album
●EP『Adjust To The Light』● '15/6/29 release
アイスランドの2人組、FUFANUが仕掛けるEP。ダークだ、とにかく。そのコアなサウンドをとことん掘り下げて聴かせるオルタナロック。 そこにアイスランドのテイストなんか、微塵も感じさせない。これが彼らのスタイルなんだね。妖しさ満載の4曲が、これでもかというくらいに濃いのなんのって。 ここからフルアルバムへとつなげるところもすごいんだな。
1. will we last
music by Fufanu Words by Kaktus Einarsson
ダーク、ダーク。エモい音を武器に、FUFANUが襲いかかってくる。妖しいサウンドの中にも、メロディアスな部分も見えてくる。 特に、サビでは閃光がきらめくごとく、鮮やかに広がってゆく。濃いのにスタイリッシュ、このマジックは彼らならでは。すごいね。
2. the hours
music by Fufanu Words by Kaktus Einarsson
がっつりロックサウンドが妖しく、不協和音的に恐怖を漂わせる1曲。淡々としたヴォーカルも、味気ないけれども味わい深い。 この不思議さに、どんどんと引き込まれ吸い込まれてゆく。
3. blinking
music by Fufanu Words by Kaktus Einarsson
がっつりと音をぶつけては、サビでキャッチーさを出してくるロックナンバー。 メロディも覚えやすく、硬質FUFANUの中でも、柔軟性を示す1曲だね。オルタナ、グランジを表すかのように。
4. city lights (in the light of the night demo)
music by Fufanu Words by Kaktus Einarsson
妖しい音が漂い、サウンドがじわりじわりと濃く淡く広がる1曲。 さらにはノイジーな音も加わってきて、ヴォーカルも淡々と。不思議なFUFANUワールドが広がる。
●1st Album『Few More Days To Go』● '15/11/27 release
ICELANDはReykjavikを活動拠点とする2人組、FUFANUのデビューアルバムがついに登場。 エレクトロサウンドを使ったオルタナロックということなんだけれども、とにかく音に力が加わっていて、アングラ感たっぷり。じっくりどっぷり鋭く濃い音をふんだんに盛り込んで、聞かせてくれます。 ポップでキャッチーな楽曲はちょっと薄めだね。とにかく彼らの味が、濃厚に伝わってきます。 アイスランドというと、やっぱりBjorkやSigur Rosあたりの音を想像してしまうけれども、その両者とも全く違う方向、もはやアイスランドという枕詞が必要ないくらいにも思えます。 個性を出しまくっては、重たくのしかかってきます。この重量感は相当すごいぞ。
1. Now
MUSIC AND WORDS WRITTEN AND PERFORMED BY FUFANU
ノイジーでダークで、何かが始まる感たっぷりのオープニング。ディープでアングラで、歌が始まるとクールでかっこいいんだ。 淡々としたヴォーカルなんだけれども、病みつきになるね。後半になると、音に厚みが出てきて、よりパワフルな音に。ラストの余韻がたまりません。
2. Northern Gannet
MUSIC AND WORDS WRITTEN AND PERFORMED BY FUFANU
がっつりまではいかないものの、どっぷりとしたロックサウンドを聴かせてくれるFUFANU。 不安を煽るようなメロディとサウンドの中にも、キャッチーな要素もあって、かっこいいんだ。虜にさせてくれるような、妖しさたっぷり。
3. Wire Skulls
MUSIC AND WORDS WRITTEN AND PERFORMED BY FUFANU
映画の音楽にもありそうな、渋いギターがインパクトを放っています。そして、どっしりとドラムも入ってきては、怪しくのっしりと進行。 ヴォーカルにはエフェクトをかけて、不思議な感じを出してきます。そのままアングラなラインをたどる。うん、深い曲だな。ギターの音が特徴的です。
4. Circus Life
MUSIC AND WORDS WRITTEN AND PERFORMED BY FUFANU
重たく湿っぽく、アングラ感たっぷりのイントロにゾクゾクしますね。 歌が入ってきても、どろっとした流れが不思議な気持ちにさせる。とっても濃厚な1曲で、7分みっちりと。
5. Blinking
MUSIC AND WORDS WRITTEN AND PERFORMED BY FUFANU
このアルバムの中では、随分とポップな部類に入る曲だね。それでも、ちょっとひねったメロディが襲いかかってきては、どっしりと攻めてくる。
6. In The Light Of The Night
MUSIC AND WORDS WRITTEN AND PERFORMED BY FUFANU
どっしりのっしり、重たい音が押し寄せるイントロに、 何かが始まる予感。淡々とした音とヴォーカルが、インパクトを出して、塗りつぶしていくようだ。ラストの展開は圧巻だね。
7. Ballerina In The Rain
MUSIC AND WORDS WRITTEN AND PERFORMED BY FUFANU
タイトルさながら、しなやかな動きで楽しませてくれるミディアムロックチューン。 ギターの濃い音に加えて、時折入ってくるシンセの音が、より輝きを増す。強烈に濃い音なのに、軽さを感じますね。
8. Plastic People
MUSIC AND WORDS WRITTEN AND PERFORMED BY FUFANU
ベースの音がどっぷりと響き渡るトラックは、全体的に淡々と進行。ヴォーカルにかぶせるように入ってくるキーボードの音が、 ちょっと不思議なラインをたどっていますね。
9. Your Collection
MUSIC AND WORDS WRITTEN AND PERFORMED BY FUFANU
かき鳴るギターで押し通してくるような、力強い音と、淡々としていながらも、味のあるヴォーカルが織りなすロックチューン。 いいねぇ、ダークでアングラで、それでいてソリッドで弾けていて、かっこいいです。
10. Goodbye
MUSIC AND WORDS WRITTEN AND PERFORMED BY FUFANU
どっしりとした音とがっつりギターで濃厚に染めてくる1曲。 すべての音を集約してきては、ぶつけてくるように。あるいは、自らぶつかってくるように。これぞFUFANUの世界観を、端的に味わえる1曲。圧がすごいね。
●2nd『Sports』● '17/2/3 ('17/5/3) release
アイスランド発のポストパンクバンド、FUFANUの2枚目となる作品。メンバーも1人増えて、どういうサウンドに変身するかと思ったら、 原点回帰となるテクノサウンドにアプローチする楽曲を叩き込んできました。まさか、そう来るとはね。ただ、もちろん、ただ戻るのではなく、進化をしているわけで。 これまでのグツグツ煮込んだようなダークかつアングラテイストを放つオルタナロックの味わいも加えつつ、キャッチーさを出してきたりする音に呑み込まれます。 でも、ヴォーカルは相変わらず淡々としているね。これがFUFANUの味ということで。
1. SPORTS
music and words by written and performed by Fufanu Produced by Nick Zinner
デジタルサウンドをしなやかに聴かせるjオープニングに、これがFUFANUなのか? と戸惑いと期待を抱かせるアルバムタイトルチューン。その後のドラムの音はというと、もう1980年代のテイストで、軽やかにドカドカと響かせる。 ただ、メロディラインの妖しさは、FUFANU節健在だね。
2. GONE FOR MORE
music and words by written and performed by Fufanu Produced by Nick Zinner
こちらもベースのビートといい、デジタルサウンドが1980年代風のダンストラック/テクノ風の味付けで軽やかさを出してきた感じだね。 このピコピコ感がたまらない。いやね、懐かしさと新しさが混在する曲ですよ。
3. TOKYO
music and words by written and performed by Fufanu Produced by Nick Zinner
タイトルだけでもう、引き込まれてしまう。アイスランドから見た東京はどう映るのだろうか。メランコリックなメロディに、 淡々としたサウンドとヴォーカルが妙にマッチするんだよね。この不思議なテイストがたまらない。 ちなみに歌詞の中では「TOKYO」は登場しないんだよね。
4. WHITE PEBBLES
music and words by written and performed by Fufanu Produced by Nick Zinner
淡々としたドラムと、まったりヴォーカルが交差するミディアムトラック。時にキャッチーに語りかけてくるようなサビのインパクトが大きくぶつかってくる。 そして、だんだんとこの世界にはまっていくんだな。
5. JUST ME
music and words by written and performed by Fufanu Produced by Nick Zinner
このドラムの軽い音と、ベースのライン、さらにはシンセも加わって1980年代のニューウェーブなテイストが漂ってきます。 さらに歌、ヴォーカルにエフェクトをかけたコーラスも加わって、懐かしい海を泳ぐ。
6. LIABILITY
music and words by written and performed by Fufanu Produced by Nick Zinner
イントロからブンブンのベースと、軽やかなドラムにシンセのめまぐるしさでノックアウト。 1980年代風テクノロックで、あっと言わせるFUFANUの世界。そして、ギターのゴリゴリ感、テケテケ感、はまってしまうね。
7. BAD ROCKETS
music and words by written and performed by Fufanu Produced by Nick Zinner
じっくりどっしりと。ディープなラインを行くスローチューン。妖しメロディラインが奇妙に響き渡る。これまでのFUFANUらしさが思い切り出ているトラックだね。
8. SYNCING IN
music and words by written and performed by Fufanu Produced by Nick Zinner
イントロのギターが煌びやか。でも、歌が入ると一変して、ダーク。まぁ、ヴォーカルが低いからね。 ただ、これぞFUFANUな音の風が吹いていて、鋭くてヒリヒリするんだな。
9. YOUR FOOL
music and words by written and performed by Fufanu Produced by Nick Zinner
静かで優しいオープニング。ピアノの音が安らぎを与える展開が進むと、ベースがブンブンと勢いを出してくる。 落ち着いたテイストのまま、クールでアグレッシヴな音を放つ。
10. RESTART
music and words by written and performed by Fufanu Produced by Nick Zinner
ポコポコと音を加えては、軽やかに展開。そして、鋭い音を加えてがっつりと。 それでもスタイリッシュに聴かせてくれます。テクノ要素も強まって、これまでとこれからがうまくミックスされたFUFANUの世界だね。 ドラムやシンセの音も、後半では鮮やかになって、お見事だね。