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●Mix Album『J-POPハリケーン ~ELTだけ60分本気MIX~』● '11/4/20 release
「昨今、溢れるカバーミックスCDに物申す」。ということで、avexが新たに仕掛けたミックスCDシリーズは、約60分、すべて本人ヴォーカルの楽曲を使用したというもの。これはさすが太っ腹なavex。 こちらのELTのミックス盤は、ライブの音声を冒頭に配して、持田香織のオラオラな声を聞かせてからスタート。これは盛り上がりに拍車をかけてくるよね。 その後も大大大ヒット曲のオンパレード。やっぱり初期の頃の曲はエイベックス的ダンスミュージックだからか、ミックスしやすくスムーズなつなぎで聞かせてくれます。 意外と後期のバラードナンバーも、つながりが良いね。起用されていないシングルナンバーがある一方、アルバム収録色を少々追加して、 オールタイムなELTを60分で味わうことができます。このシリーズの中ではなかなかの出来なんじゃないかな。
●10th Album『ORDINARY』● '11/9/21 release
Every Little Thing、通算10枚目となるオリジナルアルバムは、15周年を迎えた彼らならではの心温まる作品。 シングル「STAR」「MOON」「宙 -そら-/響 -こえ-」「アイガアル」を立て続けにリリースしては、そのELTらしさを前面に出して聞かせてくれました。 持田香織の喉の調子も、復活の兆しを見せていますね。今回は「当たり前の日常の中に愛や幸せ」を歌っています。どちらかと言うと、ミディアム~スロー系の楽曲が多く、じっくりと聞かせてくれる世界。 サウンド的には前作「CHANGE」の延長戦を行くようなポップさがあって、とっても耳に馴染みやすいナンバーの数々を聞かせてくれます。 また、今作でも伊藤一朗のギターは大活躍していますよ。引き締めるところはきちっと引き締め、じっくりとした味わい深さもあって良いね。 一方、ラストを飾るナンバー「BEGIN」では、ファンのコーラスを取り入れたりしていて、新たなる試みも展開。ELTが紡ぎ出す日常が、リスナーの日常に溶け込んでいくようだね。 今作は3形態でのリリース。CD+DVD盤には、シングル「STAR」「MOON」「宙 -そら-」と「アイガアル」の別バージョンPV、さらにメイキングなどを収録したDVDとの2枚組みです。
1. アイガアル
Words:Kaori Mochida Music:HIKARI Arrangement:HIKARI & Every Little Thing
2ヶ月連続でシングルリリースするとは、Every Little Thingも精力的ですね。 前作のバラード「宙/響」から一転、4つ打ちビートの軽やかな雰囲気がとっても楽しそうなポップチューン。なんだか初期ELTらしさの出たサウンドという感じが伝わってくる。 デジタルサウンドやプログラミングの無機的な部分と、持田香織の有機的なヴォーカルがいい反応を生み出している。HIKARIのメロディとともにキャッチーに聞かせてくれます。 ここ最近のELTの元気な面を見せるナンバーだね。ドラマ主題歌としても大活躍。
2. tomorrow
Words:Kaori Mochida Music:HIKARI Arrangement:HIKARI & Every Little Thing
ELTらしく、かわいくポップなナンバー。弾むピアノの音がおしゃれに響き渡るけれども、全体的にはまったりと。持田香織のヴォーカルがフワッと浮いては、 温かさを伝えてくるかのようだね。歌詞の方も、前向きな気持ちとラブソングを絡めて聞かせてくれます。
3. 宙 -そら-
Words:Kaori Mochida Music:Kazuhito Kikuchi Arrangement:Masafumi Nakano & Every Little Thing
同じメロディに違う歌詞をつけるというパターンに、Every Little Thingが挑戦。 2種類の映画「ポケットモンスター」の主題歌に起用されたナンバー。こちらの「宙」は、従来のEvery Little Thingサウンドで優しさを出す、ミディアムバラードになっています。 丁寧に歌う持田香織のヴォーカルが、しっとりと伝わってくるように。子供向き、とかに限定していない分、曲の味わい深さは幅広い年齢層に受け入れるような感じだ。
4. 空白
Words:Kaori Mochida Music:Shinjiro Inoue Arrangement:Shinjiro Inoue & Every Little Thing
イントロからストリングスが日々良い手は、静けさや安らぎを与えてくれるようだね。 ゆったりテイストのバラードナンバーです。持田香織が優しく語りかけてくれるように。全体的には優しさの出た1曲。
5. MOON
Words:Kaori Mochida Music:Daisuke Suzuki Arrangement:Masafumi Nakano & Every Little Thing
Every Little Thingがキャリア初となる、シングル2枚同時発売。「月」と「星」を対比させた楽曲を聞かせてくれます。 こちらの「月」は、作曲を元day after tomorrow、現GIRL NEXT DOORの鈴木大輔が担当。「星」に比べると、力強さの出たロックテイストのあるポップチューンだね。 恋に恋して、幸せそうな「星」に対して、「月」はだいぶ悲しい物語だね。あの日の2人の幸せを思い出すような、切ない物語が展開。 歌詞の内容に比べると、曲調というか、メロディが今ひとつに感じる。もっと突き抜けてもいいんじゃないかな。
6. wonder love
Words:Kaori Mochida Music:Hirofumi Hibino Arrangement:Masafumi Hayashi & Every Little Thing
タイトルがトコトンポップ何だけれども、曲の方ももちろんポップに仕上がっています。 ELTらしさの出たミディアムポップチューンは、持田香織のかわいさがそのまま曲に表れているようだね。間奏では意外にもギターがギュインギュインと鳴り響きます。 あなたが好きで、ドキドキしているという気持ちが、曲にそのまま出ています。
7. STAR
Words:Kaori Mochida Music:HIKARI Arrangement:HIKARI & Every Little Thing
Every Little Thingがキャリア初となる、シングル2枚同時発売。「月」と「星」を対比させた楽曲を聞かせてくれます。 こちらの「星」は、HIKARIらしい優しさの漂うミドルテンポのナンバー。持田香織のヴォーカルも、調子がいいよね。歌詞の方も、相手の事を思っている主人公の気持ちがよく表れています。 結構シンプルなアレンジなので、味わい深いメロディを聞かせてくれました。
8. Asian Beauty (Instrumental)
Music:Ichiro Ito Arrangement:Masafumi Nakao & Ichiro Ito
伊藤一朗によるインストナンバーは、タイトル通りにアジアンな神秘性を秘めた、幻想的なサウンドで魅了してくるトラック。 うっとりとさせてくれるじゃないですか。
9. 響 -こえ-
Words:Kaori Mochida Music:Kazuhito Kikuchi Arrangement:Tomoji Sogawa & Every Little Thing
同じメロディに違う歌詞をつけるというパターンに、Every Little Thingが挑戦。 2種類の映画「ポケットモンスター」の主題歌に起用されたナンバー。こちらの「響」は、アコースティックテイストで、しっとりと聞かせてくれるミディアムバラードになっています。 ストリングスも入ってくるし、サビではダイナミックな力強さを発揮させる。「宙」とともに、それぞれ魅力を放つけれども、こっちの「響」の方が好みだな。
10. ありがとうはそのためにある
Words:Kaori Mochida Music:Takuya Watanabe Arrangement:Akira Murata & Every Little Thing
ピアノをバックにどっしりと聞かせてくれるバラードナンバー。なんだか持田香織自身のことを歌っているかのような歌詞だね。「誰かの心に歌は響く」。 のどの調子が悪かった頃の持田香織がリンクしてしまうような世界。サビでは、音数が増えてダイナミックなサウンドに。力強さも増して、この曲の持つメッセージをドンと聞かせてくれる。
11. ORDINARY
Words:Kaori Mochida Music:Kazuhito Kikuchi Arrangement:Masafumi Nakao & Every Little Thing
アルバムのタイトルチューン。アルバムのジャケットを歌にしたように、「赤い風船」という言葉が出てきます。 「当たり前」なことをテーマに、持田香織が優しく歌を届けてくれるミディアムバラードチューン。間奏では伊藤一朗のギターがうねりを上げて聞かせてくれます。
12. Pray For East (Instrumental)
Music:Ichiro Ito Arrangement:Masafumi Nakao & Ichiro Ito
伊藤一朗のインストナンバー。曲名が表すように、東日本への祈りを響かせます。伊藤ギターの思いが詰まっています。 寂しさを出さず、エネルギーを与えるかのような力強さと安らぎが重なります。
13. BEGIN
Words:Kaori Mochida Music:Kunio Tago Arrangement:Tomoji Sogawa & Every Little Thing
アルバムのラストを締めるバラードナンバー。多胡邦夫らしい、一癖があって引っかかるメロディに、引き込む力を感じるんだな。 何気にドラムが屋敷豪太というのも驚きだ。持田香織のヴォーカルは、あえて重ねているのかな?前曲の流れを組んで、生きることの大切さを語りかけるように歌う。 公開レコーディングにはファンが参加して、コーラスを聞かせてくれるんだけれども、これがまた心強いんだね。
[DISC 2:DVD]
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●11th Album『FUN-FARE』● '14/2/19 release
Every Little Thing、お久しぶりとなるオリジナルアルバムは、「ORDINARY」以来、2年半ぶりの11枚目。 持田香織のヴォーカルも、徐々に安定して行く中で、「Landscape」「ON AND ON」「ハリネズミの恋」といったシングルをコンスタントにリリースして、 ELTらしさを相変わらず聴かせてくれます。そんな状況下で、今作では冒頭から海外勢の作品に挑戦するデジタルナンバーを筆頭に、よりポップさに磨きのかかった1枚に仕上がっています。 末光篤が作曲した「Sympathy」は、作者のアレンジが聞きたかったな。配信で先行リリースしていたドラマ主題歌、カルロス・トシキ&オメガドライブのカバー「アクアマリンのままで」は、 う~ん、ボーナストラックでよかったんじゃないかな。このアルバム内での配置は違和感があります。 伊藤一朗のギターを堪能できるインスト2曲を含む全12曲。まさしく、ELTのFUNが思う存分に詰まったアルバムです。 CDのみと、CD+DVDの2種でのリリースの今作。DVDにはシングル3曲+先行ナンバー「START」のPVを収録しています。こちらも、見応えのある世界観です。
1. BFF
Words:Kaori Mochida, Jan Rooymans, Jochem Fluitsma, ANDY PLATTS Music:Jan Rooymans, Jochem Fluitsma, ANDY PLATTS Arrangement:Jan Rooymans, Jochem Fluitsma, ANDY PLATTS
珍しく海外クリエーターのナンバーを起用したELT。軽快打ち込みプログラミングとエッジの効いたギターで、力強くもポップに聞かせてくれる。 なんだかんだ言っても、ELTの王道ですよ。キャッチーなサビと、「オッオッオオー」というキャッチーなフレーズもポイントになる1曲。持田香織も、随分とのびのび滑らかに歌っています。
2. Take me Tell me
Words:Kaori Mochida Music:HIKARI Arrangement:HIKARI & Every Little Thing
アコースティックギターの音を瑞々しく聞かせるポップチューン。 軽快な4つ打ちビートをまとって、踊るように軽やかに展開。「ハイファイメッセージ」のように鋭くも華やかな雰囲気が出ていますね。
3. ON AND ON
Words:Kaori Mochida Music:HIKARI Arrangement:HIKARI & Every Little Thing
イントロなしで始まるミディアムテンポのポップチューン。年明けの新しく爽やかな部分を出してきた感じだね。 持田香織の綴る言葉が、しっかりと背中を押してくれるような1曲で、凹んだ時に誰かの応援によって、また上を向いていくというような、人生は山あり谷ありを歌っています。 まるで持田香織自身のことを歌っているようにも思える。人生、何が起こるかわからないんだよね。曲の方はまったりポップロック。HIKARIの曲とアレンジで、ELTが瑞々しく輝き出す。
4. ハリネズミの恋
Words:Kaori Mochida Music:Kunio Tago Arrangement:Akira Murata & Every Little Thing
軽快にギターがかき鳴るポップロックチューン。15周年に向けてアニバーサリーなシングルの第2弾は、これぞELTな爽やかさと温かさを紡ぐ曲。 弾むサウンドは、どこかしらおしゃれな1960年代のポップス。バンジョーやアコーディオンを感じさせる音が、さらにおしゃれムードを出す。そうなると、間奏のギターは濃過ぎな気がするな。 軽快で華やかに舞うELTが、鮮やかに色を染めるナンバー。季節にぴったりだね。ハリネズミのジレンマをモチーフに、傷つけてしまわぬように恋をしたいという思いで展開しています。
5. START
Words:Kaori Mochida Music:HIKARI Arrangement:HIKARI & Every Little Thing Strings Arrangement:Gen Ittetsu
まろやかなイントロから、淡く展開するポップチューン。 サビでの言葉数の多さはびっくりだけれども、並々ならぬ持田香織の気持ちが込められている感じが伝わってくるね。 2番からはストリングスが加わって、音がダイナミックになる。前向きな気持ちを届けてくれるナンバーです。
6. Lien
Words:Kaori Mochida Music:Eiji Kawai Arrangement:Shinjiro Inoue & Every Little Thing
バラードナンバー。シンプルなヴォーカルスタイルと飾るサウンドが見事にマッチする1曲。 離れても繋がっているよ、ということで、持田香織が優しく歌を聴かせてくれます。ELTにしては、王道バラードな感じだね。
7. Mighty Boys (Instrumental)
Music:Ichiro Ito Arrangement:Yasunari“Nam-Nam”Nakamura & Ichiro Ito
勢いバリバリ、伊藤一朗によりインストナンバー。 この人、もともとヘビメタをやっていたということもあって、こういうバリバリとした音を何の躊躇もなく投入してくるところが、 キャラとのギャップを生み出して面白い。その中で、ノリを出しながらギターの音を聞かせてくれました。
8. Sympathy
Words:Kaori Mochida Music:Atsushi Suemitsu Arrangement:Masafumi“Massy”Nakao & Ichiro Ito
イントロのピアノの音が鮮やかです。と思ってクレジットを見たら、末光篤が作曲を手がけていたんだね。 なるほど、ピアノを軸としたポップなメロディライン。所々変拍子の末光節を覗かせながらも、ELTナンバーに仕上がっています。 アレンジも末光本人が手がけていたら、どうなっていたんだろうな、なんて思うほどに良曲です。
9. アクアマリンのままでいて
Words:Masao Urino Music:Tsunehiro Izumi Arrangement:KONISHI yasuharu Produced by KONISHI yasuharu
ELTがカルロス・トシキ&オメガドライブのカバーをするとは、面白いね。さらに、サウンドプロデュースを手がけたのは、小西康陽ですよ。 彼のキャラクターがうまく出ているほどに、ポップに弾けまくり。軽やかリゾートサウンドとともに、ちょっとラテンなノリのフレーバーを盛り込んで、爽やかに聞かせてくれます。 ブラスの音も華やかに舞っていますね。
10. Landscape
Words:Kaori Mochida Music:HIKARI Arrangement:HIKARI & Every Little Thing
アルバム「ORDINARY」を発売したばかりだというのに、もう新曲の登場ですか。さすがデビュー15周年を駆け抜けるELTです。 さて、今作は、クリスマスに向けたバラードナンバーです。でも、そこまでクリスマスの雰囲気も出ていなくて、普通にじっくりと聞かせてくれるバラードナンバーに仕上がっています。 これまで山あり谷ありのキャリアを歌にしたような、思いの詰まった歌詞が印象的。把握しにくいメロディも、聞いていくうちにはまっていく不思議な力を持つ。
11. Lovers (Instrumental)
Music:Ichiro Ito Arrangement:Yasunari“Nam-Nam”Nakamura & Ichiro Ito
再び伊藤一郎のインストナンバー。ギターをメインに、さらっと滑らかに。恋人たちへの優しいメロディ。 ギターの音のキラメキ感が、より一層、ドリーミングな世界へと導きます。
12. キミト
Words:Kaori Mochida Music:Eiji Kawai Arrangement:Eiji Kawai & Every Little Thing
アルバムのラストナンバーは、どこか懐かしさを出すネオアコポップチューン。 ざっくりギターとほっこりサウンドをバックに、あったりと歌い上げる持田香織のヴォーカルが包み込んでくれます。 それでいて、キャッチーなメロディがより一層、親しみやすさを届けてくれる。アルバムの締めにちょうどいいナンバーだね。
[DISC 2:DVD]
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●Best Album『Every Cheering Songs ~すべての人達に贈るELT応援ソングベスト~』● '15/1/14 release
えっ、またベスト?という率直な感想。今回は、頑張る人たちへ贈る応援歌というコンセプトでのリリースなんだけれども、あまり気合が伝わってこない。 というのも、ジャケットが簡素すぎるんだよな。文字だけって。そんな中、唯一の新曲「RUN FOR」が救いになるのかな。ELT流EDMの4つ打ちチューンで、背中を押してくれる歌詞とともに、 ワクワクさせてくれます。ただ、やっぱり前作のコンプリートシングルベストからあまり時間が経っていないので、この新曲だけのために購入するにはハードルの高い作品ですね。 それゆえ、とっても残念な印象です。エイベックス、どう考えても戦略間違えているでしょ。
1. RUN FOR
Words:Kaori Mochida Music & Arrangement:Junichi Hoshino
F.I.してくるサウンドは、懐かしの1980年代風シンセサウンド。しかし、蓋を開けてみたら、4つ打ちビートが繰り出すEDMチューンだね。 タイトルのごとく、疾走して走り抜けてゆくような感じ。サビもキャッチーさ大爆発で、聴かせてくれます。ELTにしては、新境地な印象でもあります。 もっと伊藤ギターがバリバリしていても良かったんじゃないかな。
●12th Album『Tabitabi + Every Best Singles ~MORE COMPLETE~』● '15/9/23 release
Every Little Thing、デビュー20周年を記念したオリジナルアルバム。シングル「ANATA TO」で海外ミュージシャンとのコラボを聞かせてくれたたように、 今回はいろいろなアーティストたちから楽曲提供が目立つ内容となっています。まさしくELTの新しい旅だね。 冒頭ではMonkey Majikの提供曲で新たな面を見せてくれたり、Chemical Volumeや多胡邦夫、川江美奈子などが曲を提供しています。 どの曲もELTらしさを出しつつ、新しいテイストも出して飾ってきた感じかな。さらに続くELTの旅。心に染み渡るような温かさあふれる作品が出来上がりました。 なお、今作は、20周年を記念したベストアルバムとのパッケージ版も同時リリース。5枚組でのリリースと、物凄い濃い内容。 と言っても、この間リリースしたばかりの、「Every Best Singles」に、その後のシングルナンバーを追加した内容となっているわけで。 DVD / Blu-ray / 限定盤仕様など、パッケージも多彩で、とにかく20周年をお祝いしていますね。
1. MY LIFE
Words:Blaise, Maynard TAX Music:Blaise, Maynard Arrangement:Hidefumi Usami
Every Little ThingがMonkey Majikとコラボと、なかなか面白いね。サウンドはポップなダンスチューンで、爽やかさたっぷり。 でもシンプルさの出たメロディや優しさに溢れていて、でもって、歌詞はこれぞMoneky Majikな世界を醸し出しています。持田香織のヴォーカルも、まろやかに広がる。
2. ANATA TO
Words:Kaori Mochida, Andy Platts, Jodie May Seymour, Masaya Wada Music:Kaori Mochida, Andy Platts, Jodie May Seymour, Masaya Wada Arrangement:Andy Platts, Jodie May Seymour, Masaya Wada
Every Little Thing、「FUN-FARE」以来となるシングルナンバーは、どこか懐かしい1980年代風サウンドがポップに聴かせるキャッチーなナンバー。 デジタルサウンドやシンセの音がキラメキ、持田香織のヴォーカルもキュートに舞う。そして、極上キャッチーなサビのメロディにノックアウトだね。 思わず口ずさみたくなるフレーズが強力です。それでいてスタイリッシュな雰囲気がおしゃれに聴かせてくれるんです。
3. さよなら
Words:Blaise, Maynard TAX Music:Blaise, Maynard Arrangement:Masafumi Nakao
こちらもMonkey Majikの提供曲。随分と低いラインを辿るメロディだね。それゆえ、暗さの出た印象。 サビではパッと光が差してきたような温かさが出ているね。そして、まさかこの流れで高音に行くとは。ファルセットもなかなか。
4. Everything
Words:Kaori Mochida Music:Kunio Tago Arrangement:Hidefumi Usami
こちらは多胡邦夫が作曲したナンバー。ピアノが気持ちよく弾んだイントロが清々しさいっぱい。 メロディパートはマイナー調。持田香織のヴォーカルも、どこかしら寂しげだね。シンプルイズベストな歌詞も、瑞々しく光る1曲。
5. レインボー
Words:Chemical Volume Music:Chemical Volume Arrangement:Chemical Volume
サラリーマンユニット、Chemical Volume提供曲。どこかしら1970年代風なロックでポップで爽やかに仕上げてくる流れ。 時に濃く、しして間奏でもギターが迸る。でも、サビのシンプルな中に力のあるメロディに、どんどんと引き込まれていくんだ。
6. いいかえれば
Words:Kaori Mochida, Kim Sangmi, Quiana Space Music:Kaori Mochida, Kim Sangmi, Quiana SpaceZ Arrangement:Kim Sangmi, Quiana SpaceZ
ほっこりボッサタッチのナンバー。ギターもざっくりと、もっさりと包み込んでくれるような温かさがにじみ出ています。 タイトルが歌詞の中でもインパクトのあるフレーズの役割を担っていて、頭の中をぐるぐるグルと回りそう。この曲もなかなか力がありますね。
7. Phone Jamming (Instrumental)
Music:Ichiro Ito Arrangement:Yasunari“Nam-Nam”Nakamura & Ichiro Ito
ここで伊藤一朗によるインストナンバー。今回は、ハードロックバリバリギターの音を響かせて聞かせてくれます。 ELTの範疇としてポップなテイストにも仕上がっていますね。
8. Little Dancer
Words:Andy Platts Music:Andy Platts Arrangement:Andy Platts
まろやかまったり、ほっこりディスコ。こういうトラックも、軽やかにか聞かせてくれるLET。なかなか面白いな。 Andy Plattsが手掛けた小粋なトラック。英語詞のまま、持田香織が軽やかに仕上げてきます。
9. Best Boyfriend
Words:Shinnosuke Gowriter:Angella Giustini Music:Shinnosuke Arrangement:Shinnosuke
おしゃれグルーヴチューン。軽やかに舞うように、心地よくヴォーカルを聞かせてくれる持田香織がグッとアダルトな雰囲気を振りまく。 そして、このトラックを手掛けたのが元SOUL'd OUTのShinnosukeというのも興味深いね。少々のソウルフレーバーをスタイリッシュに変換。なかなかの逸品。
10. このは
Words:Kaori Mochida Music:Minako Kawae Arrangement:Akira Murata
川江美奈子作曲の3拍子ナンバー。心地よいジャジーなサウンドで、おしゃれワルツを展開。温かさたっぷりで、これぞELTの世界を体現。 ただただ、愛したあなたに感謝。とってもハートフルなナンバーなんだな。
11. 下町
Words:Kaori Mochida Music:Hidehiro Kawai Arrangement:for capture plan
軽やかポップチューン。ピアノの音が瑞々しさを放ってきました。持田香織が生まれ育った街をテーマに、伸び伸びと聞かせてくれる。 人情が出ているね。周りの人たちが余計な柄にお世話してくれた思い出、そしてその気持ちを今度は誰かへ。つながりを示す1曲。
12. 旅旅
Words:Kaori Mochida Music:Minako Kawae Arrangement:Akira Murata
アルバムのタイトルチューン。こちらは漢字表記で。川江美奈子作曲のバラードになっています。 ピアノの優しい音が寄り添ってくれるような温かい1曲だな。これまでの活動をまとめるかのよう。さらにこれまで、これから応援する人への感謝が込められているような曲だね。