとっても気分が爽快になる。

そして、アコーディオンが結構スパイスになっていて、曲を味付けしている。

11. 踏みかためられた大地

PRODUCER, LYRICS, MUSICS and ARRANGEMENT by TAJIMA TAKAO

本編ラストを飾るミディアムテンポのバラードチューン。シンプルな音だからこそ映える田島のヴォーカル。やっぱりい声だわ。

全体を通していろいろな色があるけれど、この曲はちょっとくたびれた色が似合うかも。黄土色とかこげ茶系。

8th Album『L』● '98/9/18 ('14/9/4) release

前作から1年余りのブランクを経てリリースされたアルバム。これがまた濃いんだ!シングル2枚を含みながらもうまい具合にまとめられた作品。

「水の音楽」や「ハニーフラッシュ」なんてライブで聴くとかなり圧巻な作品もこのアルバムに入っています。いやぁ、かなりいろいろな実験をしていますね、さすが田島貴男。

1. Wedding of The Housefly

written, composed, arranged by Tajima Takao

色々な音がサンプリング状態で絡み合うインストナンバー。なんかジャンルにとらわれないで好きな事をやっていますね。うらやましい。

2. 水の音楽

written, composed, arranged by Tajima Takao

アコースティック色の強い前半。田島の歌がより引き立ちますね。途中からドラムンベース使用になり激しくなる。

弦まで入ってくるとおしゃれになっちゃうのがまた素晴らしい。水の流れを見事に表しています。

3. ドラキュラ

written, composed, arranged by Tajima Takao

アップテンポでサンバなリズム。コンピューターやらのエフェクトも多用して随分とサイバーな曲に。なおかつ田島節が全開です。独特の歌い方もじっくりとね。

4. 宝島

written, composed, arranged by Tajima Takao

イントロでなぜかシーソーのようなギーコギーコと音がする。スクラッチ多用のシングルナンバー。

打ち込みと生音ギターが見事なバランスを展開するメロディにキャッチーなサビ。爽快ながらも濃いところはヤッパリオリジナルラブですね。

5. ハニーフラッシュ

written, composed, arranged by Tajima Takao

ハニーフラッシュってあのキューティーハニーかい?と思わせぶりをさせるこの曲。イントロがまた一昔前のコンピューターサウンドだなぁ。

それが逆に面白いかも。このゆるい打ち込みの具合が曲全体でいい塩梅なんですね。曲自体全体的にゆるいんだ。

80年代風のテクノサウンドに今のフレーバーをつけた感じです。

6. Crazy Love

written, composed, arranged by Tajima Takao

アルバムからの先行シングルとしてリリースされたナンバーはイントロがとても神秘的です。ミディアムテンポのアコースティックロックナンバー。

とっても愛に満ち溢れたナンバーで聞き入ってしまう。何にも変化球なしで直球、ストレートでやってくれました。さすが田島貴男。

ストリングスがまた色を添えてくれてとってもおしゃれです。

7. 大車輪

written, composed, arranged by Tajima Takao

イントロからサンプリングの嵐で激しいです。濃いロックチューンを展開する本編、メロディー部分はまだしもサビに入ると激しいのなんのって。

荒れてます。スクラッチも入りなんでもありの熱いチューン。

8. 呆気ない幕切れ

written, composed, arranged by Tajima Takao

ストリングスがとってもきれいなインスト。本当に呆気ない。

9. 羽毛とピストル

written, composed, arranged by Tajima Takao

ミディアムテンポのロックナンバー。どちらかといえば“羽毛”のような柔らかい展開が続く。“ピストル”のような勢いが無いのがちょっと残念です。

文学的な詞の世界でビターな大人の気分。

10. インソムニア

written, composed, arranged by Tajima Takao

英語以外はすべてカタカナで書かれた詞。現代を皮肉っている感じがまた面白いです。深夜の通販でインソムニアねぇ。

また曲がぴったり合ってるデジロック。

11. 神々のチェス

written, composed, arranged by Tajima Takao

浮遊感があり、タイトルのような神秘性を思わせるミディアムテンポのナンバー。

あまりにゆったりと雄大だから、だんだんと眠りに陥ってしまうような感じです。後半のリフとかもろにそうだよね。

12. 白い嵐

written, composed, arranged by Tajima Takao

前半はギター1本と変なエフェクトですすむミディアムナンバー。中盤からはストリングスが入って優雅に流れる。いいですねぇ、奥ゆかしい。

後半もそのペースを崩さずにゆったりと。このアルバムを見事に締めてくれました。

10周年記念セット 『変身セット』● '99/3/17 release

ベストアルバム「変身」、ライブアルバム「EX-L」、そして「History Video」の3点が1つになったセット。さすがは10周年。やることが違いますよね。

単品での「変身」とはまた違ったり、単品での「XL」とまた違っていたり。「History Video」はここでしか手に入らない貴重版だし。ORIGINAL LOVEをじっくりと堪能できる作品です。

History Video ten years after

Best Album『変身』● '99/3/17 ('14/9/4) release

田島貴男監修によるインディーズデビュー10周年記念企画のベストアルバムです。レーベルの枠を超え、ここぞとばかりに美味しいとこ取りの楽曲たち。

「流星都市」や「Hum A Tune」何か入れたあたりは単なるヒット曲のオンパレードベストじゃないとこですね。「ウゴウゴ」の楽曲がレアですね。面白再発見です。

リマスタリングされて音もクリア。それにしても最後2曲が本当に変身していますね。インディーズから最新へ。

ちなみに同時発売だった『変身セット』にはボーナストラックとして「X'mas no Hi」が入っています。

13. Never Give Up!

作詞・作曲・編曲:田島貴男

田島貴男らしいファンキーなアップテンポの曲。子供番組の曲としてではなくても立派に一人歩きできる曲だよね。

ニューオリンズ的なサウンドでとても陽気です。

Live Album『XL』● '99/4/21 release

BOXセット『変身セット』の中のアルバム『EX-L』に新たにリミックス2曲を追加してリリースされたライブアルバム。

M-1M-6がスタジオでのライブトラック。はっきり言ってこのライブスタイルでもきちんと曲としてのパッケージが出来ている。

やっぱりオリジナル・ラヴの楽曲の良さが出ていますね。単品にしてもまったくもって大丈夫でしょう。何かスタジオライブに思えない。

一方M-7M-9は赤坂BLITZからのライブトラック。会場の熱気がむんむん伝わってきますね。臨場感といい観客の声といい生音楽曲といいね。

M-7のオープニングの“和”のサウンドが何か不思議です。このライブではターンテーブルが大きな役割を果たしていますね。さすがL?K?O。

しかしながら相変わらず熱い男、田島貴男です。そしてラストに追加されたM-10M-11のリミックス。

この2人がまたそれぞれの持ち味をフルに生かしたりミックスなもんでとっても楽しめます。

10. ハニーフラッシュ

Remixed by Buffalo Daughter

リミックスというかはBuffalo Daughter Versionだよね。カバーですよ、こりゃ。ヴォーカルまで担当しちゃってねぇ。

でもって、サウンドの方が、これまたオリジナルのようでようじゃない。見事Buffalo Daughterの味付けがされている。

軽いロックサウンドでところどころに機械的サウンドで癖をつけている。おもしろいなぁ。

11. 羽毛とピストル readymade bellissima '99 mix

Remixed by YASUHARU KONISHI

サウンドがもろにピチカートなんだよね、小西さん。明るくポップに弾けるサウンド、ピチカート時代の復活か?

相変わらず楽しませてくれる二人であります。それにしてもとってもおしゃれな楽曲に変身したもんだ。

Best Album『2000 millennium BEST』● '00/6/21 release

EMI勝手にリリース第6弾は企画版。21世紀に残したいシリーズとでも言うんでしょうかね。手当たりしだいこじつけてはリリースされているみたいですがいったい何なんでしょうか。

こうやってバンバン出されてしまうのも権利上の理由からとかなんでしょうね。ただ、そうやってコンパイルしてもなんかたいした価値がないように思えてしまう。

9th Album『ビッグクランチ』● '00/8/2 ('14/9/4) release

久々のオリジナル・アルバム。トラックをA、Bと2つに分けているところが今回のポイントですね。(実際は1枚のCD何だけれども、)一度A5で終わらせてB1で始まる仕掛けには納得が行きます。

ただ、今回はキャッチーというよりかは田島貴男のお遊びや実験がこれでもかっ!というくらいに入っています。小西さんや野宮さんも参加している愉快なアルバム。

A1. 女を捜せ

作詞:田島貴男 作曲/編曲:三次皇、田島貴男

いきなりとんがったイントロを聞かせてくれた。するどいぞ、こりゃ。アルバムのオープニングからかなり攻撃的。

本編最後ではスリリングなストリングスが曲を盛り上げる。かっこいいぞ。

A2. 地球独楽

作詞/作曲/編曲:田島貴男

静かなイントロ。ピアノが不思議な世界を創る。ヴォーカルにはエフェクトがかけられており、ちょっと昔風なサウンドに聞こえる。

エフェクトが取れた後はギターが彩りを加えてくる。サビでの見事なリズムの変化。田島貴男、やってくれますなぁ。

音階のように刻んでは駆け上がっていきます。後半でまたも弦楽が力強く曲を盛り上げる。約6分半の大作。

A3. 愛の薬

作詞/作曲/編曲:田島貴男

イントロなしでミステリアスな打ち込みナンバーを展開。曲のほうは初期のオリジナル・ラヴを思わせるようなちょっと色っぽい世界。

これぞ田島節、みたいな曲だね。ドラムンベースを彷彿させるサウンドがおしゃれに聞こえてしまう不思議。

A4. セックスサファリ問題OK

作詞:三次 皇、田島貴男 作曲/編曲:田島貴男

サファリだけにちょっとアフリカンなイントロ。でもこの銅鑼の音は・・・。でもって随分と濃いなぁ。すごい濃い。とにかく濃い。

ドラムといい、ギターといい、かなり攻撃的で攻める攻める。その中でもメロディをきちんと奏でられており、妖艶な田島のヴォーカルが曲中に響き渡る。

間奏で変な小芝居が入っていますねぇ。久々にすごい曲だと思いました。

A5. ショウマン

作詞/作曲/編曲:田島貴男

ピアノがフューチャーされたミディアムナンバー。前曲の激しさとは打って変わってゆったりと落ち着ける曲ですね。

後半からは見事なストリングス。もう煌びやかでまぶしいね。これぞORIGINAL LOVEだ。仮想A面、最後にふさわしい曲でした。

B1. ダブルバーガー

作詞/作曲/編曲:田島貴男

ごつごつ骨太サウンドかき鳴らし、エフェクトかかったヴォーカルで登場。オリジナル・ラヴのコアな部分がでまくった攻撃的ナンバー。

スクラッチと併せてかなり濃い作品。トゥルリラ。

B2. MP

作詞/作曲/編曲:田島貴男

この曲も随分とエッジの効いた作品だ。サンプリングを利用し、突いて突いて突きまくる。刻んで刻んで刻みまくる。とにかくすごい。

弦もやってくれるよね。もうサスペンスだ、この音は。

B3. 殺し

作詞:小西康陽 作曲/編曲:三次皇、田島貴男

いつも愉快な小西康陽が綴る大人の愛の世界。またそれを盛り上げるかのようなミディアムテンポのかっこいいサウンドがたまらないね。

ここまで丁寧にたどられるメロディーラインがとても素晴らしい。タイトルのインパクトが強いだけあって、曲のほうも強力な仕上がりです。

B4. 液状チョコレート

作詞/作曲/編曲:田島貴男

何かが抜けたような音の後には何かが迫ってくる。すると、何だこの軽快な打ち込みは?まるでおもちゃ箱。ユカイツーカイ、オリジナル・ラブ。

これ、全ての音を田島貴男が操っているみたいです。すごいなぁ。サビではドラムンベースのビートとギターがかっこよく絡み合う。いやぁ、天晴れ。

B5. アポトーシス

作詞/作曲/編曲:田島貴男

足音が響く、どこへ行くのやら。そして始まる曲はミディアムテンポの静かなバラード。弦もきれいです。もうじっくりと聞ける曲だね。これぞ美メロ。

B6. 地球独楽リプライズ

作詞/作曲/編曲:田島貴男

前曲からそのまま突入するリプライズナンバー。ピアノと弦がさらに曲を彩る。きれいに終わりました。

B7. R&R

作詞/作曲/編曲:田島貴男

歪んだギターとともに入ってくるロックチューンはオリジナル・ラヴの王道路線かな。この曲、何とツインドラムス。その一人が茂木欣一と来たもんだ。 いつもながら濃いメロディーに納得できる曲の展開。それでも曲はキャッチーに仕上がっています。ポップな要素もありあり、この絶妙なバランスがいいじゃないですか。

しかもコーラスには何と野宮真貴嬢も参入。強力ナンバーです。締め方激しいけど、なんでもありですか?

10th Album『ムーンストーン』● '02/2/26 release

前作から1年半ぶりの、記念すべき10枚目となるオリジナルアルバム。今回は今までの実験性トラックよりかはアダルトな匂いをぷんぷんと絡ませた曲が多くなっています。

それでも田島貴男の濃さは変わりませんな。作詞で参加の松本隆も大人色の歌詞を手がけています。絶品。

特典disc

I WANT YOU (from TRIAL SESSION 2001.8.28)

1. 夜行性

作詞:松本隆 作曲:田島貴男 編曲と演奏:オリジナル・ラヴ

おしゃれなイントロ、ピアノがとても効果を放っている曲です。初の両A面シングルで、まずは松本隆を作詞に迎えた大人のナンバー。

レコード会社移籍前後時に見られたような時のサウンドを放っていますね。ビターではなくスウィートなアプローチで類まれな演奏を聞かせてくれます。ジャジーなテイストで田島貴男の声も伸びやか。

アルバム・バージョンはイントロが少し違います。中身もキーボードが巧みな音色で飾っている。若干パワーアップを感じる作品。

相変わらずのおしゃれサウンドにうっとりですね。

2. アダルト・オンリー

作詞/作曲/編曲:田島貴男

イントロがジャジーでかっこよかった。中を開けるとすごいなぁ。昭和歌謡テイストのナンバーになりました。

そこにL?K?Oのスクラッチも紛れ込む。もうムードたっぷりですよ。妖艶です。両A面だからまた別のアプローチでOriginal Loveを聴かせてくれます。さすが田島貴男。変幻自在な男。

アルバムテイクとシングルテイクはそんなに違いはないように思えます。若干、シングルテイクのほうが濃いかな?

3. GLASS

作詞:田島貴男 作曲:田島貴男 編曲と演奏:オリジナル・ラヴ

グラスの音がし、ギターの音色が響くナンバー。同時に田島貴男のファルセットが響き渡る。随分とシンプルに進行するナンバー。

間奏を挟んで音が増え、セッション風に聞かせてくれる。ドラムに音をもう少しジャジーなテイストにするとよかったかもな。田島貴男の書く詞がまた大人のエロティシズムを醸し出す。

4. 悪い種

作詞:田島貴男 作曲:田島貴男 編曲と演奏:オリジナル・ラヴ

これまたタイトルが不思議ですな。イントロからエレキが飛びまくっている。ピアノがジャンジャンとサウンドを奏で行く、アップテンポナンバー。

サビに入るとエレキが絡んできてかなり濃い仕上がりに。間奏はすごく歪で気持ち悪い。最後は激しく締め、こりゃすごいや。

5. 月に静かの海

作詞:田島貴男 作曲:田島貴男 編曲と演奏:オリジナル・ラヴ

これぞオリジナル・ラヴというようなミディアム・バラードナンバー。前曲の激しさを一気に拭い去ってくれた。

中身もストレートなラブソングでおしゃれなムードを作ってくれる。もうメロディーもきれい。美しい曲です。じっくりと味わえる一曲。

6. 守護天使

作詞:松本隆 作曲:田島貴男 編曲と演奏:オリジナル・ラヴ

再び松本隆が詞を書いたナンバー。ミディアムテンポのおしゃれムードを作る曲です。結構懐かしいといえるようなサウンドを作るよね。

まさにムード歌謡というあたりがOriginal Loveの歌詞にぴったり。不思議な色を持つ曲でした。

7. Xの絵画

作詞:田島貴男 作曲:田島貴男 編曲と演奏:オリジナル・ラヴ

イントロから「X」という言葉が飛び交う奇妙な曲。ミディアムテンポのファンキーグルーヴを放つナンバー。濃いなぁ。

とにかくよくわからない不思議な曲だ。スクラッチとムード歌謡風サウンドがこれまた合っているんだよね。

聞かせる力は十分持っているので、ぜひともパフォーマンスを見たい。

8. 哀しいノイズ

作詞:田島貴男 作曲:田島貴男 編曲と演奏:オリジナル・ラヴ

またまたセンスが出ているタイトルだ。田島本人によるピアノでサウンドに静かに進行。しっとりしますね。

途中からジャジーなテイストになってちょっとゴージャス。ただ、曲の構成が随分と複雑な印象を与える。パートごとにサウンドががらりと変わるところがさすがだね。

9. 冗談

作詞:田島貴男 作曲:田島貴男 編曲と演奏:オリジナル・ラヴ

冗談らしからぬピアノのイントロ。そのテイストで本編は進行。しかし、おとぎの国のような音を挟んだ後は、アップテンポになっては夏至ロックを聞かせてくれた。

しかも開放感のある伸びやかなサウンドだ。かなりの大作に仕上がっています。後半も見事な演奏、約8分はかなりすごいね。

10. ムーンストーン

作詞:田島貴男 作曲:田島貴男 編曲と演奏:オリジナル・ラヴ

アルバムのタイトルチューンが締めとなりました。緩やかなアコースティックチューンで、ゆったりゆったりと流れる。

派手なサウンドじゃないので、かなり聞き込んでしまうね。そんな感じで始まり、そして終わる。

特典disc. I WANT YOU (from TRIAL SESSION 2001.8.28)

ガツンと入ってきては大きく盛り上がる会場。いつ始まるんだ?いつ始まるんだ?とじれったくさせる。

サックスが吹き荒れ、負けじと田島貴男も吼えています。マーヴィン・ゲイのカバー曲ながらも、オリジナル・ラヴ色に染められた曲。濃くてかっこいいです。

11th Album『踊る太陽』● '03/6/18 release

通算11枚目となるオリジナルアルバムは、ずばりその名も「踊る太陽」。この辺りからすでに田島貴男のセンスが出ているよね。ジャケットの題字も本人が書いているし。 近作は珍しく、シングルチューンが3曲も収められています。ただ、シングルのようなキャッチーでポップなノリを期待してはいけないんだなぁ。そこが田島貴男ですから。

彼のソウルフルでファンキーな要素が出たナンバーや、とても濃い楽曲などで楽しませてくれる。

作詞には松本隆や松井五郎、さらには作家の町田康を迎えている点でも面白い作品になっていますね。競演ミュージシャンもこれまた豪華です。

1. ブギー4回戦ボーイ

作詞・作曲・編曲:田島貴男

ガッツリガッツリと入るアコースティックギターが印象的なミディアムロック。相変わらず濃いです。

そして、弦がこれでもかというくらいに響き渡っています。途中からはなぜだか打ち込みが入ってきて、ピコピコと曲を飛び回る。最後まで気を抜けない濃さを放っている曲ですね。

2. ふられた気持ち

作詞・作曲・編曲:田島貴男

なんか頭っからシャウトしています。こちらも前曲のようなミディアムテンポで熱いロックをかましています。とにかく田島貴男が吼えまくる。

ファンキーにぶっ飛んだ作品ですな。タイトルがまた、うまい具合に曲に表れているんだ。ふられたおかげで結構やけになっていますな。

3. 恋の彗星

作詞・作曲・編曲:田島貴男

久々にポップな楽曲で攻めてきたシングルナンバー。これがまたキャッチー名メロディーと煌びやかなサウンドで魅了してくれる。

ホーンは東京スカパラダイスオーケストラのメンバーが担当。勢いのあるブラスをゴージャスに聞かせてくれています。

ここ最近ではあまり聞かなかったほどのストレートなポップソングに仕上がっているようですね。

メロディーもそうんなんだけれども、とてもすがすがしいや。アコースティックポップロックというか、明るいサウンドです。ORIGINAL LOVE的キャッチー。

4. Hey Space Baby!

作詞:松本 隆 作曲:田島貴男 編曲:田島貴男

カントリーブルース調のミディアムチューン。ちょっと「ELEVEN GRAFFITI」の頃のような曲だなぁ。作詞に大御所、松本隆を迎えてのORIGINAL LOVE。 不思議な世界を構築しています。本編、かなり来ていますよ。シャウトしまくりで濃さ爆発。特に最後の絶叫には驚きですな。

5. 美貌の罠

作詞:松井五郎 作曲:田島貴男 編曲:田島貴男

アルバムと同発のシングルナンバー。ハウステイストのポップでクールなナンバーです。ピアノになんと矢野顕子が!これには本当に驚きです。

見事なコンビネーションだ。クールに展開するメロディー部を過ぎると、ポップでキャッチーなサビが登場。

こちらもクールなノリを保っていてかっこいいね。松井五郎の描く詞もこれまた甘く濃い。間奏では煌びやかにシンセが響き渡っています。

シングルテイクはリズムビートやギターが前面に出ている。また、30秒ほど短いエディットとなっています。

6. のすたるぢや

作詞・作曲・編曲:田島貴男

なんだか詞的要素を持ったバラードナンバーで情緒深いね。いとをかし。タイトルの表記のテイストがうまく曲にあわられていますね。

この曲でも矢野顕子が巧みなピアノで参戦、素晴らしい手さばき音さばき。ゆったりと流れるメロディーに身をゆだねると、とても心地がいいですね。

最後のサビでのコーラスがなんかなけるんですけれど。久しぶりにかっこいいナンバーだ。しかも、この曲、布施明がカバーしているのにもびっくり。

7. 相棒

作詞・作曲・編曲:田島貴男

アコギざっくりミディアムナンバー。この曲は意外に濃くなく、あっさりテイスト。なんかするっと流れる感じがしますね。

だからといって、手が抜かれているわけではなく、田島貴男の魅力がじわっと伝わってくる作品なんですよ。サビが結構かっこいい。男を感じますね、渋い。やっぱりこうでなくっちゃ。

8. 欲しいのは君

作詞・作曲:Leon Ware/Arthur Ross 日本語詞:友部正人 編曲:田島貴男

ORIGINAL LOVEには珍しく、洋楽のカバー曲を収録。しかもマーヴィン・ゲイのカバーだなんてこれまたいいね。渋い、渋すぎるよ、田島貴男。

本領発揮ですな。アレンジも濃すぎず薄すぎず。バックのストリングスも縁の下の力持ちで曲をバックアップ。なんともメロウな作品。

友部正人の日本語歌詞もまた曲に十分シンクロしている。

9. Tender Love

作詞・作曲・編曲:田島貴男

これまた非常にポップに弾けたナンバーだ。ものすごいぞ、ORIGINAL LOVE。

バリバリとホーンが吹き荒れまくっては、田島貴男の持つファンキーな要素と結びついていますね。前作シングルに続いて、今作もポップなノリです。

素晴らしいね、ここまでキャッチーなメロディーを届けてくれるとは。そして、それをファンキーテイストで仕上げるとは、さすがはORIGINAL LOVE。

10. こいよ

作詞:町田康 作曲:田島貴男 編曲:田島貴男

作家の町田康が作詞を手がけたアルバムのラストを飾るナンバー。随分とこれがまたロカビリーテイストのアップテンポロックなわけだ。

なんだかすごい勢いを放っているよ。最後の曲なだけあって、弾けまくっていますね。やっぱり、ちょっといつもの田島貴男とは違う雰囲気を持つ歌詞だよね。 異様にコンガが飛びまくっているような気がするなぁ。濃いORIGINAL LOVEには変わり無いですが、面白い反応だ。

Best Album『Early Complete』● '03/6/25 release

またまた出ました、東芝EMIからの勝手にリリース。もう第7弾か?今作はなんと2枚組みという荒業に出てきた。ということは、もうこれにて完結か?

タイトルも「Complete」だしね。さて、original siteにはオリジナルテイクの曲を収録。でも、選曲がこれまた微妙なんだよね。

一方、rare siteのほうは、まったくもってレアではないという珍しい内容。すでに発表されたトラックが収録されていますよ。まぁ、過去の音源が入手困難という点ではレアなんでしょうけれども。 結局は、お宝発掘トラックは無しなんです。extra tuneとして高野寛とのデュエットナンバー「Winters tale ~冬物語~」を収録します。

でも、この曲、すでに「The Very Best of ~」に収録されているし。いいかげんなベストアルバムだよね。

12th Album『街男街女』● '04/10/24 release

前作から約1年4ヶ月ぶりとなる通算12枚目のオリジナルアルバム。かつては「渋谷系」の名を冠し、都会はサウンドを奏でていた田島貴男がこのアルバムに名づけたタイトルが「街男 街女」。 街を行き交う男と女の物語とでも言いましょうか、随分とアダルトな世界だなあ。とにかく、今作の田島貴男はすご過ぎますよ。全曲の作詞と作曲、さらには編曲までを担当しています。 田島流ロックを奏でているんです。とにかくアルバム収録曲のタイトルをみてもわかるように、近年のJ-POPでは見かねないような物が並んでおり、インパクトを与えていますね。 曲はというと、どれもが田島貴男節炸裂なんです。アダルトなフレーバーを醸し出しながらも、みっちりと緻密に作り上げられた濃いサウンドで仕掛けてくる。 やはり枚数を重ねるごとにORIGINAL LOVEは進化し続けているね。まさにオリジナルな曲のオンパレードだ。 シングル曲「沈黙の薔薇」を収録し、さらにはこの曲のPVまでをCD-EXTRAとして収録しています。こちらも必見。

1. 築地オーライ

作詞・作曲・編曲:田島貴男

ORIGINAL LOVE流ブギといった感じかな。築地を舞台に、活気の溢れた人情が交差しています。 軽快なサウンドには、東京スカパラダイスオーケストラの面々も参加。ミディアムロックが心地よい、熱いナンバーです。 ここまで人間臭い曲も、今までのORIGINAL LOVEには無かったようなタイプだね。みんなでわいわいと盛り上がれる1曲です。

2. 銀ジャケットの街男

作詞・作曲・編曲:田島貴男

濃い目のギターが印象的なロックナンバー。ちょっとしたタイトルチューンでもありますね。 サビ部ではキャッチーなメロディとかっこいいサウンドが絡み合う。あぁ、これぞORIGINAL LOVE。 しゃがれ気味の田島貴男のヴォーカルも、味があっていいね。塩谷哲のピアノも前に出て、いい音を聞かせてくれます。

3. 沈黙の薔薇

作詞・作曲・編曲:田島貴男

久々に放ったシングルは、イントロから華麗で美しい。塩谷哲のピアノといい、弦一徹のストリングスと言いね、アダルトなORIGINAL LOVEです。 とってもおしゃれで、ゆったりと流れるメロディに聞きほれてしまいますね。バックサウンドの美しさといい、田島貴男のヴォーカルの力といい、見事なハーモニーを聞かせてくれます。 最後はジャズっぽいアレンジで、さらにかっこよさに拍車をかける。

アルバムではマスターし直されており、音が一体となっております。よりアダルトなテイストに。

4. 死の誘惑のブルース

作詞・作曲・編曲:田島貴男

ジャジーなピアノサウンドと濃い目のギター音が絡み合うロックなナンバー。タイトルがすごいですね。 まぁ、ブルース的な要素も含まれていますが、結構ストレートにロックしています。相変わらず田島貴男が渋いんだ。Cメロで大盛り上がりとなり、最後のフレーズはまるで死神が囁いているようだった。 塩谷哲のピアノが、これまたいいね。

5. 赤い街の入り口

作詞・作曲・編曲:田島貴男

前曲よりもこっちの曲の方がブルースに近い印象を受けました。ミディアムロックで進行するナンバーです。田島貴男の渋い歌声が響き渡るとともに、美メロを聞かせてくれる。 ちょっと暑苦しいかもしれないけれども、そこにこの曲の美学があるってもんだ。 スカパラホーンの2人も大活躍。♪くれいぢぃって日本語表記するところが、この曲のポイントでしょうか。

6. ひとりぼっちのアイツ

作詞・作曲・編曲:田島貴男

ポップに弾ける軽快なロックチューン。ここで登場する「アイツ」が、これまたかっこいいんだ。 1人で黙々と酒を飲んでいる姿を、田島貴男ならではの詞が生き生きと描く。少々、古きよきアメリカン・カントリーミュージックみたいな印象もあって、楽しい曲になっています。 これにもしバンジョーが加わったら、またかなりイメージが変わっちゃうでしょうね。

7. Yen

作詞・作曲・編曲:田島貴男

イントロのギターからして渋い音を放っています。お金にまつわるエトセトラ。田島貴男によるお金の教訓。アコースティックサウンドがベースとなっているロックチューン。 前半は、ほぼギターのみの演奏で。中盤からはロックサウンドで構成されています。ちょっとお金の価値について考えてしまう1曲だね。

8. 或る逃避行

作詞・作曲・編曲:田島貴男

ホーンの部隊を揃え、ジャジーテイストで送る田島貴男のプログラム。 これまたセクシーで、かっこいいヴォーカル&メロディです。幾度も雰囲気を変えてくるので、色々と楽しめるんですよ。サビでの合奏が、なんだか楽しそうだな。

9. 夜の宙返り

作詞・作曲・編曲:田島貴男

ピアノが美メロを奏でるバラードナンバー。アダルトなムードを作り上げるORIGINAL LOVEですよ。優しいメロディにセクシー&渋いヴォーカルを田島貴男が聞かせてくれます。 しっとりとしながらも、地に足着いたサウンドで、大人の演奏を聞かせてくれます。夜にぴったりだね。歌詞のほうも、とってもロマンティック。

10. 鍵、イリュージョン

作詞・作曲・編曲:田島貴男

アコースティックギターがしっとりと奏でられるイントロ。アルバムのラストトラックは、これぞORIGINAL LOVE、これぞ田島貴男といったようなロックナンバー。 歌が始まると、軽やかなリズムが加わり、ポップなサウンドを聞かせてくれる。なんかアルバム「Desire」の頃のような瑞々しさがある。中盤からは、ストリングスが加わって、壮大な曲へと変化する。 アルバムのラストを飾るにふさわしい曲となりました。

CD-EXTRA. 「沈黙の薔薇」ビデオクリップ ディレクターズカット

妖艶な雰囲気を漂わせるPV。どこかしら歌謡曲テイストに溢れていますね。回転ベッドの上で薔薇を扱ったりと。その上では回転ライト。 また、所々に和的センスやシングルのジャケット姿も見受けられますね。後半からは画面を2分割。アダルトとセクシー、2通りの田島貴男が味わえます。最後の台詞がこれまた意味深。

13th Album『キングスロード』● '06/1/18 release

ORIGINAL LOVEがデビュー以来、初となるカバーアルバムを発表。タイトルがまた、ストレートでいいじゃないですか。王道の曲ばかりを集めた、その名も「キングスロード」。 でも、王道と言いつつも、洋楽中心の選曲というところが、やはり田島貴男ならではのセンスなわけなんですよ。 それでも、The Rolling StonesやPink Floydなど、大物アーティストの歌を、ORIGINAL LOVE色に染め上げています。 田島貴男による日本語詞も、オリジナルの曲に新たな息吹を植えつけている感じで、おもしろいですね。唯一の日本語カバーも、ザ・フォーククルセダーズという選択。やっぱり田島貴男、違うよなぁ。 時間にして40分未満ながら、随分とぎっしりと詰まっている感じがするこのアルバム。濃いんだよ、濃すぎるんだよ。ある意味、お腹いっぱいになる作品ですね。ジャケットがまた、渋いんだ。 田島貴男が心の奥底から歌っているといったような印象が伝わってきます。

1. ヒット曲がきこえる [original:It's The Same Old Song/The Foutops]

words & music:Lamont Dozier/Brian Holland/Eddie Holland 日本語訳詞:田島貴男

オールディーズの雰囲気たっぷりにお送りする、フォートップスのカバー。 はじけっぷりがまた、渋いんだ。田島貴男の歌詞が、ちょっと切ないかなぁ。ストリングスとバリトンサックスが、いい味を出していますね。

2. 恋の片道切符 [original:One Way Ticket To The Blues/Neil Sedaka]

words & music:Hank Hunter/Jack Keller 日本語訳詞:田島貴男

ニール・セダカのヒット曲を歌う田島貴男。これがまた、濃く、そして俗っぽくて、田島貴男にぴったり合っているんだ。 なかなかいい味が出ている雰囲気を醸し出しております。しかも、バックサウンドはスカパラメンバーが演奏。 やってくれます。田島貴男のしゃがれ声も曲に合っていて、素敵。短いながらも、濃厚な2分半でした。

3. タッチ・ミー [original:Touch Me/The Doors]

words & music:John Paul Densmore, Robert A. Krieger, Raymond D. Manzarek, Jim Morrison 日本語訳詞:田島貴男

ドアーズのナンバーを田島貴男がカバー。ポップながらにガツンと決めたロックサウンドと、ストリングスがいい組み合わせとなっている。 田島貴男のヴォーカルは濃く、渋く。時に伸びやかに響き渡っていて、これまたかっこいいですね。

4. きみのとりこ [original:You've Really Got A Hold On Me/Smokey Robinson & The Miracles]

words & music:Smokey Robinson/William Robinson 日本語訳詞:田島貴男

ラヴァーズ・ロック風サウンドで聞かせてくれるナンバー。ヴォーカルにしろサウンドにしろ、濃いね。やっぱりスカパラメンバーが演奏で聞かせてくれるんだよ。 田島貴男とともにコーラスも担当しているし、じっくりと聞かせてくれる。味わい深い1曲に仕上がっています。

5. さよなら、ルビー・チューズデイ [original:Ruby Tuesday/The Rolling Stones]

words & music:Mick Jager/Keith Richard

あのThe Rolling Stonesのカバーですよ。シンプルに3ピースで演奏していながらも、本家と引けを取らないかっこよさがありますね。 田島貴男の熱がこもっています。これぞロックといった感じです。渋いよな。

6. ダウンタウン [original:Down Town/Petula Clark]

words & music:Tony Hatch 日本語訳詞:田島貴男

塩谷哲のピアノが効果的なカバー曲。ポップなサウンドと田島貴男の渋い歌声がまた、妙に合う曲だな。 ORIGINAL LOVEの「GOOD MORNING GOOD MORNING」のような、爽快感もありますね。

7. 青い鳥 [original:Blue Bird/Leon Russell]

words & music:Leon Russell 日本語訳詞:田島貴男

レオン・ラッセルのナンバーを、田島貴男がカバー。大人のロックといった感じで、上品なサウンドを聞かせてくれます。かっこよく、渋く。 田島貴男のヴォーカルが響き渡る。

8. Be My Baby [original:Be My Baby/The Ronettes]

words & music:Jeff Barry/Ellie Greenwich/Philip Spector 日本語訳詞:田島貴男

この曲だけは訳詞ではなく、オリジナルの歌詞で田島貴男は熱唱しています。 曲の方は、伸びやかなロックナンバーで、ヴォーカルもとより、コーラスも田島貴男だから、随分と濃い仕上がりとなっております。

9. 青年は荒野をめざす [original:青年は荒野をめざす/ザ・フォーククルセダース]

words & music:五木寛之/加藤和彦

今回のアルバムの中で、唯一の邦楽カバー。しかも、ザ・フォーククルセダーズとはね。田島貴男ならではのチョイスですな。 軽い裏打ちのリズムで、ポップな仕上がりを聞かせてくれる。間奏はかなりアグレッシヴだったね。

10. エミリーはプレイガール [original:See Emily Play/Pink Floyd]

words & music:Syd Barrett 日本語訳詞:田島貴男

アルバムのラストは、ピンク・フロイドだ。これまた、イントロのピアノが妖しすぎるじゃないですか。 もう、ORIGINAL LOVEとしての色を染め上げた感じで、ポップながらに濃く、ロックしています。かっこいいよなぁ。

14th Album『東京 飛行』● '06/12/6 release

ORIGINAL LOVEも、時が経つにつれて魅力を増してきますね。前作のカバーアルバム「キングスロード」から約1年ぶり、オリジナルの作品としては、 前々作「街男街女」から約2年振りに届けられた14枚目のアルバムです。とにかく、全編にわたって田島貴男節に染められたギターロックを聞かせてくれる、濃い作品に仕上がっていますよ。 とにかくい玄人職人振りを発揮。トコトン生音にこだわり、1つ1つの音に精気が感じられます。やるなぁ、田島貴男。傑作であると同時に、何かを極め、頂点に立ったようなアルバムといった感じでしょうか。 ジャケットからも、ちょっとやりつくした感じを匂わせてきます。タイトルのつけ方といい、どこまでも言っても男・田島貴男。渋すぎます。かっこよさにノックアウトされるアルバムです。

1. ジェンダー

lyrics written by 田島貴男 song written & arranged by 田島貴男 Produced by 田島貴男

ガッツリギターとホーンセクションのバランスが見事なオープニングチューン。これまた、なかなかこういうタイトルを持ってくることってないけど、さすがは田島貴男です。 とっても濃い仕上がりにやられますね。男と女の微妙な位置づけに吠える。それにしても、シブイ。

2. オセロ

lyrics written by 田島貴男 song written & arranged by 田島貴男 Produced by 田島貴男

俗っぽいメロディがまたくせになる、ミディアムロックチューン。裏と表、白と黒。田島貴男のセンスが詞から曲から放出されまくり。大人の色気の出た楽曲。 ラストのバリトンサックスの音色もまた、セクシーだ。オセロを人生に見立て、うまくいかない戦略にもやもやする。

3. 2度目のトリック

lyrics written by 田島貴男 song written & arranged by 田島貴男 Produced by 田島貴男

ハモンドオルガンがポイントとなる、濃い目のギターロックチューン。 田島貴男の心を揺さぶる熱いヴォーカルと、ザックリ決めるギターが包み込む。なかなかキャッチーな要素があるね。クセになります。

4. 髑髏

lyrics written by 田島貴男 song written & arranged by 田島貴男 Produced by 田島貴男

トランペットの音がヘナ~っとしていて、なんだかゆるい感じが出ています。ちょっとアナログサウンドを彷彿とさせ、古っぽさが逆に味が出ている。 そして、後半になってガツンと音を前面に出してきた。弾けていますね。こういう展開で聞かせてくれるのが、さすが。

5. カフカの城

lyrics written by 田島貴男 song written & arranged by 田島貴男 Produced by 田島貴男

軽快なサウンドが響き渡ります。いつも濃いORIGINAL LOVEも、今回はあっさりと弾けた感じで。 森俊之のピアノが前に出ているのもポイントだね。間奏のジャジーな感じがまた、かっこいいんだ。

6. 13号室からの眺め

lyrics written by 田島貴男 song written by 木暮 晋也 and 田島貴男 arranged by 田島貴男 Produced by 田島貴男

イントロからかっこいいぞ。ヘビィでストレートなロックチューンを仕掛けてきた。 ギターがうねりを上げています。まれに見る暴れっぷりですよ。田島貴男もシャウト。かっこいいぞ。

7. 明日の神話

lyrics written by 田島貴男 song written & arranged by 田島貴男 Produced by 田島貴男

田島貴男が岡本太郎好きが講じてできたと言わんばかりの1曲。発見された岡本太郎の作品にインスパイアされて作られたナンバーは、ミディアムテンポのロックチューン。 作品さながら、壮大なイメージを持っている曲ですね。コーラスとストリングスが、さらに盛り上げる。この優雅で包容力のある楽曲も、ORIGINAL LOVEの中ではなかなかないぞ。名曲です。

8. ZIGZAG

lyrics written by 田島貴男 song written & arranged by 田島貴男 Produced by 田島貴男

なんだか初期のORIGINAL LOVEのような、若々しさと冒険心が伝わってくるポップなロックナンバーだね。Bメロが特にとってもポップ。 ORIGINAL LOVEの根底にあるセンスが、うまく引き出されているね。シングルではカップリングに配置されているけれども、メインにしてもいいくらいなんじゃないですかね。

9. 夜とアドリブ

lyrics written by 田島貴男 song written & arranged by 田島貴男 Produced by 田島貴男

コンガとホーンでムーとたっぷりの大人な世界。まさにORIGINAL LOVEが持つ魅惑の魔力が放出されているね。 まさかこんなアダルトなサルサを聞かせてくれるとは。本当に、田島貴男はセクシーだ。

10. 遊びたがり

lyrics written by 田島貴男 song written & arranged by 田島貴男 Produced by 田島貴男

ド頭から塩谷哲のピアノとホーンが弾けるポップなロックチューン。 ORIGINAL LOVE、田島貴男のルーツがここで引き出されていると思わせるような、1970年代サウンドを彷彿とさせる軽快なトラックです。

11. エクトプラズム、飛行

lyrics written by 田島貴男 song written & arranged by 田島貴男 Produced by 田島貴男

ORIGINAL LOVEとしては珍しく、インストナンバーを披露。しかも、アルバムのラストトラックに配置するという、この大胆さ。田島貴男はやっぱり只者ではないという証。 しかも、エクトプラズムって。なんだか不協和音的な、スリリングな音が広がります。暴れています。大締めといった感じかな。

Best Album『ボラーレ! The Best Selections of Original Love』● '10/5/19 release

ORIGINAL LOVE、久しぶりとなるベストアルバムは、ポニーキャニオン時代を総括するような作品集。CMソングとしておなじみの新曲「ボラーレ!」は、冒頭に配して、乗っけから引き込んできます。 正直、ポニーキャニオン期でのヒットチューンって、「プライマル」と「STARS (今回は未収録)」くらいだと思うんだけど、やっぱり田島貴男のこだわりを持つ楽曲ばかりだよね。 多様な音楽アプローチを仕掛けてくるのに、すべてORIGINAL LOVEとして聞くことができます。本人監修のベストアルバムだけれども、半ば強制的なレコード会社主導作品にも思えるんだよな。 ポニーキャニオン時代の楽曲だけだと弱いからか、コラボ曲「めくれたオレンジ」やEMIでの「接吻」「朝日のあたる道」を入れてきたんだろうな。 ちょっと残念な気もするけれども、濃厚な作品であるということだけは間違いない。

1. ボラーレ! (Nel Blu, Dipinto Di Blu)

Music : Domenico Modugno / Words : Domenico Modugno, Francesco Migliacci Japanese Lyrics : Takao Tajima

ビールのCMソングとしておなじみとなった「ボラーレ!」をORIGINAL LOVE、田島貴男がカバー。 しかも、日本語詞で田島貴男本人が訳した歌詞がほとばしる熱いナンバーに仕上がっています。 オリジナルの情熱と田島貴男ならではの濃さがうまくミックスされて、こみ上げてきます。盛り上がりますよ。

Reiisue Album『RED CURTAIN Original Love early days』● '11/3/2 rrelease

Original Loveのインディーズ時代の楽曲を再発。おまけに、前身バンド「RED CURTAIN」の秘蔵ライブ音源も収録し、なんとも若さとセンス溢れる楽曲をダイレクトにぶつけてきます。 インディー盤「Original Love」の8曲は、やはりポップセンスに溢れていて、鋭く粗く、それでいてキラリと光ります。 そして、RED CURTAINによるライブ音源は、正直、音質が悪すぎる。まぁ、発掘されただけでも救いなのかな。その悪い音質の中でも、光る勢いと田島貴男のセンスに脱帽です。 さらに、DVDも付いていて、青さのあるOriginal Loveを見ることができます。これは本当に貴重な作品ですね。

「GS GS GS CANIVAL '88 いかすビートに しびれるサイケ!」

Live at 九段会館 (1988年4月24日)

Body Fresher

The Red Curtain Live at 和光大学 (1986年11月24日)

秘蔵な音源なだけあって、やっぱり音が悪いなぁ、と。こもっていながらも、バンドのこだわりや勢いを感じさせます。インストナンバーのM-9。 流れるようにM-10へ。ぶっきらぼうな感じなのに、おしゃれでセンスを感じさせるぞ。 メロウな味を感じさせるM-11。テクニカルなテンポとギターの音で魅了するトラック。その後、Original Love「Desire」で聞かせる曲でもあります。粗削り具合がいいね。 がっつりどっしりと、でも「どこかしら妖しさたっぷりのヴォーカルに奇妙さを感じるM-12。艶かしさが突出していますね。 カントリーのように軽やかにイントロを奏でるM-13。その後はとにかくがっつりと音をぶつけてくる。あぁ、音が悪いのが本当に残念なくらいだ。間奏ではギターを炸裂させる。そして、ノリも出ているナンバーです。 恐ろしいほどに弾けまくりのM-14。もう、誰も止められないくらいに、弾けまくりです。この曲も、のちにOriginal Love名義でインディーズからリリースされたわけで、なんかこの勢いすごいな。 イントロのベースのブンブン具合がいい感じのM-15。ポップセンス炸裂の1曲。音程やファルセットがちょっと残念。 ガツガツバンバン、どしどしとバンドの音をこれでもかというくらいにぶつけてくるM-16。その後はメロディを生かした歌を聞かせる。でも、サビのインパクトが強すぎるね。 ドラムガツガツM-17。とにかくビートをお見舞いさせるナンバーだ。ガツガツと勢いよく攻めて攻めて攻めまくるロックチューン。暴れっぷりがたまらないね。

18. Talkin' Planet Sandwich

オムニバス作品より。勢いよく暴れまくりのGS風ロックチューン。流れるようなギターの音と、おしゃれなヴォーカル&コーラスで魅了してくる1曲。 そして、間奏では煌びやかにエッジを効かせて、とにかく勢いがすごいんだ。

[DISC 2:DVD]

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15th Album『白熱』● '11/7/27 release

ORIGINAL LOVEが、実に約5年ぶりとなるオリジナルアルバムをリリース。間にベストアルバム「ボラーレ!」のリリースがあり、これまでの活動をまとめたのも束の間、やはり今作はインディーズでのリリース。 デビュー20周年、そしてカタカナでの表記をオリジナル・ラヴからオリジナル・ラブに変えて、心機一転。 装いも新たなスタートは、なんとすべての楽器演奏もとより、ミックス作業やマスタリングなども、すべて田島貴男1人でやってしまったという、これまたこだわりを見せてくれた1枚。 それゆえに、1つ1つの音に味があるね。まぁ、リズムは打ち込みベースで生ドラムよりもちょっと軽いんだけれども、その軽さにあったトラックをうまく奏でている。 スチャダラパーも客演として参加しているところにも注目。雰囲気としては、ORIGINAL LOVEではなく、田島貴男ソロの作品だよね。 実際、このアルバムが発売される前には、デビュー20周年に向けてこれまでを振り返るように、田島貴男ソロ名義で東芝時代とポニーキャニオン時代のライブを行ったわけで。 そのライブでも、1人で演奏をこなしたりしていました。そんな今作、やはり田島貴男が得意とするロックやファンキーなトラックを中心に、濃いナンバーを聞かせてくれる。 ヴォーカルも味わい深く、ORIGINAL LOVEのこれまでをぎゅっと凝縮。これからがますます期待高まる名盤じゃないですかね。 ボーナストラックには、「フリーライド」のライブトラック(東芝DAYS)と、CMソングの「なごり雪」のカバーを収録。 初回盤は、「フリーライド」のライブ映像(ポニーキャニオンDAYS)を収録したDVD付き。これまた、味わい深いんだよ。

初回特典DVD

フリーライド (ひとりソウル・ヴァージョン)

2011年2月9日渋谷CLUB QUATTRO「ひとりソウルショウ ポニーキャニオンDAYS」

1. フリーライド

Vocals, Guitars, Bass, Wurlitzer, Organ, Blues Harp, Tenor Sax, Synthesizer, Percussions, Programing, Engineering, Mixing, Mastering, Producing, Song Writing by 田島貴男

アルバムのオープニングを飾る、まさしくフリーな感じを放出する小粋なロックナンバー。 田島貴男の持つ自由気ままな姿が、そのまま曲に表れているよね。打ち込みドラムの音がちょっと軽いかな。もう少し重たくガツンと決めてくれてもよかった。

2. バイク

Vocals, Guitars, Bass, Wurlitzer, Organ, Blues Harp, Tenor Sax, Synthesizer, Percussions, Programing, Engineering, Mixing, Mastering, Producing, Song Writing by 田島貴男

随分と伸びやかで爽やかなミディアムロックチューン。 なんだか初期EMI期のような懐かしさもありつつ、味のあるテイストで聞かせてくれる。サビのメロディなんて、まさしく田島貴男節炸裂だよね。

3. セックスと自由

Vocals, Guitars, Bass, Wurlitzer, Organ, Blues Harp, Tenor Sax, Synthesizer, Percussions, Programing, Engineering, Mixing, Mastering, Producing, Song Writing by 田島貴男

ファンキーでグルーヴィーなチューンを聞かせてくれるトラック。 さすが田島貴男と言わんばかりのノリでノックアウト。ミラーボール煌くダンスフロアが目に見えてくるようなテイストで、心も体もリズミカルに。ノリがとっても出た1曲。

4. カミングスーン

Lyrics by 田島貴男、スチャダラパー Vocals, Guitars, Bass, Wurlitzer, Organ, Blues Harp, Tenor Sax, Synthesizer, Percussions, Programing, Engineering, Mixing, Mastering, Producing, Song Writing by 田島貴男

これまた、ここにきて、なんとスチャダラパーとコラボレーションを披露。 ORIGINAL LOVEの新たな世界が広がるアップテンポナンバー。リズミカルなトラックに、田島貴男の伸びやかなヴォーカルが乗り、包み込んでくる。 そして、スチャダラパー。ラップでは、もうこれ以上に最強なトラックはないよね。あの頃の渋谷が蘇ってくるようなチューンです。

5. 春のラブバラッド

Vocals, Guitars, Bass, Wurlitzer, Organ, Blues Harp, Tenor Sax, Synthesizer, Percussions, Programing, Engineering, Mixing, Mastering, Producing, Song Writing by 田島貴男

タイトルにふさわしい、優しさ溢れるミディアムバラードチューン。あたかも鮮やかに、あの日が蘇ってきそうな、ちょっと切な系メロディで包み込んでくる。 田島貴男の伸びやかなヴォーカルで、じっくりと聞かせる。「RAINBOW RACE」や「Desire」の頃のような、ポップな爽やかさもあるね。

6. ハイビスカス

Vocals, Guitars, Bass, Wurlitzer, Organ, Blues Harp, Tenor Sax, Synthesizer, Percussions, Programing, Engineering, Mixing, Mastering, Producing, Song Writing by 田島貴男

ザックリギターがかき鳴るアップテンポのナンバー。ちょっとクセのあるメロディラインに、かなり引き込まれますね。これぞORIGINAL LOVE。 粘り気のあるヴォーカルスタイルも、田島貴男ならでは。ハイビスカスの鮮やかさは曲に表れているね。

7. ふたりのギター

Vocals, Guitars, Bass, Wurlitzer, Organ, Blues Harp, Tenor Sax, Synthesizer, Percussions, Programing, Engineering, Mixing, Mastering, Producing, Song Writing by 田島貴男

ボッサタッチの軽やかな始まりから、みるみるおしゃれモード満載になってゆくアップテンポナンバー。 ギターよりも、それ以外の音の方が目立つよね。間奏では、これまた劇的な変身を遂げては、リズミカルなトラックに。なんかすごいよ、この曲。

8. 海が見える丘

Vocals, Guitars, Bass, Wurlitzer, Organ, Blues Harp, Tenor Sax, Synthesizer, Percussions, Programing, Engineering, Mixing, Mastering, Producing, Song Writing by 田島貴男

良くも悪くも、ORIGINAL LOVE直球テイストのロックチューン。 どこかしら「ELEVEN GRAFFITI」の頃のような、ざらつき感がかっこいいね。歌詞の方はなんだか田島貴男には似つかわしい優しさが溢れているね。

9. あたらしいふつう

Vocals, Guitars, Bass, Wurlitzer, Organ, Blues Harp, Tenor Sax, Synthesizer, Percussions, Programing, Engineering, Mixing, Mastering, Producing, Song Writing by 田島貴男

どっぷり、まったり。軽快なロックチューンで、小粋に聞かせてくれる曲よりも、注目すべきは、やっぱり歌詞だね。例の大震災後、田島貴男が思いを綴ったという歌詞。 普通の暮らしとは何だったのかを思い出させながらも、新しい普通の暮らしをもう一度始めてみようと、そんな気持ちが込められているような気がした。

10. 幸運なツアー

Vocals, Guitars, Bass, Wurlitzer, Organ, Blues Harp, Tenor Sax, Synthesizer, Percussions, Programing, Engineering, Mixing, Mastering, Producing, Song Writing by 田島貴男

アルバム本編のラストを飾るバラードナンバー。最初は弾き語りスタイルで。そこからガツンと音が入ってきては、これぞORIGINAL LOVEな濃い味付けをしてきた。 これぞロックンロールな味が出ているね。なかなかかっこよく仕上げてきました。

Bonus Track:1. フリーライド (ひとりソウル・ヴァージョン) 2011年2月8日渋谷CLUB QUATTRO「ひとりソウルショウ 東芝DAYS」

Mixing:森岡徹也

ボーナストラックその1。2011年2月に2日間行われた田島貴男ソロライブの中から、「東芝DAYS」で披露されたフリーライダーを。 ライブならではの緊迫感やダイナミズムみたいなものを感じるね。そして、後半でドンドンと重なってゆくコーラスがまたいいんだ。厚さがあるし、かっこいいね。

Bonus Track:2. なごり雪

Written by 伊勢正三 Recording:田島貴男 Mixing:森岡徹也

ボーナストラックその2。CMソングとして披露されていたナンバーを収録。イルカでおなじみ「なごり雪」をカバーするORIGINAL LOVE。 田島貴男の濃いヴォーカルがまた、意外にもしっくり来るんだ。これはこれで、十分に味の出ているトラックになっているね。

[DISC 2:DVD]

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Live Album『Overblow Tour 2012 Live in Shibuya Club Quattro』● '12/11/21 release

Original Love、初のライブアルバムをリリース。今回は、バンドを従えて、アルバム「白熱」を引っさげてのツアーより、渋谷のクラブクアトロでの公演をパッケージ。 「銀ジャケットの街男」からスタートするんだけれども、まずこの選曲に驚きだね。そして、アルバムの収録曲を中心に、初期ナンバー「灼熱」や「フィエスタ」などもあったり、 シングルナンバー「プライマル」「接吻」などもあったりで、とにかく盛りだくさん。オールタイムなOriginal Loveのステージ。そして、何よりもお客さんが本当に楽しそうなんだな。 手拍子や掛け声などを加えて、会場が1つになっています。「JUMPIN' JACK JIVE」や「夜をぶっとばせ」など、キラーチューンを畳み掛けてステージは幕を閉じる。18曲、とことん堪能せよ。

冒頭からとにかく伸びがあってかっこいいM-1。ノリまくりで、手拍子も大胆に誘ってくる。 ファンクなソウルでパワーを感じるM-2。キーボードの滑らかで踊るような音使いがいいんだ。そして、手拍子の嵐で大きく盛り上がる。 さらに大きく盛り上がるEMI期のM-3。巧みなギター業で魅了する始まりから引き込まれてゆく。田島貴男のファルセットも華麗に舞う。そして、ヒートアップしては間奏のギターがすごいことに。 アルバム「白熱」の中でも核を担うM-4。軽やかで、ソウルで心地よさを加えてきた。ラストはカウボーイよろしくなテイストで、テンポアップで盛り上がり。 イントロのギターの音が鮮やかなM-5。手拍子を伴って、軽快に展開していきます。熱く盛り上がりのステージがダイレクトに。そして、みんなで合唱したり。最後は田島貴男のソロがすごい。 濃いめのギターが踊るM-6。心地の良いノリが出ていて、体が自然と揺れる。ラストは圧巻。木暮晋也のギターがものを言う。 語るように熱い想いをぶつけてくるM-7。会場が拍手の嵐で熱を上げる。このノリですよ。 そして、まったり爽やかにM-8。滑らかな演奏と、濃い田島貴男のヴォーカルに酔いしれます。 ヒットシングルチューンM-9も、まったり味わい深く。年月が経って、よりコクが出てきましたね。それゆえ、高音が微妙に感じるけれども、コーラス部分はテイストが出ています。 コアな楽曲M-10。ギターを渋く弾いて聞かせるナンバーに、うっとりと。ベースのリズムも心地よく、染み渡る1曲ですね。

イントロなしでの熱唱M-1。思わず会場が拍手喝采。極上のソウルバラードに圧巻ですよ。すごいよ、Original Love。間奏でのキーボードソロがモノを言わせますね。かっこいいんだ、これがまた。最後にシャウト。 そこから大ヒットナンバーM-2。キーボードがフィーチャーされ、渋さ倍増。その空気に吸い込まれてゆく。 スチャダラパーとの共演ナンバーM-3も軽快に。田島貴男のラップが炸裂する。ノリが出ては、最後はコールアンドレスポンスも。 さらに渋さ全開M-4。じっくりと味わい深い演奏、そして手拍子タイムもあって大盛り上がりだ。 お祭り状態でM-5。もちろん手拍子もあって、大盛り上がり。間奏ではじっくりとハーモニカを聞かせてくれます。そして狂気のコールアンドレスポンスタイムで大爆発。 大ヒット曲M-6は、スタイリッシュに。ついつい一緒に叫びたくなるね。軽快に展開。 じっくりと聞かせる始まりのM-7。渋さ全開で、どっしりと。ソウルパワーを感じさせるね。この日のステージが一気にこの曲の凝縮されている。 会場からも大合唱のM-8。もう、ノリノリです。

16th Album『エレクトリック・セクシー』● '13/6/26 release

ORIGINAL LOVEが約2年ぶりに放つアルバム。 前作「白熱」は、すべての演奏を田島貴男自身が担当したセルフプロダクトなアルバムだったけれども、今作は打ち込みを多用し、1980年代な雰囲気を届けてくれるサウンドで勝負。 急にサウンドアプローチが変わったけれども、根はやっぱり田島貴男。ひねった歌詞やメロディで引き込んできます。煌びやかなサウンドや、ポップなSEで懐かしさと新しさを交差させる。 先行配信ナンバー「ファッションアピール」「エブリデイ エブリデイ」は、アルバムを端的に表す曲ですね。瑞々しさと軽快さが先行するけれども、やっぱり濃さがあるからこそのORIGINAL LOVE。 「きらめきヤングマン」なんて、このアルバムの中ではかなり攻めて来ています。 後半の「セーリングボート」のゆったり感や、「太陽を背に」のシブいバラードなんかも、田島貴男のセンスが光っていて、ラストの「帰りのバス」で敢えて極上ポップに攻め入っているところがまた面白いんだ。 まさしくエレクトリックでセクシーなアルバムの誕生。田島貴男のいろんな業が楽しめる1枚に仕上がっています。ソウルパワー健在と言ったところだね。

1. スーパースター

Vocals, Guitars, Bass, Synthesizer, Keyboards, Programing and Recording by 田島貴男 Drums:古田たかし Additional Drums, Bass Recording, Engineering & Mix down by 森岡徹也

エッジの効いたギターと程よい軽やかな打ち込みビートが織り成すポップなロックチューン。新しさと懐かしさを兼ね備えては、田島貴男が高らかに歌い上げる。 ちょっとひねくれたようなサビのメロディラインが、クセになるね。そこに田島貴男のソウルパワーが炸裂して、その世界へ引き込んできます。

2. ファッションアピール

Vocals, Guitars, Bass, Synthesizer, Keyboards, Programing and Recording by 田島貴男

煌びやかでエレクトロなポップチューン。それでいて、スタイリッシュな仕上がり。昔の“渋谷系”な雰囲気もあり、 媚薬のごとく、田島貴男が歌います。サウンドがフワッとしていながらも、やっぱり田島貴男のヴォーカルは濃さを出しているね。

3. エブリデイ エブリデイ

Vocals, Guitars, Bass, Synthesizer, Keyboards, Programing and Recording by 田島貴男

アルバムからの先行ナンバーでもある、ポップなエレクトロチューン。まずはシンセの軽やかな音と軽快ビートが組み合わさっての展開。 毎日を生きてゆくために、ゆっくりでもいいじゃない。そんなメッセージを伝えているような詞とともに、爽やかな風が広がってきます。 随分と音が軽いんだけれども、これくらいのトラックがちょうどいいかも。

4. エナジーサプライ

Vocals, Guitars, Bass, Synthesizer, Keyboards, Programing and Recording by 田島貴男

淡々とした音と田島貴男のソウルフルな歌い方に、熱を感じるエナジー系ロックチューン。 サウンドもエナジーみなぎる打ち込みとSEの波で養分を満たします。その先にある田島貴男の意気込みが伝わって来ますね。

5. 線と線

Vocals, Guitars, Bass, Synthesizer, Keyboards, Programing and Recording by 田島貴男

軽やかなギターの音と、それを超える陽気なSEの音が、ポップに弾けるロックチューン。 メロディパートは淡々としているけれども、サビのメロディに引き込まれるね。結局は、一線を越えちゃおうよ、という大人のお話。

6. きらめきヤングマン

Vocals, Guitars, Synthesizer, Keyboards, Programing and Recording by 田島貴男 Bass:鹿島達也 Drums:古田たかし Additional Drums, Bass Recording, Engineering & Mix down by 森岡徹也

イントロのパーティーロックな雰囲気が、逆に攻めていてかっこ良く感じます。生音主体の演奏は、迫力を感じる。 田島貴男のヴォーカルは、サビは高音ラインを行っているね。でも、やっぱりサビとしての力が伝わってくるね。それにしても、このタイトルのインパクトが強過ぎます。

7. セーリングボート

Vocals, Guitars, Bass, Synthesizer, Keyboards, Programing and Recording by 田島貴男

ミディアムテンポのナンバーは、独自のグルーヴを施して、爽やかさを出すリゾートロック。 ちょっと箸休め的なゆったりテンポが、心地良さを生み出します。田島貴男のヴォーカルも、包み込むように。

8. 一撃アタック

Vocals, Guitars, Bass, Synthesizer, Keyboards, Programing and Recording by 田島貴男 Drums:古田たかし Additional Drums, Bass Recording, Engineering & Mix down by 森岡徹也

ロックンロールはまさしく一撃アタック。ドカドカとギターをかき鳴らして、 田島貴男が攻めてきます。まるでマカロニウエスタンのような、煙たくもある味のあるロックチューンだね。ザックリと濃い仕上がりでもかっこいいです。

9. 太陽を背に

Vocals, Guitars, Synthesizer, Keyboards, Programing and Recording by 田島貴男 Bass:鹿島達也 Drums:古田たかし Additional Synth:中山努 Additional Drums, Bass Recording, Engineering & Mix down by 森岡徹也

ギターをザックリ鳴らして始まるロッカバラード。夕暮れをバックに、歩き続ける孤高な男。そんな雰囲気が似合うナンバーですね。 シブいです。歌詞は労働讃歌というか、働く人への応援歌みたいだね。

10. 帰りのバス

Vocals, Guitars, Bass, Synthesizer, Keyboards, Programing and Recording by 田島貴男 Drums:古田たかし Additional Drums, Bass Recording, Engineering & Mix down by 森岡徹也

アルバムのラストを飾るナンバー。弾け具合いがとてつもないね。いきなりシンセサウンドを爆発。アレンジ1つで大きく変わるんだろうな。 アップテンポじゃなくても、スローチューンでも、味わいが出せるナンバーだね。 歌詞はシミジミ。一緒に帰ろうと、優しさを感じさせるナンバーです。スカイツリーという歌詞からは、現在を感じさせるね。

Best Album『FREE SOUL ORIGINAL LOVE 90s』● '14/11/5 release

Suburbiaの橋本徹が手がけるコンピレーショシリーズ「Free Soul」にOriginal Loveがラインナップ。 今回は、1990年代の楽曲を中心に、「これぞOriginal Love」なソウルを感じさせるトラックを2枚組全29曲を収録。 面白いことに、東芝EMI/ユニバーサルの音源だけでなく、移籍したポニーキャニオンの音源も入っているという、レコード会社の枠を超えたコンピレーションになっています。 シングルナンバーはもちろんのこと、別バージョンや別ミックスで収録しているところにもこだわりがあるんだろうな。 また、アルバムからの曲もあり、あまり耳にしないような曲が、このアルバムの中で日の目を見たりしているので、なかなかセンスやこだわりを感じさせてくれる作品です。 収録曲1曲ずつ、丁寧な解説もついていて、なかなか読み応え、聞き応えがあります。そして、やっぱりかっこいいんだよ。

Best Album『Light Mellow オリジナル・ラブ』● '14/11/19 release

ORIGINAL LOVEノベストアルバムが立て続けにリリース。EMI/ユニバーサルの「Free Soul」に続いて、ポニーキャニオンからは「Light Mellow」シリーズにラインナップ。 A.O.R.やシティポップに通じるハイセンスな楽曲を聞かせるシリーズで、音楽ライターの金澤寿和が選曲監修。また違った角度から、楽しめるOriginal Love。 シングルバージョンやシングルのカップリングのみに収録されたナンバーもチョイスされているので、なかなか貴重な1枚に仕上がっていますね。 コンセプトのもと、新たな魅力で味わうことができます。何気にポニーキャニオンでの活動も長かったことに驚き。数ある楽曲から、おしゃれナンバーに酔いしれます。

17th Album『ラヴァーマン』● '15/6/10 release

Original Love、前作「エレクトリック・セクシー」ではピコピコな打ち込みを前面に聞かせていたけれども、今作の2年ぶりとなる作品では、よりバンドサウンドに傾倒。 それもそのはず、あの「風の歌を聴け」の時のバンドメンバー、小松秀行、佐野康夫の参加ですよ。 これは実に頼もしい編成ですね。そこに熟成された田島貴男のポップセンスを投入し、濃くてキャッチーでおしゃれに光るトラックが押し寄せてくるんだ。 古さは全く感じさせず、とにかく進化した大人のポップチューンがここにあります。作っている本人の楽しさが、ダイレクトに出ているんじゃないかな。 Negiccoい提供した「サンシャイン日本海」のセルフカバー、さらにはボーナストラックでCMソングにもなっている「ウイスキーが、お好きでしょ」を収録していますよ。

1. ラヴァーマン

Produced by 田島貴男 songs written & arranged by 田島貴男

17枚目のオリジナルアルバムから、オープニングを飾るタイトルチューン。 ファンクでソウルで、ヒップでポップなトラック。職人、田島貴男のセンスが出まくった、大人のキャッチーソングです。名プレーヤーたちの奏でる分厚い音も、頼もしいね。

2. ビッグサンキュー

Produced by 田島貴男 songs written & arranged by 田島貴男

古き良きブルースなテイストを盛り込んだ、渋さ光らせ聞かせるミディアムロックチューン。 田島貴男のしゃがれた声も生きている曲だね。でもって、間奏でのサックスがまた、ムードを出してくるんだ。オリジナル・ラヴにまさしくサンキューな1曲。

3. サンシャイン日本海

Produced by 田島貴男 songs written & arranged by 田島貴男

田島貴男が新潟出身アイドル、Negiccoに提供したナンバーを、セルフカバー。 軽やかなギターの音が響き渡るキャッチーソングです。やはりポップセンスに光っていながらも、展開がとってもハイセンス。眩しさが溢れ出す、粋の良いナンバーだね。

4. 今夜はおやすみ

Produced by 田島貴男 songs written & arranged by 田島貴男

軽快な音とスリリングな音が絡み合う1曲。それでもサビではスィートでポップで、スタイリッシュに聞かせてくれるんです。 これがオリジナル・ラヴ、田島貴男のセンスだ、と言わんばかりのトラック。

5. フランケンシュタイン

Produced by 田島貴男 songs written & arranged by 田島貴男

妖しさがゆっくりと忍び寄るように、ギターの音、手拍子のような音に軽快さはあるものの、どこか影をひそめる。リズムもつかみにくいモンスターな1曲。 そんな苦労みたいなテイストを全く感じさせず、歌いこなしてしまうところは拍手だね。

6. クレイジアバウチュ

Produced by 田島貴男 songs written & arranged by 田島貴男

キラキラポップなロックチューン。こういうセンスも難なく投入してくるところがまた、いいんだな。 ピコピコポコポコな音使いと、チキチキサウンドでクールでスタイリッシュに。「クレイジアバウチュ」というタイトルのカタカナ表記がダサかっこいい。曲の方は、キャッチーチューンです。

7. きりきり舞いのジャズ

Produced by 田島貴男 songs written & arranged by 田島貴男

ギターおよびプログラミングも田島貴男自身が手がけたミディアムロックチューンです。 ジャズの要素も出しながら、とにかく渋さを前面に聞かせてくれる1曲。大人の世界だね。2番からは打ち込みを使って、さらに力強さを出してきました。

8. 四季と歌

Produced by 田島貴男 songs written & arranged by 田島貴男

ピアノをバックに始まる美しさを感じさせるナンバー。その後はバンドサウンドで進行。 でも、とっても鮮やかな音使いだね。春夏秋冬1年を歌うOriginal Love。変わるもの、変わらないものを、伸びやかに歌う田島貴男のヴォーカルが印象的。

9. 99粒の涙

Produced by 田島貴男 songs written & arranged by 田島貴男

イントロのピアノの入り方、とにかくウキウキワクワクな弾けっぷりがたまらないナンバー。 メロウな歌詞が泳ぐ中でも、田島貴男のヴォーカルが濃さ全開で響き渡る。全体的にバンドとしての音が、どんとぶつかってきてかっこいいね。

10. 希望のバネ

Produced by 田島貴男 songs written & arranged by 田島貴男

アルバムの本編を締めるナンバー。こちらも伸びやかなヴォーカルで、軽やかに。 変拍子を投入し、跳ねてくるOriginal Love。弾みをつけていこう、思いっきりジャンプしようと、前向きな気持ちをぶつけてくるナンバーで、かっこいいね。

BONUS TRACK. ウイスキーが、お好きでしょ/田島貴男

Produced by 田島貴男 lyrics by 田口俊 music by 杉真理

ウイスキーといったら、やっぱりこの曲でしょう。ということで、おなじみのCMに、おなじみのナンバーのカバー。田島貴男が担当するとは、なかなか面白い起用だね。 もうね、濃すぎるんだ。粘り気のあるヴォーカルが存在感を出してくる。素晴らしいね。鹿島達也のベースもクールに響き渡ります。ジャジーなトラックで、なかなかオシャレだね。

Live Album『SESSIONS / 田島貴男&長岡亮介』● '18/1/31 release

Original Loveの田島貴男と、ペトロールズの長岡亮介2人だけで行ったツアーをライブCD化。本当に2人だけなのか?と思うくらいに、サウンドのバリエーションがあって、面白いんだな。 ループマシンを使ってヒューマンビートボックスを作成したり、ギターをジャカジャカかき鳴らして熱いソウルを届けてくれる。 お互いのナンバーやカバー曲などを味わい深く聞かせてくれるんだけれども、やっぱり田島貴男、すごいね。 冒頭から本当にソウルが溢れんばかりに出ている。長岡亮介も、前に出てきたり後ろでサポートしたりと、いいバランスで聞かせてくれるんだな。 この2人、やっぱりただものじゃないんだよね。 初回盤は、見応えのある豪華な写真集もついていて、買い逃し厳禁なんだな。

まさかのヒューマンビートボックスからスタートのM-1。2人のジャカジャカギターで味を出してくるテーマソング。かっこいいし、渋いんだな。コールアンドレスポンスもバッチリ。ソウルパワーでオープニングからノリノリだね。 歌い始まって思わず声も上がるM-2。田島貴男のヴォーカルがまた、クセを出しまくって、さらに会場を煽っては盛り上げてくる。 「2人ソウルショウへようこそ!」と挨拶をしてM-3。ペトロールズのナンバーを甘くデュエット。2人の声の違いを楽しみながら、じっくりと味わう時間。 Original Loveの新曲M-4。渋い田島貴男の歌声と、長岡亮介のビートボックスが味を出す。高音ヴォーカルもまたメロウですね。 イントロギターカッティングがまた熱いM-5。お客さんの手拍子も盛り上がりを伝えてくる。ヴォーカルの独特の温度がいいね。 続けてOriginal LoveのナンバーM-6を絡めてくる。ビートボックスのループもいい感じに。ざっくりギターがいい味わいを出す。間奏でのギタープレイがまた、渋いんだな。さらに後半ではスキャットの嵐。 滑らかなギターのイントロにうっとりなM-7。ヴォーカルもまた、アダルトムードの中を泳ぐように。極上にひとときだね。 Patsy ClineのカバーM-8。これまた、まったり渋さを染み渡らせるカバーパフォーマンスだね。瑞々しい2本のギター音に痺れますよ。 貴ちゃんコーナーということで、ギター本体を叩きまくりのM-9。ヴォーカルがもう吠えまくりで熱く盛り上がるんだ。田島貴男が楽しんで歌っている様子がダイレクtに伝わってくる。そして、ラストでのギタープレイも圧巻。 艶やかなギターで始まるM-10。夢見心地のような瑞々しさでムードを出してくる。 麗しのギターの音から始まるM-11。歌い始めると思わず声も上がった大ヒット曲ですよ。ギターの音の軽やかさとともに、ソウルを感じさせるパフォーマンスにうっとり。 ペトロールズのナンバーM-12も、軽やかなギターの音とともに、軽快なパフォーマンスがノリノリな2人の熱も伝わってくるね。2人のコーラス、ハーモニー全てが楽しさを奏でる。 こちらOriginal LoveのナンバーM-13を、これまた味わい深いブルースな音で聞かせてくれる。2人のハーモニーにも引き込まれるわけだ。 M-14はThe Everly Brothersのカバー。こちらも2人の染み渡るヴォーカルがまた、いい味なんだな。ハーモニーが美しい世界を作る。そして拍手であっさり終了です。

18th Album『bless you!』● '19/2/13 release

Original Love、通算18枚目となるオリジナルアルバム。今作は、あのグルーヴの再来と言わんばかりに、濃い内容となっています。 なにせ、参加しているミュージシャンたちが濃いからね。小松秀行、佐野康夫、鹿島達也、小暮晋也、真城めぐみ、小松シゲル、村田陽一、渡辺香津美、長岡亮介、PUNPEEなどなど。 多才で多様なミュージシャンたちを巻き込んで送るOriginal Love田島貴男からの祝福。セッションのようなロックあり、グルーヴあり、打ち込みあり、フォーキーなバラードあり。 とにかく様々な音を届けてくれる田島貴男に拍手ですよ。人生、何があるかわからないけれども、頑張っている人へと向けられる楽曲の数々です。かなりかっこいいね。 初回盤は本人撮影の写真集付きと、これがまた見応えあるんだ。

1. アクロバットたちよ

PRODUCED BY 田島貴男 WRITTEN BY 田島貴男 ARRANGED BY 冨田譲、小松シゲル、村田シゲ、真城めぐみ、小暮晋也 & 田島貴男

しっとりギターを響かせて、歌を添えるような始まり。油断をしていたら、どっぷり濃厚なロックンロールが展開。すごいなぁ。 今回は参加ミュージシャンたちをひっくるめてのアレンジ。まるでセッションのようだ。小松シゲルに冨田譲、村田シゲに真城めぐみ、そして小暮慎也とのタッグで濃ゆい世界を聴かせてくれます。 そして、まさか後半でのテンポアップにノックアウトだ。

2. ゼロセット

PRODUCED BY 田島貴男 WRITTEN & ARRANGED BY 田島貴男

どこかしら「美貌の罠」的なおしゃれな4つうちハウスといった具合で、軽やかに展開するポップチューン。 ストリングスの効き目がハンパないね。気持ちの良い爽快感。まだまだ突き抜けるようなキャッチーソングで、お見舞い。タイトル通り、まだまだこれから始まるOriginal Loveを楽しめるね。

3. AIジョーのブルース

PRODUCED BY 田島貴男 WRITTEN & ARRANGED BY 田島貴男

この掴みにくいイントロ、始まりを抜けて、ようやくテンポを掴むことができる1曲。最先端の技術を田島貴男なりに斬る1曲。 テンポが掴みにくいものの、まるでコンピューターがバグっているかのような錯覚にも感じて、面白いね。

4. グッディガール feat. PUNPEE

PRODUCED BY 田島貴男 WRITTEN & ARRANGED BY 田島貴男 LYRICS BY 田島貴男 & PUNPEE

これまた、クールに攻めてくるなぁ。リズミカルにロックンロールを展開。妖しくもクールに、ソウルでファンキーな面も見せてくるわけだ。 そして、ここでは若手ラッパーのPUNPEEをフィーチャー。鋭いラップで新しい魅力を発信。田島のオジキも、なかなかやるな。

5. ハッピーバースデイソング

PRODUCED BY 田島貴男 WRITTEN & ARRANGED BY 田島貴男

ほぼ打ち込みを使用して、デジタルなOriginal Loveを聞かせてくれるポップチューン。軽やかに弾むように、展開する中で、間奏のギターソロが渋く映えるわけだ。 楽しいハッピーバースデイソングになったね。

6. 疑問符

PRODUCED BY 田島貴男 WRITTEN & ARRANGED BY 田島貴男

味わいのミディアムロックチューン。ファルセットのヴォーカルがメインで展開するので、どこかしら心地よく。うっとり気分にさせてくれます。 過去を振り返っては、「どうして?」と疑問に思うことを歌って聞かせてくれます。人生なんて、いつもそんなもんだよね。

7. 空気-抵抗

PRODUCED BY 田島貴男 WRITTEN & ARRANGED BY 田島貴男

始まりはおしゃれに。どこかしらシティポップな雰囲気を漂わせてくるんだけれども、ヴォーカルにエフェクトをかけて入ってくると、また不思議な世界が広がる。 とにかく妖しさしかない。よくこういうトラックを考えつくよな。すごいぞ、田島貴男。「同調圧力」という言葉が印象的だ。ギターソロを渡辺香津美が披露しています。

8. bless You!

PRODUCED BY 田島貴男 WRITTEN & ARRANGED BY 田島貴男

アルバムのタイトルチューン。バンドの音も印象的なジャズチューンですよ。鹿島達也のベースがブンブンうねり、田島貴男のヴォーカルも祝福を帯びるように響き渡る。 ライブでもみんなで一緒に盛り上がれるような曲だなぁ。

9. いつも手をふり

PRODUCED BY 田島貴男 WRITTEN & ARRANGED BY 田島貴男

全ての演奏は田島貴男が担当するフォーキーなバラードナンバー。とってもしみじみ。歌声や歌詞がじんわりと染み渡りますね。 いつも手を振って見送ってくれたあなたを思う歌です。

10. 逆行

PRODUCED BY 田島貴男 WRITTEN & ARRANGED BY 田島貴男

アルバムのラストを飾る疾走ロックチューン。とにかく弾けるこの勢いに呑み込まれます。激しいOriginal Love。 タイトルは逆を行くけれども、ダイレクトでストレート。間奏でのオカリナも、田島貴男が吹いているわけですよ。かっこいいね。

Live Album『Slow LIVE at HONMONJI』● '19/8/30 release

池上本門寺で行われているライブの模様を収録したライブCD。コンスタントに出演している田島貴男は、今回、Original Loveとしてアコースティックスタイルでのパフォーマンス。 アコースティックといえども侮るなかれ、バンドとともに熱いソウルパワーを届けてくれるんだ。「フィエスタ」から始まり、新旧代表曲を怒涛のようにたたみかけてくる。 最後の最後、「夜をぶっとばせ」でさらに駆け抜けていき、とにかく熱く燃え上がったね。なかなか香ばしい作品です。

M-1からスタート。ギターを叩いてはリズムを作る。サビに差し掛かったて大きく盛り上がるんだ。ギターの音の滑らかさもいいね。オープニングから熱いな。最後の「Yeah」も濃いんだな。 まったりほっこりなM-2は意外な選曲だね。なんだか染み渡ります。 カントリーなアレンジでM-3。愉快痛快な音と渋い歌詞を届けてくれる田島貴男です。後半のスキャットもとんでもないくらいにかっこいいわけですよ。 最新アルバムよりM-4。雰囲気がまたおしゃれ。ベースのビートとピアノの音もかき鳴る。ギターの味付けが最高だね。 さらにアコースティックな味付けでM-5。PUNPEEのラップパートも田島貴男が担当。これまたレアなパフォーマンスだね。かっこいい、そしてファンキーだ。 ちょっと妖しさを出す始まりのM-6。ベースの音がまた唸るように響いてかっこいいんだな。歌い始まるともう、Original Loveの世界ですよ。ギターとベースの渋さがハンパないね。サビではアップテンポになって軽やかに、いいノリだね。 ハモンドがいい味を出すM-7。リズミカルに聞かせてくれるパフォーマンス。そのあとはウキウキワクワクな展開。おしゃれだね。 スキャットがいい感じで盛り上げてくれるM-8。コールアンドレスポンスで楽しませてくれる会場です。 しっとりカントリーテイストでM-9、心が洗われるような清々しさたっぷりのステージだね。染み渡ります。

アンコールのM-10。リズミカルにぶっ飛ばしてくるぞ。手拍子起こる会場がまた、温かいんだ。そして、合唱レスポンス。最後の最後までソウルパワーが伝わってくるライブだね。いやぁ、田島貴男の力が凄すぎて、圧倒させられるライブでした。

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