album

1st Album『ORGANIC GROOVER』● '96/11/21 release

PENICILLINのギタリスト、千聖が放つソロ初のアルバム。 ソロデビュー曲「DANCE WITH THE WILD THINGS」が、バンドと全く違うベクトルのサウンドだったものだから驚いたけれども、 続くシングル「kissin’ the moonlight」も方向がこれまた違ってポップに、さらにアルバムと同時発売となったシングル「falling over you」もじっくり聞かせてくれるバラードということで、ヴァラエティ豊か。 バンドの名前を借りずに、しっかりとソロアーティストとしての魅力を放っている千聖です。 バックの重盛美晴やT2yaとの三位一体がなせる業なんだろうな。基本的にはデジタルロックサウンドをベースに、 千聖のギターがギュインギュインと鳴り響くチューン満載。インスト曲を含む全14曲は、どれもバンド路線とアプローチが違うからこそ面白いね。 千聖のヴォーカルは、ご愛嬌ということで。歌詞はなかなか鋭いところを突いてきて、こちらも面白いよ。もちろん、ギターでも腕を聞かせてくれますよ。

1. BIG BANG Psychic

music & arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori, T2ya

アルバムのオープニングを飾るイントロダクション。 なんだか、いきなり壮大な雰囲気を醸し出してきたね。女性ナレーションとともに、なにやら一大スペクタクルが始まる予感。

2. Sisyphus 1996

words:Chisato music & arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori, T2ya

うねりを上げるギターとドラムンベースを彷彿とさせるデジロックチューン。 どっしりと響き渡るビートを背に、千聖のヴォーカル&ギターが突き刺してきます。 ただ、サビの音程がなんだか不思議だな。これは合っているのか?キャッチーに攻めてきているところは伝わってくる。

3. Secrets Of The Behaviour

words:Chisato music:Yoshiharu Shigemori, T2ya arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori, T2ya

アップテンポのビートと、ギュインギュインとかき鳴るギターで攻めるデジロックチューン。 随分とバックの音が畳み掛けて攻めてきているのに、千聖のヴォーカルは淡々と。 頑張って歌いこなしているけれども、今ひとつ盛り上がらないかな。ギターテクはさすがなんだけれど。

4. kissin' the moonlight

words & music:Chisato arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori, T2ya

PENICILLINのギタリスト、千聖が勢いに乗って、2枚目となるソロシングルをリリース。 前作で見られたようなデジタルサウンドは抑えて、ストレートでポップなロックチューンを披露。 随分と爽やかな曲で、キャッチーに聞かせてくれます。化粧が落ちて、飾らない気持ちがそのまま表れているような歌詞で、 千聖のひと味違った面を見ることができます。

5. Realistic Pillow

words:Chisato music:Yoshiharu Shigemori arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori, T2ya

ノイズのような音で始まるからびっくりした。どっしり音を注入するどっぷりミディアムロックチューン。 一歩の踏み込みで、相当沈むね。破壊力たっぷりで、攻めて来るパワーロックだ。 と思っていたら、なんと後半ではテンポアップして、疾走していった。ハードロックへと変身と、こういう展開で来るとはね。面白いな。

6. December Snow

music & arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori, T2ya

幻想的な音を聞かせてくれるインストナンバー。 冬の情景が浮かんでくるようだ。ちょっと冬の寒さを付け足す。次曲へとつなぐインタルードです。

7. falling over you ~loop ∞ version~

words & music:Chisato arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori, T2ya

千聖の3枚目となるソロシングルナンバーは、リリース時期にぴったりなバラードチューン。 やはりギターの音を全面に持ってきているんだけれども、全体的に見ると、結構力強さも出ているね。 雪の振るシチュエーションが、ぴったりと似合う1曲。岡本真夜がコーラスで参加しているところに注目で、さすがのお仕事をしています。 なお、ソロ1st Albumと同時発売となりました。

8. DANCE WITH THE WILD THINGS ~beyond the wall mix~

words & music:Chisato arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori, T2ya

ロックバンド、PENICILLINのギタリストでもある千聖がソロデビュー。しかも、歌を歌うだなんて、かなり本気だな。 このソロデビュー曲がまた、本体のバンドとは全く違うサウンドアプローチだから、面白いんだよね。 自身の武器でもあるエネルギッシュなギターと、打ち込みを使用したデジタルロックチューンでノックアウト。 編曲の名にT2yaが登場するのも納得の1曲。とってもキャッチーに仕上げています。 さらにラップパートもあったりと、かなり挑戦的な1曲だね。千聖、なかなかいい出だしとなったね。

アルバムでは、ビートを強めて攻めモードに。大きな変化はなく、パワーアップスタイルで聞かせてくれます。

9. T's World ~若干問題、非常にOK!~

words & music:Chisato arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori, T2ya

ドラムがバコンバコンと打ち放たれるハードなロックチューン。 歌詞は面白いし、PENICILLINのメンバーもその中に登場したりで、相当遊んでいますね。 キャッチーさと疾走感もあって、勢いはあるみたいだけれども、千聖のヴォーカルが平坦で、残念だ。盛り上がりに欠けますな。

10. Lust Of Angel

music & arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori, T2ya

妖し気ワルツを千聖ギターが奏でます。洋風ゴシックテイストもあって、スパイスとなるインストチューン。

11. Shadow

words & music:Chisato arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori, T2ya

アップビートながらにロカビリーやジャジーなテイストも加える疾走ロックチューン。 メロディパートのウッドベースがフィーチャーされては、とってもかっこいいね。 千聖のヴォーカル、メロディパートはいいんだけれども、やっぱりサビでは淡々とした感じでもったいないな。

12. Fake Of Love ~“rest”less mix~

words:chisato music:Yoshiharu Shigemori, Chisato arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori, T2ya

エッジを効かせたミディアムロックチューン。 バリバリと鳴り響いては、ドシドシと音が攻めてくる。ラップするかのように歌う千聖が、なかなかかっこいいね。 サビでも鬱憤を晴らすかのように畳み掛けてきて、いい味を出す。それでいて、キャッチーさもぶつけてくる。なかなかいい物を持ってきたじゃないですか。

アルバムでは、ミックスが施されたことで音がパワーアップしているね。いろいろな音をまとっては、パワーアップしています。

13. This Side Of Paradise

words & music:Chisato arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori, T2ya

じっくりと聞かせてくれるロッカバラード。千聖の優しさが響き渡る歌詞が、なかなかいいじゃないですか。 ちょっと堅苦しさがあるけれども、まぁ、彼らしさみたいな物が出ているね。サビのメロディラインがちょっと読めなくて、びっくりした。

14. Mobius

music & arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori, T2ya

アルバムの締めを飾るインストナンバー。吹きすさぶ風の中で、メランコリックなギターが鳴り響き渡ります。 ポリリズムのような展開で、音が交差してゆく。そして、何かが生まれ、何かが終わる。

Best Album『CHISATO 1996 SINGLES』● '99/2/26 release

PENICILLINのギタリスト、千聖のこれまでリリースしたシングル3枚と、そのカップリング、さらにはライブトラック4曲を収録した変則的ベストアルバム。 1st Album「ORGANIC GROOVER」の新装版と同時発売となったこのアルバムは、シングルバージョンですべての曲を聞くことができるので、貴重な作品かな。 また、渋谷ON AIR EASTでのライブの興奮が伝わってくるんだけれども、いかんせん、レコード会社側が勝手に出した感バレバレな作品なので、 ちょっと手抜きのような気もしてならない。何だかもったいないんだけれども、アルバム自体はそこそこお得感はありますね。

7~10. LIVE Recorded:ON AIR EAST DEC. 14 / 15. 1996

じっくりと聞かせてくれるM-7。ファルセットが胸をくすぐる。ギターの音も堪能できます。 千聖が気合いを入れさせてM-8の始まり。スクラッチが鳴り響き、ガッツリとギターでノックアウト。ただ、千聖のヴォーカルがつらそう。 PENICILLINのナンバーM-9は、千聖をフィーチャーしたトラック。ギターの味わい深さが広がって、かっこいいね。 ソロデビュー曲M-10。生ドラムの迫力を感じるステージで、熱気が伝わってくるね。そして、パンチが効いています。

Reiisue 1st Album『ORGANIC GROOVER ver.2211』● '99/2/26 release

千聖、初のオリジナルアルバムに、ボーナスディスクを付属した新装版が登場。なぜこのタイミングでのリリース? と、ちょっと疑問が出てくるけれども、多分移籍や契約の関係でしょうね。本編ディスクはオリジナルのまま。 今回は、リミックス5曲を収録したボーナスディスクが目玉でしょうね。 バリバリハードなデジロックで決めていたトラックが、HIP-HOPのような縦ノリアプローチでディープに決めてきました。 それでも、あまり千聖の世界が壊れていませんよ。楽曲が様々な要素を含んでいるからかな。 実に面白いリニューアル版となりました。

2-1. GROOVE US

Produced by G.M-KAZ

アルバム「ORGANIC GROOVER」収録曲をミックスして、作り上げたイントロダクションナンバー。 できたら、これは昇華させてメガミックスを作ってほしかったね。

2-2. Realistic Pillow (BATTLE REMIX)

Produced by ROCK-Tee

どっしりビートを前面に押し出したリミックスチューン。ディープでドープな世界へと作り替えた1曲です。淡々と進行、それだけ。

2-3. Fake Of Love (バリK~ん REMIX)

Produced by バリK~ん

HIP-HOPなビートが押し寄せるトラックは、DJ バリK~んがリミックスを担当。 縦ノリよろしく、エッジを効かせたギターも飛び交って、かなり濃く仕上がっています。

2-4. Sisyphus 1996 (NAN59 REMIX)

Produced by G.M-KAZ

アングラ感を漂わせるどっしりビートが包み込むドープなリミックス。 コーラスが前面に出ていて、随分とシンプルさも漂ってくる。しかし、ビートが淡々としているよね。それでいて、なんかエグさもビートから伝わってきます。

2-5. falling over you (SNOWMIX)

Produced by G.M-KAZ & ROCK-Tee

いきなり「oh yeah」とか入ってくるから、びっくりしたけれども、なるほど、童子-Tがラップで参加しているんだね。 あの感動的なバラードチューンが、ディープなアングラチューンへと様変わり。印象的なコーラスは残っているけれども、どっぷりモードに仕上がっています。

2-6. DANCE WITH THE WILD THINGS (BASS REMIX)

Produced by Dohzi-T & DJ-BASS

千聖のデビュー曲を、新たにリミックス。童子-Tがリミックスだけでなく、ラップでも参加しているところが面白い。 トラック自体も、どっぷりと濃いビートを縦ノリHIP-HOPテイストで聞かせてくれる。ギターのエッジの効き具合もいい感じ。 このタッグがどうやって実現したのかが気になるけれども、面白いケミストリーだったね。

2nd Album『CYBER SOUL PAVILION』● '99/5/19 release

千聖、待望の2nd Albumは、前作「ORGANIC GROOVER」以上にヴァラエティ豊かなサウンドで攻撃を仕掛けてくる。 軸となるデジロックをベースに、バリバリギターをかき鳴らしては、パンクだったりHIP-HOPだったり、ビーチサウンドだったりと、 本当にいろんなサウンドを楽しんでいる様子。前作で気になった千聖のヴォーカルも、表現力がアップしているね。 今作でも千聖×重盛×T2yaのトライアングルが強固。そんな中で、森雪之丞が2曲ほど作詞で参加しているところが興味深いね。いつもとは違った千聖ワールドが展開する。 「VENUS」「LOVE」「KICK!」「CYBER ROSE」と4枚のシングルを別ミックスや別バージョンで収録する強力作。 デジロックを昇華させて、千聖サウンドを堪能せよ。さぁ、千聖の博覧会の始まり始まり。

1. warp!?

music:Chisato & T2ya arrange:Chisato, T2ya & Yoshiharu Shigemori

アルバムのオープニングを飾るインストナンバー。 まるでTVのコマーシャルのようなアナウンスで、これから千聖の博覧会が始まる。

2. Millennium

words:Yukinojo Mori music:Chisato arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori & T2ya

どっしりビートとエッジの効いたギターで魅せるアルバムのオープニングナンバー。 ミディアムテンポのゆったり感と、甘い千聖の歌声が絡みます。なかなか曲の世界が出ていて、かっこいいじゃないですか。 よく見たら、歌詞は大御所、森雪之丞が担当って、豪華に仕上がっていますね。確かに、いつもの千聖テイストとは違った世界が広がります。

3. 666

words:Chisato & Nobuko Hokari music:Chisato arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori & T2ya

間髪入れずに、前曲から突入。パンキッシュなロックチューンで、すべてを詰め込んで叩き込んでくる千聖。 早口ヴォーカルがその勢いをすべて放つ。攻めの姿勢の中でも、サビが随分トポップに光る。 それにしても、江川ほーじんのベースが、ブンブンとうねりまくっていて、かっこいいな。

4. CYBER ROSE (H-underbred mix)

words:Chisato & Nobuko Hokari music:Chisato arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori & T2ya

いつの間にやらレコード会社を移籍したPENICILLINのギタリスト、千聖の第1弾シングル。 メランコリックなギターの音がポイントとなるデジロックチューン。Bメロでは言葉を詰め込んで押し寄せてくるような印象。 プログラミングビートも結構強力だね。そして、いちばんのポイントは、やっぱりサビ直前のメロディかな。 「エリーゼのために」をサンプリングしてサビへと見事に引き込みます。サビはとってもキャッチーだね。

アルバムではミックスが施されて、さらにパワーアップ。ヘビィなアプローチで攻める。さらにサビスタートに変わりました。

5. VENUS (sick a child mix)

words & music:Chisato arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori & T2ya

1st Album「ORGANIC GROOVER」も好調だった千聖が、次なるステージに向けてシングルをリリース。 ドラムンベースを彷彿とさせるバリバリの高速ビートと、エネルギッシュなギターで突っ走ってゆくデジロックチューン。 まるでデビュー曲「DANCE WITH THE WILD THINGS」の続編的のような曲で、キャッチーに攻めてきます。 どっしりビートがとっても強力で、なんだか病みつきになりますね。後半の女性ナレーションもスパイスに。

アルバムでは、低音が強調されながらも、全体的には意外とあっさり。

6. Melancholia

words:Yukinojo Mori music & arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori & T2ya

鮮やかな雰囲気で始まるナンバーは、どこかしら懐かしさを漂わせるミディアムロックチューン。千聖の歌も随分と落ち着き感を出しているね。 なんだか浜省とかサザンの「C調」とか、そういう路線を彷彿とさせるね。爽やかサウンドと、千聖のセクシーなヴォーカルが意外とマッチしています。

7. Hyteric Wild

words:Yukinojo Mori music & arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori & T2ya

デジタルビート炸裂のミディアムロックチューン。千聖のヴォーカルも熱いね。 どっしり重みのあるビートと、エッジの効いたギターがギュインギュインとかき鳴って、エネルギーを感じる。 そして、森雪之丞の歌詞ですよ。耽美的でセクシーですね。

8. LOVE HUNTERS ~アイツらに気を付けろ!~

words:Chisato & Nobuko Hokari music:Chisato arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori & T2ya

コント?のような会話で始まったかと思えば、サーフロックのイントロでスタート。 さらにはレゲエ調のサウンドを経ての疾走ロックチューン。もうね、何でもありの1曲。 ノリが出まくって、軽快な歌詞は前作アルバム収録曲「T's World ~若干問題、非常にOK!~」の路線を行く。 ノリがないと寒いけれども、ファンはこういう面を見せる千聖がたまらないんだろうな。

9. LOVE ~lost in the pain~ (spiral+r4U mix)

words:Chisato music & arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori & T2ya

「VENUS」に続く千聖のソロシングルナンバー。またまた千聖の愛が思う存分に詰まったバラードナンバーに仕上がっています。 うん、それ以上でも以下でもないバラードだね。間奏でも千聖のギターテクを味わえますし。 季節感もたっぷりで切ない仕上がり。うまくミックスできているんじゃないでしょうか。

アルバムでは、ミックスが施されているけれども、聞きやすい仕上がりであっさりと。

10. 電脳遊戯 (Slap Jack or Die? mix)

words:Chisato & Nobuko Hokari music:Chisato arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori & T2ya

まさかのHIP-HOP?千聖のラップが畳み掛けてくるハードなロックチューン。 とにかく攻める攻める。普通に歌うよりか、ラップの方が千聖は生き生きしている感じもするな。 変に正しいメロディラインをたどらなくてもいいしね。そして、音もバリバリギターとスクラッチが絡み合っては熱いです。やけどします。

11. KICK! (GMV896C version)

words & music:Chisato arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori & T2ya

勢い出しまくりの千聖のシングルナンバー。これまた、アッパーなビートで畳み掛けてくるデジロックチューンだ。 歌詞にも勢いがあって、ガムシャラの中で扉を叩き開けて進め、みたいなナンバーだ。イントロや間奏でのエスニックな雰囲気が好きだな。

アルバムでは、生ドラムで聞かせるバージョン。よりハードなロックサウンドに仕上がっていて、かっこいいぞ。 ラストもまた引っ張るんだ。セッションみたいに演奏を堪能できて、熱いな。

12. LAST TEARS

words:Chisato & Nobuko Hokari music:Yoshiharu Shigemori & T2ya arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori & T2ya

アルバムのラストを飾るまったりバラードナンバー。 アンビエントテイストのどっぷりビートと、千聖のエネルギッシュなギターが鳴る中で、淡々と歌い上げる千聖。 サビのメロディが意外にも聞きやすい。歌パートは1番のみで、幕を閉じる小曲です。

Live Album『破音 ~BREAK!~ 千聖、拉斯維加斯巡回演出』● '99/5/19 release

PENICILLINのギタリスト、千聖のソロ初となるライブアルバム。なんと、アメリカはラスベガスでのパフォーマンスを収録という、超豪華版ですよ。 なぜアメリカ公演なのかはさておき、やはり生ならではの勢いと音で魅了してきます。デジロックを生でやると、やっぱり迫力が違いますな。 ドラムがボコスカ響き渡り、千聖のギターもギュインギュインと鳴っています。 熱いよ。熱すぎるよ。ヒット曲やアルバム収録曲など、いろいろと演奏している中で、ラスベガスならではの英語バージョンで披露した「CYBER ROSE」「WAKE UP!」は聞き応えがありますね。 ただ、非常に残念なのが、曲数が少ないこと。MCでもいいし、もう少し曲を入れて欲しかったね。 ちょっとその点で、物足りなさが生じてのマイナスポイント。でも、付属の写真集は見応えがありますね。

ガツンと始まるM-1。とにかく、まずは勢いでノックアウト。バリバリ鳴り響くギターの音といい、ガツンと叩き込んでくるドラムの音がいいね。千聖のヴォーカルもノっています。ラストは引っ張るね。 勢いそのままM-2へ突入。聴かせる演奏で、押さえ込む。しかし、メロディが難しいからか、サビでの千聖のヴォーカルにちょっとヒヤヒヤ。 まずは2本のギターであおるM-3。どっしり重たいドラムビートとエッジの効いたギターが、いい味を出すステージ。千聖の歌い方にもクセが出ているね。ラストのテンポアップでヒートアップだね。 「ようこそラスベガスへ!」で始まるM-4。早口過ぎて聞き取りにくい場面も。その他の部分はGood。

ジャジーに飾るオープニングがかっこいいM-5。その後のメタメタハードロックパートもかっこいいぞ。 ヒットシングルナンバーのM-6に至っては、英語バージョンで披露。これがかっこいいんだ。 同じく、英語バージョンで聞かせてくれるM-7。意外と様になるもんだね。 バリバリギターとガツンと叩くドラムでM-8の始まり。HIP-HOPテイストで決める千聖。ただ、なんか絞り出すようなヴォーカルが気になる。ギターテクは超絶。 爽快感たっぷりながら、熱も出ているM-9。迫力たっぷりのステージ。最後に「どうもありがとう」と。

3rd Album『SURF SIDE ATTACK!』● '99/11/25 release

シングル「電撃ミサイル2000」をリリースした千聖が、「CYBER SOUL PAVILION」に続くオリジナルアルバムをリリース。 アルバムといっても、5曲入りなのでミニサイズ。正直、もうちょっと曲が出来てからのリリースでも良かったんじゃないかな。 急ぎ過ぎな感じもしてならない。でも、今作は「電撃ミサイル2000」でもタッグを組んだ森雪之丞の歌詞が実に生き生きしたトラックで魅力を伝える。 ただでさえギラギラしている千聖サウンドに、これでもかというくらいに耽美的だったりスタイリッシュな角度から言葉を届けてくる。 それ以外にも、千聖本人の作詞ナンバーでは、従来のアッパーでHey! Yo!なノリを見せたり、鋭さで圧倒してきたりもする。 けれども、やっぱり5曲じゃ物足りないよね。おまけに、千聖名義のオリジナルアルバムは、ここで一旦お休み。ライブアルバムを発表した後、 しばらくして新たなプロジェクトを立ち上げる千聖です。

1. Freak Out!

Words & Music:Chisato Arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori

イントロからギターがバリバリ響いています。 すごいぞ。熱が伝わってくる。ヴォーカルにエフェクトをかけては、荒々しさを出して千聖のすべてをぶつけてくる。 しかも、全編英語詞。勢いに乗って、どこまでも走り抜けていくように千聖がギラギラしているね。

2. 電撃ミサイル2000

Words:Yukinojo Mori Music:Chisato Arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori

博覧会を終えて、ついに再始動。penicillinのギタリスト、千聖のシングルナンバーは、作詞に森雪之丞を招いたアッパーなロックチューン。 バリバリとギターがうねりを上げて、千聖のヴォーカルとギターテクをとことん味わうことのできる1曲です。 韻を踏んだ歌詞はキャッチーに。スクラッチの音もスパイスに。メロディもキャッチーかつ大胆に、撃ち放ってきます。かっこいいね。

3. SACRIFICE

Words:Yukinojo Mori Music:Chisato Arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori

ベースがブンブンうなり、スクラッチもチュクチュク入ってきて、趣向を凝らしたトラックを聞かせてくれるナンバー。 疾走感とともにぶつけてきたと思ったら、早口なヴォーカルで圧倒させ、さらにメロディパートはどっしりヘビィに構えてきた。変化に富んだ1曲だね。

4. NO REASON

Words:Yukinojo Mori Music:Chisato Arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori

冒頭、ドスの効いた掛け声の後は、バリバリギターが物言う。かっこいいヴォーカルで始まるミディアムロックチューン。 Bメロではラップ調で言葉を畳み掛けてくるように、さらにカッコ良さが増す。サビではかき鳴るギターとともに、とにかくバリバリと攻めてきます。

5. Brilliant Life

Words:Chisato, Nobuko Hokari Music:Chisato Arrange:Chisato, Yoshiharu Shigemori

イントロ無しで始まったかと思えば、パンクロックよろしく、超アッパーなサウンドをバリバリとぶつけてくる疾走ナンバー。 ハイパーでアッパーで圧を感じさせるナンバーは、千聖の全てが詰め込まれた1曲。叫びを感じろ。

Live Album『SMASH! SMASH! SMASH!-CHISATO LIVE AT BUDOKAN 1999』● '00/8/19 release

PENICILLINのギタリスト、千聖のソロ活動の勢いが止まらない。 なんと、ソロで初の日本武道館公演まで果たしてしまうとは、すごいね。。そんな勢いを、ライブCDとDVDにパッケージ。 アルバム「SURF SIDE ATTACK!」リリース後ということもあって、収録曲でシングルナンバーでもある「電撃ミサイル2000」からスタート。 もう、熱く音がぶつかってくる。鋭いギターとドカドカしたサウンドに、千聖もクールに歌いこなしています。 その後、シングル曲やアルバム曲をバランスよく披露し、「KICK!」で幕を閉じるこの公演。って、収録曲が少なすぎるよね。 たった8曲。これでは武道館の魅力が半分も伝わってこないよ。もちろん全曲収録して欲しいところ。DVDとの兼ね合いもあるんだろうけれども、ちょっと残念だな。

バリバリとギターが音を立てて始まるM-1。勢いがストレートにぶつかって、迫力が伝わってくるね。ところどころ、歌っていないのが残念だけれども、まぁ、しょうがないかな言葉を畳み掛けると、タイミングが取れないしね。 ヒットナンバーM-2は、これまたオープニングからバリバリと音を立てて熱いぞ。サビの高音もきちんと出ていて、声量がダイレクトに伝わってきます。 曲紹介のあとは情熱的にギターが響き渡るM-3。アルバムバージョンをベースにしている流れだね。スクラッチやアルペジオの音もポイントだ。 引っ張ってから曲紹介をしてM-4。バリバリギターがアッパーに攻めてきます。なんかもう、この迫力に呑み込まれます。 歌とギターでじっくりと聞かせてくれるM-5。千聖も気持ちよさそうに歌っているね。 曲紹介をしてM-6。まずはギターで思う存分テクニックを披露。そして、荒々しく歌う千聖です。ラップパートでは、とにかく言葉が押し寄せてくる。 コールアンドレスポスをしてからM-7。声を出させてからの千聖、巻き舌に迫力を感じます。まざ、それ以上にギターの音がかっこいいんだ。スクラッチも響きまくって、これぞ千聖の世界が広がっていきます。 ゴリゴリギターが飛び交うM-8。とにかく勢いに呑み込まれてしまう。出だしてヴォーカルが聞こえないから、心配したけれども、歌が入ってくると、勢いがあふれています。「また会いましょう」で幕。

Live Album『爆音 BREAK II』● '00/12/21 release

ライブアルバム「SMASH! SMASH! SMASH!-CHISATO LIVE AT BUDOKAN 1999」を発表したばかりの千聖が、再びアメリカ・ラスベガスでライブを敢行。 その模様を収録したライブアルバムを発表。今回も、ラスベガスならではの派手さを兼ね備えて、千聖が歌にギターに畳み掛けてくる。 アルバム収録ナンバーもじっくり聞かせてくれたり、またアコースティックコーナーも設けられたりして、意外としっとりとした世界で千聖が艶やかに聞かせてくれます。 「Wake Up!」は、今回も英語バージョンで聞かせてくれますが、やっぱりアニメのタイアップが付いていたから人気があるね。 ラストは「電撃ミサイル2000」でかっ飛ばしていきました。場所は違えども、千聖のライブの勢いは変わらない。

鮮やかなサウンドとギターで始まるM-1。がっつりと千聖がギターにヴォーカルに聞かせてくれます。これまた、かっこよくて、千聖ワールドに引き込まれる。つかみはOKだね。 勢いに乗って、バリバリと音を聞かせるM-2。ハードでヘビィにバンドサウンドがガツンと攻めてくる。ロックだね。 さらにバリバリとM-3。疾走しては、その音に圧倒される。とにかく千聖の暴れっぷりがすごいね。 アコースティクサウンドで聞かせてくれるM-4は、味わい深く。タイトル通りにメランコリックな雰囲気は、ギターがしっかりと伝えてきます。 冬を彩るM-5を、しっとりアコースティックバージョンで。静かになり過ぎず、ほどよいムードが温かさを生み出す。 M-6もしっとりと、ギターの音が安らぎを与える。この静かなる世界でも、千聖の世界が出ているね。 スクラッチしまくりで始まるM-7。その後もバリバリとギターがエッジを効かせて響きまくります。疾走すると、勢いに拍車がかかるね。そして歌もクールに。でも、全体的には演奏がメインな感じがする。各々のプレイを堪能できます。 こちらもバリバリと音を聞かせてくれるM-8。前回のラスベガスライブでも聞かせてくれた英語バージョンです。もう、慣れたもんだよね。余裕を感じさせるパフォーマンスです。 おして勢いに乗ってM-9。キャッチーなメロディとがっつりサウンドがぶつかってくる。

Best Album『千聖 ~CHISATO~ 20th ANNIVERSARY BEST ALBUM』● '17/6/7 release

Penicillinのギタリスト、千聖のソロデビュー20周年を記念して、ベストアルバムを発表。近年はCrack 6名義で活動をしているけれども、 再び、千聖として楽曲を聞かせてくれました。リスナーからのリクエストをもとに、なんと20周年バージョンでセルフカバーした嬉しいプレゼントの数々。 デビュー曲「DANCE WITH THE WILD THINGS」はじめ、「kissin' the moonlight」「VENUS」「CYBER ROSE」「WAKE UP!」などなど、 シングルはもちろんのこと、アルバムのナンバーも聞かせてくれたりと、お祭り気分で盛り上げて来ます。 さらには、このアルバム用の新曲「Can you Rock?!」もドロップ。これぞ千聖なデジタルビートとエッジの効いたギターで魅了するハイエナジーチューンに、 ノックアウトです。 でもって、ゲストも豪華で、メンバーでもあるO-JIROはじめ、仮面女子、La'cryma ChristiのLEVIN、DASEINのRicky、IKUZOや岡本真夜などなど、多彩な顔ぶれ。 これを機に、再び千聖としての活動を再開して欲しいもんだね。 初回盤は豪華写真集付きのブックレット、通常盤はボーナストラックを収録です。

1. Can you Rock?!

作詞:千聖 & 大久保英紀 作曲:千聖 編曲:山田拓巳、重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

これぞ千聖だ。アグレッシヴなデジタルサウンドと、エッジの効いたギターが暴れまくるエナジーチューン。 もうビートの畳み掛けといい、合いの手にような雄の声が濃さを出してくる。それでいて、サビパートは切なさのあるメロディなんだ。 これまでの千聖を凝縮したような曲だね。語りと「愛してるZE」にノックアウトです。

2. VENUS ~XXver.~

作詞&作曲:千聖 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

大ヒットチューンのニューバージョン。歌い方に磨きがかかったね。ギターは相変わらず、エッジを効かせているけれども、 もっと音が前に出てきてもいいんじゃないかな。例のフレーズは、仮面女子の面々が担当しています。

3. 電撃ミサイル2000 ~XXver.~

作詞:森雪之丞 作曲:千聖 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

さらに激しく、ビリビリと刺激を増して来たヒットシングルチューン。 もう暴れっぷりがたまらないんだ。そして、疾走しまくりです。

4. CYBER ROSE ~XXver.~

作詞:千聖 & 帆苅伸子 作曲:千聖 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

ビートがさらに力強く、バラのごとく鮮やかに変身したニューバージョン。 歌い方が少々ソフトなんだけれども、しなやかさが加わった感じだね。

5. kissin' the moonlight ~XXver.~

作詞&作曲:千聖 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

さらに力強さを増して、ゴージャス感が増した。スタイリッシュなのに、熱くほとばしるバンドサウンドがカッコいいんだな。

6. LOVE ~lost in pain~ ~XXver.~

作詞:千聖 作曲:千聖、重盛美晴 & T2ya 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

しっとりピアノとアコースティックギターで始まるバラードナンバー。 ちょっとミュージカルな雰囲気のあるヴォーカルだね。でも、シンプルなサウンドだからこそ引き立つ曲です。

7. Millennium ~XXver.~

作詞:森雪之丞 作曲:千聖 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

すごいなぁ、とにかくパンチの効いたサウンドに圧倒されます。 迫力たっぷりの音が実に気持ちいい。それでいて、鮮やかなんだな。

8. 666 ~XXver.~

作詞:千聖 & 帆苅伸子 作曲:千聖 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

メタメタに攻めてくる1曲。ヴォーカルも随分と激しいな。ベースがまた、いい味を出しているんだ。 そのまま勢いよく疾走してゆく。とにかくロックしているね。

9. Shadow ~XXver.~

作詞&作曲:千聖 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

ジャジーなイントロ。超クールだね。おしゃれなのに、力強さが出ていて、かっこいいんだ。 聞き入ってしまうナンバーです。

10. falling over you ~XXver.~

作詞&作曲:千聖 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

ドリーミングなテイストで進行するトラック。全体的な力強さがアップして、ドラマティックなんだけれども、 スタイリッシュ。オリジナルでも彩った岡本真夜のコーラスが効いています。

11. WAKE UP! ~XXver.~

作詞:千聖 & 帆苅伸子 作曲:千聖 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

ボコスカした音が加わっているけれども、オリジナルの勢いがさらにパワーアップした感じだね。 キーボードの音が鮮やかさを増している。

12. 電脳遊戯 ~XXver.~

作詞:千聖 & 帆苅伸子 作曲:千聖 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

スクラッチはじめ、あらゆる音がエッジを効かせて飛び交っています。 とにかく熱を上げてくるんです。すごいや。

13. KICK! ~XXver.~

作詞&作曲:千聖 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

とにかくバリバリギターが熱を上げるし、ドラムががっつりと叩き込んでくるロックチューン。 アッパーで圧倒して来ます。Rickyのコーラスが効いているね。

14. DANCE WITH THE WILD THINGS ~XXver.~

作詞&作曲:千聖 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

千聖の記念すべきソロデューシングル。スタイリッシュに変身した感じで、 クールなんだけれども、丁寧さが伝わってくるね。早口パートには感嘆だ。

15. This Side Of Paradise ~XXver.~

作詞&作曲:千聖 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

たくましいバンドサウンドで、がっつりと聞かせてくれるバラードナンバー。 千聖のヴォーカルも、より印象深くなったね。

16. LAST TEARS ~XXver.~

作詞:千聖 & 帆苅伸子 作曲:千聖 編曲:重盛美晴、O-JIRO、長野典二 & 千聖

美しく聞かせるイントロ。そのテイストのまま、ゆっくりと展開。愛しさたっぷりですね。

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