solo
●1st Album『Ten Feet High / Andrea Corr』● '07/6/22 ('07/6/27 on Japan) release
アイルランド出身の4人兄妹バンド、The Corrsの末っ子、Andreaがソロアルバムを発表。The Corrsがしばらくお休みというタイミングでのリリースで、アルバムをドロップ。 とにかく驚きなのは、The Corrsとは全く別物ということ。ソロだからこその、自分だけがやりたいことを体現したアルバムですね。 冒頭からのどっぷりエレクトビートもそうだし、シングルにもなった「Shame On You」の4つ打ちビートだったりと、ここまで違ったサウンドで突き抜けてくると、もう面白さしかないね。 もちろん、じっくりバラードやミディアムチューンの優しさは、The Corrs路線を感じさせるけれども、いやぁ、やっぱりAndreaが自由に歌を楽しんでいるのが伝わってきます。 プロデューサーのNellee Hooperの力も大きいね。カバーチューンもあって、大満足のソロデビュー作。 日本版はボーナストラック1曲、そしてCD-EXTRA仕様となっております。
1. Hello Boys
Produced by Nellee Hooper Written by Andrea Corr
イントロからびっくりだね。歌が始まると、さらにびっくり。のっしりどっしりとしたサウンドをバックに歌い上げる、エレクトロチューンなわけですよ。 歌詞の世界も官能的。娼婦の館のマダムのお話ということで、Andreaのヴォーカルも、どこかしら妖しさを醸し出してきます。
2. Anybody There
Produced by Nellee Hooper Written by Andrea Corr
ピアノが優雅にリズムを刻んでは、ドラムも呼応するかのようにどっしりと聞かせる伸びやかなミディアムトラック。 歌詞の内容は、失った母、そして残された父について、娘の視点から描いているそうで。寂しさを感じさせない作りとなっています。
3. Shame On You (to keep my love from me)
Produced by Nellee Hooper Written by Andrea Corr
シングルナンバー。優雅に響き渡るAndreaのヴォーカルは、The Corrsそのものを彷彿とさせるけれども、サウンドは瑞々しく煌びやかなダンストラックなわけですよ。 大サビに行くまでに助走をつけては、しっとりと。サビに入るとどっしりと力強さを増しては、ビートも脈打つアグレッシヴなトラックへと変身。
4. I Do
Produced by Nellee Hooper Written by Andrea Corr
イントロのオルゴールの音が夢見心地な雰囲気にさせるポップなナンバー。 そのまま、ドリーミングな音使いで聞かせてくれます。ストレートにあなたが好きという思いを伝えてきます。蓋を開けてみると、意外とシンプルな曲かもね。
5. Ten Feet High
Produced by Nellee Hooper Written by Andrea Corr strings arrangement by Anne Dubley
アルバムのタイトルチューン。何はともあれ、ストリングスの力がハンパないんだ。どっしりと聞かせては、かっこいい仕上がり。 さらにサビではピアノも加わって、The Corrsらしい音の味付け。繊細かつ大胆に聞かせてくれます。でもって、内容は別れの歌なんです。切なさが出まくっているじゃないですか。
6. Champagne From A Straw
Produced by Nellee Hooper Written by Andrea Corr
リズミカルなビートは、どこかしら南国気分にさせてくれるナンバー。サビは一気にカリビアンハイにさせてくれますね。 もう斬新かつ大胆な音使いにびっくりなんだな。ブラスにパーカッションにと、盛り上げてきます。
7. 24 Hours
Produced by Nellee Hooper Written by Andrea Corr
がっつりロックな音で、力強さをアピールしてくる鮮やかな曲。 あなたに愛されるんだったら、何をしてもいいくらいな主人公。恋の力、愛の力はすごいな。音、歌詞、ヴォーカルが見事に合わさった1曲です。
8. This Is What It's All About
Produced by Nellee Hooper Written by Andrea Corr
アコースティックな音が優しく染み渡るように、心地よく聞かせてくれるバラードナンバー。 途中からはリズムが変わって、ボッサタッチになったりと、変化を楽しむ1曲でもあるね。こちらもラブソング。あなたと私の愛こそ大事なんですよ。
9. Take Me I'm Yours
Produced by Nellee Hooper Written by Chris Difford, Glenn Tilbrook
Squeezeのカバーチューンということで、一気に1980年代へと連れ戻してくれるようなアレンジに拍手だね。 オリジナルは1979年のヒット曲だそうで。こういう意外性のあるカバーが、とってもインパクトになります。それに加えて、このアレンジに拍手ですよ。
10. Stupidest Girl In The World
Produced by Nellee Hooper Written by Andrea Corr
ロックなバンドなサウンドがどっしりと染み込んでくるミディアムチューン。The Corrsにも通じるような音使いもいい感じだ。 愛したあなたに振り回されても、まだあなたに夢中なダメな私を歌います。いい感じにこのサウンドがスパイスとなって刺してくるね。
11. Ideal World
Produced by Nellee Hooper Written by Andrea Corr
アルバムのハイライトとなる曲。アコースティックギターの音に、ストリングスも加わっては、優雅な風を吹かせています。 それぞれの主人公が持つ、それぞれの世界を歌い上げるAndreaです。理想の世界に近づくための努力。まだまだ遠いけれどもね。
12. Shame On You (to keep my love from me) Radio Edit
Produced by Nellee Hooper Written by Andrea Corr additional production and mix by Jeremy Wheatley for 365 Artists at Twenty One Studios, London
Radio Editでは、もう初っ端からビートを打ち込んでくるアグレッシヴなスタイル。 なるほど、こちらのバージョンの方が一気にリスナーを鷲掴みにしてくるようだね。
13. Amazing
Produced by Nellee Hooper Written by Andrea Corr
ピアノでしっとりと、バックで奏でながらも、Andreaが伸び伸び心地よく歌い上げる1曲。あなたの素晴らしさを大いに歌い上げるラブソング。 サウンドは抑えめながらも、歌詞の通りの気持ちが伸び伸びと広がっていきます。
CD-EXTRA. Hello Boys (Acoustic Piano Live)
Produced by Nellee Hooper Written by Andrea Corr
ホールに1人、Andreaがピアノを弾きながら歌を聞かせてくれます。しっとりと、繊細に。
CD-EXTRA. Shame On You (Acoustic Piano Live)
Produced by Nellee Hooper Written by Andrea Corr
激しかったナンバーが、ピアノでしっとりと。それでも繊細さを持つAndreaのヴォーカルが美しく響き渡るわけだ。
●1st Album『Dream of You / Sharon Corr』● '10/9/13 release
アイルランド出身の4人兄妹バンド、The Corrsの長女、Sharonがソロデビュー。The Corrsでは、優雅にヴァイオリンを弾き、はたまたコーラスとしてAndreaをバックアップしては魅了してきましたが、 今回はその延長を行くような優雅な作品となっています。トラディショナルなナンバー、自作曲、そしてカバーなど内容盛り沢山。また、ゲストとのコラボレーションも香ばしいね。 特にギタリスト、Jeff Beckとの共演は、インストながらヴァイオリンとギター、両者の魅力ばガチバチ伝わってきます。 スペインの歌手、ALEX UBAGOとのデュエットナンバーも優しさに溢れていますね。 とにかく、いろいろな魅力と可能性が詰まったアルバムですね。長女ならではの安心感も伝わってきます。
1. OUR WEDDING DAY (INSTRUMENTAL)
Traditional Produced by Billy Farrell
トラディショナルナンバー。アンビエントなサウンドの中を泳ぐように、ヴァイオリンの音色が優雅に響き渡る。深いのに、とても心地よいんだな。
2. EVERYBODY'S GOT TO LEARN SOMETIME
Composed by James Warren Produced by Billy Farrell
The Korgisのカバーナンバー。こちらもどっぷと打ち込みを使用しては、優雅にSharonが歌を聞かせてくれる。 アンビエントなテイストも、優しく語りかけてくるような、ヴォーカルが際立つね。もちろん、ヴァイオリンの音色もいいんだな。
3. IT'S NOT A DREAM
Composed by Sharon Corr Produced by Billy Farrell
The Corrsに通じる優しいバラードナンバー。伸びやかなサウンドと、Sharonのヴォーカルが心地よく響き渡っては、包み込んでくれるかのようだね。 サビでの優雅さ、コーラスも合わせて、とっても清々しいんだな。
4. MNA NA hEIREANN (INSTRUMENTAL) featuring JEFF BECK
Composed by Sean O'Riada Produced by Billy Farrell
アイリッシュミュージックのインストカバー。そして、これがまた、すごいぞ。Jeff Beckのギターをフィーチャーしたコラボナンバーです。 最初はSharonのヴァイオリンが優雅に、そしてギターが泣きをもたらすんです。全体的にも心地よさを届けてくれるカバーになるね。
5. BUENOS AIRES featuring ALEX UBAGO
Composed by Sharon Corr Produced by Billy Farrell
こちらはスペインのシンガー、Alex Ubagoとのデュエットナンバー。優しくもメランコリックなギターの音色に酔いしれながら、 2人のハーモニーを思う存分に味わえるバラードです。ヴォーカルで勝負というよりかは、曲全体を味わうような感じだね。
6. SO LONG AGO
Composed by Sharon Corr Produced by Billy Farrell
しっとりアコースティックなナンバー。優しい音、ギターの音をはじめ、ストリングスが包み込んでくれる始まり。 なんて、油断していたら、サビでどっしりとバンドサウンドで聞かせてくれた。一気に力強さを出してきたね。Sharonのヴォーカルが奇異持ちがいいくらいに伸びやかです。
7. SMALLTOWN BOY
Composed by Steven Bronski, Larence Cole, James Somerville Produced by Billy Farrell
こちらはBronski Beatのカバー。どっしりと重みを加えて、Sharonのヴォーカルを聞かせてくれます。 その声を、そのヴァイオリンの音をストレートに、ダイレクトにぶつけてくる。繊細かつ大胆な進行がいい感じだね。
8. COOLEY'S REEL (INSTRUMENTAL)
Traditional Produced by Billy Farrell
これまたトラディショナルナンバー。Sharonのヴァイオリンの軽やかな音色を思う存分に味わえるインストチューンです。 ケルト+カントリーな感じで、アレンジもなかなかこだわりを出してきましたね。
9. BUTTERFLIES
Composed by Sharon Corr Produced by Billy Farrell
優しさたっぷりのバラードナンバー。ピアノの音をメインに展開。 そして、Sharonのヴォーカルがタイトルの如く、華麗に舞います。この曲は、声とピアノのみという構成で勝負です。うっとりと曲の世界へと引き込んできます。
10. DREAM OF YOU
Composed by Sharon Corr Produced by Billy Farrell
こちらもじっくりバラードナンバー。Sharonのヴォーカル、そこに合わせてのコーラスが優しさを添えてくる。 サビではガッツリバンドサウンドで力強く聞かせてくる。あなたのことを思うも叶わぬ思いを訴えかけてくるような切ないナンバーですね。
11. REAL WORLD
Composed by Sharon Corr Produced by Billy Farrell
シリアスな音使いに、ハッとさせられるようなバラードチューン。ストリングスとピアノのストリングス感もキリッとさせますね。 2番からはアコースティックな音を加えては、中和してくるけれども、壮大な雰囲気で包み込んでくれるね。
12. LOVE ME BETTER
Composed by Sharon Corr Produced by Billy Farrell
アルバムのラストも自作ナンバー。どっしりと力強い音の中にも、繊細さを覗かせるアイリッシュ/カントリーロックな1曲だね。 かっこよさ、ワイルドな雰囲気で聴く物を虜にさせる。