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Compilation Album『LOVE OVERFLOWS -ASIAN EDITION-』● '04/3/3 release

ドリカムも、活動15周年に入り、ますます活動が活発になってきた。ここにきて、全曲英語のスペシャルコンピレーションアルバムの登場。 あの大ヒットナンバー「うれしい!たのしい!大好き!」や「LOVE LOVE LOVE」が、装いも新たに英語で歌われて、印象もガラリと変わりました。 そのほか、「24/7」「Flower」」「いつのまに」「しあわせなからだ」などの既発曲の英語バージョン、 そして新曲も入っていたりと、実に豪華な内容となっております。これまで英語のアルバムを2枚出しているけれども、枚数を重ねているからこその、 余裕みたいなものを感じるね。吉田美和のヴォーカルも、実に滑らかだし、サウンドの方もグッと大人っぽく、丁寧な仕上がりになっています。 レコード会社移籍、そして2人体制になってと、いろいろありましたが、ここから新たなスタートですね。 初回盤は、このアルバムの解説を収録したDVD付の2枚組仕様。アルバムの世界を奥深く知ることができます。

DVD

DCT-TVスペシャル 今、明かされるLOVE OVERFLOWS -ASIAN EDITON-の秘密!!なんつって。

1. THIS IS IT! YOU’RE THE ONE! I KNEW IT!-「うれしい!たのしい!大好き!」ENGLISH VERSION-

Produced by DREAMS COME TRUE Lyrics:MIWA YOSHIDA Lyrical Assistance:RON SEXSMITH, JEFF COPLAN Music:MIWA YOSHIDA Arrangement:MASATO NAKAMURA

自身の大ヒット曲を英語バージョンで聞かせてくれます。 サウンドの方は、A.O.R.風に。クールで大人の曲の世界。滑らかなサウンドと伸びやかな吉田美和のヴォーカルが広がるバージョンですね。 自由気ままに歌って楽しい雰囲気が伝わってくる。それが英語だと、さらに吉田美和のフェイクが波に乗っているね。

2. 24/7 -ENGLISH VERSION-

Produced by DREAMS COME TRUE Co-Produced by MARK HUDSON Lyrics:MIWA YOSHIDA Lyrical Assistance:MARK HUDSON, BRAIN SPERBER Music:MASATO NAKAMURA, MIWA YOSHIDA Arrangement:MASATO NAKAMURA

英語バージョンは、オリジナルに比べると、よりいっそう洋モノに近くなっているね。 打ち込みビートのクールなんだけれども無機的な部分、そして吉田美和の圧倒的なヴォーカル。 さらにホーンセクションや弦楽の音が際立ち、不思議な世界を作る。日本語よりも言葉のノリがいいんじゃないかな。

3. FLOWERS -ENGLISH VERSION-

Produced by DREAMS COME TRUE Co-Produced by ED TUTON Lyrics:MIWA YOSHIDA Lyrical Assistance:APRIL Music:MASATO NAKAMURA, MIWA YOSHIDA Arrangement:MASATO NAKAMURA

「monkey girl odyssey」収録ナンバーを英語バージョンで。なめらかな英語ヴォーカルでも、圧倒的パフォーマンスで楽しませる吉田美和。 コーラスと合わさることで、さらに力を感じさせる展開。サウンドの方はフォーク色が強い分、色濃く出ていてかっこいいね。

4. ONE YESTERDAY -DCT MIX-

Produced by DREAMS COME TRUE Co-Produced by MARK PLATI Lyrics:RON SEXSMITH, MIWA YOSHIDA Music:MASATO NAKAMURA, MIWA YOSHIDA Arrangement:MASATO NAKAMURA

ゆったり、じっくり、どっぷり、器用に英語を歌いこなす吉田美和。抑揚があって、山あり谷ありの盛り上がりを聞かせる。 全体的にシンセの音が飾ってくるけれども、力強いドラムの音もなかなかかっこいいね。ゆったりといたフロウで、心地よく聴かせてくれました。

5. THE FIRST DAY WITHOUT YOU

Produced by DREAMS COME TRUE Co-Produced by ED TUTON Lyrics:MIWA YOSHIDA, JEFF COPLAN Music:MIWA YOSHIDA, JEFF COPLAN, MASATO NAKAMURA Arrangement:MASATO NAKAMURA

生音よろしくのバラードナンバーは、音が向こうのA.O.R.のように。 クールで上品でかっこいい音をバックに、伸び伸びと歌う吉田美和の気持ちがダイレクトに伝わってくる。派手さはないけれども、良曲としての輝きを放つ。 のちに日本語バージョンが、シングル「大阪LOVER」のC/Wに収録されます。

6. IT'S ALL ABOUT LOVE

Produced by DREAMS COME TRUE Co-Produced by MARK HUDSON Lyrics:MIWA YOSHIDA, MARK HUDSON Music:MASATO NAKAMURA, MIWA YOSHIDA, MARK HUDSON Arrangement:MASATO NAKAMURA, MARK HUDSON, DAMON LEE

西川隆宏が脱退し、2人体制となって初のシングルナンバーは、これまた初となるインディーズからのリリース。 9・11を受けて制作されたという楽曲で、歌詞には愛が詰まっており、吉田美和のヴォーカルも、伸び伸び楽しくおおらかに、聞く者を包み込んでくれるかのように。 サウンドはR&Bを彷彿とさせるグルーヴィーなミディアムチューン。やっぱり吉田美和のヴォーカルパフォーマンスが圧巻。全編英語詞というところにも注目の1曲。

7. CHRYSALIS OR BUTTERFLY

Produced by DREAMS COME TRUE Co-Produced by ED TUTON Lyrics:MIWA YOSHIDA, MASATO NAKAMURA, JEFF COPLAN Music:MASATO NAKAMURA Arrangement:MASATO NAKAMURA

滑らかな音に乗せて、聞かせてくれるミディアムナンバー。どっしりとしたベテラン陣の演奏がかっこいいね。吉田美和も伸び伸びとヴォーカルを聴かせる。 サビのところは、実にスムースでソフトに。コーラスを重ねて、夢見心地にさせてくれます。

8. BEFORE NOW -「いつのまに」ENGLISH VERSION-

Produced by DREAMS COME TRUE Co-Produced by ED TUTON Lyrics:MIWA YOSHIDA Lyrical Assistance:RON SEXSMITH Music:MASATO NAKAMURA, MIWA YOSHIDA Arrangement:MASATO NAKAMURA

ヒットシングルナンバーの英語バージョン。オリジナルよりも滑らかなサウンドに変身しては、アダルトフレーバーを盛り込んで聞かせてくれます。 歌詞にも工夫があって、サビでの「いつのまに」と英語の発音を合わせるように作詞されたとのこと。 なかなか粋なつくりだね。英語の雰囲気がかっこいいテイストを作り出し、パワーを感じさせます。

9. LOVE OVERFLOWS -「しあわせなからだ」ENGLISH VERSION DCT MIX-

Produced by DREAMS COME TRUE Co-Produced by MARK PLATI Lyrics:MIWA YOSHIDA Lyrical Assistance:BRAIN SPERBER, RON SEXSMITH Music:MIWA YOSHIDA Arrangement:MASATO NAKAMURA Additional Arrangement:MARK PLATI

懐かしいナンバーを英語バージョンで聞かせてくれます。 じっくりどっぷり、グルーヴィーなビートとともに、ゆるやかな流れを生み出すトラックで、包み込んでくれるようだね。 打ち込みの音も弾け過ぎず、今のドリカムスタイルで聞かせる。ラストはダイナミックな展開で。

10. LOVE LOVE LOVE -ENGLISH VERSION-

Produced by DREAMS COME TRUE Co-Produced by ED TUTON Lyrics:MIWA YOSHIDA Lyrical Assistance:RON SEXSMITH Music:MASATO NAKAMURA Arrangement:MASATO NAKAMURA

ドリカム最大のヒットナンバーを英語バージョンで。 イントロは優しさ溢れるもので、オリジナルがチェンバロ風だったのに対して、こちらは柔らかさの出たローズピアノ風でお届け。 そして、最後の展開はどっぷりと。ダイナミズムを醸し出して、愛に溢れた仕上がりです。やっぱりオリジナルの曲の持つ力がハンパないね。

[DISC 2:DVD]

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12th Album『DIAMOND15』● '04/12/8 release

Dreams Come True、通算12枚目のオリジナルアルバムは、デビュー15周年を記念しての大盤振る舞いな傑作盤。 レコード会社を移籍してから波に乗っては、「やさしいキスをして」「マスカラまつげ」「はじまりのla」「OLA! VITORIA!」「ラヴレター」と立て続けにリリースしたシングルも全曲入っています。 15周年にちなんで、15曲を収録。どこを切ってもドリカム節満載な、楽しいアルバムですね。 オープニングの小曲を経て、アルバムの頭を飾るM-2「朝日の洗礼」は、あの大ヒットナンバー「決戦は金曜日」の続編ということもあり、あのテイストをそのまま今のスタイルで聞かせてくれます。 迫力たっぷりのナンバーに仕上がったね。その他、やっぱり吉田美和ならではの詩の世界が花を開く曲を詰め込んで、これでもかと押し寄せてくるドリカムです。 15周年の楽しいムードが、そのまま音に言葉に、ヴォーカルに現れています。全体としての音も、上品な生音がクールに広がって、大人を味わせてくれます。 初回盤は、5曲のシングルナンバーのPVを収録したDVD付き2枚組、特殊パッケージ仕様です。

1. DIAMOND 15 THEME

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

アルバムのオープニングチューンは、ドリーミングに。 ハープも彩るドラマティックな1曲。吉田美和のヴォーカルも、上品かつ滑らかに聞かせてくれます。うっとりと響き渡るアルバムのテーマ曲です。

2. 朝日の洗礼

作詩:吉田美和 作曲:もちろん中村正人 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

あの大ヒットチューン「決戦は金曜日」の続編ナンバー。 作曲のクレジットにも要注目。やっぱりオリジナルもとい、「Got To Be Real」な雰囲気があって、盛り上げてくれますね。 リズミカルに楽しく、吉田美和のヴォーカルも、とってもイキイキしているし、コーラスも盛り上げてくれます。朝からとことん、元気だな。

3. マスカラまつげ

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

「やさしいキスをして」に続いて放たれたシングルナンバーは、両A面仕様。 涙を流す女性の心情を、うまい具合に吉田美和が表現する。なるほど、泣くとマスカラが落ちて、目の周りが黒くなるわけで、パンダなのですね。 こういうシチュエーションを描くところは、さすが吉田美和です。曲自体は、ミディアムテンポでまったりグルーヴィーに。

4. どうぞよろしく

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

グルーヴィーなバックトラックがクールなミディアムチューン。 言葉の使い方が面白いね。さすがは吉田美和。ちょっと独特の言い回しながら、プロポーズな雰囲気が出ています。ラストの畳み掛ける言葉の波が、なんだかすごいぞ。

5. ラヴレター

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

アルバム「DIAMONDO 15」からの先行ナンバーとなったシングル。ゆったり三連バラードチューンで、じっくりと聞かせてくれる。 優しいドリカムを、とことん堪能できますね。ただ、シングルとしてのパワーに物足りなさを感じるというか、丁寧な作りながら、派手さがない分、やっぱりもう1つ何かが欲しくなるな。

6. 今も

作詩:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

続けてもバラードナンバー。吉田美和のヴォーカルを、とめどなく発揮させるメロディとアレンジに惹かれますね。 時に激しく力強く、時に優しく落ち着いた雰囲気を放つ。何よりもオーケストレーションを従えて、ドラマティックなバラードに仕上げてくれました。

7. MUSIC TRANSFERS

作詩:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

歌詞にもあるけれども、サックスの音がポイントとなるナンバーだね。 最初はゆったりミディアムバラードから始まり、吉田美和のヴォーカルを、とことん味わえる。そこから4つ打ちビートが軽やかに入ってきて、ポップに進行します。

8. OLA! VITORIA!

作詩:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

コンスタントにシングルをリリースするドリカム。今作は、ラテンの要素を取り入れてのパーティーチューン。 カーニバルよろしく、熱を伝えるビートに血湧き肉躍るナンバー。ベースは4拍子なんだけれども、サビが5拍子と、高度な業で魅了する。 しかし、まるで1つになるような雰囲気を伝えてくるね。タイアップがタイアップなあだけに、盛り上がる仕様です。サウンドはもっと派手でもよかったくらい。

9. イノセント

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

冒頭からエッジを効かせて、攻めの姿勢に入る。そして、どっぷりミディアムビートと声を重ねた吉田美和のヴォーカルに迫力を感じる1曲。 でも、そこまで突出している感じはしないかな。実力を思う存分発揮させている感じわ伝わってくるけれども。

10. HOLIDAY ~much more than perfect!~

作詩:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

リズミカルなドラムが軽快に響き渡る、カラッと晴れたナンバー。タイトル通りに、清々しい休日の朝の雰囲気が出ています。 A.O.R.のような、上質の雰囲気をまとって、大人ドリカムが展開。ミュージシャンたちの腕が光っていますね。アウトロのギターがまた、心地良いんだ。

11. ヒの字

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

ざっくりギターが、どこか微笑ましい雰囲気を振りまくミディアムポップチューン。 歌詞が吉田美和の遊び心たっぷりですね。こういうファニーな面も、普通に歌いこなしていまいます。さすが。ベッドの上で回って、「ヒ」から「ヲ」になる、って、すごい状況だな。

12. やさしいキスをして

作詩:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

Dreams Come True、15周年の先陣を切ってリリースされたシングルナンバーは、ドラマ主題歌のタイアップがついた、ドラマティックなバラードチューン。 切なさがどっと押し寄せてくるメロディと、儚げな吉田美和のヴォーカルが曲を盛り上げる。サウンドの方も、生音をどっしりとぶつけてきます。コーラスも合わさって、壮大な世界が広がっていきますね。 レコード会社移籍第1弾のシングルナンバーということもあり、気合も十分。よい踏み出しとなりましたね。

13. 高く上がれ!

作詩:吉田美和 作曲:中村正人/吉田美和 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

ピコピコと温かさを生み出すサウンドをバックに、上へ突き抜けてゆくような爽快感を伝えるナンバーだね。 ブラスの音も盛り上げます。さらにコーラスが重なり、曲の世界がより引き立ってくるサビのパートがいい感じ。

14. はじまりのla

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

両A面シングル。こちらは、まるで安らぎを与えてくれるような優しいバラードナンバー。力強さも溢れてくるけれども、 どこかしら有機的というか、生を感じさせるサウンドと歌声に、ホッとさせられる。吉田美和の持つヴォーカルの包容力を感じますね。

15. 初雪 ~ENDING THEME~

作詩:吉田美和 作曲:中村正人/吉田美和 編曲:中村正人 produced by DREAMS COME TRUE

弾むピアノと口笛をバックに、まるで童謡のような優しさと温かさで聞かせてくれるポップチューン。 吉田美和の描くシチュエーションに、想像力が掻き立てられますね。小曲ながら、アルバムをいい感じに締めてくれました。

[DISC 2:DVD]

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13th Album『THE LOVE ROCKS』● ' 06/2/22 release

ドリカム、前作「DIAMOND15」から1年4ヶ月ぶり、13枚目のオリジナルアルバムを発表。 「愛がRockする」ナンバーを中心に、じっくりと力強い曲を多数収録。オープニングでゴスペル風のコーラスワークでダイナミックに聞かせてくれたと思ったら、 クールでグルーヴィーなチューン、ストレートなバラードナンバー、ボッサやラテン、コミカルソングなど、結局いつものドリカムが詰まっているわけです。 その世界にすっかりと呑み込まれますね。既発シングル曲は、すべてアルバム用に仕様変更されては、スケールアップ。その中でも、 やっぱり「何度でも」の存在感は光っている。発表された当初は、そこまでスポットに当たっていなかったように思うけれども、この先、何年もドリカムにとってかけがえのない曲に成長していきます。 さて、初回限定版は、DVDとの2枚組仕様。このDVDがまたすごくて、100分以上の映像で、このアルバム「THE LOVE ROCKS」の世界をたどったメイキングを見せてくれます。 こだわりにこだわったレコーディングシーンや歌録り、PVの撮影模様など、とことん裏側に迫っています。

1. 愛がROCKするテーマ

作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

アルバムのオープニングを飾るインストナンバー。どっぷりビートとコーラス、特に吉田美和のダイナミックなヴォーカルが入ってくると、やっぱりすごい力を感じるね。 さらにスクラッチの音も入ってきては、よりリズミカルになって変身。

2. PROUD OF YOU

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

クラップハンズのリズムでダイナミズムを感じるナンバー。ゴスペルをベースに、アコースティックギターの味付けが優しい歌詞と見事に絡み合う。 大きくみんなで合唱したくなるね。相手のことを尊敬することの大切さをあらためて知ることができます。

3. また「つらい」が1UP

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

タイトルとは裏腹に、自分とクールでグルーヴィーなサウンドで、かっこいいじゃないですか。 キャッチーなんだけれども、スパイスを加えてくるブラスがまた、いい感じですね。素直な気持ちを伝えられない主人公のことを歌っていますが、うんうん、わかると共感しそうな世界だ。

4. めまい

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

ストレートなバラードナンバー。落ち着いた雰囲気の中で、吉田美和のヴォーカルがどこまでも伸びやかに広がっていく様がいい感じだね。 花吹雪がお似合いのシチュエーションの中で展開する切ない歌詞を聴くと、こっちもクラクラとめまい。

5. JET!!! ~album version~

作詩:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:中村正人

「何度でも」に続くシングルナンバーは、両A面でのリリース。 こちらは、グルーヴィーなビートでポップに聞かせてくれるナンバーです。4つ打ちのビートがソウルフレーバーも届けてくれる。 タイトルよりかは落ち着いた感じかな。歌詞はさらりと、タイアップが付いているからか、「チョコレート」なんて登場しています。 とにかく恋愛真っ只中のウキウキワクワク感が歌詞から伝わってきますね。

アルバムでは、よりいっそうディスコフレーバーを出したイントロが引き込んできます。

6. 哀愁のGIジョー

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

オープニングでダバダバ歌うので、少々「男と女」な雰囲気を出したかと思えば、 なるほどボッサなテイストで、軽やかまったりと聴かせてくれます。謎のフィギュア、GOジョーについて歌っています。こういう世界観、随分と生活感が溢れていて、面白いな。 最後は別れというのが、さらに切ない物語です。

7. SUNSHINE ~album version~

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

両A面シングル。こちらはラテンモードでどっぷりどっぷりと熱く攻めてくるグルーヴィーなミディアムチューン。 まさしく直射日光を浴びるかのような、ギラギラしているナンバーだね。サビの韻を踏んだ歌詞がリズミカルでいい感じです。

アルバムでは、ラストにラップが付け足されて、よりラテン熱を感じる幕です。

8. ていうか

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

タイトルがまさしく、吉田美和な感じだね。ていうか、こんなにポップな楽曲に乗せて、よくある恋愛シチュエーションをリアルに描き出す。 実は、あなたのことが好きというオチはよくあるパターンだけれども、そこまでの流れをコミカルに聞かせてくれます。

9. WIFEHOOD ステ奥伝説 PART1 ~主婦の精 妻の精~

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

こちらもまた、吉田美和ワールド。主婦の気持ちを歌ったポップチューンです。 要は、料理を作るのがだんだんと面倒臭くなってきたなぁ、と思う歌ですよ。息抜き的な1曲。

10. ウソにきまってる

作詩:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:中村正人

グルーヴィーな4つ打ちで聞かせるナンバー。曲はとってもクールでかっこいい。 歌詞が真相にまで至っていないから、その解釈はリスナーに委ねられていますね。女の子たちの間での会話っぽいんだけれども、どうなんでしょうか。ラストのコーラスは、かっこよかった。

11. 空を読む ~album version~

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

しっとりと聴かせるイントロのピアノに、うっとりしてしまうバラードチューン。 吉田美和の芯の太いヴォーカルと前に出る中村正人のバックコーラスが、この曲のたくましさを演出する。 サビとメロの繰り返しという単純構成なのに、随分と大作感が出ているのは、サウンドの美しさなんだろうな。力のある曲です。

12. 何度でも ~album version~

作詩:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:中村正人

前作アルバム「DIAMOND 15」を経て、次なるステージへと向かうドリカム。シングルはストレートに、前向き応援歌をダイレクトにぶつけてきます。 とにかく、必死になってもいいよ、頑張ろう、という気持ちが言葉に、音に乗って届けられてきます。もしかしたら、その次に変わるかもしれないじゃないか。希望を感じさせるね。そう、叫べ。

アルバムでは、イントロを若干伸ばして。サビではコーラスを厚くしてきました。

13. SPOON ME, BABY ME

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

M-1と対をなすような、アンサーソング的なアルバムのラストを締めるナンバー。どっぷりビートがぐっと押し寄せてくる、力のあるミディアムグルーヴチューン。 愛に満たされていく様子を、どっぷりと伝えてきます。なんだか不思議な曲だな。そして、後半では躍動感を増して、アップテンポに変身しては攻めてきました。

[DISC 2:DVD]

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14th Album『AND I LOVE YOU』● ' 07/12/12 release

Dreams Come Ture、14作目のオリジナルアルバム。こちらがまた、ちょっと大変な作品で、制作途中で吉田美和の夫が亡くなり、制作に遅れが生じる出来事がありまして。 なかなか空気が重たくなってしまった印象の作品という感じですか。シングルはとってもポップに華やいでいるけれども、 「もしも雪なら」「今日だけは」「大阪LOVER」「きみにしか聞こえない」「ア・イ・シ・テ・ルのサイン ~わたしたちの未来予想図~」「またね」と、多くのシングルが収録されていて、 カップリングも惜しみなく入っています。 タイアップもたっぷりついていて、まるでベストアルバムのような作りだね。それゆえ、オープニングナンバーとエンディングのナンバーで挟んでは、すべての気持ちを 「あなたを愛している」という思いで、ぶつかってきたような作品。 初回盤は、ビデオクリップなどを収録したDVDをつけての2枚組&特殊ケース仕様となっております。

1. a little prayer

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

アルバムの冒頭は、コーラスが印象的な小曲。1分半の曲なのに、濃いんだ。 そして、ゆったりとグルーヴが放たれて、ブラスも加わって、ファンクな要素も見せてくる。そこに吉田美和の思いをぶつけてくるんだな。歌詞とヴォーカルが広がっていきます。

2. ア・イ・シ・テ・ルのサイン ~わたしたちの未来予想図~

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和 編曲:中村正人

未来予想図シリーズ第3弾の登場だ。今回もじっくりどっしりとバラードナンバーで、訴えかけてくるようだ。 1組のカップルの物語。ヘルメットをぶつけたり、ブレーキランプを点けたりと、2人だけがわかるサインを描きながら、さらに2人の未来へとつながっていく。 未来予想図はまだまだ途中。その歌詞をドラマティックに盛り上げるサウンドも素敵に大人なんだな。 「II」から結構時間は経っているけれども、よくこういう世界を描けるよな。さすがは吉田美和です。

3. 大阪LOVER -ALBUM EDITION-

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和 編曲:中村正人

ドリカムが大阪をテーマに、歌を作ったよ。4つ打ちビートでノリを出しまくり。キャッチーさも飛び抜けているし、これは随分と本気です。 ちょっとぎこちなさのある大阪弁を歌詞に組み込んでは、元気いっぱいに歌う吉田美和が印象に残ります。東京と大阪の遠距離恋愛をしているカップル。 彼氏との再会を喜びいっぱいで表現する1曲です。なかなかパンチがあって、ドリカムの新たな代表曲にもなったんだじゃないかな。

アルバムでは、エンディングでアカペラを少々聞かせてくれます。

4. アピール

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和 編曲:中村正人

ゆったりと聞かせてくれるミディアムチューン。この曲、中村正人が本気を出すかのようなベースの音がポイントだね。 ちょっと切なく、ちょっとクールなサウンドが印象深い。歌詞の方はというと、片思いの主人公。ストレートに言いたいけれども、言えないからアピールするというお話。 最後のセリフがまた、ドラマを生むんだな。

5. サヨナラ 59ers! -ALBUM VERSION-

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

どっぷりグルーヴで聞かせるトラック。少々ラテンのノリで、ダブを彷彿とさせる濃さを放つベースが訴えかけてくるようだ。 59ersって、てっきり1959年踏まれの人のことかと思いきや、号泣の「59」だそうで。とにかく、泣きに泣いて泣き明かす1曲。間奏はテンポアップして、 より一層ラテン熱をぶつけてきました。

6. CARNAVAL ~すべての戦う人たちへ~

作詩:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:中村正人

こちらはタイトルそのままカーニバルのようなテイストで、ラテン熱をぶつけてくる。 ホイッスルも飛び交って、お祭り騒ぎ。パーカッションのリズムもアグレッシヴに、チャチャチャと盛り上がります。この勢いの余韻をうまく残しての展開。

シングルでは、サクッとカットアウトのバージョンになっています。

7. NOCTURNE 001

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

ゆったりまったり、落ち着いたトーンで聞かせてくれるミディアムチューン。 ちょっと上品というか、大人ムードのあるアレンジは、どこか1980年代風の洋物テイスト。後半では手拍子も加わって、ちょっとリズミカルに。

8. きみにしか聞こえない

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

ドリカム、シングルでバラードをリリース。シンプルなテイストを出して、じっくりと訴えかけてくるように。メロディの構成がいつもと違うので、 なんか不思議に感じてしまうね。ラストは大合唱コーラスで大円団。吉田美和のヴォーカルにやられてしまいますな。

9. 今日だけは -ALBUM VERSION-

作詩:吉田美和 作曲:中村正人/吉田美和 編曲:中村正人

ポップさ爆発の痛快チューン。友情ソング。伸び伸びしたサウンドに乗せて、離れてゆく友への応援歌。 シチュエーションとしては、相手への餞だね。でも、テーマは「永遠のなかよし」だそうで。

アルバムでは、カットアウトバージョンで聞かせてくれます。

10. UNPRETTY DAY!

作詩:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:中村正人

随分とブラック要素が強いトラックでびっくりだ。じっくりどっぷり、グルーヴを投入しては、クールに展開するミディアムチューン。 とにかくついていない、なんて最悪なんだと嘆く歌。ブラスも響き、かなりファンキーグルーヴで超絶クールなサウンドに拍手。 サビでの音も一瞬、EW&F「Boogie Wonderland」ぽくていいな。

11. またね -ALBUM VERSION-

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

コーラスが眩しくて、とっても華やかに繰り広げられるナンバー。旅立つ相手に対して、贈る歌。悲しくなんかないよ、という気持ちをストレートに伝えたい。 けれども、なかなか思いを言葉にでいない。でも、シンプルに「またね」と一言。3文字に込めた思いを送ります。

12. もしも雪なら

作詩:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:中村正人

ドリカムの冬の歌。シャンシャンと鈴の音を鳴らして。クリスマスムードたっぷりなんだけれども、 マイナー調のメロディがせつなさと悲しさを呼び起こす。あなたに会いたいと言えない、おまけにあなたは他の誰かのものって、これまたシチュエーションが複雑なんだな。 とにかくアンハッピーな歌で、ドーンと重たくのしかかってきます。色々な意味で強烈な1曲だ。

13. AND I LOVE YOU

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和 編曲:中村正人

吉田美和が、末田健に向けて歌った歌だね。素直な気持ちで、最愛の人を亡くした思いを、ストレートに歌にします。 会えないけれども、いつかまた、向こうで会いましょうという思いを、アコースティックサウンドに乗せて、聞かせてくれます。涙。

[DISC 2:DVD]

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15th Album『DO YOU DREAMS COME TRUE?』● ' 09/3/21 release

ドリカム、デビュー20周年を記念してのオリジナルアルバムを発表。「夢を実現していますか?」というタイトルも決まったね。 シングルナンバー「MERRY-LIFE-GOES-ROUND」「TRUE, BABY TRUE.」「連れてって 連れてって」「GOOD BYE MY SCHOOL DAYS」など、コンスタントにリリースしては、 よりポップさに磨きがかかっている。20年、常に進化し続けている感じがしますね。また、初めてセルフカバーを披露しているけれども、もうドリカムのオリジナルになっています。 とことん夢と希望が詰まった全12曲をお届け。 そして、今回はさらに特別に、通常盤以外に限定盤を2種も用意。1つはビッグヒットを記録したベスト盤「THE SOULS」の第2弾。「the Monster」以降に発表したナンバーからの収録なんだけれども、 う~ん、少々物足りなさを感じるな。確かに収録されている曲はどの曲もヒットしているんだけれども。インパクトに乏しさがある。 もう一方は、冬のライブ「WINTER FANTASIA 2008」を収録したDVDをパッケージ。大会場でのパフォーマンス、こちらの方は見応えがあります。

1. a song for you ~opening theme of dydct?~

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和 編曲:中村正人

アルバムのオープニングを飾る小曲。ピアノのみをバックに、吉田美和が歌います。また、悲しみが残っているかのよう。 でも、そこから前に向かっている感じが伝わってくるね。

2. MERRY-LIFE-GOES-ROUND

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和 編曲:中村正人

「AND I LOVE YOU」後のリリースとなるシングルナンバーは、デビュー20周年に向けての第1弾で両A面でのリリース。 こちらは、どっぷりビートのミディアムチューン。ゆったりゆっくりでもいいから前へと進もうという気持ちにさせてくれる。吉川忠英がバンジョーで参加していて、 カントリーな優しさが伝わってくる。もう一度、生まれ変わって生きてゆくのです。

3. 連れてって 連れてって

作詩:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:中村正人

グルーヴィーな打ち込み。そこにエッジを効かせてギターを投入して、アグレッシヴなテイストを出してくるドリカムのシングルナンバー。 なかなかビートにパンチがあって、それでいてクールなんだな。なるほど、Pay Money To My PainのPABLOが参加しているとは、これまた面白いコラボだね。 最後のパートの持っていき方が、独特です。

4. TO THE BEAT, NOT TO THE BEAT

作詩:吉田美和 作曲:中村正人/吉田美和 編曲:中村正人

どっぷりビートを加えて、聞かせるR&B調のミディアムグルーヴチューン。 ピアノの音がポイントになるね。クールなないが押し寄せてきます。そして、サビではちょっとレゲエな雰囲気も出す。なかなかかっこいい曲だ。

5. あぁもう!!

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和 編曲:中村正人

タイトル通り「あぁもう!!」と。なんかすごいな。ヒューマンビートボックスよろしくな声からスタート。ラテンビートでアグレッシヴに。 ブラスが吹き荒れては、パッション溢れる吉田美和のヴォーカルが広がります。あなたに釘付けだという思いをストレートにぶつけてきます。

6. 大っきらい でもありがと

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

青山テルマに提供したナンバーのセルフカバー。なんでも提供曲をセルフカバーするのは初めてだというドリカム。 まぁ、最初から最後まで、ドリカムテイストにしっかりと染まって聞かせてくれますね。 1990年代諸島のようなアレンジで、瑞々しさを提供してくれます。ドラマティックな仕上がりで、最後までじっくりと聞かせてくれます。

7. サヨナラメーター/タメイキカウンター

作詩:吉田美和 作曲:中村正人/吉田美和 編曲:中村正人

これまた、パンチの効いたサウンド。ドラムンベースにビッグバンドを加えて、唯一無為なドリカムの世界が誕生。 なので、音が濃すぎて、あまり歌詞の内容が入ってこないんだな。とにかく恐ろしいほどにアグレッシヴで濃厚な1曲だ。

8. TRUE, BABY TRUE. -EXTENDED VERSION-

作詩:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:中村正人

4つ打ちビートがクールに世界を作り上げるアップチューン。 どんな気持ちも明日へとつなげる。とにかく泣いて泣いて、涙を流して素直になろうと。「何かを笑うとは何かを作るサイン」という歌詞も、 説得力のある吉田美和の言葉ですね。

アルバムでは、エクステンデッドバージョン。間奏を長くしては曲の世界へと没頭させます。

9. MIDDLE OF NOWHERE

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

どっしりビートがR&Bテイストを感じさせるけれども、みるみる元気な味付けで、さすがドリカムなナンバーに仕上がっています。 ブラスやコーラスも加わっては、華やいで。まだ道半ばだけれども、前へ前へと進む気持ちを届けてくれる。間奏での変拍子を経て、ラストサビはもうみんなで1つになる感じ。

10. ALMOST HOME

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人

アンビエントなテイストで、まったりまったりと。壮大でおおらかな雰囲気を出しては、朗らかに。 途中からどっしりロックテイストを出して、力強さを出してきた。サビはまた優しく、柔らかく。どこかしら1970年代のフォークソングな味を感じさせますね。 サビ前に「TOKACHI」と、十勝コーラスを加えて来るところは故郷思い。さらに転調×3のクライマックスがたまらない。

11. GOOD BYE MY SCHOOL DAYS

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和 編曲:中村正人

ドリカム、卒業シーズンにぴったりなシングルナンバーは、吉田美和が高校時代に書き上げていたというなんかものすごい1曲。 この曲をすでに高校時代に作っていたとは。その吉田美和のナンバーを、ドリカムがカバーするという名の下で、今回は発表にこぎつけたそうです。 「蛍の光」で幕開け。4つ打ちビートを投入しては、ポップな仕上がりで聞かせてくれます。

12. a love song

作詩:吉田美和 作曲:中村正人/吉田美和 編曲:中村正人

明るさたっぷりなイントロで、アルバムのラストを締めるナンバーは、オープニングナンバーと対をなすかのような曲です。 シンプルなのに、どこかしら寂しさを感じさせる歌詞。もう一度出会ったら、すぐに応えられるか、答えられるか。どこかしら迷いを出した歌詞が印象的ですね。

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