album

1st Album『moka』● ’09/8/12 release

Every Little Thingのヴォーカル、持田香織がついに初となるソロアルバムをリリース。ユニットの時とはまたひと味違ったサウンドアプローチは、ほっこり温かく、まろやかにつつみ込んでくれます。 シングル「雨のワルツ」では、SAKEROCKと、「静かな夜」では大橋トリオとのコラボレーションで聞かせてくれましたが、 アルバム本編でも、小野リサやおおはた雄一、原田郁子やSean Lennonといった多彩なアーティストたちとのコラボレーションを聞かせてくれます。 持田香織のキャラクターを生かした、まろやかアコースティックサウンドにうっとり。リラックスしたい時、ひなたぼっこしながら、何気ない時に。ふと聞くとスーッと染み込んでくるような楽曲群ですね。 ELTでも「Commonplace」のような温かいアルバムがあったけれども、持田香織のソロに特化したからこその魅力を凝縮できたんだろうな。 ほとんどの曲の作詞と作曲を手掛けていて、自身の思いがより深く表れたアルバムとなっております。 初回盤は、収録曲の「タオ」のビデオクリップと、アルバム「moka」の裏側を少々見せてくれるメイキングを収録したDVD付き2枚組仕様となっております。

DVD

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タオ Video Clip

Making Of“moka”

1. はじまりとは

Words:Kaori Mochida Music & Arrangement:Lisa Ono

アルバムのオープニングを飾るナンバーは、なんと小野リサが作曲とアレンジを手がけた曲。これぞ、というようなボッサで、心地よさを聴かせてくれます。 丁寧なアレンジに心を奪われては、持田香織のヴォーカルもまろやかに響いていますね。さらには小野リサもコーラスを聴かせてくれました。シンプルな雰囲気が、いいんだよね。

2. Drop

Words & Music:Kaori Mochida Arrangement:Akira Murata

ざっくりギターが印象的なミディアムナンバー。何気にこのギターを弾いているのは、秋山浩徳です。まったりとした音から次第に力強さを増してゆく。 そして、サビでは躍動感を加えて、アコースティックサウンドとサンバテイストを彷彿とさせるアップチューンに。持田香織が作詞だけでなく作曲も担当しているので、意欲的な作品ですね。

3. タオ

Words:Kaori Mochida Music:Yuichi Ohata Arrangement:Ikuko Harada & Yuichi Ohata

豪華なコラボレーションで聴かせてくれるナンバー。おおはた雄一、そしてクラムボンの原田郁子が参加した魅力溢れるバラードチューン。 おおはた雄一の心温まるギターと、原田郁子が奏でるピアノの音が持田香織の持つまろやかヴォーカルを飾ってきます。シンプルさが際立っていい感じ。

4. weather

Words & Music:Kaori Mochida Arrangement:Akira Murata

両A面のシングルナンバー。持田香織が作詞と作曲を務めたミディアムポップチューン。村田昭のアレンジで、力強くも優しさの出た音を聞かせてくれます。 まったりとした持田香織のヴォーカルが、生きる曲だね。シンプルなメロディ、シンプルなアレンジで、より生きるヴォーカルですね。

5. 雨のワルツ

Words & Music:Kaori Mochida Arrangement:SAKEROCK

持田香織がソロでシングルをリリース。しかも、あのインストバンドSAKEROCKと共演するという、これまた通をうならせるコラボレーションで聴かせてくれます。 タイトル通りに3拍子のワルツ。木管や金管の音が、フワッと広がる温かいサウンドで、包み込んでくれます。ポロンポロンと雨が降るような音も効果的。持田香織の持つ有機的なヴォーカルが、 SAKEROCKの演奏を通して、より生き生きと伝わってきますね。

6. ABC

Words, Music & Arrangement:Bic Runga

持田香織が英語詞のナンバーをまったりと聴かせてくれる。 Bic Rungaが手がける、ほんわかムードたっぷりの曲で、持田香織の新たな面を覗くことができますね。

7. Real and Imagined

Words:Kaori Mochida Music & Arrangement:Bic Runga

前曲同様、Bic Rungaのまったりミディアムナンバーを聞かせてくれる持田香織。 ストリングスがキリッとさせてくれるね。持田香織がファルセットを聞かせてくれるような、高音のメロディラインも登場。

8. プリーズ ミー

Words & Music:Kaori Mochida Arrangement:Akira Murata

軽やかボッサ/ラテンモードの持田香織。M-1に通じるものがあるけれども、こちらの方が元気があって、弾んでいます。 村田昭のアレンジにより、熱く伸び伸びと。ギターは田中義人だ。

9. 静かな夜

Words & Music:Kaori Mochida Arrangement:Yoshinori Ohashi

持田香織、「雨のワルツ」に続くシングルは、両A面でリリース。こちらも豪華に、大橋トリオとのコラボレーションで。 しっとりとしたアレンジのバラードチューンを聞かせてくれます。1番はピアノをバックに、2番はジャジーにギターとベース、ドラムが入ってきます。 全部大橋トリオの演奏なんだよな。そして、ストリングスも加わって、優しく柔らかな、静かな夜を聞かせてくれます。

10. 君のくれた世界

Words & Music:Kaori Mochida Arrangement:Akira Murata

アップテンポの爽やかポップロックチューン。夏のサウンド全開。スティールパンが心地よさを演出。 持田香織のまったりヴォーカルも、暑い夏を快適に過ごさせてくれるような、軽やかに聴かせてくれます。

11. ねむれ ねむる

Words & Music:Kaori Mochida Arrangement:Tomoji Sogawa

まったりと聴かせてくれては、まるで子守唄のように。ウクレレの音がポイントとなる6拍子のバラードナンバー。 スティールパンがここでも登場。リラックスモードを生み出します。持田香織が作詞・作曲ということもあり、彼女のキャラクターが見事に表れていますね。

12. Every day Love

Words:Kamori Mochida Music:Sean Lennon

なんとSean Lennonが作曲を担当したナンバー。持田香織がそれを歌うとは。音使いがまた、独特なんだよね。 アンビエントであったり、アコースティックであったり、ミニマルノイズであったりと。そして、持田香織の言葉からは、愛をたくさん感じられますね。

[DISC 2:DVD]

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2nd Album『NIU』● ’10/8/25 release

Every Little Thingの持田香織がソロとして2枚目となるアルバムを発表。今作は、よりアコースティックに、持田香織自身が敬愛するミュージシャンたちとのコラボレーションがより広がりました。 とにかく参加しているミュージシャンたちが香ばしいんだよね。Polarisの大谷友介、渋谷慶一郎なんて名前が出てくることに驚きです。 ミニマルミュージックやエレクトロサウンドのアプローチで、新しい持田香織を見せてくれます。 また、谷山浩子が曲を書き上げたナンバーは、彼女の世界観が出まくっていて、持田香織の温かさと上手い具合に反応を示します。 そのほか、半野喜弘やSAKEROCKの田中馨、Dr. kyOnなどが持田香織とコラボ。前述エレクトロニカなアプローチ以外は、前作の延長を行くアコースティックで温かいサウンドを放出。 特に、先行ナンバーとなった「green」の優しくメロウで包み込んでくれるような楽曲は、持田香織のまろやかな雰囲気をそのまま表していますね。 今作も持田香織は、作詞のみならず作曲も担当し、クリエーターな面を見せてくれます。 初回盤は、先行ナンバー「green」のビデオクリップとメイキングを収録したDVD付きの2枚組仕様です。

DVD

1.

2.

green Video Clip

Making Of“green”

1. Bolero

words:持田香織 music:持田香織 arrangement:大谷友介

アルバムのオープニングを飾る軽快なアコースティックチューン。持田香織が作詞・作曲をしているけれども、Polarisの大谷友介がアレンジを手がけているところに注目。 なるほど、彼の味が出た音が広がってゆきます。チェロの音がポイントになるね。大谷友介自身も優しいコーラスを添えて、持田香織とまったり融合します。

2. Pocket

words:持田香織 music:持田香織 arrangement:半野喜弘

イントロからフレンチホルンが優しく音を告げるバラードナンバー。こちらは半野喜弘のプロデュースで、優しく仕掛ける1曲。 アコースティックサウンドをメインに、弦楽四重奏も入ってきて、優雅に聴かせてくれます。ただ、Bメロ近辺のメロディが掴みにくいかな。

3. 春色

words:持田香織 music:持田香織 arrangement:田中馨

これまたイントロから華やかに弦楽が舞います。優雅に春さしさを伝える1曲。作詞・作曲は持田香織自身が手がけ、アレンジはなんとSAKEROCKの田中馨が担当。 どこかしら、おとぎ話のような世界観があって、心地よい物語が展開します。春らしい別れを、温かさのあるサウンド&ヴォーカルでまったりと。

4. Morning

words:持田香織 music:持田香織 arrangement:Dr. kyOn

イントロからロック色が強いね。Dr. kyOnのプロデュースナンバーは、1つ1つの音が鮮やかに映えるアップチューン。 なんだか全体を通して聴くと、E.L.T.にもありそうな雰囲気だな、というのが正直思うところ。持田香織のヴォーカルが、いい具合にマッチしているね。清々しい。

5. mind sound

words:持田香織 music:持田香織/半野喜弘 arrangement:半野喜弘

リラックスムードたっぷりのミディアムチューン。メロディパートではギターの音がポイント。 そして、サックスやパーカッションも入ってきて、より華やかに。でも、メロディラインは掴みにくいな。

6. sora

words:持田香織 music:持田香織/渋谷慶一郎 arrangement:渋谷慶一郎

エレクトロ界の雄、渋谷慶一郎を迎えてのピコピコエレクトロとアコースティックサウンドをミックスした決定版。 ピアノのしなやかで美しいサウンドを飾るエレクトロビート/ノイズの効果が効きまくっています。美しさと前衛的な部分が持田香織を通して伝わってきます。

7. きみのともだち

words:持田香織 music:谷山浩子 arrangement:石井AQ

持田香織×谷山浩子というコラボレーションが実現。優しさ溢れるバラードナンバーを聴かせてくれます。 また、アレンジを谷山浩子でおなじみの石井AQが務めていることから、谷山ワールドに持田香織が入り込んだ感じがしますね。 懐かしさや優しさ、温かさを伝える味わい深さのある1曲に仕上がっています。すごいなぁ、約7分の物語です。

8. Night Cats

words:持田香織 (英語詞:Gary Newby) music:持田香織 arrangement:半野喜弘

持田香織が作詞・作曲を務めたものを英語詞にした曲。半野喜弘がジャジーに仕上げたまったりミディアムチューン。 ムードたっぷり。でも、これまたメロディがつかみにくい。というか、不安定というか、難易度が高いというかな。

9. 愛の花

words:持田香織 music:半野喜弘 arrangement:半野喜弘

こちらは半野喜弘が作曲とアレンジ、さらにはプロデュースを手掛けた、夕暮れにぴったりなチルアウトな1曲。 ギターの音からサウダージを感じさせる、まったりボッサチューンです。心地よいサウンドと心地よいヴォーカルが、まったりと進行します。

10. green

words:持田香織 music:持田香織 arrangement:半野喜弘/土谷光

持田香織、再びソロ作品を発表。今回は、販売経路が少々異なっており、セレクトショップ「JOURNAL STANDARD」とコラボした雑誌に付属したCDでの作品発表。 曲の方は、持田香織が作詞・作曲を務めた、ゆったりとした流れの中でまったりと聴かせてくれるバラードチューン。アコースティックサウンドとストリングスが優雅で優しい世界を作ります。

11. くちぶえ

words:持田香織 music:持田香織 arrangement:村田昭

シンプルな3連バラード。こちらも作詞・作曲は持田香織自身が手がけています。アコースティックテイストのまったり温かいナンバーは、 村田アキラがアレンジを手がけた優しい1曲。でも、切ない歌詞なんだな。相手に感謝の気持ちを伝える1曲です。

12. NIU

words:持田香織 music:持田香織 arrangement:半野喜弘

アルバムのラストを締めるタイトルチューン。こちらは、まったり温かいアレンジで、なんだか心温まる1曲だね。 キーボードやクラリネット、オルガンの音がとってもまったりとした空気を届けてくれます。持田香織のヴォーカルも、ふわふわしているね。オーガニックな1曲に感じます。

[DISC 2:DVD]

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3rd Album『manu a manu』● '12/8/1 release

Every Little Thingのヴォーカル、持田香織の3枚目となるオリジナルアルバム。もうELTの冠を外していいくらいに、ソロアーティストとしての実力を発揮させる1枚に仕上がっています。 これまでのソロアルバム同様、敬愛するアーティストとのコラボレーションを果たした楽曲で魅了させます。 前作アルバムに引き続いての半野喜弘やおおはた雄一、中島ノブユキや大谷友介はじめ、今回はクラムボンのミトや末光篤、宇崎竜童、大橋トリオなどが参加。 持田香織自身が積極的に作曲までも手がけては、ミュージシャンたちの演奏が彼女色に輝かせます。 まったりとした雰囲気がありながらも、今作は弾けたポップロックな路線もあったり、4つ打ちのナンバーがあったりと、随分と冒険をしている雰囲気もありますね。 ヴォーカルの方も、随分と調子が戻ったような気がします。シングル「to」「めぐみ」「悲しいときも嬉しいときも」「美しき麗しい日々」の4曲を収録。 初回盤は、先行シングルとなった「めぐみ」「美しき麗しい日々」のメイキングビデオと、隅田川で行われたイベントのライブの模様を収録したDVDを収録。 動いて歌ったりする持田香織がまた、可愛いんだな。

1. manu a manu

Music:持田香織

アルバムのオープニングを飾るタイトルチューン。なんと持田香織がピアノを弾き語り。ハミングで聴かせるインストチューン。 まったりまったりと、とろけそうな音の世界を展開する。

2. めぐみ

Words:持田香織 Music:持田香織 Arrangement:ミト

前作「to」に引き続いて、持田香織が両A面でシングルをリリース。 こちらはクラムボンのミトがアレンジを手がけており、ピアノで末光篤、ドラムに柏倉隆史と、ロックな布陣で聴かせるポップなナンバー。 ピアノもベースもドラムも、やっぱりガツンと力強いね。意外にも持田香織が元気よく歌うから、びっくり。すっかり喉の調子もよくなって、ヴォーカルが戻ってきた感じだね。 キャッチーでウキウキワクワクさせてくれるメロディは、本人が担当。なかなかいいセンスで聴かせてくれるコラボチューンとなりました。

3. HAJIMARI

Words:持田香織 Music:持田香織 Arrangement:大橋好規

どっしりとリズムを刻む弾んだナンバーは、大橋トリオのプロデュースのポップチューン。 恋心を掻き立てるようなウキウキワクワクな弾んだ気持ちがそのまま音に出ていますね。大橋トリオ自身もコーラスで参加。まったりと聴かせてくれます。

4. 美しき麗しき日々

Words:持田香織 Music:持田香織 Arrangement:中島ノブユキ

シングル「めぐみ/悲しいときも嬉しいときも」に引き続き、1ヶ月のインターバルで登場のシングルナンバー。 今回も作詞・作曲を持田香織自身が手がけて、麗しい空間を聴かせてくれます。今回は中島ノブユキがアレンジを担当。ピアノの煌く音とストリングスのしなやかさが美しく飾り立ててきます。 おぉ、ドラムが坂田学なんだね。シンプルでじっくりと伝えてくるものがあります。派手さはないけれども、言葉やヴォーカルがよりダイレクトに伝わってくるね。

5. 雨は徒然に

Words:持田香織 Music:持田香織 Arrangement:中島ノブユキ

前曲に引き続き、こちらも中島ノブユキのアレンジで聴かせてくれる1曲。マイナー調のメロディだからこそ、雰囲気が出ている。フレンチポップを彷彿とさせるナンバーだね。 バンドネオンの音がムードをつくります。意外とこういう曲がお似合いなのかもしれない持田香織。最後のワルツに変身する流れもいいな。

6. やさしくなれたら

Words:持田香織 Music:持田香織 Arrangement:おおはた雄一

おおはた雄一が参加したバラードチューン。 飾らないアコースティックな音が、温かく作り上げる1曲。タイトル通りに優しさが出でいるね。シンプルだからこそ輝く1曲。

7. tokyo hotaru

Words:持田香織 Music:持田香織 Arrangement:半野喜弘

しっとりとした雰囲気が広がるアコースティックバラードナンバー。半野喜弘がしっとりと。ギターでは高田蓮が参加していたり、ピアノを中島ノブユキが弾いていたり。 シンプルな音にストリングスが入ってきては、ドラマティックになりました。

8. State of mind

English Worlds:Gary Newby Original Words:持田香織 Music:持田香織 Arrangement:半野喜弘

アコースティックギターで始まるまったりナンバー。なんと、その後はどっぷり4つ打ちビートが入ってきて、ピアノが踊る。 さすがだ、半野喜弘。全編英語詞なところ、洋楽アプローチを仕掛けてくるクールな1曲。

9. 悲しいときも嬉しいときも

Words:持田香織 Music:宇崎竜童 Arrangement:大谷友介

両A面シングル。こちらは作曲が宇崎竜童、アレンジが大谷友介という異色の組み合わせ。 ギターの音は、いかにもPolaris/SPENCERの世界を漂わせます。メロディも、あの阿木・宇崎コンビ時代のポップな輝きを増した キャッチーソングですね。ピアノを前面にフィーチャーして、麗しき時が進行。間奏での大谷友介のコーラスにもうっとりさせてくれます。

10. to - album version

Words:持田香織 Music:持田香織 Arrangement:おおはた雄一

持田香織が再びシングルを発表。こちらのナンバーは、持田香織のまったりとした雰囲気がそのまま曲に表れているミディアムポップチューン。 アコースティックテイストのあるサウンドとともに、ストリングスが優雅に飾る。持田香織の言葉も温かいね。優しく背中を押して支えてくれるようだ。 こちらの曲、人気番組「世界の果てまで行ってQ」の登山部応援歌ということで、山の高さに合わせての枚数限定生産版。しかし、あまり応援歌といては浸透しなかったような。

アルバムでは、おおはた雄一のアレンジで、生まれ変わりました。アコースティックバージョンのように、優しい音色で聴かせてくれます。

11. 夜明け

Words:持田香織 Music:持田香織 Arrangement:大谷友介

アルバムのラストを飾るまったりミディアムチューン。 大谷友介のプロデュースで、切ないながらも温かく、すべての楽器を操っては、持田香織の持つ特有の柔らかさをより際立たせる。優しく大らかに包み込んでくれるようだ。 ほら、また新しい日が始まるよ。なんだか、頑張れる気がするね。

[DISC 2:DVD]

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Mini Album『てんとてん』● ’19/9/27 release

Every Little Thingの持田香織がソロデビュー10周年を記念して、5曲入りのミニアルバムを発表。今作は、持田香織自身が好きだというLITTLE CREATURESの鈴木正人がプロデュース。 本人作詞の曲もあれば、LITTLE CREATURESの青柳拓次が作詞したナンバーも。でもって、注目なのは、新進気鋭のミュージシャン、Kan Sanoを起用している点。 これは見る目があったということでしょうか。ELTとはまた一味違った、まったりとした感じがいいんだよな。ほっこりとさせてくれます。 思い出に浸るような感じだったり、温かさに包まれるような感じだったり、歌っている本人がとっても楽しそうだな。マイペースながらに魅力を出してくる持田香織です。

1. てんとてん

Words:Kaori Mochida Music:Masato Suzuki Arrangement:鈴木正人

まろやかまったりなアルバムのタイトルチューン。おしゃれシティポップなサウンドに乗せて、まったりまろやかなヴォーカルを聞かせてくれます。 パクチーも好きになって、大人になった主人公の、君との物語。「てとて」「てんとてん」「...」と、面白い言葉選びもなかなか。

2. そりゃ喧嘩もしますし

Words:Kaori Mochida Music:Masato Suzuki Arrangement:鈴木正人

タイトルがまずポイント高いね。シンセのブーピーな音といい、クセを出しては狙ってきています。 1番はお昼にパスタを食べるというシチュエーションが妙にリアル。喧嘩をしても、ご飯を一緒に食べれば仲直りだよ。

3. Enseigne d'angle

Words:Kaori Mochida Music:Masato Suzuki Arrangement:鈴木正人

ゆったりミディアムバラードナンバー。サウンドの心地よさがハンパないね。優しく柔らかく包み込んでくれそうな持田香織のヴォーカルも、まろやかでいい感じ。 ストリングスのしなやかさもいい感じ。しかし、歌詞がまたびっくり。あなたとさよならしたことを思い出す内容。

4. あたらしき夜

Words:Takuji Aoyagi Music:Tsutom Kurihara Arrangement:LITTLE CREATURES

LITTLE CREATURESの面々がアレンジを手掛けたロックナンバー。これまたディープで、深い仕上がりだね。 持田香織の歌い方もちょっと暗く低く。やっぱり持田香織の歌詞の世界とは違っているからか、かっこ良さが出てきた感じかな。

5. 君と僕の消失点

Words:Kan Sano Music:Kan Sano Arrangement:鈴木正人

Kan Sanoを起用してくるとは、持田香織もいいアンテナを持っていますな。しかも、Kan Sanoの初の楽曲提供だそうで。 シティポップなアレンジで、メロディも生きてくるね。クールでおしゃれに歌い上げる持田香織もかっこいい。ゆっくりとグルーヴの波に乗りたくなるような1曲。

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