album
●Collaboration Album『Born Into The 90's / R. Kelly with Public Announcement』● '92/1/14 release
R. Kelly初のリリースアイテムとなる今作は、Public Announcementとの共同名義でのリリース。もちろん、メインはR. Kellyで、PAはコーラスをメインに聞かせてくれます。 それにしても、前半5曲のNew Jack Swingのノリの良さがハンパなく良いね。 随分とご機嫌な雰囲気が伝わってきます。一方で、後半の曲たちは、これぞR. Kellyなメロウでじっくりと聞かせてくれるバラード。 本領発揮といわんばかりにムード溢れたトラックと、時にエロく、時に真剣に愛を伝えるような歌詞に引き込まれるわけですね。 ただ、全体を通じて、まだまだR. Kelly、こんなもんじゃないでしょ、と。どこかしら遠慮しているようなところも感じる。 それ故に、次作でドカンと大ヒットへとつながるような気もするんだよね。ジャケットの髪型や服装は、時代を感じさせますね。
1. She's Loving Me
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly / M. Jefferson / T. Blatcher
New Jack Swing炸裂の軽快なトラックに乗せて、R. Kellyのダイナミックなヴォーカルと、Public Announcementのコーラスワークが冴える1曲。 特に、ラストでは巧みなヴォーカルパフォーマンスで楽しませる。勢いのある1曲だね。
2. She's Got That Vibe
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly / Barry Hankerson
New Jack Swingの王道とでも言うくらいに勢いに乗った軽快ナンバー。伸び伸びと歌うR. Kellyが、とっても楽しそうに聞かせてくれる。 ダンスにぴったり、体のほうも動きたくなるようなナンバー。新しさと懐かしさを上手くミックスさせた業で、楽しませてくれました。
3. Definition Of A Hotti
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
小粋なリズムに乗せて、クールに歌を聞かせてくれるR. Kellyです。そして、バックのPublic Announcementのコーラスも、支えるように。 アーバンなグルーヴで魅了してくれるナンバーですね。
4. I Know What You Need
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
R. Kellyのヴォーカルと、Public Announcementのコーラスが見事な反応を見せる軽快なグルーヴトラック。 R. Kellyの作り上げる、ちょっと甘く誘ってくるような雰囲気が良いですな。ラップパートは、さすがが雰囲気を醸し出しています。
5. Keep It Street
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
ちょいとディープなスィングビートでクールに攻めてくる。R. Kellyのヴォーカルもファンキーに攻撃してきます。 N.Y.のストリート感も出ていて、かっこいいね。
6. Born Into The 90's
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly / Patrice Rushen / Karen Evans
アルバムのタイトルチューン。冒頭からラップが炸裂して、当時のアメリカミュージックシーンを彩るようなトラックだね。 なるほど、Patric Rushernの「Remind Me」をサンプリングしては、クールな雰囲気も演出。かっこいい仕上がりです。
7. Slow Dance
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly / T. Blatcher / M. Jefferson
メロウなバラードナンバー。ムードたっぷりに聞かせては、とっても大人な夜を演出。これぞR. Kellyのなせる業だね。 ヴォコーダーのヴォーカルが、若干ヘニャッとしているけれども、バラードとしての持ち味を思う存分発揮している作品です。
8. Dedicated
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
美しきバラードチューン。もう、この世界にどっぷりと浸ってしまうような魅惑の一時です。 ただ、1人の女性に向けて、ストレートな思いをぶつける愛のナンバー。これぞR. Kelly究極の愛の世界です。
9. Honey Love
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
エロ全開。いきなり吐息混じりの語り口調で誘ってくるとは、R. Kellyの本領が発揮されているわけです。 サウンドの方は、直球R&Bトラックで、クールかつセクシーに聞かせてくれます。Public Announcementの分厚いコーラスも魅了してきます。
10. Hangin' Out
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
冒頭の会話、「Hey, Yo!どっか飲みに行こうぜ!」みたいなノリが出ていて、楽しそうだな。 そして、終始クールに包み込むサックスの音色が、少々アダルトな世界と仕上げる。
11. Hey Love (Can I Have A Word) featuring Mr. Lee
Produced by R. Kelly Written by L. Haggard / W. Williams / S. Wonder / C. Paul / M. Broadnax
ボーナストラック。Mr. Leeをフィーチャリングしては、クールなR&B/HIP-HOPトラックを聞かせてくれます。 やっぱりボーナストラックということで、アルバムカラーとは若干の隔たりがあるけれども、なかなか聞き応えのあるナンバーです。
●1st Album『12 Play』● '93/11/9 ('94/1/21, '00/11/1 on Japan) release
R. Kellyがソロ名義でリリースする初のアルバム。性愛に満ち溢れた12のプレイを惜しみなく披露。直球にセックスを持ってくるように、エロいんだ、R. Kelly。 歌詞はドロドロエロいのにサウンドはクールなR&Bチューンで引き込んでいますね。 このギャップ、バランスが実に魅力的なんだよ。前作のNew Jack Swingの要素も踏まえつつ、どっぷりミディアム~スローのナンバーを中心に、染み渡る世界。 時にはHIP-HOPなナンバーを投入して、What's Up?なやり取りも。実に幅広いね。このアルバムからのシングルカットチューンも逸材で、「YOUR BODY'S CALLIN'」「BUMP N' GRIND」は本当に名曲。 メロウでグルーヴィーなトラックにすっかり染められます。また、亡き母への想いを載せた「SADIE」は、心に染み渡ってきます。 ただ単にエロいだけでは終わらなかったR. Kelly。彼自身を裸にさせる12の妙技を堪能あれ。 日本版は「YOUR BODY'S CALLIN'」のリミックスを収録。ちょっと、こっちの方がいいんじゃない?と思うくらい。
1. YOUR BODY'S CALLIN'
PRODUCED AND ARRANGED BY R. KELLY WRITTEN BY R. KELLY
冒頭からメロウでグルーヴィー。甘いヴォーカルに一発KOなバラードチューン。とにかく歌詞がセクシー。 R. Kellyだから許せるエロティックなストーリーに引き込まれるR&Bトラック。なんだかんだでじっくりと聴かせてくれる1曲に仕上がっているね。 ラストもコーラスがぐっと盛り上げてくれる展開です。
2. BUMP N' GRIND
PRODUCED AND ARRANGED BY R. KELLY WRITTEN BY R. KELLY
R. Kellyと言ったらこの曲の印象が強いな。アルバム「 12 Play」の中でもひときわ輝くメロディとサウンドで、うっとりとさせてくれるグルーヴィーなバラードナンバー。 でもって、オープニングからソウルフルに歌うR. Kellyが印象的ですね。その後もゆったりテンポに身をゆだねるように、ただただ聞き惚れてしまう。 ヴォーカルに力があります。アルバムからのシングルナンバーとして強烈な印象を与えた1曲です。
3. HOMIE LOVER FRIEND
PRODUCED AND ARRANGED BY R. KELLY WRITTEN BY R. KELLY
リズミカルなブレイクビーツをバックに、まずは語りで魅せ、その後はクールにラップと歌を聴かせる1曲。 アーバンな匂いを漂わせる前曲テイストのサウンドと、セクシーな歌詞が混じり合うグルーヴチューン。クールだよね。
4. IT SEEMS LIKE YOU'RE READY
PRODUCED AND ARRANGED BY R. KELLY WRITTEN BY R. KELLY
とにかくメロウ。とにかくグルーヴィー。R. Kellyがまったりと聴かせてくれるミディムスローのセクシーな世界。 君はもう準備OKだよね、来たいならいつでも来なよって、自身に満ち溢れています、R. Kelly。 あぁ、かっこいい。都会なサウンドかとにかくクールだよね。どっぷりと身体中に染み込んでいくようだ。
5. FREAK DAT BODY
PRODUCED AND ARRANGED BY R. KELLY WRITTEN BY R. KELLY
New Jack Swingのような始まりで、そのまま進行すると思いきや、 中身はとってもブラックなHIP-HOPチューン。ハンズアップなノリで、R. Kellyが巧みな口撃を仕掛けてくる。クールなんだけれども、やけにトラックが軽く感じるな。
6. I LIKE THE CROTCH ON YOU
PRODUCED AND ARRANGED BY R. KELLY WRITTEN BY R. KELLY
ラッパーを従えて、軽快な歌を聴かせてくれるグルーヴチューン。 R. Kellyのソウルフルな歌声との絡みに勢いを感じる。そして、随分とストーリーを作っては、セクシーモードに入ります。もうね、R. Kellyのこっち系の才能は本当にすごいよ。 こんなクールなトラックに乗せて、歌っちゃうんだもん。そして、ブレイクを挟んで、ゴスペル風コーラスが展開。なんだこの曲、すごいぞ。
7. SUMMER BUNNIES
PRODUCED AND ARRANGED BY R. KELLY WRITTEN BY R. KELLY
イントロからメロウ。そして、本編ではグルーヴィーにラップが展開するブラックチューン。 アーバンソウルな雰囲気も、らしさを出すね。陽気で熱いR. Kellyのヴォーカル&コーラスが、曲を大きく盛り上げてゆく。
8. FOR YOU
PRODUCED AND ARRANGED BY R. KELLY WRITTEN BY R. KELLY
ドラマティックなバラードチューン。これがあた、ストレートに想いをぶつけてくるんだ。まったくエロさを感じさせない、真面目なR. Kelly。 まっすぐに君に届ける歌です。甘くスィートな気分にさせてくれるね。このバランスで、みんな、R. Kellyの世界に惹かれるんだろうな。ストリングスも美しく映えています。
9. BACK TO THE HOOD OF THINGS
PRODUCED AND ARRANGED BY R. KELLY WRITTEN BY R. KELLY
一転して、こちらはストレートにHIP-HOPチューン。2人のラッパーを従えて、ワッツアップなノリでライムを仕掛けてきます。 濃いねぇ。そして、本当に振り幅が広い。さすがはR. Kelly。クールだね。HIP-HOPのイメージが少ない分、新鮮に映ります。
10. SADIE
PRODUCED AND ARRANGED BY R. KELLY WRITTEN BY J. JEFFERSON / B. HAWES / C. SIMMONS
R. Kellyが愛する母に向けて歌います。こちらもドラマティックなバラードチューン。 今は亡き母親に対して、愛と感謝を捧げるナンバー。一番、Robert Kellyに近い気持ちで歌っているね。
11. SEX ME (PART I)
SEX ME (PART II)
PRODUCED AND ARRANGED BY R. KELLY WRITTEN BY R. KELLY
ゴスペルよろしく、高らかに歌い上げてスタート。ここまでストレートにセックスを歌わせたら右に出る者はいないくらいにエロく、 それでいてムードたっぷりに聴かせてくれるR. Kelly。歌詞はいいやらしいのに、サウンドがとにかくかっこいい。このバランスにノックアウトですね。電話のメッセージからリミックスバージョンのPART IIへ。 よりアグレッシヴなアプローチで聴かせます。キーボードの音がソウルなテイストをプラスして、軽やかな味付けをしてきた。PART IもPART IIも、エロいことには変わりない。
12. ...............
PRODUCED AND ARRANGED BY R. KELLY WRITTEN BY R. KELLY
アルバムの全てをまとめるようなバラードチューン。1から12までの手の内を、R. Kellyがセクシーに数えてくれます。 歌詞はエロいのに、ドラマティックなバラードに仕上げてきます。このギャップにやられます。男も女もメロメロにさせてくれますね。
13. YOUR BODY'S CALLIN' (HIS & HER MIX)
*Remix Compilation Album 「Remix City Volume 1」 別バージョン収録*
●2nd Album『R. Kelly』● '95/11/14 ('95/12/16 on Japan) release
前作「12 Play」が大ヒットを記録したR. Kelly。今回は前作のサウンドを引き継ぎながらも、エロ要素を抑えて、愛や信仰や感情をむき出しにした歌詞、ヴォーカルを披露。 ミディアム~スロー系の楽曲を中心に、ゆっくりと時間をかけて包み込まれるようなメロウな面と、そこからダイレクトにヴォーカルを届けるハードな面を持ち合わせたような技巧を駆使しています。 「Down Low (Nobody Has To Know)」ではIsley Brothersとコラボを果たしたり、「I Can't Sleep baby (If I)」や「Thank God It's Friday」などのシングルナンバーで、 キャッチーに聞かせてくれたりと、R. Kellyのすべてを集約。 さすが、アルバムタイトルに自分の名前を冠するだけあります。この上ない自信の表れ。どこまでもメロウで、どこまでもソウルフル。 心の奥底から愛を歌い上げる。ソフトなシチュエーションもドラマティックに聴かせてくれるんだ。すごいよね、この人は。 シンガーとして、ソングライターとして、さらにはプロデューサーとして果敢なく腕を振り絞り、魅惑の1枚に仕上がりました。
1. Intro - the Sermon
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
拍手喝采で始まるオープニングチューン。まるでライブトラックのように、熱気を伝えるバラード。 メロウなトラックをバックに、ソウルフルなヴォーカルで魅了する。さすがはR. Kelly。思うことをそのままダイレクトに伝えるところが、かっこいいね。
2. Hump Bounce
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
どっぷり聞かせるブラックチューンは、ディープでドープなんだけれども、 女性コーラスがソフトな面を送り込む。なかなかいい感じだね。トラックに身を委ねると、心地よさを感じる。
3. Not Gonna Hold On
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
クールなR&Bチューンをバックに、R. Kellyと女性コーラスが盛り上げる1曲。別れの歌をドラマティックに仕立てたミディアムチューン。 2人の関係を鮮明に描き、R. Kellyワールドへと染めてきたね。
4. You Remind Me Of Something
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
どっぷりビートでこれでもかというくらいにR. Kellyの魅了を注ぎ込む1曲。 歌詞は相変わらずのエロさを出すのに、ゆったりビートでドラマティックに聴かせるR. Kellyマジック。君が色々なものに思えて、惚れ惚れてしまうというお話。
5. Step In My Room
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
スムースに、そしてムードたっぷりに、聞かせるバラードチューン。 どこかしら上品な雰囲気のサウンドに引き込まれるけれども、相変わらず性愛をストレートに歌詞に乗っけて、セクシーに聴かせてくれます。 僕の部屋に来たら、好きなものをあげるよ、という誘い歌。
6. Baby, Baby, Baby, Baby, Baby...
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
ストレートなラブバラード。しかも、エロ要素が薄いね。 うっとりさせてくれるようなスムースなヴォーカルと、どっぷりビートでムードをつくり、R. Kellyがストレートに愛を届ける。クールな1曲。
7. (You To Be) Be Happy featuring The Notorious B.I.G.
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly and C. Wallace
若干のアナログノイズとどっぷりベースのラインがクールに聞こえるミドルチューン。 ファンキーでソウルフルな味を出して、R. KellyのヴォーカルとThe Notorious B.I.G.のラップが舞う。でも、 そこまで激しくない音使いだね。濃いんだけれども、いいバランスで「君を幸せにしたい」という思いを伝える。
8. Down Low (Nobody Has To Know) featuring Ronald and Ernie Isley
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
R. Kelly meets Isley Brothers。ドラマティックなバラードは、とってもメロウなRonald Isleyのヴォーカルからスタート。 とってもうっとりと聴かせてくれます。そして、その世界へと引き込まれるんだ。そして、R. Kellyと共に、このヴォーカルで、秘密の恋を歌います。 どんな関係かは詳しく書いていないけれども、相手に対する思いが、とにかくストレートだね。
9. I Can't Sleep baby (If I)
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
アルバム「R. Kelly」から4枚目のシングルナンバーは、これまたR. Kellyの魅力を最大限に引き出すバラードナンバー。 激しく濃いR. Kellyとは違った魅力で、うっとりとさあせてくれますよ。とにかく君に夢中な主人公の後悔した気持ち、思いがストレートに伝わってきます。 うまい具合にドラマティックな仕上がりで、うっとりメロウチューンとなりました。ラストの展開にはびっくりだ。
10. Thank God It's Friday
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
4つ打ちビートがグルーヴィーに展開。いつも以上にクールな雰囲気が流れる。いわゆる花金、週末前日の喜びを分かち合うようなナンバー。 派手さがない分味わい深さで勝負を仕掛けてくる楽曲。アルバム「R. Kelly」からシングルカットができるほどの勝負作です。
11. Love Is On The Way
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
淡々としたビートをバックに、R. Kellyのヴォーカルも比較的落ち着いたテイストをまとう。 グルーヴィながらクールに愛を歌うミディアムチューンです。君にぴったりなのは自分だという思いをぶつけ、愛が向かっていると歌う。これまた、自信たっぷりに愛を歌っているね。
12. Heaven If You Hear Me
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
雨に打たれながら叫んでいるようなシチュエーションだね。 別れた相手に戻って欲しいという気持ちを切に歌い上げるインタルード。あとはもう、神頼みということか。
13. Religious Love
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
去ってしまった相手へ贈る歌。どうか戻ってきて欲しいと歌うR. Kellyのヴォーカルがいい味を出しております。 スムースで上質なサウンドを届けては、ムードたっぷりのトラックを聴かせてくれます。全体的に抑えめのサウンドがアダルトな雰囲気を出しているね。
14. Tempo Slow
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
タイトルそのままスローテンポでじっくりと繰り広げられるバラードチューン。ムードたっぷりで、妖艶なテイストを放っているね。 前作アルバム「12 Play」を彷彿とさせるかのような、セクシーな1曲。このまったりとしたテイストで、体全体をなめまわしているかのようだ。さすがはR. Kelly。
15. As I Look Into My Life
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
アカペラ。再び神に祈りを捧げるかのように、手を取り合っていこうという思いを、R. Kellyが雄大に語るように歌うインタルード。
16. Trade In My Life
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly
アルバムのラストを飾る三連バラードナンバー。R. Kelly本領発揮のムードたっぷりなサウンドとソウルフルなヴォーカルで魅力をたっぷりと詰め込んで聞かせてくれます。 君のためだったら、この一生を捧げたっていい、だなんて、クサイけれどお、かっこいいね。ラストのヴォーカルが、とっても熱がこもっていてクライマックスで盛り上がってきます。
●3rd Album『R.』● '98/11/10 ('98/10/14, '04/2/25 on Japan) release
前作は、自身の名をタイトルにつけてのリリースだったけれども、今回も「R.」と、ストレートに自身の表れを出すアルバムタイトル。 そして、何がすごいって、2枚組、全30曲のフルヴォリュームサイズで聴かせる壮大な作品なんだな。 映画主題歌となった「Gotham City」や「I Believe I Can Fly」、Celine Dionとのデュエットナンバー「I'm Your Angel」など、 シングルではバラードナンバーが多くカットされましたが、アルバムでは、HIP-HOPやR&Bトラックも数多く、よく言えば色々なR. Kellyを楽しめるし、 悪く言えば、あまりまとまりがなくて統一感がない感じかな。 ただ、やっぱり色々な面を見せて楽しませ、じっくりと聴かせてくれたり、エロかったり、本当に多彩で多才なR. Kellyを味わうことができる作品でもあります。
1-1. Home Alone featuring Keith Murray
(R. Kelly / K. Price / K. Murray) Produced and Arranged by G-One
いきなりラップをかましてくるKeith Murrayに圧倒されるトラック。 どっぷりビートを丁寧に聴かせては、R. Kellyも伸び伸びと歌を聴かせてくれるミディアムグルーヴチューン。 ワッツアップなノリも、クールに聴かせてくれるナンバーは、とにかくかっこいいんだ。
1-2. Spendin' Money
(R. Kelly / R. Lawrence / S. Combs / S. Jordan / K. Price / D. Romani / T. Willoughby) Produced by Sean“Puffy”Combs for Bad Boy Entertainment, Inc., Ron“Amen-Ra”Lawrence for Mystery System, Inc. / Bad Boy Entertainment Inc. Co-Produced by Stevie J. for Stevie J. Productions inc. / Bad Boy Entertainment, Inc.
スムースなリズムトラックにアダルトフレーバーを加えて、軽快なミディアムグルーヴチューンの出来上がり。 なるほど、Change「A Lover's Holiday」をサンプリングしては、ディスコティークな雰囲気も出してきたわけですね。さすがR. Kellyですよ。クールでかっこいい。
1-3. If I'm WIt You
(R. Kelly / C. Mayfield / J. Oliver / N. Robinson / K. Robinson / S. Barnes) Produced and Arranged by R. Kelly Co-Produced by Tone and Poke for Track Masters Entertainment, Inc.
ざっくりギターとラップをかまして始まるグルーヴチューン。 歌パートになるとメロウなヴォーカルでじっくりと聴かせてくれるR. Kellyが、かっこいいのなんのって。再びラップでかっこよさを出したりね。 Curtis Mayfield「Right On Fire Their Darkness」をサンプリング。
1-4. Half On A Baby
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
イントロからどっぷりとグルーヴを携えて、セクシーな歌で魅了するR. Kelly。2人で子供を作ろうという、これまた直球なメッセージをぶつけてくる。 ムードたっぷりだけれども、エロさを全く感じさせないからすごいね。
エクステンデッドバージョンは、イントロがつけたされてドラマティックに。メロドラマよろしく、雰囲気を出すけれども、ちょっとだけ。
1-5. When A Woman's Fed Up
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
とってもディープで、とっても濃厚なバラードナンバー。グルーヴたっぷりのR&B直球トラックを、R. Kellyがじっくりと聴かせてくれます。 後半に進むに連れて、次第にヴォーカルに感情が加わって行くようだ。とにかくダイナミックに変身。
1-6. Get Up On A Room
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
こちらもムードたっぷりのR&Bナンバー。愛をたっぷり伝えるバラードです。 とにかく直球でエロいのに、うまく濁しているところ、さすがは愛の伝道師。とにかく愛し合おうと歌っています。
1-7. One Man
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ギターの音がポイントを差してくるゆったりグルーヴナンバー。 君のことが好きな、ある男のお話。君があんな男に苦しめられているのを見ていられないんだと、でもって、愛したいんだと、これまた直球なナンバーな訳ですよ。
1-8. We Ride featuring Can'Ron, Noreaga, Jay-Z and Vegas Cats
(R. Kelly / C. Giles / V. Santiago / S. Carter / Vegas Cats / C. Broadus / A. YoungH. Casey / R. Finch / S. Barnes / J. Oliver / C. Rooney) Produced by R. Kelly, Tone and Poke for Track Masters Entertainment, Inc. Co-Produced by Cory Rooney for Track Masters Entertainment, Inc.
これまた濃いぞ。Can'RonにNoreaga、Jay-ZにVegas Catsと、色々参加しては、クールなHIP-HOPチューンでノックアウトな1曲。 いいね、ギャング下な雰囲気は一切出していないのに、キラキラギラギラしている内容。いい感じに遊んでいますね。
1-9. The Opera
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
タイトルそのまま、オペラ調の歌。R. Kellyも伸びのあるヴォーカルで、張った声が一直線に届いてきます。 ピアノをバックに、まさしく公演しているかのように、ステージの味をそのままお届け。でも、歌詞はエロ。
1-10. The Interview featuring Suzanne LeMignot
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
こちらはインタルード扱いのトラック。こちらもそのまま、インテビューに応える設定。
1-11. Only The Loot Can Make Me Happy
(R. Kelly / J. Oliver / S. Barnes / D. Townsend / D. Conley / B. Jackson) Produced and Arranged by R. Kelly Co-Produced by Tone and Poke for Track Masters Entertainment, Inc.
クールなプログラミングビートが淡々と繰り広げるミディアムグルーヴチューン。キーボードの音使いが少々懐かしさを生み出すナンバーだね。 金だけが幸せにする、とはまた、ものすごいことを歌っています。また、Mariah Carreyとは付き合わないとか、かなり挑発した1曲。Surfaceがカバーした「Happy」をサンプリング。
1-12. Don't Put Me Out
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
囁く始まり。その後はどっぷりビートを加えて、ちょっと弱気なR. Kelly。 これからは、ちゃんとするからさぁ、と相手に向かって歌っています。トラック自体はスィート&メロウで、うっとりと。
1-13. Suicide
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
始まりからソウルでブルースな色を出してきたかと思えば、どっぷりビートのR&Bナンバー。 R. Kellyの世界を出してくるミディアムスローチューン。相手を失った悲しみを、叫びのごとく熱唱。
1-14. Etcetera
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
とにかくメロウ。とろけるように、ゆったりまったりと展開するラブバラード。 どっぷりビートも麗しのR. Kellyのヴォーカルが包み込んでくれるトラック。お目当は君の体、と正直な1曲。
1-15. If I Could Turn Back The Hands Of Time
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ほぼアカペラから始まり、そこから音が加わって行っては、壮大なバラードへ。さすがはR. Kellyなダイナミックな展開に惹かれる1曲に仕上がっています。 ごめん、俺が悪かったよ、という反省内容を、こんなにダイナミックに聴かせてくれるとはね。オーケストレーション、コーラスと、とにかくゴージャスに味付けされたトラックです。
1-16. What I Feel / Issues
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
しっとりピアノをバックに切々と、言葉を畳み掛けてくるR. Kelly。独白、告白みたいに、これでもかと訴えかけてくるように展開。 スキャンダルを報じられていることへの反論みたいな雰囲気を出してきました。ラストはダイナミックに。
1-17. I Believe I Can Fly
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
映画主題歌。じっくりバラードで、聴かせてくれるんだな。 R. Kelly御大に拍手喝采。とってもドラマティックで、壮大で、本当に空を飛べるかのようなダイナミックなヴォーカルが広がって行きます。 後半では、クワイアも加わって、とっても壮大なコーラスで盛り上げてきました。
2-1. The Chase
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
曲というよりかは、イントロダクション。物語が展開するオープニング。 ヘリコプターを使って、何かを追いかけている様子。緊迫感が伝わってきて、なかなか面白いね。
2-2. V.I.P.
(R. Kelly / D. Degrate / D. Degrate) Produced and Arranged by R. Kelly
どっぷりビートでディープに展開するミディアムスローのブラックチューン。意外とこれくらいのテンポが心地よくて、R. Kellyもゆったり伸びやかに歌を歌っています。 Jodeci「Alone」をサンプリングしたナンバーで、「金を稼いで何が悪い?」という強気なナンバーです。
2-3. Did You Ever Think
(R. Kelly / C. Mayfield / J. Oliver / S. Barnes) Produced by R. Kelly, Tone and Poke for Track Masters Entertainment, Inc. Co-Produced by Cory Rooney for Track Masters Entertainment, Inc.
どっぷり濃いめのビートの中で、ギターの音をポイントとするR&B/HIP-HOPチューン。 Curtis Mayfield「Right On Fire Their Darkness」をサンプリングしては、クールな雰囲気を作り上げる。R. Kellyの成功を夢にも見ていなかったと驚く様子を、素直に表した1曲。
2-4. Dollar Bill featuring Foxy Brown
(R. Kelly / J. Oliver / I. Marchand / S. Barnes / S. Otis) Produced by R. Kelly, Tone and Poke for Track Masters Entertainment, Inc. Co-Produced by Al West for Xtraordinare Productions
Foxy Brownが大活躍の濃ゆいナンバー。冒頭からラップを畳み掛けてきては、どうだと言わんばかりに口撃を仕掛けてくる。 「金さえあればこっちのもの」という、ものすごく強気な歌詞もなんのその。歌詞の中では日本で休暇も過ごす。 The Brothers Johnsonもカバーした「Strawberry Letter 23」をサンプリング。
2-5. Reality
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
冒頭から「オウオウオウオ」と、アシカみたいなオープニング。その後はまったりと、じっくりと、ムードたっぷりのバラードナンバーが展開。 子作りは簡単だけれども、父親になるにはそれなりに覚悟がいる、という真面目に歌うR. Kellyです。オーケストラの音が効果的。
2-6. 2nd Kelly
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
じっくりと歌を聴かせてくれる、2番目のKelly。 どっぷりビートに浸って、ゆったりまったり、メロウなグルーヴにうっとりさせてくれます。「12 PLAY」「BUMP 'N GRIND」「Stroke You Up」など、自身の曲を歌詞に組み込んでいます。
2-7. Ghetto Queen featuring Crucial Conflict
(R. Kelly / W. Martin / M. King / C. Johnson / R. Leverson) Produced and Arranged by R. Kelly
メロウなトラックなのに、Crucial Conflictが濃いのなんのって。 という感じで、ラップをバンバンと畳み掛けてくるトラック。いかにもな世界を歌にしています。
2-8. Down Low Double Life
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
自身のヒット曲「Down Low」のような、ダウンローチューン。 ミドルテンポの心地よい音と、ヴォーカルで魅了してきます。さすがはR. Kellyなトラックだね。歌詞の内容は、最低な男の言い訳ということで。
2-9. Looking For Love
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
こちらもじっくり系ミディアムスローのバラードチューン。 切々と、心を込めてR. Kellyが歌います。音づかいも柔らかく、ソフトな感じで包み込んでくれるような1曲だ。「お前に出会えたことの喜び」をじっくりと歌って伝えてきます。
2-10. Dancing With A Rich Man
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
イントロにスパニッシュテイストを盛り込んで、少々情熱的に。 淡々と響きわたるリズムトラックと、切ないギターの音に不思議な空気が漂う。そして、R. Kellyのヴォーカルも、どことなく情熱的に。とにかく踊って、愛を表現する1曲だね。
2-11. I'm Your Angel duet with Celine Dion
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
バラードの女王、Celine Dionと、バラードの帝王、R. Kellyが共演。じっくりゆったり、2人の類まれなヴォーカルが、じっくりと伝わってくる感動のバラードナンバーです。 じっくりと展開してゆき、ラストはソウルフルに。コーラス隊も加わって、感動の度合いがアップします。
2-12. Money Makes The World Go Round featuring Nas
(R. KElly / A. Barnes / J. Malone / N. Jones) Produced and Arranged by R. Kelly Co-Produced by Tone and Poke for Track Masters Entertainment, Inc.
どっぷりビートを軽やかに操るR. Kelly。金、金、金。結局、世の中は金によって動くんだ。 R. Kelly、成功者としての視点から、ダイレクトに歌います。NASも効果を出すように、ラップを聞かせてくれますよ。でも、全体的にはどこかしら落ち着いた雰囲気で。
2-13. Gotham City
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
映画「Batman and Robin」の主題歌を、R. Kellyが担当。これまた、ドラマティックなバラードに仕上がっています。 じっくりと歌を聴かせてくれるR. Kellyの歌声にうっとり。進行するにつれてダイナミックに。後半のゴスペルコーラスなんて、感動ものですよ。
●4th Album『TP-2.com』● '00/11/7 ('00/11/1 on Japan) release
さて、R. Kelly、エロ本領発揮な作品ですよ。 「12 PLAY」の続編的な位置付けで、「TP-2.com」ときましたね。とにかくディープで艶っぽく、濃厚なR&Bをベースにしていますが、エロ一直線ではないんだな。 「I Wish」とか「The Storm is Over Now」とか、感動のバラードなどを挿入しては、かっこいい男前なところも聞かせてくれるという、にくいR. Kelly。もう、この人はすごいね。 ねっとり熱気を伝える「Fiesta」や「Booty」など、直球ナンバーもあるけれども、何気にギュッとまとまった感じのアルバムです。 前作が大きく広がりすぎた感じなので、ここでぎゅっと凝縮してきたのかな。それでもたっぷり味わえる19曲です。
1. TP-2
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
R. Kelly、愛が溢れる12 PLAYの第2弾を幕開ける、グルーヴチューン。 ゆったりダウンビートをじっくり聞かせるトラックです。1つ1つ手順を追って、12段階を進めてゆく。エロの伝道師がオーガズムの最頂点へと導いてゆく。
2. Strip For You
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
じっくり聞かせるブラックチューン。ムードたっぷりのヴォーカルに、 コーラスでうっとりさせてくれるミディアムスローナンバー。君のために服も何も脱いでしまおうという歌詞を、スムースに聞かせてくれるR. Kellyです。
3. R&B Thug
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
軽やかビートと軽やかなヴォーカルで、クールに聞かせるミディアムチューン。 器用に歌いこなしては、早口でまくし立てながらも、じっくりその世界へと引き込んでくる業は、さすがR. Kelly。
4. The Greatest Sex
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
タイトルが直球であっぱれですね。さらには、Greatな内容に驚き。でも、内容とは裏腹に、とってもメロウでムードたっぷりのバラードナンバー。 コーラスも重なって、とっても美しさが際立っています。とにかく究極の愛を歌うかのように、R. Kellyが心を込めて聞かせてくれます。
5. I Don't Mean It
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
シンプルなグルーヴで、ゆったりじっくり聞かせてくれるミディアムチューン。 切々と語るように、情を出して訴えかけてくるように。変幻自在なR. Kellyのヴォーカルに引き込まれると同時に、コーラスが加わって、とってもドラマティックな1曲なんだよね。
6. Just Like That
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
テンポが掴みにくい始まりで、テクニカルな1曲。9拍子?3拍子?とにかく掴みにくいミディアムチューンです。 そのビートをバックにして、R. Kellyが伸びやかに歌います。ストリングスもスーッと入ってきては、効果を生み出します。
7. Like A Real Freak
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
イントロのスパニッシュギターが、これまた情熱的ですよ。そして、ジャッと入ってきては、クールなR&B/HIP-HOPチューンが展開する。 いやぁ、音が鮮やかだね。とにかく、このジャッジャッという音が強烈でかっこいい。
8. Fiesta
Produced by Tone and Poke for Track Masters Entertainment, Inc. and Precision for Precision Crafted for Shelley House Written by R. Kelly
ラテンな感じで熱を上げて、ゆっくりじっくりグルーヴを放つR. Kelly。 じわじわとした流れ、まるで体を味わうような、いやらしさが出ているね。さすがはR. Kelly。Boo and Gottiのラップも刺してきます。バックで聴かせるギターの音もポイントが高いね。
9. Don't You Say No
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ストレートなR&Bチューン。R. Kellyのヴォーカル、そして分厚いコーラスにうっとりさせて売れるミディアムスローチューン。 ソフトなテイストながら、どっしりとたくましさが伝わってきますね。
10. The Real R. Kelly
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
インタルード的な1曲かな。これが本当のR. Kellyの姿と言わんばかりの、会話劇。Fワードも飛び交う。
11. One Me
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ゆったりビートに乗せて聴かせてくれるバラードナンバー。 ストレートなR&Bサウンドで、スムース&クールに。ムードもたっぷりと味わせてくれる。なかなか味わい深さが出た仕上がりですね。
12. I Wish
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
冒頭のコーラスが印象的なミディアムチューン。R. Kellyが祈るかのように、歌声を捧げるバラードナンバー。 グルーヴとともに入ってくるストリングスが、強くもしなやかで繊細さを放ってくる。そして、コーラスがさらに重厚に響き渡る展開です。
Radio Editは、オリジナルよりも15秒ほど短く。まぁ、気持ち程度だね。
13. A Woman's Threat
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
イントロからオーケストレーションが豪華に飾ってきます。しかし、歌が入ってくると、どっしりビートがクールな面をのぞかせるミディアムバラードトラック。 ストリングスもそうだけれども、ピアノの音がループしては、印象を強く残してくるね。
14. I Decided
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ムードたっぷりメロウなバラードナンバー。ソフトで柔らかいR. Kellyのヴォーカル、 そしてコーラスが優しく染み渡るような曲だね。意外と清々しいナンバーなんだよね。
15. I Mean (I Don't Mean It)
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ディープでドープに、そしてR. Kellyがじっくりと歌を聴かせては、グルーヴィーで熱を帯びてくるミディアムチューン。 左右を使い分けたサウンドアプローチがよかったね。
16. I Wish - Remix (To The Homies That We Lost)
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
イントロから鮮やかに染み渡るストリングスにうっとり。その後、グルーヴィーなビートを携えて、どっぷりどっぷりと。R. Kellyのラップも盛り上げる。 若干ヒップホップテイストがありながらも、メロウでドラマティックなオリジナルのテイストをより引き立たせる。かっこいいナンバーです。
17. All I Really Want
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ゆったりグルーヴトラック。R. Kellyのソフトなヴォーカルと、盛り上げるコーラスパートは優しく流れてくるミディアムナンバーです。
18. Feelin' On Yo Booty
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
イントロからスパイスになる和の音が気になるね。 こういう音を持ってくるとは、R. Kellyのセンスが光ります。本編はゆったりミディアムテンポのグルーヴィーなバラードチューンです。でもって、Bootyな歌、最後、笑っているよ。
19. The Storm Is Over Now
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
お得意のじっくりと聴かせてくれるバラードナンバー。 打ち込みの音が少々味気なく感じるけれども、サビでゴスペルコーラスが加わってくると、とってもダイナミックに感じるね。 かっこいいのなんのって。ラストサビでは、転調転調。そして、手拍子も加わって、ゴスペルコーラスがゴージャスに華開く。
●5th Album『Chocolate Factory』● '03/2/18 ('03/2/26 on Japan) release
愛を歌うR. Kelly。色々とスキャンダルにまみれ、さらには音源リークなど、踏んだり蹴ったりでしたが、そのトラブルを乗り越えて完成した作品は、これまた甘くスィートなR&Bトラックてんこ盛りでお届け。 でもって、このアルバムからの大ヒットチューンといえば、やっぱり「Ignition - Remix」でしょうね。ゆったりビートでのバウンスが心地よく、リスナーの心を鷲づかみ。 そのほか「Step In The Name Of Love - Remix」や「Snake」などがカットされたり、アルバム曲も威勢を放つけれども、やっぱり「Ignition - Remix」に敵う曲がないなぁ。 でもって、リーク前に制作されたアルバム「Loveland」をボーナスディスクとして付属される商魂。転んでもただでは起きなかったR. Kelly。 ヒットシングル「The World's Greatest」をベースに、ゆったりミディアム~スローチューンを聞かせてくれます。
1-1. Chocolate Factory
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
前作「TP-2.com」から約1年半。今回のアルバムのオープニングを飾るナンバーは、 ゴスペル風コーラスも手伝って、ゴージャスに、じっくりとビートを聞かせてくれては、次第にリズミカルに。甘く濃厚なR. Kellyのヴォーカルが広がります。R. Kellyワールド全開なのに、どこかドリーミング。 「君は僕のチョコ工場」という表現も、オブラートに包みながらも、エロさが出ています。さすが。
1-2. Step In The Name Of Love
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
R. Kellyのもう1つの武器となる、シカゴステップを取り入れて、クールに聞かせラップチューン。 おーカルはとってもスィート&メロウ。そして、サビではフィンガースナップよろしく。ステップ踏んで心地よいグルーヴトラックで魅了してきます。
1-3. Heart Of A Woman
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
女性の立場に立って、R. Kellyがじっくりと聞かせてくれるバラードナンバー。 ストレートでメロウで、とっても心地よく。それでいて、ヴォーカルはどっしり熱くてクール。
1-4. I'll Never Leave
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
冒頭から「黙れ」と。そして「俺を見ろ」。頼もしい歌だねぇ。 「二度と離れはしない」とストレートに愛を歌うR. Kellyです。メロディもとってもメロウ。アレンジもムードたっぷりのミディアムグルーヴチューンにうっとりさせられてしまいます。
1-5. Been Around The World featuring Ja Rule
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
これまた、ソウルなR&Bチューンで、冒頭からヴォーカル&コーラスで厚みを加えてくるメロウなミディアムグルーヴチューン。 こちらもクールでかっこいいね。キーボードの音の滑らかさも、曲を盛り上げてきます。Ja Ruleも存在感を出してきます。
1-6. You Made Me Love You
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
さぁさぁ、これまたイントロからギターが渋いぞ。ヴォーカルもまた、渋いぞ。 心地よいリズムと早口ヴォーカルがインパクトを出すね。ソウル溢れるトラックで、ストレートに愛をぶつける。ラストのヴォーカルに震えます。
1-7. Forever
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ゆったりと聞かせてくれるバラードナンバー。優しいR. Kellyのヴォーカルが、伸び伸びと響き渡ります。 シンプルさを出してくる前半、そこから中盤ではオーケストレーションも加わってゴージャスに変身。最後は「結婚してくれ」のオンパレードだ。
1-8. Dream Girl
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
夢のような気分にさせてくれる女性について、R. Kellyが伸び伸びに歌います。 「僕の太陽」「僕の天使」と、褒め称えては、ストレートに愛を歌う。淡くも気持ちの温かい、ゆったりグルーヴチューンにノックアウト。
1-9. Ignition
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ゆったりビートとコーラスで飾るミディアムグルーヴチューン。メロウでR. Kellyの包容力をストレートに感じさせるバラードです。 不思議と心地よいトラックだね。でも、この曲よりもリミックスされたナンバーの方が大ヒットを記録するわけで。
1-10. Ignition - Remix
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
オリジナルよりもキャッチーさが増した。そりゃ、シングルカットされてヒットもするよね。どっぷりビートを携えて、心地よいバウンシーなトラックをお届け。 鮮やかに仕上げてきたR. Kellyマジックここにあり。早口に攻めるメロディパートも熱を感じるし、やっぱりポップでキャッチーなサビがものをいう。
1-11. Forever More
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
M-7の「Forever」をさらに濃厚に仕上げたバージョン。こちらの曲もディープでメロウで、さすがR. Kellyな深い愛の世界を聞かせてくれます。 淡く重ねて濃厚に仕上げるサビのパートがまた、愛に包まれているね。
1-12. You Knock Me Out
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
「恥ずかしがらないで」と、リズミカルなトラックを聞かせるR. Kelly。ちょっとSantanaなテイストで軽快に。 リズムビートがポコポコ進行しては、楽しく聞かせてくれます。
1-13. Step In The Name Of Love - Remix
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
オリジナルを幾分もパワーアップさせて、キャッチーに仕上げたトラックだね。シカゴステップを体現するトラックで、リズミカル&キャッチーに聴かせてくれるR. Kelly。 クールかつアダルトフレーバーたっぷりに、聞いているリスナーの体を動かしてきます。軽快さがやっぱりポイントとなるね。手拍子も誘っては、Let's Step!
1-14. Imagine That
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ゆったりまったりと聞かせてくれるR&Bチューン。「想像してごらん」とR. Kellyがメロウに歌うスィートチューン。 心地よいリズムで、ゆったりと染み込んでくる1曲だね。後半ではギターが渋く響き渡ります。エッジを効かせてキレキレだね。
1-15. Showdown featuring Ronald Isley
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
これまた、アダルトフレーバーたっぷりのR&Bナンバー。Ronald Isleyを迎えて、じっくりと聞かせてくれる大人のミディアムチューン。 R. Kellyの力強いヴォーカルと、Ronald Isleyのソフトなヴォーカルが、いい感じに交わります。間奏ではドラマを挿入。馬のいななく声も。
1-16. Snake featuring Big Tigger
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
レゲトンな感じで、エキゾチックでエスニック、情熱ネキなギターと笛の音がポイントとなるグルーヴチューン。 Big Tiggerの熱いラップも炸裂し、ウネウネと攻めてくる。ダークなのにパッションが燃えるR. Kellyです。
Radio Editでは、一部歌詞が伏せられ、約30秒ほど短くなっています。
1-17. Apologies Of A Thug
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
早口で攻めるR. Kelly。サウンドはじっくりとしながらも、キーボードが弾んで軽やかに聞かせてくれる。 反省を見せるかのようなタイトルと歌詞だけれども、そこはR. Kelly。じっくりと聞かせてくれる心地よさがあります。
2-1. Loveland
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ささやくようなアカペラでスタートし、どっぷりビートでファンクソウルなグルーヴチューンをお届け。 これがR. Kellyの「愛の世界」。メロウでクールで、うっとりさせてくれるね。
2-2. What Do I Do
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
こちらもスローで、クールでムードたっぷりのバラードチューン。 ピアノで優しくうっとりさせてくれると同時に、コーラスがまた温かく包み込んでくれるように。サビでも浸透させてくれるかのように、スムースに展開する1曲。
2-3. Heaven I Need A Hug
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
優しさを出すR. Kellyのバラードナンバー。巧みなヴォーカルパフォーマンスの中で、「天国よ、抱きしめて欲しいんだ」と訴えるように、救いを求める歌詞が印象的。 ゆったりミディアムグルーヴに、ストリングスも美しく映えるアレンジで、曲の世界へと吸い込まれていきます。
2-4. The World's Greatest
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
映画の主題歌にもなったバラードナンバー。しなやかなストリングスをバックに、 「俺は〇〇」と、色々なものに例える歌詞を繰り返し、世界一になった喜びを大いに誇り歌うドラマティックな1曲です。 さらにクライマックスでは、ゴスペルコーラスも加わって、大いに盛り上がっていきます。さらに転調しては、これでもかというくらいに感動を生み出す。もう天才。
2-5. Far More
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
スムースなビートに乗せて、じっくりと歌を聴かせてくれるミディアムテンポのR&Bチューン。R. Kelly、余裕のヴォーカルに、 タイトルの「For More」が響き渡るサビフックのインパクトの強さが、頭の中をぐるぐる回ります。
2-6. Raindrops
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
どっしりビートをバックに、R. Kellyがソウルフルに歌います。 ぴちょんぴちょんと、SEを加えては、曲のタイトルを表す。スムースなヴォーカルが展開するサビでのシルキー感が、心地よさを生み出す。不思議なバラードだね。
●Compilation Album『The R. in R&B Collection Vol. 1』● '03/9/23 release
R. Kelly、初のグレイテスト・ヒッツ集の登場。Public Anouncementと組んでデビューしてからはや数年。これまでのキャリアを総括するアルバムは、 代表するシングルナンバーを中心にセレクト。どうしてもスキャンダラスなエロいイメージがあるんだけれども、シングルナンバーは、結構ぐっとくるバラードが多いんだよね。 「I wish」「Gotham City」「I Believe I Can Fly」「The Storm Is Over Now」「The World Greatest」などなど、愛や感動を届けてくれるR. Kellyなんですよ。 さらに、このアルバム用に未発表曲を3曲も収録し、ただ単にキャリアをまとめるだけに終わらず、新たな魅力を放ってきます。 なお、国によって収録曲の仕様も異なるので、そこにも注目。また、ボーナスディスクとしてリミックス集を付属して、違った角度から楽しませてくれますよ。
1-8. THOIA THOING
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
待望のベストアルバムからのシングルナンバーは、オリエンタルなテイストとレゲトン要素をミックスさせて、R. Kellyならではの世界を作る、どっぷりビートチューン。 タイトルを口ずさむヴォーカルサンプリングが、またインパクトあるんだな。まぁ、曲よりもビデオの方がインパクトがあるわけで。日本をテーマにしているんだけれども、やっぱり変な感じ。
1-9. TOUCHED A DREAM
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
直球R&Bチューン。ソウルフルなR. Kellyのヴォーカルと、分厚いコーラスがサビで構築されては、 なかなか熱くてかっこいいナンバー。クールで鋭さを放つストリングスもさることながら、ラストのヴォーカルがとてつもないんだな。
1-11. GHETTO RELIGION
Produced, Written and Arranged by R. Kelly Additional Music by Wyclef Jean and Jerry“Wonder”Duplessis
心地の良いレゲエビートを基調にしたナンバー。 なるほど、Wyclef Jeanを迎えて歌うナンバーは、どこまでも明るく、青空が向こうまで続いているような曲だ。みんなで一緒にシンガロングしたくなるような曲だね。
2-5. Gotham City - Remix
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
オリジナルはゴスペル調の壮大なバラードだったけれども、リミックスは随分と音を削ぎ落とした感じのメロウなR&Bチューンに大変身したね。 こちらもまた、クールでかっこいい。サビパートのフレーズをうまく生かしたバラードトラックに大変身です。
●DVD『The R In R & B - The Video Collection』● '03/10/18 release
1. Thoia Thoing - R. Kelly Remix (Featuring Busta Rhymes and Baby)
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
元々が濃いのに、さらに濃く仕上がったレゲトンリミックス。 Busta RhymesとBabyも加わって、ラップを畳み掛けてくる。どっぷりどっぷり、ドープなテイストでとっても熱いね。
2. Snake - Remix (Featuring Cam'ron and Big Tigger)
Produced and Arranged by R. Kelly Written by R. Kelly and Darian Morgan
Cam'ronとBig Tiggerが参加したことによって、さらに濃いトラックと変身したリミックスチューン。レゲトン要素が熱く襲い掛かってきます。
3. Feeln' On Yo Booty - Dirty South Mix (Featuring Boo & Gotti)
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
和な音がポイントとなるリミックス。このSEが頭の中を駆け巡る。BooとGottiの濃ゆいパフォーマンスをねっとりと。
4. I Can't Sleep baby (If I) - Remix
Produced by R. Kelly Written by R. Kelly, B. Bernie, K. Case and M. Pinkard
オリジナルとちょっと雰囲気が変わったけれども。とってもメロウでゆったり。 染み渡るように、クールに響き渡るR. Kellyお得意のトラックに仕上がったリミックス。じっくりと聞き入ってしまう。
5. Thoia Thoing - R. Kelly, Silk & The People's Choice Remix
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
原曲とはまた雰囲気をガラッと変えているのに、こちらも濃いのなんのって。 なんかものすごいことになっているリミックス。妖しさは抜けて、ポップになのに濃さ全開です。
●6th Album『Happy People/U Saved Me』● '04/8/24 release
R. Kelly、間にグレイテストヒッツを挟んでの新作は、なんと2枚組みのヴォリューム盤。 前作オリジナル作「Chocolate Factory」もワケありの2枚組みだったけれども、今作はどちらのサイドもコンセプトをしっかりと伝えてきます。 「Happy People」は、前作アルバム収録曲「Step In The Name of Love」で繰り広げられたシカゴステップを軸に聞かせてくれる、まさしくハッピーなアルバム。 軽快なリズムに乗せて、R. Kellyが楽しく歌を聞かせてくれます。同じテイストが続くんだけれども、間々に挿入されるR. Kellyの“お喋り”のおかげで、まったく飽きさせない。 1枚を通じて、じっくりとステッピンワールドを聞かせてくれます。 一方、「U Saved Me」は、ゴスペルを軸に聞かせてくれる極上バラードアルバム。分厚いゴスペルコーラスと迫力あるR. Kellyのヴォーカルで、その世界を創る。 いわゆる宗教的な要素はないけれども、あえてここでゴスペルを持ってくるとは、R. Kelly、例のスキャンダルへの反省か? まぁ、そんなことも微塵に感じさせずに大作に仕上げた1枚は、やっぱりR. Kellyの才能をストレートに感じさせる作品なんだよね。 両サイドのアプローチはまったく違うけれども、どちらもR. Kellyらしさを十二分に発揮させたアルバム。とにかく聞き応えがあります。
Happy People
1. Weatherman
Produced, Written and Arranged by R. Kelly Strings Arranged by R. Kelly and Larry Gold
軽快なハーモニーは、まるでラジオのジングルのように。そして、シカゴステップのビートに乗せ、R. Kellyが伸び伸びとカジュアルなヴォーカルを聞かせてくれます。 オープニングナンバーからキャッチーに聞かせては、アルバムの導入にぴったりな作品になっています。何気にストリングスの効果も出ていますね。
2. Red Carpet (Pause, Flash)
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
クールなステップビートに乗せて、R. Kellyが繰り広げる世界。フラッシュのたかれる音も効果的に決まっています。 なるほど、レッドカーペットを歩く大スターだね。どこかしらアダルトフレーバーもあって、かっこいい。
3. Love Signals
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
前曲からスムーズに入ってくるステッピンナンバー。こちらも軽快なんだけれども、抑え目だね。 軸となる「Happy People」の路線を上手く聞かせる。中盤ではR. Kelly、喋りまくりです。最後はM-1のジングルで締め。
4. Love Street
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ファンキーソウルな風を吹かせるポップチューン。 どこかしら上品な雰囲気を出しては、クールなステップを披露。でも、F.O.で終わるんだね。お喋りで幕。
5. Ladies' Night (Treat Her Like Heaven)
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
抑え目ステップで心地よさとかっこよさを上手くミックスさせるナンバー。 とにかく楽しさが伝わってくる歌いっぷりだね。コーラスも頭の中を駆け巡る。この曲もお喋りで幕。
6. If
Produced, Written and Arranged by R. Kelly Strings Arranged by R. Kelly and Larry Gold
そして、お喋りで始まる1曲。ステップビートとクールなストリングスがムードを作るナンバー。 R. Kellyのヴォーカルも、伝えるかのように真っ直ぐに。
7. The Greatest Show On Earth
Produced, Written and Arranged by R. Kelly Strings Arranged by R. Kelly and Larry Gold
ここに来て、ムードたっぷりのバラードナンバーを投入。メロウで甘いですね。さすがはR. Kellyなトラックに、酔いしれます。 ストリングスも飾って、トラックが美しいです。タイトル通りに見事なショーを聞かせてくれました。
8. It's Your Birthday
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
こちらはステップビートに乗せて効かせるナンバー。 誕生日を祝うR. Kelly。キーボードも軽快に。お祭り騒ぎのように祝うのではなく、クールな祝福で魅了する姿が浮かびます。
9. Steppin' Into Heaven
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
タイトルそのままにステップビートが心地よいナンバー。ウキウキワクワクで楽しさを聞かせてくれる曲だよね。 「Step In The Name of Love」や「Happy People」のラインを見事に辿る、HappyでJoyfulなナンバー。この曲もF.O.してからお喋りモードへ。
10. If I Could Make The World Dance
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ムードたっぷりに聞かせてくれるナンバーで、落ち着いた雰囲気がクールでかっこいいね。 心地よさの出た、ちょっと懐かしさを感じさせるトラックで、ソウルフルな雰囲気も出ています。
11. Happy People
Produced, Written and Arranged by R. Kelly Strings Arranged by R. Kelly and Larry Gold
R. Kelly、前作オリジナルアルバム「Chocolate Factory」収録の「Step In The Name of Love」の路線を行く、シカゴステップを聞かせてくれるアルバムタイトルチューン。 これがまた、陽気なステップビートをバックに、R. Kellyが楽しく歌い上げる。まさしくハッピーな1曲だね。 ストリングスも手伝って、ゴージャスな雰囲気を漂わせます。なかなか力強い1曲に仕上がっていますね。アルバムのリードナンバーとして、先導しました。
U Saved Me
1. 3-Way Phone Call featuring Kelly Price, Kim Burrell and Maurice Mahon
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ゴスペルサイド「U Saved Me」のオープニングを飾るどっぷりバラードナンバー。 Kelly Price、Kim Burrell、そしてMaurice Mahonをゲストに迎えてのゴージャスなトラックに仕上がっています。オープニングから会話のようなやり取りで進行するとことは、さすがだよね。 そして、ラストのヴォーカルパフォーマンスは圧巻過ぎて引き込まれます。じっくりと聞かせてくれる7分超のナンバーです。
2. U Saved Me
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
アルバムのタイトルチューンは、どっぷりと聞かせてくれるゴスペルナンバー。さすがR. Kellyなパワフルなヴォーカルで圧倒してきます。 後半に行くにつれて、サビでのコーラスも分厚くなっては、迫力たっぷりに聞かせてくれるんです。この曲もまた、大作感を漂わせますね。
3. Prayer Changes
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
うっとりなメロディと圧巻のヴォーカルが包み込むゴスペルナンバー。R. Kelly、本領発揮のヴォーカルを聞かせてくれます。 語りかけてくるような歌い方も、曲を盛り上げる。ギターの音がちょっとブルージーだね。
4. How Did You Manage
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
キーボードの音が物寂しさを作るミディアムスローチューン。 しかし、メロディは結構渋くてかっこいいかな。R. Kellyがヴォーカル&コーラスで魅力を伝える1曲。
5. I Surrender
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ディープにどっぷりと聞かせてくれるゴスペルチューン。R&Bに近いトラックで、ムードもあって、優しく語りかけてくれるような1曲。 後半でのヴォーカルは、熱気に溢れていて、ゴージャスで、分厚いコーラスに呑み込まれます。
6. When I Think About You
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
このアルバムの流れからいうと、なんか打ち込みというのが軽く感じるんだよね。悪く言えば、スカスカしていて、なんだかもったいない。 ヴォーカルとコーラスは、いつもどおりに迫力があるんだけれども。後半に行くにつれて、強力になっていく。でも、やっぱりトラックがねぇ。
7. The Diary Of Me
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
自己を振り返るような雰囲気を漂わせるバラードチューン。 R. Kellyのどしりとしたヴォーカルとキーボードの温かな音が曲の世界を作り上げる。結構、壮大ですね。ゴスペル色は薄め。
8. Spirit
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
大地を揺さぶるような深いビートが胸を振るわせるバラードチューン。 なんだか、自身のヒットナンバー「The World Greatest」を彷彿とさせるトラックで、壮大な風を吹かせる。ギターの響き渡る音からも、壮大な雰囲気が伝わってくるね。
9. Leap of Faith
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
まずはR. Kellyお得意の優しさ溢れるバラードのような展開でスタート。力を身に付けていって、後半ではその力を放出するかのような流れ。 コーラスに迫力を感じるし、メロディもなかなか良いね。
10. Peace
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
アコースティックテイストのパーカッションとピアノの音色が優しく包み込むバラードナンバー。 コーラスも程よく分厚く、ピースフルなゴスペルを意識していて、なかなかいい感じの仕上がり。ラストのレッツ・シング・ア・ソングな雰囲気は、なかなか聞き応えがありますね。
●7th Album『TP.3 Reloaded』● '05/7/5 release
R. Kellyの新作は、タイトルからもわかるように、「12Play」「TP-2.com」に続く「12 Play」シリーズの第3弾。 とにかくエロに特化している歌詞が、R. Kellyらしいね。前作のシカゴステップ&ゴスペルサウンドを引き継いで、トラックの方は、どっぷりR&Bチューンや じっくりバラード、さらにはアゲアゲのレゲトンナンバーまで披露。なにせ、The GameやSnoop Dog、Elephant Manらを迎えていて、R. Kellyもいつも以上の攻めの姿勢を見せる。 ムードたっぷりのバラードでもエロいし、アゲアゲモードでもエロいし、やっぱり根源でもある本能を駆使して音に乗せて届ける能力はすごいです。 稀代のエンターテイナー+エロ。ラストの大作「Trapped In The Closet」は、まるで昼ドラみたいな内容だね。 全部で10編の物語らしいんだけれども、CDと初回盤のボーナスDVDには、ともに5編しか収録されておらず、続きはのちに発売されるDVDにて、なんてせこいなぁ。 何はともあれ、あらためてR. Kellyはエロいんだということを確認できる作品です。ジャケットは、よく分からない。なにゆえ、そんなところに立っている?
DVD
1.
TRAPPED IN THE CLOSET (CHAPTERS 1-5)
- THE LOGFORM VIDEO
1. Playa's Only featuring The Game
Produced and Arranged by Scott Storch and R. Kelly Witten by Scott Storch, R. Kelly and Joycean Taylor
The Gameを迎えたR&B/HIP-HOPチューン。リズミカルなビートと軽やかなR. Kellyのヴォーカルが華麗に舞うトラックでノックアウト。濃さも十分。 どちらかといえば、レゲトンフレーバーもあって、やっぱり熱が出ているね。ただ、どこかしらサウンドは無難かも。The Gameを迎えての力はあるものの、もっと濃厚でもいいくらいだ。
2. Happy Summertime featuring Snoop Dogg
Produced and Arranged by R. Kelly Written by R. Kelly and Calvin Broads Zomba Songs, Inc. a division of Zomba Enterprises, Inc.
こちらはSnoop Dogを迎えた1曲。前作、前々作の流れを汲むシカゴステップを彷彿とさせる軽やかビートを武器に、歌を聴かせてくれるR. Kelly。 ただ、前々作を踏まえて聞くと、少し物足りなさもあるというか、無難な感じがしちゃうんだよな。もっとSnoop Dogの味を出してもいいくらい。
3. In The Kitchen
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
R. Kellyのエロさ全開なグルーヴィーチューン。彼女がキッチンで食事の用意をしているという姿に欲情して、事に及ぶというもの。 こんなシチュエーションを歌にできるのも、R. Kellyしかいないね。それでいて、トラックがクールでかっこいいんだ。なんだこの才能は。
4. Slow Wind
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
イントロからして、ちょっと今までのR. Kellyには無かったような、 程よい軽さを携えて聞かせるナンバー。タイトル通りに、ゆったりストーナ風を吹かせながら、展開。あっさりとしていながらも、R. Kelly節満載です。
5. Put My T-Shirt On
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
じっくりR. Kellyが歌を聴かせるミディアムバラードチューン。スムースなサウンドがムードを作り上げる。サビパートの語りとヴォーカルの絡みがいいね。 若干、自身のヒットナンバー「Ignition - Remix」な雰囲気もあるけれども、後半では大きく変化。思いを込めて歌い上げるスタイルに、見事変身です。
6. Remote Control
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ヴォーカル&コーラスで歌の世界へ引き込むバラードチューン。ソウルフルなテイストをヴォーカルに忍ばせて、ファルセットを生かしたR. Kellyが新たな魅力を届ける。 甘くメロウな雰囲気作りが、最高にうまいR. Kellyならではの世界。でも、結局ラストでは事に及んでいるんだよね。エロです。
7. Kickin' It With Your Girlfriend
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ミドルテンポの心地よいグルーヴチューン。スムースなヴォーカル、丁寧な音作りとともに、R. Kellyがムードを出して聞かせる1曲。 一瞬、ドラムがガツンと入ったところがスパイスになって、いい味を出すね。
8. Reggae Bump Bump featuring Elephant Man
Produced and Arranged by R. Kelly Written by R. Kelly and O'Neil Bryan Zomba Songs, Inc. a division of Zomba Enterprises, Inc.
のっけっからElephant Manが熱を帯びたラップを聴かせるレゲエチューン。 この流れで、この位置にこの曲を投入するか。アゲアゲR. Kellyが弾けまくっています。バンプバンプ。クラップハンズで楽しさいっぱいに。一気に濃く塗りつぶしてきましたね。
9. Touchin' featuring Nivea
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
Niveaをフィーチャーして、じっくりバラードを聴かせてくてるメロウなミディアムスローチューン。 なんだろう、エロではない、上品なセクシーを感じる。大人なムードたっぷりだね。前曲がアゲアゲだったから、その反動でとても引き立つね。にくい戦略。
10. Girls Go Crazy featuring Baby
Produced and Arranged by R. Kelly Written by R. Kelly and Bryan Williams Zomba Songs, Inc. a division of Zomba Enterprises, Inc.
ペラペラとおしゃべりで始まるR. Kelly。饒舌ですね。その後も怪しさ満載のレゲトンフレーバーなトラックをバックに、ラップを聴かせてくれる。 そこにBabyも参戦しては、アグレッシヴなラップで応戦。濃いです。
11. Hit It Till The Mornin' featuring Twista and Do or Die
Produced and Arranged by R. Kelly Written by R. Kelly, Mitchell Carl Terrell, Dennis Round and Darnel Smith Zomba Songs, Inc. a division of Zomba Enterprises, Inc.
アッパーに攻めてくるサウンドとともに、インパクトを与えるTwistaの高速ラップ。 そこに紛れるように、R. Kellyのヴォーカルも、いつもより早口な感じがするね。とにかく全体が熱気に満ちているようだ。
12. Sex Weed
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
セックスについて歌うR. Kelly。でも、エロさというよりかは真剣な雰囲気が伝わってくるね。 本来の1体1で愛を確認し合う行為を、ドラマティックに聞かせてくれます。メロウでグルーヴィーだね。
13. (Sex) Love Is What We Makin
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
こちらもセックスについて、R. Kellyが歌います。温かさや懐かしさを漂わせるバラードに仕上がっているね。 朝のセックス、昼のセックス、夜のセックスと、サビで堂々と歌い上げるR. Kellyが、なんだかかっこいい。後半のソウルフルに歌い上げるパフォーマンスが、また熱いんだ。
14. Burn It Up featuring Wisin and Yandell
Produced by Luney Tunes Co-Produced by R. Kelly Arranged by R. Kelly Written by R. Kelly, Luney Tunes and Wisin and Yandell Zomba Songs, Inc. a division of Zomba Enterprises, Inc.
まったりミディアム~スローの風を一気に跳ね返すレゲエチューン。 濃いぞ、濃いぞ。畳み掛けてくるぞ。アッパービートにR. Kellyがリズムに乗って、韻を踏んだヴォーカルで魅了してきます。アルバムからシングルカットされては、熱くほとばしったね。
15~19. Trapped In The Closet Chapter 1~5
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
今回のメイントラックでもある、章仕立てのナンバー。まるでソープオペラ、つまりは昼ドラのようなシチュエーションをドラマティックに歌うR. Kelly。 やっぱり、第1話は肝心だからね、どれだけ引き込むかだよ。歌詞はもはやストーリ。歌うR. Kellyもストーリーテラーのごとく。 この関係がどうなるのか、乞うご期待みたいな展開で、ハラハラドキドキ。ということで、どんどんと物語は展開するけれども、基本的にチャプターは進めどバックトラック、そしてメロディは同じなんだよね。 う~ん、ドラマだからもうちょっと曲に山あり谷ありの展開を見せても良かったのにな。 しかも、CDと初回盤のDVDには1話から5話までしか収録されていません。続きは、フル収録のDVDでお楽しみを、ということで、見事な戦略を立てたR. Kellyですね。
[DISC 2:DVD]
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●Compilation Album『My Diary』● '05/9 release
アルバム「TP.3 Reloaded」をリリースしたばかりのR. Kellyが、謎のアイテムをリリース。プライベートレーベルからのリリースっぽいこの作品、どこかしらブートレグのような感じだけれども、真相はいかに。 収録内容は未発表曲や未発表バージョン、さらにはライブトラックなどを収録したレアトラック集となっている。 レア曲やレアバージョンは本当に聞き応えあるし、特にコラボナンバーはなかなか貴重だと思う。だがしかし、ライブトラックは一体なんなのか。まるで隠し撮りのような音の悪さが残念。 きちんとした形でお蔵入りのナンバーを大放出してもいいんじゃないかな、Robertさん。
1. Intro / Sex In The Kitchen Remix
語りから始まるトラック。とっても饒舌なR. Kelly。そしてリミックストラックがまた、随分と華やかなんだ。これまで別曲と化すR. Kellyのリミックスナンバー。 こちらもオリジナルにメロウでムーディーな雰囲気を、一気にカラフルに染め上げるような明るいナンバーに仕上がっています。
2. How Many
少々のレゲトンフレーバーをベースに、濃い目のR&Bチューンでアゲアゲモードへと持ってゆくナンバー。ノリは軽くとも、じっくりとビートを効かせています。
3. Hypnotic Featuring Syleena Johnson & Fabolous
4つ打ちビートが軽快に踊るトラック。Syleena JohnsonとFabolousをフィーチャーし、時にクールに、時にセクシーに聴かせます。 女性のヴォーカルというのが、やっぱりスパイスになっているね。このフィーチャーされた2人がR. Kellyを差し置いて、パフォーマンスしてくれます。
4. So Sexy Pt.II Feat. Twista
Twistaをフィーチャーした、レゲエベースのミディアムチューン。 軽やかで、それでいてディープ。そして、マシンガンのようなラップを畳み掛けてきます。R. Kellyのヴォーカルは、比較的落ち着いていてクールだね。
5. In The Closet Pt.1
先のアルバム「TP.3 Reloaded」では「Trapped In The Closet」というタイトルだったけれども、 「Trapped」が無くなったトラックは、そこまで変わりがないかな。
6. Sex In The Kitchen“Interlude”
いかにも隠し撮りのようなトラックだね。ライブトラックなんだけれども、ちょっとだけのパフォーマンスで熱唱を聴かせてくれる。観客は大盛り上がりです。
7. Sex In The Kitchen Album
アルバムバージョンということなんだけれども、確かに特に変わりはないね。なぜにタイトルが違うのか、ちょっとそこだけが気になるところ。
8. Baby I Love You Feat. Jennifer Lopez
なんとJennifer Lopezとのデュエットナンバー。 独特なリズムとラテンな熱を感じさせるアゲアゲトラック。これはなかなかかっこいいね。お蔵入りしてしまった理由はなんだったのか。
9. Africa
どっしりビートがいかにもアフリカン。R. Kellyが歌い上げるナンバー。ソウルフルなヴォーカルに。大地のようなたくましい力を感じます。 ダイナミックに聴かせては、すべての力を奮い立たせる。ラストはダンサブルに変身。
10. Sprite
魂揺さぶるバラードナンバー。静かな始まりから、次第にダイナミックに展開。この曲もソウルだったり大地の力だったり、全身全霊のパフォーマンスだね。
11. Pick Up The Phone Featuring Tyrese & Ludacris
TyreseとLudacrisを迎えてのHIP-HOPチューン。濃さ全開で熱いラップにノックアウト。これでもかと、堂々の口撃に火傷するね。
12. You Kept My Fire Burning
メロウなサウンドが優しく柔らかく包み込んでくれるような始まり。 スムースな雰囲気から、次第にダイナミックに歌い上げるような、じっくりと聴かせてくれるバラードに仕上がっています。 十分、表に出していいくらいの出来ですよ。後半のコーラスが加わると、圧巻です。
13. You Save Me Live Version
ライブバージョンということなんだけれども、ライブバージョンとして世に出すために録音したものではないよね。 誰かが録っていたものを出したような、とにかく音が悪くて聞きにくいです。
14. Laundry Featuring Nivea
Niveaをフィーチャーしたトラックは、どっぷりビートが印象的なグルーヴチューン。軽快なノリもあって、R. KellyとNiveaのやりとりがいい感じだね。
15. Front Line
静かなサウンドをバックに、R. Kellyが心の奥底からの熱唱を聴かせてくれる1曲。 後半にいくにつれてダイナミックに。さらにコーラスも加わって、壮大感が増して聞きます。ラストのゴージャス感といったら、たまらないねぇ。
16. Step In The Name Of Love Live Version
こちらもライブバージョン。やっぱり音が悪い。ライブの盛り上がりは伝わってくるんだけれども、やっぱり音が気になってしょうがない。
●Compilation Album『Remix City Volume 1』● '05/11/15 release
R. Kellyがこれまで発表してきたリミックストラックを集めたコンプレーションアルバムの第1弾。 R. Kellyのリミックスって、4つ打ちビートで攻めたりトランスになったりと、オリジナルをベースに味付けするDJ手法とはちょっと異なり、 全く別の曲に作り変えてしまうから、クリエーターとしての腕を思い切り見せてくれます。 デビューあたりの初期の曲はメロウにじっくりと聴かせてくれるトラックに、最新曲あたりではアゲアゲのレゲトン風味を加えての楽曲に仕上げて、音の変身ぶりを楽しむことができますね。 ただ、「Ignition - Remix」や「Step In The Name of Love - Remix」など、シングルカットされるほどの力を持つ楽曲が入ってくると、どうも売れ線を狙ったアルバムに仕掛けてきた感じがしますね。 できれば新ミックストラックやレアトラックなども惜しみなく入れて欲しかったな。ぜひとも第2弾に期待したいところです。
1. SLOW DANCE (HEY MR, DJ) - AFTER THE PARTY'S OVER/SINGIN' MIX / R. KELLY & PUBLIC ANNOUNCEMENT
(R. Kelly / T. Blatcher / M. Jefferson)
イントロからムードたっぷり。伸びやかなR. Kellyのヴォーカルと、Public Announcementのヴォコーダーコーラスがまったりと絡み合うグルーヴィーなリミックスチューン。 ヴィブラスラップの音もポイント。夜の都会に溶け込むような、甘いトラックに生まれ変わっています。
2. SEX ME (PART II) - EXTENDED STREET VERSION
オリジナルのフレーバーを残しつつ、歌をじっくりと聴かせてくれるバラードです。 ムードたっぷりだったサビパートの濃厚なヴォーカル&コーラスが、グルーヴィーなヴォーカル&コーラスに差し代わっていますね。
3. BUMP N' GRIND - OLD SCHOOL MIX
もはや別曲と化したリミックスナンバー。ゆったりグルーヴィーなトラックをバックに、メロウに歌い上げるR. Kellyが夢見心地にさせてくれます。うっとりだね。
4. YOUR BODY'S CALLING - HIS & HERS EXTENDED MIX
Additional Production by Timmy Allen
オリジナルよりもテンポを遅くして、まるで別曲に仕上げたR. Kellyのリミックスワールド。 ヴォーカルは熱くソウルフルに。甘くスィートなオリジナルに比べると、よりアグレッシヴに。途中でデュエットみたいになったりと、まさしく彼と彼女のリミックスになっています。
5. I CAN'T SLEEP BABY (IF I) - REMIX (RADIO VERSION)
オリジナルよりも、音数を減らし、これまた全くもって、別曲に仕上げてしまう R. Kellyお得意の業で楽しませてくれるリミックスチューン。バラードとしての味わい深さと、R&Bらしいクールなトラックを持ってきて、意外とあっさりと聴かせてくれます。
6. DONW LOW (NOBODY HAS TO KNOW) FEATURING RONALD & ERNIE ISLEY - LIVE TO REGRET IT MIX (BLAME IT ON THE Mo')
オリジナルよりも、どっぷりと。R&B要素を強めては、じっくりと歌を聴かせてくれるR. Kelly。 アナログノイズがどこかしらオールディーズなテイストを出すけれども、ムードたっぷりの大人な世界に仕上がっています。
7. I WISH - REMIX (TO THE HOMIES THAT WE LOST)
イントロから鮮やかに染み渡るストリングスにうっとり。その後、グルーヴィーなビートを携えて、どっぷりどっぷりと。R. Kellyのラップも盛り上げる。 若干ヒップホップテイストがありながらも、メロウでドラマティックなオリジナルのテイストをより引き立たせる。かっこいいナンバーです。
8. FEELIN' ON YO BOOTY - HYPNOSIS MIX
どっぷりどっぷり、どこかしらアジアンな音使いで、オリエンタルフレーバーが出ています。 そして、じっくりとリズムが入ってきて、どこかしら「Ignition - Remix」的な心地よさがありますね。
9. I MEAN (I DON'T MEAN IT)
ディープでドープに、そしてR. Kellyがじっくりと歌を聴かせては、グルーヴィーで熱を帯びてくるミディアムチューン。 左右を使い分けたサウンドアプローチがよかったね。
10. IGNITION - REMIX
オリジナルよりもキャッチーさが増した。そりゃ、シングルカットされてヒットもするよね。どっぷりビートを携えて、心地よいバウンシーなトラックをお届け。 鮮やかに仕上げてきたR. Kellyマジックここにあり。早口に攻めるメロディパートも熱を感じるし、やっぱりポップでキャッチーなサビがものをいう。
11. STEP IN THE NAME OF LOVE - REMIX
オリジナルを幾分もパワーアップさせて、キャッチーに仕上げたトラックだね。シカゴステップを体現するトラックで、リズミカル&キャッチーに聴かせてくれるR. Kelly。 クールかつアダルトフレーバーたっぷりに、聞いているリスナーの体を動かしてきます。軽快さがやっぱりポイントとなるね。手拍子も誘っては、Let's Step!
12. SLOW WIND - REMIX FEATURING SEAN PAUL AND AKON
(R. Kelly / Sean Paul Henriques / Allaune Thiam)
レゲトンバージョンで熱く盛り上がるリミックスチューン。何はともあれ、Sean PaulとAkonを従えてのコラボは、温度が違うね。熱がほとばしっています。 濃いぞ、R. Kelly。三者三様のヴォーカルスタイルが曲を楽しく感じさせます。軽やかながら、どっぷりと。
13. BURN IT UP - REMIX FEATURING FAT JOE, WISIN AND YANDELL
(R. Kelly / Francisco Saldana / Victor Cabrera / Wisin and Yandell / Joseph Cartagena)
どっぷりどっぷりレゲトン仕様で濃さ全開のトラックに大変身。Fat Joe、Wisin、そしてYandellのバックアップもあって、よりいっそうディープな仕上がりとなりました。 これはこれでインパクトがありまくりで、なかなか強烈なインパクトを放ちます。あらゆる方向からラップが攻めてくる。
14. FEELIN' ON YO BOOTY - DIRTY SOUTH MIX FEATURING YOUNGBOODZ
(R. Kelly / S. Joseph / J. Grigsby)
ゆったりビートとアジアンな音を加えて、どっぷりどっぷりと聴かせるリミックスチューン。 ラップ炸裂で、よりいっそう濃さが広がる。R. Kellyのディープでドープな面を出して、それでいてスパイスを振りまく1曲。Youngboodzも強力バックアップだ。
●8th Album『Double Up』● '07/5/29 ('07/6/6 on Japan) release
エロ神様、R. Kellyの久しぶりとなるオリジナル作。まぁ、スキャンダルに見舞われながらも、創作活動には勤しんでいますね。今作は、とにかくゲストが多彩なんだ。 Snoop DoggやNelly、Usherなど、人気者がたくさん加わっては、R. Kellyとセクシーに盛り上げてきます。 曲はお馴染みのどっぷりR&Bをベースに、時にレゲトンやダンスホール、ロックサウンドを取り入れては、まだまだ新しいR. Kellyを楽しむことができますね。 トラックもワイルドならば、歌詞もワイルド。相変わらずセックスに励む歌詞はもう、さすがと言わんばかりの世界。それでいて、きちんと伝えてきちんと伝えるから素晴らしい。 アルバムの最後は、銃乱射事件の被害者に向けた歌。世相も扱い訴えかけてくるR. Kelly御大の力を感じます。 日本版はボーナストラックを1曲収録しています。
1. The Champ featuring Swizz Beatz
Produced, Written and Arranged by R. Kelly Strings Arranged and Conducted by Larry Gold
冒頭から随分と壮大な雰囲気を出してきましたね。かっこ良すぎるぞ、R. Kelly。自らをチャンピオンと呼び、語るように、ラップのように言葉をぶつけてくる。 Swizz Beatzをむあけては、とにかく強力なトラックをかまして、オープニングからアッと言わせてきます。見事に世界に惹きつけてきましたね。
2. Double Up featuring Snoop Dogg
Produced and Arranged by R. Kelly Written by R. Kelly, C. Broadus, C. Bereal, K. Bereal, C.X. Brockman, C. Keys and N. Stewart
アルバムのタイトルチューンは、軽めのテイストを加えては、リズミカルに。美女2人とお楽しみというタイトルの意味ということで、いつものR. Kellyですね。 Tweet「Iceberg」をサンプリングしては効果的に聞かせます。Snoop Doggとのタッグも様になっていますね。
3. Tryin' To Get A Number featuring Nelly
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
雄叫びよろしく、冒頭から掴んできました。こちらの曲ではNellyをフィーチャーしたR. Kelly。これまた濃いね。 ラップとヴォーカルのいい絡みを聞かせてくれます。強力なんだ、とにかく。電話番号をゲットしようとする男のお話ですよ。
4. Get Dirty featuring Chamillionaire
Produced, Written and Arranged by R. Kelly Co-Produced by Mysto & Pizzi
こちらはChamillionaireとのコラボナンバー。どっしりどっぷりとビートを武器に歌にラップにと鋭く突き刺してきます。 冒頭からまた、刺激的な言葉が並びますね。何せ「Get Dirty」。とにかく言葉の威力が強いのなんのって。
5. Leave Your Name
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
メロウなバラードナンバー。ちょっと初期の頃のような甘いひと時かな。そして、ヴォーカルにエフェクトをかけては、新しいR. Kellyの世界も展開する。 本当にこの人はすごいね。さっきまでどっぷりと濃くて攻撃的なトラックを聞かせていたと思ったら、こんなストレートなバラードを聞かせてくれるんだから。 歌詞の世界は相変わらずエロいですがね。
6. Freaky In The Club
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
軽やかなビートを聞かせてくれるミドルチューン。どこかしら、懐かしさが心地よく感じるね。でも、歌詞はやっぱりエロ路線。 いけてる女の子にちょっかいを出して、楽しそうだな。
7. The Zoo
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
どっぷりビートを纏ったスローチューン。2人が愛し合う様子をジャングルに見立てて、君はタイガー、俺はライオンとすごい2人なんだ。 スローテンポなのに、ワイルドでエロティシズムに溢れているMr. Robertです。かっこいいなぁ。歌詞の中ではとにかく激しさが出ています。」
8. I'm A Flirt Remix featuring T.I. and T-Pain
Produced by Lil Ronnie for Little R Productions Remixed and Arranged by R. Kelly Written by R. Kelly, S. Moss, R. Jackson, C.J. Harris and F. Najm
元々はBOWWOWの客演で参加していたトラックを、新たにリミックス。T.I.とT-Painを迎えては、自身のシングルとしてリリース。 もう引きの力がハンパないね。かっこいいんですよ、Robertさん。R. Kellyだけでなく、きちんと参加している2人もメインとして出てきては、主張してきます。エロかっこいい1曲。
9. Same Girl duet with Usher
Produced, Written and Arranged by R. Kelly Co-Production by Lil' Ronnie
まさかの共演、R. KellyがUsherとデュエットを聞かせるミディアムグルーヴチューン。2人の性な男たちが、まさか同じ女性に二股をかけられていたというシチュエーション。 こういう内容を歌にして軽く聞かせてしまうR. Kelly。なんか、ならではな世界観で、見事にマッチしているんだ。でもって、どっぷりビートと共に、ピアノのループSEが頭の中を巡ります。 2人のヴォーカルも、やりとりも息がぴったり合っていますね。アルバムの2枚目のシングルとしてカットされました。
10. Real Talk
Produced, Written and Arranged by R. Kelly Strings Arranged and Conducted by Larry Gold
どっぷりじっくりビートの中で展開酢る「本当(マジ)な話」のR&Bチューン。途中、アカペラ状態になっては、メッセージを伝えてくるR. Kellyがかっこいいね。 マジな話、喧嘩みたいな内容の歌なんだよね。
11. Hook It Up featuring Huey
Produced and Arranged by R. Kelly Written by R. Kelly and L. Franks Jr.
Hueyを迎えたR&Bチューン。サビコーラスパートでのタイトル「Hook It Up」の繰り返しが、頭の中にこびりつくね。 R. KellyとHuey、それぞれの味があって、楽しさが伝わってきます。女の子を紹介してくれという歌なんだけれどね。
12. Rock Star featuring Ludacris and Kid Rock
Produced and Arranged by R. Kelly Written by R. Kelly and C. Bridges
今までにないR. Kelly。まさかロックな音をどっしりとぶつけてくるとはね。さらには、LudacrisとKid Rockを迎えて、濃ゆく展開。 曲は鋭いけれども、歌詞の中身はやっぱりR. Kellyなエロい世界です。
13. Best Friend featuring Keyshia Cole and Polow Da Don
Produced, Written and Arranged by R. Kelly Strings Arranged and Conducted by Larry Gold
タイトルが意味深。ここではKeyshia ColeとPolow Da Donを迎えてのコラボ。自分が刑務所に入っている間に、友人と彼女がイチャイチャしていたという内容。 ドロドロの展開を、じっくりと聞かせてくれるR. Kellyなんです。
14. Rollin'
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
ディープでドープな音を転がすミディアムトラック。車に乗り込んでは走りまくる様を歌っているけれども、全くスピード感がないね。 むしろ重量級で、どっしりとぶつけてくるようなナンバーです。
15. Sweet Tooth
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
メロウでスムースなトラック。タイトルよろしく、とにかく甘いナンバーだね。歌詞の中身はエロだけれども、この音使いがまた、ぴったり合うんだ。 なんだかな。君はまるでキャンデ、甘いのが好きな俺。と、セックスに興じるわけですよ。さすがR. Kellyだね。
16. Havin' A Baby
Produced, Written and Arranged by R. Kelly Strings Arranged and Conducted by Larry Gold
これまた、タイトルは赤ちゃんが生まれるまでを描き出すナンバー。嬉しさが爆発しているね。 ゆったりビートの中でも歌詞の勢いは伝わってきます。ドラマティックに仕上げてくる技は、さすがですね。
17. Sex Planet
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
タイトルがもう、R. Kellyだね。意外とゆったりじっくりと聞かせてくれるサウンドで、メロメロにしてくれます。 歌詞はもう、通り越してコミカル。性愛に満ち溢れていますよ。エクスタシーで宇宙まで行くってなんだかな。カウントダウンで発射です(ダブルミーニング)。
18. Rise Up
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
アルバムの最後は真剣モードのR. Kelly。ヴァージニア工科大学で起きた銃乱射事件の犠牲者へ贈るトリビュートソング。 共に泣こう、一緒に泣こう、そして立ち上がれ。親身に寄り添い、そして背中を押してくれるR. Kellyが頼もしいね。クワイアのコーラスも、とっても頼もしく力が漲ってきます。
19. I Like Love
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
まったりゆったり、グルーヴに乗せて軽やかに歌うR. Kelly。さすがは、愛が好きな男、Robert氏だ。 ちなみに冒頭のイントロ、この曲について説明しているけれども、レゲエを通してジャマイカの好きな人たちにスポットを当てているナンバーなんだって。
●9th Album『Untitled』● '09/12/1 release
もはやKING OF R&BなR. Kellyの9作目となるアルバム。前作「DOUBLE UP」はHIP-HOPなテイストが強めの作品でしたが、今作は結構歌モノが揃っている感じですかね。 さすがはRobert氏な伸びのある深いヴォーカルで訴えかけてくるようだね。元は「12 PLAY」シリーズで制作していたけれども、いろいろあって、再び制作。 そういう意味ではタイトルは理にかなっているのかな。シングル「NUMBER ONE」ではKERI HILSONとコラボをしたり、 「SUPAMAN HIGH」ではOJ DA JUICEMANとコラボしたりと、いろいろなミュージシャンたちとの共演も積極的に展開。特にラストナンバーでは、 TYREEにROBIN THICKE、THE-DREAMといい勝負を仕掛けてきます。今回はどっぷりストレートなR&Bチューン、バラードナンバーなどが多い印象。 そんな中で、ヴォーカルにエフェクトをかけてキリッとさせてくるナンバーや、なんと4つ打ちビートを取り入れたりと、最新トレンドもすぐに自分のものにしてしまうところがすごい。貪欲だね。 もちろんん、お馴染みエロ要素もあるし、なんだかんだで平常運転なんだな。
1. CRAZY NIGHT FEATURING R. CITY
(R. Kelly, Ronnie Jackson, Timothy Thomas, Theron Thomas, Maurice Simmonds) Produced by Lil' Ronnie for Lil R Productions, LLC & R. Kelly
どっぷりどっぷり、アングラよろしく深いビートで聞かせてくれるアルバムのオープニングチューン。 前作で覚えたヴォーカルエフェクトを駆使しては、レゲトンよろしく濃いトラックを絡み合わせるRobert氏。R. CITYをフィーチャーという試みもなかなか。 夜の妖しさがサウンドから伝わってきます。
2. EXIT
(R. Kelly, Phalon Alexander, Larry Nix, Kassim Vonricco Washington) Produced by Jazze Pha & R. Kelly Co-Produced by Larry“Detroit”Nix
いきなり歌い上げるヴォーカルが伸び伸びヴォーカルのR. Kelly。階段を上がったり下がったりするようなピアノのSEがポイントかな。 このメロディをうまく使っては、軽やかだったり、ストレートに聞かせてくれたりするミディアムチューンです。4分ちょっとでF.O.。
3. ECHO
(R. Kelly, Infinity, Darhyl Camper, Claude Kelly) Produced by Infinity for Full Scale/ECMG, Darhyl“DJ”Camper for Camper Productions & R. Kelly
どっぷりビートがアンビエントな雰囲気を出しては、心地良さを出してくる。しかし、冒頭からコーラスが「Sex in the morning, sex all day」って。 さすがはR. Kellyだな。ちなみに2番では「Sex in the evening, sex all night」。さらには、タイトルよろしく中盤でヨーデルも披露。これは必聴だ。
4. BANGIN' THE HEADBOARD
(R. Kelly, Darhyl Camper, Infinity, Miguel Jiminez, Sassieon Hill) Produced by Darhyl“DJ”Camper for Camper Productions, Infinity for Full Scale/ECMG & R. Kelly
重たさと軽やかさが交差するビートにうっとり吸い込まれるね。そして、伸びやかなヴォーカルで魅了するR. Kellyです。 時に伸びやかに、時に激しく。ファルセットも頻繁に登場してきます。「バンバン」と、タイトルよろしく、攻めてくるパートも。
5. GO LOW
(R. Kelly) Produced by R. Kelly
深い音、それでいてメロディアス。R. Kellyのヴォーカルも感情を出しながら、コーラスもいい味を出してきては、かっこいいバラードを届けてくれた。 激しいヴォーカルに落ち着きかんたっぷりのコーラスが、ゆっくりと広がります。「12PLAY」という歌詞が登場してきます。アルバムの核になる曲なのかな。
6. WHOLE LOTTA KISSES
(R. Kelly) Produced by R. Kelly
冒頭の囁きで一気に攻めてくるね。じっくりR&Bサウンドでクールに聞かせてくれるR. Kelly。メロウなトラックに惚れ惚れさせられる魔術。 A.O.R.的なムードもあって、かっこいいね。ヴォーカルもじっくりと。
7. LIKE I DO
(R. Kelly, Carlos McKinney, Claude Kelly) Produced by LOS Da Mystro for DaMystro Music/Music Line Entertainment, LLC & R. Kelly
どっぷりメロディアスなピアノが絡み合うミディアムチューン。張りと伸びのあるヴォーカルで魅了するサビの美しさ。 歌ものとしてじっくりと聞かせてくれるトラックでまたまたかっこいいR. Kellyの存在感を示してきます。クライマックスでは聞かせるシンセのサウンドがドリーミング。
8. NUMBER ONE FEATURING KERI HILSON
(R. Kelly, Raphael Hamilton, Roy Hamilton, Keri Hilson) Produced by R. Kelly, Roy“Royalty”Hamilton & Raphael Hamilton
どっぷビートに乗せて聞かせるグルーヴチューンは、KERI HILSONを迎えてのコラボナンバー。 内容はストレートにsexの歌。サビに差し掛かる前のバウンスを思わせるビートがいいじゃないですか。2人の息のあったヴォーカルで魅了してくる世界がまた、濃厚です。
9. I LOVE THE DJ
(R. Kelly, Carsten Shack, Kenneth Karlin, Rob Allen) Produced & Arranged by Soulshock and Karlin for Soulpower Productions, Inc. & R. Kelly
まさかの4つ打ちビートでクラブはクラブでもテクノ路線にも手を出してきた御大。 タイトルそのままだね。弾けるビートとクールなヴォーカルの組み合わせがまた、かっこいいね。
10. SUPAMAN HIGH FEATURING OJ DA JUICEMAN
(R. Kelly, William Hodge, Otis Williams, Radric Davis) Produced by Willy Will for One Will Productions & R. Kelly
こちらはOJ DA JUICEMANを迎えた、とにかく濃いバラードナンバー。どっぷどっぷとディープなテイストを加えては、熱のこもったヴォーカルで上げてきます。 ヴォーカル&ラップが見事なコンビネーションだ。
11. BE MY #2
(R. Kelly, Jack Splash, Paul Kyser, Leon Stuckey) Produced by Jack Splash & R. Kelly
軽やかなビートは、どこかしらソウルでファンクでディスコティークな1曲。そこに軽やか伸びやかなR. Kellyのヴォーカルがのっかる。 なるほどRhyze「Just How Sweet Is Your Love」をサンプリングで味のあるトラックとなりましたな。ブラスも華やいで盛り上げてきます。
12. TEXT ME
(R. Kelly, Gasner A. Hughes) Produced by Gas & R. Kelly
スィート&メロウなR&Bチューン。深い世界へと連れて行ってくれるような音。そして、R. Kellyのヴォーカルでさらに濃厚に聞かせてくれます。 ゆったりと染み込んでくるように。
13. RELIGIOUS
(R. Kelly, Erick Dawkins, Antonio Dixon, Warryn Campbell, Tyrese Gibson) Produced by Erick Dawkins, Antonio Dixon & R. Kelly
さすがR. Kellyと言わんばかりのバラードナンバー。メロディもシンプルなところに少々の捻りを加えてくる。 さすがはテクニシャンなR. Kelly。そして、感情が昂っては、より熱を帯びたヴォーカルがかっこよく響き渡る。
14. ELSEWHERE
(R. Kelly, Chris Henderson) Produced by Christopher“Deep”Henderson & R. Kelly
こちらも美メロのバラードナンバー。しっとりピアノの音をバックに、歌い上げるR. Kellyのヴォーカルが感情を揺さぶってきます。 そして、ストリングスも加わっては、鋭さもアップ。美しくも力のあるナンバーです。
15. PREGNANT FEATURING TYREE, ROBIN THICKE AND THE-DREAM
(R. Kelly, Berris Bolton, Leon DeWayne Smith, Terius Nash) Produced by Berris Bolton for 4747ent./HeadWuarter Entertainment, DeWayne Swan for Phocused Ryte Enterprises & R. Kelly
豪華ゲスト人とメロウなトラックで魅了してくるアルバムの締めナンバー。歌詞の内容は、君を妊娠させたいっていうものなんだけどね。 じっくりどっぷり、バラードトラックに乗せて、スィートで甘いヴォーカルを聞かせてくれるR. Kellyはじめ、Robin Thickeなど豪華ゲスト陣みんなとにかく、聞かせてくれるんですよ。
●Compilation Album『Playlist:The Very Best of R. Kelly』● '10/6/1 release
SONYのベストアルバムシリーズ「playlist」にR. Kellyがラインナップ。これまでリリースした作品の中から、ギュギュギュっと凝縮した15曲を収録。 シングルのみでリリースされたナンバーもあり、意外と貴重なコンピレーションになっているかな。時にエロ、時に真剣に歌いこなすRobert氏の、ベストな曲をお手軽に味わえる作品。 代表曲は見事に抑えているし、パッケージもエコで、ライナーノーツやクレジットはCD-EXTRA仕様。環境にも配慮しているSONYです。 端的にR. Kellyの楽曲を味わいたい人向きの作品かも。
7. Hair Braider
どっぷビートの音が強力で、R. Kellyのヴォーカルもどっしりと伝わってくる、ストレートなR&Bチューン。 これまた愛に満ち溢れては、エロへと持ってくるR. Kellyのナイスなトラックです。濃厚ですよ。
●Compilation Album『Epic』● '10/9/13 release
「Untitled」のヒットや、FIFAワールドカップのテーマソングを手がけるなど、活躍しまくりのR. Kellyによる編集盤がここで登場。 そのテーマソング「SIGN OF A VICTORY」を筆頭に、壮大で時に心をつなぐスピリチュアルテイストを含んだ新曲と、これまで発表してきたバラードナンバーを収録した、 変則版のコンピレーションアルバム。力強く伸びのあるR. Kellyのヴォーカルと、そこに呼応するかのようなコーラスの分厚さが曲を大きく盛り上げてくるんだ。 これまで発表しているバラードは流石の一言だけれども、新曲も負けじと味わいがあるし、ビートを強調しては引き込んでくるしね。 どんだけ手広く手がけるんだ。そして、ヒットさせるんだよね。すごいよ、R. Kelly。スキャンダルも何のそのだね。
1. HEAL IT (PRELUDE)
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
アカペラで聞かせてくれるナンバー。タイトルよろしく、まさしく癒してくれるかのようなヴォーカル&コーラス。 R. Kellyの優しい面を覗かせてくれるんなバーで、スタートです。
2. SIGN OF A VICTORY (THE OFFICIAL 2010 FIFA WORLD CUP ANTHEM) (FT. SOWETO SPIRITUAL SINGERS)
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
2002年FIFAワールドカップのアンセムとして、R. Kellyが起用されました。曲の方は、壮大なバラードナンバーです。 どこまでも伸びやかで力強いヴォーカルを思う存分に聞かせてくれます。そこはまるで、アフリカの大地を渡り歩くかのように。 そしてクワイアとしてSOWETO SPIRITUAL SINGERSを迎えては、大きく広がっていきます。
3. I BELIEVE
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
クールな音使いに真剣さが伝わってくる1曲。さらにゴスペルコーラスも加わっては、曲が壮大に展開する。 ゆったりビートをバックに、どっしりと聞かせてくれるミディアムチューン。とにかく信じるという気持ちが、底から伝わってくるね。
5. VICTORY
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
躍動するビートが鼓舞させてくれるようなトラック。そして、伸びやかなR. Kellyのヴォーカルが広がり、力を与えてくれるかのような感じのミディアムトラック。 さらにはバックコーラスが加わると、より壮大になる、なかなか曲の力が厚くなってかっこいいわけですよ。
8. FIREWORKS
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
4つ打ちビートを軽やかに。それでいて、パンチを効かせたトラック。さらに力強く、たくましく歌うR. Kellyにも拍手。 さらに途中からは転調して、さらに盛り上がりに拍車がかかってくる。しかも3段階も。かなり勢いに乗って、階段を上がっていくようだね。
11. CAN YOU FEEL IT
Produced, Written and Arranged by R. Kelly
アフリカンビートが躍動して始まるトラック。冒頭ではR. Kellyも手拍子を煽ってくる。一体感が出てくるような、キャッチーさがぶつかってくるね。 これぞR. Kellyの力と感じさせてくれる壮大な1曲。
●Compilation Album『I Believe I Can Fly:The Best of R. Kelly』● '10/10/22 release
R. Kellyのベストアルバムは、これまで何度も発表されてきている感じですが、こちらは1枚のCDに、これまでの代表曲をぎゅっと詰め込んできた感じかな。 「BUMP 'N GRIND」「YOUR BODY'S CALLIN'」「THE WORLD'S GREATEST」などの初期のヒット曲はじめ、 「SAME GIRL」「SUPAMAN HIGH」「I BELIEVE」などの最新ナンバーまで、幅広く抑えた全14曲。これまでのR. Kellyを振り返るために知る曲がたくさん。 初心者にも優しいオールタイムなベストな雰囲気ですね。
●10th Album『Love Letter』● '10/12/14 release
R. Kelly、10枚目となるスタジオアルバム。今作では、往年のソウルミュージックをベースにしたナンバーで、魅了してきます。 ジャケットがモロにRay Charles? Stevie Wonder?そんな感じで、手紙を綴って聞かせてくれるわけです。 シングルにもなった「NUMBER ONE HIT」では、K. Michelleとデュエットで聴かせてくれたりも。 またバラードなどの聴かせるタイプの曲を中心に、ソウルテイスト、オーケストレーションなど、とにかくしっとりと、そして壮大なナンバーにしびれます。 うっとり聴かせてくれるのはお手の物。R. Kellyの愛が詰まった1枚で、才能をあらためて感じさせる作品となっています。そして、最後まで聴いていると、何とあの曲を聞かせてくれるんですよ。
1. LOVE LETTER (PRELUDE)
PRODUCED, WRITTEN AND ARRANGED BY R. KELLY
アルバムのオープニングを飾るプレリュード。アカペラで高らかに歌い上げるR. Kellyのダイナミックなヴォーカルに一気に引き込まれます。
2. LOVE LETTER
PRODUCED, WRITTEN AND ARRANGED BY R. KELLY
伸びやかに聴かせてくれるアルバムのタイトルチューン。心地よいビートと繊細でメロウなピアノの音色がどんどんと染み込んでいく流れにうっとり。 これまで聴かせてくれたステップチューンに通じるような軽やかさを兼ね備えては、見事なまでにR. Kellyの世界へと引き込んでくる逸品です。
3. NUMBER ONE HIT
PRODUCED, WRITTEN AND ARRANGED BY R. KELLY
こちらもたっぷりグルーヴビートと美しきピアノの音色が絡み合うトラック。R. Kellyのファルセットヴォーカルも心地よく広がるナンバー。 「君はナンバー1のヒットだ」と繰り返しては、褒め称えているかのように、うっとりさせてくれる、とにかく心地の良い1曲ですよ。
4. NOT FEELIN' THE LOVE
PRODUCED, WRITTEN AND ARRANGED BY R. KELLY
こちらも心地の良いビートを纏って、クールに聴かせてくれるミディアムグルーヴチューン。 「愛を感じないんだよ」という悲観的な歌詞。そして、時に気持ちを爆発させるかのように、感情を露にしたヴォーカルがかっこいいんだ。早口に聞かせる部分がMJみたい。
5. LOST IN YOUR LOVE
PRODUCED, WRITTEN AND ARRANGED BY R. KELLY
ピアノの音が美しいね。うっとり。それに合わせてR. Kellyのヴォーカルもとっても甘いんだ。そんなイントロを経て、ステップを感じさせるトラックが展開。 中盤では耳元で囁くような声も聞かせてくれました。全体的にみずみずしく広がるナンバーです。
6. JUST CAN'T GET ENOUGH
PRODUCED, WRITTEN AND ARRANGED BY R. KELLY
伸びやかでとってもソウルフルなヴォーカルが広がるミディアムチューン。サウンドも明るく楽しく。 なんだか、輝きを感じさせるね。R. Kellyのヴォーカルパフォーマンス、そして大胆にかぶせてくるコーラスにうっとり。さらに転調して展開してきたぞ。
7. TAXI CAB
PRODUCED, WRITTEN AND ARRANGED BY R. KELLY
冒頭から渋さ前回。クールで味のある濃い目のミディアムナンバー。激しくどっしりと、時にエッジを効かせては、力強いロックサウンドを彷彿とさせてきます。 ギュイ~ンと響くギターの音がいいね。タクシーの中でセックスしたお話です。萌えています。
8. RADIO MESSAGE
PRODUCED, WRITTEN AND ARRANGED BY R. KELLY
ソウルフレーバーたっぷり、心地よいテンポとR. Kellyのシャウトなヴォーカルで圧倒させてくる1曲。 ラジオのメッセージで君に戻って欲しいという思いを伝えてきます。何だかとてもかっこいいシチュエーションだね。
9. WHEN A WOMAN LOVES
PRODUCED, WRITTEN AND ARRANGED BY R. KELLY
随分とゴージャスなイントロで始まったと思ったら、1960年代な古く懐かしい味わい深さを出してくるソウルバラードですね。 R. Kellyのヴォーカルがとても突き抜けては、気持ちよさそうなんだな。ファルセットがいい効果を出してくる。ラストのヴォーカルでノックアウトだね。
10. LOVE IS FEATURING K. MICHELLE
PRODUCED, WRITTEN AND ARRANGED BY R. KELLY
ウキウキワクワクなテイストを出しては、歌い上げるソウルチューン。K. MICHELLEを迎えての息のあったデュエットを展開。 どちらも伸びやかで鋭くて、かっこいいヴォーカルを聞かせてくれるんだ。もう虜になるパフォーマンスですね。
11. JUST LIKE THAT
PRODUCED, WRITTEN AND ARRANGED BY R. KELLY
ゆったりグルーヴチューン。時に煌めくようなピアノやコーラスにうっとり。ベースの音もかっこいいミディアムトラックで、じっくりと聞かせてくれます。
12. MUSIC MUST BE A LADY
PRODUCED, WRITTEN AND ARRANGED BY R. KELLY
これまた壮大かつ大胆に。オーケストラなテイストでダイナミックに歌い上げるR. Kellyがまた、かっこいいんだ。 音楽は女性に違いない。こんな歌詞を書くことができるのは、R. Kellyだけですよ、全く。そして、ドラマティックに仕上げてきましたね。
13. A LOVE LETTER CHRISTMAS
PRODUCED, WRITTEN AND ARRANGED BY R. KELLY
アルバムのタイトルチューンのクリスマスバージョン。お得意のリミックステイストで、別曲にように仕上げてしまうR. Kellyマジックです。 でも、そこまでクリスマスな音にはなっていないんだよね。メロウでうっとりした世界が広がります。
14. HOW DO I TELL HER?
PRODUCED, WRITTEN AND ARRANGED BY R. KELLY
アルバムのラストを飾るバラードナンバー。静かで荘厳にスタート。どうやて彼女に伝えればいいんだ、という迷いみたいな感情をうまく出して、R.Kellyが歌います。 この表現が入ってくるんだな。さすがです。
Secret. YOU ARE NOT ALONE
シークレットトラック扱いで、Michael Jacksonに提供したナンバーのセルフカバーをここで聞かせてくれます。 オリジナルのテイスト同様に、緩やかでじっくりと染み渡るように。特に癖も出さずに、ストレートに聞かせてくれるR. Kelly。もう大満足なトラックですよ。
●Compilation Album『The World's Greatest』● '11/10/24 release
R. Kellyのベストアルバム、ここ最近乱発されているような気もするけれども。それだけたくさんの曲を聴かせたいという思いがレコード会社にはあるのでしょう。いや、セールスをあげたいためなのか。 それはさておき、今作は、シングルにもなった「THE WORLD'S GREATEST」というタイトルの元、2枚組のCDに、それぞれ15曲ずつ、計30曲もの曲をたっぷりと収録。 Public Announcementと聴かせてくれた「SHE'S GOT THAT VIBE」はじめ、 「DOWN LOW (NOBODY HAS TO KNOW)」「GOTHAM CITY」「I BELIEVE I CAN FLY」「IGNITION (REMIX)」「STEP IN THE NAME OF LOVE」など、 懐かしい曲から最新ナンバーまで、選り取り見取りなラインナップでまとめてきました。さすがは稀代の名プロデューサーでありクリエーター。 エロいながらもじっくりと聴かせてくれる楽曲の数々は、素晴らしい音楽を届けてくれます。