album

1st Album『Happy Nation / The Sign』● '92/12/24 ('93/11/23) release

スウェーデン出身の男女4人組、ACE OF BASEの初アルバム。「ALL THAT SHE WANTS」の大ヒットを受けて、こちらのアルバムも「HAPPY NATION」でリリースしたものを、 のちに「THE SIGN」に名称変更するなど、色々ひねりを効かせています。 このアルバムからは、先のヒット曲「ALL THAT SHE WANTS」以外にも、「WHEEL OF FORTUNE」「HAPPY NATION」「LIVING IN DANGER」「THE SIGN」「DON'T TURN AROUND」などの ヒットシングルを生み出し、アルバム共々大ヒットを記録するわけですよ。 基本はゆったりレゲエベースのミディアムグルーヴチューン。そこに流行のハウスサウンドでアグレッシヴに展開する、ワールドワイドなアルバムになっています。 スウェーデンで男女4人というと、どうしてもABBAと比較されがちだけれども、引けを取らないくらいにキャッチーなナンバーやダンストラックで聞く者を弾き込んできます。 AOBワールド。1990年代をうまく華やぐ1枚の誕生です。

1. ALL THAT SHE WANTS

music by Joker / Buddha and lyrics by Joker Rap lyrics by Joker Produced by Joker / Buddha, PoP

心地よいレゲエビートに弾むビートでゆったりと聞かせてくれるミディアムチューン。 クールなヴォーカルと合わせて、ノリも良く、時代を映した1曲に仕上がっています。派手さはないものの、キャッチーでどこかしらクセになる1曲です。 SINGLE EDITは、音が全体的に映えて1つ1つが個性的になった。そこまで大きくは変わっていません。

2. DON'T TURN AROUND

music and lyrics by Albert Hammond / Diane Warren Rap lyrics by Joker Produced by Ekman, Adebratt

ASWADのカバーは、軽やかビートを打ち込んでポップに展開するグルーヴチューン。 明るく進行するメロディパートから、一気にクールに冷たいマイナー調になるサビのギャップがいい味になるね。 とにかくノリも出ていて、体が自然と動き出す心地よいトラック。アルバムから6枚目のシングル。 シングルバージョンは、心なしか、ビートが強まった印象。ラップも追加されて、かっこよくなったね。

3. YOUNG AND PROUD

music by Joker / Buddha and lyrics by Joker Rap lyrics by Joker Produced by Joker / Buddha

電子サウンドをまとって、レイヴよろしく、4つ打ちビートのクラブトラック。 煌びやかで緊迫感たっぷり。ビートとともに弾けるキーボードの音が時代を表します。

4. THE SIGN

music and lyrics by Joker Rap lyrics by Joker Produced by PoP, Carr, Joker Pre-production by Joker / Buddha

ゆったりまったり、レゲエビートで展開するタイトルチューン。ポップでキャッチーな打ち込みサウンドを聞かせては、伸び伸びヴォーカルが広がるサビの心地よさに包み込まれます。ACE OF BASEらしい華やかさがるね。

5. LIVING IN DANGER

music by Joker / Buddha and lyrics by Joker Rap lyrics by Joker Produced by Ekman, Adebratt Pre-production by T.O.E.C.

どっぷりビートなのに、軽やかさを感じるポップチューン。鋭く攻める打ち込みを背負って、ACE OF BASEが駆け抜けてゆく。 勢いで呑み込む感じの曲だね。キャッチーさもあるけれども、それ以上に力を感じさせる。 SINGLE REMIX、正直、そこまで変わっていない雰囲気だな。

6. DANCER IN A DAYDREAM

music by Joker / Buddha and lyrics by Joker Rap lyrics by Joker Produced by Joker / Buddha

クールなビートがスパイシーに展開するアップテンポのダンスチューン。 ディープで妖しも、かっこよさを放つトラック。キリッとした音とヴォーカルを堪能できる1曲。

7. WHEEL OF FORTUNE

music by Joker / Buddha and lyrics by Joker Rap lyrics by Joker Produced by Joker / Buddha, T.O.E.C.

記念すべきACE OF BASEのデビュー曲。冒頭から高らかなヴォーカルを響かせて、ゆったりビートをまとったグルーヴチューンが展開。 じわじわと侵食してくるかのように、不思議な魅力を放つ仕上がりですね。

8. WAITING FOR MAGIC (TOTAL REMIX 7”)

music by Joker / Buddha and lyrics by Joker Rap lyrics by Joker Produced and remixed by Buddha, Stonestream

リミックスが施されては、がっつりUSハウス仕様に。弾けるビートが軽やかに舞っては、踊らさせてくれます。 アグレッシヴな音をまとって、ヴォーカルも力強さを増してきたね。

9. HAPPY NATION

music by Joker / Buddha and lyrics by Joker Rap lyrics by Joker Produced by Joker / Buddha

グルーヴィーな音をどっぷりどっぷり響かせて、クールに展開するミディアムチューン。 ただ、これだけ妖しと、あまりハッピーな雰囲気が伝わってこないよね。 アルバムからシングルカットされていますが、ちょっと地味な感じもするな。

10. VOULEZ-VOUS DANSER

music by Joker / Buddha and lyrics by Joker Rap lyrics by Joker Produced by T.O.E.C., Joker / Buddha

直球ハウスサウンドでアグレッシヴに攻めるダンスチューン。 ウキウキワクワクな気分と同時に、アゲアゲ気分にさせて体を動かしまくる。

11. MY MIND (MINDLESS MIX)

music by Joker / Buddha and lyrics by Joker Rap lyrics by Joker Produced by Joker / Buddha

バッテリーよろしく、ハイエナジーなレイヴトラックで、フロアをわかせるようなダンスチューン。 あまり歌詞に意味はなく、曲を聞いたままに体を動かせ、というトラックだね。

12. ALL THAT SHE WANTS (BANGHRA VERSION)

music by Joker / Buddha and lyrics by Joker Rap lyrics by Joker Produced by Joker / Buddha, PoP

どっぷりビートで、オリジナルとは全く違った雰囲気を聴かせるバージョン。 グルーヴィーで、妖しくディープに。ダブに近い感じはあるけれども、これはこれで魅力がありますね。

2nd Album『The Bridge』● '95/10/27 ('95/12/9 on Japan) release

スウェーデン初の男女4人組グループ、ACE OF BASEの待望となる2枚目のオリジナルアルバムは、大ヒットのデビューアルバムから約3年でのリリース。 今作はもうね、ど頭3曲のシングルナンバー「Beautiful Life」「Never Gonna Say I'm Sorry」「Lucky love」の3連発にやられます。 キャッチーなサウンドと、ダンサブルだったりグルーヴィーだったり、ハッピーだったりと、様々なスタイルでつかみはOK。 Denniz PoPに加えて、Max Martinがプロデュースに加わっていることで、ポップでキャッチーな度合いが思う存分に増したみたいだね。 そのほか、このアルバムの特徴は、メンバーが積極的に楽曲制作に参加している点。LinnやJennyも曲を作って、歌っています。 正直、シングルナンバーほど耳に残るものではないけれども、エキゾチックなACE OF BASEの世界を出してきますね。 このアルバム、正直、つかみでパンチがあって、そこからは地味なテイストが続く感じなんだよね。 いくら世界的に大ヒットを記録したからといっても、良い面、残念な面が混じっているような雰囲気。 日本盤にはボーナストラックを収録。

1. Beautiful Life

Music by Jonas“Joker”Berggren Lyrics by Joker and John Ballard Produced by Denniz PoP, Max Martin & Joker

ACE OF BASE、アルバム「the Bridge」からの2枚目のシングルは、これまでにはなかったほどに、アグレッシヴなダンスビートを投入し、攻めのスタイルを聴かせるアップテンポのダンストラック。 疾走感を出しながら、力強く、キャッチーに。「これが美しい人生」と言い放つ強さに惹かれますね。ACE OF BASEの代名詞と言わんばかりに大ヒットを記録しました。 ちなみに、日本だと1枚目のシングルなんだよね。

2. Never Gonna Say I'm Sorry

Music & Lyrics by Jonas“Joker”Berggren Produced by Denniz PoP, Max Martin & Joker

好調アルバム「the Bridge」から3枚目のシングルとしてカットされたミディアムチューン。 妖しくオリエンタルな雰囲気をまとって、軽やかに仕上げるこのバランス。そして、レゲエを彷彿とさせるビートも合わせて、 これぞACE OF BASEな1曲を聞かせてくれます。なるほど、「All That She Wants」のドラムとアレンジを採用しているのか。 ロングバージョンは、オリジナルの倍、6分半をたっぷりと聞かせてくれます。 イントロを延ばして、期待を高めてくるね。

3. Lucky love

Music by Jonas“Joker”Berggren Lyrics by Joker and Billy Steinberg Produced by Denniz PoP, Max Martin & Joker

ACE OF BASE、2枚目のオリジナルアルバムからの1st Singleは、おなじみどっぷりグルーヴを投入し、 じっくりと聞かせながらも、温かさで包み込むキャッチーなミディアムチューン。覚えやすいサビの親しみやすさが、ダイレクトに届いてくるし、レゲエを彷彿とさせるビートも、さすがです。

ロングバージョンは、オリジナルよりも2分ほど長く、より味わい深さを増してきました。

4. Edge Of Heaven

Music & lyrics by Ulf“Buddha”Ekberg, John Ballard and StoneStream Produced by Ulf“Buddha”Ekberg, John Ballard and StoneStream

ゆったり始まっては、エキゾチックな印象を出してくるミディアムバラードチューン。 妖しく美しく、華麗なACE OF BASEの世界が展開します。幻想的な音が夢と希望と理想に満ち溢れた世界を届けてくれますね。

5. Strange Ways

Music & Lyrics by Linn Produced by Radiant / Linn Arranged by Radiant / Linn

同じく、エスニックテイストを加えたイントロで引き込むも、4つ打ちのダンストラックを放ってポップに攻めてきました。 この曲はLinnがイスラエルを訪れた時にインスパイアされて作られたとのことで、なるほど妖しくエキゾチックなダンスサウンドになっています。

6. Ravine

Music & Lyrics by Jenny Produced by Tommy Ekman & Per Adebratt

こちらはJennyが手がけたナンバー。ゆったりどっぷりグルーヴィーで深い音を聞かせてくれます。 突然有名になってしまったことでの戸惑いを詞にしています。なんか、深層心理みたいな世界だ。

7. Perfect World

Music & lyrics by Ulf“Buddha”Ekberg, John Ballard and StoneStream Produced by Ulf“Buddha”Ekberg, John Ballard and StoneStream

この曲もまた、エスニックテイストで、妖しく聞かせるミドルテンポのダンストラック。 スコットランドを旅して思いついた曲とのことで、壮大な雰囲気もどこかしら感じさせるね。歌詞もまた、壮大なんだな。John Ballardがヴォーカルを聴かせてくれる所にも注目。

8. Angel Eyes

Music by Jonas“Joker”Berggren Lyrics by Joker & Billy Stgeinberg Produced by Per Adebratt, Tommy Ekman & Joker

ゆったりまったり、バラードナンバー。キーボードの音が淡く包み込んでくれるような、優しさを放ってきます。 幻想的な空気を作り、愛を伝えるラブソング。ACE OF BASEの温かさが出たトラックですね。

9. Whispers In Blindness

Music & Lyrics by Linn Produced and Arranged by Zal & Linn

こちらはLinnが手がけたミディアムバラード。淡々と響き渡る打ち込みが冷たいのなんのって。サビは聞き入るようなタイプなんだけれども、 字余り的な部分が気になってしまったな。スパニッシュギターやフルートが効果的に加わっています。

10. My Deja Vu

Music & Lyrics by Jonas“Joker”Berggren Produced by Per Adebratt, Douglas Carr, Tommy Ekman & Joker

これまた、グルーヴィーな面をエスニックな面をうまく組み合わせて、ACE OF BASEらしい世界を出してきたんナンバーだね。 Joker曰く、このアルバムの中でもお気に入りだそうで。妖しく軽やかに舞うトラックです。

11. You And I

Music by Jonas“Joker”Berggren Lyrics by Joker & Billy Steinberg Produced by Joker

イントロからテクノビートが炸裂。そして、コーラスを加えては、妖しく展開。 ACE OF BASEの攻めを感じさせるダンスポップチューン。同じくアルバムに収録されている「Beautiful Life」を彷彿とさせるキャッチーさも持っているけれども、 意外とJokerがメインになってヴォーカルを聴かせてくれる所に驚きですよ。

12. Wave Wet Sand

Music & Lyrics by Jenny Produced by Jonas“Joker”Berggren

いきなりささやきからスタートですか。そして、のっしりのっしりどっぷりビートを打ってきては、 淡々と攻めてくるグルーヴチューン。Jennyが手がけたナンバーは、これまた妖しく聴かせる不思議なナンバーだね。 ある種、ACE OF BASE的な1曲に仕上がっています。

13. Que Sera

Music & lyrics by Ulf“Buddha”Ekberg, John Ballard and StoneStream Produced by Ulf“Buddha”Ekberg, John Ballard and StoneStream

どっしり聴かせるビート、そしてギターを効かせて展開するミディアムナンバー。 都会で暮らす女性について、歌っているとのこと。

14. Just'N'Image

Music & Lyrics by Linn Produced and arranged by Tommy Ekman, Per Adebratt & Linn

Linnの手がけたダンストラック。淡々とした音から、次第に鮮明になってゆく展開。 軽やかに聴かせるも、ちょっと悲しい雰囲気が漂ってくる。

15. Experience Pearls

Music & Lyrics by Jenny Produced by Douglas Carr and Bag

Jennyが手がけ、ヴォーカルもソロで聴かせるバラードナンバー。 メロディパートはじっくりと、サビパートは高音ヴォーカルをプラスして、曲の世界がより際立ってきました。

16. Blooming 18

Music by Jonas“Joker”Berggren Lyrics by Joker & Billy Steinberg Produced by Denniz PoP, Max Martin & Joker

フェイドインして始まるどっしりダンスナンバー。おなじみレゲエフレーバーをポップに聴かせるトラックは、 もはやACE OF BASEの十八番になったみたいだね。時に妖しく、時に爽やかに聴かせてぷれるポップチューンは、キャッチーさを持っていて楽しさを伝えてくる。

17. Beautiful Life (Vission Lorimer Club Mix)

Remixed and Additional production by Pete Lorimer and Richard“Humpty”Vission for Pee Wee / Powertools Productions

いきなりサンプリングもインパクトがあったけれども、アンチの強い4つ打ちビートを放ち、進行するトラックで、アグレッシヴに仕上げてきました。 さすがはRichard Vissionなだけある、ストレートなクラブミックスな音が展開する7分。

18. Lucky Love (Armand Van Helden House Mix)

Remixed by Armand Van Helden for X-mix Production

妖しさたっぷりのオープニングは、ちょっと引き気味になるけれども、その後は打ち込みビート炸裂で、 アグレッシヴに展開する4つ打ちのクラブミックス。さすがはArmand Van Heldenと言わんばかりに、攻めたミックスに仕上がった。 11分半の旅。元々の温かさが全く見えなくなって、逆に面白い。

3rd Album『Flowers / Cruel Summer』● '98/6/15 ('98/8/10) ('98/8/1 on Japan) release

ACE OF BASEの3枚目となるオリジナルアルバム。タイトルが国によって違うみたいで、日本版は「Cruel Summer」、場所によっては「Flowers」となっています。 今回のアルバムは、前2作に比べると、温かみを増して、ポップさが前面に出てきました。そして、象徴するかのようなシングルナンバー「LIFE IS A FLOWER」の華やかさが心地いいんだな。 またお久しぶりのカバーナンバー「CRUEL SUMMER」は、バナナラマバージョンに比べると、より濃厚に。これも収録されているバージョンが盤によって様々あって、 日本盤のメインはグルーヴィーなトラックで聞かせてくれます。 そのほか、とにかく弾けまくってモータウン風サウンドで聴かせてくれる「DONNIE」「ALWAYS HAVE, ALWAYS WILL」や、じっくりバラード「EVERYTIME IT RAINS」など、 魅力溢れるナンバーが揃っています。日本で一番印象が強いのは、「TOKYO GIRL」でしょう。クールなダンストラックをスタイリッシュに聴かせてくれるACE OF BASEが印象的。 日本盤は2曲のボーナストラックを収録して、とことんACE OF BASEを満喫できます。

1. CRUEL SUMMER

Music & Lyrics by Sara Dallin, Siobhan Fahey, Keren Woodward, Anthony Swain & Steve Jolley Produced & Arranged by Cutfather & Joe for XL Talent

ACE OF BASE、3枚目のオリジナルアルバムのオープニングを飾るのは、なんとバナナラマのカバーチューン。 2人のヴォーカルがクールで、トラックもグルーヴィーに、1990年代の鮮やかなサウンドをまとって、グループの味を出してきました。 アルバムからもシングルカットされてヒットを記録しましたね。

2. DONNIE

Music & Lyrics by Jonas“Joker”Berggren Produced & Arranged by Ole Evenrude for Hitsville Productions inc. AB

イントロからポップな華が咲く、1970年代風の懐かしく親しみやすいサウンドに乗せて、ACE OF BASEが優しく温かく迎えてくれるキャッチーなナンバー。 ストリングスの美しさが鮮やかに広がり、とにかく明るく聞かせてくれる。スウェディッシュポップらしさが体現されているね。

3. LIFE IS A FLOWER

Music & Lyrics by Jonas“Joker”Berggren Produced & Arranged by Tommy Ekman, Per Adebratt & Joker

ハッピーでポップで優しさが溢れるACE OF BASE。アルバム「Flowers / CRUEL SUMMER」からのシングルナンバーは、 誰しもが笑顔になる温かいポップチューン。人生は花のように、自由気ままに生きて微笑みを。 ちょっぴり切なく、でもポップでキャッチーに聞かせてくれる極上ナンバー。コーラスやストリングスの効果が大きいね。

4. EVERYTIME IT RAINS

Music & Lyrics by Billy Steinberg, Rick Nowels & Maria Vidal Produced & Arranged by Cutfather & Joe for XL Talent

うっとり静かな展開で、染み渡るように聞かせてくれるバラードナンバー。 Madonnaの楽曲を制作したこともあるBilly SteinbergとRick Nowelsも参加したナンバー。ギターの音も切なく入ってきて、うっとり。 じっくりと聞き応えのあるみずみずしいコーラスも添えられて、ドラマティックな仕上がりです。

5. ADVENTURES IN PARADISE

Music & Lyrics by Jonas“Joker”Berggren Co-Written by Joe Belmaati & Mich Hedin Hansen Produced & Arranged by Cutfather & Joe for XL Talent

イントロからポップで明るく、キラキラしているけれども、メロデイパートが始まるとヴォーカルが低くて、なんか怖いんだな。 いてtんして、サビではポップに聞かせてくれて、ACE OF BASEらしさが出てきたね。ウキウキな感じが微笑ましく温かいな。

6. DON'T GO AWAY

Music & Lyrics by Ulf“Buddha”Ekberg & John Ballard Produced by Charles Fisher & Ulf“Buddha”Ekberg Additional Production by StoneStream

イントロから切なさを出してくるグルーヴィーなバラードチューン。 「どこにも行かないで」と切々と歌い上げるヴォーカルと、濃いめのサウンドが不思議な世界を出してくる。これがACE OF BASEだ。 印象的なギターの音や、ストリングスが繊細な印象を放つ。

7. CECILIA

Music & Lyrics by Jonas“Joker”Berggren Produced & Arranged by Tommy Ekman, Per Adebratt & Jonas“Joker”Berggren

ダイナミックな打ち込みに、ブラス、そしてストリングスと、とにかくパンチの効いた音で極上ポップに仕上げたナンバー。 ウキウキワクワク、ACE OF BASEの華やかな部分をダイレクトにぶつけてきました。どこかしら、 タイトルもそうだけれども、Simon & Garfunkel「Cecilia」に通じるものがあるね。

8. HE DECIDES

Music & Lyrics by Jenny Berggren Produced by Charles Fisher & Jonas“Joker”Berggren

どっぷり妖しく、深いトラックで低いラインを辿るようなミディアムグルーヴチューン。 しかし、サビに入るとメジャーコードの明るいラインをたどり、鮮やかになってゆく。なかなかドラマティックな展開だね、 全体的にはエキゾチック。間奏でのコーラスも華やいで、神秘的。

9. ALWAYS HAVE, ALWAYS WILL

Music by Jonas“Joker”Berggren Lyrics by Mike Chapman Produced and Arranged by Ole Evenrude for Hitsville Productions Inc. AB

冒頭からthe supremes、1960年代モータウン風サウンドを彷彿とさせるポップチューン。 狙いすぎで、逆にACE OF BASEらしさがあまり感じられないかな。確かにキャッチーでポップで華やかで、スウェディッシュポップの仕様にはなっているけれども、 音が楽しすぎだね。

10. TOKYO GIRL

Music by Jonas“Joker”Berggren Lyrics by Ralph McCarthy Produced by Johnny Jam & Delgado Pre-Prouced & Arranged by douglas Carr, John Amatiello & Jonas“Joker”Berggren

ACE OF BASEが東京をテーマに歌ってくれることが、嬉しいよね。 そん感じで、直球ダンストラック/テクノサウンドをベースに、ピコピコと音が攻めてきます。緊迫感あるサウンドをクールに聞かせてくれるACE OF BASEの持つクールさの中の明るさが、 見事TOKYOを駆け抜けてゆく。かっこいいナンバーだ。

11. TRAVEL TO ROMANTIS

Music & Lyrics by Jonas“Joker”Berggren Produced & Arranged by Jonas“Joker”Berggren, Johnny Jam & Delgado Additional Production & Remix by Love To Infinity for JPS Productions

どっしり打ち込みサウンドとセンチメンタルなメロディラインを組み合わせたダンスポップチューン。 4つ打ちビートがしっかり響き渡るナンバーは、ACE OF BASEの王道という感じもするね。いくつかのバージョンが存在するらしく、 日本盤はLove To Infinityが仕上げたトラックというわけですね。

12. CRUJEL SUMMER (BLAZIN' RHYTHM REMIX)

Remix & Additional Production by Hani for num Sound, Inc.

よりピコピコテイストを加えてきたリミックスナンバー。 それでいて、クールでクルーエルなリミックス。ヴォーカルも効果的にエフェクトをかけたりしているけれども、 全体的にはシャカシャカクラブミックスで聴きやすいです。

13. DR. SUN

Music & Lyrics by Jonas“Joker”Berggren

ゆったりレゲエビートに乗せて、深いトラックを聞かせてくれるACE OF BASE十八番トラック。 ゆったりビートの中にも、じっくりとヴォーカルを伝えてくるナンバー。時に情熱的で、ソウルフルなんだけれども、音が落ち着いていて、クールだね。

14. INTO THE NIGHT OF BLUE

Music & Lyrics by Diane Warren, Douglas Carr & Jonas“Joker”Berggren

タイトルそのまま、夜の雰囲気を出すクールなダンストラック。 サビでのほのかな温かさがいい感じです。軽やかでさらっとした感じ。Diane Warrenも参加したポップなナンバーです。

Compilation Album『Singles of the 90s』● '99/11/15 ('99/11/27 on Japan) release

世界を席巻したスウェディッシュポップグループ、ACE OF BASE、キャリア初となるベスト盤は、1990年代を総括するシングルコレクションアルバム。 「Happy Nation / The Sign」「The Bridge」「Flowers / Cruel Summer」という3枚のオリジナルアルバムの大ヒットを経ての今作。 アルバムからカットされた大ヒットシングルが、惜しみなく収録されています。このグループの持つポップセンスを思う存分と堪能できますね。 初期のレゲエフレーバーな楽曲、ダンサブルなトラックから最近の華やかでハッピーなトラックを届けては、聞く者を楽しませてくれます。 今作のための新曲も収録されていて、シングルナンバー「C'est La Vie always 21」は、とってもポップだし、そのほか、 グルーヴィーでセンチメンタルだったりと、聞き応えたっぷり。 ここで区切りをつけて、新たな章を期待したいんだけれども、やはりメンバーのLinnが表舞台に出なくなってから、ACE OF BASEが失速というか、迷走というか、 そんな感じとなりましたね。つまりは、この作品が黄金期を見事にパッケージしているわけで。 日本盤は、ボーナストラックとして、シングルメガミックスを収録。こちらは、ACE OF BASEの代表曲をスムースにつなぎ合わせたトラックで、聞いていて楽しいですね。

4. Hallo Hallo

Music & lyrics by Jonas“Joker”Berggren Produced by TrinityBoys

ベストアルバム用の新曲。デビューからイメージの強いレゲエサウンドを彷彿とさせるグルーヴィーなトラックを、 明るくポップに聞かせてくれるナンバー。明るく優しく、ふわっとしたテイストが心地よいトラックだね。聞いていて気持ちがいい。

6. Love In December

Music & Lyrics by Diane Warren, Douglas Carr & Jonas“Joker”Berggren

イントロからメランコリックで、哀愁を漂わせてきます。 そして、中に入ると4つうちの勢いあるビートに身を委ねて、クールに聞かせてくれるナンバーに仕上がっています。 かっこいいACE OF BASE。スパニッシュギターの音もスパイスになる、ベスト盤用の新曲です。

4th Album『Da Capo』● '02/9/30 ('03/3/5 on Japan) release

ベストアルバムで1990年代を総括したACE OF BASE、約4年ぶりとなるオリジナルアルバム4作目。今作も、ACE OF BASE節炸裂のゆったりグルーヴビートを軸とした、 ポップチューンのオンパレードです。悲しい出来事が遅いながらも、生まれ変わりのように聞かせてくれる、シングル「Beautiful Morning」はじめ、 力強い「unspeakable」、直球ダンスナンバー「Da Capo」など、自由自在に音を操っては、キャッチーに聞かせてくれます。 兄妹間の楽曲制作などもあり、意外とパーソナルな雰囲気も出してきましたね。この後、ベストアルバムを色々と出される際は、このアルバムからの曲はほとんど収録されず、 1990年代の3枚ばかりがフォーカスされるけれども、全くそれらと遜色のない、できのいい作品です。 隠れてしまって残念だね。 日本盤は、ボーナストラック3曲収録は嬉しいけれども、CCCD仕様なのでがっかり。

1. Unspeakable

Written by Jonas“Joker”Berggren, Adam Anders, Nicklas von der Burg and Magnus Lindsten Produced and arranged by Jonas von der Burg, Harry Sommerdahl and Jonas Berggren

どっしりビートとデジタルサウンドをまとって、どうだと言わんばかりに音をぶつけてくるアルバムのオープニングチューン。 じっくりと歩みを進めるかのように、ACE OF BASEの意気込みを感じさせる。ヴォーカルの方も、いつになくダイナミックだね。 アルバムからは、2枚目のシングルとしてリリース。

2. Beautiful Morning

Written by Jonas“Joker”Berggren, Jenny Berggren and Linn Berggren Produced by Pontus Soderqvist for LaCarr, Stockholm

ついに始動したACE OF BASE。4年ぶりとなるオリジナルアルバムからのシングルナンバーは、 温かさの出た部分と、どっしりとビートを響かせる部分がうまくミックスされたミディアムグルーヴチューン。こんなに美しい朝。 しかし、父親を亡くした翌日に書き上げたというストーリーは、涙だね。後半のコーラスの重厚なこと、圧巻です。

3. Remember The Words

Written by Jonas“Joker”Berggren, Jonas von der Burg, Harry Sommerdahl and Anoo Bhagavan Produced and arranged by Jonas von der Burg, Harry Sommerdahl and Jonas Berggren

どっしり力強さを感じさせるナンバー。迫力たっぷりで、どっぷりどっぷり展開して行きます。 そこにキリッとストリングスが入っては、繊細かつダイナミックに聞かせてくれます。特にCメロのパートは、しなやかさが際立つね。

4. Da Capo

Written by Jonas“Joker”Berggren Produced by Thorsten Brotzmann / Jeo

イントロからアッパーに、パワーあふれるダンスポップトラックが、アルバムのタイトルを冠して登場。 とにかく超強力な4つ打ちビートの波に呑み込まれます。「ダ・ダ」とサビのキャッチーさもパンチが効いていますね。 3分ちょっとなのに、とっても濃厚な1曲。

5. World Down Under

Written by Jonas“Joker”Berggren, Jonas von der Burg and Harry Sommerdahl Produced and arranged by Jonas von der Burg and Harry Sommerdahl

のっしりグルーヴを放つACE OF BASEお得意のミディアムダンスチューン。 軽やかなのに、重みがあるトラックをバックに、爽やかに歌い上げて、じっくりと聞かせてくれる。 面白いバランスの曲だね。

6. Ordinary Day

Written by Jonas“Joker”Berggren Produced by Pontus Soderqvist for LaCarr, Stockholm

イントロがこれまた、ドリーミングですよ。そして、アコギが鳴り響き、ゆったりとヴォーカルを添えるように聞かせてくれる。 シンプルさが際立つ中でのACE OF BASEの持つ美しさが光ります。

7. Wonderful Life

Written by Black Produced by Thorsten Brotzmann / Jeo

エスニックな雰囲気を出して、軽やかに聞かせる。 英バンドBlackのカバーナンバーをACE OF BACEがクールに聞かせてくれます。エキゾチックでクール。ソプラノサックスもいい味を出してきます。

8. Show Me Love

Written by Jonas“Joker”Berggren Produced by Chief 1

ゆったりグルーヴを響かせて、どっしりどっしり。その合間を縫うように、アコースティックギターが華やかさを添えてきます。 キャッチーさがありながらも、ヴォーカルのパッションがどっしりとぶつかってきます。

9. What's The Name Of The Game

Written by Jonas“Joker”Berggren, Jenny Berggren, Linn Berggren, Jonas von der Burg and Harry Sommerdahl Produced and arranged by Jonas von der Burg, Harry Sommerdahl and Jonas Berggren

どっしりビートとマイナー調メロディが交差するグルーヴチューン。 もうACE OF BASEお得意路線で、余裕さを感じます。3分のコンパクトなサイズながら、結構濃厚。

10. Change With The Light

Written by Jonas“Joker”Berggren, Ulf“Buddha”Ekberg, Jenny Berggren and Linn Berggren Produced by Pontus Soderqvist & Nick Nice for LaCarr, Stockholm and Ulf Ekberg

パンチの効いたビートを打ち放ち、どっしりどっしりと攻めてくるミディアムテンポのグルーヴチューン。 どことなく曲全体から自信が伝わってくる1曲だね。堂々としたヴォーカルと音使いだ。

11. Hey Darling

Written by Jonas“Joker”Berggren Produced by Pontus Soderqvist & Nick Nice for LaCarr, Stockholm

「ヘイ、ダーリン」で始まるエッジの効いたデジタルチューン。力強いサウンドが強力で、ACE OF BASEの堂々とした立ち振る舞いをダイレクトに感じることができるナンバー。 時にピコピコしていながらも、ポップさキャッチーさも忘れていない。

12. The Juvenile

Written by Jonas“Joker”Berggren Produced by Pontus Soderqvist and Martin Hedstrom for LaCarr, Stockholm

壮大でスピリチュアルなバラードナンバーが、アルバムの締めに登場。 エキゾチックなのに、優しさもあったりと、様々な要素を詰め込んで、聞かせるバラードが、ここに誕生するわけだ。壮大ですね。

13. Don't Stop

Written by Jonas“Joker”Berggren, Arild Haugland and Birthe Berggren Produced and arranged by Jonas von der Burg, Harry Sommerdahl and Jonas Berggren

アグレッシヴなダンスポップチューン。華やかで、駆け抜けるような曲。 ヴォーカルも軽やかに舞うように。サビではヴォーカルにエフェクトをかけなくても良かったんじゃないかな。

14. Summer Days

Written by Jonas“Joker”Berggren, Jonas von der Burg and Harry Sommerdahl Produced and arranged by Jonas von der Burg, Harry Sommerdahl and Jonas Berggren

始まりは結構ポップだったけれども、歌が始まるとレゲエを彷彿とさせるビートで軽やかに。 それでいて、暑いんだな。どっしりどっしり、のっしりと、夏らしさを出してきました。

15. Beautiful Morning (Groove Radio Edit)

Remixed by Axel Breitung for Bishop Studios, Hamburg

オリジナルよりも、たっぷりグルーヴィーに。 強力ビートを投入し、どっしりと弾んできました。かなりアグレッシヴな雰囲気もあって、なかなかかっこいいリミックスに仕上がっています。

Compilation Album『The Collection』● '02/10/14 release

ACE OF BASEのベストアルバム。非公式っぽいけれども、結構まとまりがあって、歴史を紐解くような内容です。 ただ単なるシングルコレクションに終わらず、1990年代にリリースされたオリジナルアルバム3枚の収録曲を、バランスよく抑えてきました。 グルーヴィーな1st、よりダンサブルな2nd、ポップになった3rd。あの曲、あのシングルナンバーが入っていないと思いながらも、 この曲を入れてくるんだと意外な驚きがあったり。ベストというよりも、タイトルを示すようにコレクション的な仕上がりですね。 注目は、「Donnie」が別バージョンで収録されているところ。工夫もちょっとだけあって、なるほど楽しめますね。

17. Donnie

Written by “Joker”Petter Berggren

オリジナルより弾んだサウンドを抑えて、ビートを重視に、グルーヴィーな味付けで、どこかしら大人っぽい雰囲気が出てきました。 スムースで、クールだね。

Compilation Album『Platinum & Gold Collection』● '03/5/6 release

ACE OF BASEの新たなベストアルバムが登場。「Platinum & Gold Collection」からのシリーズ企画でしょうか。 「Singles of the 90s」に近いシングルを中心とした選曲なんだけれども、「EVERYTIME IT RAINS」はリミックスでダンサブルだったり、 「Life is a A Flower」の別バージョン「WHENEVER YOU'RE NEAR ME」を収録したり、 「LIVING IN DANGER」もハウスバージョンを収録と、少々ひねりを加えてきました。それでいて、おなじみ「ALL THAT SHE WANTS」「BEAUTIFUL LIFE」 「CRUEL SUMMER」などのヒット曲も収録されています。 結構バランスがいいね。「Singles of the 90s」を持っている人でも楽しめる内容のベスト盤だと思います。

6. EVERYTIME IT RAINS (Radio Mix)

(Billy Steinberg / Rick Nowels / Maria Vidal) Produced by Cutfather & Joe for XL Talent

オリジナルはドラマティックなバラードでしたが、これまたエナジー溢れるダンスバージョンで登場。 軽快に響き渡る4つ打ちビートと、伸びやかなヴォーカルが心地よく広がるトラックです。聞いていて、とっても気持ちがいいね。

7. WHENEVER YOU'RE NEAR ME

(Jonas“Joker”Berggren / Mike Chapman) Produced by Ole Evenrude for Hitsville Productions Inc. AB

大ヒットナンバー「Life is a Flower」のリメイクバージョン。オリジナルよりも、ビートを強調させて、グルーヴィーに展開。 キーが上がって、ヴォーカルもどこかしら明るく華やいで聞こえるかな。でも、オリジナルの歌詞の方が、なんだか曲に合っている気がする。

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