emi

Album『TECHNODON』● '93/5/26 release

YMO再生。「散開」から約10年。坂本龍一、高橋幸宏、細野晴臣が再び集結し、新たなアルバムが制作されました。 オリジナルとしては、8枚目。全盛期のYMOというよりも、全く別のアプローチで仕掛けてくるような作風だね。もちろん、ピコピコと音は放たれているけれども、 キャッチーというわけではなく、でも聞いていて病みつきになってきたりと、このバランスが不思議な味わい。 後年、「本意ではなかった」とはいうものの、当時の一歩も二歩も先を行っていた感じだよね。このセンスがやっぱりYMOなんだよね。 先行シングルが、プレスリー「ポケットが虹でいっぱい」のカバーというのも面白く、アンビエントで聴かせては、ビックリ驚きました。CDのワートワークも非常に凝っているぞ。

1. BE A SUPERMAN

lyrics & music by R.S. / Y.T.

巧みなエレクトロサウンドをバックに、なめらかで妖艶なヴォーカルを投入。女性ヴォーカルは、William Burroughsと神谷るり子。 やっぱり、このトラックに対しての、日本語のぶっきらぼうさが目立ちますね。

2. NANGA DEF?

music by YMO lyrics by R.S.

タイトルはウォロフ語だろうです。「こんにちは」という意味らしいけれども、テクノビートがこんにちは、してくるトラックです。 パンチの効いたトラックとともに、うなりのようなコーラスを加えて、魅惑のひと時。その後はもう、ビートの波に呑み込まれていきます。

3. FLOATING AWAY

music by Y.T. / H.H.

ゆったりまったりミディアムトラック。ベースの程よい弾みに、体を持っていかれるナンバー。そこにナレーションが流れては、おしゃれで哲学なひと時を展開。

4. DOLPHINICITY

music by H.H.

ピコピコテクノビートに、サンプリングしたイルカの声を投入。 癒しの中にアグレッシヴな要素がある。そして、John C. Lillyのイルカへの言葉がスパイスとなる。

5. HI-TECH HIPPIES

lyrics & music by YMO

ポップで軽やか、さらに3人のヴォーカルもキャッチーさを出すテクノチューン。いい感じにピコピコしていて、楽しさいっぱいだ。

6. I TRE MERLI

music by YMO

ゆったりじっくり、ちょっと妖しさが漂うミドルチューン。ここでもWilliam Burroughsのヴォーカルが入ってきては、スパイスとなる。 重たいベースのラインがクールだね。なんても「RYDEEN」の続編をテーマに作られたとのことで、どこかしらメロディラインも似ているね。

7. NOSTALGIA

music by R.S.

妖しさ満載、音響系テクノアンビエントなドープでゆっくりじっくりと聴かせるトラック。冷たさが一気に襲いかかってくる。

8. SILENCE OF TIME

music by R.S. / Y.T. lyrics by R.S.

神谷るり子がヴォーカルで参加したトラック。淡々と語るようなヴォーカルと、静かながらに音が鮮やかに広がる1曲。 深いベースの音と、妖しさを漂わせるエレピの音に身をゆだねるように。

9. WATERFORD

music by R.S. / Y.T.

「アー」というヴォーカルをサンプリングしては、どっしりゆったりと。エスニックな雰囲気も漂わせては、グツグツと展開。 単調ながら、インパクトはそれなりに出ているね。

10. O.K.

music by H.H. / Y.T.

細野晴臣がヴォーカルを務める1曲。これまでエフェクト処理を施していた細野晴臣のヴォーカルは、今回編集を加えていないけれども、 とっても魅力的なんだよね。また、淡々と「O.K. Alright」と歌われているのも、次第にクセになる。

11. CHANCE

music by R.S.

このアルバムの中では、一番テクノしているトラック。YMO自身によるYMOリミックスにトライ。 ただ、過去曲の音源は使用できないというわだかまりもあり、自分たちで再現という事です。この曲の再現で、「RYDEEN」のフレーズを入れてくるキラーぶりがたまらない。

12. POCKETFUL OF RAINBOWS

lyrics & music by Fred Wise & Ben Weisman Japanese lyrics by Reiko Yukawa

YMO再生。そして、シングルのリリースは、なんとElvis Presleyのカバーときたもんだ。 湯川れい子による訳詞を採用。まったりどっぷり「アンビエント要素を出してきたアレンジです。ドラマの主題歌にも起用され、どこかしらキャッチーさも感じさせる。 でも、YMOらしさ、随分と出ていますね。こう、大衆受けではないんだけれども、おしゃれなセンスは感じます。

Remix Album『TECHNODON REMIXES I』● '93/6/9 release

YMO、再生を果たしたアルバム「TECHNODON」の中から4曲をリミックスしたCDの登場。この4曲のうち、3曲はYMOとも縁の深いテイ・トウワが担当。 彼らしさの出た4つ打ちテクノを軽やかに、それでいて、おしゃれで細部にこだわったトラックを聞かせてくれます。 もう1曲は、GOH HOTODAが手がけ、こちらもYMOの魅力をたっぷり聴かせてくれます。

1. POCKETFUL OF RAINBOWS (HEAVY RAINBOW MIX)

REMIX AND POST PRODUCTION BY TOWA TEI FOR VOLTAGE UNLIMITED, INC.

オリジナルよりも、若干のテンポアップで軽やかさが加わった4つ打ちリミックス。 それでも、原曲のアンビエントな要素を残しつつ聴かせてくれました。

2. BE A SUPERMAN (HUMAN ANIMAL MIX)

REMIX AND POST PRODUCTION BY TOWA TEI FOR VOLTAGE UNLIMITED, INC.

ピコピコ度をアップさせては、キーボードも弾んで、グルーヴィーなテクノを聞かせてくれるリミックスチューン。 中盤では、キーボードの弾んだ音使いがUKハウスのように、鮮やかに広がっていきます。そこから、グルーヴィーなサウンドに突入だ。

3. FLOATING AWAY (VOLTAGE UNLIMITED MIX)

REMIX AND POST PRODUCTION BY TOWA TEI FOR VOLTAGE UNLIMITED, INC.

心地よい4つ打ちビートを投入させて、オリジナルのトラックがより一層、鮮やかに映えるリミックストラック。

4. NOSTALGIA (JEUX DE MIXAGE)

PRODUCED AND REMIXED BY GOH HOTODA AND FRANCOIS KEVORKIAN

タイトルのように、ノスタルジーで哀愁を漂わせるトラック。Phillipe Saiiseのピアノが世界を作る。 そこにアシッドハウスよろしく、深いビートの波に呑み込まれてゆくのです。

Remix Album『TECHNODON REMIXES II』● '93/7/14 release

YMO再生アルバム「TECHNODON」のリミックスアルバム第2弾。こちらは、The orbが手がける全5曲を収録。 アンビエントやダブ路線を行く原曲の影がほぼ消えて、もう新たな曲として捉えた方が早いかな。10分近く延々と漂うようなトラックで、心地よいトリップを展開。 でも、少々飽きが来てしまうかな。いつの間にやら終わっていたり。

1. waterford (a23 diversion mix)

REMIX AND POST PRODUCTION BY TOWA TEI FOR VOLTAGE UNLIMITED, INC.

どっしりビートにフォーカスを当てたリミックス。ドラムがドカドカと響き渡っては、アンビエントなテイストで深く潜り込んでいくようにも。 ただ、もう原曲の雰囲気がないので、新しい別の曲と思った方がいいね。たっぷり12分の世界。

2. waterford (a303 one lane closed mix)

REMIX AND POST PRODUCTION BY TOWA TEI FOR VOLTAGE UNLIMITED, INC.

動物や鳥の夏季ごえが入ってきては、自然派に。そこにコーラスも加わって、より不思議な雰囲気を出してくる。 ただ、その後はダブのように、どっぷりドープな展開を聞かせる。ノイズのような世界。こちらも約12分。

3. hi-tech hippies (ground plan for perfection mix)

REMIX AND POST PRODUCTION BY TOWA TEI FOR VOLTAGE UNLIMITED, INC.

アンビエントな世界一色に染まるリミックス。ピコピコポコポコ、ふわふわと不思議な空間を泳がせるように。 その後はドラムンベースのようなビートを加えてきて、さらに勢いを見せる。10分のロングラン。ただ、終わりが唐突。

4. hi-tech hippies (ariel implosion mix)

PRODUCED AND REMIXED BY GOH HOTODA AND FRANCOIS KEVORKIAN

じわりじわりと音が広がっていくような様相を見せるトラック。この曲も、ほぼ原曲のテイストがなくなり、リミックスの海を漂うように。

5. nanga def? (hope your choke on your whale meat mix)

PRODUCED AND REMIXED BY GOH HOTODA AND FRANCOIS KEVORKIAN

不協和音というか、ノイズが一気に襲いかかってくるリミックス。もう、なんだか恐怖でしかないね。 トンんでもないような、パンドラの匣を開けてしまったかのようなカオスなトラック。

Live Album『TECHNODON LIVE LIVE TOKYO DOME 1993.6.10, 11』● '93/8/25 release

再生を果たしたYMOが、東京ドームでライブを行い、その模様を収録したライブCDを発売。基本は再生作「TECHNODON」の収録ナンバーを中心に、 ピコピコドカドカと聞かせてくれます。やっぱり、ライブ演奏となると、若干雰囲気が変化して、かっこいいね。その流れで「CASTALIA」からは昔のYMOナンバーも投入して、会場が熱く盛り上がる。 「BEHIND THE MASK」や「中国女」など、この時ならではのアレンジで効き目を出しているね。さらに「CHANCE」からの「RYDEEN」の流れが、またいいんだ。 ちょっとだけの演奏なのはご愛嬌。ラストの「東風」「FIRECRACKER」まで、再生時のYMOをどっしりと堪能できます。

M-1からスタート。多彩な音色と、ドラムンベースがグルーヴィーに会場内に響き渡る。でも、シュールで淡々としているんだな。 続けてM-2。これぞテクノなビートをぶつけては、会場を上げてくる。アグレッシヴなのに、落ち着いている感じがクールだね。 続いてはM-3。細野ベースがいい味を出すんだな。中盤からは高橋ドラムもガツンとぶつけてきました。これまた、ロングランのパフォーマンスに引き込まれていきますね。 ピコピコな音がほとばしるM-4。そして、アグレッシヴなビートを組み合わせては、淡々と展開。最後は拍手喝采。

ゆったりとしていながらも、どっしりと聞かせるM-5。重みのあるベースのラインがいい味を出していますね。ダークな様相をうかがわせる約6分。 ピコピコ弾け飛ぶM-6。ヴォーカルを加えて、軽やかに。それでいて、パンチを効かせる。 始まりから歓声が上がったM-7。淡々としたグルーヴの中にも、鮮やかさが出ていて、後半のピアノソロの滑らかな流れは、うっとりさせられるね。 ガツガツドラムが弾けながらM-8。最新型にアップデートされて、軽やかながら、パンチの効いたトラックで魅了する。ヴォコーダーヴォーカルは健在だね。

その流れでM-9。キーボードの音の操り方が、やっぱりこの時らしさで魅せてくれます。高橋幸宏の歌が入ってくると、歓声も上がった。 続いてのM-10。淡々とした中で広がるエスニックな要素に耳を傾ける。どんどんと惹かれてゆくんだな。いい意味で3人の役割がはっきりと伝わってくる音だね。 ガツガツテクノビートが襲いかかってくるM-11。淡々と広がり、フレーズの繰り返しでトリップさせてくる。途中でゆっくりテンポを落として、再びスピードアップ。そして、最後に「RYDEEN」をちょろっと聞かせてのサービスですよ。

イントロどころか、至る所で歓声が上がるM-12。フニャッとしたキーボードの音使いが、なんか和むね。 どっしりと音をぶつけてくるM-13。キーボードの巧みな業で魅了するひと時。それでいて、キャッチーでポップに流れていきます。最後は大爆発で幕。

Best Album『YMO GO HOME!』● '99/9/22 ('07/3/21) release

YMOのベスト盤は数あれど、メンバーが関わったベスト盤としては、今作が初めてのリリース。YMO結成20周年を記念した今作は、メンバーの細野晴臣が監修に携わった作品です。 収録楽曲は、これぞYMOな幅広い選曲。大ヒット曲もあれば、マニアックな要素のある曲もあり、色々な面を味わえるということですね。 細かいバージョンの違いなどはあるけれども、今作ならではの目玉、蔵出し作品は、雑誌「写楽」でのイベントで行ったアコースティックライブの音源2曲。 ジャケット内では、このイベントのエピソードも色々と語っている細野さんです。楽曲1曲1曲に対しても細野節で語っています。そんなこんなで、おかえりYMO。

1-13. 中国女/LA FEMME CHINOIS (ACOUSTIC VERSION)

Words by Chris Mosdell Music by Yukihiro Takahashi

雑誌「写楽」のイベントで行ったアコースティックライブ。フォーキーな味を出すパフォーマンスなんだけれども、本人たち曰く、全くウケなかったと。 味わいはあるトラックなんだよな。

2-12. WHERE HAVE ALL THE FLOWERS GONE? (ACOUSTIC VERSION)

Words & Music by Peter Seeger

こちらも「写楽」のイベントで行ったライブトラック。フォークをやろうということで、「花はどこへ行った」のカバーを披露です。 アコースティックな音が滑らかに響き渡り、渋いハーモニーにうっとりなヴォーカルですよ。なるほど、なかなか意味深な雰囲気もYMOだよね。

Remix Album『YMO TRANCE A・MUSICAL・TRIBUTE』● '02/9/25 release

YMOとリミックス。数多あれども、次から次へと趣向を凝らして色々と出てくるね。そして、今作は巷で流行りのトランスですよ。 リミキサーはMaestro-Tなる人物。オリジナルのトラックは使用せずに、自ら一から作り上げたということで、かなり手が込んでいます。 ただ、トランスなのかな?と思わせるようなトラックだったり、テクノやハウス、クラブミックスなどの味付けが強い印象。 もうちょっと鋭く冷たく、味わいを出して本格的なトランスサンドを聞かせて欲しかったかな。全てにおいてビートが惜しいんだな。

1. TECHNOPOLIS

PRODUCED BY RESONANCE-T PROGRAMMED, PERFORMED, RECORDED & MIXED BY RESONANCE-T

4つ打ちビートを鮮やかに放つトラック。シンセというよりかは、テクノ/ハウスに近い軽やかな感じで。 もうちょっと音に鋭さを出して、トランス色を強めてほしかった。

2. COSMIC SURFIN'

PRODUCED BY RESONANCE-T PROGRAMMED, PERFORMED, RECORDED & MIXED BY RESONANCE-T

こちらのトラックも、トランスというよりかは、どこかしらユーロビート的なアプローチを感じる1曲。 鮮やかな音づかいは楽しさを出してくるけれども、う~ん、物足りなさはあるかな。

3. BEHIND THE MASK

PRODUCED BY RESONANCE-T PROGRAMMED, PERFORMED, RECORDED & MIXED BY RESONANCE-T

軽やかなビートを打ち放って展開するミドルテンポのリミックス。う~ん、これだったらもっと疾走感を加えたクールなトランスリミックスにできたんじゃないかな。 そんなふうに思えてしまえて、物足りないんだ。

4. SOLID STATE SURVIVOR

PRODUCED BY RESONANCE-T PROGRAMMED, PERFORMED, RECORDED & MIXED BY RESONANCE-T

うねうねビートにトランシーなサウンドを加えて展開するリミックス。トランスなのかな、これは。 もう少しビートがバチコンバチコン弾けていてもいいくらいだよね。惜しい。

5. RYDEEN

PRODUCED BY RESONANCE-T PROGRAMMED, PERFORMED, RECORDED & MIXED BY RESONANCE-T

有名曲をトランス仕立てでお届け。疾走感はあるね。シンセの音づかいがうまくトランシーに仕上がっています。ただ、ビートがいかにもな打ち込みで残念。 もうちょっとトランスに寄せたビートを聞かせてほしかったよね。

6. YELLOW MAGIC [TONG POO]

PRODUCED BY RESONANCE-T PROGRAMMED, PERFORMED, RECORDED & MIXED BY RESONANCE-T

この曲が一番トランスと相性がいいような気がするな。ただ、やっぱりシンセの軽さが否めない。 ビートももっと力強さを出して鋭く攻めてきてほしかったな。あと一歩。

7. ABSOLUTE EGO DANCE

PRODUCED BY RESONANCE-T PROGRAMMED, PERFORMED, RECORDED & MIXED BY RESONANCE-T

うん、トランスじゃないね。ポップな現代リミックス。ということで、こういうアプローチもあるよという具合で楽しむべき1曲かな。

8. TECHNOPOLIS <FLOOR MIX>

PRODUCED BY RESONANCE-T PROGRAMMED, PERFORMED, RECORDED & MIXED BY RESONANCE-T

よりディープに、クールでアングラ感を増したリミックス。フロア対応のアグレッシヴさを放ってきました。なかなか勢いがあってよろしいね。

9. RYDEEN <CLUB MIX>

PRODUCED BY RESONANCE-T PROGRAMMED, PERFORMED, RECORDED & MIXED BY RESONANCE-T

ミックス名通りに、ビートはアグレッシヴに。でも、トランスではないよな。クラブ仕様で、フロア対応のどっしりリミックス。

DVD『HAS / HAS HUMAN AUDIO SPONGE Live in Barcelona-Tokyo』● '06/2/8 release

Human Audio Spongeとして、スペインはバルセロナと東京でのライブ公演をパッケージした映像作品。基本的にはラップトップ系のミニマルサウンド、エレクトロニカが展開。 その中で高橋幸宏のヴォーカル、細野晴臣のベース、坂本龍一のキーボードが巧みに交差する。心地よく、それでいて、アグレシヴな空間が流れる。 バルセロナの観客と東京の観客の反応の違いを楽しむのも面白いね。若干、曲目が異なっているけれども、基本的には構成は同じ。 その中でも、やっぱり「Riot in Lagos」の演奏に、どちらの観客も盛り上がっている様子が伝わってきます。また、東京公演では、小山田圭吾がギターで参加しているところにも注目。 YMOではなく、HAS、この3人ならではの音をお届け。

HUMAN AUDIO SPONGE in barcelona 18th.June.2004

3人登場でM-1からスタート。ラップトップやら、機器のつまみを弄ったりで始まり始まり。座りながらの演奏は、躍動感があまり伝わってこないけれども、テクニカルな雰囲気がおしゃれなわけだ。 ノイズチリチリサウンドのミニマルチューンM-2。意外やアグレシヴな音の展開で、体も小刻みに揺れる。 エレクトロなM-3。アンビエントな世界の中で響き渡る高橋幸宏&細野晴臣のヴォーカルもまた、サウンドと化しているね。心地よさが滲み出ている。 ノイズなM-4。緻密な音をテクニカルな演奏と操作で届けてくれる。メロディがあってないようなものなので、タイミングがよくわからないんだな。いつの間にか終わっている。 メロディアスなM-5。オリエンタルな雰囲気の中、どっぷりエレクトロニカな音で泳いでくる。高橋幸宏がメインヴォーカルを聞かせてくれます。浮遊感たっぷりだ。 ナレーションとサウンドの融合M-6。曲名さながら、3人からのメッセージとして受け取れるようなステージパフォーマンス。切り刻まれるような音、拍子も取りにくいけれども、巧みな空間が広がってゆく。それがまた、心地よいんだな。 ピコピコなM-7。細野晴臣がベースを引き出しての本領発揮なパフォーマンス。いやもう、終わると盛大な拍手ですよ。 まったりテイストのM-8。心地よいテンポに包まれる坂本龍一のエレピをベースに、軽やかなパートだったり、細野晴臣のベースも加わってバンドらしい面も見せてきたり。 イントロで大歓声なM-9。坂本龍一主導の演奏で、エレクトロにかな世界が一気に広がってゆく。そして、終わって大歓声。 からのM-10。こちらもまた、アンビエントな世界が展開だね、カメラのブレがひどいぞ。アンビエントな音とリズムで虜にさせてくれる。高橋幸宏の甘いヴォーカルにも引き込まれますな。 坂本龍一のピアノ演奏でM-11。いいね、美しさが際立つね。ダイナミックかつ繊細に、このバランスが見事な音づかい。終わったらサクッとステージを去って行きました。

HUMAN AUDIO SPONGE in tokyo 10th.Oct.2004

会場から声が上がる中、M-1からスタート。まったり淡々と展開。 続いてもミニマルサウンドが展開するM-2のパフォーマンス。3人の淡々とした操作が妙に惹きつける。 さらに淡々とした音の中を泳ぐM-3。高橋幸宏の向き的ヴォーカルが独特の空気を放ってくるね。 続くM-4も、高橋幸宏のヴォーカルが妖しく泳ぐ。そこに淡々としたエレクトロにかの音が会場内を包み込む。 ノイズを散りばめてM-5。みんな真剣な表情でツマミを操作したり。ここでは小山田圭吾も参加。

演奏後に高橋幸宏が小山田圭吾を紹介。

心地よいアンビエントな世界M-6。4者4様の演奏タイム。静かな動きと目まぐるしく押し寄せてくるサンプリングヴォイスの不思議な空間。終わって大歓声。 ピコピコな世界M-7。高橋幸宏&細野晴臣のヴォーカルがポイントになるパフォーマンスだね。その2人の声が、意外と心地良さを生み出す。 生演奏ベースのM-8。ドラム、ベース、キーボード、ギターの音に、観客も体を心地よく揺らしている。 ドラマティックな音を感じさせるM-9。ヴォーカルは淡々と、メロディは温もりを添えて。演奏している本人たちも楽しそうなんだな。ノっているね。最後は坂本龍一が決めてきました。 イントロで大歓声のM-10。観客の表情を映しては、楽しさが伝わってくる。繊細かつアグレッシヴな音に体も揺れるし、濃厚な時間も流れる。 またまた、不思議な音、アンビエントな音、エレクトロニカな音などが行き交うM-11。幻想的な空間にうっとり引き込まれる。そして、演奏が終わってさらっとステージをさって行きました。

アンコールに応えて再登場。そしてM-12をゆったりじっくりと聞かせてくれます。心地よい高橋幸宏のヴォーカルに包み込まれる。この空間が実に幻想的で、見入ってしまうんだ。そして演奏終了。感謝を振る舞って幕。

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