album

1st Album『Kylie』● '88/6/4 ('12/11/7 Reissue on Japan) release

オーストラリア出身の歌姫、Kylie Minogueの記念すべきデビューアルバム。ユーロビートでは世界を席巻する勢いのPWLが後ろ盾でサポートし、とってもポップでキャッチーな作品が誕生した。 デビュー曲となったカバー曲「THE LOCO-MOTION」はじめ、もはやKylie Minogueの代名詞でもある「I SOULD BE SO LUCKY」や、 日本ではWinkなどがカバーしておなじみの「TURN IT INTO LOVE」など、シングルナンバー5曲のてんこ盛りでパンチを効かせる。 とにかく、これで踊らないわけがない。Kylie自身も、とっても楽しくキュートなヴォーカルを聞かせてくれては、瑞々しく輝いています。 音が時代を見事に表した名盤ですね。鮮やかなダンスサウンドと煌くキーボードのおおとがとっても輝かしい。ここから彼女の山あり谷ありの歌手人生が始まったわけです。

1. I SOULD BE SO LUCKY

WRITTEN PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AITKEN WATERMAN

Kylie Minogueが世界のスターの仲間入りを果たしたくらいに大ヒットしたナンバー。 いかにもPWLなお仕事の、軽やかユーロビートに乗せて、キャッチーに「ラッキー!ラッキー!ラッキー!」とキュートに歌い上げるKylie Minogueがかわいいね。 とにかく、この曲の持つポップの力がハンパない。韻を踏んだ歌詞は御愛嬌程度だけれども、4つ打ちに乗せたキャッチーなメロディにノックアウト。心も体も弾けまくりの1曲です。

2. THE LOCO-MOTION

PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AITKEN WATERMAN WRITTEN BY G GOFFIN & C KING

Kylie Minogue、記念すべきデビューナンバーは、あの有名な曲のカバー。 そして、ダンスポップに変身しては、Kylie Minogueの明るく元気なイメージをそのままに、弾けたユーロビートで輝きを増す。これはもう、大ヒットですよ。

3. JE NE SAIS PAS POURQUOI

WRITTEN PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AITKEN WATERMAN

フランス語のタイトルで、ちょっとおしゃれなイメージを前面に出してきたKylie Minogue。こちらの曲も、ポップに弾むビートを携えて、 Kylieが伸びのあるヴォーカルを聞かせてくれます。フランス語で歌うところにも注目だね。キャッチーに包み込んでくるシングルナンバーです。

4. IT'S NO SECRET

WRITTEN PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AITKEN WATERMAN

軽やかで鮮やかに輝くミディアムナンバー。Kylie Minogueのヴォーカルも、とっても晴れ晴れしています。 元気いっぱいに、とても楽しく。でも、歌詞の方は、ちょっと切ないね。あなたは私が思うほどに、私を愛していなかった。と来たもんだ。

5. GOT TO BE CERTAIN

WRITTEN PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AITKEN WATERMAN

リズミカルでムードたっぷりのシングルナンバー。結構、落ち着いたKylieのヴォーカルに注目。楽しんでいるというよりかは、伝えるような感じ。 キャッチーなメロディで、PWL流ユーロビートも手伝って、よりポップなKylie Minogueを聞かせてくれました。

6. TURN IT INTO LOVE

WRITTEN PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AITKEN WATERMAN

日本ではWinkや西条秀樹のイメージが強いけれども、本家はこちらのKylie Minogue。うれしいことに、日本のみで発売されたシングルナンバー。 程よいミディアムテンポのユーロビートに乗せて、切々と歌い上げるKylie Minogueがまた、かわいいですね。伸びやかなヴォーカルも、曲の持つ雰囲気をダイレクトに伝える。

7. I MISS YOU

WRITTEN PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AITKEN WATERMAN

スィングのような心地の良いリズムビートで楽しませてくれるミディアムチューン。 パーカッションのような音も軽やかに、Kylieのヴォーカルも、「あなたが恋しい」と力強さが出ています。

8. I'LL STILL BE LOVING YOU

WRITTEN PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AITKEN WATERMAN

ちょっとメロウな感じを出してきたミディアムポップチューン。Kylieのヴォーカルも、どこかしら切なさを含んだ雰囲気で。 「私、心から強くなる」とは言ったものの、やっぱりあなたを忘れられないの。なんだか複雑な心を歌っていますね。

9. LOOK MY WAY

WRITTEN PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AITKEN WATERMAN

おっ、なんだかグルーヴィーでクールな雰囲気を放って きたね。かっこいいぞ、Kylie。ベースの音も力強く、1980年代の力強さの出たサウンドを聞かせてくれます。Kylieのヴォーカルも、なんだかたくましいね。

10. LOVE AT FIRST SIGHT

WRITTEN PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AITKEN WATERMAN

軽やかポップなユーロビートを彷彿とさせるダンスポップチューン。もう、歌詞の内容どおりに、ウキウキ感が弾けまくっています。 明るく楽しいKylieも、キャッチーに華を添える。ちなみに、後に同名タイトルのシングルナンバーをリリースするKylie。まったく別物で、どちらも素敵だ。

Remix Album『Kylie's Remixes』● '89/3/16 release

Kylie Minogueから、日本だけの特別プレゼント。デビューアルバム「Kylie」に収録されているシングルナンバーの別バージョンを中心に、9曲を収録したリミックスアルバムを届けてくれました。 ベースとなっているのは、12インチシングルや、シングルB面に収められたロングバージョンなど、時代が時代なだけに、ディスコフロアで踊れるようなトラックが中心。 大胆な変身を遂げたミックスまでには至っていないものの、シングル感覚で楽しめるトラックが中心ですね。 日本のみでシングルカットされた「TURN IT INTO LOVE」は、別バージョンが作られていないために、オリジナルバージョンで収録。あえて収録しなくても良かったのに、人気曲だからこそのサービスかな。 シングルB面に収録されていた「MADE IN HEAVEN」のリミックスをはじめ、日本未発表ミックスも収録されているのが本当にうれしいね。軽やかなKylie Minogueを堪能できる1枚です。

1. I SOULD BE SO LUCKY (The Bicentennial Remix)

言わずと知れた大ヒットナンバーのリミックスチューン。ベースのビートを強調させたうえで、ピコピコポコポコと周りの音も飾り立てる。 曲が進行するにつれて、サビも色鮮やかになってゆくね。間奏じゃ、いかにも12インチなエクステンデッド技で引っ張る引っ張る。

2. GOT TO BE CERTAIN (Remix)

冒頭部でKylieのヴォーカルをサンプリングしまくりで、随分と楽しませてくれます。なんだか、大胆な仕上がりだね。 そのせいなのか、ビートがより強力になったと感じるなぁ。コーラスも、結構前面に出てきたような感じもするね。

3. THE LOCO-MOTION (The Sankie Remix)

デビューナンバーでもあり、カバーでもある曲のリミックス。テクノ/ハウスサウンドを前面に出してきては、とにかく踊らせる仕様に大変身。 バチバチのユーロビートがさらに生きるトラックだね。さすがは1980年代の輝かしきサウンド。とにかく華やか。そして、6分半を堪能せよ。

4. JE NE SAIS PAS POURQUOI (Moi Non Plus Mix)

オリジナルのクールな雰囲気そのままに、低音ビートとヴォーカルの一体感を聞かせてくれるようなリミックス。 まぁ、12インチならではのロングバージョン要素が強いけれども、たっぷりと楽しませてくれます。

5. TURN IT INTO LOVE (Album Version)

*1st Album 「Kylie」 収録*

6. IT'S NO SECRET (Extended Version)

その名の通り、オリジナルテイクより延ばしたバージョンで。より曲を、よりサウンドを味わえるバージョン。 力強いビートとKylie Minogueのヴォーカルとの相性がいいと再確認。

7. JE NE SAIS PAS POURQUOI (The Revolutionary Mix)

頭の入り部分が、なんだか元のイメージが亡くなってしまうほどにディープな雰囲気を漂わせている。でも、そこが逆にいいね。 クールなKylie Minogueです。中盤とかは元のトラック部分を使っても、やっぱり全体的にディープでかっこいい仕上がり。

8. I SOULD BE SO LUCKY (New Remix)

Kylie Minogueのおなじみ大ヒットナンバーのリミックスチューン。オリジナルよりも、よりピコピコ感を増して、ポップに変身。 大胆な変身までは行かないものの、より楽しさがアップするようなトラックだね。Kylie Minogueのポップな面が際立った1曲。

9. MADE IN HEAVEN (Made In England Mix)

これまたポップな4つ打ちビートで、いかにもPWL仕様なユーロビートを振りまいてきます。 ちょっとミステリアスでクールな雰囲気で歌うKylie Minogueを盛り上げるように、ポップに弾けるリミックス。軽やかでカラフルなKylieをお届け。

2nd Album『Enjoy Yourself』● '89/10/9 ('12/11/7 Reissue on Japan) release

デビューアルバムが大ヒットを記録したオーストラリア出身の歌姫、Kylie Minogueの2枚目となるオリジナルアルバム。 こちらは、前作「Kylie」の美味しいところを上手く踏襲していながらも、音の幅やヴォーカルに成長した様子が伺えるアルバムとなっております。 タイトルのごとく、思う存分に楽しんでいる様子が伝わってきますね。 このアルバムには、「HAND ON YOUR HEART」「WOULDN'T CHANGE A THING」「NEVER TOO LATE」「TEARS ON MY PILLOW」 と4枚のヒットシングルを含んでいて、とっても強力ですね。初期のPWLユーロを心地よく聞かせてくれるものだから、聞いているこっちまでもがウキウキワクワクさせられますね。 その他、「TELL TALE SIGN」なんかはムードたっぷりだったり、アダルトフレーバー放出の6拍子ナンバー「HEAVEN AND EARTH」などもあり、随分といろいろな面で挑戦の姿勢が伺えますね。 Kylie Minogue、飛躍の1枚なんじゃないでしょうか。全10曲と、少ない曲数ながらに、ヴォリューム感たっぷり。

日本盤は、初回限定でBOX仕様だったり、おまけにポストカードのセットが付いていたりと、豪華なんです。

1. HAND ON YOUR HEART

STOCK / AITKEN / WATERMAN

待望の2nd Album「Enjoy Yourself」からの1st Singleは、直球のPWLユーロで、ポップに聞かせてくれる。これぞKylie Minogueの王道だよね。 歌詞の方は、切ないけれども、Kylie Minogueのヴォーカルは、キラキラで明るく、4つ打ちビートとキャッチーなサビのメロデイで虜にさせてくれます。

2. WOULDN'T CHANGE A THING

STOCK / AITKEN / WATERMAN

こちらは2nd Albumから2枚目となるシングルナンバー。ミドルテンポの心地よいビートとともに流れるメロディがちょっと切なく、 それでいて胸に染み渡るようないい曲なんだよね。ちょっとクセのあるマイナー調が聞いた良曲です。

3. NEVER TOO LATE

STOCK / AITKEN / WATERMAN

この曲は、2nd Album「Enjoy Yourself」から3枚目のシングルナンバー。この曲もマイナーメロディが生きたポップチューン。 Kylie Minoqueのヴォーカルも、伸びやかであると同時に、ちょっと陰を感じたりもする。ま、歌詞の内容はあなたに夢中なの、気づいてよ。みたいな感じなんだけれどもね。

4. NOTHING TO LOSE

STOCK / AITKEN / WATERMAN

メロウな哀愁ユーロを聞かせてくれるミディアムナンバー。元気いっぱいというよりも、じっくりと聞かせてくれるようなKylie Minogueのヴォーカルに注目。 巧みな流れで驚かせるサビのメロディも、今までとはちょっと違う雰囲気で魅了してきます。

5. TELL TALE SIGNS

STOCK / AITKEN / WATERMAN

バラードナンバーは、とってもムードたっぷりのジャジーなトラック。 Kylie Minogueのヴォーカルをトコトン堪能できる、うっとりとさせてくれる曲だ。ドラマティックで、Kylie Minogueの新しい世界を聞かせてくれます。

6. MY SECRET HEART

STOCK / AITKEN / WATERMAN

随分とドラマティックなナンバー。ここではユーロビートからちょっと離れて、等身大のポップソングを聞かせてくれます。 なんだろう。夢見る乙女のような雰囲気が漂っているね。

7. I'M OVER DREAMING (OVER YOU)

STOCK / AITKEN / WATERMAN

直球ダンスポップのウキウキワクワクチューン。これぞKylie Minogueな元気いっぱいのダンスナンバーだね。 新しさと懐かしさの交差するメロディに耳を奪われます。ポップなビートがとってもキュートで、キャッチーな雰囲気を作ります。

8. TEARS ON MY PILLOW

BRADFORD / LEWIS

カバーナンバーは、元々、Little Anthony and The Imperialsの曲。心地の良い3連バラードに乗せて、ゆったりと聞かせてくれるKylie Minogueです。 ハートフルでドリーミングなサウンドで包み込んでくれます。2nd Album「Enjoy Yourself」から4枚目のシングルとしてカットされました。

9. HEAVEN AND EARTH

STOCK / AITKEN / WATERMAN

6拍子と、これまた複雑なナンバーをぶつけてきたKylie Minogue。どこかしら、ノスタルジックな雰囲気もあって、アダルトフレーバーを漂わせて来ましたね。 バックのコーラスも手伝って、よりドリーミングな雰囲気に包まれています。

10. ENJOY YOURSELF

STOCK / AITKEN / WATERMAN

アルバムのタイトルチューンは、タイトルそのままに楽しんでいる様子が伝わってくる極上ポップチューン。 とにかく「楽しんで!」というメッセージの元、Kylie Minogueも弾けていますね。極上のキャッチーさで、とにかく楽しんで行こうよ!

3rd Album『Rhythm of Love』● ’90/11/12 ('12/11/7 Reissue on Japan) release

Kylie Minogueのアルバムも、3枚目。冒頭「BETTER THE DEVIL YOU KNOW」からもわかるように、ユーロビートよろしくPWLサウンドで今回も攻めに攻めてきます。 4つ打ちビートに腰を打つキャッチーソングてんこ盛り。 ただ、当時はアメリカ進出も狙っていたのか、例の3人はユーロで、Kylie自身が手がけるナンバーはR&B寄りのアプローチで聴かせてくれたりと、過渡期のような時期にも見えますね。 やはりシングルカットされた「BETTER THE DEVIL YOU KNOW」「STEP BACK IN TIME」「WHAT DO I HAVE TO DO」「SHOCKED」のキャッチーさにはかなわないけれども、 Kylie Minogueの挑戦も感じさせるね。ポップなテイストと、クールなテイスト、二面性を出したオリジナルアルバムで、印象もちょっと変わってきましたね。

日本盤は「BETTER THE DEVIL YOU KNOW」の別ミックスを特別に収録。

1. BETTER THE DEVIL YOU KNOW

WRITTEN AND PRODUCED BY STOCK AITKEN WATERMAN

ユーロビートバリバリのナンバーで、Kylie Minogue健在をアピールする1曲。非常にポップなのは、やっぱりプロデューサーチームの三位一体感が出まくっているからかな。 これぞPWLなトラックと、キュートで伸びのあるKylieのヴォーカルが響く極上キャッチーチューン。「悪魔に抱かれて」っていう邦題も、なんだかすごいな。

2. STEP BACK IN TIME

WRITTEN AND PRODUCED BY STOCK AITKEN WATERMAN

マイナー調のメロディが非常に癖になるナンバーは、アルバム「rhythm of love」から2枚目のシングル。 1970年代のダンスシーンをテーマに、懐かしくも新しいトラックで攻めてきます。かつ、非常にポップなトラックが、腰を打ってくるね。ソウルを感じさせる1曲で、踊りまくれ。

3. WHAT DO I HAVE TO DO

WRITTEN AND PRODUCED BY STOCK AITKEN WATERMAN

これまた直球ユーロビートで極上キャッチーに攻めてくるアップテンポナンバーです。Kylieもクールな雰囲気をサラッと感じさせるヴォーカルだね。 それでいて、トラックの方はアゲアゲキャッチーチューンで、押し寄せるビートの波に呑み込まれます。

アルバムから3枚目のシングルとしてカットされた際は、リミックスが施されて、新しいバージョンでよりリズミカルに。

4. SECRETS

WRITTEN AND PRODUCED BY STOCK AITKEN WATERMAN

秘密好きのKylie Minogue。「It's No Secret」とはなんら関係ない、新たな秘密のナンバーは、ポップなビートを軽快に放つトラックです。 典型的なダンスビートをバックに、ノリノリと歌うKylieが楽しそうだね。

5. ALWAYS FIND THE TIME

WRITTEN AND PRODUCED BY STOCK AITKEN WATERMAN

他の曲に比べると、ビートにパンチがあって、なかなかの張りのあるナンバーだね。 そこに爽やかメロディと伸びのあるKylieのヴォーカルが響き渡る。サビのコーラスが効果大だ。

6. THE WORLD STILL TURNS

WRITTEN BY KYLIE MINOGUE, MICHAEL JAY & MARK LEGGETT PRODUCED BY MICHAEL JAY

ミドルテンポのグルーヴィーなトラックは、Kylie Minogueも製作に参加した1曲。伸びやかで心地の良いヴォーカルとリズムが舞う。 ヴォーカルパフォーマンスがいつも以上にかっこいいね。さらに間奏のサックスがムードを出す。引っ付こうが離れようが、世界は回るということだ。

7. SHOCKED

WRITTEN AND PRODUCED BY STOCK AITKEN WATERMAN

チキチキ4つ打ちビートで進行するポップチューン。イントロからビートのバックでエッジの効いたギターが響いていたりと、攻めを感じさせるユーロチューン。 ただ、他のアルバム曲同様、そこまでインパクトがあるわけではない感じかな。

アルバム「rhythm of love」から4枚目のシングルとしてカットされた際、DNAがリミックスを担当。勝負を仕掛けてきましたが、より弾み、よりグルーヴィーに。 ヴォーカルも前面に出てきて、Kylie Minogueがかっこよくなっています。一番の変更点は、ラップが追加されたことですかね。熱いです。

8. ONE BOY GIRL

WRITTEN BY KYLIE MINOGUE & WILLIE WILCOX PRODUCED BY KEITH“KC”COHEN

プロデュースがあのKEITH“KC”COHENということで、ダンサブルなサウンドで聴かせてくれるポップチューン。Kylie自身も製作に携わっていたり、意欲を感じさせるね。 ラップコーラスがさらに勢いを加速させる。パンチが効いていて、なかなかクールでかっこいいね。

9. THINGS CAN NLY GET BETTER

WRITTEN AND PRODUCED BY STOCK AITKEN WATERMAN

いい感じに弾む4つ打ちビートに、攻めの姿勢を感じるアッパーなトラック。 これまた、いつもの3人が徹底的に仕上げてきたトラックは、Pete Hammondのミックスも効いてきました。Kylieのヴォーカルにも、勇ましさを感じますね。

10. COUNT THE DAYS

WRITTEN BY KYLIE MINOGUE & STEPHEN BRAY PRODUCED BY KEITH“KC”COHEN & STEPHEN BRAY

Kylieも製作に参加したグルーヴィーな1曲。ミドルテンポをしっかりと捉えて、Kylieもいつも以上にクールにかっこいいヴォーカルで魅了してきます。

11. RHYTHM OF LOVE

WRITTEN BY KYLIE MINOGUE & STEPHEN BRAY PRODUCED BY KEITH“KC”COHEN & STEPHEN BRAY

3rd Albumのタイトルナンバーは、まさしくグルーヴィーなリズムを感じさせるミドルチューン。 サウンドがいかにもなダンストラックは、Kylieが製作にも参加している本気度100%の曲ですね。間奏のサックスもセクシーに染めてゆく。かっこいいKylieがここにいます。

12. BETTER THE DEVIL YOU KNOW (THE MAD MARCH HARE MIX)

WRITTEN AND PRODUCED BY STOCK AITKEN WATERMAN

リミックスチューンは、大きく様変わりしたトラックではなく、エクステンデッドに近い形で、ポップに聴かせてくれる。 間奏でのキーボードの弾み具合もなかなかいいね。

4th Album『Let's Get to It』● ’91/10/14 ('91/12/1 on Japan, '12/11/7 Reissue on Japan) release

Kylie Minogue、前作「Enjoy Yourself」から1年ぶりとなる4枚目のアルバム。今作は、アイドルからアーティストへと変化を遂げる過程の中の、Kylieの変化を感じられる作品。 収録曲の何曲かはKylie自身も制作に参加しており、次のオリジナル作へのシフトチェンジ、橋渡し的な作品となっています。 Stock & Watermanとのタッグは強固で、しっとりポップでキャッチーな作品を届けてくれるところも頼もしい。 1st single「WORD IS OUT」で、まさしくアーティスト路線に走ると思いきや、2nd singleでは、「GIVE ME JUST A LITTLE MORE TIME」をカバーしてポップに聴かせてくれたり、 3rd singleではマイナー調のメロディで引き込む「FINER FEELINGS」をカットしたりと、なかなかの面白さが出ているね。「LET'S GET TO IT」、前向きなアルバムタイトルが全てを表すような1枚です。 日本版は、初回限定で3曲のインストを収録したボーナス8cmCD付き。それにしても、この邦題はどうなんでしょうか?

1.

2.

3.

WORD IS OUT (instrumental)

WHAT DO I HAVE TO DO (7”instrumental)

STEP BACK IN TIME (7”instrumental)

1. WORD IS OUT

WRITTEN BY STOCK & WATERMAN PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AND WATERMAN

ファンクな要素をぶつけるアーバンソウルなミディアムチューン。 これまでのユーロビートバリバリ弾けるポップチューンと比べると、ちょっと路線変更。Kylie Minogueの新しい世界を覗かせる1曲ですね。 バックのコーラスが強力なんだけれども、それ以上にホーン隊がいい仕事をしています。 とってもグルーヴィーかつキャッチーに仕上げるトラックは、アルバム「Let's Get to It」からの1st singleです。

2. GIVE ME JUST A LITTLE MORE TIME

WRITTEN BY DUNBAR & WAYNE PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AND WATERMAN

Chairmen of the Boardのカバー。アルバムから2枚目のシングルとしてカットされました。ポップで明るく、これぞKylie Minogueな印象を振りまくナンバーですね。 伸び伸びに歌うKylieからは、清々しさが伝わってきます。心地の良いスィングビートも決まって、自分のものにしている感じだね。中盤の巻き舌がポイント。ダララララ。

3. TOO MUCH OF A GOOD THING

WRITTEN BY STOCK, WATERMAN & MINOGUE PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AND WATERMAN

アーバンポップなサウンドで魅了してくるミディアムグルーヴチューン。アイドルというよりもアーティストらしさが前面に出ているような、 かっこいいナンバーです。アルバムタイトルにもなっている「Let's Get To It」というフレーズを組み込んで、ポジティヴな姿勢を見せるKylie Minogueです。

4. FINER FEELINGS

WRITTEN BY STOCK & WATERMAN PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AND WATERMAN

グルーヴィーでイントロから不思議な雰囲気を醸し出すミディアムナンバー。 Kylie Minogueの静の面を見せて、じっくりと聴かせてくれます。煌びやかなサウンドの中で、マイナー調のメロディが引き立ちますね。 Kylie Minogueが、アイドルからアーティストへのシフトチェンジするような姿が、垣間見られるような1曲です。

5. IF YOU WERE WITH ME NOW (Duet with Keith Washington)

WRITTEN BY STOCK / WATERMAN / MINOGUE / WASHINGTON PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AND WATERMAN

Kylie MinogueとKeith Washingtonによるデュエットナンバー。 もう、このご時世ならではの煌びやかでメリハリのある大人のバラードです。丁寧な味付けの演奏をバックに、2人のヴォーカルが美しく響き渡ります。3分のコンパクトさがいいね。

6. LET'S GET TO IT

WRITTEN BY STOCK & WATERMAN PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AND WATERMAN

アルバムのタイトルチューンは、軽快な打ち込みトラックで、アダルトフレーバーをを醸し出すミディアムトラック。 兎に角前向きな歌詞を、Kylie Minogueが気持ちよさそうに歌声を響かせる。極上のキャッチーさがあるわけではないけれども、さらっとかっこよく聴かせてくれるナンバーです。

7. RIGHT HERE, RIGHT NOW

WRITTEN BY STOCK, WATERMAN & MINOGUE PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AND WATERMAN

軽やか4つ打ちビートを聴かせるハウストラック。ウキウキワクワクなサウンドで、今、ここにあなたがいてほしいという想いを届けるナンバー。 元気一杯のサウンドとヴォーカルながら、内容は切なさをちょっと醸し出しているね。

8. LIVE AND LEARN

WRITTEN BY STOCK, WATERMAN & MINOGUE PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AND WATERMAN

深みのある4つ打ちビートで渋さも出すミディアムポップチューン。 この曲も、キャッチーに引き込んでくるというよりかは、じっくりと聴かせるタイプの曲。じっくりと聞いて、噛み砕くような曲だね、歌詞はとっても前向きです。

9. NO WORLD WITHOUT YOU

WRITTEN BY STOCK, WATERMAN & MINOGUE PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AND WATERMAN

爽やかなアコースティックギターをバックに歌い上げるKylie Minogue。 伸びやかなヴォーカルが広がり、とっても爽やかな曲になっています。あなた無しは考えられないという想いを伝えるナンバーです。

10. I GUESS I LIKE IT LIKE THAT

WRITTEN BY STOCK, WATERMAN & MINOGUE PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AND WATERMAN

アルバムのラストを飾るのは、4つ打ちビート炸裂のダンスポップチューン。レイブよろしく、時代を表すようなテクノサウンドで、 熱をダイレクトにぶつけてきます。とにかくシンセの弾けっぷりがたまらないね。ただ、歌詞はもうノリで突き抜けている感じ。あまり意味ないね。

Remix Album『Kylie's Remixes Vol. 2』● ’92/7/21 on Japan release

Kylie Minogueのリミックス集第2弾。第1弾以降に発表したトラックから、「Rhythm of Love」yや「Let get to it」収録シングルのリミックスを中心に、 全11曲を収録。「Better the devil you know」や「What do I have to do」などのヒットシングルも、より一層弾んで、躍動感あふれるトラックに変身。 「Word is out」や「Give me just a little more time」などは、12インチミックスということで、オリジナルを延ばして、より味わい深さを堪能できるトラックになっています。 そのほか、シングルB面でもあった「Do you dare」「Closer」などを収録。Kylie Minogueの楽曲を別角度から楽しめる作品になっています。

1. BETTER THE DEVIL YOU KNOW / U.S. MIX

REMIXED BY KEITH“KC”COHEN

オリジナルをパワーアップさせたグルーヴィーナリミックス。 ビートが強調されては、ベースラインが濃い仕上がりです。軽やかさというよりかはリズム重視な、力のあるトラックですね。

2. STEP BACK IN TIME / WALKIN RHYTHM MIX

MIXED BY PHIL HARDING & IAN CURNOW

4つ打ちで始まるグルーヴィーナリミックストラック。SEがSFっぽく、クールでかっこいいね。ギターも加わってきます。 ピコピコデジタルサウンドをまとっては、いよいよ始まる本編。そして、たっぷりと8分。

3. WHAT DO I HAVE TO DO / U.K. REMIX

REMIXED BY PETE HAMMOND

「wow wow」というKylie Minogueのヴォーカルをサンプリングして、効かせて始まるピコピコテクノリミックス。 さすがPete Hammondな音づかいで、弾けまくったトラックになっています。

4. SHOCKED / DNA MIX

REMIXED BY DNA FOR T-ON PRODUCTIONS

DNAがリミックスを担当。勝負を仕掛けてきましたが、より弾み、よりグルーヴィーに。 ヴォーカルも前面に出てきて、Kylie Minogueがかっこよくなっています。一番の変更点は、ラップが追加されたことですかね。熱いです。

5. WORD IS OUT / 12” VERSION

MIXED BY PHIL HARDING

イントロからもう、グルーヴィーにかまして延ばしてきました。期待が高まるバージョンですね。とっても濃いのに、キャッチーさがより際立ったトラックになりました。 オリジナルよりも約1分半ほど長くなった約6分バージョン。

6. IF YOU WERE WITH ME NOW (DUET WITH KEITH WASHINGTON) / EXTENDED VERSION

MIXED BY PHIL HARDING

イントロを少々付け足して、盛り上がりに拍車をかけてきます。そして、本編はじっくりと5分で味わう、大人のデュエットです。

7. KEEP ON PUMPIN IT (VISIONMASTERS featuring KYLIE MINOGUE) / 12” VERSION

MIXED BY PHIL HARDING

イントロから気持ちを高ぶらせるような、躍動感を出してきます。そして、ピコピコ攻める攻める。4つ打ちテクノで圧倒してきます。

8. GIVE ME JUST A LITTLE MORE TIME / 12” VERSION MIX

MIXED BY DAVE FORD

イントロでいきなり巻き舌をまくしたてるから、びっくり。エクステンデッドバージョンは、オリジナルよりも1分半ほど長いけれども、 オリジナルのトラックがベースになっています。中盤ではブラスが華やかになっています。

9. FINER FEELINGS / BROTHERS IN RHYTHM 12” MIX

REMIXED WITH LOVE FROM BROTHERS IN RHYTHM FOR DMC

Brothers In Rhythmによる12インチリミックス。イントロを伸ばして、よりじっくりと味わえます。 煌びやかなSEも、ゆっくりと浸透していくように。ラストもサウンドをドラマティックに聴かせてくれます。

10. DO YOU DARE / NRG MIX

WRITTEN BY STOCK, WATERMAN & MINOGUE PRODUCED AND ARRANGED BY STOCK AND WATERMAN

4つ打ちビート炸裂のテクノレイヴチューン。派手派手にかましてくるKylie Minogueです。 いわゆるジュリアナサウンドで、圧倒してきます、このノリはバブリーで熱いな。

11. CLOSER

MIXED BY DAVE FORD

深めの4つ打ちテクノビートが展開するダンスポップチューン。 Kylie Minogueのヴォーカルも、さらっと入ってくる感じで、少々ダブ的なんだけれども、トラック自体はえぐいほどに濃い仕上がりですね。

Compilation Album『Greatest Hits』● ’92/8/24 ('92/10/21, '93/7/10 on Japan) release

Kylie Minogueが初のベストアルバムをリリース。 今作は、レコード会社移籍に伴ってリリースされたものみたいだけれども、Kylie Minogueの魅力がギュッと詰まっているので、この1枚でヒット曲を思う存分に味わえます。 「i should be so lucky」「the loco-motion」「better the devil you know」「what do i have to do」「finer feelings」などなど、ヒットシングル目白押し。 さらに、今回のベストアルバム用に新曲3曲も収録。これぞKylieなダンスポップ「what kind of fool」、 Kool & The gangのカバー「celebration」、マイナーメロディとメジャーコードが交差する「where in the world?」と、どの曲も個性的。 この作品を持って、次なるレコード会社へ移籍するKylie。アイドル街道まっしぐらから、アーティストへと成長する過程も覗けるベスト盤ですね。

21. where in the world?

produced by stock and waterman written by stock waterman minogue

ベストアルバム用の新曲はマイナーメロディとメジャーコードが交差するポップチューン。 ピコピコ要素は抑え目で、Kylieのヴォーカルが実に伸びやかに響き渡る。サビがとっても清々しい。歌っている本人も気持ちよさそうな雰囲気が伝わってきます。

Remix Album『Kylie's Non-Stop History 50+1』● ’93/6/1 on Japan release

Kylie Minogueが、これまで発表してきた楽曲をメガミックス。50曲をノンストップで、思う存分に味わえる1枚に仕上がった作品です。 実はこの作品は日本限定の企画盤で、特別なものだったんですね。ちなみに、このリミックスを担当したのはMST。 スムーズに流れるものがほとんどだけれども、一部でちょっと残念に感じてしまうところがあった。それでも、魅力たっぷりで、あの曲からこの曲への見事なつなぎに嬉しさを感じる作品です。 そう考えると、やっぱりPWLならではのユーロビートやディスコトラックと、見事にリンクしてしまうKylie Minogue。力は相当だね。 51曲目の「Celebration」のリミックスは、ボーナストラック扱いということで。