album

1st Album『Truth』● '95/12/21 release

PAMELAH、初のオリジナルアルバム。これがまた、ギターとデジタルサウンドが襲い掛かるまくるトラックのオンパレード。 さすがは職人、小澤正澄だ。そのサウンドに乗っかる水原由貴のピュアなヴォーカルと力を秘めた歌詞とのバランスがこれまたいいんだ。 PAMELAHの魅力が思う存分に詰まっているアルバムとなったね。そう、これがPAMELAHの「真実」なんでしょう。 ヒットシングル3曲を含む、強力盤。シングル以外にも聞きほれる曲がありますね。特にM-9「stay cool」は聞き入ってしまいますよ。

1. キレイになんか愛せない

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

これぞPAMELAHの王道ともいえる曲。ダンスポップチューンにギターが絡むと言う方程式。

詞の主人公は精神的に強く積極的な女性です。この水原の書く詞に共感を得る女性がいるとかいないとか・・・。 その詞に反応するかのように、水原のヴォーカルも結構力強く聞こえてきますね。やはりサウンドがバリバリしているからでしょうか。 レンアイってヤッパリ、キタナイモノなのでしょうかね?

タイアップには何かとテレビ朝日系列と縁が強いPAMELAHなようです。

2. CANDLE

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

こちらも王道です。だからこれといった特徴が無いんです。

3. Rainy Night

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

曲の方はとってもポップなんだけれど詞の方は“私の恋人を友達が奪った”といったようなドロドロとした恋愛関係を歌っています。

それでもこの詞の主人公(女)は友達思いなんですねぇ。にしてもこのギャップが面白いです。

4. Best Chance

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

イントロ~Aメロ~Bメロとマイナーなんだけれどサビで一気にポップにメジャーな明るい曲に変身。

にしてもなんだかMANISH(覚えてる?)っぽい感じ。まぁ、両方ともB-ingだからしょうがないか?

5. 終わらない恋

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

バラードなのにイントロからギターがウィンウィンうなっている。・・・さすがPAMELAHだ。でも切ない曲。

6. LOOKING FOR THE TRUTH

作詞:Mariko Kurosawa 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

イントロがHIM(知ってる?)っぽい。打ちこみ&バリバリのギターポップ。 デビュー曲がだけに詞の内容の方がインパクトありすぎですね。 でも、この曲だけ歌詞を担当しているのが水原さんじゃないというのも、結構ポイントかも。 こういう歌詞を客観的に見ている水原さんは、何を思って歌っていたのでしょうか。

まぁ、ここだけ見ても良く分かりませんが、詞を全体通して見てもよく世界が分かりません。

7. I FEEL DOWN

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

イントロに面白さを感じるセカンドシングルは1stよりもテンポを落としましたが曲調の方は相変わらずダンス&ギターポップです。

でも、こういう所にはまっちゃうのが、PAMELAHマジックなんでしょうね。小澤氏、なかなかやりますな。 マイナー調で詞の方は"立ちあがる女"でしょうか。

PAMELAHのラブソングって全体的に幸せな歌が無いように思える。なんかとっても苦労していて辛そうなんですけど・・・。

8. 忘れたいのに

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

今回のアルバムの中では最速の速さ。間奏と終わりでは小澤のギターテクニックが聞けます。かなり手が動いています。これぞギタリストですね。

9. stay cool

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

暗い。なんかものすごく暗い。でもサビで挽回してる。かなりメロディアス。でも詞の方に・・・と点点が多くてちょっと恐いんですけど・・・。

10. Dream Again

作詞:Mariko Kurosawa 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

最後は明るく締めましょう、というようにポップなラブソングで幕。積極的な女性ですな、この詞の主人公は。 水原さんのヴォーカルもキュートに聞こえてきます。あぁ、なんだか楽しそうだな。

2nd Album『Pure』● '96/9/4 release

PAMELAHの2nd Albumはずばり「Pure」。純粋なる音楽をお届け...かと思いきや、これまた1st Albumよりも幾段とパワーアップしております。 とにかくバッシバシのデジタルサウンドにノックアウト。小澤さん、やりすぎじゃないですか?シングル2曲さながらにキャッチーナメロディーを放つ M-1「BABY BABY」からしてこのアルバムの世界に引き込まれてしまいます。 水原さんの書く詞は、うまい視点で描かれているんだ。その詞が一番引き立っているのがやっぱりバラードですかね。 M-6「It's my fault」にはじーんとさせられます。

1. BABY BABY

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

明るいポップソングでサビがとってもキャッチー。とっても前向きな歌詞で元気になれます。 曲の方はやっぱりパメラの王道、ギターダンスポップ。

サビ直前の♪キュイキュイキュイっていうエフェクトが好き。

2. 忘却の彼方

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

男性側の歌詞です。水原の歌詞を見てみると前向きなんですが、いまいちパッと伝わってこない。 やっぱり女性が書いた詩ですね。

3. あなたが離れない

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

打ち込みのリズムビートが心地よい弾み具合なパメラの王道ポップ。 ♪友達じゃないけど恋人でもないしって、それって他人じゃない。

4. BLIND LOVE

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

バリバりのギターダンスポップ。いかえれば王道。やっぱ登場人物の女は強いですねぇ。

っていうか、恋愛になると周りが見れずにまっすぐしか見ていないようですが。まさにBLIND LOVE。 とにかく打ち込みドラムが胸を打つんだよね、この曲。曲の勢いを感じます。

あいつには気を付けろと言っておきながらそいつしか見ていないなんて矛盾してますけど・・・。

5. I shall be released

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

4枚目のSingleは相変わらず王道なんだけれどもやけにギターが前に出ている。

似たり寄ったりの曲だけど何とかシングルとしての誇りは保っている。 それでもキャッチーに仕上がっているのは、サウンドメーカーでもある小澤氏のいい仕事なんだよな。 前向きな水原さんの歌詞も印象的です。

>ジャケ写が某男性専用病院の広告に似ているんですが・・・。

6. It'smy fault

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

バラード。しかも失恋の歌だから切なくなるね。でもやはり打ち込みとギターははずせない、これぞパメラ流。

曲の最後なんかもうギターがうねるうねる。

7. きっと ずっと

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

続けてバラード。そして失恋の歌。打ち込みとギターも使っている。 おい、それじゃあ前の曲と同じじゃねーか。

少しだけこっちの方が明るいんですけど。ま、違うって言えば違う。

8. いつまでもあなただけ

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

シングルにしてもいいのでは?と思わせられるくらいキャッチーです。ま、王道なんですけれども。

9. 君はどこにいるの

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

パメラ的ハードロック?速いですよ、BPM。途中急にゆっくりになるけれど再びテンポアップ。 そこで妙なギャップが生じる。

しかも最後に珍しく転調転調。

10. 君の腕の中へ

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

イントロがきれい。こちらも引き続き早いです。曲は明るいんですが失恋の歌なんですよね。

11. 純情

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

す、すごいぞ。強すぎるよ、この主人公の女は。

とにかく元カレを懸念しています。ばい菌扱いですね。

3rd Album『SPIRIT』● '97/3/26 release

すっ、すごいぞPAMELAH。堂々と1st 2ndと同じ路線を突き抜けるその姿勢に拍手喝采です。 デジタルビートと小澤氏のグインギュインとかきなるギターを合わせて、水原さんのせつない歌詞にやられまくるPAMELAHの3枚目。 アルバムのタイトルチューンでもあるシングル曲「SPIRIT」が、アニメの主題歌として大ヒットしたこともあってか、 このアルバムの勢いも結構よかったね。 このアルバムのお勧めは、やっぱりM-3の「掠奪」でしょう。とにかくはまります。 歌詞にしろ、サウンドにしろ、ちょっとダークなPAMELAHを味わうことができますよ。

1. EVERYTHING

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

デジタルポップのマイナー調。もうパメラの王道っすよ。ちょっとしたコーラスが何かいい感じ。 でも最後のサビ直前のエフェクトが変。

すんなり行ってくれ。

2. 恋のルール

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

あの・・・、歌詞がすごいんですが。口あんぐり。この主人公とにかくすごいです。強烈。

3. 掠奪

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

この曲結構好き。まずイントロが魅力的。で一気にダークな打ち込みロック。リズムといいビートといい体が自然に反応する。

サビのキャッチーな部分とボーカル部分をのばした感じがまたグッド。何気に歌詞のほうはタイトル通りヤバメなんですけど。

4.

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

イントロなしでかなり激しい打ち込みで攻めて来る。小澤氏のギターもうねる響くでかなりいい感じ。 終わり方がいつもと違った感じがして面白い。ヤッパリたまにはこういった変化もほしいよね。

バックのエフェクトが結構細かい。それがまたこの曲を引き立てているからすごいよ。

5. ずるいよ

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

アコギとエレキの融合。ポップさ弾けまくり。ミディアムテンポが妙に新鮮に感じるのは何故だろう。あっさりしていて後味すっきり。

6. 忘れられない人

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

バラードナンバー。1番ではしっとりとピアノがバックで。で2番からバックが加わって力強さを増してます。

バラードナンバーでも小沢のギターはうねるうねる。

7. SPIRIT

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

ちょっとテクノ感が交わったデジタルロックナンバー。バックのコーラスに工夫が見られて面白い。ちょっとタイアップを意識したのかな?

でも詞がイマイチって言うかわからない。

多分パメラの中では最大のヒット曲だと思います。それでも30万くらいかな。でも売上じゃないんです。質です、質。

8. BABY CAT

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

こちらはちょいと1980年代っぽいサウンドとリズム。リズムで懐かしさを感じますね。

ポップさは相変わらずなんですが、詞のほうはせつなくなっております。

9. Nervous Break Down ~remix~

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

Aメロ、Bメロの音が少ない。サビとの差がはっきりと区別できるリミックス。 ちなみにシングルバージョンの方が好き。バリバリギターと打ち込みサウンドが融合し、これでもかという勢いを放つアップテンポのナンバーです。

っていうか何気にこれ浮気の歌です。

10. あいつ

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

この曲は90年代前半に流行ったダンスポップな感じ。サビがキャッチーです。

詞の内容は後悔しているようなんだけれども・・・ネチネチしている女です。

11. PRAYER

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

ちょっとダークなイントロだけれどもやっぱりパメラの王道。サビではやっぱりポップですが、 こういう風に持ってくるか?

♪ちきしょー、やってられない、とか言ってるし。

Best Album『HIT COLLECTION ~CONFIDENCE~』● '97/12/20 release

PAMELAHにとって初のベストアルバム。ただ、不意をつかれたリリースだったもんで何がなんだかよくわからない。

まぁ、年末商戦に向けてのリリースだったのかもしれないね。 一応デビュー曲から最新Singleまでを網羅。またファンの人気が高い曲も収録されたベストアルバムとなった。

個人的にはM-8「stay cool」からM-9「掠奪」の流れがいいね。 どこにも見れる水原さんの歌詞のせつなさといい、その歌声に包まれます。 しかし、落ち着いているのもつかの間、デジタルサウンドの波が襲ってきます。これぞPAMELAHの力だ。すごすぎるぞ。 デジパック&ポスター型歌詞カードで、聞くだけでなく、見たり触ったり、楽しめるアルバム。

4th Album『HEARTS』● '98/9/30release

PAMELAHのアルバムも4枚目となりました。PAMELAH史上1、2を争う最速シングル「TWO OF HEARTS」と、1、2を争う最遅シングル「キズナ」の2枚のシングルを含んでいます。 まるでアルバムタイトルの「心臓」の鼓動のような感じですね。 キャッチーに仕上げてきたと思ったら、意外と退廃的なタイトルや歌詞が目に付きます。 どうしたことでしょうか、水原さんの心境に何かしら変化があったんでしょうかね。 まぁ、ある意味ベストアルバムで区切りがつけられ、新章スタートとなったPAMELAHを見せる場でもありますから。 だからこそ、あえてc/wをリミックスして収録したり、インストナンバーを収録したりと、 PAMELAHにとって新しい試みをしたアルバムとなったんでしょうね。 初回限定盤にはマウスパッドがついています。これはお買い得だ。

1. ヒロイン

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

アルバムの幕開けから強烈ですね。かなり濃いデジタルロックナンバーでアッパーかけてきている。 恐いぞ、いつも以上に。

なんかエフェクトの使い方が妙にリアル。そしてそれをあらわにしたサビ。たたみ掛けるようにインパクト大です。 でもどこかキャッチーで結構好き。

2. by the sea

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

前曲とは正反対の性質の曲。デジタルなポップナンバーなんだけれども さびのメロディーが今までにない感じ。

途中にCメロにはちょっと無理を感じましたが。絶対に違うな。

3. will (instrumental)

作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

デジタルロックのギターインストナンバー。ただ前曲と後曲のつながり悪ろし。

4. キズナ

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

イントロ無しからせつなく入ってくる曲。Aメロ、Bメロと打ち込みをバックにしっとりと歌っています。

サビではデジタルロッカバラードの本領発揮です。こうグツグツしたアレンジにも小澤のギターがうねる。

でも相性は抜群で見事にマッチしています。

ま、いわゆる遠距離恋愛をテーマにした曲です。せつないですね。会いたいですね。

5. HEARTS

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

こちらは次曲へつなげるためのつなぎのナンバー。マイナー調のバラードで ヴォーカルにエフェクトがかかっていてGoodです。声が響く。

6. TWO OF HEARTS

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

ドラムンベースを彷彿とさせるデジタルロックチューン。久々にBPMが速い。 攻めまくりです。

サビなんかたたみ掛けるように歌っています。とにかく激しいビートが心を打つ。 ヤッパリ激しさを増すと、PAMELAHとしての魅力も増幅するね。

最後は攻めて攻めて終わらせてくれる。前向きだけれども微妙な歌。歌詞よりも曲の方がインパクト強いです。

7. コントロール ~'98 MIX~

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

かなり濃い曲。ドラム部分なんかすごいね。おまけに歌詞が結構ハード。 曲さながらどうしちゃったんでしょうか、PAMELAH。

オリジナルバージョンの方はデジタルポップなナンバーなのにアルバムではものすごいミックスに仕上がりました。

8.

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

マイナー調のデジタルロックナンバー。ミディアムテンポでゆったりとはしているが、 結局はパメラの王道か。

でもアレンジに力が入っていることは感じられる。タイトルほどすごい歌ではない。 いたって普通。

9. 心の鍵 ~HEARTS MIX~

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

ちっと今までのPAMELAHサウンドを覆すRemixナンバー。

ところどころのヴォーカルのエフェクト処理や音使いなど凝りに凝りすぎてちょっと取っ付きにくいかな?

オリジナルの方がポップで無難でリスナーは素直に聞き入れることができると思う。ま、王道ですよPAMELAHの。歌詞のほうはとっても前向き。なんかがんばっているね。

10. STARLIGHT

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

ド派手なイントロとスピーディーなポップナンバーで畳み掛けるようにアッパーな曲。 途中フラメンコチックな曲になっていたり。

よくまぁ、このような曲で恋愛を歌いますね。さすがPAMELAHです。

11. a short lived love

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

最後はバラードナンバーで締めです。しかも失恋ソング。 水原のこの詞に共感する女性はたくさんいるでしょうね。せつない曲です。 それでも、やっぱりPAMELAH的サウンドで曲を包み込んでいます。デジタルサウンド万歳ですね。

Remix Album『PAMELAH REMIX EDITION PAMELAHOLIC』● '99/7/28release

PAMELAH初のリミックスアルバム。その名も「パメラ中毒」だなんて、ネーミングセンスもなかなかじゃないですか。 それよりもなによりも、リミキサー陣がまた豪華だ。新進気鋭のクリエーターから、大御所リミキサーまでそろっています。 まさかPAMELAHの楽曲をMARAWI ROCKSや山田マンが料理するだなんて、天晴れだよね。 ちょっと1通りのパメラ王道サウンドを、R&Bやドラムンベース、2STEP風など、多種多様なサウンドに仕上がっていて、とても面白いアルバムなんです。 しかも、アナログ盤まで登場するなど、モロにDJ向き、フロア向きのトラックとなっています。

1. いとしいキミ(DOUBLETIMEMIX4YOURMIND)

Remixed by SOLIDSTATE GROOVE featuring Big Sexy

クラブよりのR&Bサウンドに変身。ちょっと落ち着きを示した大人なRemix。 途中の外国人のラップがこのRemixを象徴しているかのよう。

スクラッチとかもいい味出している。

2. LOOKING FOR THE TRUTH(Space Treavellers Floor mix)

Remixed by Yoshiaki Kusaka

こちらはクラブ/ハウスっぽくRemix。ちょっとグツグツした感じがいい。 サビの部分は普通にメロディーラインで流してほしかったなぁ。

でもこのRemixはありでしょう。ちょとしたスリリングを味わえる一品。

3. SPIRIT(little nicely clouds remix)

Remixed by nicely nice

オリジナルよりもテンポを落とし、さらにインパクト大に。 ドラムンベースを軸としたアンビエントなRemix。すごい音の広がりを感じる。

さらにスケールがアップし、曲の味を引き出している。

4. BLIND LOVE(hifp REMIX)

Remixed by Hiroyuki Nakagawa

何かものすごい濃いナンバー。デジタルロックとドラムンベースを融合させた。 ただ、激しいだけで好きになれないなぁ。

ここまで変わるとねぇ、ちょっととっつきにくくなる。

5. stay cool(マン山田 REMIX)

Remixed by 山田マン(RAPPAGARIYA)

ラッパガリヤの山田マンの手によって生まれ変わったこの曲は、 ちょっとリミキサーの影響があるのか、アングラ的かつ攻撃的で怖いです。

グツグツした感じがさらにね。なんかアメリカ版『GODZZILA』みたいな音だ。わかるかな?

6. I shall be released(MALAWI ROCKS CLUB MIX)

Remixed by MALAWI ROCKS(EMMA & TARO KAWAUCHI)

こちらも大御所、MARAWI ROCKSがやってくれました。このクラブ/ハウスサウンドがまたいい感じ。

しかもヴォーカルにエフェクトがかかっていて、疾走感も味わえて。 ただその流れで行くとちょっとサビの力が弱いんだよね。

波がないというか一定すぎるというか。もう少しサビに力が欲しかった。Remixとしては全然OKです。

7. キレイになんか愛せない(Wild House Ecstasy Edit)

Remixed by D-STYLE

随分とごった煮のRemix。ヴォーカル部分は変わっていないが、 そのバックがねぇ。ちょっと不安定でグツグツしている。一応デジロック。

8. 涙(Downtown Human Vybe Remix)

Remixed by 下町兄弟

おっ、2STEP風でなかなかやるな。なんかHIP HOPやっている人たちのRemixだなぁ、と伝わってくる作品。

そこまでRemix特有のゴタゴタ感もなく、すんなりと聞けます。ただイントロ部分がちょっと怖いかも。

9. I FEEL DOWN(#3110 REMIX)

Remixed by T2O Production

アシッド・ジャズっつーか、ハウスですかね。なんかバックの音程がずっと一定なのが気になりますが。

ただ、ヴォーカルのサンプリングの仕方がとっても上手いので上手い具合に魅力的な作品になっている。

10. It's my fault(マン山田 REMIX)

Remixed by 山田マン(RAPPAGARIYA)

再び山田マン。低音部分を強調させたナンバー。 なかなかオリジナルの魅力を随所で引き出している。

そこまで手を加えないであっさりとしたナンバー。オリジナルを引けを取らないね。

11. 記憶(URU-exhole Mix)

Remixed by URU

ちょっと2STEPを意識した感じのRemix。でもそこまで色は濃くなく、アコースティックな要素をふまえている。 なかなかメロディアスで聞きやすい。

スパニッシュも入っていていいね。

12. DON'T CRY ANYMORE(CHRONIC DUB MIX)

Remixed by Takahiro Izutani

いやぁ、Remix名通りダブです。そしてクロニック。 なんかディストーションかかりまくって、トリップ感覚頭グルグルですね。これ、意外といけます。

5th Album『ism』● '99/9/29release

事実上ラストのオリジナルアルバムとなったPAMELAHの5枚目。 サウンドは次第に進化していき、音のヴァリエーションも随分と豊富になったよね。ハードなものからデジタルポップなど、 今までのPAMELAHサウンドにも磨きがかかっています。鋭いサウンドで攻撃的になって、まるでなんかふっ切れたような感じもありますね。 水原的歌詞も、せつないものから愛にあふれるものまで、とても幅広い内容となっております。 やっぱり淘汰されていったんだろうね。同じようなアーティストが増える一方で、ヒットになかなか恵まれなかったPAMELAH。

1. この両肩を抱きしめて

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

いやぁ、いいですねぇ。ハードなデジタルロックナンバーで幕開けする5th Album。 ただ、A・Bメロの流れからいうとサビが微妙に変な感じがする。

サウンド的には問題ないですね。にしても、初期の頃よりもサウンドが進化しています。

2. DISTANCE

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

こちらもハードなデジタルロックナンバー。マイナー調の曲が迫力を出している。 ただ、サビでの安定感がない。なぜだぁ~?

音をはずしているわけじゃないんだよ。でも落ち着いて聞くことができないなぁ。

詞の中の二人の関係がまたビミョーだから、共感を持つ人、結構いると思う。

3. 許されない恋

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

もうイントロからわかるように打ち込みを使用したデジタルロック。ギターもうねるうねる。

まったく、この辺りのPAMELAHにとって当たり前のようなサウンドになってしまったなぁ。 ちなみにこの曲、不倫の歌。結構ドロドロしていますね。

なるほどね、罪悪感はあるようです、主人公。でも被害妄想じゃないよね。

ちなみにこのSingleジャケットはF.O.V.の「青い傘で」とのコラボレーションで同じようなつくりです。 まぁ、ただ単に発売時期が近かったということで。

4. COROMOTION

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

ちょっと前作の匂いが残るポップな打ち込みナンバー。 明るさと暗さが織り交ざった水原の詞ですが、今回の曲はもちろん明るい歌です。

サビがまたキャッチーなメロディーでどこか懐かしさを感じる。 この曲も短いながらもきちんとコンパクトに収まっています。

ただ、イントロには驚かされるけどね。

5. 傷跡

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

前曲から一転してものすごくダークな曲。サウンドにしても詞にしても。 人生に疲れ果てて自分がわからない、そんな内容ですね。

しかも恋人と別れてしまって人生どん底お先真っ暗な主人公。 電気を消してひざを抱えながら聞くと感情移入できるんじゃないですかねぇ?

6. ism

作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

約1分のインスト。アルバムのタイトルチューンでもありますが、 とにかく小沢自己満のギターですね。もう、うねるうねる。

でもこれだけ?ってな感じで終わっちゃうからもったいないよね。

7. 記憶

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

イントロがハードなロック。激しいぞ、これは。 でもよく聞くと歌詞と曲が合っていないような・・・。

バリバリのギターチューンに「小犬」が出てくるからかな?

時に共感を呼び、時に鋭く突き刺す水原の詞。今回も結構痛い歌詞です。 「記憶」、あのころの純粋さはもうないね。

8. individualism

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

事実上PAMELAHにとってのラストシングル。よく聞くとこの曲、珍しく恋愛の歌詞じゃないです。 この詞の中の主人公もまた強いですよ。

サウンドのほうはドラムンベースを導入したギターチューン。 とにかく疾走感がいい。

何か時代をきっているかのような鋭さです。もう出すところ出して燃え尽きたか?

9. ダーリン

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

ミディアムテンポのギターチューン。ちょっとR&Bテイストも感じ取れる。 う~ん、詞のほうはいかにも水原らしい恋愛の歌。 ただ

サウンドとは裏腹にけっこう緩んだ詞ですね。

10. 魅惑の扉 ~ism mix~

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

おっ、このドラムンベースっぽいところがまたカッコいいですねぇ。 ギターとの絡み具合がちょうどいい作品。シチュエーションは車の中。

随分と狭い空間でいろんなことが繰り広げられています。オリジナルテイクの方は軽めのデジロック。

11. POLICY

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

このアルバム「ism」を象徴するかのような締めのナンバーです。 強い主人公、まさに「POLICY」ですね。

自分というものを主張していて、何かカッコいい生き方です。やっぱり出る杭は打たれる社会の中にいるとこういった生き方って憧れますね。

Best Album『complete of PAMELAH at the BEING studio』● '03/1/25 ('12/9/26) release

PAMELAHのシングルをすべてコンパイル。これ以上にもう無いベストアルバム、というかシングルコレクションだよね。

おまけに水原のソロまで入っちゃって。でも何ゆえにPAMELAHの活動が終わったのかがわからないんですけれども。

とにかくPAMELAHの音楽が最初から最後までぎっしり詰まっています。激しいなぁ。キャッチーだなぁ。 B-ingの中域アーティストとして活躍したPAMELAH、こういう形で総括されるのは残念だけれども、 PAMELAHを知るにはちょうどいい作品となりましたね。シンプルイズベスト。

16. 曖昧

作詞:水原由貴 作曲:小澤正澄 編曲:小澤正澄

未発表曲はソロ作品と並行して製作されたとのこと。 これまた王道のPAMELAHチューン。ロックとダンスの融合系。でもいつも以上に激しいかも。

サビの流れが同じになっているのが残念だね。もう少しメロディー部分と差をつけてほしかった。

全体的に組み込まれた水原のヴォーカルサンプリングが面白いです。

Best Album『BEST OF BEST 1000』● '07/12/12 release

Being設立30周年を記念してリリースされた廉価版シリーズ「BEST OF BEST 1000」。1990年代を彩ったアーティストたちをピックアップしてリリースされていますが、 その中にPAMELAHもラインナップ。全盛期ともいえる「BLIND LOVE」やアニメのエンディングテーマ「SPIRIT」など、 シングルナンバー9曲をはじめ、アルバムからとってもポップでキャッチーな「BABY BABY」を収録した全10曲を1000円という破格設定で届けてくれた。 単純明快なヒットコレクションだけれども、ハードな曲からソフトなミディアムナンバーまで、PAMELAHのいろいろな面を覘くことができる。 小澤正澄の冴え渡るギターがうねり上げ、水原由貴のヴォーカルが瑞々しく響き渡る。 この価格だからこその内容としては十分だけれども、やっぱり物足りなさはあるよね。 すべて同じテイストに聞こえがちなPAMELAHだけれども、「いとしいキミ」と「TWO OF HEARTS」の相反するような2曲は面白いです。 ただ、やっぱり企画アルバムとしての位置づけに終わってしまいますね。