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11th Album『NEW MORNING』● '14/4/2 release

MISIAの新しい朝がやってきた。ベストアルバムで15周年を祝った後となる、11枚目のオリジナルアルバムは、「幸せをフォーエバー」「僕はペガサス 君はポラリス」を含む作品。 冒頭では、いきなり4つ打ちハウスを決めて驚かされたけれども、全体的にはバラードが多い印象だね。重見徹のアレンジも色々と変えて魅了してくるけれども、少々食傷的な部分もあるかな。 なので、途中で「君の太陽になろう」のGomiのアレンジが効果を出してくる。でもねぇ、やっぱり全体的にはちょっと落ち着いている印象かな。 初回盤は、これまた豪華な特殊パッケージ仕様。そして、ライブトラックをボーナストラックとして収録。さらにライブ映像やビデオクリップを収録したDVDも付いて、見応え聞き応えのある作品です。

1. HOPE & DREAMS

Lyrics by MISIA Music by Toshiaki Matsumoto Arranged by Gomi Strings Arrangement:Takayuki Hattori

アルバムのオープニングから、4つ打ちビートを投入してくると思ったら、Gomiがアレンジを手がけていたんだね。 いきなりインパクトを出してきては、みなぎるビートに身を委ね、MISIAのヴォーカルを堪能する1曲。ストリングスとコーラスがドラマティックに曲を盛り上げては、 元気いっぱいな展開を見せる。さxあ、日が昇る。

2. 僕はペガサス 君はポラリス

Lyrics by MISIA Music by Hiroaki Yokoyama Arranged by Hiroaki Yokoyama Strings Arrangement:Takayuki Hattori

こういう曲名のつけ方も、MISIAらしさがあるね。 しかも、シングルとしてリリース。今回は、横山裕章が作曲・編曲を担当。初のMISIAとのタッグは、服部隆之の見事なオーケストレーションが彩るミディアムバラードチューン。 力強さを感じさせるメロディラインに、MISIAの歌詞とヴォーカルが生き生きしているね。急逝したドラマー、青山純へ向けられた曲でもあり、星となった君へ向けられているんですね。

3. 蒼い月影

Lyrics by MISIA Music by Geila Zilkha, MARIE Arranged by Tohru Shigemi

イントロからトランペットが登場で、ムードを出してくるバラードチューン。 大人テイストなのは、さすが重見徹のアレンジ。A.O.R.なフレーバーで、おしゃれに聞かせてくれます。生音がゴージャズ感を生み出してくるね。

4. アイヲシルセカイ

Lyrics by MISIA Music by Shusui, Albi Albertsson Arranged by Tohru Shigemi

こちらはアコギとピアノが彩りを加えてくるバラードナンバー。しっとりテイストから、サビでは力強く、芯の太いMISIAのヴォーカルをガツンと聞かせてくれます。 愛することの素晴らしさを伝えてくるような歌詞ですね。

5. Miss you always

Lyrics by MISIA Music by Misako Sakazume Arranged by Tohru Shigemi

どっぷりビートがR&Bテイストを出しては、初期のMISIAな雰囲気を出してくるミディアムバラードチューン。 MISIAのヴォーカルに深みがあって、とっても濃厚な1曲だね。コーラスも分厚く、支えてきます。

6. 魔法をかけたのは君

Lyrics by Ellie Omiya Music by Jun Sasaki Arranged by Jun Sasaki Strings Arrangement:Gen Ittetsu

作詞は大宮エリーが手がけています。こちらも生音をベースにしたA.O.R.的バラードチューンで、感動を呼び起こす。 さすがはMISIAなヴォーカルパフォーマンスに、圧倒されますね。ストレートなラブソングをじっくりと聞かせてくれます。

7. Daisy

Lyrics & Music by Kaori Sawada Arranged by Takayuki Hattori

3連のバラードナンバー。こちらもストリングスのサウンドが優しく彩ってきます。でも、アコースティックサウンドの方をメインに、 温かさを届けてくれるようなナンバーです。MISIAのヴォーカルも伸びやかに響き、時に高音を優しく聞かせてくれます。これまでお世話になった人への感謝を歌で返します。

8. Jewelry

Lyrics by Mayumi Sato Music by Geila Zilkha Arranged by Tohru Shigemi Strings Arrangement:Takayuki Hattori

さすが重実徹なアレンジで、しっとりからゴージャスへと変身するバラードナンバー。 ドラムを務めた青山純が最後に参加した楽曲でもあるそうです。こちらもメイントラック同様に、服部隆之のストリングスアレンジで、 壮大なバラードへ仕上がる。MISIAのヴォーカルも、大きく包み込んでくれるような心の広さのある声だね。

9. Especially for me

Lyrics by MISIA Music by Jun Sasaki Arranged by Jun Sasaki Strings Arrangement:Daisuke Kadowaki

こちらも濃厚バラードチューン。イントロからアレンジから、丁寧な音使いで、次第にゴージャスに変身していきます。 やっぱりストリングスの力が絶大だね。あなたに出会えたとの喜びをストレートに、MIISAがダイナミックに伝えてきます。

10. 幸せをフォーエバー

Lyrics by MISIA Music by Toshiaki Matsumoto Arranged by Tohru Shigemi

お久しぶりとなるMISIAのシングルナンバーは、なんとウェディングソング。幸せに満ち溢れたカップルに届けられる曲で、とってもハッピーな曲ですね。 MISIAのヴォーカルも、自信と瑞々しさに溢れていて、幸せな2人に届けているかのように、ぶつけてきます。 そして、コーラス部隊も強力に協力。さらに、パイプオルガンの音も幸せモード全開な流れを聞かせる。歌詞は本当に結婚式そのものだね。感動。

11. One day, One life

Lyrics by Ellie Omiya Music by Jun Sasaki Arranged by Jun Sasaki Strings Arrangement:Gen Ittetsu

こちらも優雅な流れで聞かせてくれるバラードナンバー。作詞を大宮エリーが担当しています。 滑らかなMISIAのヴォーカルが染み渡るように広がります。そして、ストリングスも添えられて、心地よく届けられます。

12. 君の太陽になろう

Lyrics & Music by Daisuke Mori Arranged by Gomi

乗っけから4つ打ちのハウスビート。さすがはGomiなトラックでノックアウト。 もう、ノリにノリまくるアップテンポチューン。作詞・作曲を務めたのは森大輔。メロディ自体はシンプルな流れだけれども、 やっぱりアレンジが効きまくっているね。クラブというよりかは、ディスコティークな1曲で、光り輝く。

13. My pride of love

Lyrics by Goro Matsui, MISIA Music by Shusui, Samuel Waermo Arranged by ICHI

こちらもイントロからゴージャスですな。特にイントロでピアノの音がしっとりしなやかに前に出ては、鮮やかさを出してきます。 でも、意外とロックなアプローチも伝わってくる1曲だね。メロディも、どこかしら歌謡曲テイストがあって、しみじみさせてくれる。

14. Re-Brain

Lyrics & Music by Kazuhiko Gomi, Francis Jocky Arranged by Gomi, Francis Jocky

アルバム本編を締めるナンバーは、ラテンな4つ打ちチューン。なるほど、Gomiがアレンジに参加しては、MISIAを盛り上げてくれるわけだ。 しかも、全編英語詩と来たもんだ。最後の最後にとにかく盛り上がる一発をお見舞いするMISIAに感服ですな。

15. DEEPNESS

さすがライブと言わんばかりに、MISIAのダイナミックなヴォーカルが響き渡る。圧倒的なヴォーカルパフォーマンスに呑み込まれるんだな。 そして、臨場感が半端ない。意外とギターがエッジを効かせて聞かせてくれる。

16. Back In Love Again

こちらは演奏が結構ヘビィでどっしりと伝わってきます。骨太なサウンドと芯の太いMISIAのヴォーカルが強力に押し寄せてきます。

[DISC 2:DVD]

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Mini Album『MISIA SOUL JAZZ SESSION』● '17/7/26 release

MISIAがコンセプチュアルなアルバムを発表。今回は、ミュージシャンの黒田卓也やRaul Midlton、Marcus Millerとのコラボレーションで、ソウルジャズなテイストを加えた楽曲を発表。 自身のヒットナンバー「BELIEVE」「オルフェンズの涙」「It's just love」「陽の当たる場所」などがジャジーなアレンジで生まれ変わりました。また、新曲もいいんだな。 林田健司が作曲というところにも興味深いんだな。生き生きしたMISIAのヴォーカルとおしゃれジャズサウンドが交差します。そして、ラストに配された「最後の夜汽車」のカバーがまた、泣けるね。 味わい深さたっぷりながら、シンプルさが出ていてそこが感動も一塩ですよ。MISIAの芯のあるヴォーカルが響き渡ります。 今回は、Blu-spec CD2仕様で、最高の音で聞かせてくれるところにも注目。

1. BELIEVE

作詞:MISIA 作曲:佐々木潤 編曲:黒田卓也

ピコピコR&Bトラックだったナンバーを、ジャジーなアプローチで仕掛けてくる。これまた、超絶クールですね。 MISIAのヴォーカルも瑞々しさを増しては、じっくりと染み込んでくる。後半からは、ホーンも大活躍ですよ。

2. 来るぞスリリング(feat. Raul Midlton)

作詞:キヨシ 作曲:林田健司 編曲:黒田卓也

なんかとにかくすごい曲。Raul Midltonとコラボというのがまずすごいよね。ジャズにとらわれず、サルサやラテンなアプローチで熱を呼び起こす1曲。 熱いのに、クール。ブラス隊も華やいでは、スリルをパワーに変えて届けてくれる。何気に林田健司の作曲だというのが興味深いんだ。

3. 真夜中のHIDE-AND-SEEK

作詞:MISIA 作曲:鷺巣詩郎 編曲:黒田卓也

イントロの弾むピアノがまた、かっこいいんだな。大人グルーヴなジャズアプローチで、しなやかに。 ブラスも彩りを加えては盛り上げて聞かせてくれます。ベースの深い音がまた、いい感じのグルーヴな音を放っては、腰を打ってきます。MISIAのヴォーカルも随分と軽やかだな。

4. 運命loop (feat. Marcus Miller)

作詞:キヨシ 作曲:林田健司 編曲:黒田卓也

こちらもすごいコラボレーションなんだな。ベースでMarcus Millerが参加しては、スムースでグルーヴィーなベースを披露。 そして、ブラスも華やいでは、MISIAの並々ならぬヴォーカルが宙を舞う。こちらも林田健司作曲なんだね。

5. オルフェンズの涙

作詞:MISIA 作曲:鷺巣詩郎 編曲:黒田卓也

イントロからもう、いい感じにトランペットが吹き荒れては、ゴージャスに飾ってきます。そこまでジャズジャズしていないけれども、 オリジナルの壮大さをさらに引き立てて、おしゃれに仕上げてきた感じだね。

6. It’s just love

作詞:MISIA 作曲:MISIA、島野聡 編曲:黒田卓也

初期のナンバーが、彩りを加えて衣替え。淡いブラスの音が優しさを放つ。そのまままったりと聞かせてくれる大人バラードに。 愛に満ち溢れたジャジーなアレンジで染み渡ってきますね。

7. The Best of Time

作詞:MISIA 作曲:鷺巣詩郎 編曲:黒田卓也

まさしくソウルジャズなアレンジで、渋くもウキウキワクワクなアレンジでノックアウト。 おしゃれな仕上がりで、MISIAも伸びやかなヴォーカルを聞かせてくれます。

8. 陽のあたる場所

作詞:MISIA、佐々木潤 作曲:佐々木潤 編曲:黒田卓也

2枚目のシングルナンバーも、ソウルジャズなフレーバーを追加して、おしゃれでクールなトラックに変身。 ブラスの味付け方がいい感じ。耳に馴染む1曲だね。

9. 最後の夜汽車

作詞・作曲:甲斐よしひろ 編曲:黒田卓也

なんとここで、甲斐バンドのナンバーをカバー。とある大物の依頼に応える形で披露したこの曲がまた、泣けてくるね。 大人なアレンジで、しみじみと。ブラスやピアノの音使いが優しく添えられて、MISIAもヴォーカルを伸びやかに披露。 聞き惚れてしまうカバーの仕上がりで、この上ないね。

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