virgin

Live Album『Playing The Orchestra』● '88/12/16 ('93/3/31) release

坂本龍一のライブ作品は、オーケストラとの共演作。ダイナミックかつ繊細な音で奏でられては、圧倒的なスケールで音が押し寄せてきます。 「THE LAST EMPEROR」や「戦場のメリークリスマス」など、映画の楽曲を中心に聞かせてくれるけれども、 やはりその世界観がすごいね。ドラマティックに盛り上がりを見せては、静と動がダイレクトに伝わってくる。オーケストレーションの力がとてつもないね。 やっぱり弦のしなやかな動きに、心が持っていかれますね。2枚組のヴォリュームで坂本龍一とオーケストラの相性の良さを再確認できる1枚です。

拍手で迎えられてM-1。 ダイナミックな弦楽がドーンと押し寄せてくるM-2。しなやかながらに、雄大な時間を提供する。後半はかっこいいぞ。 さらにM-3で、アジアンティックな心地よさを聞かせてくれる。 M-4M-3のの延長戦だね。ヴァイオリンの弦とコーラスが、力強くもはかない世界を作る。 今までの流れを冷ますかのようなM-5。しっかりと足を地につけて、どっしりと音を放ってきます。 さらに、「THE LAST EMPEROR」の世界を浸透させるM-6。ドラマティックな流れで、しなやかに聞かせてくれます。最後、一瞬のためが良かったな。 一転して、緊迫感を出すM-7。鋭い刻み音がピリピリ伝わってくる。そして、不安を掻き立てる気持ちにさせる。 ド頭からドンと音とぶつけてM-8。そして、曲の世界へと一気に引き込んでくる。 忍び寄るかのようにM-9。緊迫感と落ち着いた世界が交差する。 鋭く聞かせてくれるM-10。弦の躍動感がたまらないその世界に、一気に引き込まれてゾクゾクさせられる。 優雅に聞かせるM-11。前曲から一転、温かみに溢れたナンバーで、心地よさがあるね。 しなやかながら力強さを伝えるM-12。軽やかさの後は、一気に重みを加えてどっしり。オーケストラとしての壮大な力を感じさせる。 ピアノの音とハープの音色で安らぎを与えるM-13。そこから弦楽も加わって、一気に盛り上がってゆく。 不協和音に近い音で、不安な気持ちにさせるM-14。 そして、映画のメインテーマM-15。ピアノとオーケストラのエスニックな音使いに、呑み込まれてしまいます。さらにハープや二胡の音も効果的で、ドラマティックに盛り上がります。そして、最後は拍手喝采。

おなじみ映画のテーマソングM-1は、やはり繊細かつ壮大。オーケストレーションなら、なおさらダイナミックな展開を聞かせてくれます。この曲は、ピアノの音も前面に出てきては、躍動していますね。 静かでしなやかな弦楽が次第にダイナミックになってゆくM-2。そして、力強さを表すように鋭く突き刺しては、インパクトを放つ。 オーケストラの力強く弾けた音が見事なM-3。激しさから静かになる展開もいい感じに。そして、再びダイナミズムを味わう力強い演奏へと流れる。 こちらも静かで清らかな演奏にうっとりさせられるM-4。スーッと、その世界を浸透させていきます。 どっしりと重たく、そして激しく攻めてくるM-5。緊迫感もたっぷりに、迫力を感じます。 さらに力強さと妖しさを加えて聞かせるM-6。スリリングな雰囲気がひしひしと伝わってくる。 アジアンテイストとダイナミズムで聞かせてくれるM-7。演奏をが拍手喝采。 そしてM-8。まずは二胡などのアジアンな楽器で楽しませてくれます。後半からはダイナミックにオーケストラが入ってきて、クライマックス感たっぷりに聞かせてくれます。この曲もラストは拍手喝采です。 深いピアノの音が印象的なM-9。しなやかなのに力強い演奏に惚れ惚れだね。 奇妙な効果音が気になるM-10。そこの間を縫うように、ピアノとオーケストラが入ってきます。後半はとにかくダイナミックに変身。 勇ましさたっぷりM-11。力強い演奏に、躍起になってくるような音、そしてコーラスも加わってくる。とにかくダイナミックで壮大な世界を聞かせてくれました。

Maxi Single『Undo#1』● '89/7/5 release

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Undo#1

Undo#4

LASER MAN

1. Undo#1

Written & Produced by Ryuichi Sakamoto

エスニック風味のリズムビートが入っては、 新鮮かつ神秘的なシンセサイザーの音とメランコリックなギターの音が絡み合うミディアムナンバーに仕上がっています。

2. Undo#4

Written & Produced by Ryuichi Sakamoto

M-1のバージョン違い。ギターの音をメインにしたトラック。 情熱的に、メランコリックに。アグレッシヴに音色が響き渡る。切ないながらに、熱を呼び起こすようなトラックです。

3. LASER MAN

Written by Ryuichi Sakamoto Produced by Aki Ikuta + Ryuichi Sakamoto a/k/a The Dehydrators!

どっぷりどっぷりと、アンビエントな雰囲気を放つミディアムチューン。 その後、ドラムなどの音が入ってきて、ちょっと強力に。和の要素も垣間見ることができるね。

Album『BEAUTY』● '89/11/21 ('93/2/24, '96/7/24) release

アルバム「NEO GEO」からの流れを汲んで制作されたオリジナルアルバムは、レコード会社をVirginに移籍して、どこかしらワールドワイドな印象を与える作品に。 常に変化する坂本龍一。今回は、日本から世界へ発信がテーマか?「calling from tokyo」というタイトルがあったり、沖縄の曲「安里屋ユンタ」や「ちんさぐの花」を演奏したりと。 さらにはThe Rolling Stonesの「we love you」のカバーもあったり、バーバーの「アダージョ」があったりと、ロックやクラシックも演奏してしまった坂本龍一。 ちょっと珍しい感じのアプローチで聞かせてくれるアルバムとなりました。さらには、ブライアン・ウィルソン、アート・リンゼイなど、ゲストも豪華。 タイトル通りに「美しさ」がこのアルバムにはあります。坂本龍一のグローバルワールド。ジャケットも「美」な教授であります。

1. calling from tokyo

MUSIC BY RYUICHI SAKAMOTO WORDS BY ARTO LINDSAY, ROGER TRILLING, RYUICHI SAKAMOTO

アルバムのオープニングを飾るのは、オリエンタルな雰囲気を放つミディアムナンバー。 タイトルは、元々「JAZZ」というタイトルだったらしいが、変更を余儀なくされたみたいで。 しかしながら、なんだか不思議空間漂います。沖縄的コーラスが加わって、全体的にアジアンテイスト。

2. rose

MUSIC BY RYUICHI SAKAMOTO WORDS BY ARTO LINDSAY

坂本龍一のピアノがしっとりと響き渡るスローテンポのナンバー。 作詞を務めたアート・リンゼイがポエトリー・リーディングで、独特の世界へと誘う。なんか、神秘的というか、癒しというか。 それでも、坂本龍一と言われれば納得の1曲。

3. 安里屋ユンタ

MUSIC BY CHOHO MIYARA WORDS BY KATSU HOSHI

坂本龍一が「安里屋ユンタ」を披露。これまた、三線の音と沖縄の雰囲気たっぷりのコーラスでながら、 違ったアプローチで聞かせてくれる。特にギターの軽やかな音色がポイントだね。美しい彩の1曲。

4. futique

MUSIC BY RYUICHI SAKAMOTO WORDS BY ARTO LINDSAY

テクノチックな打ち込みと、冷たくもどこかしら光のあるサウンドに、また不思議な世界観の出たトラック。 そして、妖しげなメロディもまた然り。アート・リンゼイのラップが、なんだか突き刺してくるようだ。

5. amore

MUSIC BY RYUICHI SAKAMOTO WORDS BY ARTO LINDSAY, ROGER TRILLING

パーカッションの勢いで魅了するオープニング。そこにいきなりノイジーなギターがギュイ~ンと入ってきて、びっくりだ。 でも、本編に入ると、ラテン要素たっぷりのギターが情熱的な演奏で魅了してきます。愛に溢れた1曲。

6. we love you

MUSIC & WORDS BY MICK JAGGER, KEITH RICHARD

まさかの「The Rolling Stones」のカバーですぞ。教授もまた、独自角度の切り口で攻めてきたね。 ディープな印象の打ち込みトラックに、幾重ものコーラスが響き渡る。タイトルのフレーズコーラスが、響きまくりです。

後にシングルカットされた際は、David Durrellがリミックスを手がけています。 4つ打ちビートとともに、結構ドップリとした世界を堪能できるトラックに変身。ループするメロディが頭を駆け巡る。なんか、ダブっぽいね。

7. DIABARUM

MUSIC BY YOUSSOU N'DOUR, RYUICHI SAKAMOTO WORDS BY YOUSSOU N'DOUR

淡々と鳴り響く坂本龍一のキーボード。そして、叫びのようなヴォーカルといい、静と動が交差する。 ちょっとエスニック風味なスローナンバーだね。なんだか、聞いていくうちに、その世界へと引き込まれそうになる。

8. a pile of time

MUSIC BY RYUICHI SAKAMOTO WORDS BY ARTO LINDSAY

和の音が出まくっているのに、和に収まらない、斬新なミディアムナンバー。 なんだかんだ、力強い音に独特のコーラスが入ってくる。「よぉ~」っていう掛け声がポイントだな。なんだか、すごいぞ。

9. romance

MUSIC BY STEPHEN FOSTER WORDS BY YORIKO GANEKO, MISAKO KOJA & KAZUMI TAMAKI

「ロマンス」というタイトルとは裏腹に、沖縄テイストたっぷりのメロディが印象的なミディアムナンバー。 どっぷりディープなトラックと、沖縄ヴォーカルが不思議な融合で聞かせてくれる1曲に仕上がった。

10. ちんさぐの花

ザ・沖縄。「ちんさぐの花」を坂本龍一が披露。女性達のヴォーカルと三線はさすがと言わんばかり。 前半は三線のみがバックに流れる。これだと普通に伝統民謡で終わってしまうんだけれども、中盤から癒し系のキーボードサウンドが入ってきては、ヒーリング効果を生み出す。 坂本龍一 meets 沖縄は、とんでもない賜物を産出した。しかしながら、全体的には淡々としているね。7分半のロングラン。

11. ADAGIO

MUSIC BY SAMUEL BARBER RE-ARRANGED BY RYUICHI SAKAMOTO

サミュエル・バーバーの代表的なナンバーを、坂本龍一がカバー。 しなやかな主旋律と、坂本龍一のピアノがよりいっそう、物悲しさを生み出す。それでいてドラマティック。静かながらに、より深く味わい深く、浸りますね。

Maxi Single『YOU DO ME』● '90/2/21 release

1.

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3.

YOU DO ME

WE LOVE YOU (REMIX)

AMORE (PIANO VERSION)

1. YOU DO ME

MUSIC BY RYUICHI SAKAMOTO, LARRY WHITE, KIRK CRUMPLER WORDS BY JEFFERY COHEN, YORIKO GANEKO, MISAKO KOJA, KAZUMI TAMAKI

アルバム「BEAUTY」の海外盤に収録されていながら、国内ではシングルカットされたという異色作。 チョッパーベースよろしく、深いビートとともに沖縄テイストを醸す、不思議なオリエンタルトラック。西洋と東洋の融合。 坂本龍一が一歩も二歩も先を行く。ディープでドープだ。

2. WE LOVE YOU (REMIX)

MUSIC & WORDS BY MICK JAGGER, KEITH RICHARD MIXED BY JASON CORSARO & RYUICHI SAKAMOTO *Album 「BEAUTY」 オリジナルバージョン収録*

パンチの効いたビートが炸裂するリミックストラック。 なんか、カンフー張りの掛け声が飛び交ったりもしているけれども、シングルのメイントラックよりかは、若干落ち着いているね。

3. AMORE (PIANO VERSION)

MUSIC BY RYUICHI SAKAMOTO *Album 「BEAUTY」 オリジナルバージョン収録*

情熱的な愛のナンバーを、坂本龍一のピアノ1本で聞かせてくれる。なんだか、フランスのモノクロ映画のような、切ない情景が浮かんでは消えていきそうな感じ。 より気持ちが込められた雰囲気で、オリジナルとはまた一味違った愛の形だね。

Maxi Single『WE LOVE YOU』● '90/12/5 release

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WE LOVE YOU

STRONG RELAX

MERRY CHRISTMAS MR. LAWRENCE -DRIVES R.S.-

1. WE LOVE YOU

MUSIC & WORDS BY MICK JAGGER, KEITH RICHARD REMIXED BY DAVID DURRELL *Album 「BEAUTY」 オリジナルバージョン収録*

2. STRONG RELAX

MUSIC BY RYUICHI SAKAMOTO

タイトル通りにリラックスできるようなオープニングで始まるミディアムナンバー。 どっしりとしながら、どこかしら軽やかなプログラミングビートと、坂本龍一のキーボードが融合する。小曲ながら、強烈な印象を残しますね。

3. MERRY CHRISTMAS MR. LAWRENCE -DRIVES R.S.-

MUSIC BY RYUICHI SAKAMOTO REMIXED BY RYUICHI SAKAMOTO

代表曲である「戦メリ」のリミックスチューン。オリジナルはもう、何も語らなくても周知の通りの名曲ですね。 一方、こちらのリミックスは、ちょっと弾むリズムで味付けされたテクノ/ハウストラックに仕上がっています。 いかんせん、オリジナルが相当にドラマティックなものだから、なんか軽く感じちゃぬんだよな。でも、これが教授の世界。自身がミックスを担当しているところも興味深い。

Album『ハートビート』● '91/10/21 release

Virginレーベル2枚目となる坂本龍一のオリジナルアルバム。 坂本龍一がハウスを取り入れたタイトルナンバーM-1「Heartbeat」や、ジャジーなサウンドが印象的なM-3「Triste」、 日本語詞で歌う坂本龍一が印象的な同時発売のシングルM-8「Sayonara」、しっとりと坂本龍一のピアノを味わうことができるM-10など、実にバラエティ豊かでポップな作品。 トミイエサトシやテイ・トウワが参加していることで、全体的にハウス色が強いかと思ったら、そこまで濃くは仕上がらなかったね。 あえてテーマを置かずに曲を並べると、ポップな作品が出来上がるのかもしれませんね。なんだかんだでVirginから出す最後のオリジナルアルバムとなってしまいました。 しかし坂本龍一は坂本龍一。独自のセンスをわれわれリスナーに届けてくれます。坂本龍一のアップのジャケットも印象的。 初回特典は、そのジャケットブックレットが特性折り紙仕様になっています。これが見にくいうえ、注意書には「無理に広げないでください」まで書いてある始末。

1. Heartbeat

Music:Ryuichi Sakamoto and Satoshi Tomiie Words:Jeffery Cohen Lead Vocal:Dee Dee Brave

4つ打ちをベースとしたハウストラック。アルバムの同名トラックで、核となる1曲。軽やかなサウンドと沖縄を彷彿とさせる掛け声が絡み合ったり。 坂本龍一とトミイエサトシが組んだトラックだなと思わせるナンバーだね。女性のヴォーカルも伸びやかで心地よいです。

2. Rap the World

Music:Ryuichi Sakamoto and Jungle DJ Towa Towa Words:Super DJ Dmitry Russian DJ:Super DJ Domitry

ホーンセクションを彷彿とさせるサウンドに4つ打ちトラックがからむハウスナンバー。 そこに入ってくるロシアン・ラップはとってもおしゃれですね。

3. Triste

Music:Ryuichi Sakamoto Words:Marco Prince and FFF and Ryichi Sakamoto French Rap:Marco Prince and FFF

ミディアムテンポのジャジーでグルーヴィーなトラック。伸びやかなサウンドとフレンチ・ラップが極上なまでのおしゃれミュージック。 トランペットも華やかに添えられたナンバー。

4. Lulu

Music:Ryuichi Sakamoto

6拍子のムード溢れるアダルトナンバー。 アルトサックスとトランペットの音がとても強力で、かっこよく決めてくれます。とにかくおしゃれな空間を作るんだ。

5. High Tide

Music:Ryuichi Sakamoto Words:Keiichi Suzuki Lead Vocal:Ryuichi Sakamoto and Arto Lindsay

前曲とは一変して、ポップなサウンドを聞かせてくれるナンバー。 鈴木慶一による歌詞を坂本龍一自らが歌い上げます。やっぱり、耽美的でなまめかしいよね。そこが坂本龍一の持ち味なんだな。

6. Song Lines

Music:Ryuichi Sakamoto

坂本龍一の本領発揮といわんばかりのピアノナンバー。 どこかはかなく、淋しいんだけれども、ほのかな明かりもある。ドラマティックですね。

7. Nuages

Lead Vocal:Hourina Aichi Based on tradditional song

伝統的な曲だそうですが、頭からいきなり呪文を唱えているみたいで、驚きました。 少しばかりかDEEP FORESTみたいだ。しかし、存在感は大きいナンバーだね。

8. Sayonara

Music:Ryuichi Sakamoto Words:Keiichi Suzuki Lead Vocal:Ryuichi Sakamoto

アルバム「Heartbeat」と同時発売されたシングルナンバー。歌詞を担当したのは鈴木慶一。そして、曲だけでなくヴォーカルまでを坂本龍一が担当しています。 いつも以上にポップなサウンドを聞かせてくれますね。軽やかながら、坂本テイストは健在です。

9. Borom Gal

Music:Ryuichi Sakamoto and Youssou N'dour Words:Youssou N'dour Lead Vocal:Youssou N'dour

エスニックな要素とポップな要素がうまく絡み合ったナンバー。隠れた力をストリングスが発揮しているね。意外とダイナミックだ。

10. Epilogue

Music:Ryuichi Sakamoto

これぞ坂本龍一なアンビエント要素のあるピアノナンバー。 癒しの空間が広がり、どっぷりと曲の世界へ誘ってくれる。神秘性溢れる曲ですね。

11. Tainai Kaiki

Music:Ryuichi Sakamoto Words:Arto Lindsay and Ryuichi Sakamoto Talking:John Cage from Mureau Lead Vocal:Arto Lindsay

力強いビートをはたきこむ、アルバムのラストを飾るナンバー。このアルバムのすべてのトラックをまとめたような壮大な雰囲気を醸し出す曲です。 ダイナミックなサウンドとヴォーカル、坂本龍一の繊細なピアノが融合します。

Single『Sayonara』● '91/10/21 release

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Sayonara Japanese Version

Sayonara English Version

Shogane

1. Sayonara Japanese Version

Music:Ryuichi Sakamoto Words:Keiichi Suzuki Lead Vocal:Ryuichi Sakamoto *Album 「Heartbeat」 収録*

2. Sayonara English Version

3. Shogane

Mini Album『ハートビート ~リミクシーズ』● '92/1/21 release

1. Heartbeat ~Club Mix~

Music:Ryuichi Sakamoto and Satoshi Tomiie Words:Jeffery Cohen

リミックス名通り、キックビートにもっさり感が増したクラブミックスです。 だからといって、そこまで大胆に変わったわけではないので、軽やかに決まっています。

2. Heartbeat ~Ambient Mix~

Music:Ryuichi Sakamoto and Satoshi Tomiie Words:Jeffery Cohen

バックの4つ打ちキックが排除され、キーボードサウンドのみで聞かせてくれるバージョン。 坂本龍一の音を味わえるトラックですね。かと思ったら、結局、後半から4つ打ちビートが入ってきた。

3. Heartbeat ~Original Mix~

Music:Ryuichi Sakamoto and Satoshi Tomiie Words:Jeffery Cohen *Album 「Heartbeat」 収録*

4. Triste

Music:Ryuichi Sakamoto Words:Marco Prince and FFF and Ryuichi Sakamoto *Album 「Heartbeat」 収録*

Mini Album『タイナイカイキII』● '92/6/19 release

1. tainai kaiki II (RETURNING TO THE WOMB)

Words by David Sylvian and Ryuichi Sakamoto Music by Ryuichi Sakamoto, David Sylvian & Arto Lindsay *Album 「Heartbeat」 オリジナルバージョン収録*

アルバム「Heartbeat」からのリカットシングル。「禁じられた色彩」でのコラボが再び。 バージョンを変えてのリリースは、デヴィッド・シルヴィアンが前面に出て、妖艶なヴォーカルを聞かせてくれる。 アンビエントテイストがありながらも、どこかしらちょっと寂しげ。ポップとは離れて、癒しで包んでくれそうな1曲。

2. 禁じられた色彩 forbidden colours

david Sylvian and Ryuichi Sakamoto

前作のコラボレーションナンバー。教授の「戦場のメリークリスマス」に乗せて、デヴィッド・シルヴィアンが妖艶なヴォーカルを聞かせてくれる。 インストのみとヴォーカルが入るのとでは、まったくもって印象が変わる。ヴォーカルに情が乗っている分、何か訴えかけてくるような感じがするね。

3. the last emperor (end title theme)

Ryuichi Sakamoto

4. nuages

Based on traditional song arrangement by Ryuichi Sakamoto *Album 「Heartbeat」 収録*

VHS『BEAUTY TOUR '90』● '92/9/26 ('95/6/28) release

アルバム「BEAUTY」を引っさげて行われたライブツアーをパッケージした映像作品。1990年3月10日に行われた中野サンプラザホールで行われたライブを今回は収録。 「The NEO GEO Ensemble」として、坂本龍一のほかにNicky Holland、Sara Lee、Dougie Bowne、Ellery McDonaldなどが出演しています。 ライブ映像の間に、坂本龍一が、自身の音楽について語るインタビュー映像が挿入されているので、ちょっと変則的な感じもする。 演奏曲は、「calling from tokyo」、「A PILE OF TIME」など、アルバム「BEAUTY」収録曲はもちろんのこと、 前作「NEO GEO」に収録されている「OKINAWA SONG」や、あの名曲「東風」まで、独特テイストで聞かせてくれます。 おまけとして、「YOU DO ME」のビデオクリップも収録。坂本龍一の「美」の世界がここに現れています。

スーツ姿の坂本龍一がピアノを弾いて歌うM-1。随分と悩ましい姿だな。コーラスの3人も、いい味を出しています。さらに踊りも披露。

インタビューに答える坂本龍一。しかも、英語で話しています。

沖縄テイストたっぷりにM-3。坂本龍一が歌います。微笑ましいね。ステージが温かい空気に包まれます。 坂本龍一のピアノ捌きで始まるM-4。しっとりしていて、ドラマティック。和的なキーボードとの音のコラボレーションで、独自の世界を行く。力強い演奏で魅了させてくれますね。

坂本龍一のインタビュー。自身が歌うことについて。

The Rolling StonesのカバーM-6。ピアノをゆったりと奏でるスローバージョンです。なんかしっとりとしていて、ゆったりと時間が流れる。

再び坂本龍一へのインタビュー。学生時代の音楽の勉強について。貴重なYMO時代の映像も。

弾むビートと坂本龍一自身のキーボードが踊るM-8。ってか、本人も踊っているしね。結構、動きのあるステージで、魅せてくれます。 ドラムのビートが攻めてくるM-9。YMOの大ヒット曲で、何度姿を変えても、観客を魅了してくるステージです。やはり、アルバム「BEAUTY」の特徴でもある沖縄テイストを加えて、面白さも出てきた。

インタビュー。今回のアルバムについて、少々坂本龍一が語っています。

沖縄テイストでゆったりと聞かせてくれるM-11。もはや坂本龍一の演奏というよりかは、ムードメーカーみたいな立ち位置になっていないか?後半でポップに聞かせてくれるステージ。

インタビュー。次にやる曲についての思いを語る。

映画のテーマになったM-13。坂本龍一のダイナミックなピアノ演奏にうっとり。ただ、間にインタビューを挟むという構成がなぁ。 再びM-14。今度はテンポアップしてポップに。FINALEということもあり、どこかしら突き抜けている感じもするね。とにかくコーラスの畳みかけでLove & Peaceみたいな雰囲気だ。

15. ユー・ドゥー・ミー(ビデオクリップ版)

DIRECTED BY BIG TV! (ANDY DELANEY, MONTY WHITEBLOOM)

洋楽テイストのPVの中に、和的、沖縄的要素を取り入れて、なんかクロスオーバーな作品になっている。坂本龍一が踊っていますよ。

Best Album『ベスト・オブ・坂本龍一 ヴァージン・トラックス』● '93/3/31 ('95/6/28) release

坂本龍一のヴァージンレーベルでの活動をまとめたベストアルバム。ジャケット、ブックレット等からレコード会社先行型でしょうね。 2枚のオリジナルアルバム「BEAUTY」「Heartbeat」から、選りすぐりのトラックを中心に、日本未発表曲も2曲収録した全14曲。 Virgin時代のオリジナルアルバムは、沖縄要素も取り入れたりしているけれども、どちらかといえばクラブよりの打ち込みトラックが多かったような気がする坂本龍一のアプローチ。 やはり、ハウスサウンドに傾倒していた時代だからこその面白さを垣間見ることができるね。視点がより世界へと向けられていた気もするし。 ただ、この時代の楽曲は、どれも突出してるような印象があるわけでもなく、切り口は面白いんだけれども、大ヒットした印象はあまり無いよな。 坂本龍一らしさは出ているんだけれども、viginからfor lifeへと移るわけでありまして。

11. クラウド#9 CLOUD#9

(DAVID SYLVIAN / RYUICHI SAKAMOTO)

リズミカルにビートに乗せて淡々と進行するミディアムナンバー。 派手に展開することなく、ポエトリーリーディングのようなヴォーカルが入ってくる。その声が、ちょっと艶かしいんだよね。

12. ハイ・タイド (イングリッシュ・ヴァージョン) HIGH TIDE (ENGLISH VERSION)

(RYUICHI SAKAMOTO / ARTO LINDSAY)

弾むリズムに乗せて、艶かしいヴォーカルが響き渡るトラック。 妖艶なメロディーラインにぴったりと合った展開で、打ち込みながらに坂本龍一の繊細な世界が広がる。英語バージョンということもあり、おしゃれ度もアップ。

Best Album『ベスト・オブ・坂本龍一 サウンドトラックス』● '93/3/31 ('95/6/28) release

映画のサウンドトラックを集めた坂本龍一のベストアルバム。 「ラストエンペラー」や「戦場のメリークリスマス」、「シェリタリングスカイ」など、おなじみの曲やメインテーマがぎっしり17曲収録されています。 繊細かつダイナミックに。今作では、ライブアルバム「Playing The Orchestra」から多く収録されているけれども、 オリジナル曲とはまた違った躍動感もあったりと、違った印象を与えてくる。 もう十二分に坂本龍一を代表する映画音楽が詰まっているので、楽しめますね。ただ、ジャケットやブックレットが権利関係なのか、随分と簡素すぎてつまらないね。