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Best Album『DEENAGE MEMORY』● '13/3/13 release

DEEN、デビュー20周年を記念するベストアルバムが登場。「SINGLES+1」「DEEN PERFECT SINGLES+」に続くシングルコレクションアルバムで、 3枚のCDに、それぞれ「Ballad Memory」「Groovin' Memory」「Special Memory」と振り分けられています。 こういう分け方の方が、アルバムとしての面白さがあるよね。時系列はわかりやすいけれども、ちょっと味気ない。でもって、意外とバラード、グルーヴィンと、半々に分かれているね。 代表曲もうまく分かれて、それぞれの面でDEENを味わうことができますね。そして、新曲「言葉で伝えたくて」は、いかにもDENNな王道ミディアムバラード。 電報のタイアップが付いていて、ちょっと商業臭もするけれど、曲自体は味わいがあります。 そのほか、スペシャルにはクラシックのリード曲やアルバム曲などもあり、全体としてバランスが取れている感じがしますね。 全曲リマスタリングも施されていて、よりいっそう、今の音で今のDEENを楽しむことができます。 初回盤は、DVD付きの特殊パッケージ仕様。DVDの内容は、これまでに発表したシングルナンバーを遡る形で見せるノンストップPV。 ただ、曲間があるのと、長いのと。こちらは正直今ひとつかな。 一方、新曲「言葉で伝えたくて」のPVはなかなか見ごたえがあります。レスリングの女王、吉田沙保里が出演したことでも話題になりましたが、本当に要注目です。

1.

2.

DISC-4

Premium DVD

DEENAGE MEMORY THE MOVIE 1993-2012

言葉で伝えたくて <Music Video>

3−1. 言葉で伝えたくて

作詞:池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:田川伸治

ベストアルバムに収録された新曲は、これぞDEENな王道ロッカバラード。 味わい深いメロディと池森の丁寧なヴォーカルで、言葉で愛を伝えることの大事さを届けてくれます。まぁ、タイアップ先行ということで、電報の存在意義をDEENが代わって説いてくれているわけですね。 サビのキャッチーさは親しみもあって、心に響く。20年活動しているからこその、力が出ています。

[DISC 4:DVD]

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14th Album『CIRCLE』● '13/12/18 release

20周年を迎えて、ますます勢い乗るDEENがオリジナルアルバムを発表。今回はベストアルバム「DEENAGE MEMORY」以降に発表したシングル「二十歳」「雨の六本木」 「もう泣かないで」の3曲を含む全11曲を収録。全体的にブラスセクションをフィーチャーした形で、「ROAD CRUISIN’」期のDEEN’s A.O.R.路線を再び持ってきたような雰囲気だね。 華やかさはこれで確保。20年経っても、いろんな音へと挑戦する姿勢がいいですね。 今作では、他にも田川巨匠によるインストチューンや、おなじみ上海ロックスターのナンバーがあったり、結構ヴァラエティに富んでいますね。 その分、よくまとめることができたよね、という感じも。ロックだけにとどまらず、良質なポップを聴かせてくれるDEEN。巡り巡って、20年。まだまだこの先が楽しみなバンドですね。 初回盤は、Billboard Live TOKYOでにライブを収録したDVDとの2枚組仕様。このライブ、DIMENSIONとの共演で、いつも以上に大人なDEENを見ることができます。 何せ、オープニングで客席側の階段から池森が登場ですから。最後の「雨の六本木」でコミカルな面を見せるけれども、全体的にお洒落な雰囲気ですね。

1. 二十歳

作詞:池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:田川伸治

イントロからストリングスがゴージャスに響き渡ります。DEEN、20周年を記念するシングルを2作同時リリース。こちらは、そのまま「二十歳」というタイトルで、 これまでのDEENをギュッと凝縮したようなミディアムナンバー。これまで発表したシングルタイトルを歌詞に散りばめるというお遊びも。 うん、曲自体はDEENの真骨頂といいますか、王道ナンバーですね。後半は分厚いコーラスで、ダイナミックに展開。 でもって、アウトロでは、シングルタイトルをこれでもか、というくらいに出してきたけれど、反則ですよ。

2. Peace & Smile! feat. paris match

作詞:池森秀一・古澤辰勲 作曲:田川伸治 編曲:杉山洋介

ピコピコ打ち込みを仕様してグルーヴを出すアップテンポチューン。paris matchと再びコラボ。編曲も杉山洋介が担当。 これまでのDEENとは、ちょっと違う雰囲気を出して、クールだね。ちょっと無機的に感じるトラックに対して、田川巨匠のギターが生きてきます。 ミズノマリのコーラスも、上品な味付けをする。なかなかの良曲に仕上がっています。

3. もう泣かないで

作詞:池森秀一・川島だりあ 作曲:山根公路 編曲:古井弘人

20周年記念シングル「二十歳」「雨の六本木」に続くシングルナンバーは、DEENのA.O.R.サウンドを追究したバラードチューン。 サビでホーンも加わるとゴージャスにDEENの世界を創ります。メロウでクールで、惚れ惚れしてしまう濃密バラード。サビでホーンも加わると、ゴージャス感に磨きがかかる。 DEENをとことん堪能できます。作詞では川島だりあが参加していたり、編曲で久しぶりに古井弘人が参加していたりも。

4. 今夜はParty Night!

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:山根公路

ブラスセクション華やぐファンキーチューン。DEENも艶っぽいアプローチで飾ってきます。コーラスで「LIVE JOY」とDEENのライブタイトルを使っていることから、 ライブを意識したような作りだね。上海ロックスターも歌詞で登場したぞ。ただ、コールアンドレスポンスは、ちょっと恥ずかしくないか?

5. Future <Album Version>

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:山根公路

イントロなしでガツンと入ってくるアップテンポのロックチューン。シングルのカップリングに収録されていたけれども、かなりアグレッシヴで、キャッチーさが全開しています。 これなら、メイントラックに持ってきてもいいくらいだよね。タイアップを意識したような歌詞も、ポイントになるポジティヴソング。かなりロックなDEENで、カッコ良さが増しますね。

アルバムバージョンは、力強さが加わって、かなりカッコ良さが出てきた。そして、ヴァイオリンが加わったことで、鋭さや繊細な雰囲気も重なり合ってパワーアップ。

6. Twist of fate

作曲:田川伸治 編曲:田川伸治

田川巨匠によるインストチューン。小粋なジャズサウンドで、クール&ゴージャスに。スィングリズムに身を委ね、ギターが宙を舞う。 メンバーのコーラスも手伝って、おしゃれに聞かせてくれました。シブい一時。これは巨匠、悦に浸っているね。

7. 雨の六本木

作詞:湯川れい子 作曲:井上大輔 編曲:池田大介

20周年記念シングルを2作同時リリースという、勢いたっぷりのDEEN。こちらはラテンモード全開の昭和歌謡ナンバー。 作詞が湯川れい子で、作曲が井上大輔と、大御所コンビの楽曲提供でDEENが熱く燃え上がる。しかも、池田大介のアレンジが、懐かしさと新しさを融合させて届けてくれる。 イントロのメランコリックなギターとアコーディオンで、引き込んでいますよ。本編は、本当に直球の歌謡曲だよね。池森が「俺」という言葉を発するのが新鮮。 でもって、この曲、まったく雨の雰囲気が出ていないんだけれども、逆にそこがいいじゃないですか。

8. My Life My Dreams

作詞:池森秀一・樹林伸 作曲:田川伸治 編曲:田川伸治

前曲に続いて、ラテン要素たっぷりのポップチューン。妖しく熱く、DEENが音を放ちます。 池森ヴォーカル、なんか抑えているというか、囁くように歌っているのは意図的?ん〜、別に堂々と声を張って歌ってもいいのにね。間奏でのギターvsサックスは、火傷するよ。

9. 永遠のジャンヌダルク

作詞:湯川れい子 作曲:田川伸治 編曲:大平勉

イントロからブラスが華やぎ、A.O.R.なシティポップスを聴かせてくれるナンバー。この曲も、池森が抑え目なヴォーカルで囁くように歌っていますね。 ちょっと気になるんだよな。作詞は大御所、湯川れい子によるもの。なんか、どストレートにプロポーズする主人公がすごいな、と思わせるストーリーが展開。音は大人っぽくて好きだな。

10. DANCE FEVER ~上海ロックスター外伝~

作詞:山根公路・上海ロックスター 作曲:山根公路 編曲:山根公路

ここでも登場の上海ロックスター。今回は、往年のディスコサウンドを盛り込んで、高らかに歌います。なんでしょう、ダサかっこいいとでもいいましょうか。 やっぱり、キャラクターありきの曲なんだよね。池森が歌うと、一気にチープになりそうだけれども、上海ロックスターだからこそ映える。 作詞・作曲、さらにはアレンジまでも山根リーダーが手がけ、やりたいようにやっていますね。ここまでくると、潔い。

11. CIRCLE 〜あなたがいたからこそ〜

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:池田大介

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。アコースティックテイストに加えて、ストリングスの音も加わって、感動の度合いがアップする。 巡り巡って輪になって、今あなたの大切さがわかった。なんだか音楽に対して歌っているようで、ひと回り成長したDEENが、次へ進むために意気込みを感じさせるようだ。

[DISC 2:DVD]

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Cover Album『君がいる夏 -Everlasting Summer-』● '14/6/11 release

DEEN、初の洋楽カバーアルバムは、1980年代の楽曲を中心に、DEENならではの爽やかさを注入させたリゾートアルバムです。 まぁ、1980年代の楽曲はそこまで多くカバーしているわけではないし、自身のヒット曲「瞳そらさないで」を英語でカバーしたり、 色々と何があるようにも思えるんだよな。もうちょっと、コンセプトしっかりと固めて欲しかった。 全9曲というのも、寂しさが漂うしね。ただ、今回のカバーされた楽曲は、どの曲も耳馴染みがあるし、爽やかアレンジだし、DEEN節全開のようだね。カサリンチュなどとのコラボしたりと、 面白さは出ています。時に素敵なハーモニーを聴かせてくれる「How Deep Is Your Love」には、うっとりさせてくれます。 そのほか、イントロの口笛の再現度が高い「Don't Worry, Be Happy」も、なかなかいいね。楽曲に対する思い入れがあるからこそ、楽しい仕上がりになった一枚です。 初回盤は、アルバム「CIRCLE」を引っさげて行なった全国ツアーの中から、ファイナルとなった中野サンプラザの公演を収録。 ただ、これがまた、フルではなく、抜粋収録で、編集がちょっと雑な感じもする。中盤のメドレーパートの流れるような展開には、見入ってしまったけれども。

1. Just When I Needed You Most

Words and Music by Warmer Randall Edwin Van

Randy Vanwarmerのナンバーのカバー。ギターの滑らかな音から始まり、池森のヴォーカルが爽やかに響き渡ります。 何はともあれ、3人のコーラスワークが存分に発揮されて、うっとりさせてくれます。リゾート気分たっぷりで、清々しいね。

2. So Much In Love featuring Kasarinchu

Written by Roy Straigis / Billy Jackson / George Williams

映画「初体験リッチモンド・ハイ」の挿入歌でもおなじみ、Timothy B. Schmit / The Tymesのナンバーのカバー。 いきなりヒューマンビートボックスで始まるから、びっくりするじゃないか。珍しくコラボということで、相手はカサリンチュ。 見事なア・カペラバージョンで聴かせてくれます。もうね、何もいうことないくらいにいい出来のカバー。ゴスペラーズと対等じゃないか、というくらいに。

3. California Girls

Written by Mike E. Love / Brian Douglas Wilson

The Beach Boysのカバー。エッジの効いたギターが吠えるのに、 爽やかさたっぷりなところは、さすがDEEN。サビでは高音がちょっとギリギリ感が伝わってくるかな。そして、ここでもコーラスワークがいい味を出しています。

4. How Deep Is Your Love

Words and Music by Barry Alan Gibb / Maurice Ernest Gibb / Robin Hugh Gibb

The BeeGeesでおなじみの美しきバラードナンバーのカバー。 DEENが挑戦。アコースティックの優しい音色に、コーラスが冴え渡る1曲。うっとり深く吸い込まれていくように、安心感、安らぎを与えてくれます。

5. Reality

Words and Music by Jeff / Pimper Carola Music by Cosma Vladmir

Richard Sandersonのナンバーのカバー。A.O.R.期に戻ったような瑞々しいDEENのアレンジがカッコいいね。 丁寧なヴォーカルと演奏で、大人の魅力を伝えて来ます。DEENがじっくりと聴かせてくれますよ。

6. The Loco-Motion

Written by Gerry Goffin / Carole King

夏ソングとしてはおなじみのこのナンバー、いきなり力強い池森のヴォーカルには驚かされますが、サビはリーダー山根が歌います。 う〜ん、ここまでキーを上げなくても良かったんじゃないかな。でも、DEENらしさ全開の和気藹々な雰囲気、楽しさが伝わって来ます。音も結構爽やかなのに、エッジが効いているね。

7. Don't Worry, Be Happy

Written by Bobby McFerrin Jr.

イントロの口笛まで、見事に再現しています。ウクレレが心地よさを出してくるね。 ただ、池森のヴォーカル、ここまで低いとはね。囁くように歌を聴かせてくれます。ダラダラっとリラックスな気分で聞けますね。

8. Lucky

Written by Colbie Caillat / Tim Fagan / Jason Mraz

ベンベンとした音使いが印象的。しかも、曲になぞらって、デュエットで聴かせてくれます。 甘さが出た爽やかチューンに、DEENのこれまでと今までが見事に重なります。女性ヴォーカルは、彩葉なる人物です。

9. Hitomi Sorasanaide -English Version-

Word by Izumi Sakai Music by Tetsuro Oda English Translation by Romeo V. Gonzaga

波のSEが爽やかな風を届けるDEEN初のオリコン初登場1位のシングルナンバーを、英語バージョンで。 サウンドは、かき鳴るギターで、リゾート具合たっぷり。ただ、元となっているのは「瞳そらさないで2009」だそうで。英語となると、やっぱり雰囲気違って聞こえて来ますね。

[DISC 2:DVD]

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15th Album『全開恋心!! ~Missing You~』● '15/7/29 release

夏全開、恋全開、DEEN通算15枚目となるオリジナルアルバムは、全曲ラブソングで構成されたというこだわりの1枚。あれ、このコンセプトって、10枚目の「LOVERS CONCERTO」に似ていないか? と思いながらも、聞くとまぁ、いつもの爽やかポップの波が押し寄せてくるわけですよ。先行シングルナンバーとなっていた「君が僕を忘れないように 僕が君をおぼえている」「千回恋心!」も、 アルバム用に全開ミックスされて、さらに力が溢れ出ています。そのほか、田川巨匠のギターソロや、上海ロックスターの曲があったりと、 いつもながらに楽しませてくれます。まぁ、いつも通り、安心して聞かせてくれるDEENです。 今作は、アルバムもさることながら、初回盤のBlu-rayに注目だね。年末に行われたカウントダウンライブの模様を全曲収録。 しかも、カップリング曲やアルバム曲など、マニアックな楽曲のみで構成されたライブということで、とにかくレア曲の演奏ばかり。 「FOREVER」や「FOR MY LIFE」など、デビューアルバム楽曲には思わずグッと来てしまう。意外とカウントダウンの方はあっさりとしています。 初回盤はBlu-rayの1形態だけということで、ちょっと今魔とは違った趣向の凝らし方で攻めて来たDEENです。

1. 君が僕を忘れないように 僕が君をおぼえている <全開MIX>

作詞・池森秀一 作曲:山根公路 編曲:山根公路

ギュイーンとギターを響かせて、がっつりロックサウンドを聴かせる、DEEN約1年振りとなるシングルナンバー。 久しぶりに長いタイトルをつけてきましたね。初期B-ingを感じさせる、ゴリゴリした音だけれども、DEENらしさの出たポップなナンバーに仕上がっています。 サビもキャッチーで、力強くも爽やかさがあって、DEENのイメージそのままの曲です。ただ、2番の入り方がちょっと気持ち悪かった。リズムがおかしくないか?

アルバムでは、バリバリと音を立てて聞かせるミックスでパワーアップ。かなりロックなアプローチになったね。

2. 千回恋心! <全開MIX>

作詞・池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:田川伸治

DEEN、43枚目となるシングルナンバー。恋に一直線、君に向かって愛を届けるラブソング。 正直、なんだかシチュエーションが若いんだよな。まぁ、彼らだったら爽やかさで許されるのかな。Bメロは、きっとライブで手拍子するんだろうな、と想像もできる。サビはとってもキャッチーだね。 ただ、最後は引っ張りすぎな感じもする。コンパクトにしても良かったんじゃないかな。

アルバムではミックスを施して収録。大きな変化はなく、全体的に、力が前面に出て来た感じだね。

3. スマイリン

作詞・池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:田川伸治

イントロから山根リーダーのキーボードの軽やかさが出ていますね。随分と語りかけてくるような、池森のヴォーカル。元気が出てくるようだね。 とにかくポップなアレンジとメロディで、DEENの持つ爽やかさが全開です。弦楽四重奏も大活躍の1曲です。

4. 君の笑顔を感じながら

作詞・池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:田川伸治

人生に迷いを感じている人への応援歌にもなるような歌詞が背中を押してくれる。 ただ、まぁいつも通りのDEENだよね。かもなく不可もなく、爽やかに聞かせてくれるポップなロックチューンです。間奏では巨匠ギターがモノを言います。

5. 雨道...

作詞・池森秀一 作曲:山根公路 編曲:山根公路

イントロかrなおギターがうねりをあげています。随分とエナジーを感じるな。そして、ハードなDEENです。 あまり雨の様子がないかな。なんて思っていたら、サビでバリバリとした音に変身。豪雨のごとく、音が攻めて来ます。これはすごい。 彼女からの変われを予感して、会いに行くというイチュエーションを歌っていますが。その後の展開が描かれていないので、気になります。

6. Emerald Ocean

作詞・田川伸治 作曲:田川伸治 編曲:田川伸治

巨匠、田川が手がけるナンバーは、打ち込みを使用して、クールダウンさせる1曲。 作詞・作曲・アレンジと、全て手がけてしまう器用な面を見せてくれます。ほぼギターインストなんだけれども、爽やかさたっぷりだね。約6分をじっくりと。

7. ジェットコースター

作詞・池森秀一 作曲:山根公路 編曲:山根公路

タイトルそのまま激しさとポップさを絡めたアップテンポチューン。男と女、いつでも意見の食い違いはあるもので、そんなシチュエーションをDEENが歌にしています。 山あり谷ありの恋愛は、まるでジェットコースター。ま、なんだかんだで君のことが好きだという主人公ですよ。

8. ハイビスカス

作詞・池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:田川伸治

イントロから渋いギターが入ってくるけれども、本編も、なんだか今までのDEENにはなかったタイプの曲かな。 ちょっと能天気な雰囲気でお気楽ですね。サビもキャッチーで、ポップに。ちょっとセクシャルな歌詞にも聞こえて来ます。 で持って、間奏じゃなぜにブルース?この曲、いろんな意味でDEENの新しい面を見せてくれる。

9. ありのまま抱きしめよう <全開MIX>

作詞:池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:田川伸治

かき鳴るギターに渋さを感じさせるロックチューン。少々A.O.R.の匂いも漂わせて、クールに展開。う~ん、いい意味でDEENらしさの出た曲。 ただ、それ以上が無いかな。そこが残念。ただ、巨匠のアレンジは効いています。

アルバムではミックスが施されて、ギターの音がやけに前に出て来た感じかな。鮮やかです。

10. Wild Road Dreamers 〜上海ロックスター Episode 1.5 (High School編)〜

作詞・山根公路、上海ロックスター 作曲:山根公路 編曲:山根公路

今回も登場の上海ロックスター。もうネタ切れになるんじゃないかと思いきや、随分と手を替え品を替え、曲を発表して来ます。 今回は高校編ということで、学生時代を振り返っているのかな。正直、全く上海でもなければ高校らしさも感じない。 別に普通でもいいくらいにラブソングです。曲の方も、いたって普通のポップソングです。まぁ、聞き所はブルースハープかな。

11. With

作詞・池森秀一 作曲:山根公路 編曲:山根公路

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。ケータイが発達した現代だからこそ、新鮮に映える手紙を送るという行為に思いを寄せます。 君を思って、ペンに思いを認めて、愛を綴る歌。ギターの音が優しさを包み込んでくれるかのように。池森のヴォーカルも、温かく包み込んでくれるかのように。

[DISC 2:Blu-ray]

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16th Album『バタフライ』● '16/6/1 release

DEEN、通算16枚目となるアルバムは、久しぶりに夏をテーマにした作品。しかも、スカに挑戦と言うことで、なかなか面白い試みです。 まず、ヒットシングル「ひとりじゃない」「Smile Blue」「coconuts」がスカアレンジで生まれ変わった。やっぱり、ブラスセクションが加わると、音が一気に華やぐね。 さらに松任谷由美「真夏の夜の夢」と、THE BOOM「風になりたい」をカバー。見事なDEEN色に染め上げた曲となりました。新曲もスカベースで、夏色満載ですね。 田川巨匠のインストナンバーや、山根リーダーのヴォーカルナンバーもあり、メンバーそれぞれ力を発揮。眩しい夏にDEENが爽やかな風を加えて、輝く1枚となりました。 今回は複数形態でCDリリース。 初回盤Aは、LIVE「DEEN LIVE JOY -Break 19- ~全開恋心!!~」の模様を収録したBlu-ray付きの2枚組仕様。 初回盤Bは、ビルボード東京でのAORライブの模様を収録したLIVE CD付きの2枚組仕様。どちらも大変貴重な作品です。

1. ひとりじゃない ~SKA Style~

作詞・池森秀一 作曲:織田哲郎 編曲:曽根裕

ウキウキワクワク、スカバージョンで一気に楽しくなるヒットナンバー。吹き荒れるブラスが熱いね。 ジャカジャカギターも心地よい。そんな暑さももろともせずに、すっきり爽やかコーラスを聞かせてくれるDEENの面々です。 池森のヴォーカルは、曲に合った生き生きした感じがダイレクトに伝わってきます。

2. サマー・ラバー 2016

作詞・池森秀一 作曲:山根公路 編曲:山根公路

軽やかサウンドがリゾート気分も出してくるポップチューン。1番は男性視点、2番は女性視点という歌詞で聞かせるラブソング。 とにかく華やいでは楽しく聞かせる2人の物語。スカ風のサウンドも盛り上げてくれます。

3. エピソードをつくりだせ!

作詞・池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:田川伸治

爽やかに広がるメロディパートとは反対に、サビでは曲のあるメロディが引きつけるミディアムロックチューン。 田川巨匠作曲のナンバーは、ギターも心地よさを生み出す。間奏なんて、とっても気持ちが良さそうだ。

4. 真夏の夜の夢

作詞・松任谷由実 作曲:松任谷由実 編曲:浅田晶子

面白いな、DEEN。ユーミンのナンバーをカバーだよ。しかも、「真夏の夜の夢」と来たもんだ。 オリジナルの持つ妖しさがないのが残念かな。スカアレンジになったけれども、やっぱりDEEN特有の爽やかさが優ってしまった部分があるね。

5. アマルフィ

作詞・田川伸治 作曲:田川伸治 編曲:田川伸治

A.O.R.な要素のあるミディアムナンバー。イントロからしておしゃれだね。ビアンコやレモン、オリーブなどの歌詞から、 イタリアンな雰囲気を出してくるけれども、そこまでイタリアンでもないんだよね。じっくりA.O.R.ですよ。

6. Smile Blue ~SKA Style~

作詞・池森秀一 作曲:山根公路 編曲:曽根裕

クラシックシリーズで爽やかに聞かせてくれたナンバーを、スカアレンジで衣替え。見事に生まれ変わりました。 緩急をつけたアレンジは、じっくりと聞けるパートと、ヒートアップして盛り上がるようなスタイル。これが実に気持ちがいいんだ。

7. Climb High

作曲:田川伸治 編曲:田川伸治

田川巨匠メインで聞かせるインストナンバー。これまた、シティポップなテイストで、バリバリギターも響き渡る。 負けじとブラスやキーボードが味を出してきましたよ。

8. Walking on Sunshine

作詞:山根公路 作曲:山根公路 編曲:山根公路

山根リーダーがヴォーカルを務める夏ソング。どこか懐かしい優しいサウンドをバックに、爽やかに響き渡るヴォーカルです。 サビがまた、なんともハイトーンですごいね。

9. 風になりたい

作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史 編曲:曽根裕

まったりラヴァーズロック風味で聴かせてくれるTHE BOOMのカバーナンバー。池森秀一が、絞り出すようなヴォーカルで、DEENらしく味付け。 オリジナルとは違った暑さを提供してくれます。

10. coconuts feat. butterfly

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:曽根裕

ヒットシングルナンバーを、ニューバージョンでお届け。スカスタイルで軽やかに。 バタフライバージョンということで、クロールからチェンジ。さらに「kokomo」のパートも無くなって、オリジナルとしての味が出てきました。

11. ひまわり

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:山根公路

優しさいっぱいのバラードナンバー。夏の爽やかさをそのままに、じっくりと聴かせてくれる池森のヴォーカルがどこまでも染み渡る。 これぞDEENなトラックで、味わい深いですね。

DEEN AOR NIGHT CRUSIN' ~3rd Groove~

もう大人サウンドにうっとりなM-1。サックスがカッコ良すぎます。サビの重なりが、なんとも不思議なテイストだな。最後は拍手。 イントロがまた、美しいのなんのってM-2。池森のヴォーカルの抑揚があって、感情をぶつけてくるようだ。高音ファルセットは、もう一息かな。 手拍子を誘ってM-3。ただ、最初の方の区切るような歌い方が気になったかな。 A.O.R.ど真ん中なM-4。う〜ん、Bメロの高音部分がちょっときついかな。それに比べて、バックの戦争はもう、惚れ惚れするくらいにかっこいいんだな。 瑞々しさたっぷりなM-5。丁寧に聴かせてくれる歌に、うっとりです。聞き入ってしまうひと時。 ポップに展開するM-6。華やかに広がる会場も楽しさが伝わってくる。間奏でのベースと田川巨匠のギターがかっこいいぞ。 クールに始まるM-7。低音ヴォーカルが少々聴きづらい。サビではガッツリと聴かせてくれました。

Best Album『Another Side Memories ~Precious Best II~』● '16/12/21 release

DEENのカップリングナンバーを集めた裏ベスト第2弾が登場。今作は、「君が僕を忘れないように 僕が君をおぼえている」のカップリングから、時代を遡るように収録。 ラストは「Starting Over」のカップリング「HEARTBEAT」。そして、新曲「Swing in Love」も追加して、ただ単なる寄せ集めに終わらせなかったね。とにかくメイン楽曲がキャッチーなのに対して、 カップリング曲はこだわりあり、自由気ままに色々ありと、多面DEENを味わうことができますね。 初回盤は、なんとZepp Tokyoでのカウントダウンライブの模様を収録したBlu-rayをパッケージ。 マニアックな楽曲で構成されていますが、とにかく見応えあるステージで引き込まれるパフォーマンスです。

15. Swing in Love

作詞:池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:田川伸治

ベスト盤用に用意された新曲。タイトルそのままに、スィング感がたまらない、ウキウキワクワクポップチューン。 ブラスも華やぐアレンジで、本当に体も心も動き出す。君の笑顔も鮮やかに輝くラブソングです。眩しいね。

[DISC 2:Blu-ray]

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18th Album『NEWJOURNEY』● '19/3/13 release

DEEN、池森&山根の2人体制Tなっての初のアルバムは、DEENの新たな旅が始まったということで、「NEWJOURNEY」。 イントロとアウトロをイントロダクションで挟むという試みも、新しいDEENだね。ということで、今回は世界各国のサウンドを取り入れての音楽の旅です。 なるほど、コンセプトはわかるんだけれども、アレンジャー3人だけというのがなんともな。できれば、その音楽に精通している人とのコラボなどを聞かせてくれれば良かったのにね。 ヴォーカルの方は、また力を取り戻したかのような生き生きとした声が響き渡っています。すごいな、池森。 一方で、メロディは全曲を山根リーダーが担当しているということもあり、ちょっと食傷気味なところもある。なんとか頑張りは伝わってきます。 色々思うところはあるけれども、2人体制のDEENがこの先どうなっていくのか、ちょっと見守りたくなります。 今作は、3形態でのリリースと、これまた悩みどころですね。 初回盤Aは、25周年記念ツアーBest of BestのプレミアムライヴをBlu-rayにて収録の2枚組&トールケース仕様です。 初回盤Bは、「ミライからの光」のMusic Videoなどを収録したDVD付きの2枚組み仕様です。 通常版は、配信のみで聞かせてくれた「瞳そらさないで」「Power of Love」のJawaian Styleを収録。CDにて音源化されました。

1. ~Departure~

タイトル通りに、飛行機が離陸するSEでスタート。そして、操縦席からのアナウンス。

2. ミライからの光

作詞・池森秀一 作曲:山根公路 編曲:侑音

2人体制となったDEENの新たな門出を祝うシングルナンバー。サビから始まりメロディパートを聞かせる流れ。 なかなか掴みにくいメロディラインは、こだわりが強い山根リーダーが作り込んできたんだろうな。 ストリングスも入ってきては、ゴージャスに聞かせてくれますが、なんか歌謡曲みたいだ。間奏もずいぶんと壮大な世界を作る。

3. 1985

作詞・池森秀一 作曲:山根公路 編曲:侑音

ウエストコースト風の爽やかサウンドで展開するポップチューン。タイトル通りに、1980年代をテーマにした歌詞やサウンドで、あの頃へと引き込んできます。 高音が続くメロディラインながら、池森ヴォーカルも随分と伸び伸びしているね。ただ、サビのメロディはどこか聞いたことあるような感じ。

4. 君が欲しい 〜Solo te quiero a ti.〜

作詞・池森秀一 作曲:山根公路 編曲:侑音

イントロから、スパニッシュギターの音色が官能的です。しかし、歌が始まると、4つ打ちビートが入ってデジタルなDEENをお届け。 サビではEDMよろしく、4つ打ちビートと手拍子を合わせて躍動感がMAX。サビ始まりからもうダイナミックに行っても良かったんじゃないかな。

5. 五番街のセレナーデ

作詞・池森秀一 作曲:山根公路 編曲:篠崎裕

前曲とは打って変わって、大人なバラードナンバー。ゴージャスですね、イントロが。真冬のニューヨークが舞台だそうです。 A.O.R.よろしくな、アーバンテイストたっぷりで、じっくりと聞かせてくれる曲ですね。このテイストが今のDEENを表す。

6. Aloha <Album Version>

作詞・池森秀一、Romeo V. Gonzaga 作曲:山根公路 編曲:侑音

DEEN初のデジタルシングルとなった楽曲は、タイトルかわもわかるようにハワイアンソング。 しかも、歌詞が全て英語で、これまた新しいDEENを聞かせてくれるような感じです。とってもリラックスした雰囲気の中、まったりと聞かせてくれるリゾートソング。 アルバムでは、後輩シンガーのダイスケとフラシンガーの古賀まみ奈を迎えてパワーアップ。

7. コリカンチャの祈り

作詞・池森秀一 作曲:山根公路 編曲:篠崎裕

アンデスの音楽を取り入れたトラックは、ペルーが舞台のナンバー。随分と壮大感が出ています。 ヴォーカルに歌詞に、これまで以上に飛躍するDEENの音の世界。もう、こうなったらとことんエスニックな要素を取り入れて、濃くしても良かったんじゃないかな。

8. 古里

作詞・池森秀一 作曲:山根公路 編曲:篠崎裕

沖縄サウンドと両親への感謝の言葉を織り交ぜて聞かせてくれるバラードナンバー。 こういうメロディに、こういうメッセージがまた、合うんだよね。涙ですね。ストリングスだけでなく、三線やお囃子の音遣いもさすがですね。

9. Forever Friends

作詞・山根公路 作曲:山根公路 編曲:篠崎裕

山根リーダーがヴォーカルを務めるナンバーは、ブリティッシュロックをベースに展開。 The Beatlesの音をDEENらしい音にスライド。歌詞はちょっとな。まぁ、テーマが友達よ永遠に、てな感じだから、こういうんだろう。

10. VIVA LA CARNIVAL

作詞・池森秀一 作曲:山根公路 編曲:桂尚子

ビバビアなカリビアンサウンドを取り入れた、陽気なナンバー。「Sha-la VIVA」とフレーズも取り入れて、とにかく盛り上がりに拍車をかけてくるね。 ウキウキワクワクな池森のヴォーカルから、楽しさが伝わってきます。

11. 蒼星

作詞・池森秀一 作曲:山根公路 編曲:桂尚子

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。これまた、ゴージャスにストリングスが彩ります。 タイトル通り、星が綺麗に夜空を彩るようなサウンドに、うっとり吸い込まれそうになります。3連バラード、さらにハミングコーラスが神話的に広がります。美しい。

12. 〜Arrival〜

本編の締めとなるアウトロ。これまた飛行機の勢いあるSEと共に、機長によるナレーションで、旅の終わりを告げました。

13. 瞳そらさないで 〜Jawaian Style〜

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:侑音

ジャワイアンスタイルということで、まったりゆったりなテンポで心地よく、それでいて爽やかさもあって、いい感じのバージョン。 一体何回目のリアレンジなんだと思ってしまうけれども、どれほど衣替えしても、やっぱりオリジナルの良さが引き立ってくるね。 ホーンの包容力と、ギターの繊細さがいい具合に絡むんだな。

14. Power of Love 〜Jawaian Style〜

作詞:池森秀一 作曲:DEEN 編曲:侑音

オリジナルもゆったりテンポだったけれども、ジャワイアンスタイルで、熱を帯びてきたね。 ホーンの心地よさと、オリジナルの愛溢れるトラックで、まったりまったりと。DEENの持つ爽やかポップもしっかりと伝えてきます。

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