album

1st Album『Everything』● '92/5/10 release

そう、すべてはこれが始まり。Mr.Childrenの記念すべきデビューアルバム。もう、純真無垢な青年の青春そのままを歌にしたような、キラキラな日々が詰まった全7曲。 まだ、突出したキャラクターは出ていないけれども、この頃からメロディセンスは開花しているよね。 M-1「ロード・アイ・ミス・ユー」のマイナー始まりからのメジャーコードへの変身ぶりやファルセットの登場するサビでキュンとさせてくれる流れは、桜井の才能が開花し始める証拠。 全7曲はちょっと寂しくて物足りないけれども、まだまだ助走にすぎませんよ。バンドのイメージも、まだまだ爽やかで泥臭くなく、眩しいし若さが溢れている。 小林武史のプロデュースワークも大きな力になるというよりかは、まだ実験段階に思えるな。自分達の持つポップセンスの演奏というよりかは、時代にうまく合わせたポップの演奏といった感じ。 青春ど真ん中の記念すべき1枚目のシングル「君といた夏」は、珍しくアルバムからのカットチューンです。

1. ロード・アイ・ミス・ユー

Lyrics & Music:Kazutoshi Sakurai Arranged by MR. CHILDREN & Takeshi Kobayashi

ザックリとエッジの効いたギターが、ジャッジャッと入ってくるミディアムナンバー。 マイナー調のメロディで始まり、のっけから暗いイメージを聞かせてきたけれども、Bメロからメジャー調に変身。そこから爽やかモードに突入。 で、さらにキャッチーなサビのメロディと、ファルセットの登場。なんか、2面性があって、面白いね。シンプルなラブソングなんだけれども、 ラストサビのクロスフェイドの畳み掛けで大きく盛り上がりに拍車がかかったね。

2. Mr. Shining Moon

Lyrics & Music:Kazutoshi Sakurai Arranged by MR. CHILDREN & Takeshi Kobayashi

爽やかさを前面に押し出した、軽めのポップロックチューン。 なんか、青春謳歌のようナンバーだね。コーラスもすっきり爽やかに。途中、ものすごく低いヴォーカルを聞かせてくれる桜井にはびっくり。

3. 君がいた夏

Lyrics & Music:Kazutoshi Sakurai Arranged by MR. CHILDREN & Takeshi Kobayashi

Mr.Children=爽やかさの決定盤でもある、記念すべきファーストシングル。 青春ど真ん中な良くある失恋ストーリーながら、良いメロディに耳を奪われる。サーフサウンド/ウエストコースと風な音で、爽やかな風を送る。 ゆったり軽快に、夏らしいサウンドと、桜井のヴォーカルが、ちょっと甘酸っぱさを演出したり。 純真無垢なMr.Childrenが、ここからヒット街道に向かってひた走るわけですね。

4. 風 ~The wind knows how I feel~

Lyrics & Music:Kazutoshi Sakurai Arranged by MR. CHILDREN & Takeshi Kobayashi

かき鳴るアコギとダイナミックなドラムがインパクトを与える爽やかロックチューン。 伸びやかな桜井のヴォーカルがどこまでも広がるような、突き抜けるような1曲。サビでのコーラスがまたいい味を出すんだ。

5. ためいきの日曜日

Lyrics & Music:Kazutoshi Sakurai Arranged by MR. CHILDREN & Takeshi Kobayashi

口の中でまったりと広がるチョコレートのような、甘い音が登場。 ちょっと脱力感が日曜日のひとコマを描くように、ゆったりと聞かせてくれます。会いたくても会えない日曜日。そんな気持ちの表れたメロディラインが良く伝わってきますね。

6. 友達のままで

Lyrics & Music:Kazutoshi Sakurai Arranged by MR. CHILDREN & Takeshi Kobayashi

キーボード/アコーディオンの音と軽やかなギターの音が、渋谷系なポップロックナンバー。 なんだか世界が違うね。カフェでお茶を飲んでいるような、おしゃれ要素全開のミスチルです。歌詞の内容は切ないんだけれどもね。

7. CHILDREN'S WORLD

Lyrics & Music:Kazutoshi Sakurai Arranged by MR. CHILDREN & Takeshi Kobayashi

名は体を現す。そんな“ミスチル”ソング。幼心を取り戻すかのように、元気いっぱいなサウンド。 ギターも力強く聞かせてくれるロックチューンだ。サビのコーラスが爽やかさを演出。いいね、これぞミスチルだよね。

2nd Album『KIND OF LOVE』● '92/12/1 release

約7ヶ月ぶり、Mr. Childrenが早くも2枚目となるオリジナルアルバムを発表。今作は、初のフルアルバムということで、ぎっちりと詰まった全11曲。 やはりプロデューサー、小林武史のアレンジが上手く効いているし、桜井和寿の描く歌詞の世界やメロディも、爽やかさや懐かしさ、若さがあって好感触。 前作「Everything」の延長を行く、ポップなロックチューン目白押し。シングル曲は名バラード「抱きしめたい」のみだけれども、 「虹の彼方へ」「星になれたら」など、シングル級の力を持つ極上ポップロックチューンナンバーも仕込んできて、初期ミスチルを代表する楽曲がここで誕生しています。 また、「車の中でかくれてキスしよう」や「いつの日にか二人で」などといった、じっくりと聞かせてくれるバラードもあり、桜井和寿の世界も大きく広がっていったように感じます。 変化球の鈴木ヴォーカル曲「思春期の夏 ~君との恋が今も牧場に~」は、ほのぼのとしていて面白いね。 まさしくいろいろなタイプの曲が登場するアルバムで、見事ロングセラーとなりました。

1. 虹の彼方へ

作詩:桜井和寿 作曲:桜井和寿 編曲:小林武史 & Mr. Children

2枚目となるオリジナルアルバムのオープニングを飾る、爽やかポップロックチューン。入りからキャッチー要素が出まくっていて、 グイグイと引き込んできます。これが桜井の才能だね。親しみやすさと優しさを兼ね備えたメロディラインがいいんだ。 前向きの歌詞も胸に響きます。シングルナンバー級の勢いと破壊力があるキャッチーな曲です。

2. All by myself

作詩:桜井和寿・小林武史 作曲:桜井和寿・小林武史 編曲:小林武史 & Mr. Children

マイナー調のロックナンバー。かき鳴るギターと鋭い桜井のヴォーカルが、緊迫感を生み出す。 サビもなかなかかっこいい仕上がりだね。結局、自分自身がどうにかしないといけないんだよね。モヤモヤからの脱却を図ろうとする物語。

3. BLUE

作詩:桜井和寿 作曲:桜井和寿・小林武史 編曲:小林武史 & Mr. Children

心地のよい爽やかミディアムナンバー。 ムードというか、優しく柔らかく包み込んでくれるような桜井のヴォーカルとサウンドが、おしゃれな雰囲気を出しまくる。

4. 抱きしめたい

作詩:桜井和寿 作曲:桜井和寿 編曲:小林武史 & Mr. Children

Mr. Children、2枚目のシングルとして、早くもバラードナンバーをぶつけてきました。 この曲はもう、初期ミスチルにおいて、名曲といわれるくらいの位置にあるバラードだね。とにかくストレートに君のことが好きで好きで仕方がないという思いをぶつけてきます。 やっぱり、若いとこういう気持ちを素直にぶつけることができるんだよね。別にひねりなんかいらないんだよ。これが本当の気持ちなんだよ。 メロディにもうっとり出し、アレンジも程よく、ポップロックに仕上がっています。

5. グッバイ・マイ・グルーミーデイズ

作詩:桜井和寿 作曲:桜井和寿・小林武史 編曲:小林武史 & Mr. Children

おっ、イントロからジャズファンクのような渋い音を聞かせるなんて、かっこいいじゃないですか。 その後も、ベースの音がジャジーに響き渡り、ポップなロックに変身しては、いかにもな爽やかさを聞かせる。スキャットも登場しては、とにかくポップに。

6. Distance

作詩:桜井和寿 作曲:桜井和寿・小林武史 編曲:小林武史 & Mr. Children

イントロのギターが瑞々しく、大人っぽいマイナーロックチューン。小林武史の力がでていますね。 夜の高速道路、そして雨、シチュエーションを上手く想像させる歌詞に惹かれますね。マイナーメロディが全体を上手く作り上げている。切なく儚い恋なんですよ。

7. 車の中でかくれてキスしよう

作詩:桜井和寿 作曲:桜井和寿 編曲:小林武史 & Mr. Children

アコースティックテイストのストレートなバラードナンバー。桜井が優しく語りかけてくれるように、包み込んでくれるように歌ってくれます。 アコースティックギターとピアノの組み合わせも、いい味を出しているよね。

8. 思春期の夏 ~君との恋が今も牧場に~

作詩:桜井和寿・小林武史 作曲:鈴木英哉・小林武史 編曲:小林武史 & Mr. Children

あれ?声が違うな?と思っていたら、なんとドラムス鈴木がヴォーカルを務めているというカントリーポップチューン。 こういうほのぼのとしているところが、初期のミスチルらしさってモノだよね。もっと後期でやってくれてもいいのにね。若さ溢れる1曲。

9. 星になれたら

作詩:桜井和寿 作曲:桜井和寿・寺岡呼人 編曲:小林武史 & Mr. Children

これぞミスチル節全開の爽やかロックチューン。1st Album「Everything」に通じるような、青く若い青春そのものをぶつけてくるようなキャッチーさで、 心を掴んできます。こういう瑞々しさがやっぱりミスチルなんだよ。終えることは始まること。新たな一歩を踏み出すにふさわしい1曲。作曲で寺岡呼人が参加しているところにも注目だね。

10. ティーンエイジ・ドリーム I~II

作詩:桜井和寿 作曲:桜井和寿 編曲:小林武史 & Mr. Children

随分と気の抜けたようなイントロで、ヘナッとなる、ミディアムポップナンバー。身の周りのことをそのまま歌にしたような曲だね。 L⇔Rのような良質メロディと、桜井の純粋なヴォーカルが、若い気持ちをそのまま表しているようだ。後半はちょっとジャムセッションぽく、濃さが出ている演出で聞かせてくれました。

11. いつの日にか二人で

作詩:桜井和寿 作曲:桜井和寿 編曲:小林武史 & Mr. Children

しっとりピアノバラードがアルバムのラストナンバー。さらにストリングスも登場して、大きく盛り上げてきます。 年上の人にあこがれる主人公の気持ちを歌っています。とにかく夢中。あの人に振り向いてほしいという気持ちが出ているね。ロマンチックだ。

3rd Album『VERSUS』● '93/9/1 release

Mr. Childrenのアルバムも3枚目。収録されているシングルは「Replay」のみだけれども、その曲を筆頭に、非常にポップかつロックなナンバーを聞かせてくれる全10曲。 やっぱり若さや青さがあって、1stや2nd色の延長といった感じもするね。オープニングナンバーは、金閣感を漂わせて、ちょっといつもとは違った雰囲気を出してきたけれども、 2曲目からはいつものミスチルらしさが出ているね。ポップやロック、バラードなど、幅広いけれども、注目すべきは桜井と小林武史の共作が多いところかな。 歌詞や曲も両者の思いが出ている感じが伝わって来る。そして、さらに面白いのは作詞・作曲を小林武史、そしてヴォーカルを鈴木が務めているところ。 やっぱり桜井のヴォーカルとは違い、いろんな意味で味があるね。このアルバムを経て、次回作の極上ポップ作へと爆発するミスチル。 ちなみに初回盤は特殊ケース仕様で、かなりのレアとなっています。

1. Another Mind

words and music:KAZUTOSHI SAKURAI arrangement:TAKESHI KOBAYASHI and Mr. Children

アルバムのオープニングを飾るナンバー。かき鳴るギターに緊迫感を加えるキーボードの音。 そして、バンドサウンドがガツンと入ってきては、音と言葉に重みを加える。サビメロの引き込む力は、さすがだよね桜井。間奏でも、かなり緊迫感と熱が出ていて、クールだね。

2. メインストリートに行こう

words:KAZUTOSHI SAKURAI music:KAZUTOSHI SAKURAI and TAKESHI KOBAYASHI arrangement:TAKESHI KOBAYASHI and Mr. Children brass arrangement:TAKUO YAMAMOTO

前曲から一転、ポップに弾けまくりのナンバー。ウキウキワクワクな音は、1stや2nd路線をそのまま引っ張ってきたような感じ。 ミスチルらしさがいい意味で出まくったナンバーだね。ブラスも手伝って、よりいっそうキャッチーさに輝きを増す。

3. and I close to you

words:KAZUTOSHI SAKURAI music:KAZUTOSHI SAKURAI and TAKESHI KOBAYASHI arrangement:TAKESHI KOBAYASHI and Mr. Children

こちらもギターがかき鳴りながらも、イントロでポップ爆発。 しかし、桜井の歌がパーンと入ってきて、ソウルファンクな印象も出た。力があるね。イントロと歌本編とのギャップがいい意味で裏切り。

4. Replay

words and music:KAZUTOSHI SAKURAI arrangement:TAKESHI KOBAYASHI and Mr. Children

Mr. Childrenが放つ3枚目のシングル。デビュー曲「君がいた夏」のような夏の爽やかさを前面に押し出してきたミディアムロックチューン。 サビから入り、キャッチーさ爆発でノックアウト。いやぁ、見事なまでにポップです。等身大といいますか、若さは溢れていて、青春真っ只中のような眩しさがあるね。 このメロディは、とにかくキャッチーで誰の心にも届きますよ。

5. マーマレード・キッス

words:KAZUTOSHI SAKURAI music:KAZUTOSHI SAKURAI and TAKESHI KOBAYASHI arrangement:TAKESHI KOBAYASHI and Mr. Children

ゆったりどっぷりと聴かせてくれるバラードナンバー。キーボードの音が、よりいっそう幻想的な世界を作る。 ミスチルというよりかは、小林武史の世界観が出ているような気がするな。桜井の優しいヴォーカルはGoodだね。

6. 蜃気楼

words and music:KAZUTOSHI SAKURAI and TAKESHI KOBAYASHI arrangement:TAKESHI KOBAYASHI and Mr. Children

詩・曲ともに桜井と小林武史の2人で手がけたナンバー。ベースのうねりがよく映えるね。少々のファンク要素も手伝って、尖った部分が鋭く感じられます。

7. 逃亡者

words and music:TAKESHI KOBAYASHI arrangement:TAKESHI KOBAYASHI and Mr. Children brass arrangement:TAKUO YAMAMOTO

まさかのレゲエ風味のミディアムナンバー。 しかも、鈴木がヴォーカルを担当という異色作。これは全てヴォーカルに持って行かれたな。小林武史どうこう、まったく追いついてきませんでした。

8. LOVE

words and music:KAZUTOSHI SAKURAI arrangement:TAKESHI KOBAYASHI and Mr. Children

直球ラブソング。しかも、ピュアな気持ちが歌詞からヴォーカルから、溢れんばかりに伝わってきます。 とにかくポップに映えるナンバー。アルバム曲の中でも、キャッチーさが出まくっていますね。爽やかだし、愛くるしいし、いい曲です。最後は転調して、盛り上がりに拍車をかけてきました。

9. さよならは夢の中へ

words:KAZUTOSHI SAKURAI music:KAZUTOSHI SAKURAI and TAKESHI KOBAYASHI arrangement:TAKESHI KOBAYASHI and Mr. Children

まったりと、タイトルのごとく夢見心地な気分にさせてくれるバラードナンバー。 なかなかメロディアス。桜井のヴォーカルも、いつになく情緒豊かに聞かせてくれます。間奏のギターソロがメロウですね。

10. my life

words and music:KAZUTOSHI SAKURAI arrangement:TAKESHI KOBAYASHI and Mr. Children

アルバムのラストを飾るナンバーは、ミスチルの十八番の爽やかロックチューン。桜井のメロディメーカー振りがとことん発揮されて、 伸びやかなヴォーカルも聞かせてくれます。失恋のシチュエーションも重くならず、爽やかに過ぎてゆく。 「いいことばかりあるわけないよ。それでこそmy life」。そうなんです、確かに。

4th Album『Atomic Heart』● '94/9/1 release

Mr. Childrenの人気を一躍広く知らしめた4枚目のオリジナルアルバム。ヒット曲「Cross Road」「Innocent World」を筆頭に、 桜井の世界を思う存分に出した作品です。インスト曲を含む全12曲は、様々なサウンドアプローチで仕掛けてくるけれども、しっかりミスチル色に染め上げられた曲の数々。 シンプルなバラード「クラスメイト」や、温かさの中の失恋ソング「Over」などは、従来のミスチルを輝かせるような曲だし、 冒頭ナンバー「Dance Dance Dance」や「ラヴ コネクション」の濃厚さ、「Round About ~孤独の肖像~」の疾走感や緊迫感は、とてもクールでかっこいいミスチルを聞かせてくれます。 珍しく作詞を桜井、作曲を鈴木が手がけた「ASIA」も壮大な世界を聞かせてくれますよ。とにたく大ヒットする要素が詰め込まれたアルバムです。 トータルセールスも300万枚を超えて、Mr. Childrenが日本を代表するバンドになる布石になったんじゃないかな。初回盤はプラスチックケースで青く染め上げる。

1. Printing

Instrumental

電子音、そしてシャッター音。今までのMr. Childrenとは違った雰囲気を醸し出すイントロダクション。

2. Dance Dance Dance

Words:Kazutoshi Sakurai Music:Kazutoshi Sakurai & Takeshi Kobayashi Arrangement:Takeshi Kobayashi & Mr. Children

前曲の妖しげな雰囲気を引き継いでのロックチューン。 エッジの効いたギターが繰り返されては、濃いサウンドとメロディを投入。濃厚出ダークで、妖しくてそれでいてかっこいいMr. Childrenです。 一転して、サビではポップでキャッチーなメロディを聴かせてくれる。どこかしら夢と希望を与えてくれているようにも思えるな。

3. ラヴ コネクション

Words:Kazutoshi Sakurai Music:Kazutoshi Sakurai & Takeshi Kobayashi Arrangement:Takeshi Kobayashi & Mr. Children Brass Arrangement:Takuo Yamamoto

弾けるタンバリンとエッジの効いたギターリフ。どこかしら1970年代風のロックサウンドでカッコよさを出すミスチルです。ブラスも華麗に舞っては、盛り上がりを見せる。 ノリが出まくったナンバーで、ファンキーなミスチルを感じられますね。まぁ、「あの曲、この曲に似ている」っていうのは、彼らの狙いかもね。

4. Innocent World

Words:Kazutoshi Sakurai Music:Kazutoshi Sakurai Arrangement:Takeshi Kobayashi & Mr. Children

前作「Cross Road」のロングヒットに続いて放たれたMr. Children通算5枚目のシングルナンバー。 冒頭のイントロから爽やかさ全開で、アコースティックギターがかき鳴ってきます。歌詞の内容はちょっと寂しくもあるけれど、桜井和寿の作り上げたメロディが、そんな暗さを吹っ飛ばす。 サビのキャッチーなメロディでノックアウトだね。爽やかに突き上げて、全てをかっさらう。 高音ながらも引きつける力がありますね。純粋さが際立ちます。一番最後のサビラスト、マイナー調になる部分がポイント。ここでグッと引き締める。

5. クラスメイト

Words:Kazutoshi Sakurai Music:Kazutoshi Sakurai Arrangement:Takeshi Kobayashi & Mr. Children Brass Arrangement:Takuo Yamamoto

メロウな雰囲気がイントロから漂っては、ブラスが盛り上げるミディアムバラードチューン。 どこかしらA.O.R.を彷彿とさせるような、王道ポップス風な優等生ナンバー。元クラスメイトの女性に対する思いをぶつける主人公の物語を甘酸っぱく聞かせてくれます。意外とシンプル。

6. Cross Road

Words:Kazutoshi Sakurai Music:Kazutoshi Sakurai Arrangement:Takeshi Kobayashi & Mr. Children

3rd Album「VERSUS」から次のステージへ。見事なメロディラインで聞かせるシングルナンバーは、ドラマ主題歌に起用された1曲。 結果的に、この曲のロングヒットでブレイクを果たしたと言ってもいいくらいに、ミスチルにとってターニングポイントとなった曲だと思う。 優しくまったりと包み込んでくれるようなサウンドは、従来のミスチルの持つ青さや若さに優しさを加えた一品。「100万枚売れる曲ができた」と桜井が話したという逸話は有名ですが、 本当に聞くたびに「いい曲だなぁ」と。長きにわたって親しまれる曲ですね。

7. ジェラシー

Words:Kazutoshi Sakurai Music:Kazutoshi Sakurai & Takeshi Kobayashi Arrangement:Takeshi Kobayashi & Mr. Children

ディープな打ち込みループを使用して、少々ダークな雰囲気の始まり。桜井のヴォーカルにもエフェクトをかけて、緊迫感を生み出す。 サビは耳に馴染みやすいメロディで、どこかしら歌謡曲的要素もあって惹かれますね。6分半を超える大作。宇宙をテーマに、壮大な歌詞が広がってゆく。

8. Asia (エイジア)

Words:Kazutoshi Sakurai Music:Hideya Suzuki Arrangement:Takeshi Kobayashi & Mr. Children

前曲の宇宙からアジアへ。イントロなしで始まるミディアムロックチューン。 作詞を桜井が、作曲を鈴木が手がけたということで、ちょっと珍しいコンビネーションでお送りするナンバー。アジアをテーマに描いていて、壮大な世界が続きましたね。

9. Rain

Instrumental

タイトル通りに雨の音を聞かせてくれるトラック。そして次曲へ繋ぐ。

10. 雨のち晴れ

Words:Kazutoshi Sakurai Music:Kazutoshi Sakurai & Takeshi Kobayashi Arrangement:Takeshi Kobayashi & Mr. Children

軽やかアコースティックテイストで聞かせてくれるミディアムチューン。生活感や人生感が出まくった桜井の歌が、リアルライフを演出。 狛江の1DKのアパートに住む主人公のシングルライフを描いています。バックサウンド&コーラスも、かなり凝っていますね。ミスチルらしさがありながらも、小業の効いた曲ですね。

11. Round About ~孤独の肖像~

Words:Kazutoshi Sakurai Music:Kazutoshi Sakurai Arrangement:Takeshi Kobayashi & Mr. Children Brass Arrangement:Takuo Yamamoto

イントロからダイナミックな雰囲気を放つロックチューン。マイナー調のメロディが、キリッとさせる1曲。 寂しく冷たい都会の中で生きてゆく孤独な主人公を、陰ながら応援するようなテイストがあるね。 サビの疾走感や緊迫感が、クールでかっこいい。今までのミスチルにありそうでなかった感じのタイプの曲かな。

12. Over

Words:Kazutoshi Sakurai Music:Kazutoshi Sakurai Arrangement:Takeshi Kobayashi & Mr. Children

アルバムのラストを飾るナンバーは、サウンドが弾んでウキウキワクワク楽しい雰囲気を醸し出すミディアムチューン。 でも、内容はというと別れた相手を思い出すというもの。まだ、好きなんだよね。彼女の姿がよく語られています。シンプルかつ身近な言葉遣いが、逆にリスナーのハートをつかんだんだろうな。 ハートフルなメロディに合わせて、人気の高い曲です。 しかし、歌詞は結構すごいよ。「顔の割に小さな胸」「家事に向かない荒れた手」など、言いたい放題だけれども、ストレートに彼女のことを見ていたということかな。

5th Album『深海』● '96/6/24 release

Mr. Children、大ヒット作「Atomic Heart」に続く、5枚目のオリジナルアルバム。今回はコンセプトアルバムのということで、これまでにリリースしたシングルのうち、 「名もなき詩」と「花 -Memento Mori-」のみの収録。のちに「マシンガンをぶっ放せ」はシングルカットされたけれども、こだわりの作品。 タイトルはじめ、今回のアルバムは全体的に陰鬱な雰囲気が漂っている。当時のバンドの状況や、桜井和寿の心境がもろに表れている証拠。 イントロからラストまで、まるで1曲のようにノンストップでつないで聴かせてくるところも、かなり意表をついてきた。けれども、アルバム曲はとにかく重たくヘビィで、ぐったりとした気持ちになります。 「シーラカンス」「So Let's Get Truth」「ゆりかごのある丘から」など、反戦的な内容や世相を斬るような鋭い歌詞が並んだり、 とにかく深く深く、気持ちを沈めたからこそ出てくる歌詞やサウンドで、訴えかけてくる。 そして、ラストに向かって配された「花 -Memento Mori-」の、どこかしら救われた気持ちになるこの不思議な感覚。 転換期といいますか、岐路といいますか、迷いながらも進むべき道を模索して見つけ出したような作品です。ジャケットのインパクトもありますね。深海に佇む椅子。そこに光が射す様子が美しい。

1. Dive

written by KAZUTOSHI SAKURAI Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN Produced by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

波の音、そしてバシャっと飛び込んでは深く深く。海の底へと沈みゆくイントロダクション。深いサウンドで、どんどんと吸い込まれてゆく。

2. シーラカンス

written by KAZUTOSHI SAKURAI Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN Produced by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

前曲から続けて入ってくるナンバー。ギターの渇いた音とともに、エフェクトのかかった桜井のヴォーカルが曲の世界へと導く。 一変して、ヘビィな音をガツンとぶつけてきては、オルタナ風な展開で、激しさを出してくる。この二面性をうまく使って、このアルバムを表現している。

3. 手紙

written by KAZUTOSHI SAKURAI Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN Produced by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

前曲から続けて入ってくるバラードナンバー。ストリングスやキーボードの音をベースにして、ギターの音もしっとり入ってくる。 タイトル通りに、文を送るかのように届けられる歌。じっくりと聴かせてくれます。届くはずのない、あなたへの歌。

4. ありふれたLove Story ~男女問題はいつも面倒だ~

Words:Kazutoshi Sakurai Music:Kazutoshi Sakurai Arrangement:Takeshi Kobayashi & Mr. Children

イントロなしで始まるミディアムチューン。イントロがカントリー調なテイストだけれども、ガツンと音を加えて、ポップなロックへとうまくシフトチェンジ。 さらに途中から弦も加わって、優雅に音が響き渡ります。どこかしらアイリッシュテイストも出して、軽やかに。 歌詞の方は、とっても面倒な男女関係を歌っています。恋の始まりから終わりまで、なかなかうまくできたストーリーだね。

5. Mirror

written by KAZUTOSHI SAKURAI Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN Produced by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

ほんわかした音づかいで包み込んでくれるような、添えてくるような柔らかさを感じるミディアムチューン。 前曲からの続きで聞くと、「Love」の意味がより一層濃く映えるね。本性を映す鏡の主人公が、あなたの素顔を映し出す。シンプルさを前面に出して聴かせてくれました。

6. Making Songs

written by KAZUTOSHI SAKURAI Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN Produced by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

曲作りの様子を聴かせるインストナンバー。 ジャカジャカとギターをかき鳴らしては、鼻歌を披露する桜井。カチャカチャとテープレコーダーを扱う音が時代を映し出す。そして、次曲へとうまく繋ぐ。

7. 名もなき詩

written by KAZUTOSHI SAKURAI Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN Produced by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

イントロのジャカジャーンと鳴るギターの音が、とっても印象的なシングルナンバー。 桜井和寿の生々しい歌詞がストレートにぶつかってくる。Aメロ、Bメロの淡々としていて、ぶっきらぼうな歌い方が、当時の心境を表すようだ。 サビでは感情を高ぶらせて、熱唱。ぐさっと刺さってきます。パッと聞いてみると、フォーキーなテイストもあるけれども、よりシンプルさを出すバンドサウンドに全てを詰め込んでいるようだな。 中でも、Cメロの後に入る早口のインパクトにはノックアウト。ドラマ主題歌としても印象があるけれども、それ以上に飛躍した曲ですね。

8. So Let's Get Truth

written by KAZUTOSHI SAKURAI Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN Produced by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

アコースティックギターをかき鳴らして、歌うナンバーは、どこかしらフォーキーでブルージーな雰囲気。ハーモニカも吹いて、渋さを出してきました。 社会に対する批判要素を出した歌詞はインパクトがありますね。短命政権、団塊世代、試行錯誤、明日は我が身だ。

9. 臨時ニュース

written by KAZUTOSHI SAKURAI Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN Produced by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

チャンネルスイッチを変えて、ニュースを伝えたりするインタルード。うまい具合に次曲へとつながっています。一瞬聞こえてくるミスチルの曲にも耳がいくね。

10. マシンガンをぶっ放せ

written by KAZUTOSHI SAKURAI Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN Produced by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

イントロなしで始まるロックチューン。ぶっきらぼうだけれども、怒りをダイレクトに、ぶつけるように歌う桜井和寿が印象的。 ハードなサウンドに乗せて、世相を斬るように、今までのMr. Childrenとはちょっと離れた雰囲気だね。伝えたいという思いが爆発しています。 さらに、珍しくアルバムからシングルカットされた曲です。Bootleg=海賊版。「深海」からのカットという意味から、ちょっとシャレが効いているかも。

11. ゆりかごのある丘から

written by KAZUTOSHI SAKURAI Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN Produced by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

前曲から続けて入ってくるナンバーは、冒頭からマシンガンのぶっ放された音が入ってきて、インパクト大。 その後、ゆったりバラードが展開。優しい風が吹くように、温かいサウンドなんだけれども、内容は反戦歌。 兵士となって戦場へ赴いた主人公が戻ってきたとき、すでに君は別の人と結ばれてしまったんだ。勝利しても大事なものをなくしてしまった。喪失感が曲から漂います。 最後に「シーラカンス(実際はShe loves again)」のフレーズも出てくる約9分の大作。そして、ヘリコプターの音とドラムの音がリンクする。

12.

written by KAZUTOSHI SAKURAI Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN Produced by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

ぶっきらぼうな歌い方が濃さを出すミディアムロックチューン。 癖を出しては、荒々しく、六花バラードの濃い味を出しまくって、どっしりヘビィに聴かせてくれます。後半はゴスペル風コーラスも加わって、ゴージャスに。

13. 花 -Memento Mori-

written by KAZUTOSHI SAKURAI Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN Produced by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

Mr. Children、「名もなき詩」に続くシングルナンバーは、アコースティックサウンドと共に、フォーキーなテイストを付け足すロックチューン。 じわじわと花開くナンバー。人生に迷った時でも、前を向かせてくれるような、背中を押してくれるような歌詞。 味わい深さが出ているね。派手さはないけれども、曲の持つ重みが伝わってきます。1曲入りのシングルとしてリリースされました。

14. 深海

written by KAZUTOSHI SAKURAI Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN Produced by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

アルバムのラストを飾るミディアムバラードナンバー。 M-2「シーラカンス」と対を成すかのようなトラック。進化の過程にいるような、ちょっと迷っている自分たちの生き方、行き先を示してくれるかのような願いを感じます。

6th Album『BOLELO』● '97/3/5 release

ある意味、問題作とも言えるアルバム「深海」と対を成すかのような立ち位置でリリースされた、Mr. Children、6作目となるオリジナルアルバム。 シングル曲が5曲も入っていて、ベスト盤のような見方もできるけれども、一方で、アルバム曲の方はとてつもなく濃厚。 これ、シングルでうまくカバーされているけれども、実は「深海」と同じくらいに問題作なようにも思えます。 フォークロックテイストの曲、社会風刺を織り交ぜた歌詞、ポップに弾けまくりのナンバー、爽やかな曲に乗せてさらっと別れを歌う曲、どの曲もインパクトがあります。 それゆえ、アルバム曲とシングル曲が相反するかのように、まるで水と油のように思えてしまうアルバムかな。 陽なシングル、陰なアルバム曲という見方もできます。しかも、キャチーさは相変わらず武器になっていて、強力な一発二発をバンバンと撃ってきます。 そして、ラストに配された「Tomorrow never knows」が活動休止するMr. Childrenにとっても、迷いのない答えなのかもしれません。その結果、大大大ヒットを記録したアルバムとなりました。

1. prologue

Written by Kazutoshi Sakurai Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi & Mr. Children

アルバムのイントロダクション。ストリングスが飾っては、ゴージャスなオーケストレーションの音がダイナミックに展開。 うまい具合に次曲へと橋渡しをしてくれます。

2. Everything (It's you)

Written by Kazutoshi Sakurai Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi & Mr. Children

しばらくの活動休止を発表したMr. Childrenが放つシングルナンバーは、Mr. Childrenが今、桜井和寿が今、伝えたいことをストレートに表した1曲。 シンプルさの出た歌詞で、あなただけという想いを伝えてきます。フォーキーなロッカバラードなんだけれども、 サビ直前の「ダンダン」というドラムの遠が印象深いんだよね。ドラマ主題歌だったけれども、あまりその印象もないんだよな。

3. タイムマシーンに乗って

Written by Kazutoshi Sakurai Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi & Mr. Children

以外にヘビィな、ちょっとファンクテイストも出たロックチューン。桜井和寿のヴォーカルも、どこかしらぶっきらぼうな感じだね。 その分、日本語が聞き取りにくいけれども、いい感じに曲と融合しています。社会風刺だからこそ、あえて聞き取りにくいのかな。

4. Brandnew my lover

Written by Kazutoshi Sakurai Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi & Mr. Children

前曲同様に、音づかいがヘビィで、陰なMr. Childrenを聴かせるロックチューン。 出だしのヴォーカルも、妖しさたっぷりだね。「Killer」だの「Fuck」だの、ちょっと今までの桜井和寿にはなかったような歌詞が鋭く攻めてきます。 一方、メロディは意外にもシンプルというか、キャッチーさもあって覚えやすいですね。

5. 【es】 ~Theme of es~

Written by Kazutoshi Sakurai Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi & Mr. Children

お久しぶりとなるMr. Childrenのシングルナンバーは。自身の映画主題歌。 イントロのギターが随分とフォーキーなテイストなんだけれども、そこからグワーッと音が増えてきてはゴージャスに。 ドラマティックなサウンドで仕上げてきました。さすがはコバタケマジック。随分と渋いテイストを出してきた桜井和寿の歌詞とヴォーカル。 地震や事件が起きた年のリリースということで、「何が起こっても変じゃない時代」という言葉が突き刺してきます。

6. シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~

Written by Kazutoshi Sakurai Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi & Mr. Children

「es」に続くシングルナンバーは、痛快ロックチューン。イントロから力強さが出まくった音です。 中身はとても弾けまくった歌詞が踊り、Mr. Childrenの親しみやすさも伝わってきます。恋の駆け引き、エゴとエゴのバチバチした雰囲気をシーソーゲームに例えて展開。 久しぶりに、弾けまくったミスチルを、思う存分に味わえます。間奏のサックスも印象的だね。それ以上にインパクトのある、ジャケットの猿です。

7. 傘の下の君に告ぐ

Written by Kazutoshi Sakurai Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi & Mr. Children

軽快で疾走感のあるロックチューン。マイナー調のメロディがキリッとさせるテイストだね。どこかしら「Round About」に通じる力を感じます。 しかし、歌詞は見事に世相をぶった斬りです。さらに、サビでは韻を踏んで、キャッチーに聴かせてくれます。毒気のあるミスチルもまたよろし。

8. ALIVE

Written by Kazutoshi Sakurai Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi & Mr. Children

どっぷりグルーヴィーに、深い音を届けてくるミディアムチューン。メロディパートも深いラインを辿るように、とっても暗い。 そこからサビでの希望が出て来たかのようなメジャーコードの転換で、救われるような流れに思えます。それでも人は生きてゆく、という歌です。

9. 幸せのカテゴリー

Written by Kazutoshi Sakurai Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi & Mr. Children

一転して、ネオアコサウンドが心地よさを出す、これぞミスチルな1曲。そして、タイトルとは反面、別れをテーマにする生々しい歌詞がとっても切ない1曲です。 やはり桜井和寿のプライベートが影響しているのかな、と匂わせています。結局、別れを告げられる主人公なんだけれども、こんなに爽やかなサウンドに乗せて歌われても、全く悲しさは伝わってきません。 むしろ、この別れを乗り越えて次の恋へと進み出すようだ。

10. everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-

Written by Kazutoshi Sakurai Music by Kazutoshi Sakurai & Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi & Mr. Children

前作シングル「Tomorrow never knows」から1ヶ月でのリリースにこぎつけたシングルナンバー。 もともと「Tomorrow~」のc/wの予定だったけれども、あまりにも出来が良すぎてシングル化されたというお話。 でもって、アグレッシヴなロックサウンドに乗せて、世相をぶった斬る桜井和寿の歌詞が突き刺して来て、とっても痛快な1曲です。 サラリーマンや芸能男、女子高校生をぶった斬り。いいキレっぷりですよ。

11. ボレロ

Written by Kazutoshi Sakurai Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi & Mr. Children

アルバムのタイトルチューンでもあるバラードナンバー。淡々とした音をバックに、想いを込めた歌詞を届けてくる桜井和寿。 歌声もどこかしら儚い感じ。次第にオーケストレーションの音が入ってきては、壮大でダイナミックに。ボレロのリズムが躍動感を生み出してきます。かっこいいね。

12. Tomorrow never knows (remix)

Written by Kazutoshi Sakurai Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi & Mr. Children

Mr. Children、「Innocent World」に続くナンバーは、驚異の270万枚セールスをあげた大大ヒットバラードチューン。 ドラマの主題歌としてたイアプがついたけれども、やっぱり曲構成もいいし、覚えやすくて、染み渡るメロディラインにうっとりです。 心のまま僕は行く、それでも進み出す人の背中を押してくれる歌詞に、胸を打たれます。 アルバムでは、リミックスが施されて、プログラミングビートが生音ドラムに変わりました。迫力がやっぱり違うね。

7th Album『DISCOVERY』● '99/2/3 release

活動休止を経て、ついにMr. Childrenが活動を再開。シングル「終わりなき旅」「光が射す方へ」と、これまでのミスチルらしさをパワーアップさせて来たかと思えば、 このアルバムも相当ヘビィな内容になっています。「BOLELO」よりかは「深海」に近い感じかな。その「深海」で何かを「発見」したかのような希望と不安が入り混じる。 桜井和寿の歌詞も、どこかネガティヴなものが多いんだけれども、それをポジティヴなものに変化してゆく流れをこのアルバムで見せる。 前半「DISCOVERY」「アンダーシャツ」なんて暗い。でも「I'll be」で前向きになり、「終わりなき旅」「Image」で新たな一歩を突き進む決意を示すかのようだ。 さらに一回り以上に大きくなったミスチルがここにいます。

1. DISCOVERY

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

活動再開を果たしたMr. Children。そのアルバムのオープニングを飾るタイトルチューン。前作、前々作のオリジナルアルバムの要素を詰め込んで、 ギュッと固めてぶつけてくるかのような重たさを持つナンバーだ。このヘビィな音が、やはり活動休止明けともなると、かなり衝撃が起きる。 かなり勝負を仕掛けて来たのと同時に、一回りも二回りもバンドとして大きくなって帰って来た。何かを発見したのでしょう。

2. 光の射す方へ

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

活動再開の第2弾シングル。音使いがオリエンタルな雰囲気があって、工夫しているなぁ。何はともあれ、一癖も二癖もある桜井の歌詞がなんとも言えない。 社会にたまる鬱憤を晴らすかのように、激しくヴォーカルを聴かせてくれます。 テイストとしても、この曲をシングルとして発表することも、なかなか勝負を仕掛けて来たようだね。

3. Prism

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

ミスチルらしいミディアムテンポのロッカバラード。どこか切な的な音使いと、桜井和寿のヴォーカルが耳に届けられる。 「自分に嘘をつくのが上手くなってゆく」と、嘆きを訴えるような歌詞がグサッと刺さって来ますね。この曲もまた、かなりブルーな内容。

4. アンダーシャツ

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

この曲もまた、かなりのキレた感じの、振り切れたロックナンバーだね。でもって、ブラスがまたいい感じで効果を発揮しています。 まるでファンクなロックをぶつけてくる。社会批判の歌詞も、皮肉が効いているね。とにかくもう、何処かへぶつけたかったのように言葉、音、ヴォーカルが叩き込まれる。

5. ニシエヒガシエ

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

活動休止中に放たれたミスチルの問題作。イントロからして今までとは違うね。デジロックサンドをストレートにぶつかってくるトラックは、とにかくパンチがある。 桜井のメインヴォーカルの後ろで重なる本人コーラスもまた、インパクトになる。結局は生きてゆくんです。そんな不可抗力な人生ながらも、何かと前向きな気持ちになろうとする歌詞に背中を押される。 何はともあれ、サウンドがかっこいいし、インパクトあるジャケットにノックアウトだね。

6. Simple

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

アコースティックサウンドで、あったり優しく展開。すると思ったら、いきなりマイナス思考な歌詞に重たく沈んでゆく。 でも、そこから君が優しくしてくれて、とてもシンプルなことを探していたんだ、と言う気づきの歌です。いかにもミスチル。

7. I'll be

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

じわりじわりと聴かせてくれる始まり。アコースティックギターとピアノの音色がまるで夜明けのように。そして、光が差してくるようだ。 1つ1つの音が際立つアレンジが冴えているね。そして、言葉1つ1つにも重みがある。生きているという証を時代に刻もうと鼓舞する。9分にわたる大作です。

のちにシングルカットされては、アレンジを変更してとっても爽快かつキャチーに。この変身にはまた、拍手。

8. #2601

written by KAZUTOSHI SAKURAI Music by HIDEYA SUZUKI & KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

桜井と鈴木というコンビで共作をしたところに注目かな。アングラ系のロックチューンです。ヒリヒリするような音、そしてヴォーカルに、 熱がダイレクトに伝わって来ます。これまた、強力なナンバー。決してメジャー向きではない、裏ミスチル的な1曲。

9. ラララ

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

アコースティックなテイストでほんわかまったりと聴かせてくれる。ラララ。口ずさむだけで、難しいことを考えないでシンプルに生きていこうという想いが伝わってくる。 本当、難しく考えないでいいんだよね、人生。

10. 終わりなき旅

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

ついにミスチルが活動再開。休止中にシングルのリリースはあったものの、この曲で本格的に始動。 これまた、今までの苦悩を全て詰め込んだような重たいロッカバラード。しかし、サビに入ると、一気に光が差しては前向きにさせてくれる。 シンプルな言葉の組み合わせによって、とてつもなくポジティヴなストーリーが完成。この曲、この歌詞に救われた人も多いはず。とにかくミスチルの中でも1位2位を争うほどの人気曲。

11. Image

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & MR. CHILDREN

アルバムのラストを飾るバラードバラードチューン。ギターの音とストリングスが広がり、しっとりと染み込んでくるような楽曲。 この曲も、シンプルなメッセージが心強く響くね。

8th (Live) Album『1/42』● '99/9/20 release

Mr. Children、初のライブCDは、8枚目のアルバムとしてカウント。2020年現在、ライブCDのリリースは、後にも先にもこの1作のみ。しかも、完全生産限定盤ときたもんだ。 アルバム「DISCOVERY」で復活を遂げたミスチルが、そのアルバムを携えて、全国ツアーを42本敢行。その42本の中からの1本を抽出し、じっくりと届けてくれる。 アルバムの世界観をじっくりと聴かせてくれると同時に、ヒット曲を披露しては、観客との一体感などもあって、温かさも感じさせてくれます。 名曲盛り沢山の真剣勝負な1枚。アンコールの歌唱指導もいい感じだね。ブックレットも特殊で縦長サイズ、まるで写真集のような作りです。

ワーキャーワーキャーの大歓声の中で、M-1からスタート。もう、イントロのギターだけで随分とヘビィさが伝わって来ます。歌が始まると、一気に空気も変わるね。唯一無二の世界。 そこから流れるようにM-2へ。ギターの音がまた、インパクトあるんだな。桜井のヴォーカルも、ぶつけてくるような感じがまた、かっこいいんだ。 ドラムがガツンと響き、歌が始まると大歓声なM-3。そりゃ、大ヒットナンバー。もう、大盛り上がりなわけだ。そして、サビはお客さんに歌わせるとはね。ギター2本の音が鮮やかだ。 続いても、ギターの鮮やかな音が眩しいM-4。じっくりとヴォーカルを聴かせては、染み渡るんだな。それでいて、かなり世界を作っていて、引き込んできます。呑み込まれます。 活動休止前のシングルM-5も、どっしりと音を重ねて、じっくりと聴かせてくれます。サビの「STAY~」も、伸びやかなヴォーカルが響き渡るんだな。気持ちがいいね。 静かな中で始まるM-6。ギターの音もしっぽりと。桜井のヴォーカルも、随分と感情が入っています。約10分の壮大なステージに聞き入っていまいますね。 しっとりギターで、これまたしっぽりと聴かせてくれるヒットシングルナンバーM-7。手拍子が温かく響き渡る。オリジナルのトラックよりも、やっぱり音に深みと重みが感じられるね。そして、ラストのサビ前では、お客さんも歌ったりと、一体感がありますね。 ギターの音で魅了してくるM-8。こちらも手拍子が響き渡ります。温かいね。これはなんだか、ほっこりするな。

ガツガツドラムと味わいのあるギターの音がからむM-1。そして大歓声の海へ。なんかファンクな歌い方も様になっているアレンジ。最後の「もっと来い、もっと来い」っていうのがまた、いいな。 そのまま勢いに乗ってM-2。こちらもまた、攻めて来てかっこいいんだ。とにかくキレッキレだ。 これまたイントロだけで大歓声なM-3。よりロックなアプローチで、ガッツリと攻めてくる。とにかく音がかっこいいね。特に感想なんて、爽やかさとドロドロした雰囲気の混在がたまらない。 激しさ一転M-4。手拍子も自然に沸き起こる。さらにコーラスも誘って、観客大熱唱。からの「Thank you」。これは嬉しいね。アットホームなステージだ。心が温まる。 dなんじょコーラス第合戦も繰り広げられてからの、M-5は不意打ち。大歓声。そして、聞き入ってしまうよな。もうね、名曲過ぎるよ。とにかくダイナミックなステージ。 そしてM-6ですよ。もう、ノックアウトだね。この曲も言葉1つ1つがどっしりと伝わってくるんだな。ただ、ラストが転調転調で、ちょっと桜井もヴォーカルが辛そうだ。 さらにシングルナンバーM-7で、攻めて来ますよ。この曲もサビクライマックスの桜井ヴォーカルも冷や冷や。でも、ギリギリセーフで頑張った。

観客大合唱からのメンバー再登場。歌唱指導も入ってからのM-8。それを踏まえて、サビでは観客大熱唱だ。聞きながらも口ずさみたくなるね。いい曲だ。 しっとりナンバーM-9も染み渡る。そして、中盤はガッツリと。 イントロだけで大歓声な名バラードM-10。これはもう、うっとりです。どっしりサウンドと言葉がダイレクトにぶつかってくる。感動ですよ。

9th Album『Q』● '00/9/27 release

Mr. Children、9枚目のアルバムは、タイトルそのまま「Q」。ちなみに、前作ライブアルバム「1/42」も8作目のアルバムとしてカウントされています。 さて、こちらのアルバム「Q」は、これまた掴みどころがないというか、掴みにくいというか。シングルナンバー「口笛」「NOT FOUND」ではキャチーさやポップさを前面にして、 これぞミスチルなテイストの楽曲で引き込んできましたが、アルバム全体では、Questionがよぎる。冒頭2曲「CENTER OF UNIVERSE」「その向こうへ行こう」で、かなり攻めた音をぶつけて来ては、 驚き戸惑ってしまうね。その後もヘビィなテイストやブルースを味わせてくれたりと、とにかくいろいろな角度からミスチルロックを聞かせてくれる。 どの曲もQualityには自信があるほどに、堂々としているんだよね。そして、ラスト2曲で、全てを包み込んでまとめてくる。色々と凄さを感じさせるね。

1. CENTER OF UNIVERSE

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & Mr. Children

アルバムのオープニングを飾る身でィアムロックチューン。ギターやベースの音がどっしりと奏でられている。 「宇宙の中心」と付けられたタイトル同様に、壮大な世界を聞かせる。1番がおわっ、シャウトのように言葉をたたみかけてくる桜井ヴォーカルに圧倒されては、 曲の世界がどんどんと膨らんでゆく。そう、「総てはとらえ方次第」だな。

2. その向こうへ行こう

written by KAZUTOSHI SAKURAI Music by Mr. Children Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & Mr. Children

ギターの音が香ばしい、ミディアムロックチューン。前曲といい、流れを生み出してくるね。事実を知って腰砕け。 でも、その向こうへいくために、頑張るしかないのです。随分とひねった歌詞とサウンドだけれども、メッセージは結構シンプルだよね。

3. NOT FOUND

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & Mr. Children

「口笛」に続くシングルナンバー。ギターの音がざっくりと入って、どっしりと聞かせてくるロックナンバー。 この3連のリズムに心も体も揺れるんだ。意外とストリングスの効果も絶大です。ネット世界の「404 NOT FOUND」をタイトルに持って来ては、 僕にあなたの感情や感カウをうまく表すラブソング。メロディがまた、いいんだな。サビラストの高音部分が染み渡って来ますよ。

4. スロースターター

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & Mr. Children

ひねくれた音、ヘビィなロック、えぐるように音をぶつけてくるナンバー。 桜井ヴォーカルの表現力がポイントになるね。がむしゃら感、何かを狙うようだったり、ヒソヒソと何かを企むかのように。 秘めたる力を放つかのように、今動き出した。

5. Surrender

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & Mr. Children

ざっくりギターにピアノ、そして弦の音も加わって、随分と真剣で重たい雰囲気を出してくるミディアムスローのナンバー。 随分とフォークな感じ。そして、「I surrender」と「愛されんだ」をかけている歌詞もまた注目だね。

6. つよがり

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & Mr. Children

優しく柔らかな音で聞かせてくれるバラードナンバー。ストリングスも彩っては、まろやかに展開。 どこか躊躇している相手に対して、「強がらなくていいよ」「素直になろうよ」と、嗜める歌。向き合って、抱き合って、わかり合うことが全てだね。

7. 十二月のセントラルパークブルース

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & Mr. Children

ニューヨークが舞台のブルースロック。イントロがフェイドインして来ては、なかなかかっこいい音を出してくる。 バンドサウンドにピアノをプラスして、いかにもな音で引き込んできたね。そして、ぶっきらぼうでべらんめえ風な桜井ヴォーカルがいい味を出してくる。 ミスチルらしくなくとも、ミスチルになってしまうんだな。

8. 友とコーヒーと嘘と胃袋

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & Mr. Children

タイトルが不思議でインパクトがあるんだ。この4つについてのエピソードを1つ1つ歌にしてくる。なかなか面白い展開だね。 音はシンプルなミスチルロック。それを一気にひっくり返す間奏での桜井シャウト。ヴォーカルの音を抑えても、かなり熱が上がっているんだ。 全てを食べて、エネルギーと筋肉にしてしまおうという、肉食な1曲。

9. ロードムービー

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & Mr. Children

カラッと晴れたようなポップロック。初期ミスチルを思い出させてくれるようなアレンジで、なんか安心するね。 ストーリーのある歌詞も、染み渡る1曲。僕と君の関係がどんどんと深まってゆくような流れが愛おしいね。

10. Everything is made from a dream

written by KAZUTOSHI SAKURAI Music by Mr. Children Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & Mr. Children

「すべては夢で作られた」というタイトルがサウンドをそのまま表しているかのようだね。ミディアムナンバー。 どこか幻想的。どこか寝ぼけたような音がどんどんと生き生きしていく。それがサビで一気にキャッチーでポップに。 2番からはグルーヴィーでダンサブルに変身。間奏での多重ポエトリーリーディングまた、世界を作るんだ。

11. 口笛

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & Mr. Children

「DISCOVERY」「I'll be」とリリースを続けて来たMr. Children。新年明けてシングルをリリース。 この曲がまた、This is ミスチルなシンプルなミディアムロックチューン。優しいメロディに乗せて、これから先も一緒に過ごそうという思いを伝えてくる歌詞がまた、温かくていいね。 冬の情景と合わせて、じんわりと伝わって来ます。

12. Hallelujah

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & Mr. Children

賛美歌やゴスペルでお馴染みのフレーズ「ハレルヤ」。それをタイトルにしては、じっくりと聞かせてくれるナンバーです。 まずはハイトーンの桜井ヴォーカルで幻想的に。サビに入ると、ガツンとぶつけてくる1曲です。そして、君に対してストレートなラブソングなわけで。 「どんまい」と「Don't Ask Me」で韻を踏んだりした歌詞も注目です。

13. 安らげる場所

written by KAZUTOSHI SAKURAI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI & Mr. Children

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。しっとりピアノをベースに、そっしてストリングスが飾っては、語るように歌う桜井和寿の表現力が力を出してくる。 いつまでも一緒に君といたい、安らげる場所で、というラブソング。アルバムの全体の謎を解き解くような、完結させるような曲だね。

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