album

1st Mini Album『MY FIRST KARIE』● '95/1/25 release

ウィスパーヴォーカルの女王、カヒミ・カリィのメジャー初となるアイテムは、カヒミ・カリィの名刺的な作品。今回も、きっちりと小山田圭吾がバックに付いて、心地よいサウンドを展開。 渋谷系よろしくフレンチ/スウェディッシュな雰囲気を醸し出すポップチューンや、ちょっと妖しげなプログラミングを聞かせるクラブ系サウンドなど、 様々なタイプの楽曲で魅了してきます。カヒミ嬢の武器でもあるウィスパーも、今回もしっかりと伝わってくるけれども、もう少し囁き度をアップさせても良かったんじゃないかな。 コケティッシュでアンニュイな部分をもっと押し出してきて欲しかった。

1. ELASTIC GIRL

words:KAIHMI KARIE, BRYAN BURTON-LEWIS music:KEIGO OYAMADA

渋谷系の薫りを匂わすネオアコースティックチューン。小山田圭吾がプロデュースを担当し、見事にカヒミ嬢の魅力を引き出すトラック。 ウィスパーヴォーカルも愛くるしいけれども、もう少し聴き難くしてくれても良かったかな。

2. DIS-MOI QUELQUE CHOSE AVANT DE DORMIR

words & music:KATERINE

フランス語でおしゃれに飾るポップミュージック。トランペットとフルートからは、もう、おしゃれ要素がプンプンと出まくっています。 2分少々の短い曲の中で、カヒミ嬢の魅力をギュッと詰め込んできています。

3. ZOOM UP!

words:KAIHMI KARIE music:KEIGO OYAMADA

スムースでポップなアコースティックチューン。メロディアスなところは、さすが小山田圭吾だね。 プロデュースとギターも担当。心地の良い風が爽やかに駆け抜けていくようなナンバー。こちらも2分少々と短い曲ですが、魅力たっぷり。

4. DO ME DO ME

words & music:Gregori CZRKINSKY

淡々と響くプログラミングビートの無機的な雰囲気に、カヒミ嬢の有機的なウィスパーヴォーカルが不思議な反応を聞かせるナンバー。 合っているのか外れているのか、、音の妖しさが逆に引き込んでくる1曲です。

5. WHEN YOU CLOSE YOUR EYES

words:KAIHMI KARIE music:TOMOKI KANDA

始まり方が、どこかしらThe Beatles「All You Need Is Love」のようなテイストで持ってきたね。 本編はアコースティックギターをサラッと聞かせてくれるミディアムナンバーです。タンバリンにハーモニカ、コンガも登場。音の方もヴァラエティ豊に聞かせてくれます。

6. DANS MON NOMBRILL

words:Bertrand BURGALAT, Valerie LEMERCIER music:Bertrand BURGALAT

カヒミ・カリィ、本領発揮のフレンチポップ路線を行くおしゃれなナンバー。 コケティッシュでアンニュイな囁きヴォーカルが、おしゃれに響き渡ります。ブラスにストリングスと、大活躍なトラックですね。

2nd Mini Album『I AM A KITTEN』● '95/1/25 release

カヒミ・カリィ、今度はmomusとのコラボ盤を発売。しかも、フランスはパリでの録音。フレンチのおしゃれな風を送ってくれます。 どこまでもおしゃれなサウンドにマッチするカヒミ嬢のウィスパーヴォーカルに、どんどんと惹かれていきますね。 そして、この作品が表すような、まるでかわいい仔猫ちゃんのような歌声で、聴く者をノックアウト。とにかく、どこまでもおしゃれに飾ってくるミニアルバムです。

1. I am a kitten

written by Momus

おしゃれボッサな1曲。軽やかなドラムとギター。そして、宙を舞うフルートの音色とカヒミ嬢の囁きヴォーカルがおしゃれに彩る。 サウンドの方も、静かな舞ったり加減が本当に絶妙。ラストの鳴き真似もかわいいね。

2. Vogue Bambini

written by Momus

マイナー調のメロディがおしゃれに決めるフレンチポップチューン。 サビに当たる部分は、高音で攻めてきます。ちょっと不安定に思える部分も、ウィスパーならではの味だろうね。「バン!バン!」の掛け声にやられます。

3. Giapponese a Roma

written by Momus

イタリア語×ウィスパー×デュエット。もう何をやってもおしゃれに聞かせてくれる1曲。 夢見心地のような、まったり気分にさせてくれます。でも、やっぱりフランスだよね、イメージ的には。

4. Nikon2

written by Momus

ベースの動きがディスコティークな雰囲気もあります。 全体的にクールでマイナー調の妖しさを出すポップチューン。ダークに攻めるカヒミ・カリィです。

5. The poisners

written by Momus

ステレオサウンドを使い、右からカヒミ嬢が囁いてくる1曲。ただ、歌詞の世界はすごいぞ、恐ろしいぞ。毒殺者って。 こういうテーマを持ってくるとはね、驚きだ。

3rd Mini Album『LEUR L'EXISTENCE~「彼ら」の存在』● '95/7/26 release

メジャーでのリリース、momusプロデュース作と、コンスタントにリリースを重ねるカヒミ・カリィ。今度は、ムッシュかまやつ、伊武雅刀といった個性的な面々とのデュエットを聞かせてくれます。 さらに、プロローグ、エピローグと称しては、Serge Gainsbourgのナンバーをカバーして、とにかくおしゃれなんです。 テーマは「架空のサウンドトラック」なんだけれども、美女と野獣コンビの織り成すヴォーカルは、おしゃれな雰囲気を放出しまくりです。そして、美しいんだ。 初回盤はカラオケCD付きです。一緒に歌いましょう。

1. ~プロローグ~まじめに愛して! Serieux Comme Le Plaisir

Music:Serge Gainsbourg Arrangement:Daisuke Kume & Keigo Oyamada

オープニングのインストチューンは、「まじめに愛して!」のテーマでもあるSerge Gainsbourgの楽曲を、エッジの効いたギターロックで聞かせてくれるナンバー。 久米大作と小山田圭吾んpガッツリアレンジで聞かせてくれます。そこにコーラスが乗っかっては、小粋な雰囲気を作り上げる。 カヒミ嬢とムッシュかまやつとのデュエットという衝撃。

2. 若草の頃

Words:Kahimi Karie Music & Arrangement:Keigo Oyamada

カヒミ・カリィとムッシュかまやつとのデュエットナンバー。カヒミ嬢のウィスパーヴォーカルと、温かさの出たムッシュのヴォーカルの相性が良すぎますね。 サウンドの方は、アコースティックギターがメインとなっていて、ちょっとフォーキー。懐かしさもでていますね。

3. 偽りの恋~愛のL'amour~

Words & Music & Arrangement:Yasuharu Konishi Strings Arrangement:Daisuke Kume

まかさの伊武雅刀とカヒミ・カリィのデュエットですよ。激的な愛のバラード。なんだかものすごく大作感がでまくっていますね。 作詞・作曲・編曲、すべてをPizzicato Fiveの小西康陽が手がけているところにも注目。なるほど、あのメロディが登場してきます。ストリングスにもうっとりだな。

4. ~エピローグ~まじめに愛して! Serieux Comme Le Plaisir

Music:Serge Gainsbourg Arrangement:Daisuke Kume

小鳥のさえずりやストリングスが美しく広がるナンバー。 M-1とはまた違った角度で攻めてきますよ。スキャットコーラスで彩るムッシュかまやつと、カヒミ嬢がおしゃれに飾ってきます。最後も鳥のさえずりで引っ張った。

4th Mini Album『LE ROI SOLEIL』● '96/6/26 release

魅惑のウィスパーヴォイス、カヒミ・カリィが、ミニアルバムを発表。今回は、小山田圭吾全開のプロデュースで仕掛けてきました。オープニングのタイトルチューンはじめ、 ちょっとロックで力強いサウンドをベースに、カヒミ嬢の声を生かして聞かせてくれます。それでいて、ポップに仕上げるところは職人、小山田圭吾だ。 また、M-4のカバーチューン「SON OF A GUN」や、先の「LEUR L'EXISTENCE~「彼ら」の存在」で発表していた「若草の頃」のデモバージョンでは、 小山田圭吾とのデュエットで聞かせてくれるなど、カヒミ嬢の魅惑全開です。とにかくおしゃれな空気を持ってくるので、これだけ聞けばいつでもおしゃれ気分です。 ただし、ボーナストラック「ハミングがきこえる」の破壊力が半端ない。やっぱり国民的アニメの主題歌ということもあり、ノックアウトですよ。この曲が全てをかっさらっていった。

1. LE ROI SOLEIL

(Words:Momus Music & Arrangement:Keigo Oyamada) Produced by Kahimi Karie & Keigo Oyamada

ミニアルバムのオープニングを飾る、どっしりロックチューン。 ゴリゴリした音とピコピコサウンドが絡み合い、そこにカヒミ嬢のウィスパーヴォーカルが乗っかってくるタイトルチューンです。いやぁ、小山田圭吾がいい仕事をしています。 そして、フランス語がおしゃれに響き渡りますね。意外と高音ヴォーカルも聞かせてくれるカヒミ嬢が美しい。

2. TAKE IT EASY MY BROTHER CHARLIE

(Words & Music:Astrud Gilberto, David Jordan Arrangement:Keigo Oyamada) Produced by Kahimi Karie & Keigo Oyamada

おしゃれな打ち込みサウンドをバックに、語るように歌うカヒミ・カリィ。 ちょっとそわそわせわしなくとも、伝えようとする姿勢に、世界が広がる魅惑のウィスパーヴォーカルです。もうね、クラクラ。そこに息遣いも伝わってくるので、惹かれます。

3. MA LANGUE AU CHAT

(Words & Music:Katerine Arrangement:Bertrand Burgalat) Produced by Kahimi Karie & Keigo Oyamada

まったりボッサテイストのナンバー。いつも以上にハイトーンのヴォーカルで、幻想的なカヒミ・カリィの世界。 あぁ、優雅だ。その後は独特の空気を醸し出し、おしゃれなフランスよろしく、サウンドに包まれて行きます。 後半はほぼインストなんだけれども、うん、それだけでも十分に聞けるトラックです。

4. SON OF A GUN

(Words & Music:Eugene Kelly, Frances Mckee Arrangement:Keigo Oyamada) Produced by Kahimi Karie & Keigo Oyamada

ノイジーギターがゴリゴリしていて、刺々しいナンバー。しかも、小山田圭吾が歌ってきましたよ。だらっとした歌い方が、これまた彼っぽい。 ロックなカヒミ嬢とのコラボチューンみたいな感じだけれども、ポップでキャッチー。VASELINESのカバーです。

5. 若草の頃/A FANTASTIC MOMENT (DEMO VERSION)

(Words:Kahimi Karie Music & Arrangement:Keigo Oyamada) Produced by Kahimi Karie & Keigo Oyamada

デモバージョンということで、室内録音の雰囲気が出ていますね。まったりとしていて、味があります。そこだけなんか、お花畑のような鮮やかな色で 染められているようだ。

BONUS TRACK. ハミングがきこえる

(Words:Momoko Sakura Music & Arrangement:Keigo Oyamada) Produced by Kahimi Karie & Keigo Oyamada

これはびっくり。あの国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」のテーマソングを、カヒミ・カリィが歌うとは。時代が変わったね。 おなじみウィスパーヴォーカルと、小山田圭吾によるポップで忙しない音を聞かせてくれます。注目は、作詞で作者のさくらももこが書き上げているところだね。 サビのキャッチーさで引き込むメロディにノックアウト。大人から子供まで、親しみやすい曲だね。これでカヒミ・カリィの名前も少しは浸透したかな。

1st Album『LARME DE CROCODILE』● '97/3/25 release

意外にも初のフルアルバムとなるカヒミ・カリィの作品。ジャケットの涙も印象的な今作は、10編の悲しいお話を綴った曲を聞かせるカヒミワールドです。 Pizzicato fiveの小西康陽はじめ、Momusやアコーディオン奏者のcoba、Katerineが楽曲を提供し、カヒミ嬢が見事なまでの魅惑なウィスパーヴォイスで虜にします。 比較的、曲調はポップだったりするんだよね。実に生き生きした作品になっていて、これまで以上にカヒミ・カリィという人物を描写している作品かな。 先行ナンバー「Tiny King Kong」も収録した今作。渋谷の歌姫が、フランスでギターを奏でるM-10「les lecons de francais」は、必聴です。

1. alcohl

(Yasuharu Konishi) Produced by Yasuharu Konishi

いつも陽気なpizzicato fiveの小西康陽が手がけた、いかにもReadymadeなポプチューン。 カヒミ・カリィはいつもながらのアンニュイなウィスパーヴォーカルを披露しては、魅了してきます。バックサウンドもおしゃれに弾けまくり。お酒の歌かと思いきや、黒猫の名前が「アルコール」。 そして、その猫を間にして、繰り広げられる男女のお話です。

2. superfreak

(Coba / Momus) Produced by Coba

奥の方からカヒミ嬢のヴォーカルが、響き渡るミディアムチューン。とにかく囁きです。聞こえるのか、聞こえないのか、ギリギリのラインですね。 でもって、どっぷりとしたプログラミングが不思議な世界へと誘います。Cobaのプロデュースだけれども、あまりアコーディオン感は出ていません。しかも、後半はドラムンベースだ。

3. david hamilton

(Momus) Produced by Momus

Laila Franceとカヒミ嬢のデュエットで聞かせるミディアムバラードチューン。ヴォーカルの違いで、まったく雰囲気が違って聞こえるけれども、 フランスの優雅な風は感じますね。とにかくおしゃれですよ。メランコリックなメロディも、いい味を出していますね。

シングルでは、カヒミ嬢のみのソロバージョンで聞かせてくれます。これはこれで、またおしゃれなんだよね。

4. electorophone

(Katerine) Produced by Katerine

おしゃれな風が冒頭から吹いている、まったりミディアムナンバー。 軽やかアコースティックギターや、じわりと響くスライドギターが、ムードをつくる1曲。カヒミ嬢のウィスパーヴォーカルも、おしゃれに響き渡ります。

5. paris, texas

(Aiha Higurashi) Produced by Aiha Higurashi

シーガルの日暮愛葉によるプロデュースで聞かせるカヒミ・カリィ。これがまた、アングラというか、とっても暗いというか、ダークというか。 グランジというのか、なんかいままでのカヒミ嬢のイメージをひっくり返すような、衝撃作ですね。パリ感もテキサス感もなし。それでも、カヒミはカヒミ。そんな1曲。

6. lolitapop dollhouse

(Momus) Produced by Momus

Momusプロデュースのナンバーは、The Little Rabbitsの演奏がガツンと聞かせてくれるミディアムロックチューン。 そこにカヒミ嬢のウィスパーヴォーカルが舞います。どしどしと攻めてくるような雰囲気に呑まれるな。

7. tiny king kong

(Coba / Momus) Produced by Coba

アルバムに先駆けてリリースされた、カヒミ・カリィのシングルナンバー。アコーディオン奏者のcobaも参加したトラックです。 どっぷりビートで、深いベースの音と、軽やかなアコーディオンの音が妖艶な世界を作り出す。カヒミ・カリィも、どこかしら振り絞るような歌い方で、 攻めの姿勢を感じるね。もちろん、いつものウィスパーヴォーカルも健在です。

8. cat from the future

(Momus) Produced by Momus

まったりテイストのある、アコースティックサウンドで聞かせてくれるナンバー。Momusプロデュースで、おしゃれに仕上がっています。 メロディになかなか味がありますね。The Little Rabbitsの演奏にも味があります。特に、ノイジーに攻めてくる。いつもながら、カヒミ嬢のウィスパーヴォーカルに、うっとりです。

9. 私の人生、人生の夏

(Yasuharu Konishi) Produced by Yasuharu Konishi

これまた、小西節の出まくった、まったりミディアムチューン。サウンドはいかにもレディメイドな、ボッサ爆発。 そこにカヒミ嬢のウィスパーヴォーカルが、サラリと乗っかってきます。ちなみに、その後、pizzicato fiveがセルフカバー。野宮さんのおしゃれヴォーカルと聴き比べるのも良いかも。

10. les lecons de francais

(Katerine) Produced by Katerine

フランス語のレッスン。カヒミ嬢、なんと自らギターを奏でては、フランス語で歌ってくれます。 なかなか味があるし、メランコリックな雰囲気が、よりいっそうアンニュイな姿で飾ってきます。歌詞はなんだかんだで、切ないんだな。

2nd Album『K.K.K.K.K』● '98/7/15 release

カヒミ・カリィがレコード会社をポリスターからポリドールに移籍しての初のフルアルバム。 通算2枚目のフルサイズアルバムなんだけれども、今作は、おなじみのウィスパーヴォーカルを武器に、華麗なるカヒミワールドが展開。 おなじみMomusはじめ、神田朋樹や堀江博久、Katarineなどが楽曲を提供。もちろん、カヒミ嬢も作詞で参加していたりしています。 リードトラック「One Thousand 20th Century Chairs」のインパクトが強すぎて、正直、他の楽曲が薄くなってしまた感じが否めない。Jimmy Cliffのカバーも披露していたりしているけれども、 正直、アルバムトータルで見て見ると、そこまで突出しているようには思えないな。 もちろん、カヒミ嬢のウィスパーヴォーカルが生かされているし、時に披露するフランス語もアンニュイだったり、おしゃれでもあります。ただ、あともう1つ、スパイスが欲しかった。 ジャケットは、「One Thousand 20th Century Chairs」のジャケットに色をつけたもの。こう見ると、YOUっぽくも見えるカヒミ嬢です。

1. One Thousand 20th Century Chairs

Music by Hirohisa Horie Words by Momus Produced by Hirohisa Horie Arrangement:Hirohisa Horie

レコード会社を移籍して、新たな章へ突入のカヒミ嬢。心境の変化を表すような、かなり濃いロックナンバーを投入してきました。 しかも、作曲を担当した堀江博久とのデュエットを披露するという、かなりおしゃれな展開を見せます。 おしゃれなのに、アグレッシヴで、かなりツボにはまる1曲です。2分20秒の超絶キャッチーチューンです。

2. What Are You Wearing?

Music / Words by Momus Produced by Momus

淡々と響き渡るプログラミングビートをバックに、軽やかに歌い上げるカヒミ嬢です。この曲のポイントは、やっぱりベースの音なのかな。 ブンブンと主張しています。ファッショナブルなカヒミ嬢の味が出た1曲。最後、「呼んでよ」と歌って、その返答がコンピューターヴォイスというシュールさ。

3. Qu'est-ce que tu veux?

Music / Words by Francoise Cactus Produced by Stereo Total

弾けるポップチューン。そして、フランス語を操り、おしゃれに歌うカヒミ嬢です。 味付けもおしゃれに、どこかしらフレンチロックな、軽やかなのに力強さを感じさせる。ギターもそれなりに濃いね。

4. Clip Clap

Music by Friedrich von Finsterwalde Words by Francoise Cactus Produced by Stereo Total

キーボードの華やかな音が舞う、優雅なポップチューン。渋谷からパリへ、一気に移動したかのように、おしゃれ感満載の1曲。 カヒミ嬢のアンニュイなウィスパーヴォーカルも、いつもより元気に感じる。なんだか楽しそうだね。サビのキャッチーさは、ポイントが高い。

5. Kahimi Karie et moi

Music / Words by Katerine Produced by Katarine Arrangement:Katarine

アコースティックなテイストを加えて展開するポップチューン。冒頭でいきなり自身の名前を口ずさみ、おしゃれ感満載ですね。 フランス語も軽やかに披露。バックのサウンドも温かさたっぷり。ピアノにブラスに、まったり気分。

6. Harmony Korine

Music by Tomoki Kanda Words by Momus Produced by Tomoki Kanda Arrangement:Tomoki Kanda

アコースティックな音を加えておしゃれに聞かせるミディアムナンバー。 どこかしらリゾート気分にさせてくれたり、映画音楽のように聞かせてくれる感想パートがとってもおしゃれなんだな。 「KIDS」や「Gummo」を手掛けた映画監督を題材に書き上げたMomusの歌詞もおしゃれ。ラストのヴォーカル畳み掛けはインパクトがあるね。 作曲・プロデュースを手掛けた神田朋樹もヴォーカルで参加しています。

7. The Harder They Come

Music/ Words by Jimmy Cliff Produced by Kenji Takimi

ブレイクビーツで始まり、オッと思わせるクールなミディアムチューン。 不協和音的にも思えるけれども、そんなの御構い無しにマイペースで歌うカヒミ嬢が、これまたかっこいいんだな。 Jimmy Cliffのカバーチューンということもあり、結構面白さが出ていますね。

8. The Symphonies Of Beethoven

Music / Words by Momus Produced by Momus

冒頭の1980年代風テクノポップな印象がグッド。その後もどっぷりどっぷりと、ビートとエレクトロなサウンド、そして淡々と語るようにカヒミ嬢が囁くように歌います。 ロックなアプローチも少々感じさせるけれども、どっぷり打ち込んでくるカヒミ嬢も新鮮だ。でも、Cメロっぽい部分はちょっと怖さを感じるほどに力が押し寄せてきた。

9. Orly-Narita

Music by Tomoki Kanda Words by Katerine Produced by Tomoki Kanda Arrangement:Tomoki Kanda

アコースティックで始まり、そしてピコピコサウンドを追加しては、幻想的に。カヒミ嬢のヴォーカルを重ねては、より一層夢見心地の気分にさせてくれる1曲。 そして、中盤ではガッツリ音を追加してきては、ガラッと印象を変えてきました。もう、なんと歌っているのかわからない。 ジェット音がいい味を出す。まさしく旅に出ているような気分。

10. What Is Blue?

Music by Hirohisa Horie Words by Kahimi Karie Produced by Hirohisa Horie Arrangement:Hirohisa Horie

これまた堀江博久作曲のピアノロックな1曲をガツンとぶつけては、カヒミ嬢のウィスパーヴォーカルが躍る1曲。 淡々と進んでいく中で、オーケストレーションが加わって、より一層鮮やかに。このアルバムの中では、しなやかではっきりと音を届けてくる曲だね。

11. Kahimi au telephone

Music / Words by Francoise Cactus Produced by Stereo Total

アコースティックギターをサラッと聞かせては、舌足らずなフランス語で歌うカヒミ嬢が可愛さを出してくる曲。 電話で話すというシチュエーションで、冒頭から「もしもし?カヒミ・カリィよ」と登場。歌詞の中で自分の名前が登場して歌うのも、なんだか珍しいよね。

Best Album『THE BEST OF TRATTORIA YEARS PLUS MORE』● ’98/9/30 release

渋谷の歌姫、カヒミ・カリィ初となるベストアルバムの登場。魅惑のウィスパーヴォーカルを武器に衝撃のデビューを果たし、TRATTORIAでの活動を凝縮。 CMソングとしてヒットを記録した「GOOD MORNING WORLD」をはじめ、「LE ROI SOLEIL」「MIKE ALWAY'S DIARY」「ZOOM UP!」など、なるほど、カヒミ嬢の代表曲を押さえた選曲となっていますね。 アンニュイな雰囲気を放ったり、ポップに聞かせてくれたりと、変幻自在なサウンドをバックに、ぶれないウィスパーヴォーカルに、もう虜。 メジャーで3年、デビューして5年、ちょっとベストアルバムを出すには早い感じもするけれども、これまでをまとめて、これからへとつなぐ作品としては、なかなか程よい内容かもね。 ジャケットのリンゴが可愛いです。

Remix Album『a K is a K is a K』● '98/12/23 release

カヒミ・カリィのリミックスアルバムは、2枚目のオリジナルアルバム「K.K.K.K.K」を、多彩なメンツがリミックス。冒頭から小西康陽が登場しては、愉快でポップに仕上げてきました。 そのほか、スチャダラパーのSHINCOや瀧見憲司、Buffalo DaughterやSHAKKAZOMBIEのTSUTCHIE、堀江博久などが登場。ありとあらゆる方向にトラックが返信しては、楽しませてくれるんです。 正直、印象としてはオリジナルよりも面白いんだよね。9曲のみながら、コンパクトに、それでいてインパクトを与えて呑み込まれていきます。なかなか実りある1枚。

1. One Thousand 20th Century Chairs

Remixed by Yasuharu Konishi

いつも愉快な小西康陽が手がけたリミックス。イントロの印象的なフレーズをうまく使っては、ポップに弾けるリミックス。 ダダダンと、リズムをうまく使っては、ヴォーカルを入れたり転調させたり、かなり面白いぞ。やっぱりすごいな。 さらにはpizzicato five節も炸裂。かなりクォリティ高いリミックスです。最後のショッカーみたいな声はなんなんだ?

2. What Are You Wearing?

Remixed by SHINCO

スチャダラパーのSHINCOが手がけたリミックス。ボコスカビートを振りまいては、妖しい雰囲気を出してきた。 その後はエフェクトのかかったコンピューターヴォーカル。カヒミ嬢のヴォーカルが登場しては終始淡々とした展開。

3. The Symphonies Of Beethoven

Remixed by Add N to (X)

エレクトロ度を増したトラックかな。ダブっぽい感じで、奥底の方から声が聞こえたりして、独特の世界観が出ています。

4. The Harder They Come

Remix and Additional Production by Kenji Takimi

瀧見憲司が仕掛けるリミックスは、ベースの音を前面に持ってきて、 グルーヴィーに聴かせるナンバー。そして、ピアノも結構軽やかに弾んでいますね。オリジナルよりも、結構魅力を増してきた雰囲気を醸し出してきました。

5. Harmony Korine (dub)

Remix and Additional Production by Tomoki Kanda

作曲・プロデュースを手掛けた神田朋樹自らが手掛けたダブミックス。 オリジナルの雰囲気とはガラッと変わって、浮遊するサウンドとカヒミ嬢のウィスパーヴォーカルがまろやかに投入されては、 心地よい空間を作り上げるトラック。うん、なかなかいいね。濃密な6分半。

6. Orly-Narita

Remixed by Buffalo Daughter

日本が誇るBuffalo Daughterによるリミックスチューン。エレクトロとバンドサウンドをうまく組み合わせた、 アグレッシヴで幻想的なトラックに仕上がっています。テクニックで勝負ですね。

7. The Symphonies Of Beethoven

Remixed by TSUTCHIE

SHAKKAZOMBIEのDJとしてもおなじみ、TSUTCHIEが手がけたリミックスは、かなり濃いロックなサウンドで、ドシドシと音が攻めてくるリミックス。 これがまた、バリバリと音を立てて、かっこいいんだよね。

8. Kahimi au telephone

Remixed by Shizuo

ノイジーなリミックスで、とにかくボコスカボコスカのギュインギュインなトラック。もうね、なんかよくわからない仕上がりです。

9. One Thousand 20th Century Chairs

Remixed by Hirohisa Horie

作曲も手がけた堀江博久によるリミックスは、もう元の雰囲気が一気になくなって、全く新しい曲になってしまっていて斬新です。 どっぷりディープな展開から、ボッサな味付けがあったり、サビではドリーミングなアレンジをしたり、とにかくいろいろな要素を詰め込みまくりです。

5th Mini Album『ONCE UPON ATIME』● '00/3/29 release

カヒミ・カリィ、なんと3カ月連続リリースに挑戦。随分と精力的な姿勢を見せるから、びっくりだね。その第1弾は、the olivia tremor controlがプロデュースを手掛けた全5曲を収録のミニアルバム。 トータルで15分にも満たない小作ながら、随分と濃い作品が出来上がった。 今回も重たさをうまく操ったロックナンバーなどをバックに、カヒミ嬢が見事なウィスパーヴォーカルで囁くように聞かせてくれます。 強力ブラスも入っては、しなやかな演奏で魅了したりと、なかなか聞き応えのある作品ですね。第2弾、第3弾と楽しみにさせてくれます。

1. do you know the time?

words & music:William Hart written and produced by‘the olivia tremor control’ *3rd Album 「TILT」 収録*

2. metaphors

words & music:William Hart written and produced by‘the olivia tremor control’ *3rd Album 「TILT」 収録*

3. turtle song

words & music:thebilldoss written and produced by‘the olivia tremor control’

軽やかポップに展開するナンバー。あk~スティックテイストがありながらも、いろいろな音を追加してきては温かさを生み出す1曲。 全く亀っぽさは伝わってきません。

4. monsters

words & music:William Hart written and produced by‘the olivia tremor control’

どっしりドシドシと躍動する音をぶつけてくると思ったら、ドラムを2つも使って、かなりアグレッシヴですね。 そこをまろやかに仕上げてくるカヒミ嬢のヴォーカルが効果的です。間奏がやけにノイジーでカオスだったりもするけれども。

5. lost in a paris nightclub

words & music:thebilldoss written and produced by‘the olivia tremor control’

まったりと淡い世界を聞かせてくれるナンバー。ピアノの音や金管、木管の音づかいが心地よさを出してきます。 カヒミ嬢のヴォーカルにもエフェクトをかけては、浮遊感を出してきた。ふわふわさせてくれる。さらには、ほんのり加えられるアナログノイズが味わいを引き立たせる。

6th Mini Album『JOURNEY TO THE CENTRE OF ME』● '00/4/26 release

カヒミ・カリィ、3ヶ月連続リリースの第2弾は、おなじみMomusとのコラボで聴かせる全5曲入りのミニアルバム。 個性的な音は、アグレッシヴだったり、時にアコースティックやケルティックな雰囲気を出して、まさしく旅するような1枚に仕上がっています。 その中を泳ぐように、カヒミ嬢のウィスパーヴォーカルが舞います。今回は、かすれるくらいに高音域まで達する楽曲があって、斬新な感じがするんだな。 歌詞の方もストーリーデイがあったりして、その曲の世界へとどんどん引き込んできます。第1弾、第2弾と、随分とこだわりと個性を発揮させてきたけれども、この勢いで第3弾も楽しませてくれるね。

1. The Seventh Wife Of Henry VIII

songs by Momus Produced by Momus

めまぐるしく響き渡るシンセサウンドと、妖しげでアラビアンなテイストの音が絡み合う1曲。いろいろと逸話のあるヘンリー8世をテーマに歌い上げるカヒミ嬢。 ポップさと残酷さ、二面で辿る世界は鮮やかでコケティッシュで、彼女しか表せない場所です。時に聞かせる親しみあるメロディが、まるでおとぎ話のような優しさを感じる。

2. Mistaken Memories Of Medieval Manhattan

songs by Momus Produced by Momus

アコースティックでエレクトロな世界に麗しさを感じさせる1曲。リコーダーヤフィドルが入ってきては、スコティッシュやケルティックな世界を聞かせてくれる。 弾んでいるのに、歌詞がまた衝撃的。いきなり「ドラッグをやったんだ」という告白からスタート。すごいよね、途中でテンポが変わって、おどろおどろしくなる、なんだかとてつもなくすごい曲。

3. The Lady Of Shalott

songs by Momus Produced by Momus

淡々と響き渡るトラックは、エレクトロニカでミニマルで、ノイジー。 不思議な音の海を泳ぐカヒミ嬢。こちらも途中からヘビィなギターが入ってきては、ゴリゴリと音をかましてきました。とにかく先の読めない展開にハラハラします。

4. Pygmalism

songs by Momus Produced by Momus *3rd Album 「TILT」 収録*

5. Journey To The Centre Of Me

songs by Momus Produced by Momus

フィドルとバグパイプが珍しい、スコティッシュ/ケルティックなナンバー。カヒミ・カリィの新たな世界が幕開ける。 まさしく旅路のように、音が広がっていき、楽しく弾んでいる。コケティッシュなウィスパーヴォーカルも軽やかに舞う。おしゃれでポップな1曲に仕上がりました。

3rd Album『TILT』● '00/5/24 release

カヒミ・カリィ、3作連続リリースのラストを飾るフルアルバム。フルサイズとしては、前作「K.K.K.K.K」から約2年ぶりの3枚目。 3部作の第1弾「ONCE UPON ATIME」、第2弾「JOURNEY TO THE CENTRE OF ME」を経ての今作も、2枚のミニアルバム収録曲を加えつつ、 新曲もポップだったりディープだったり、振り幅の広いサウンドを聴かせてくれます。 オープニングナンバー「I Can't Wait For Summer」では、夏の爽やかさを華麗に仕上げてきたり、 「Happy Birthday What Am I For?」ではポエトリーリーディングのごとく、語りまくるカヒミ嬢の生活感を垣間見たり、 ラストナンバー「Lila a Theme」もアナログノイズを散りばめては、じっくりと深い音の世界へと連れて行ってくれます。 ゲストも豪華で、Arto Lindsayや神田朋樹、TAHITI80などとのコラボが実現これは濃厚で面白い作品ですね。

1. I Can't Wait For Summer

words / Kahimi Karie music / Tomoki Kanda

ダブの要素を放っては、夏の爽快感と、うだるような暑さをミックスさせたサウンドに、カヒミ嬢のウィスパーヴォーカルがさらっと癒しを与えるかのような1曲。 どっぷりプログラミングの音も心地よく変えてしまうカヒミマジック。ラストではテンポが変わって、波が打ち寄せてきます。

2. Je Dormais Sous La Neige

words & music / Julien Ribot

Julien Ribotのナンバーを、華麗に歌い上げるカヒミ嬢。アコースティックなサウンドに乗せて、アンニュイなフランス語ヴォーカルが響き渡ります。 間奏でのジャカジャカかき鳴るギターとホーンの絡みも温かく、全体的にまろやかな仕上がりです。

3. Sleepwalking

words / Arto Lindsay music / Melvin Gibbs

Arto Lindsay、Melvin Gibbsとのコラボナンバー。 ベースのどっぷりとした音をバックに、力強くも軽やかなカヒミ嬢のウィスパーヴォーカルが、意外と鋭く、はっきりと聞こえてくるね。 その歌い方が、まさしく寝ながら歩くような感じ。やがて、音もザラザラしてきては、夢の中へと落ちてゆくようだ。

4. Pygmalism

words & music / Momus

淡々と、ちょっと味気のないドラムをバックに、同じく淡々と歌を聴かせるカヒミ嬢。 それが一変するサビ。次第に音階が上がってゆき、カヒミ嬢のウィスパーヴォーカルもかすれるように高音へ。 すごいな、Momus、これは酷だな。でも、今までにはなかったカヒミ嬢の世界をうまく引き出した感じかも。なんだかんだで6分。

5. Ice Age Train

words & music / Steven Claydon

アグレッシヴなドラムが躍動しまくり。すごいぞ、これは。幻想的なエフェクトをかけたカヒミ嬢は、全くぶれずにウィスパーヴォーカルを添えてくる。 ピコピコした音が入ってきては、ポップでキャッチーさを引き立たせてきました。なかなか面白い作品。

6. Dear Boy

words / Arto Lindsay music / Vincius Cantuaria

こちらもArto Lindsayとのコラボナンバーなんだけれども、随分と生々しい音で聴かせてくれます。 すぐ三元で囁いて歌っているような、そばで演奏しているようなアコースティックチューン。ドカドカ物音がしたり、なんだか自由を感じる。

7. Do You Know The Time?

words & music / William Hart

ざっくりギターの音と、浮遊感漂うヴォーカルが絡み合うミディアムロックチューン。 心地よいんだけれども、どこかしら狂気も感じる1曲。後半では雰囲気が変わり、さらにラストでは囁きを加えて、カヒミワールドで呑み込んでくる。

8. Metaphors

words & music / William Hart

ミニマルビートをバックに、ざっくりギターとアンニュイなカヒミ嬢のヴォーカルが舞うミディアムチューン。 ふわっとしていながらも、温かく力強く、淡くも鮮明な音で魅了する1曲。

9. ?

words & music / Julien Ribot

ゆったりアコースティックサウンドで聴かせてくれるミディアムナンバー。その音をバックに、ウィスパーヴォーカルとフランス語で魅了してくるカヒミ嬢です。 Julien Ribotの世界がどわーっと広がってゆくと同時に、カヒミ嬢の魅力が軽やかに生かされたナンバー。

10. (We'll go) Separate Ways

words / Xavier Boyer music / Xavier Boyer, Mederic Gontier, Sylcain Marchard, Pedro Resende

なんとTAHITI80とのコラボナンバー。心地よいギターロックと爽やかさ漂うカヒミ嬢のヴォーカルが妙にしっくりくるんだな。 若干のエフェクトをかけて、ヴォーカルが幻想的な仕上がりなのもいい感じ。

11. けむり

words / Kahimi Karie music / Tomoki Kanda

久しぶりに日本語の楽曲。神田朋樹の作るエレクトロな音が次第に魅力を増していく。 生き生きしているね。結構、鮮やかな印象で変わっていっては、どんどんとカヒミワールドへと吸い込まれていくぞ。こういうアプローチ方法もいいね。

12. Happy Birthday What Am I For?

written, arranged and produced:Barry 7

ポエトリーリーディングナンバー。幻想的なエレクトロニカの音と、カヒミ嬢の英語、日本語が響き渡る。 どこか寂しそうでもあるし、安心させてくれるようでもある。そして、「Happy Birthday」を口ずさんだりと、約9分、じっくりと聴かせてくれます。

13. Lila a Theme

written by Sherman Richard M & Sherman Robert M

アナログノイズをちりばめて聴かせてくれるアコースティックチューン。 優しく歌を聴かせてくれるカヒミ嬢の温かさが伝わってくる。そして、スティールパンの音がさらに柔らかく、まろやかに包み込んでくれます。心地よい世界へと連れていってくれる。

Best Album『K.K.WORKS 1998-2000』● ’01/6/27 release

カヒミ・カリィ、2枚目となるベストアルバムを発表。と言っても、1998年から2000年までの活動をまとめたもので、正直、レコード会社移籍に伴ってリリースされた 消化試合的な要素が強いかな。でも、中身は実にヴァラエティ豊かで、2枚のオリジナルアルバム、2枚のミニアルバム、1枚のリミックスアルバムと、限定版の作品から、 選り取り見取りな選曲で、ヴァラエティ豊かなカヒミワールドを聴かせてくれます。個人的には、シングルでリリースされた「One Thousand 20th Century Chairs」を収録して欲しかった。 アルバム全体を見ると、そぐわなかったのかな。未発表トラックも収録された今作、アートワークもカヒミ嬢自身が手がけていて、何気にこだわりを感じさせる一枚に仕上がっています。

1. Tilt

remixd by Sunshine Fix

今回のベストアルバム用のトラック。Sunshine Fixによるリミックスで、アルバム「Tilt」のタイトルチューン。 でも、オリジナルアルバムには未収録だったような。不思議なアンビエントトラックで、グルーヴィーであり、エレクトロニカな世界へと誘われるナンバーです。

5. Pygmalism (remixed Optiganally Yours)

remixed Optiganally Yours

Optiganally Yoursによるリミックスチューン。オープニングからロボットヴォイスを挿入しては、シュールに。 ゆったりまったり、ワルツなテイストを聴かせる展開。さらに英語ナレーション。そして、ジャングルビートが入ってくると、カオス。この上ない、激しいトラックを持ってきた。 なんかよくわからないけれど、とにかくすごいリミックス。

10. Dear Boy (remixed Tone Twilight Buhaina Encores)

remixed Tone Twilight Buhaina Encores

ブクブクと泡立てるような、グツグツと煮るような音を加えて、聴かせるTone Twilight Buhaina Encoresによるリミックス。 途中からリズミカルに、ラテンテイストを加えてアグレッシヴに変身。さらに中盤はベースがブンブンとうねりをあげる。 ふわっと広がるカヒミ嬢のヴォーカルも熱を加えてくるようだ。

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