tribute

Tribute Album『AKG TRIBUTE』● '17/3/29 release

バンド結成20周年を記念して、ASIAN KUNG-FU GENERATION初となるトリビュート盤が登場。アジカンを聴いて育ったようなフォロワーバンドたちが敬意を込めてのカバーを披露です。 とにかく若くてエネルギッシュ。参加アーティストたちがなかなかフレッシュなんだ。 yonigeや04 Limited Sazabys、シナリオアートやLILI LIMIT、never young beachやKANA-BOONなどが、自分たちの味を出したサウンドをぶつけてきます。 ゴリゴリやバリバリの音の中、4つ打ちビートも登場して面白さはありますね。 その中で、Creepy Nutsの参加が意外や意外。そして、斬新だなぁ。ラップとバンドの見事なコラボが面白いです。 もちろん、オリジナルの良さには敵わないけれども、バンドを知る機会にもなって、面白い企画となりました。ちなみに、ジャケットは漫画「ソラニン」作者の浅野いにおですよ。

Tribute Album『アダムとイヴの林檎』● '18/5/23 release

椎名林檎のデビュー20周年を記念してのトリビュートアルバムが登場。これまで発表してきた個性あふれる楽曲を、アーティストたちはどのように向き合い、発表するのか。 初っ端を飾るのは、The ウラシマ's。スピッツの草野マサムネやミスチルの鈴木英哉などからなるスーパーバンドが「正しい街」を披露。 そして、EMIガールズの片割れ、宇多田ヒカルが小袋成彬とタッグを組んで「丸の内サディスティック」をジャジーに決めてくる。 R&Bなテイストで三浦大知が「すべりだい」を、あの濃さそのままに田島貴男や井上陽水も参加している。 AIは「罪と罰」をゴスペル調にアレンジしては、どっしりと決めてくる。まさか海外からはMIKAが参加してくるとは驚きだね。 その中でも光るのが、レキシ「幸福論」。あの刺々しかったナンバーが、ファンクポップに、ダンサブルに変身。これが結構ツボなんだな。 そのほか、木村カエラやRHYMESTER、藤原さくらや私立恵比寿中、LiSAや松たか子など、個性あふれる面々が椎名林檎嬢をリスペクトしるる、楽曲を聞かせてくれます。やっぱり濃いな。

Tribute Album『WE LOVE MACKEY』● '11/1/12 release

槇原敬之のデビュー20周年を記念してのトリビュートアルバム。とにかく、参加アーティストが豪華で面白いんだよね。そして、意外と王道な曲をカバーしています。 JUJUが「もう恋なんてしない」を情を込めて歌えば、キマグレンは軽やかに「どんなときも。」を聞かせてくれる。 一青窈がSOILとともに、あのテイストで「SPY」をパフォーマンスしたと思えば、藤井フミヤは年齢を感じさせず「どうしようもない僕に天使が降りてきた」を熱唱。 中村中がピアノでしっとりと「PENGUIN」を聞かせてくれれば、miwaがフレッシュに「北風」を楽しく歌っているんだな。 そのほか、ゴスペラーズ、さかいゆう、コブクロなどなど、どれもこれもマッキーへの愛を感じさせます。 とにかく、オリジナルの曲の良さをあらためて感じるし、マッキー、すごいなと。この人のポップセンスは計り知れないね、ということを再認識するトリビュートアルバムですよ。

Tribute Album『宇多田ヒカルのうた 13組の音楽家による13の解釈について』● ’14/12/9 release

デビュー15周年を迎え、この時点ではまだ活動休止中の宇多田ヒカルのトリビュートアルバムが登場。 参加しているアーティストが、とりわけ豪華。井上陽水はあの独特な雰囲気で「SAKURAドロップス」をカバー。オルケスタデラルスとの共演で、熱く、粘り気のある作品となりました。 EMIシスターズの片割れ、椎名林檎嬢は、「Letters」を独特の濃さで表現。岡村ちゃんは、デビュー曲「Automatic」をファンキーエレクトロなポップ調で。 アルバム対決で世間にライバルとされた浜崎あゆみは、「Movin' on without you」をEDM調に。いつもの特有ビブラートも控えめで、意外とスッキリ聞けます。 AI「FINAL DISTANCE」は、うん、いいね。加藤ミリヤ「For You」は、似せてきているね。ラストに「Give Me A Reason」を持ってきた展開は面白かった。 大橋トリオ「Stay Gold」はしっとり、じわじわと。吉井和哉の世界になった「Be My Last」は、曲の世界観がマッチしてます。この暗さ、濃いよね。 LOVE PSYCHEDELICOの「光」は、もはやデリコサウンドに。これがまた、マッチしていて面白いんだ。ハナレグミの「Flavor Of Life」も、永積タカシの世界だね。 tofubeatsとBONNIE PINKの「time will tell」は、あっさりビートで心地よく。KIRINJIの「Keep Tryin'」は、ポップに。 ラストはJam& Lewisが、Peabo Brysonをヴォーカルに迎えての大作ナンバーをカバー。すっかり、向こうの味付けでゴージャスです。 様々なアプローチで独自の解釈で変身した、宇多田ヒカルの歌たち。濃淡は違えど、宇多田ヒカルの存在の大きさが改めて確認できます。

Tribute Album『m-flo TRIBUTE ~maison de m-flo~』● '09/9/16 release

m-flo、メジャーデビュー10周年を記念して、m-floを尊敬するアーティストたちがカバーを披露した、トリビュートアルバムがリリースされた。 全10アーティストによる10曲は、ちょっと少なく感じさせながらも、2000円という良心的な価格は懐に優しいですね。 カバーしたアーティストたちは、May J.にJONTE、青山テルマにCOMA-CHI、西野カナにWISE、東方神起のJEJUNGとYUCHUN、misonoにYU-A、MarieにBENI、 そして清水翔太(収録順)と、これからの音楽シーンを担うであろう、若手のアーティストたちが名を揃えています。 しかし、m-floの名を借りてのステップアップと捉えられるのも致し方ないかも。カバーしたトラックは、m-floを代表するナンバーばかりで、Tripod期もloves期も、バランスよくカバーされているね。 しかし、原曲を超えるかといったら、それはもちろん無理であり、カバーしたアーティストがその独自性をどれだけ出せるかというところの注目して聞いたほうが無難かも。 m-floのトラックにかなうわけはないよ。こういうアレンジでやるんだぁ、という楽しみを持ちながら聞くのがベターかな。

Tribute Album『m-flo TRIBUTE ~stitch the future and past~』● '11/3/23 ('11/4/20) release

デビュー10周年を迎えたm-flo。彼らをリスペクトするアーティスト達によるトリビュートアルバムの第2弾が満を持して登場。 今作もm-floチルドレンな新世代のアーティスト達がm-floの楽曲を披露しています。ただ、前作に比べると、やっぱり知名度の低さというのが目立つかな。 名の知れたところでは、ICONIQやmoumoon、まさかのIMALUも登場してくるとは。でも、正直、m-floという名を踏み台にして、自分達もアピールするような手段にも思えるんだけれども、 ここで力を見せ付けては飛躍するかどうかだね。曲の方も、tripod期の名曲「been so long」や大ヒットナンバー「come again」、 loves期の「let go」や、最新ナンバー「SOUND BOY THRILLER」まで、多彩です。彼らのm-floに対する尊厳の意と愛は伝わってくるね。

Tribute Album『奥田民生・カバーズ』● '07/10/24 ('13/3/6) release

奥田民生のトリビュートアルバムが登場。とにかく豪華絢爛なアーティスト達が勢ぞろい。 木村カエラが「マシマロ」を歌えば、スピッツが「さすらい」を、GOING UNDER GROUNDが「イージュー★ライダー」を、GLAYが「野ばら」を歌うなど、もう圧倒的な2枚組み全19曲。 その他、ウルフルズやPUFFY、中孝介やHALCALI、サンボマスターなどなど、顔ぶれが多彩。それぞれの持ち味を生かして、奥田民生の楽曲を歌い、アレンジして聞かせてくれます。 GLAYの「野ばら」は、まんまGLAY。面白すぎます。遊びを効かせながらも、味のある作品を世に送り出す奥田民生の世界を、違った角度から楽しむことができるトリビュート作品となりましたね。 同時発売のユニコーンのトリビュートアルバム「ユニトリ」も注目。あわせて楽しみたいところ。

Tribute Album『奥田民生カバーズ2』● ’13/3/6 release

奥田民生のカバーアルバム第2弾。前作から随分と短いスパンでリリースされたけれども、前作がヒットしたからその二匹目のドジョウを狙っているのかな? さらに全13曲と、前作に比べると随分とヴォリュームが減ったよね。これは残念だな。ただ、引き続き豪華アーティストが参加しています。 OKAMOTO’S、ストレイテナー、andymoriなどの若手バンド、復活したHUSKING BEE、ベテランの大江千里、松たか子やChara、矢野顕子といった女性陣も参加していたりと、 一応、聞き応えはあります。ただね、やっぱり前作ほどの驚きインパクトがないんだよな。もうちょっと、リリース間隔を開けても良かったと思います。 女性陣が、意外にも自分の個性を出しまくっていて、面白かったかな。豪華にBlu-Spec CD2仕様と、力の入れようは良かった、さすがはソニー。

Tribute Album『Queen's Fellows: yuming 30th anniversary cover album』● '02/12/11 release

松任谷由実のデビュー30周年を記念して、トリビュートアルバムの登場。これがまた、メンツが濃くて最強なんだな。さすがはユーミンだ。 鬼束ちひろにスピッツ、aikoに田島貴男、槇原敬之にキリンジ、Port of Notesにフェイ・ウォン、クレイジーケンバンドに原田知世、大貫妙子に椎名林檎、小野リサに井上陽水。 物凄い面々が一堂に会しました。さらにカバーされているナンバーも、いわゆる大ヒットシングルナンバー以外の、アルバム曲などがチョイスされていたりと、 ユーミンの曲の奥深さや、人を惹きつける力を感じさせますね。アレンジがそれぞれのアーテイストらしい色で染まっていて、原曲といい具合に融合している。 これくらい濃いメンツで、もう一度くらい、トリビュートアルバムを期待したくなるね。

Tribute Album『くるり鶏びゅ~と』● ’09/10/21 release

言わずもがな、岸田繁率いるバンド、くるりの初となるトリビュートアルバム。 何がすごいって、やっぱり参加ミュージシャンが豪華なんだよね。矢野顕子!松任谷由実!奥田民生!そんな大物ミュージシャンから支持されてるくるりって、やっぱりすごいね。幸せだろうな。 その他、木村カエラや9mm Parabellum Bullet、ハンバート・ハンバートやキセルなど、これまた通な人選で楽しませてくれますね。 もちろん、それぞれのアーティスト達が奏でる音や声からも楽しさが伝わってくるんです。くるりの楽曲は、やっぱり言葉が生きてくるから各アーティストの歌い方やアレンジが勝負なわけだ。 その中で、やっぱり矢野顕子の「Baby I Love You」は、もはや矢野顕子の曲になっちゃっているし、松任谷由実の「春風」や奥田民生の「ばらの花」も、まるで自分達の歌になっていしまっているかのようだ。 これがアーティストの力量ってやつ?たぶん、そうやって原曲の良さを再認識できるんだろうと思うんです。

Tribute Album『JUST LIKE HONEY ~「ハチミツ」 20th Anniversary Tribute~』● ’15/12/23 release

Spitzのトリビュートは、以前「一期一会」という作品が出ていましたが、今回は名作であり、ブレイクを果たした流れでリリースされた「ハチミツ」のリリース20周年を記念した、トリビュートアルバムです。 アルバム全部の楽曲を、それぞれ多彩なアーティストたちがカバーしています。ソフトなイメージを持つ(ステレオタイプだけれども)Spitzなだけに、尖った音が意外に思えたり、 時に拒否反応を示してしまうようなカバーもあります。それゆえ、冒頭、赤い公園の「ハチミツ」は、インパクトが強すぎて、賛否が起こるよね。 ショック療法よろしく、これほどまでに電子音とアグレッシヴなトラックで勝負を仕掛けてくるとはね。でも、そのぶん、自分たちの音をアピールできているというわけでもあるんだな。 それに比べると、普段アグレッシヴな10-FEETがおとなしく聞こえてしまう。アジカンはWヴォーカルということで、工夫があって面白いね。 反面、9mmの「ロビンソン」は、かなり勝負を仕掛けて来た印象です。そんな中での、indigo la End「愛の言葉」は、メロディパートはアップテンポ、サビではジクリロッカバラードと、 巧みな手法で魅了してくる。川谷絵音、やっぱりこの人はすごいんだな。 ボーナストラックとして、SCOTT&RIVERとしてもお馴染みのSCOTT MURPHYが、丁寧な日本語で歌い上げる「俺のすべて」を収録。 この作品に続いて、アルバムトリビュートをもっとしてほしいな、と思う。

Tribute Album『JUDY AND MARY 15TH ANNIVERSARY TRIBUTE ALBUM』● '09/3/18 release

もはや伝説のバンドと化したJUDY AND MARYのデビュー15周年を記念してリリースされたトリビュートアルバム。今回は、実に多彩な顔ぶれで、各々、ジュディマリ愛をぶつけてくる。 いきものがかりやschool food punishment、みどりやスキャンダルなどの若手バンドから、PUFFYやHALCALIなどの女性デュオ、奥田民生や真心ブラザーズ、 スネオヘアーといった男性アーティストなども参加しては、それぞれ独自色を出す。もちろん、元曲を超えることはないけれども、元曲に近づこうという気持ちや曲に対する愛は感じるね。 いきものがかりやmihimaru GTは、本当に楽しそうに歌っている。しょこたんは、ちょっとカラオケの域かな。もちろん、本人色は出ているんだけれども、物足りない。 みどりはパンチが効きすぎていて、ちょっとエグいね。こんな形でアニバーサリーを祝うとなると、やっぱり本家の再結成を期待したくなるところ。 たぶん復活しないでしょう。このまま伝説になったほうが美しいね。ジャケットの包帯娘は、アルバム「POP LIFE」へのオマージュかな?

Tribute Album『Suzuki MANIA MASAYUKI SUZUKI TRIBUTE ALBUM』● '04/4/25 release

鈴木雅之を敬愛するアーティストたちによりトリビュートアルバム。タイトル通りに、ちょっとマニアックテイストで、カバーアーティストたちが渋いのなんのって。 ゴスペラーズに小田和正、Ms. MondayにCrystal Kay、AJIにSkoop On Somebody、佐藤竹善&塩谷哲にPUFFYなど、なんか不思議な感じだね。 それぞれのテイストでカバーされた楽曲も、シャネルズやRATS&STAR、ソロの楽曲などなど、幅広く味わいのある音で聞かせてくれます。 ゴスペラーズのハーモニーで聞かせてくれる「Tシャツに口紅」にうっとり、佐藤竹善の甘いヴォーカルが広がる「恋人」にうっとり。 全体的に、メロウでうっとりさせてくれるようなトリビュートアルバムだね。ただ、ちょっと地味目。

Tribute Album『戦争に反対する唯一の手段は。-ピチカート・ファイヴのうたとことば』● '02/3/31 release

まさかまさかのピチカート・ファイブのトリビュートアルバムが、衝撃の解散から1年後にリリースされた。まさにピチカート・ファイヴの1周忌を、名だたるアーティスト達が花を添えています。 いきなりオリジナル・ラヴが登場するし、RIP SLYMEやデューク・エイセス、和田アキ子に曽我部恵一、キリンジに水森亜土などといった、ジャンルを問わない大御所から若手まで、 いろんな有名人達が、ピチカート・ファイヴの代表曲をチョイスし、自分達なりに染め上げています。デューク・エイセスの「新しい歌」は、何気に圧巻ですね。コーラスワークが冴えていて、しびれます。

Tribute Album『SOUL TREE ~a musical tribute to toshinobu kubota』● '04/2/25 release

J-SOULの牽引者、久保田利伸のトリビュートアルバムです。とにかく、参加している豪華なんだよ。 のっけから勢いのあるBoAとSOUL'd OUTという、夢のようなコラボレーションで、久保田利伸の大ヒット曲「LA・LA・LA LOVE SONG」ですからね。 さらには、圧巻のコーラスワークで聴かせてくれるゴスペラーズ(「Dance If you Want It」)や、EXILEからATSUSHI(「Cymbals」)、 ファンクなSOULHEAD(「流星のサドル」)や倖田來未(「夢 with You」)など、脂の乗った旬なアーティスト達がソウルフルな久保田利伸の楽曲を歌っています。 もちろんのこと、久保田利伸の持つソウルテイストは真似できないながらも、それぞれのアーティスト達の色を独自に演出し、ポップに表現しています。 選曲のほうも、久保田利伸を代表する曲からマニアックな曲まで、幅が広いですね。 そのほか、Soweluや中島美嘉、メロウに仕上げたSkoop on Somebodyやライブバージョンで聴かせてくれるMISIAなど、豪華なメンバーが揃っています。 これも久保田利伸が長年活躍してきたからのことなんだよね。日本のブラックミュージックの開拓、先駆者という大きな功績を改めて感じることができる1枚です。 それにしても、ジャケットはパンチが効いていますなぁ。巨大な真っ赤なアフロにやられます。

Tribute Album『ZONE TRIBUTE ~君がくれたもの~』● '11/8/10 release

ガールズバンド、ZONEのトリビュートアルバムが登場。 ちょうどアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の主題歌として、「secret base ~君がくれたもの~」のカバーが起用されて、再び注目が集まったのかな。 そんな中でのトリビュート作は、女性アーティストや女性グループが参加。カバーされた楽曲も、なかなか面白いね。 SCANDALや中川翔子、ステレオポニーや東京女子流、やなぎなぎやスフィアなど、とにかくジャンルも幅広く、アレンジもさまざまだね。 昨今流行りの4つ打ちEDMなトラックもいいけれども、やっぱりバンドの音でのカバーがしっくりくるなぁ。 そして、初回盤はなんと、ZONEのオリジナル楽曲を集めたベストアルバムということで、カバーされている曲もされていない曲も含めて、選りすぐりなZONEの曲をお届け。 さらには新曲も収録と、まさかの展開に嬉しさもありますね。期間限定生産ながら、嬉しい復活は、青春時代が蘇る人も多々いるんじゃないでしょうか。

Tribute Album『TRF TRIBUTE ALBUM BEST』● ’13/3/13 release

祝20周年を迎えたTRFのトリビュートアルバムが登場。過去にはTRFのオリジナルアルバム「Life-e-moiton」のDisc-2がトリビュートアルバムで発表されていたけれども、そこからも数曲を再収録。 さらに新録ナンバーも実に興味深い内容です。avexに移籍したケツメイシが歌う「EZ DO DANCE」、TKつながりでaccessが歌う「CRAZY GONNA CRAZY」、 中川翔子が「寒い夜だから・・・」を歌ったかと思えば、BACK ONが「where to begin」をがっつりロックで聞かせてくれます。 前回も歌っていた倖田來未とAAAは、楽曲を変えて再度登板。とにかく面白い楽曲大集合だね。 さらには中田ヤスタカ、STUDIO APARTMENT、m-flo、INFINITY16など、トラックを料理するナンバーもあって、面白さ大爆発。 前作を持っている人でも十分に楽しめる内容だと思います。20周年、とにかくすごいよな。

Tribute Album『THIS IS FOR YOU ~THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM』● '09/12/9 release

結成20周年を迎えたTHE YELLOW MONKEYのトリビュートアルバムが登場。これまた豪華なアーティスト達が勢ぞろい。ベテランから若手まで、イエモンの楽曲をリスペクトして手聞かせてくれます。 奥田民生「LOVE LOVE SHOW」は、いやらしさが出ていて面白い。TRICERATOPS「JAM」は、3ピースならではの音使いで聞かせてくれる。 秦基博「SPARK」は、いつもの秦君のイメージとちょっとかけ離れていて、逆にそこが面白い。椿屋四重奏「BURN」は、もはや本家の再現だね。 山田孝之の参加には驚いたけれども、なんだポエトリーリーディングか。歌っていたら面白かっただろうな。 その他、金子ノブアキ、9mm Parabellum Bullet、Nothing's Carved In Stone、フラワーカンパニーズなどなど、多彩な顔ぶれでイエモンが輝く。 原曲のイメージをいかに自分のフィールドへと持っていくか。だからといって、原曲を蔑むことなく歌うというカバーの難しさ。 そりゃ、吉井和哉の描く世界は独特すぎて、その壁はなかなか越えられないよね。あらためて、イエモンの楽曲がすごかったことを思わせるアルバムです。

Tribute Album『TRIBUTE TO TRICERATOPS』● '20/12/30 release

祝デビュー25周年を迎えた3ピースバンド、TRICERATOPSのトリビュートアルバムが登場。 彼らと親交あるバンドやミュージシャンたちが、それぞれ独自の解釈でTRICERATOPSナンバーを聞かせてくれます。奥田民生は渋い声で「ロケットに乗って」を聞かせてくれます。 盟友のGRAPEVINEは「2020」をちょっと不思議なアレンジで。青春を蘇らせるように、Base Ball Bearは「Raspberry」を見事にコピー。 KANは面白くピコピコテイストで「トランスフォーマー」を聞かせてくれました。 そして、あの幻のユニット、Quattro Formaggiが再登板。桜井和寿の甘いヴォーカルで聞かせてくれる「ラストバラード」にもう、うっとりなんだな。 そのほか、LOVE PSYCHEDELICOやスキマスイッチ、仲井戸“CHABO”麗市やOKAMOTO'S、UNISON SQUARE GARDENや山崎まさよしなどが参加しては、TRICERATOPSを愛しくカバーしています。 そして、禁断のボーナストラック。あの「クリスマスの約束」より、ライブトラックを収録です。小田和正の透き通ったヴォーカルで、「Fever」がフィーバーする。

Tribute Album『The best covers of DREAMS COME TRUE ドリウタ vol.1』● '17/7/7 release

ドリカムのナンバーをカバーしたコンプレーションアルバムの発表。過去2枚のトリビュートアルバムが発売されているけれども、 今作は比較的若いアーティストたちによってカバーされている印象かな。三浦大知「決戦は金曜日」、Little Glee Monster「Ring! Ring! Ring!」、 山本彩「何度でも」、坂本真綾「三日月」、GACKT「すき」などなど、ドリカムを代表するナンバーがカバーされています。 ただ、この起用されたアーティストたちの選考基準がいまいちわからない。下手したら、ただのカラオケ大会になってしまうんじゃなかろうか。 でも、こういう作品で初めて名を知るという機会にもなるし、そこからオリジナルの楽曲へと繋がるという面もあるかな。全10曲というのが寂しいけれども、第2弾、期待していいんでしょうかね。

Tribute Album『MIKA NAKASHIMA TRIBUTE』● '16/2/24 release

中島美嘉のデビュー15周年を記念して、初となるトリビュートアルバムが登場。ヴァラエティ豊かな人選で、魅了してきます。 藤井フミヤが「雪の華」をしっとりテイストで聴かせてくれたり、グループ魂が「一番綺麗な私を」をコミカルテイストで聴かせてくれたり、 中孝介が「桜色舞うころ」を、あのゆらぎのヴォーカルで聞かせてくれたりと、男性陣も積極的に参加。 そのほか、JUJUやAimer、鬼束ちひろにTRUSTRICK、持田香織などが参加しては、メッセージとともに中島美嘉を祝福。 自分流にそれぞれが味をつけて、楽曲を披露しています。気になるのはHyde、柴田淳、Amazarashiに中島みゆきのセルフカバー。これはトリビュートになるのか? 正直、作った本人たちのセルフカバーの方が中島美嘉のオリジナルよりもしっくりとしてしまうのがなんとも言えないな。 でも、中島美嘉の世界観を、作者もしっかりと出していて、それも伝わってくるんだな。

Tribute Album『LOVE for NANA ~only 1 Tribute~』● '05/3/16 release

大人気の漫画「NANA」への敬意を込めたトリビュートアルバム。作中に登場する2つのバンド、BLACK STONEとTRAPNESTが実際にいるアーティストとイメージを重ねるって、 少々無理があるんだけれどもね。でも、ハードなサウンドと女性ヴォーカルで、なかなか様になっている曲もあるしね。 Tommy heavenly6、Do As Infinity、木村カエラ、大塚愛などp、名立たる面々が揃っています。賛否が上がったSEX MACHINEGUNSにジャパハリネットは、どうなんだろうね。 それぞれ、音が突き抜けすぎて、あまりそぐわないような気がします。その他、海外からの参加もあったりで、ワールドワイドなNANA、濃い仕上がりになっているんだけれども、何かが引っかかるんだよな。 個人的には、女性ヴォーカリストで揃えた方が良かったんじゃないかな。あと、ジャケットがそれぞれのバンドが表紙となる2タイプがあるのに、 中身が一緒っていうのも、いただけないかな。これは混同する。紛らわしい。

Tribute Album『NOT JAZZ!! BUT PE'Z!!! 10TH ANNIVERSARY TRIBUTE TO PE'Z』● '09/11/11 release

PE'Zの10周年記念アイテムとしてリリースされたPE'Zのトリビュートアルバム。まさか、これだけのアーティストが勢ぞろいするとは、さすがPE'Zの力。 いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのSPECIAL OTHERをはじめ、→Pia-no-jaC←、カゲロウや、cro-magnonなど、12組のアーティスト達がPE'Zのヒットナンバーを、敬愛の意を込めて演奏。 PE'Zの持つ熱はそのままに、各アーティスト達の独自色に染め上げられていて、なんだか新鮮な気分で聞くことができますね。 各々のアプローチの仕方が違っていて、本当に面白い。 PE'Zの結成10周年企画ながらに、実にバラエティ豊かな作品となった。 スペアザの「Akatsuki」にはやっぱり惚れ惚れしてしまうね。

Tribute Album『花男 A Tribute To The Elephant Kashimashi』● '03/3/19 ('18/3/21) release

エレファントカシマシ初となるトリビュートアルバムの登場だ。宮本浩次のキャラクターが濃すぎて、なかなか掴みにくいけれも、エレカシ自体はかなり骨太なバンドな訳で。 苦節と言われながらも、陽の目を見てからの快進撃に圧倒されます。そして、そんな彼らをリスペクトするバンドやミュージシャンたちが揃って、エレカシナンバーを聞かせてくれます。 HUSKIG BEEやPOT SHOT、STANCE PUNKSなどのパンク系バンドしかり、石野卓球だったり、はたまた銀杏BOYZだったりと、 これまた、かなりアクの強い面々が揃っていますね。それぞれの持ち味でのカバーは、良し悪しあるものの、愛は伝わってきます。でもって、ジャケットの松本大洋の絵もインパクトあるな。

Tribute Album『PARADE RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK』● '05/12/21 release

唯一無二の世界を表現し、結成20周年を迎えたBUCK-TICKの初となるトリビュートアルバムが登場。 参加メンバーがこれまた面白いね。清春、MCU、土屋正巳、遠藤ミチロウ、GLAYのTERUがヴォーカルを務めるrally、T.M.Revolution西川貴教のバンド、abingdon boys schoolなどなど、 個性溢れる面々が勢ぞろい。BUCK-TICKの世界へ挑戦。もちろん、カバーしたアーティスト達の色で聞かせてくれるんだけれど、BUCK-TICKの世界が大きすぎて、ちょっとかすんでしまうかな。 清春は耽美的だし、MCUは沖縄テイストを取り入れた。TERUはまんまGLAYだし、土屋正巳は妖しさ全開だし。それでも、BUCK-TICKのすさまじさを思い知らしめている。 選曲もヒット曲が多くて、無難だけれども、引き込みやすさはあるかな。あともう1つ、何かが欲しいところ。

Tribute Album『PARADE II RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK』● '12/7/4 release

唯一無二の耽美な世界を演出するバンド、BUCK-TICKのトリビュートアルバム第2弾。前回は結成25周年というタイミングでのリリースだったけど、今回はメジャーデビュー25周年を記念してのリリース。 BUCK-TICKフォロワーなバンドたちのリスペクトな気持ちをダイレクトに伝えてきます。もちろん、本家を超えることは無理だけれども、各々のオリジナリティを出して聞かせてくれました。 Acid Black Cherryが「ROMANESQUE」を歌えば、BREAKERZはデビュー曲「JUST ONE MORE KISS」を披露。 氣志團やPOLYSICSなんて面白いアレンジになっているけれども、賛否が起こりそうだね。 そのほか、cali≠gariやMERRY、THE LOWBROWSやacid androidなど、独自の世界でBUCK-TICKをリスペクトする。 ただ、第1弾のインパクトが結構強かったから、今回はちょっと印象が弱めかな。ジャケットのイラストは上田宏氏の書き下ろしが救い。

Tribute Album『FUCK THE BORDER LINE』● ’11/2/9 release

時に耽美的に、時にパワフルに音をぶつけてきた黒夢のトリビュートアルバムが登場。彼らを慕うバンドの面々が集結し、黒夢の楽曲に果敢に挑んでいます。 オリジナルに敬意を払いながら、自身の色を出すのはやっぱり難しいね。しかし、オープニングから西川貴教率いるa.b.s.「少年」がやってくれました。オリジナルをいい意味で破壊して、再構築。 激しいロックサウンドに仕上げてきた。そのほか、SUNS OWL feat. YOW-ROW from GARI「FAKE STAR」は打ち込みを使うなどの工夫もあって、面白いです。 一方、シド「優しい悲劇」は、まんまじゃないのか?もう少し、バンドの個性を出しても良かったんだけどな。下手したらカラオケとも言われかねない悲劇。 その反面、個性を出しすぎたのはCASCADE「Like A Angel」かな。あのヴォーカルで聞かせては、随分とポップなアプローチになったなぁ。 まぁ、全体的に見ても、ものすごくヴァラエティ豊かなサウンドだし、個性あふれるヴォーカルだし、あらためて黒夢の凄さもわかるアルバムなんだよね。 シングルのカバーだけに偏らんかった選曲も、黒夢を知るためのいい機会だと思います。

Tribute Album『BOOMANIA THE BOOM SPECIAL BEST COVERS』● '09/7/22 release

THE BOOMのデビュー20周年を記念したと登場したトリビュートアルバム。やはり、伊達に20年も活動していないよね。参加ミュージシャンがとにかく豪華。 奥田民生にBO GUNBO3、友部正人にこだま和史、BEGINにbonobos、矢野顕子に小田和正、東京スカパラダイスオーケストラなどなど、 ベテランの勢いがすごいんだ。また、こういう人たちの曲をなかなかまとめて聞く機会もないので、貴重ですね。彼らなりの味付け方法で、THE BOOMの曲を新たな視点で見ることができます。 また、ベテランに負けじと、若手も実力を出して参加。絢香やキマグレン、MCUにMINMI、birdにYOUR SONG IS GOODなどなど、 THE BOOMに対するリスペクトする気持ちが出ていますね。やはり、ほとんどのアーティストは自分のフィールドに合わせたサウンドで勝負を仕掛けています。 オリジナルからガラッと変わったりしては、いろいろなタイプの曲があるよね。けれども、やっぱりオリジナルの存在感がハンパない。宮沢和史の創る世界って、表現するのが難しいんだろうね。 とにかく豪華アーティスト達が揃ってお祝いしています。たっぷり22曲、聞き応えもあるね。

Tribute Album『細野晴臣トリビュート・アルバム / Tribute to Haruomi Hosono』● ’07/4/25 release

細野晴臣のトリビュートアルバムが2枚組で登場。これまた、J-POPの礎を築いた張本人の個性豊かな楽曲を、これまた個性豊かなアーティストたちが敬意を込めて演奏しています。 有名楽曲「風の谷のナウシカ」を坂本龍一と嶺川貴子がエレクトロニカに聞かせてくれたり、「風をあつめて」をインストで聞かせてくれたり、ひねりを加えた「ハイスクール・ララバイ」をリトル・クリーチャーズが聞かせてくれたり、「Turn Turn」をSketch Showがエレクトロニカな演奏で、さらにコーネリアス風味でどっぷりと。 「日本の人」をサケロックと寺尾紗穂が聞かせてくれた李と、オリジある楽曲への愛をそれぞれの技量で聞かせてくれるんですよ。 また、Disc-1の最初と、DIsc-2の最後に、それぞれ細野晴臣のでもトラックを収録と、これまた貴重なナンバーを収録していて、聞き応えがありますね。

Tribute Album『松本隆に捧ぐ -風街DNA-』● ’10/5/12 release

松本隆、作詞活動40周年記念アルバムは、10編の物語を10組みのアーティストが歌い聴かせてくれるトリビュート盤。豪華なアーティストたちによるカバーソングが並ぶけれども、本当に豪華だな。 それぞれのアーティストによる独自解釈で聴かせてくれるんだけれども、何か物足りなさを感じる。松本隆の40年という中で、多彩の楽曲の中から選ばれた10曲は、相当大変だったと思う。 いっその事、もう10曲ほど追加してもいいくらいだと思うな。他の人も指摘しているように、福山雅治や徳永英明、My Little Loverのカバーなどは、すでに発表されていたので、新鮮味が正直足りない。 もう少し、新録の楽曲が欲しかったかな。玉置成実は、らしさが出ているのもの、このアルバムの中ではアレンジが浮いてしまった感じだ。 その中で、オトナモードのカバーは、なかなかいい世界観が出ているね。何はともあれ、紡ぎ出した言葉を瑞々しく構築する松本隆の歌詞の世界を、味わえるトリビュート盤ですね。

Tribute Album『MOMOE TRIBUTE Thank You For・・・』● ’04/5/19 release

伝説の歌姫、山口百恵のトリビュートアルバムが登場。参加アーティストもヴァラエティ豊かです。 藤井フミヤが「ロックンロール・ウィドウ」を、福山雅治が「秋桜」を、つんく♂が「さよならの向う側」を歌うなど、男性シンガーがカバーしているところは興味深いですね。 そのほか、SoweluやPUFFY、辛島美登里やSAKURAなどが名曲カバーに挑戦。ただ、トリビュートアルバムというよりも、ただ単なるカバー止まりの楽曲が多いような気もするんだよな。 PUFFYの歌い方しかり、辛島美登里のアレンジしかり。各々のスタイルはよく表れているんだけれども、あまり好みではないかなぁ。 そして「ロックンロール・ウィドウ」を2曲入れるくらいなら、別の曲にして欲しかったよね。 サーカス「しなやかに歌って」や、岩崎宏美「乙女座宮」は、ベテラン風が吹いて、なかなか聞き応えがあるね。ただ、レーベルゲートCDでのリリースというのは、大きなマイナスポイントです。

Tribute Album『MOMOE TRIBUTE Thank You For・・・Part2』● ’05/5/25 release

好評だったという第1弾に続いて、第2弾のトリビュートアルバムが登場。今作も、多彩なアーティストたちが山口百恵の楽曲に挑戦しています。 I WiSHやRAG FAIR、スネオヘアーといった若手アーティストや、工藤静香、原田知世、大橋純子に三原じゅん子といった女性ソロ歌手、 さらに鈴木雅之や柳ジョージといった男性ソロ歌手など、様々なスタイル、それぞれの持ち味をプラスしてパフォーマンス。 中でも、やっぱり冒頭、鈴木雅之による「さよならの向こう側」は圧巻ですね。R&Bテイストのトラックに乗せて、マーチンが、聞かせてくれます。 また、大橋純子の「美・サイレント」は、アダルトフレーバーたっぷりで、艶やか。 柳ジョージは、最初のアコースティックギターが、Eric Clapton「CHANGE THE WORLD」みたいなど、面白さがたくさんあります。前作よりも、好印象な雰囲気はあるかな。

Tribute Album『山崎まさよしトリビュートアルバム ONE MORE TIME, ONE MORE TRACK』● '05/12/21 release

デビュー10周年を迎えたシンガーソングライター、山崎まさよしをお祝いすると言う意味を込めて、トリビュートアルバムが登場。様々なアーティスト達が山崎まさよしの楽曲を聞かせてくれます。 スネオヘアーにユンナ、中孝介に平川地一丁目、JAKE SHIMABUKUROに元ちとせなどなど、発売元のエピックソニーに所属するアーティストの面々が山崎まさよしソングを披露。 さらには、勝手にしやがれ、和田アキ子、クレモンティーヌ等々、クセのある面々も名を連ねる。正直、このアルバムのために新たに歌われた楽曲が少ないという印象があるかな。 山崎まさよしが提供した曲もあったりで、ちょっと手抜き感も否めない。もう少し、山崎まさよしを代表する曲のカバーを聞かせてほしかったかな。

Tribute Album『UNICORN COVERS』● ’13/3/6 release

またまた登場、ユニコーンの楽曲を様々なアーティストがカバーしたコンピレーションアルバム。 前作はまだバンドが解散していたので“トリビュート”だったけれども、今回は活動再開している中での発表となり、“カバー”という扱いらしいです。なんのこっちゃ。 ということで、今回も参加アーティストのメンツが濃いこと濃いこと。フラワーカンパニーズにくるり、氣志團、JUN SKY WALKER(S)、コブクロ、YUKI、POLYSICS、Scott&Riversなどなど、 とにかく男女、洋邦、ソログループなど、問わずして、ユニコーンのカバーナンバーが押し寄せてくる全14曲。 それぞれ参加アーティストたちの味が出ていて、いい感じ。コブクロなんか、意外な雰囲気を出してきたし、新らしい発見もできます。 選曲も、メジャーなものからあんな曲、こんな曲などもあり、それぞれのセンスで楽しませてくれる。ただ、前作が2枚組で、かなり盛りだくさんだっただけに、 1枚組はちょっと寂しい印象かな。それでも、Blu-spec CD2仕様で、より鮮やかな音で聴かせてくれます。

Tribute Album『ユニコーン・トリビュート』● '07/10/24 release

ユニコーンを愛してやまない人たちによるトリビュートアルバムの登場。ユニコーンを代表する楽曲と、それを歌う名立たる人たちのコラボがたまりません。 MONGOL800が沖縄テイスト溢れる「大迷惑」を聞かせてくれたり、TRICERATOPSが3ピースならではの骨太ロックで踊る「ヒゲとボイン」、 DOPING PANDAが英語で「ターボ意味無し」を聞かせてくれたと思えば、素敵なハーモニーでCHEMISTRYが「自転車泥棒」を歌い、 宮沢和史がゆったりとした世界で「すばらしい日々」を聞かせてくれたりと、それぞれのアーティストの色で染め上げられた楽曲の数々。 と同時に、ユニコーンの楽曲の面白さを改めて知ることができる作品なんだな。 ただ、この分数だったら2枚組みにしなくても1枚でいけたんじゃないかな?もしくは、もっとたくさんの歌を聞かせてくれても良かったかな。 そして、奥田民生の楽曲をカバーしたアルバムと同時発売ということで、こちらと1セットで楽しむことができますよ。

Tribute Album『YOSUI TRIBUTE』● '04/11/1 release

一癖もふた癖もある井上陽水のナンバーを、井上陽水を敬愛するアーティスト達がカバーした、トリビュートアルバム。 収録されたアーティストがとにかく豪華だし、カバーされた楽曲も実にヴァラエティ豊かです。 TRICERATOPSによる骨太ロックサウンドの「夢の中へ」から始まり、濃いギターが印象的な布袋寅泰の「東へ西へ」、 ボッサタッチで聞かせてくれる小野リサの「いっそセレナーデ」、歌謡曲テイストを前面に出した一青窈の「ジェラシー」などなど、 各々アーティスト達が独自色に染めながらも、井上陽水の持つ独特のセンスが際立って聞こえてきます。 ラストの「少年時代」は、忌野清志郎がまた生き生きしているじゃないですか。面白すぎる1枚です。

Tribute Album『LUNA SEA MEMORIAL COVER ALBUM -Re:birth-』● ’07/12/19 release

2007年12月24日に復活ライブを行うLUNA SEAを祝うような、トリビュートアルバムの登場。 これがまた、総じて評価が低いんだな。どうしたことか。選曲された楽曲は、どれもがLUNA SEAを代表曲です。 そして、カバーしているアーティストたちの選考基準が不透明だという。この「トリビュート」という意味が、改めてどのような意味を持つのかが問われてくる。 今作は、どこかしらレコード会社の意向みたいなものの影響を感じます。「敬愛」という意味になるのか、ただの「カバー」なのか、結構ギリギリラインかな。 ムックやシド、西川貴教率いるabingdon boys school、土屋昌巳などは納得いくんだけれどもね。森重樹一は濃いなぁ。 意外なところでTRFの2人。面白いんだけれども、この楽曲でこのアレンジは残念だった。 「Re:birth」ということで、現段階でのLUNA SEAと、そこにまつわる人々がうまくミックスされた作品なのかな。まぁ、個人的にはまずまず。

Tribute Album『Words of 雪之丞』● '06/4/26 release

作詞家として名を馳せている森雪之丞。作詞活動31年目を迎え、数ある楽曲の中から10曲を、10組のアーティストがカバー。 詞に焦点を当てながら、アーティストが独自で解釈し、新たな命を吹き込む。オープニングでいきなり驚かされるよね。 ポルノグラフィティが布袋寅泰の「POISON」を歌い上げる。さらには、女優としておなじみの柴咲コウがPSY・Sの「遊びにきてね」を歌ったり、 BONNIE PINKが名曲「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね」をMansfieldのサウンドで聞かせてくれたり、大黒摩季が、氷室京介の「ダイアモンドダスト」を、心を込めて熱唱しています。 また、175RのSHOGOとROBOTSのTAKUYAによるユニットが、VANILLAの「愛をちょうだい」をカバーしたりと、 聞き応え十分の魅力あるアルバムです。さらには、森雪之丞が自主制作した楽曲もボーナストラックとして収録。 曲数が少ないながらも、かなりクォリティ高いコンピレーションアルバムなんじゃないでしょうかね。やはり、森雪之丞のコトバの力を感じます。

Tribute Album『私とドリカム DREAMS COME TRUE 25th ANNIVERSARY BEST COVERS』● ’14/3/26 release

Dreams Come Trueのデビュー25周年を記念して、トリビュートカバーアルバムの登場。 ドリカムを愛してやまないアーティストたちが勢揃いです。参加しているのは、E-girs、いきものがかり、HYやmiwa、JUJUにSCANDAL、大塚愛や倖田來未などなど、 幅広いジャンルのラインナップ。しかも、歌っている人たちは皆女性で、ドリカム吉田美和の気持ちを汲み取るように歌っては聴かせてくれます。 だけれども、正直、なんかなぁ、ただ単に「ドリカムが好きです!」みたいな印象になってしまっているのはなんだろう。 トリビュート、愛はわかるんだけれども、ただ単に好きというカバーの印象。アレンジを変えたりしては、自分色に染めてきているんだけれども、どうにもこうにも、吉田美和の力が強すぎる。 まぁ、選曲も幅広く、親しみやすさは伝わってきます。カバー、トリビュート、はたまたカラオケなのか、難しいラインだな。

Tribute Album『私とドリカム2 ドリカムワンダーランド2015 開催記念 BEST COVERS』● ’15/4/1 release

前作が好評だったのか、ドリカムのトリビュートアルバム第2弾が登場。今作は、女性ヴォーカルだけだった前作と違って、男性ヴォーカルによるカバーも収録されていますね。 三浦大知やクリス・ハート、川畑要や徳永英明などなど。驚いたのは、NICO Touches the WallsやMONGOL800などのバンドも登場して来るところ。 両者とも、オリジナリティのあるカバーで、大変面白いね。そのほか、女性ではMay. Jや西内まりや、大森靖子など、個性的な面々が名を連ねています。あれ、またJUJUが歌っているね。 残念なのは、選曲があまり前作と代わり映えしないところ。ドリカムの曲、もっと名の知れたものがたくさんあるでしょう。 そうすることで、もっとオリジナリティが出て来ると思うんだけれども。