album

2nd Album『Diger Masallar』● '11/2/28 release

トルコのバンド、MODELの2枚目となる作品。やはり、アジアとヨーロッパの間に位置する地域柄、エスニックな雰囲気を漂わせる楽曲が多く感じられます。 このMODELも、ロックサウンドを軸に、エレクトロな音も投入して、時代に沿った音を聞かせてくれます。 女性ヴォーカルの抑揚あるパフォーマンスもポイントが高いですね。 とにかく、トルコならではの音使いで、振り幅も大きく、バンドの可能性を十二分に引き出した作品ですね。ゴシック的な面もあり、ヘビィな音も様になっている。 また、アコースティックな音使いも、なかなかカッコよく、聞いていて楽しいです。

1. Buzdan Sato

Soz - Muzik:Can Temiz

イントロからエスニックな雰囲気を纏って、妖しさたっぷり。 その後はどっぷりとプログラミングビートをまとって展開。激しさと軽やかさが交差したトルコロックで魅了してきます。 Fatamaのヴォーカルも、いろいろな表情があって面白いね。

2. Sey…Belki!

Soz - Muzik:Can Temiz

ギターの激しさと、エレクトロな煌めきが交差するイントロからスタート。 その後も、どっぷりビートとベースのラインをたどり、クールなポップロックで歌い上げる1曲。 独特の軽やかさ、東洋と西洋の間に位置するトルコならではの要素で魅了してきます。

3. Degmesin Ellerimiz

Soz - Muzik:Can Temiz

エスニック要素たっぷりの6拍子ナンバー。 本編では妖しく、切なく、幻想的な世界を舞う。 ヴォーカルも情熱的に、サビでの激しさも力強くてかっこいい。バックの音もとってもダイナミックです。

4. Sana ne?

Soz:Can Temiz, Fatma Turgut Muzik:Can Temiz, Askin Colak

デジロックとエスニック風味が交差するヘビィなミディアムチューン。 Aメロのヴォーカルが面白い展開を見せる。ここはかなりインパクトがありますね。 Cメロの妖艶な音を響かせるパートが、とってもかっこいいんだな。

5. Pembe Mezarlik

Soz:Can Temiz Muzik:Can Temiz, Serkan Guruzumcu, Fatma Turgut

渋さを出したバラードナンバーは、ジャジーな雰囲気を出して、おしゃれに決めてきました。 進むにつれて力強く、ヴォーカルがヒートアップ。バックの音もどっしりバンドサウンドで聞かせてくれます。 サビのファルセットがいい味を出しているね。

6. Bir Melek Vardi

Soz - Muzik:Can Temiz

イントロの華麗さとヘビィな音の絡みが唯一無二の世界を作る。 その後は、どっしりと深い音をじっくりと聞かせてくれる展開。なかなか壮大な展開で、すごいな。 おどろおどろしいのに、しなやかさを感じさせるところが、このバンドのうまいバランスだろうね。

7. Benim Tatli Kanserim

Soz - Muzik:Can Temiz

エスニックロックと言わんばかりに、華やかさとヘビィな音をぶるけてくる。 Bメロでささやくような歌い方から、サビでの訴えかけてくるような展開など、ヴォーカルパフォーマンスに釘付けになるね。

8. Karadul

Soz:Can Temiz Muzik:Can Temiz, Fatma Turgut

イントロのギターがまた、怪しいこと怪しいこと。 ヴォーカルが入ってくると、軽いテイストのロックが展開。 力強く訴えかけてくるサビを畳み掛けてくるナンバー。ただ、他の曲に比べると、ちょっとインパクトに欠けるかな。

9. Curusun Gelinligim

Soz:Can Temiz Muzik:Askin Colak, Can Temiz, Fatma Turgut

イントロでしなやかな音を響かせては、妖しさいっぱいに引き込んできます。 その後はどっしりと音を入れてくるミディアムロックチューン。 ヴォーカルは軽やかさを出して、繊細さを出したナンバーに仕上がっていますね。

10. Makyaj

Soz - Muzik:Can Temiz

始まりはアコースティックギターとともに、フォーキーなテイストで。 その後も、ギターやパーカッションなど、アコースティックなテイストと、エスニックテイストを盛り込んで聞かせてくれるミディアムチューン。 こういう時には、やっぱりヴォーカルが生きてくるね。深い味わいを感じさせます。

11. Yalnizlik Senfonisi

Soz - Muzik:Sezen Aksu

どっしりとした音から入っては、ゴシック要素を前面に出してくるロックナンバー。 これは、かなり激しいイントロ。って思っていたら、イントロだけでこのテイストはおしまい? 呆気に取られて、始まったのはフォーキーな音とヴォーカル。あぁ、なるほど、次第に音数が増えてゆき、ダイナミックになっていくんだね。

12. Degmesin Ellerimiz (Akustik)

M-3のアコースティックバージョン。ギターの音が軽やかに、鮮やかに。サビでの勢いもそのままに、音が柔らかいのに鋭さが伝わってくる。 このバランスにやられますね。なかなか、かっこいいアレンジに仕上がっています。

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