album

1st Album『HOPES AND FEARS』● '04/5/10 ('04/6/23 on Japan) release

イギリスから、また素敵なバンドの登場だ。バンドと言っても、ヴォーカル、ドラム、そしてピアノという3人組。ギターがいないところがポイントだね。 力強いながらに、そのピアノの音がとっても繊細に響き渡ります。そして、ヴォーカルTomの伸びやかで儚い声に魅了される叙情派のグループなわけですよ。 同時期に、イギリスでヒットを飛ばしたFranz FerdinandやThe Ordinary Boysとは、まったく異なる部類ですね。 1st Single「Somewhere Only We Know」、2nd Single「Everybody's Changing」と立て続けにヒットしては、その美しくも儚いKEANEの世界を堪能できるようなアルバムへとつながるわけですね。 アルバム収録曲も、シングルナンバーに負けじとKEANEの叙情的な世界へと引き込んできます。もうね、美しいの一言ですよ。ギターがいなくとも、ここまでのサウンドを作り上げることに驚きです。

日本盤は、ボーナストラック2曲と、デビュー曲「Somewhere Only We Know」のPVを収録したCD-EXTRA仕様と、豪華な内容になっています。

1. Somewhere Only We Know

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

紆余曲折なあったのメジャーデビューを果たしたKEANE。 こちらがそのメジャー初のシングルナンバー。代名詞ともいえるギターレスのロックサウンドを体現して、叙情的に聞かせる。美しい音と言葉、ヴォーカルに魅了されますね。 サビに向かって大きく盛り上がっていく流れが、たまらなくかっこいいね。もうね、とにかく歌詞がメロウ過ぎてノックアウトですよ。僕らしか知らないどこかへ、KEANEは一歩ずつ進み出した。

2. Bend And Break

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

弾けるピアノがとってもポップ。美しく叙情的なメロディを聞かせてくれる。この曲、なんだか朝にぴったり。目覚ましソングだね。 流れるように、自由な感じ。伸びがあるTomのヴォーカルも、とっても楽しさが伝わってくる。 キャッチーながらKEANEの繊細な部分をきちんと伝えてきます。アルバムから5枚目のシングルナンバーとしてリリース。

3. We Might As Well Be Strangers

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

イントロ無しで始まるしっとりバラードナンバー。切なくも悲しい歌詞が美しく響き渡ります。 曲もとってもムードたっぷりで、これぞKEANEなピアノとドラムをどっしりと聞かせてくれます。Tomの訴えかけてくるようなヴォーカルが、これまた切ない世界へ誘ってくれますね。

4. Everybody's Changing

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

KEANEのメジャーで2枚目となるシングルナンバー。SEを加えて、よりドラマティックに聞かせてくれる。やっぱり曲の柱となるのはピアノの音だよね。 叙情的に響き渡る音と、美しくも儚いTomの歌声が、見事にリンクします。「みんな変わるものなんだよ」と、普遍的なことを切々と歌い上げます。とにかくいい世界を引き出してくるね。

ちなみに、この曲はもともとインディーズ時代にシングルとしてリリースされていたものをアレンジしなおして再びシングル化。リベンジでのリリースですね。

5. Your Eyes Open

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

ダークなイメージが広がる。どこかしら物憂げなピアノの音が、 妖しさを生み出す。サビでは光が射すように、音が広がり恥まめる。相変わらず、美メロでうっとりさせてくれるKEANEです。

6. She Has No Time

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes / Sanger Produced by Andy Green, Keane and James Sanger

静かな始まりは、まるでアンビエントミュージックのごとく。Tomも、囁くように語りかけるように歌を聞かせてくれます。 また、儚さと繊細さをぶつけてきては、うっとりさせられますね。彼女は時間がないんだよ、という歌詞がとってもドラマティックに響き渡るマジック。ゆったり優雅な5分半です。

7. Can't Stop Now

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

ドラムがポップに弾けるイントロに、勢いを感じさせる。でも、やっぱりピアノが前に出ては、滑らかな音色を聞かせてくれる。 歌詞の方も、乗っけからドリーミングというか、幻想的というかね。やめられない、止まらない。胸の内が爆発しています。

8. Sunshine

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes / Sanger Produced by Andy Green, Keane and James Sanger

淡々と響く音が、ちょっとアンビエントな雰囲気を出す。Timのヴォーカルも安らぎを与えるかのように。途中からどっしりとドラムの音が響いてきた。 でも、Tomのヴォーカルは変わらない。

9. This Is The Last Time

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes / Sanger Produced by Andy Green, Keane and James Sanger

ピアノとドラムが弾むアップテンポのナンバー。ピアノの音は相変わらず美しいけれども、サビでは鮮やかにそれぞれの音と、Tomの声が映える。 何もわかっていない自分の葛藤みたいなものを感じさせるね。アルバムから4枚目のシングルナンバーは、過去作のリメイクで、鮮やかに変身させた。

10. On A Day Like Today

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

ダークだ。何があったんだ。どっぷりどっぷりと、妖しい世界が広がってゆく。2番からはピアノも前に出てきたけれども、暗さは変わりないね。歌詞もネガティヴ。 トコトン落ちていくところまで落ちていくような、心情にさせてくれます。でも、ラストはとても心地よく音が響き渡る。歌詞の世界と音の差があるね。

11. Untitled 1

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

淡々と響き渡るビートと、淡く響くキーボードの音が不思議な空気を醸し出す。 Tomのヴォーカルも淡々としているね。でもって、エフェクトをかけては、ちょっとダブのような心地よさを生み出す。そう、眠りに陥るかのように。

12. Bedshaped

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes / Sanger Produced by Andy Green, Keane and James Sanger

アンビエントな音で彩っては、しっとりと聞かせれくれるピアノの音がうっとりとさせるバラードチューン。Tomのヴォーカルも、繊細かつセクシーさを漂わせる。 サビではどっしりと聞かせては、その歌詞を力強く伝えてくる。自問自答のような歌を聞かせるKEANE。1st Album「HOPES AND FEARS」から3枚目のシングルナンバー。 実はインディーズ時代にも登場済みでした。

13. Snowed Under

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

鮮やかに響くピアノの音とリズミカルなドラムの音が美しさを生み出すアップテンポチューン。 意外に力強さを前面に出して、訴えかけるように歌うTomが印象的です。1st Album「HOPES AND FEARS」のタイトルは、この曲の歌詞から来ているところに注目だ。

14. Allemende

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

美しきピアノバラード。もうね、その音にうっとりだよ。Tomのヴォーカルも、また随分と儚く切なさたっぷりですな。 でもって、詞が美しくも儚い。ピアノの強弱が世界を作る。KEANEの叙情的な面が良く表れた1曲ですね。

Live Album『LIVE RECORDINGS 2004』● '05/4/4 release

イギリスの叙情派バンド、KEANEのライブEP。大ヒット記録した1st Album「HOPES AND FEARS」のもと、2004年に世界各国で行ったライブの中から、6曲をピックアップ。 やっぱり、脂に乗っているというか、勢いがあるよね。観客の歓声が、とにかくすごい。M-6「Bedshaped」に関しては、大合唱まで起きている。 どうせだったら1公演丸々収録したライブアルバムにしてくれればよかったのにね。でもまぁ、生KEANEの魅力を端的に伝えてくれる作品ですよ。

1. Somewhere Only We Know The Forum, London, 10th May 2004

デビュー曲でもあるナンバを、ロンドンでの公演より。会場全体がKEANEの世界に包み込まれているね。 Tomのヴォーカルにエフェクトをかけて、伸びやかな感じにしているのは狙い?歌い終わって、拍手喝さいですよ。さすがは地元イギリス。

2. We Might As Well Be Strangers olumbiafrizt, Berlin, 19th May 2004

ベルリンでの公演から、しっとりと聞かせてくれるナンバー。やっぱりサビでのクライマックスの部分は聞き入ってしまうよね。

3. Allemande BNN That's Live Session, Amsterdam, 7th July 2004

曲について語ってから始まり始まり。Tomの気持ちのこもった歌声が会場に響き渡ります。うっとりですよ。

4. This Is The Last Time - Acoustic Mill Street Brewery, Tronto, 20th September 2004

アコースティックバージョンということで、Timのピアノをバックに伸び伸びと歌うTom。うーん、なんかヴォーカルに残響音みたいなものが気になるな。

5. Everybody's Changing Airways Festival, Reykjavic, 23rd October 2004

KEANEのシングルナンバー。安定した演奏とヴォーカルに引き込まれます。そりゃ、拍手喝さいですよ。こちらはレイキャビクからの公演。

6. Bedshaped Brixton Academy, London 17th November 2004

大きな歓声を浴びて聞かせてくれる1曲。まさかの会場からの手拍子で大きく盛り上がる。 さらに会場大合唱。これはすごいな。KEANEの人気の証明だ。

2nd Album『UNDER THE IRON SEA』● '06/6/12 ('06/6/7 on Japan) release

繊細なピアノサウンドとTomの高音ヴォーカルで、メジャーデビューアルバム「HOPES AND FEARS」が大ヒットを記録したUK出身の3人組バンド、KEANEが放つ2年ぶりの2枚目となるオリジナルアルバム。 今作は、前作以上に研ぎ澄まされたメロディラインに、Tomのヴォーカルもよりいっそう、煌めいています。 また、KEANEにギターが加入したの?と思わせるくらいにロック寄りのサウンドアプローチで仕掛けてくる1st Single「IS IT ANY WONDER?」には驚かされました。 安定の美メロを聞かせてくれる「CRYSTAL BALL」「NOTHING IN MY WAY」など、シングルでも安心感を覚えながら、KEANEの世界へと引き込まれます。 ただ、このアルバムリリース後は、いろいろあって、Tomは一時活動休止。紆余曲折があるわけなんですね。 日本盤は、ボーナストラック1曲収録。こちらはシングル「IS IT ANY WONDER?」のB面曲に収録されていたもの。

1. ATLANTIC

Written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

どっしりドラムと壮大な雰囲気を放つシンセ。の始まり。そして、静かになったかと思えば、Tomのヴォーカルが繊細かつ大胆に入ってきます。 語りかけるような優しい歌い口と、バックの壮大なサウンドが、KEANEの新しい世界へと誘ってくれます。そして、これから深い深い海へと沈んでいくかのように。

2. IS IT ANY WONDER?

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

えっ、KEANEがギターの音を入れてきた?と錯覚してしまうロックチューンは、2nd Album「UNDER THE IRON SEA」からの1st Single。 ノイジーなトラックと弾むドラム、そして繊細かつ大胆なTomのヴォーカルが織りなす、新たなKEANEの三位一体サウンド。衝撃的ながらも、引き込まれてゆく1作です。

3. NOTHING IN MY WAY

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

ピアノの音が鮮やかに鳴り響くミディアムチューンは、アルバム「UNDER THE IRON SEA」から3枚目のシングル。染み渡ったTomのヴォーカルも響き渡り、とても美しいね。 1st Albumの世界観を延長させたような、繊細かつ力強さの出た1曲。KEANEらしさというものを、思う存分見せつけるナンバーだね。

4. LEAVING SO SOON?

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

冒頭、メンバーのコーラスで飾ってくるアップテンポのナンバー。ドラムの音とキーボードの音も、ほのかな力強さで力を証明。 そして、ビートを際立たせた後は、リズミカルに。Tomのヴォーカルにm、躍動感が出てきましたね。

5. A BAD DREAM

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

幻想的なシンセサウンドで夢の世界へ連れて行ってくれるようなミディアムバラード。さすがのKEANEワールドを聞かせてくれるね。 特に、中盤の盛り上がりにかかると、Tomのヴォーカルがこれでもかというくらいに伸びまくり。 悪い夢もKEANEにかかれば、ドラマティックに変換。アルバム「UNDER THE IRON SEA」から3枚目のシングルです。

6. HAMBURG SONG

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

しっとりと響かせては、まるで賛美歌のように、美しと繊細さを兼ね備えたようなバラードナンバー。 特に、ピアノとTomのヴォーカルが重なると、もうね、この上なく美しさが際立ってきます。そして、その世界へと引き込まれて行きます。

7. PUT IT BEHIND YOU

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

イントロからがっつりとしたサウンドで、KEANEの力強さが出たアップテンポナンバー。ギターのリフのように、ちょっとノイジーな音が鋭さを出す。 Tomのヴォーカルも、いい感じに荒ぶっていますね。かっこいいぞ、KEANE。前曲が静かすぎたから、その反動でさらに力を感じます。

8. THE IRON SEA

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

アルバムタイトルを冠するナンバーは、インストチューン。 深く硬く、KEANEの楽曲にしては、重厚感がありながら、繊細かつ大胆な雰囲気を漂わせる。とてつもない力が、今、解き放たれるかのように。

9. CRYSTAL BALL

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

従来の繊細さのあるKEANEに力強さをプラスしたミディアムテンポのロックチューン。 瑞々しく輝くこの曲は、タイトルさながら、キラキラとサビで眩しく光ります。Tomのヴォーカルも高音ファルセットを使い、KEANEらしい美しい旋律をたどる。 それでいて、キャッチーさの出たサビのメロディに惹かれますね。アルバム「UNDER THE IRON SEA」から2枚目のシングルとしてカット。

10. TRY AGAIN

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

Tomのヴォーカルがしっとりと響き渡るバラードチューン。幻想的に広がってゆくサウンドとともに、次第に力強さを増しては、説得力のある展開で、曲の世界へと入り込む。 何度も何度も、もう一度やってみようとする努力を伺える1曲。

11. BROKEN TOY

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

トリッキーな3拍子で仕掛けてくるミディアムチューン。少々ダークな雰囲気を振りまいていたけれども、歌が始まると随分とポップな展開だね。 それでいて、しっかりとKEANEの世界が出ているからね。でも、やっぱり変化に富んでいますね。

12. THE FROG PRINCE

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

アルバムの本編を締めるミディアムナンバー。KEANEらしい繊細さとストーリー性溢れる歌詞に、壮大な世界が広がる。 そこにTomの伸びやかなヴォーカルが入ってきては、飾ってきますね。中盤でヴォーカルを歪ませたりと、工夫も凝らしていて、実に聞き応えのあるナンバーだね。

13. LET IT SLIDE

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

新しいKEANEの世界を聞かせてくれるようなアップテンポのロックチューン。 Tomのハイトーンヴォーカルは健在だけれども、ゴリゴリとした音が、今までのKEANEとは一線を画すね。疾走感や爽快感もある1曲で、スカッとします。

3rd Album『PERFECT SYMMETRY』● '08/10/13 ('09/2/4 on Japan) release

KEANEが戻ってきました。個人的な理由でTomが休業していたけれども、実に約2年ちょっとぶりとなる3枚目のアルバムを発表。 先駆けて期間限定ダウンロードで発表した「SPIRALLING」の衝撃。軽やかで華やか、どこかしら1980年代の雰囲気を醸し出しては、新しいKEANEサウンドの幕開け。 過去にとらわれず、しかし、往年のKEANE節が出まくったサウンドももちろん健在。どこかしら弾けては、やりたいことを気持ちよくやっているようだね。 先行ナンバー「THE LOVER’S ARE LOSING」の打ち込みの持つ新しさや、ピアノの持つ繊細さが絡み合って、KEANEが一皮剥けたような気がします。 その後のトラックも、美メロバラードや弾けたポップチューンなどなど、会心作が続きます。タイトルチューン「PERFECT SYMMETRY」は、KEANEらしさを感じさせながらも、安心感も覚える。 紆余曲折があってのKEANE、新たなる一歩を踏み出したね。 日本盤は、ボーナストラックをたっぷり5曲収録。2曲は未発表曲で、3曲はリミックス。 ただ、このリミックスがイマイチというか、オリジナルのインパクトが強すぎて、影に潜んでしまった感じかな。これはもったいない。

1. SPIRALLING

written and produced by Keane

3枚目のアルバムに先駆けて、期間限定無料ダウンロードという試みで発表されたナンバー。これまでのKEANEをひっくり返すような、衝撃が走ります。 ドカドカと響き渡るドラムに、レトロな音使いのキーボードが交差し、時代を遡るかのような錯覚を覚えるね。 どこかしらHIP-HOPな要素があるのは、グルーヴィな音から伝わってきます。う~ん、苦しんでいたTomが自らを解放しているかのようだ。

2. THE LOVEVR'S ARE LOSING

written and produced by Keane

KEANE復活。ということで、Tomの個人的な問題を乗り越えてようやくリリースされる3枚目のオリジナルアルバムからのリードシングル。 鮮やかなピアノの音から、KEANEはまだ健在だということがうかがえるね。Tomのヴォーカルは、張りがあって、力強さも感じるね。メロディラインに相変わらず美しさを感じます。 うん、紛れもなくKEANEだ。

3. BETTER THAN THIS

written and produced by Keane

これまでのKEANEにはなかったくらいに、いい感じに弾けているナンバー。音がとにかくあっちに行ったり、こっちに行ったりと、不思議なラインをたどる。 Tomのヴォーカルも鮮やかで器用にこなしているね。でも、きちんとキャッチーな音を奏でては、取り込んできます。なかなかクセになるナンバーだね。

4. YOU HAVEN’T TOLD ME ANYTHING

written and produced by Keane

ピコピコと打ち込みの音が淡々と降ってきては、妖しくクールな雰囲気を作るアップテンポチューン。ただ、Tomのヴォーカルが入ってくると、 意外にもKEANEの持つ繊細さが出てくるね。「なんで僕に言ってくれなかったんだ」と、相手を責めてくるような感じも出ているんだよね。

5. PERFECT SYMMETRY

written and produced by Keane

アルバムのタイトルチューンは、どっしり力強さの出たドラムに、繊細なピアノ、そして高らかなTomのヴォーカルが響き渡るミディアムロックチューン。 そう、KEANEが戻ってきたんです。麗しのメロディラインに煌びやかさが出ていて、輝いています。 それでいて、ダイナミックに。まさしくパーフェクトなKEANEです。アルバムから3枚目のシングルとしてカット。

6. YOU DON’T SEE ME

written and produced by Keane

美しさ全開の美メロバラード。これぞKEANEだ、と言える煌めく展開を聞かせてくれます。 Tomのヴォーカルが切なく儚く、どこまでも光り輝くように、生きる喜びを与えてくれるようだね。

7. AGAIN AND AGAIN

written and produced by Keane co-produced by Stuart Price

ポップに弾んでは、シンセサウンド大爆発で、どこかしら1980年代の雰囲気も取り込むアップテンポナンバー。 なるほど、Stuart Priceが参加しているんだ。Tomのヴォーカルも巧みに響き渡っては、サウンドとともに躍動感たっぷり。でも、歌詞の内容は少々暗いね。

8. PLAYING ALONG

written and produced by Keane

ノイジーな音を冒頭に持ってきながらも、本編は美メロを生かしたバラードナンバー。Tomのヴォーカルも美しく響き渡るし、サビでのハーモニーが、とことん美しい。 ゆったりと聴かせてくれる6拍子のナンバーに、身をゆだねるように。後半に行くにつれて、音がダイナミックになっていった。

9. PRETEND THAT YOU’RE ALONE

written and produced by Keane

ピアノとドラムが軽やかに弾み、Tomのヴォーカルも勢いと鋭さを出して攻めてくるアップテンポナンバー。 中盤ではギターの音も軽めに入ってきては、新鮮なKEANEの世界を聞かせてくれます。Cメロのハーモニーパートが綺麗だね。

10. BLACK BURNING HEART

written and produced by Keane co-produced by Stuart Price

こちらもStuart Priceが参加したポップナンバー。ベースの音がやけにウネウネしていながらも、従来のKEANEの音を届けてくれるナンバーな感じかな。 清々しさが出ています。そこまでStuart Priceの色は出ていないような気がする。

11. LOVE IS THE END

written and produced by Keane

ゆったり、まったり、聞かせてくれるバラードチューン。しっとりピアノの音がKEANEの優しさを伝える。 アルバムのラストを締めくくるにふさわしいような、安らぎを届けてくれる。後半では、よりダイナミックにTomのヴォーカル、そしてコーラスに光が当たります。

12. MY SHADOW

written by Keane

Tomのヴォーカルが舞い、そしてピアノの音が優しさと安らぎを与えてくれるバラードナンバー。 淡々とした音ながら、ヴォーカルは伸びやかで、清々しさを放つ。うん、美しいね。後半はよりいっそう、音に厚みが増してきたかな。

13. TIME TO GO

written by Keane

ギターの音を前面に出したミディアムバラードチューン。ザックリとした音と、Tomのヴォーカルの混在。軽やかで、サクッとした音使いだね。

14. THE LOVER'S ARE LOSING - CSS REMIX

冒頭からチープな打ち込みの感じが1980年代を彷彿とさせるリミックスチューン。 軽やかに弾んで、ポップに聞かせてくれたりと、とってもユニークな仕上がり。しかも、意外と新鮮に聞かせてくれます。

15. SPIRALLING - DIPLO VS. KEANE“MAD SPIRALS MIX”

ループしたかと思えば、今度は4つ打ちに変身。ビートに操られるリミックスチューン。その後、ヴォーカルが入ってくるんだけれども、音量が一定でないせいか、 若干気持ち悪さが生じます。う~ん、イマイチかな。

16. PERFECT SYMMETRY - FRANKMUSIK REMIX

いきなり謎のサンプリングが入ってきて、びっくりしたけれども、本編はピコピコ聞かせてくれる、ほどよいリミックスチューン。 中盤ではテンポアップして、4つ打ちビート炸裂のエレクトロトラックに変身。躍動感を増してきたね。

Reiisue Album『HOPES AND FEARS DELUXE EDITION』● '09/11/5 release

イギリスを代表するバンドとなったKEANE。記念すべきデビューアルバム「HOPES AND FEARS」のデラックスエディションが早くも登場。今作は、内容もトコトン豪華。まず、CD2枚組みというヴォリューム。 「HOPES AND FEARS」の楽曲はそのままに、新しく追加されたのは、KEANEがまだインディーズで活動していた頃のレコード会社「Zoomorphic」「Fierce Panda」からリリースしたシングルナンバー。 特に最初の頃は、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムの4人組だったことから、サウンドアプローチの違いを十分に楽しめますね。しかし、この頃からすでにメロディはKEANEだ。 また、未発表曲のデモやライブセッションのトラックなども収録されて、本当に豪華な内容。2004年のライブEPからは、代わりに別のものを入れてほしかったな。 ライナーノーツや未公開写真なども掲載されたデジパック仕様です。コレクターアイテムにぴったり。

1-13~16. Lamacq Live

M-13は、やっぱり美しさがあるよね。途中、タンバリンの音もポイントだな。力強さと繊細さがよく表れている。 Tomの儚げなヴォーカルで聞かせてくれるM-14。サビでは迫力を増したヴォーカルで、力強さを出してきた。 拍手で始まるM-15。いいね、楽しさも曲から伝わってきます。切々と歌い上げるM-16。これぞKEANEな繊細な世界が出ています。

1-17~19. Jo Whiley Live Lounge

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

伸びやかなTomのヴォーカルが響き渡るM-17。とっても気持ち良さそうだね。 しっとりと聞かせてくれるM-18は、U2のカバー。こういうアレンジは、KEANEらしさが出ていていいね。 こちらはじっくりとKEANEの世界を出すM-19。優しく柔らかく、KEANEが包み込んでくれます。

2-2. We Might As Well Be Strangers DJ Shadow Remix

remixed & additional production by DJ Shadow for Winterkill Productions

美しきバラードナンバーが大胆なリミックスで大変身。ポコスカビートが時に押し寄せてはトランシーになったり、 アグレッシヴながら、オリジナルの持つ繊細さも残しているので、面白いリミックスに仕上がったな。

2-3. Into The Light Demo

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

KEANEの未発表曲。デモといっても、まったくサウンドアプローチが違うというか、かけ離れていてびっくりだよな。デジタルサウンドに傾倒しているようだね。 フワフワとした浮遊感みたいな感じで、どっぷりどっぷり聞かせてくれる。打ち込みトラックの不思議なハーモニー。メロディはそこまで美しくはないかな。

2-4. Call Me What You Like Demo

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Keane

KEANEの記念すべきデビュー曲。かき鳴るギターをバックに、伸びやかに広がるヴォーカルが印象的。叙情的な部分や力強さなど、 正反対な要素を上手くつなげる流れだね。エッジの効いた音を聞かせるギターがポイントだ。

2-5. Closer Now

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Keane and Nikki & Nori

優しくかき鳴るギターと深みのあるドラムの音に優しさを感じる。メロディも優しさがあふれ出ているように温かさがあるね。 アコースティックでフォーキーな雰囲気が伝わるミディアムチューン。ちょっと古臭く感じるけれども、親しみのある1曲。

2-6. Rubbernecking

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Keane

妖しさ満載。ディープな音がフェイドインしてきては、頭の中を駆け巡る。静かな展開は確かにKEANEらしさが出ているけれども、 随分とダークだよね。でも、その中で小さく光り輝く部分は聞き逃せません。

2-7. Wolf At The Door

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Mark Wallis co-produced by James Sanger and Keane

自主レーベルからの2枚目となるシングルナンバーは、4分の3拍子のリズムが新たなKEANEワールドに仕上げる。 ギターの音が鮮やかに響き渡っては、伸びやかだったり突き抜けるようなヴォーカルが印象的ですね。どこかしら若々しさもある。タイトルが面白いね。おとぎ話みたい。

2-8. She Has No Time Demo

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Keane

アコースティックサウンドで、ギターを中心に音を聞かせるKEANE。 伸びやかなヴォーカルが包み込んでくれるようなサビが美しさを出す。ギターの音がサビで意外にもアグレッシヴに響き渡るところはびっくりだな。

2-9. Call Me What You Like

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Mark Wallis co-produced by James Sanger and Keane

インディーズデビューシングルナンバーを再録したバージョン。ギターのかき鳴る感じは同じなんだけれども、より深くどっぷりと変身。 声と音のバランスが今ひとつかな。緊迫感は出ていないんだけれども、サビもせっかくのヴォーカルが後ろに回ってしまうような。ギターの音が少々強めになっている。

2-10. Everybody's Changing

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Keane

ピアノの音も控え目で、淡々と流れてゆく。サビでようやく飾ってきては、KEANEらしさを出した音で聞かせてくれる。 メロディパートがあっさりとし過ぎて、なんだかもったいないよね。ピアノも前に出る部分が決まっているのか、魅力を出し切れていないのが残念。 でも、メジャーでシングルになった際は、よりドラマティックに変身したね。

2-11. The Way You Want It

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes / Sanger Produced by Keane

Tomのヴォーカルが儚げというか、耳元で囁いているかのごとく、 温かみの出たヴォーカルです。ちょっとかすんだりしては、切なさを放出。曲自体はとっても淋しさに溢れていて、なんだか物悲しいな。

2-12. This Is The Last Time Demo

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes / Sanger Produced by Andy Green and Keane

ピアノ、ドラム、ベースのバランスが絶妙な1曲。ポップながらに、どこかしら儚さのあるヴォーカルがポイントになっているかな。 力強さと繊細さを上手く合わせたKEANEらしさの出た曲。

2-13. Bedshaped Demo

written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes Produced by Andy Green and Keane

インディーズ時代のバージョンは、イントロのアンビエントな部分も同じ入りだけれども、本編のサウンドとヴォーカルに妙な距離感がある始まり。 サビでようやく近づいて、どっしりと。どこかしら軽さが残るアレンジだね。ラフなところがインディーズらしさを醸し出す。

EP『NIGHT TRAIN』● '10/3/10 ('10/5/12 on Japan) release

前作「PERFECT SYMMETRY」で、振り切った音を聴かせてくれたKEANE。その勢いのままツアーに繰り出しながら、製作されたという今回のミニアルバムは、 「NIGHT TRAIN」。夜を駆け抜け、目的地に向かってひたすら走るKEANEが、音楽の旅へと連れて行ってくれる。 その表れが、ソマリア出身のラッパー、K'NAANと、日本人シンガーのTigarahとのコラボかな。 これまでのKANEらしさに一石を投じるような、声を届けてくれます。しかも、YMO「以心電信」をカバーするなんて、KEANEも目の付け所が面白いね。 そのほか、ツアーのオープニングを飾ったインストナンバーや、前作を引き継ぐシンセポップチューン、そして、TomではなくTimがヴォーカルを務めるナンバーなど、 ミニアルバムながらに、実験性も詰まった作品です。意外と濃厚だね。

1. House Lights

Produced by Tim Rice-Oxley written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes

ツアーのオープニングで使っていたというインストナンバーが、今回のEPのオープニングを飾る。 力強いビートと、クールな音の中で、KEANEの力が今、放たれる。なかなか壮大だね。

2. Back In Time

Produced by Tim Rice-Oxley written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes

イントロからシンセの音が華やぐポップチューン。「PERFECT SYMMETRY」の延長を行くかのようなテイストが出ているね。 そこにTomのヴォーカルが繊細に広がってゆく。メロディパートをよく聞くと、ピアノの音もしなやかに響いているね。歌詞のように、時を遡るような雰囲気が出ています。

3. Stop For A Minute (feat. K'NAAN)

Produced by Tim Rice-Oxley written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes / K'NAAN

どっぷりビートとシンセサウンドが絡み合うグルーヴチューンは、今までのKEANEにはあまり見られなかったHIP-HOPアプローチな1曲。 なるほど、ゲストラッパーとして、ソマリア出身のK'NAANを迎えているだけありますね。どこかしらエスニックな雰囲気を放ちながら、KEANEらしさも出して、 見事なコラボレーションになりました。サビでのキャッチーなメロディに惹かれますね。

4. Clear Skies

Produced by Tim Rice-Oxley written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes

生音ギターのざっくりとした雰囲気を纏って来ては、どっしりと音を奏でる1曲。 2番からはピアノ音を加えて、まろやかテイストを出して来たけれども、ドラムが意外とどっしりとしていて、強力だなぁ。Tomのヴォーカルは、軽やかに舞っています。

5. Ishin Denshin (You've Got To Help Yourself) feat. Tigarah

Produced by Tim Rice-Oxley lyrics written by Haruomi Hosono & Peter Barakan music written by Ryuichi Sakamoto & Yukihiro Takahashi

なななな何と、KEANEがYMOをカバー。ピコピコな音を使いつつも、KEANEらしいサウンドで魅了してくる。 ちなみに、フィーチャーしているヴォーカリストは日本人。でも、少々たどたどしさが気になるな。一方で、Tomはいい感じに気持ちよく歌っています。とってもポップ。

6. Your Love

Produced by Tim Rice-Oxley written by Rice-Oxley

Tomではなく、Timがヴォーカルを務めるナンバーは、エレクトロサウンドを軸として、ポップに聴かせるロックチューン。 きらびやかな電子を音と、Timのヴォーカルが舞います。Tomよりも、少々力強さのあるヴォーカルが、曲をさらにガッチリと仕上げてゆく。

7. Looking Back (feat. K'NAAN)

Produced by Tim Rice-Oxley written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes / K'NAAN / Bill Conti / Carol Connors / Ann Robbins

なんだなんだ、イントロは「ロッキー」のテーマか?と思うほどに似ている滑らかなメロディに乗せて、 美しさを出すピアノの音とTomの繊細かつ大胆なヴォーカルが突き刺してくる。K'NAANのラップもスパイスに。とにかく鮮やか。

8. My Shadow

Produced by Tim Rice-Oxley written by Rice-Oxley / Chaplin / Hughes

「PERFECT SYMMETRY」制作時のお蔵入りナンバーが、ここに来て日の目を見ました。美しさ際立つピアノとヴォーカルが、切々と響き渡るバラードナンバーです。 タイトル通り、どこかしら影を感じさせるけれども、次第に音が広がってゆき、強大で壮大なアレンジに。これぞKEANEな音でじっくりと聴かせてくれます。

4th Album『STRANGELAND』● '12/5/7 ('12/5/9 on Japan) release

KEANE、フルアルバムとしては「PERFECT SYMMETRY」から3年半の4作目。1周回って、再び洗練された美しいサウンドを聴かせてくれるKEANE。 多分、前作とEPで、やりたいことをやり尽くして、1st の大ヒットからのKEANEに対する期待とステレオタイプを断ち切れたからこその、この音に戻って来たのかな。 ギターレスならではの音を、瑞々しくかつ力強く届けてくれるのは、ベースでサポートしていたJesse Quinが正式メンバーに加わったからなのかな。 先行シングル「SILENCED BY THE NIGHT」や「DISCONNECTED」などで、どことなく迷いや不安、そして立ち上がる姿勢を歌うTomがまた、美しいヴォーカルを聴かせてくれます。 アルバムタイトルチューンはデラックス盤に入っているんだけれども、こういう構成が不思議。日本版はこのデラックスバージョンに、さらにボーナストラックを1曲収録。 ただ、これが最後のオリジナルアルバムになるとはな。

1. YOU ARE YOUNG

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

イントロなしで歌が始まっては、みずみずしさを加えるピアノの音にうっとり。紆余曲折がありながらも、KEANEが再び戻って来た感じの曲だね。 初期を思い出させる鮮やかなピアノロックです。「知らないことを恐れる必要はない」と、自信を与えてくれる歌詞が、とっても頼もしいね。

2. SILENCED BY THE NIGHT

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

キラキラのピアノとどっしりビートが織りなす鮮やかなメロディライン。これぞKEANEな、繊細かつ大胆な音使い。 「君と僕は再び立ち上がる」という前向きな歌詞が、美しいサウンドに乗せて届けられます。そして、キャッチーに引き込んで来ます。

3. DISCONNECTED

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

どっしりとした音の中にもKEANEの音がきちんと出ているミディアムナンバー。 サビでも顕著に出ているね。ピアノがメインになり、Tomのヴォーカルが華麗に包み込んでくれる。叙情的なメロディラインに、うっとりだ。切ない歌詞が、切々と響きわたって来ます。

4. WATCH HOW YOU GO

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

ゆったりとした中でのピアノの音が、染み渡ってくるミディアムバラードナンバー。 味わい深さで訴えかけてくるように、美しさと繊細さを兼ね備えたような曲だね。これぞKEANEだ。Tomのヴォーカルも、「これだけは言わせて」という思いが出ているね。

5. SOVEREIGN LIGHT CAFE

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

KEANEの故郷にある実際のカフェを題材にした作品。4通知のドラムビートが躍動感を出して、ワクワクさせてくれる。 1つ1つの音や、Tomのヴォーカルも生き生きしているね。何かあったら戻ってこようというKEANEからの提案のような曲だね。ラストの演奏も鮮やか。

6. ON THE ROAD

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

ドカドカと音が攻めてくるロックなアプローチの1曲。 疾走感もあって、KEANEの躍動感がダイレクトに伝わってくる。道半ばを歩くように楽しさを味わうような曲だね。音がきらびやかで、幻想的な味も出して来ます。

7. THE STARTING LINE

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

しっとり始まるバラードナンバー。途中から、次第に音が力強くなっていき、 構えてくるかのように、盛り上がっていきます。それでいて、KEANEが誇る、叙情的なメロディラインも健在で、ゆったりと染み渡っていきます。弦の音も美しさを加えて来ます。

8. BLACK RAIN

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

ポコポコと音が少々妖しさを生み出す。Tomもヴォーカルが淡々としていたり、儚く高音を響かせたり、魅了して来ます。 そして、次第にきらびやかな音を加えては、ドラマティックに仕上げてくるんだよね。これがKEANEマジックか。

9. NEON RIVER

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

タイトルのごとく、ネオンのように、淡くきらびやかで、幻想的な音をまとって始まるアップテンポチューン。 ドリーミングな雰囲気から、がっつりとバンドサウンドになり、KEANEの持つ繊細さと力強さが絡み合う。ドラマティックな歌詞も包み込んでくる。

10. DAY WILL COME

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

アップテンポでがっつりと決めてくるロックチューン。「その日は必ずやってくる」という希望に満ち溢れた歌詞が後押しするように、みなぎるバンドサウンドに吸い込まれていく。 キャッチーで伸びやかなメロディが響き渡ります。でも、終わり方が唐突だな。

11. IN YOUR OWN TIME

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

KEANEお得意のピアノロックチューンは、ドシドシとビートを叩き込んでは、グイグイと曲の世界に染めてくる。 意外とメロディラインが複雑なんだけれども、繊細で鮮やかに決めてくるところはさすがです。

12. SEA FOG

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

アルバム本編を締めるバラードナンバー。ピアノの美しい旋律をベースに、切々とヴォーカルを聴かせてくれるTomに、うっとり。 タイトルのごとく、ぼやけたサウンドが包み込んでくる。中盤からはコーラスも入って来て、ドラマティックな展開にうっとりです。

13. STRANGELAND

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

アルバムのタイトルチューン。淡々とした雰囲気が寂しさを生み出すけれども、 鮮やかな演奏で包み込んでくれます。音が厚くなっては、ダイナミックに訴えかけてくるように、Tomが歌を聴かせてくれます。また、歌詞が意味深で、悲しさが漂って来ます。

14. RUN WITH ME

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

ピアノが軽やかに弾んでは、ポップな様相を見せるナンバー。 なんだか、全ての音がとっても楽しそうだね。「私と一緒にくる?」なんて聴かれているけれども、結局は着いていかなかったのかな?ポッとさせる展開。

15. THE BOYS

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

ビートに特徴がある、スィングな感じのロックチューン。夏を過ごす少年たちを描いていますが、瑞々しさが漂って来ます。若さ溢れる歌詞とサウンド。 そりゃ、少女たちも夢中にさせますよ。なんて、昔の話を思い出しながら、眠りにつく主人公です。

16. IT'S NOT TRUE

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

淡い音を聞かせては、淡々と展開するミディアムスローチューン。途中でキーボードの音が、まるでパイプオルガンの若く、幻想的に広がる。 繊細さを出したメロディと、懇願するかのようなTomのヴォーカルに惹かれるナンバーだね。

17. MYTH

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

ゆったりと展開するバラードナンバー。KEANEの十八番だね。君は見えるのに、僕が見えない。ものすごく美しいサウンドと、ものすごく悲しい歌詞が交差する涙の物語。 後半にいくにつれて、音やコーラスが盛り上げて来ます。なんなんだろう、この切なさは。ずるすぎるよ、KEANE。

Compilation Album『THE BEST OF KEANE』● '13/11/11 ('13/11/20 on Japan) release

KEANE初となるベストアルバムが登場。これまで発表した楽曲の中から、シングル曲を中心に、各アルバムごとにまとめ、最後に新曲2曲をプラスした全20曲を収録。 インディーズ時代の楽曲は除かれているけれども、どの曲も聴きやすく、軸となる叙情的なメロディラインでKEANEの持つ繊細さが伝わって来ます。 1st Album「HOPES AND FEARS」があまりにもヒットしすぎて、KEANEのイメージがついてしまったがために、そこからの脱却を図ろうとした 2nd「UNDER THE IRON SEA」や3rd「PERFECT SYMMETRY」の楽曲も、なんだかんだでKEANEらしさが伝わってくるんだよね。 そして、原点回帰の4th「STRANGELAND」を経て、今作収録の新曲も、これぞKEANEな繊細さを大胆に届けてくれる、麗しの仕上がりです。 今作を持って、バンドとして活動を休止することになってしまったKEANEの、軌跡がこの1枚に詰まっています。 デラックスエディションならびに、日本版は、Bサイド集をつけた2枚組仕様。小粒感が否めないけれども、KEANEの味わい深さを、より一層楽しめる愛らしい曲が詰まっています。 日本版は、さらにボーナストラックを1曲収録だ。

1ー19. HIGHER THAN THE SUN

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

ベストアルバム用に制作された新曲は、どっしりと地に足をつけたような演奏に背中を押されるように、Tomも歌を伸びやかに聞かせてくれます。 程よいデジタルSEもさることながら、やっぱりメインはピアノサウンド。 これぞKEANEだね。そして、次第に広がっていくサウンドに乗せて、高らかに聞かせてくれるコーラスが、実に気持ちがよく、まさしく太陽を超えていきそうだ。

1ー20. WON'T BE BROKEN

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

10年の経験があるからこその瑞々しいピアノロックチューン。KEANEの全てを集約したようなナンバーは、伸びやかでキラキラしていながらも、トゲのある曲。 そこに前向きな歌詞が乗る。「傷ついたりするものか」。一度挫折を味わったことのあるTomが歌うことで、より一層、説得力を感じます。

2ー18. RUSSIAN FARMER'S SONG

Written by KEANE Produced by Dan Grech-Marguerat for 365 Artists

未発表ソングがここで登場。KEANEの持ち味でもあるピアノロックチューン。滑らかな音使いと、ちょっとダークな雰囲気が曲の持ち味を出して来ます。 大地と向き合う、その心のダイナミズムが伝わって来ます。Cメロパートでは、一転して寂しさを漂わせては、ちょっとほろっとくるんだな。

2ー19. SOMEWHERE ONLY WE KNOW (Live: Amazon Artist Lounge)

アコースティックライブからの1曲。生音アコースティックさながらの、温かさのあるサウンドの中に、 繊細さと鋭さが交差するパフォーマンス。Tomのヴォーカルも、こと線に触れるかのような美しさと儚さがありますね。

5th Album『CAUSE AND EFFECT』● '19/9/20 ('19/9/20 on Japan) release

おかえりKEANE。ということで活動休止を経ての復活作は、これぞKEANEな繊細なサウンドを聞かせてくれます。つまりは1st、2ndの頃のような、あの美しくてきめ細やかなトラックで魅了してくるんです。 もちろん、活動休止期間のソロ活動で備えた力も十分に曲に反映されています。ギターレスを主軸とし、ピアノやドラム、そしてベースを駆使しては見事なKEANEロックを聞かせてくれます。 キャッチーな曲、ラブソング、うっとりバラード、淡々とした不思議な世界など、色々な面が繰り広げられて面白いね。この先もKEANEとして、どのような活動を見せて聞かせてくれるのかが楽しみ。 日本版は、デモトラックをボーナスとして追加。こちらも貴重で聞き応えがありますね。

1. YOU'RE NOT HOME

Written and performed by Keane Produced by David Kosten and Keane

フェイドインしてくるんだけれども、なんかモゴモゴしていて、よくわからないぞ。そんなモヤモヤして霧が晴れては、Tomが切々と歌い上げるミディアムトラック。 淡々としたビートが味気ないんだけれども、次第に鮮やかになるマジック。

2. LOVE TOO MUCH

Written and performed by Keane Produced by David Kosten and Keane

イントロなしでTomが歌い始めるだけで、もうKEANEの世界に包み込まれるんだ。どっぷりビートと鮮やかなピアノが織りなす新しいKEANE。 Tomのヴォーカルも、厚くどっしりと頼もしさがあるね。愛の力を説いています。かっこいいんだな。

3. THE WAY I FEEL

Written and performed by Keane Produced by David Kosten and Keane

アルバムからの1st Singleとなったナンバー。どかどかしらドラムの音が勢いを出しまくるアップチューン。 KEANお得意のピアノの音はないけれども、シンセが代わって登場。少々のドラマ要素を加えてきます。これまでのKEANEをミックスさせたようなナンバーだね。

4. PUT THE RADIO ON

Written and performed by Keane Produced by David Kosten and Keane

のっしりのっしりとした雰囲気を纏って展開するミディアムチューン。深海に潜るようなサウンドが展開。 うーん、いまいちかな?なんて思っていたら、途中からキラキラ鮮やかなサウンドに変身して、まじですか?なんてKEANEの音マジック、恐るべし。

5. STRANGE ROOM

Written and performed by Keane Produced by David Kosten and Keane

まろやかまったり、だらっとした歌い方のTomが寄り添ってくるれるような淡いバラードナンバー。 夢見心地な世界へ連れて行ってくれるような、KEANEの不思議な旅が展開だ。

6. STUPID THINGS

Written and performed by Keane Produced by David Kosten and Keane

力強いビートとTomの繊細さの出たヴォーカルが優しく響き渡るミディアムテンポのグルーヴチューン。デジタル面が強いかと思えば、そうでもなく。 しっかりKENAEの持つ鮮やかな世界が広がっていきます。夫婦共働きで、子供の面倒を見ることができない歌。

7. PHASES

Written and performed by Keane Produced by David Kosten and Keane

少々のピコピコ要素がキラキラ響き渡るミディアムチューン。どこかしらR&B的なノリでゆったりビートとともに展開する。 サビでようやくロックバンドらしい力強い音を挿入してきました。いるも色々な面に直面しているという歌だね。

8. I'M NOT LEAVING

Written and performed by Keane Produced by David Kosten and Keane

力強いメロディパート。そして、サビではTomのファルセットヴォーカルが優しく美しく響き渡るナンバー。これぞKEANEな音使いで、どんどんと引き込んでくる。 君を優しく包み込んで、そばにいるよと寄り添ってくれる歌。

9. THREAD

Written and performed by Keane Produced by David Kosten and Keane

淡々と、静かな海を漂うように、展開するミディアムスローチューン。まったりとしながらも、音に厚みが出て、より鮮やかさを増してゆく。 ぶら下がって宙ぶらりんな状態をうまく表しているかのよう。

10. CHASE THE NIGHT AWAY

Written and performed by Keane Produced by David Kosten and Keane

どっぷりビートと「鮮やかな音が交差するミディアムチューン。淡々としていながらも、やっぱりサビのメロディ、そして音使いはしっかりKEANEしているね。 君の眩しさが僕を癒してくれるんだ、という甘い歌です。

11. I NEED YOUR LOVE

Written and performed by Keane Produced by David Kosten and Keane

アルバム本編のラストチューンは、ストレートなタイトルで、真っ直ぐ歌を届けてくれます。 優しく繊細なメロディに乗せて、Tomが切々と訴えかけてくれるように聞かせてくれるわけですよ。後半はもう、ドラマティックでダイナミックですよ。

12. NEW GOLDEN AGE

Written and performed by Keane Produced by David Kosten and Keane

軽快なビートは手拍子のようにリズムを取りたくなる1曲。ちょいダサい感じも見事にオシャレに仕上げてしまうKEANEの魔法。 サビのメロディも輝かしく、新たな時代を迎えても僕らは生きているというナンバー。

13. DIFFICULT YEAR

Written and performed by Keane Produced by David Kosten and Keane

タイトル、そして歌詞がまるでこの作の未来を予見するかのような感じだね。アコースティックに近い形で、優しくまったりと聞かせてくれるバラードチューン。 まろやかに溶け込むようなKEANEの世界へと誘ってくれる。

14. THE WAY I FEEL (SEA FOG ACOUSTIC SESSION)

アコースティックならではの軽やかさがいい感じだね。ギターの音もさっくりサクサク気持ちがいいんだ。 Tomも生き生きとヴォーカルを聴かせてくれるセッションです。

15. STUPID THINGS (SEA FOG ACOUSTIC SESSION)

ピアノでしっとりと、そして繊細なTomのヴォーカルを響かせては、うっとりさせてくれます。その後はバンドの躍動感をプラスして、軽やかに展開。

16. I'M NOT LEAVING (SEA FOG ACOUSTIC SESSION)

こちらもしっとりとした歌声で魅了してくるアコースティックセッション。Tomのヴォーカルがどこまでも突き抜けるように、美しく広がる。

17. THREAD (ORIGINAL DEMO)

まったりまったりデモバージョンらしい、親しみあるアレンジが温かさを生み出すトラックだね。優しさに包まれます。

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