album

1st Album『スリーアウトチェンジ』● '98/4/1 release

青森県出身の4人組、SUPERCAR初のアルバム。もうね、若さ溢れる勢いに乗って、なんと19曲も詰め込んで来ました。 収録最大時間ギリギリの約80分。なんだ、このロケットスタートは。シングル曲「cream soda」「Lucky」「PLANET」、 そして、後にカットされる「DRIVE」をはじめとして、どの曲も若さがあっていいね。 いしわたり淳治の描く詞の世界も、この時すでに開花しています。若さ、青さがありながら、ギターをフルに生かしてアグレッシヴにかき鳴らすその音が、 大きな力を導き出します。ナカコーとフルカワミキのヴォーカルも、それぞれ曲に合わせて繊細だったりキュートだったり。 10代の結晶がここにある。それ故、シングル曲以外にもガッツリと聞き応えのあるナンバーも多々あって、アルバムラストを飾るナンバー「TRIP SKY」 の約13分という長さも、挑戦を感じる。いやはや、全力投球で聞くものを抑え込み、スリーアウトチェンジにしとめる傑作盤ですね。 ただ、曲数はもう少し削っても良かったかな。

1. cream soda

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

SUPERCAR、記念すべきデビューシングルナンバー。 ノイジーなギターがギュインギュインと響かせるアップテンポロックチューン。 ナカコーのヴォーカルと、いしわたり淳治の歌詞の合わさった力はハンパないね。 とにかく素晴らしい。この時からすでに特別な感じがするね。若さが溢れてエネルギッシュ。かっこいいよ。

2. (Am I) confusing you?

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

どっしりとヘビィな音を聞かせてk、突き抜けて行くアップテンポのロックチューン。 ソリッドで荒削りなサウンドが若々しく、しかしメロディは聞き応えのある流れなんだな。 ナカコーのヴォーカルも、自然と耳に入ってくる。「クリスマス」という言葉よりも、「青い森」に微笑ましさを感じる。

3. smart

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ノイジーなギターが重たくのしかかってくるようなミディアムロックチューン。 エモーショナルな音に比べると、ナカコーのヴォーカルの落ち着いていること。 でも、この音と声とのギャップがSUPERCAR。市の方も彼ららしさを上手く出す。 いろんな意味で、スマートだよね。

4. DRIVE

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

SUPERCAR、待望の4枚目となるシングルは、アルバムからのカット。 アコースティックギターがかき鳴る中、フルカワミキの不安そうなヴォーカルが響き渡るミディアムロックチューン。 なんと、ベース抜きでギターばかりがかき鳴るんだ。なるほど、フルカワミキもヴォーカルに徹していいるんだね。

5. Greenage

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ノイジーな音がどっしりと襲い掛かってきて、 オルタナな雰囲気をぶつけてくるSUPERCAR。濃いのにナカコーのヴォーカルは、あっさり目。 この差がいいのかもね。テーマ自体も、等身大の彼らの雰囲気が出まくっている。

6. u

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

こちらもガッツリヘビィにロックしています。 「会いたくなあれ」という強い思いをそのままぶつけてくるミディアムナンバーです。 後半は、セッションのごとく、音のみでSUPERCARを体現。

7. Autmatic wing

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ゆったりミディアムロックチューン。 かき鳴るギターが時代を表すように。中盤で繰り広げられるナカコーのファルセットがいい感じだね。 それでも、揺るぎないものを感じさせる1曲です。

8. Lucky

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

SUPERCAR、記念すべき2枚目のシングルは、ベースのフルカワミキもヴォーカルと参加して、 ナカコーと素敵な絡みを聞かせてくれるロックチューン。紺の曲がまた、愛しい荒削りな部分が出ていて、 初期SUPERCARらしさを伝えてくるんだ。この先の可能性を示すようなトラックだね。 淡々としていながら、何の変哲もないように思える曲なんだけれども、 何かあるんだよね。2人のヴォーカルの温度差を味わえる1曲。

9. 333

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

フルカワミキがヴォーカルを務める、疾走感溢れるロックチューン。 いいね、まだまだ幼さを残しつつ、かわいいヴォーカルです。時に鋭かったり、時にキャッチーに聞かせたりと、 実はいろいろな面を見せる曲でもあるね。

10. TOP 10

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ポップに弾ける音が元気を表すミディアムロックチューン。 かき鳴るギターに身を委ね、SUPERCARが宙を舞う。 サビ最後で音数が少なくなるところに新鮮さを覚える。ラストのハミングも、実に清々しいね。

11. My Way

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

一変して、アグレッシヴに弾けるロックチューン。 田沢ドラムが暴れています。ナカコーのヴォーカルは伸び伸びしているね。疾走感たっぷりで気持ちがいいです。 まさしく、我が道を行SUOERCARならではのナンバー。く

12. Sea Girl

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

タイトルのごとく、サーフミュージックあたりを彷彿とさせる、 懐かし系サウンドを取り入れてのガッツリロックチューン。 そこにフルカワミキのヴォーカルが響き渡る。人魚姫や浦島太郎をモチーフにした歌詞がいいね。 「大人にはもううんざり」っていうメッセージ、パンチがあります。

13. Happy talking

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

どっしりミディアムロックチューン。 ガッツリサウンドに乗せて、フルカワミキもどっしりとしたヴォーカルを聞かせる。 夜中に繰り広げる会話の楽しさを淡々と歌うというシチュエーションが、温かくもある。

14. Trash&Lemmon

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ジェット気流のごとく、うねりを上げるサウンドが終始飛び交うミディアムロックチューン。 愛に関して、神様に尋ねるというその姿勢が、そのまま曲に表れているね。 サビでの畳み掛けに懇願のイメージが出ています。

15. PLANET

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

デビューから加速続けるSUPERCARの3枚目となるシングルナンバーは、 じっくりと聞かせてくれるミディアムバラードチューン。 ノイジーなギターと、まさかのストリングスの導入で、新たなSUPERCARワールドの誕生だ。 ナカコーのヴォーカルも、どこかしら儚げ。ただ、その奥底には、しっかりとした芯を感じる。「青い森」という言葉がいいじゃないですか。

16. Yes,

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ノイジーなギターが浮遊するかのように、6拍子のリズムが心地よいミディアムロックチューン。 フルカワミキのヴォーカルも、生かされているよね。甘い歌詞も、なんだか雰囲気がいいな。 これだけ濃い仕上がりなのに、ライトに聞かせてくれました。

17. I need the sun

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

どっしりギターロックを聞かせてくれるナンバー。 いしわたり淳治の歌詞のセンスが光る1曲。サビでの重なり具合も幻想的なSUPERCARを生み出す。 そう、素晴らしいのです。

18. Hello

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ノイジーナギターをかき鳴らしては、攻撃的に仕掛けてくるアップテンポのロックチューン。 メロディパートはナカコーが、サビパートはフルカワミキがヴォーカルを担当するナンバー。 サビのフレーズ、若干遅れて入ってくるように聞こえるんだけれども、 これがまたにくい演出で病み付きになるんだ。

19. TRIP SKY

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

アルバムのラストを飾るミディアムロックチューン。 このアルバムをまとめ上げるかのように、ギターが炸裂。 浮かんでは沈んで消えていくように、ナカコーのヴォーカルも真っ直ぐ届けられる。 そして、約13分という大作で締めにかかるあたり、デビュー作としての可能性を思う存分に出しているよね。

2nd Album『JUMP UP』● '93/11/21 release

青森出身の4人組バンド、SUPERCAR待望の2nd Album。先行ナンバー「Sunday People」「My Girl」からもわかるように、 もはや1st Album「スリーアウトチェン」の頃からサウンドがガラッと変わって、美しく瑞々しいサウンドを聞かせてくれるSUPERCARなんです。 一体何があっての、この音になったのだろうか。ソリッドでアグレッシヴなギターサウンドが陰を潜めながらも、 いしわたり淳治の描く詞の世界は健在。ナカコーのヴォーカルも、不思議とスーッと染み渡るように聞かせてくれる。 全体的に、アルバムとしての統一感があるんだよね。 後にシングルカットされる「Love Forever」含めた3枚のシングルを筆頭に、スペイシーな世界を彷彿とさせると共に、 アルバム全体を包み込むノイズの音がSUPERCARのサウンドに新しさを加える。程よい激しさと、ゆったり静かなサウンドのバランスが、絶妙なんだよね。 ますますこの後の作品が楽しみになってしまうな。初回盤は、特殊パッケージ仕様です。

1. Walk Slowly

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

アルバムのオープニングを彩るミディアムロックチューン。 最初はSEとともに淡々と響き渡るナカコーのヴォーカルに不思議な世界を感じる。 その後、サビでギターがガッツリと響きまくっては、ナカコーのヴォーカルもアグレッシヴに。 いしわたり淳治の歌詞も、グサッと刺してくるような鋭さがあるね。

2. Sunday People

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

SUPERCAR、次なるステージへ。シングル「DRIVE」以来となるナンバーは、 もはや1st Albumの頃とはガラッとサウンドが変わったね。 淡々と響き渡る田沢ドラムからは、近未来の雰囲気を感じる。 ナカコーのヴォーカルとフルカワミキのコーラスも、宇宙へ旅立つかのように。 いや、これ、本当にSUPERCARなのか?随分と成長しているよね。

3. Jump

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

アコースティックギターと淡々と響き渡るドラムビート、さらにのっぺりとしたナカコーのヴォーカルが、 あっさりと聞かせてくれる。盛り上がるわけでもなく、盛り下がるわけでもなく。 HIP-HOPのようなスクラッチも入ったり。とにかく淡々と。あぁ、これがSUPERCARのテイストだよね。

4. My Girl

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

「Sunday People」に続くSUPERCARのシングルナンバー。 もう1st Albumの頃のような、ギュインギュインとうねりを上げるギターはここにはない。 そう、優しく柔らかく包み込むサウンドをここでは聞かせてくれるんだ。 ナカコーが語りかけてくるように、温かさが伝わってくるね。まるで映画の一篇を切り抜いたかのような曲です。

5. Wonderful World

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ざっくりアコースティックギターでしっとりサウンドをバックにして、 フルカワミキが歌い上げる。ピコーンピコーンとSF風味も加えて、ワンダフル。 スペイシーなSUPERCARを聞かせてくれました。

6. Love Forever

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

美しく儚いSUPERCARを聞かせてくれるミディアムバラードナンバー。 ピアノの音が儚く響きながらも、どっしりと歩き、その先へ進むSUPERCARの姿があります。 ナカコーのヴォーカルが美しく響き渡ります。 この唯一無二な世界を表現できるのは、SUPERCARだけだよな。アルバムからのリカットナンバーとして、煌きました。

7. Tonight

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

これまたフルカワミキがヴォーカルを務めるミディアムナンバーで、 どっしりとガッツリと、じっくりと聞かせてくれるロッカバラードの仕上がりです。

8. Skyphone Speaker

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

エッジの効いたギターで始まるノイジーなSUPERCARが再登板か。 途中までは音がこもったようなアレンジ。1番のサビが終わると、膜が取り払われたように、 クリアですっきりと。「乱せ」という歌詞と共に、ギターが乱れるような展開がかっこいいんだよね。

9. Low-down (Live Scene)

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

淡々と繰り広げられるトラックをバックに、 ものすごく暗い雰囲気のナカコーのヴォーカル。じっくりと広がっていくというか、ジワジワ広がってゆくような。 しかし、テンションが低くて、パッと盛り上がるような曲ではないよね。 不思議なSUPERCARの世界です。

10. Talk Talk

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

サウンドよりも言葉に耳が行くミディアムチューン。 サビではナカコーのヴォーカルが高くて、かすれた部分が、切なくていいんだな。 どっしりサウンドに乗せた6分半超を堪能。SUPERCARの大きな世界が広がってゆく。

11. Daydreamer

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

トリップのようなSEからスタートしたと思ったら、 美しいサウンドがこれまた広がってゆくバラードナンバー。美しさの出たSUPERCARだね。いしわたり淳治の独特な歌詞が広がる中で、 曲中での咳がインパクト大。 こういう曲でアルバムを締めてくるとは、すごいぞ。

Summer Album『OOKeah!!』● '99/8/21 release

SUPERCARが、なんとアルバムを2枚同時発売。実に勢いに乗っているね。どうやら、これまでストックしていた膨大な曲の中かから厳選された楽曲を2マイに振り分けてリリースされたとのこと。 こちら「OOKeah!!」盤は、これまでのSUPERCARの音を凝縮したノイジーギターのオンパレード。時にディープで、時にアグレッシヴ。 でも、これをやりたいんだという意志が伝わってくるね。若い才能の無限の可能性と、狂気のような恐ろしさを同時に味わえます。 とにかく「OOYeah!!」よりも、とことん濃いです。 初回限定版は、3Dフィルムメガネ付き。ジャケットが飛び出るよ。

1. OOKeah!!

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

アルバムのオープニングを飾るインストナンバーは、エッジの効いたギター音が舞うミディアムトラック。 メンバーの「OK」の声が頼もしさを物語る。ソリッドで鋭さを光らせるアグレッシヴなアプローチがかっこいい。 わくわくさせてくれるね。

2. Sun Rider

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

疾走感たっぷりにエネルギッシュなギターロックが展開だ。 とっても濃く、とっても激しいのに、ナカコーのヴォーカルはどこかしら気だるくて、それでいて冷静さを保つ。 この温度差が病みつきになるね。4人の音がギュッと固まっては、襲いかかってくるようだ。これがバンドの力。

3. Jet Bee Town

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

こちらもギターかき鳴るアグレッシヴなトラック。 前半の音がやけにスカスカした感じだな。中盤からは音が分厚くなって迫力を出してきたので、その前半部分だけが勿体無く感じる。 ナカコーのヴォーカルとフルカワミキのコーラスが音に負けているけれども、サウンドとかしている部分では、SUPERCARらしさを出しているね。

4. SATORI

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ノイジーなギターとアグレッシヴなドラムが暴れながら空気を醸し出す1曲。 オルタナ系バンドのような激しさや歪んだ音を自分たちのものにしては、コアなSUPERCARをお届け。 独自の世界へと連れて行ってくれる。ループしては、弾き飛ばされるギターリフが頭の中を駆け巡る。

5. Flicker

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

音が熱く厚く攻めてくると同時に、ナカコーのヴォーカルも勢いよく放たれる。 メロディパートの頭のフレーズで韻を踏んでは、いしわたり淳治の独特な世界を表す。 キャッチーさも兼ね備えたメロディで、弾け具合にも拍車がかかるね。コンパクトな1曲に仕上がっています。

6. Summer Tune

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

がっつりかき鳴るギターロックチューンなんだけれども、やけに奥の方に音が行っている。 ゴリゴリした音が、波のように押し寄せてくるね。そして、「必要なのは夏だけだ!」という、気合いというかノリというか、 暑さを乗り越えていく。

7. Desperado

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

イントロのギター、っしてドラムがガツンと入ってきては、粘り気のある演奏で引き込んでくるSUPERCAR。 重たくダークでクールな雰囲気を放ち、唯一無二の世界を構築。 狂気と優しさを携えて、どっしりどっしりと進行。真実を受け入れるのも、目を背けるのも当人の自由。 愛を振りまけば花になる。そんな平和な世界を辛辣に歌います。

8. Light Up

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

こちらも疾走感たっぷり。そして、かき鳴るギターがアッパーにうねりを上げ、 曲宙を舞う。英語のように日本語を歌い上げるナカコーが、これまた冷静沈着でかっこいいね。

9. Dive

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

音が軽やかに弾みながらも、それおれの音に力が加わったギターロックチューン。 メロディラインも明るい方向で、ポップな面も垣間見える。サビではファルセットヴォーカルでナカコーの声も溶け込んでいるけれども、 最後のフレーズだけは、まるで昇華していくかのように突き抜けて行った。

10. MIAMI BEACH

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

爆音疾走SUPERCAR。ノイジーギターとエフェクトヴォーカルが、これでもかというくらいに突き刺してくる。 おまけに歌詞を隠すことで、リスナー側の想像力をかき立てる。アグレッシヴに弾けまくって、暴れるエネルギーをダイレクトに感じますね。

Summer Album『OOYeah!!』● '99/8/21 release

SUPERCARが、なんとアルバムを2枚同時発売。実に勢いに乗っているね。どうやら、これまでストックしていた膨大な曲の中かから厳選された楽曲を2マイに振り分けてリリースされたとのこと。 こちら「OOYeah!!」盤は、「OOKeah!!」に比べて、比較的ポップで聴きやすく、それでいてSUPERCAR特有の濃さを出す痛快ロックの詰まった10曲。 フルカワミキのヴォーカルで魅了するナンバーや、ナカコーヴォーカルがほぼサウンドと化した曲など、結構ヴァラエティに富んでいて、面白いね。 実験作的要素もあるけれども、やはりギターロックをドーンといった具合に、勢いを感じさせます。 「OOKeah!!」盤が随分と重みを出している分、こちは軽さを感じられるかな。 初回限定版は、3Dフィルムメガネ付き。ジャケットが飛び出るよ。

1. OOYeah!!

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

アルバムのオープニングを飾るインストナンバー。軽やかながら、 力強いバンドの音をストレートにぶつけてくる、Oh Yeah。かっこいいね。 いろんな可能性を秘めていて、ここからパッと花開いていきそうな曲だ。

2. BE

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ゆったりゆったりと入ってくるから、このまま行くのかと思いきや、一気にノイジーギターをまとって荒々しく攻めてきた。 すごいぞ、SUPERCAR。深い歌詞を淡々と歌い上げるナカコーがクールだね。 後半はとにかく濃い演奏を堪能できます。

3. MOTORBIKE

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

イントロからギターがかき鳴り、タイトル通りに疾走してゆく。 キャッチーさを兼ね備えては、SUPERCARのギターロックが展開。 少年の葛藤が描かれては、バイクに乗って遠くへ遠くへ。若くて青いね。なんだか青春要素たっぷりのナンバーだ。

4. Let's Go Party!!

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

フルカワミキがヴォーカルを務めるナンバーは、バチコンとリズムを打ち込んでは、 どっしりと、それでいて淡々と。やっぱりこのヴォーカルは、夢見心地にさせてくれるよね。 ハイトーンが響き渡ります。このパーティーな感じが、楽しさを醸し出す。最後のドラム1発がポイント。

5. Noman

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ゆったり、まったり、どっしりと。ナカコーも淡々と歌うように。 すべてを「ノー」で答える主人公の話。演奏が渋くて、味が出ているね。SUPERCARらしさをギュッと凝縮させたギターロック。

6. Freshman Head (number 2)

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ノイジーに響き渡るギターがGoodだね。 ナカコーのヴォーカルがほぼかき消されているけれども、それがSUPERCAR。 ヴォーカルがサウンドの一部と化し、どこかしら全体の音がアグレッシヴに攻めてくるロックチューン。

7. IONADISCO

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

いいねいいね、イントロから疾走感が出まくって、駆け抜けてゆく。 かき鳴るギターに、ほとばしるサウンドでノックアウト。縦横無尽に音が走り抜けてゆく。 かっこいいぞ、SUPERCAR。

8. ONE

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

がっつりギターが行きますよ。この曲も、ヴォーカルはほぼ音。 でも、すべての音が集約されていて、とてつもない力を放つ。それがSUPERCAR。

9. Life Goes On

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

まぁ、なんだかんだで生きて行くんです。 Life Goes On。まさしく、その通りです。厚いギターサウンドに乗せて、ナカコーが歌います。 フルカワミキも歌います。そう、生きていることでいっぱいだから、生きていていいのかどうかなんて、どうでもいいんです。

10. HeLP

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

重たくどっしりとした音を、これでもかとぶつけてくるけれども、 どこかしらメロディで訴えてくるような部分もあるね。ここまでソリッドなのに、ソフトな世界観もある。 SUPERCARの不思議なバランス感覚を堪能できる 1曲。

3rd Album『Futurama』● '00/11/21 release

次世代バンドと称されては、つねに注目されるSUPERCARの、3枚目のオリジナルアルバム。 前作のスペシャルアルバムを経ての今作は、過渡期というか転換期というか、シフトチェンジに入った音を届けてくれる。 シングル「FAIRWAY」で大胆に打ち込みを導入して驚かせたと思ったら、続くシングル「White Surf style 5.」で、デジタルサウンドを目指している彼らの勢いがで伝わってきました。 そして辿り着いた今作は、デジタルサウンドをメインに、これまでのギターロックをいい塩梅で加えて聞かせてくれる全16曲。 まったりとしているものから、勢いよく攻めてくるものまで、ベースとしてはこれまでのSUPERCARらしさは出ているんだけれども、 やっぱり音に新しさが加わって、全く違った印象を放ってくる。 正直、いしわたり淳治の歌詞もいいんだけれども、このサウンドに乗ってくると、あまり意味をなさないものになってしまう気がする。 音にこだわる部分と、言葉にこだわる部分と、このころから歪みが生じてきたのかなと勘ぐってしまう。 でも、やっぱりこのアルバムは好きだな。M-10「Karma」からM-11「FAIRWAY」の流れは最高です。

1. Change

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

新たなSUPERCARの全ての始まり。 名は曲を表す。これまでのギターロックにデジタルサウンドを投入しては、変化を図る。 ビートとノイズが絡み合い、力をためては、ゆっくりと放出するかのように。公判ではギターがかき鳴る。 そして、清廉さを保ちつつも、新たなる次元へと誘い込む。

2. PLAYSTAR VISTA

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

淡々と鳴り響くブレイクビーツと軽やかなギター音。 歌が始まると、スペイシーな色を加えては、混沌とした世界を切り開くように、サウンドが広がってゆく。 ビープ音も効果的に。まるで新たなる惑星にたどり着いたかのように、SUPERCARの世界が展開する。

3. Baby Once More

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ピコピコポップな音を投入しては、どっかしらファンキーグルーヴな要素も感じられるナンバー。 音が山あり谷あり増えたり減ったりで、波を作っては寄せては返すように。歌は「Baby Once More」の繰り返しなんだけれども、 ちょっとドラマティックにも映えて聞こえる。

4. White Surf style 5.

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

前作「FAIRWAY」より、さらにデジタルサウンドとギターロックの融合を示すSUPERCAR。 疾走感と幻想的なサウンドで駆け抜けてゆく。時に迫るアグレッシヴなバンドサウンドに、力強さを感じ、波打つナカコーのヴォーカルに吸い込まれる。 キャッチーさとともに、不思議な世界をもたらすSUPERCARの新たな世界が堪能できる。

5. Star Fall

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

まったりゆったり。うねうねビートを携えて、ほんわかフレーバーもたっぷり。 ナカコーのヴォーカルにも浮遊感があるね。サビパートだけは一瞬アップテンポに。 星が降ってくるように。しかし、その後は何もなかったかのように淡々と聴かせてくれるミディアムナンバーです。 この曲、アウトロが目玉かも。歌が終わって、じっくり23分聞かせてくれます。

6. Flava

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

淡いサウンドに乗せて、ナカコーが切々と語りかけるように、ヴォーカルを聴かせてくれる。 しかし、それ以上にいしわたり淳治の歌詞が切ないね。まるで死者を送る歌みたいに聞こえてしまう。

7. SHIBUYA Morning

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

キラキラ眩しいサウンドを放出。ちょっとガムランみたいな音も聞こえるけれども、 すっきりと曲が冴え渡った渋谷の朝ですね。淡々としたプログラミングビートを、周りのサウンドが鮮やかに変えてゆく。

8. Easy Way Out

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ガッツリギターロックを聴かせてくれて、これまでのSUPERCARなテイストを盛り込んだ1曲。 他曲がエレクトロ要素を導入しているのに対して、ストレートにギターロックアプローチ。だからこそ、この曲が突出しているようにも思える。 メロディもキャッチーに聴かせてくれますね。ただ、歌詞にもある「若かったせい」で、過去を傷つけてしまっているようにも感じられるな。

9. Everybody On News

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ピコピコポップなサウンドと、「1、2、3、4」のカウントがキャッチーに仕掛けてくる1曲。 こちらもどこかしら、インディアン/ガムラン/エスニックテイストを投入して、つかめるようでつかめない、 得体の知れない曲になっているね。

10. Karma

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

このアルバムの中で、一番の名曲と呼び声の高いナンバー。 エッジを効かせたギターと打ち込みビートの融合が、極上の時間を作り上げる。 ブンブン唸るフルカワミキのベースも気持ちがいいね。独特の浮遊感とともに、ナカコーのヴォーカルがトリップさせてくれるアップテンポチューン。 そして、この曲から次曲「FAIRWAY」への流れが最高なんだよね。ヤマ場を迎えました。

11. FAIRWAY

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

2枚のスペシャルなアルバムを放ったSUPERCARが、次なるステージへ。 なんとデジタルサウンドを取り入れて、いつもとはまた違った角度から攻めてきました。イントロからアッと驚かせては、 どんどんと引き込まれていきます。それでいて、4人各々の音も研ぎ澄まされていますね。 ナカコー&フルカワミキのWヴォーカルも、名曲感を出してくる。キャッチーなメロディを放ち、至極の1曲にあったアッパーチューン。

アルバムでは、前曲「Karma」からの流れが最高なんだよね。そして、ヴォーカルもよりクリアになり、 ますます名曲感が出てきました。ビートも強調されて、パワーアップしましたね。

12. ReSTARTER

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ドラム/ベースよろしく、高速ビートが襲いかかってきては、 シュパーンシュパーンとSEを撃ち放ち、攻撃的なナンバー。 スペイシーなんだけれども、荒々しさが前面に出てきてノックアウト。

13. A.O.S.A.

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

今までのSUPERCARなギターをメインにしたナンバーだね。どっしりと構えては、 力強さを出す。しかし、ナカコーのヴォーカルは気だるく、A.O.S.A.がS.O.S.に聞こえてきそうでもない。 「もう、ひとりでやれる全ては終わった」。これが何を意味するのか、意味深な歌詞です。

14. New Young City

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

ざらりとしたギターの音とストリングスのような繊細な音が絡む始まり。 幻想的な音が広がっては、ナカコーのヴォーカルが同じく幻想的に広がっていくんだ。 ただ、随分と歌詞は暗さがあるような黒さは感じさせず 白い暗さで響かせるマジック。

15. Blue Subrhyme

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KODAI TAZAWA PRODUCED BY SUPERCAR

珍しく作曲が田沢広大ということで、まさかの5拍子ナンバーでトリッキーに展開。 掴みにくいのはテンポやメロディだけではなく、歌詞も。 行き着くところまで行ってしまって、戻ってこないような、SUPERCARワールド。

16. I'm Nothing

WORDS BY JUNJI ISHIWATARI MUSIC BY KOJI NAKAMURA PRODUCED BY SUPERCAR

アルバムの締めは、ざっくりギターと淡々と鳴り響くプログラミングビートの融合系。 ゆったりまったりと、浮遊するかのように。じっくりと聞き入ってしまうね。無の世界をイメージするかのように。サウンドは明るめながら、 歌詞は暗めで、その間を行くSUPERCARです。

4th Album『HIGHVISION』● '02/4/24 release

スーパーカーのある種、最高到達点に達した4枚目のアルバム。前作「Futurama」で聴かせてくれたデジタルサウンドを、今作はメインに操ってきて、 エレクトロニカなスーパーカーが展開。「Stgrobolights」「YUMEGIWA LAST BOY」「AOHARU YOUTH」の3枚のシングルでも示した、キラキラエレポップ。 どっぷり打ち込みなのに、どこかしら洗練されているところが、さすがはスーパーカーなんだよね。 バンドらしい攻撃的な音を聞かせてくれる「STORYWRITER」や、どっしり構えて来る「NIJIIRO DARKNESS」、愛に満ち溢れている「OTOGI NATION」や「I」など、 魅力溢れるトラックで楽しませてくれる全10曲。ここまで楽しく、それでいて繊細で、J-ROCKの域をも超えた名作を作り上げたスーパーカーに拍手。 このヴィジョン、まさしく鮮やかに目に映っている。

1. STARLINE

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI PRODUCE AND MIXING:TATSUKI MASUKO

アルバムのオープニングからどっしりとビートを打ち放つ。 そこにギターの音がざらりと加えられては、エレクトロ+バンドサウンドが展開。美しきシンセサウンドも広がっては、 ここからとてつもない世界が始まる。ハイトーンのナカコーのヴォーカルとがっつりギターとの融合がかっこいいね。

2. WARNING BELL

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI PRODUCE AND MIXING:TATSUKI MASUKO

フェイドインして来るビートは緊迫感を生み出す。ぴこぴこサウンドとざらりとしたかき鳴るギターの音で、 まさしく危険を知らせる1曲。アグレッシヴかつ鋭く、攻めた音使いで楽しませる。

3. STORYWRITER

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI PRODUCE AND MIXING:TATSUKI MASUKO

静かな幕開け。そして、どっしりギターとアグレッシヴなビート。 ドラムンベースのごとく、ドラムの音の勢いと、攻撃しまくるベースのビートにやられます。そこに美しさを加えつつ、 いしわたりワールドな歌詞が広がってゆく。

4. AOHARU YOUTH

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI PRODUCE AND MIXING:TATSUKI MASUKO

「Strobolights」「YUMEGIWA LAST BOY」と続けて、エレクトロな世界を行くスーパーカー。 今作は、バンドサウンドに重きを置いて、デジタルサウンドを加えたサウンドで聞かせてくれます。 淡々と展開するメロディパートの暗さは、青春がゆえの若者の苦労にも思えて来る。 そこから大サビの爽快感は、まるで何かから解放されたようだ。

5. OTOGI NATION

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI PRODUCE AND MIXING:TATSUKI MASUKO

スイッチョンスイッチョンと聴かせるミディアムチューン。 バンドとしての音をがっつりと聴かせながらも、エレクトロな魅惑の世界を放出する1曲。 御伽の国のような幻想テイストも加えつつ。

6. STROBOLIGHTS

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI PRODUCE:TATSUKI MASUKO mixed by TATSUKI MASUKO and HIROYUKI KANAI

完成されたサウンドに驚きを隠せないながらも、エレクトロ路線で独自色を出すスーパーカー。 フルカワミキのヴォカルをフィーチャーし、愛に満ち溢れたピコピコキラーチューン。全てを愛で包み込む、幸せなナンバーだね。 フルカワミキのベースも、ブンブンとしています。

7. I

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI PRODUCE AND MIXING:TATSUKI MASUKO

エフェクトをかけたヴォーカルで展開するエレクトロチューン。前曲からの流れで聞くと、 より愛に満ち溢れている感じがして、微笑ましい1曲だね。ピコピコ音とがっつり音をいい塩梅で組み合わせてきた。

8. YUMEGIWA LAST BOY

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI Produced by YOSHINORI SUNAHARA Mixed by YASUO MATSUMOTO (ZeeQ)

「Strobolights」に続くスーパーカーのシングルナンバー。 けだるい感じのナカコーのヴォーカルも味が染み込む1曲は、4つ打ちビートが途中から投入されて、躍動感を増す変身ぶりに楽しさ湧き出る1曲。 サイバーな伸びポップで、スーパーカーらしいデジタルサウンドを聞かせてくれる。 そして、映画の主題歌としてスクリーンを飾りました。

9. NIJIIRO DARKNESS

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI PRODUCE AND MIXING:TATSUKI MASUKO

イントロから超絶ダークで、びっくりするほどにおどろおどろしい1曲。 まさしくダークネス。そこから進むにつれて、バンド的なサウンドへと変身していき、虹色な音を組み込んで来る。 でも、やっぱり全体的にダークネス。

10. SILENT YARITORI

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI PRODUCE AND MIXING:TATSUKI MASUKO

どっぷりどっぷり、ビートを打ち音で幻想的なエレクトロサウンドをまとって、 優しくナカコー&フルカワミキのヴォーカルが広がってゆく。ベースとドラムが加わって、躍動感を増すのに、優しさが出ているナンバーだね。

Best Album『16/50 1997~1999』● '03/2/14 release

SUPERCAR初となるベストアルバムは、1997年から199年までに発表したアルバム「スリーアウトチェンジ」「JUMP UP」「OOKeah!!」「OOYeah!!」までの、 ヤングジェネレーション期から、ファン投票で選んだ16曲を収録。 この時期のSUPERCARは、とにかくギュインギュインとギターを唸らせては、エッジを効かせるシューゲイザーな雰囲気をぶつけてくる。 若さと青さを混ぜた勢いを武器に、ひたすら突き進む感覚が、ひしひしと伝わってくるね。 シングルナンバーはとってもポップなんだけれども、アルバム収録曲は、やはりひねってひねってひねくれて面白いんだ。 ナカコーのけだるいヴォーカル、フルカワミキのハイトーンヴォーカルが、SUPERCARらしさを作り上げる。 とにかく尖っている。そして、突き刺してくる。 この後のデジタルサウンド期への以降は賛否両論があるけれども、確かな足跡はここに残っています。 全曲リマスタリングされ、音もより鮮やかに。ただ、13分の大作「TRIP SKY」は、エディットにより短くなっていますので注意を。 初回盤は、ヤングジェネレーション期の未公開ショットを収めたミニ写真集付き。若いね。

5th Album『ANSWER』● '04/2/25 release

ある種、バンドの最高到達点を迎えたアルバム「HIGHVISION」から約2年、再びロックサウンドへの回帰も見られるような スーパーカーからの答えがこのアルバムには詰まっています。 サウンドに瑞々しく溶け込む言葉が印象的だった「RECREATION」、ミニマルながら濃厚なエレクトロチューン「BPM」、とにかくこれでもかと言わんばかりに美しい世界を聞かせてくれる「LAST SCENE」を含む全13曲。 エレクトロにとらわれず、バンドらしい音も加えて、原点回帰。一周回ってきたスーパーカー。 ナカコーのヴォーカルも、サウンドも、いしわたり淳治の歌詞も、どこかしらより温かさが出てきた感じもするな。 アルバムからは、のちに「WONDER WORD」がカットされましたが、結果的にこのアルバムが、スーパーカーにとって最後のオリジナルアルバムとなりました。 何か全ての思いをここにぶつけてきた感じもするね。 初回盤は縦長4面デジパック仕様と、インパクト大です。

1. FREE HAND

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI Produce, Recording and Mixing:TATSUKI MASUKO

アルバムのオープニングは、パーカッションが鳴り響き、フルカワミキのベースがグルーヴを生み出すポップチューン。 そして、ナカコーのヴォーカルがクールに挿入されて、淡々と冷たい風を送る。

2. JUSTICE BLACK

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI Produce, Recording and Mixing:TATSUKI MASUKO

前曲同様に、クールに展開。フルカワミキのベースがいい味を出す。 ディープでドープな1曲。メロディパートとサビの繰り返しなのに、ものすごく濃い。

3. SUNSHINE FAIRYLAND

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI Produce, Recording and Mixing:TATSUKI MASUKO

軽やかなテンポを放つミディアムロックチューン。 どこかしらレゲエやラヴァーズロックのテイストも垣間見せるリズムが、心地よい1曲。そんな中でも、ナカコーのヴォーカルはクールに響き渡るわけです。

4. WONDER WORD

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI Produce, Recording and Mixing:TATSUKI MASUKO

リズミカルなビートがポップに展開するナンバー。 色鮮やかなメロディライン、特にサビでメンバーのコーラスが重なるなど、さらに美しさを出して輝きを増す。程よいギターの濃さ、ベースの深さ、 シンセの響きのバランスが良いね。 アルバムからリカットされたシングルは、スーパーカーにとって、ラストシングルとなりました。

5. BGM

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI Produced by YOSHINORI SUNAHARA Mixed by TATSUKI MASUKO

どっぷりビートで不思議なエレクトロワールドを聞かせてくれるスーパーカー。 粘着質のあるビートが聞いていて気になってくる。淡々としている展開に、 彼らの熱がこもっているんだなと。スタイリッシュで、音へのこだわりを詰め込んできます。砂原良徳プロデュースがポイントとなる1曲。

6. DISCORD

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI Produce, Recording and Mixing:TATSUKI MASUKO

しっぽりアンビエントなテイストでスタート。その後、けだるいナカコーのヴォーカルが入ってくる。 次第に音が追加されていき、鮮やかに変身してゆくミディアムナンバー。とってもディープ、とってもドープ。 カサカサとSEが入ってきては、耳がくすぐったい。

7. HARMONY

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI Produce, Recording and Mixing:TATSUKI MASUKO

滑らかまったり聞かせてくれるミディアムロックチューン。 シンプルな音であっさりと、さらりと流れるように、スーパーカーの世界を聞かせてくれる。 型の地下が入っていない感じで、心地よさが流れてくる。

8. RECREATION

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI Produce, Recording and Mixing:TATSUKI MASUKO

前作アルバム「HIGHVISION」で鮮明さを描いたスーパーカーの次なるステージへ。 エレクトロサウンドとバンドサウンドをいいバランスにして、聞かせてくれるシングルナンバーは、1つ1つ音が際立っているのに、 全体的にまろやかさを醸し出してくるミディアムチューン。ラストのフルカワミキのささやきコーラスも染み渡ってきます。

9. GOLDEN MASTER KEY

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI Produce, Recording and Mixing:TATSUKI MASUKO

ビートを打ち込んで、淡々とした雰囲気で始まったと思ったら、 ピアノのどっしりとした演奏がとってもゴージャスに聞かせてくれる。なかなかのドラマティックで壮大なミディアムチューンだね。 緊迫感がありながらも、じっくりと聞かせてくれる。

10. THE WORLD IS NAKED

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI Produce, Recording and Mixing:TATSUKI MASUKO

じわりじわり、深い音を放って忍び込んでくるように。ナカコーのヴォーカルも妖しいな。 とにかくダーク。悪の雰囲気を出してくるスーパーカーです。

11. SIREN

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI Produce, Recording and Mixing:TATSUKI MASUKO

イントロのベースがクールだね。ジャジーな雰囲気を取り入れて、スイングよろしく、スーパーカーがカッコ良く演奏しては、 ナカコーが淡々と歌を聞かせてくれるミディアムナンバーです。いい感じのざらつき感も放ってきます。圧巻の8分超え。

12. LAST SCENE

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI Produce, Recording and Mixing:TATSUKI MASUKO

イントロから美しさを放つミディアムバラードチューン。 ピアノを加えたバックのサウンド、ナカコーのヴォーカルもまろやかで溶け込むように。とってもドリーミングで、どこかしらスーッと消えていってしまいそうな雰囲気が出ている。 重たさ、軽さをうまく操って、見事なシーンを作り上げたスーパーカーです。

13. TIME

Music:KOJI NAKAMURA Words:JUNJI ISHIWATARI Produce, Recording and Mixing:TATSUKI MASUKO

ピアノの妖しげな音をバックに、フルカワミキが淡々と歌い上げるバラードナンバー。 美しくも儚く、鮮やかで繊細に。しっとりとじっくりと聞かせてくれます。この曲でアルバムを締めるという手法もまた、乙だね。

Best Album『B』● '05/3/24 release

解散に伴ってリリースされたスーパーカーのベストアルバム2作品。シングルのA面を集めた「A」と、カップリングのナンバーを集めた「B」という、潔いタイトル。 「B」は、ポップでキャッチーさの出たA面に比べて、ちょっとこだわりや実験要素を多く含んだ楽曲が多い印象。 ほとんどの曲はどっぷり濃くて、スーパーカーをじっくりと、どっぷりと味わえる作品です。 リミックスなどの別バージョンは未収録だけれども、全曲リマスタリングされており、スタイリッシュに仕上がっています。 ベストアルバムというよりかは、カップリングコレクションのようなものなので、やっぱりアルバムの中の曲も楽しみたいな、というのが本音。 ジャケットはオシャレです。

Best Album『A』● '05/3/24 release

解散に伴ってリリースされたスーパーカーのベストアルバム2作品。シングルのA面を集めた「A」と、カップリングのナンバーを集めた「B」という、潔いタイトル。 「A」は、シングルのリリース順に収録され、彼らの音の変遷を楽しむことができる16曲。 シューゲイザーな初期の若々しく荒々しく、鋭い時期、そして次第にエレクトロな路線へと走り、再びバンドサウンドへ回帰する。 美しきスーパーカーの世界に圧倒される。 リミックスなどの別バージョンは未収録だけれども、全曲リマスタリングされており、スタイリッシュに仕上がっています。 ベストアルバムというよりかは、シングルコレクションのようなものなので、やっぱりアルバムの中の曲も楽しみたいな、というのが本音。 ジャケットはオシャレです。

Reissue Album『スリーアウトチェンジ 10th Anniversary Edition』● '07/4/4 release

すでに解散してしまったけれども、青森出身の4人組、SUPERCARのデビュー10周年を記念して、傑作アルバム「スリーアウトチャンジ」のスペシャルエディションが登場。 オリジナル作をリマスターしては、より洗練された音で聞かせてくれます。 そして、未発表のでもバージョンなどを収めた2枚目のディスクは必聴。 ライブ音源は、どれも初々しくて、まだ緊張感があってほほえましいね。デモトラックも、世に出たバージョンと違ったサウンドなので、 貴重です。その存在が今となっては伝説と化し、日本の音楽シーンに大きな功績を残したSUPERCARのデビューを、 この機会にもう一度堪能してみようか。

1. cream soda PREVIOUSLY UNRELEASED VERSION

メジャーデビュー曲のアーリーテイク。 でも、すでに完成形だよね。ドラムががつがつしていて、より躍動感と荒削りなところが若さを感じさせる。

2. (Am I) confusing you? PREVIOUSLY UNRELEASED VERSION

それぞれの音が際立っていて、 どのパートも独立しているかのような感じだ。 でも、デモ音源にしては、作りが細かくて、途中でSEまで入れてきては、楽しい展開になっているね。 このバージョンでも十分に行けるって。

3. DRIVE PREVIOUSLY UNRELEASED VERSION

デモバージョンは、メジャーデビューバージョンよりも重たさがあるね。 フルカワミキのヴォーカルも重たさが加わっている。 でも、少々の粗さが初々しさを感じさせるね。

4. PLANET -the end of childfood- PREVIOUSLY UNRELEASED VERSION

副題が付いている未発表のデモバージョン。 ナカコーのヴォーカルははっきりと聞こえるように前面に出ていて、サウンドはあまりノイジーノイジーしていないね。 ストリングスも入っているんだけれども、全体的にあっさりとした感じかな。

5. Lucky LIVE AT GIANTIC

キーンと音を響かせては、なんだか粗いね。 フルカワミキのヴォーカルも、ちょっとCD音源とは程遠いな。 随分とラフですね。緊張感もあっていいけれど、勢いだけのような部分も感じる。

6. RIGHT NOW LIVE AT GIANTIC

疾走感と共に、駆け抜けていくライブトラック。 いやぁ、もう勢いですよ。

7. Trash&Lemmon LIVE AT GIANTIC

キーキーと音が鳴って、ちょっと耳が痛い始まり。 粗さが目立ちながらも、演奏に対しては一生懸命になっているね。

Redesign Album『RE:SUPERCAR 1 -redesigned by nakamura koji-』● '11/4/20 release

スーパーカーの楽曲を、ナカコー自ら新たにアレンジをし直した作品を発表。その手法で、“Redesign”として、これまでの楽曲を新たに構築し直した作品集。 第1弾は、デジタルサウンドを取り入れる前の楽曲を中心に、リデザイン。リミックスやリアレンジではないと考えると、雰囲気だけでなく、音のプラスマイナスによって、 やっぱり印象がガラッと変わりますね。名曲「Lucky」も、こんなふうに様変わり?と思っていたら、「cream soda」は圧が強くて、ガツガツ。 オリジナル+αになった感じだね。 初回盤は、これまた貴重なデモトラックを収録した2枚組仕様。あえてノンストップにして聞かせてくれる手法の40曲。

1. Walk Slowly

Re-designed by Nakamura Koji

程よいデジタルサウンドのSEが、新たなスーカーカーをデザインするトラック。 美しく鮮やかなのに、オリジナルの骨太ロックなテイストもきっちり伝えてくるナンバー。うん、かっこいいし聴きやすい。

2. Sun Rider

Re-designed by Nakamura Koji

最初はディープでダーク。しかし、サビ後の突き抜けた感じは、一体なんなんでしょうか。 アグレッシヴなロックをがっつりと放って、駆け抜けてゆく。

3. I need the sun

Re-designed by Nakamura Koji

ギターの音が前に出ていたのと同時に、ナカコーのヴォーカルも程よくまろやかに前に出てきた。 どっしりとゴツい感じがするのに、幻想的なまろやかさがあって面白いリデザインになったね。

4. Drive

Re-designed by Nakamura Koji

イントロからアンビエントな要素を出してきては、まったりどっぷりミディアムトラックに仕上がっています。 どっぷりパーカッションの音がエスニック風味を出してくる。鳥のさえずりが響き渡るラストも印象的。

5. Dive

Re-designed by Nakamura Koji

波のSEを加えて、淡々とスタート。一変するサビのギターロックな音が、かっこいい流れを生み出す展開。 淡い色付けが次第に鮮やかになると、パンチを出してきたね。

6. 333

Re-designed by Nakamura Koji

がっつりスッキリ、痛快爽快ロックチューン。 音のバランう、ヴォーカルのバランスが良く、よりスタイリッシュな味わいを感じます。

7. OOYeah!!

Re-designed by Nakamura Koji

デジタルビートの味付けで、4つ打ちをクールに聞かせるインストチューン。 ディスコティークでありながら、雰囲気はクールなクラブのフロアな感じだね。

8. Pink Rock

Re-designed by Nakamura Koji

ピコピコ要素をぶつけては、ポップでキッチュなロックチューンにリデザイン。 さらにはノイジーなギターとリズミカルなドラムが鮮やかに映える。勢いをさらに出してきたようなトラックに変身だ。

9. Jump

Re-designed by Nakamura Koji

優しい音色、ギターの優しさが押し寄せるリデザイントラック。 淡々としたリズムトラックと、まろやかなナカコーのヴォーカルもいい塩梅に。

10. Lucky

Re-designed by Nakamura Koji

これまた、大胆なリアレンジ。オリジナルはゴリゴリロックだったのに対して、 打ち込みメインにして、より淡々とした味付けになった。不思議と夢見心地な感じで、気持ち良いトラックだね。

11. Wonderful World

Re-designed by Nakamura Koji

ピコピコキラキラ、ふわふわドリーミングなアレンジトラックが浮遊感を出して心地よいね。 淡々としながらも、スーッと染み渡るように。

12. ONE

Re-designed by Nakamura Koji

がっつりギターを前面に出して、ゴリゴリガツガツ。 初期の衝動のごとく、突き抜けてゆくスーパーカー。

13. Low-down (Live Scene)

Re-designed by Nakamura Koji

リズムビートをガツガツと。より濃い音を前に出してきたトラック。 デジタル色とロック色をうまく組み合わせて、ライブ感も出してきましたね。

14. TRIP SKY

Re-designed by Nakamura Koji

まさしくトリップ。ナカコーのヴォーカルが、とっても向こうの方から響いてくる。 それに合わせて、ノイジーな音とアンビエントな音を絡めて、どこか遠くへ連れて行ってくれる。ラストのサウンドスケープもなかなか。

15. cream soda

Re-designed by Nakamura Koji

スーパーカーのデビューシングルが、どうリデザインされたかと思いきや、 結構オリジナルに近いね。音が整えられて、サビのヴォーカル&コーラスに厚みが加わって、鮮やかになった。 なるほど、ナカコーやるね。

Redesign Album『RE:SUPERCAR 2 -redesigned by nakamura koji-』● '11/6/15 release

スーパーカーの楽曲を、ナカコー自ら新たにアレンジをし直した作品を発表。その手法で、“Redesign”として、これまでの楽曲を新たに構築し直した作品集。 第2弾は、「Futurama」以降のデジタル色を強めた楽曲を中心にリデザイン。正直、エレクトロの変身なので、 読めるところは読めるし、正直、そこまで驚きはない衣替えかな。 「Strobolights」の後半の躍動感とか、鮮やかな変身はより煌めく感じで。 今回もお宝秘蔵デモトラックを付属した2枚組仕様。ナカコーがラフな感じで、仮歌を歌うトラックは、本当に貴重ですね。

1. Strobolights

Re-designed by Nakamura Koji

エレクトロニカなスーパーカーの名曲をリデザイン。 ピアノの音を前に出して、幻想的な部分を際立たせた感じかな。その後の展開も、ビートにメリハリがついて、ダイナミックになったね。 色鮮やかです。

2. JUSTICE BLACK

Re-designed by Nakamura Koji

よりダークにどっぷりと展開するナンバー。特に間奏でSEを加えては、グツグツと展開。 スパイスとなる音が、鋭く差してくる。

3. Everybody On News

Re-designed by Nakamura Koji

ポコポコとエスニックな風味で始まり、よりいっそう、どっぷりとしたアレンジに仕上がったりデザイン。 それぞれの音の役割が、より明確になった途端、がっつりビートでサビが強力に変身した。これはすごいな。

4. WARNING BELL

Re-designed by Nakamura Koji

オリジナルは結構淡々としていた感じだけれども、 より色付けがされて鮮やかに。美しくアグレッシヴのバランスも良くなった。ギターの音も眩しいね。

5. ROLLIN' ROLLIN'

Re-designed by Nakamura Koji

オリジナルのバランスを整えた感じかな。パツンパツンと弾けています。

6. Flava

Re-designed by Nakamura Koji

オリジナルはデジタル色が強かったけれども、アコースティックな音で優しさを出してリデザイン。 そして、リズムビートを加えて、ポップ感を出してきたね。

7. Star Fall

Re-designed by Nakamura Koji

どっぷりベースの動きある音が押し寄せてくる。 オリジナルがより鮮やかに。

8. SHIBUYA Morning

Re-designed by Nakamura Koji

ミニマルな音が展開しては、ゆっくりと広がってゆく鮮やかなスケッチ。 美しい朝を迎える渋谷です。

9. AOHARU YOUTH

Re-designed by Nakamura Koji

オリジナルの神秘的な雰囲気を残しつつ、ちょっと淡々とした感じで進行。 サビでの展開も音が整った感じで、スタイリッシュ。

10. Free Your Soul

Re-designed by Nakamura Koji

浮遊感たっぷりのフルカワミキのヴォーカルが響き渡る。 オリジナルのアグレッシヴだった分、随分と落ち着いた雰囲気だね。

11. SUNSHINE FAIRYLAND

Re-designed by Nakamura Koji

ベースのブンブンとしたうねりの具合が病みつきになるリデザイントラック。

12. THE WORLD IS NAKED

Re-designed by Nakamura Koji

ダークダーク。とにかくダークなトラック。妖しさたっぷりで進行。 オリジナルとそこまで変わりないんじゃない?

13. YUMEGIWA LAST BOY

Re-designed by Sunahara Yoshinori

アンビエントな路線を行く打ち込みトラックをベースに、 どっぷりどっぷりと。フューチャーベースよろしく、ディープに聞かせてくれます。

14. LAST SCENE

Re-designed by Nakamura Koji

イントロのピアノがまた美しい美しい。ピアノバージョンにリデザインされたトラックです。 うっとりさせてくれます。

15. Blue Subrhyme

Re-designed by Nakamura Koji

がっつりガツガツ。アグレッシヴさをさらに出しまくって、どっしり聞かせてくれます。

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