album

1st Album『evergreen』● '95/12/5 ('08/5/1) release

My LIttle Lover初のアルバムは、どこを切ってもマイラバ節の出たサウンドが詰まっております。

おまけに、このアルバムからプロデューサーでもあった小林武史が加わって、三人体制となって初の楽曲達。

素朴ながらも味のある楽曲がとても温かいですね。

最後のタイトルチューン「evergreen」が、このアルバムでの核となっており、 曲、アルバム、マイラバの壮大さが伝わってきます。

いやぁ、名盤ですよ。

1. Magic Time

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

アルバムのオープニングチューンは軽快なポップソングから。アコースティック色が強いね。

AKKOのヴォーカルの魅力がたっぷり。tick tackのウィスパーヴォイスもいい感じに味がついている。

2. Free

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

ちょっと曲がpizzicato fiveの「happy sad」に似た部分あり。しかーし、もうマイラバ節全開です。

特にサビでのポップさが引き立ってるね。何か詞を読むと“自由”ってなんだろうと思う。

3. 白いカイト (Album Version)

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

これがまた極上ポップ夏向きソングなんですねぇ。爽快爽快。アコースティックサウンドとホーンセクションがまた見事に融合。

2nd Singleとしての勢いはあまりなかったもののじわじわとロングヒットを記録した曲でもあります。

さてシングルテイクとアルバムのテイクの違いは一体どこにあるのでしょうか?

4. めぐり逢う世界

Written by Takeshi Kobayashi Lyric by AKKO & Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

この曲がまた壮大な展開を見せてくれる曲であります。アコースティックポップを少しオーケストラを取り入れて豪華にさせた感じ。

サビがドラマティックな展開で広がってゆく。ドラムといいベースといい、こういうバックの力が本当に強い。そして歌詞にもちょっとズキッと来る。

5. Hello,Again ~昔からある場所~

Written by Takeshi Kobayashi Music by Kenji Fujii & Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

頭のドラム3つ音でピンと来てしまう、この曲なくしてマイラバは語れない。

彼らを一躍スターダムにのし上げたヒット曲で、小林武史の腕が光まくった3rd Single。セールスも180万を突破。

やっぱりサビのメロディーがどこか胸をくすぐるんでしょうね。メジャーコードで進んできたのがサビでマイナー調に変化。ここがキーポイント。

ドラマの主題歌だったけれどもすっかりドラマが隠れてしまったね。

ちなみにドラマのサウンドトラックも小林武史が手がけていますが、こちらもGoodです。

6. My Painting

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

両A面1st Singleのうちの1曲。これがまた弾けるポップソング。何かいかにも初期マイラバを象徴しているサウンドだ。

とにかく楽しげ、でもちょっとAKKOがブリブリアイドルな感じがして・・・なんですけれどね。

7. 暮れゆく街で

Written by Takeshi Kobayashi Lyric by AKKO Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

このアルバムの中ではちょっと一番重たい感じがするバラード。何かこの曲だけ異質感があるね。

無機質で規則正しいリズムを打つドラムがむなしさを思わせる。AKKOの詞のほうもなにやら悲しい展開。後半でじわじわと曲がしみこんできます。

8. Delicacy (Album Version)

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

Aメロがマイナーで入ってくる。この部分がまたカッコいい。そしてサビではガラっとポップなメジャーコードに。

この曲は何か初期のミスチルのラインをたどっているようなところがあるかな?

シングルテイクはフェイドアウトだけれども、アルバムテイクは打ち込みの絡んだ終わり方。

9. Man & Woman

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

記念すべきデビュー曲。アコースティックな軽快サウンドとホーンセクションが絡むポップなナンバー。

リリース時期にぴったりな春にぴったりな暖かい曲です。この曲もロングヒットを記録しました。

10. evergreen

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

さて、アルバムのタイトルチューンを締めに持ってきました。アコースティックロックとブラスバンドの合作。

これがまた地球という大きな星を舞台に繰り広げられ、季節を駆け抜けてゆくような壮大なバラードに仕上がりました。

なんか大地の息吹を感じる。最後の♪ラララ~っていう部分がなんか見事にこのアルバムを締めてくれている。

2nd Album『PRESENTS』● '98/3/4 ('08/5/1) release

約2年のブランクをはさんで発表された2枚目のオリジナルアルバム。

この間にたくさんのシングルが発表されましたが、 このアルバムでは、従来のマイラバサウンドをメインとしたシングル、楽曲が収録されています。

とても温かく、2年以上のブランクがあっても、前作の名残がきちんと残っている作品。いやぁ、あったかいや。

最後に収録された「遠い河」は次作への布石となっております。

1. OVER TURE ~Times Circle~

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

ストリングスの華やかなイントロダクション。時計の針の音も加えてまるでアリスになったような気分。

2. 空の下で

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

勢いよくマーチングみたいなイントロが入ってくるシングルヒットナンバー。

A、Bメロと静かな展開で次第に盛り上がり、サビでスカッと爽やかにマーチング・サウンドになる。

この静と動のギャップが新鮮なんだよね。

3. My sweet lord

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

アップテンポに軽やかに。アコースティック・ポップで前作のアルバムの流れを組んだような曲。 全体は同じ調子だけど、サビで少々ほろりと来る。

4. 回廊をぬけて

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

バックのキーボードだ暖かく、包み込んでくれるようなアコースティック・ポップ。 AKKOのヴォーカルも随分とほんわかしている。

この曲、せつなくもありいろいろな面を見せてくれるし、聴かせてくれる。

5. Shuffle

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

ブラスが加わるアップテンポで元気なナンバー。ちょっとモータウンを彷彿させる。 とにかくサビでかっ飛ばしてくれる。

ちなみにこの曲をテレビで歌うときはハンドではなくヘッドマイクで、 AKKOの微妙なダンスが見れたっけ。

6. Naked

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

ギター、ベース、ドラムのどれをとっても無機質に聞こえる。サウンドに反してやけに生を感じるAKKOのヴォーカルが引き立っている。

ミディアムテンポのナンバーで、サビからブラスが登場し、臨場感を迎える。地味ながらもキャッチーでひきつける。

7. anniversary

Written by Takeshi Kobayashi Lyric by AKKO & Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

ヴォーカルにエフェクトをかけて響かせて聞かせるAメロ。 この部分がやけにゴージャス。Bメロからはいたってフツーのポップソングに。

サビでの跳ね具合が楽しそうだね。

8. NOW AND THEN ~失われた時を求めて~

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

イントロから物悲しいキーボード。切ないバラードナンバーなんです。 ストリングスもバックで入ってきて、かなり切なさを演出。

Bメロから次第に盛り上がりを見せ、サビではキャッチー且つ力強さを見せてくれる。2番からは音数が増え力強い展開に。

ゴージャスでダイナミックな歌となりました。本編終了後にはストリングスでのおまけのアウトロで。随分と壮大なストーリーが展開されています。

シングルではアウトロカットされていてもったいない。

9. 愛のために

Written by Takeshi Kobayashi Lyric by AKKO & Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

サビ前半までは軽快なアコースティックポップス。だけども、サビでは力強いロックサウンドを展開。 しかもキャッチーで広がりを感じる。

詞がかなり世相をぶった切ってるね。このギャップ間がいいかも。

10. YES ~free flower~

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

ベースのラインとドラムストのコンビが主線を走り抜けるナンバー。 AKKOのヴォーカルはエフェクトがかけられていて伸びやかだ。

にしても1つ1つの言葉が随分と時間をかけて丁寧に歌われている。サビはかなりキャッチーだね。YES!

映画「スワロウテイル」ではall or nothingというバンドが歌っていたそうです。

11. 遠い河

Written by Takeshi Kobayashi Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi

このアルバムでは少し異質でもあるプログラミングによる打ち込みを使用したサウンドに ピアノが加わったり、ギターが加わったりしてくる。

AKKOの響き渡るヴォーカル半面、少し全体に無機質感が漂う。まぁ、自作アルバムに向けてのつなぎというコンセプトだそうで。

3rd Album『NEW ADVENTURE』● '98/9/2 ('08/5/1) release

前作から半年という短いインターバルでリリースされた3枚目。

まぁ、前作はマイラバのいわばコアな部分というか、 従来のマイラバサウンドを前面に押し出したポップなアルバムだったのに対して、

今作はかなり実験性の含まれた楽曲が収録された、いわばマイラバの挑戦的アルバム。 まさに「New Adventure」。

その中でもやはり「Private eyes」はマイラバの中でもかなり実験性が豊かで、 リスナーも度肝を抜かれた作品だと思う。このアルバムの中心になってもおかしくは無いけれども、

このアルバムの中心はなんと言っても名曲「STARDUST」なんですね。

初回版はこれまた実験性が含まれたビニール製のソフトパッケージ。病み付きになる柔らかさ。

1. New Adventure

written by TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

このアルバムのタイトルチューンでもあるオープニングナンバー。 とにかくサビで神秘性が広がる。

サウンドさながらAKKOのヴォーカルエフェクトの響きようときたらしびれますね。

全体、打ち込み感が強くてこのアルバムでのメッセージが伝わってきます。

2. STARDUST

written by TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

この曲がまた泣けるんだなぁ。ミディアムテンポのロッカバラードチューン。

AKKOの広がりのあるヴォーカル、次第に盛り上がりを見せるストリングス、サビで一気にメロディアスな世界に引き込まれていきます。

世界観がとっても壮大で泣けてきます。

3. CRAZY LOVE

written by TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

ドラムンベースを彷彿させるようなアップテンポのポップなロックチューン。 とにかくポップ、なんか久々だなぁ。

マイラバ作品の中で1,2を争うほどのスピードが速い曲。ちょっとせわしないかも。

4. ALICE ~album version~

written by TAKESHI KOBAYASHI Lyric by AKKO TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

発売された当初は“本当にこれがマイラバなのか?”と耳を疑ったシングルナンバー。

やはり以前のアコースティック色が強かった作品から180度違う、打ち込みを多用したデジタルポップに挑んだサウンド。とっても斬新。

歌詞のほうも世相を映している。打ち込み感の強いシングルテイクに比べて、アルバムバージョンでは 生音のサウンドを聞かせてくれる。

何を言っているのかわからないサビ、冒頭部の逆回転が一部で話題となりました。

5. 雨の音 ~album version~

written by TAKESHI KOBAYASHI Lyric by AKKO TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

しっとりとしたバラードナンバー。雨の雰囲気が出ているし、AKKOの響くヴォーカルやギターソロとかも切ない。

後半のコーラスの重圧さにはちょっと驚き。シングルテイクはフェイドアウト。

6. Destiny

written by TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

ドラマの主題歌として久々にヒットを記録した、ミディアムテンポのバラードナンバー。

ロックとストリングスの絶妙なマッチに泣きのメロディーでかなり切ないです。やはり聞き入ってしまうAKKOのヴォーカルマジック。

それを彩るストリングスがとってもきれいです。

こりゃヒットするよと思ってしまう。う~ん、納得。

7. 12月の天使達 ~album version~

written by TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

クリスマスソングといっても過言ではない、冬の季節にぴったりなバラードナンバー。

アコースティックサウンドとAKKOのヴォーカルがとっても温かくて、包み込んでくれるような感じがする。

そしてサビでの泣きのメロディーでキュンとなってしまう。生音、ストリングス、オルガンが冬を丁寧に演出する。

シングルではあっさり、アルバムではじっくりと。

8. Private eyes

written by TAKESHI KOBAYASHI Lyric by AKKO TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

こちらもマイラバの新たな魅力を引き出した打ち込みのエレクトロニカル。 何といっても妖しげなAKKO。歌詞が想像させる。

シングルヒットにはつながらなかったけれども、実験的なナンバーとして、 マイラバの裏要素が見れた作品となりました。

9. ANMAL LIFE

written by TAKESHI KOBAYASHI Lyric by AKKO TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

AKKOを前面に押し出して“featuring”の形でリリースされたシングルナンバー。 サウンド的にはいたってフツーのポップロック。

マイラバらしさが出ている。曲構成がいつもと違っていてやや複雑。動物のような生き方がたまにはいいよって言うような歌詞ですね。

でもfeaturingの形をとる必要があったのかどうか?

10. Fallin' Blue

written by TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

ミステリアスなキーボードの入り、エフェクト、そして打ち込み。 冷たい感じのするミディアムテンポのナンバーです。

このマイナー具合がただならぬというか、深刻なイメージがする。でもこういう曲の流れがすきなんだなぁ。最後のコーラスがまたいいですね。

11. Days

written by TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

CMのイメージさながら、雄大な感じがするバラードナンバー。 アコースティックとロックの中間に位置するアレンジ。

とってもヴォーカルが伸び伸びと広がっている。気持ちが良いね。

12. New Adventure ~reprise~

written by TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

リプライズ。Track 1のサビ部分を新たなメロディー&アレンジで。ここで振り出しに戻りましょう。

special issue#2 album and photobook『The Waters』● '98/12/3 ('08/5/1) release

なんと一年で3枚ものアルバムを発表するという活発な動きを見せてくれたマイラバ。

このアルバムはフォトブックとのセットで、 前作「New Adventure」の世界を広げたものとなっております。

こちらも実験性を多く含んでおり、 特に「STARDUST」が別バージョンで2テイク収められているのがうれしい。

そして最後の曲には本当に楽しませてもらえますね。

1. THE WATERS

written by TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

今までになくちょっとロックを意識したナンバーですね。水の流れとはちょっとかけ離れているけれど、 爽やかさは保っている。

デジタル感もヴォコーダーから出ているし。このアルバムでの幕開けにふさわしい仕様になっていますね。

2. STARDUST (version2)

written by TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

こちらもオリジナルの弦楽スケールアップを抑えて、ロック的な要素を前面に押し出しているようです。 でもやっぱり曲の持ち味を棄てていません。いい曲ですねぇ。

3. ランデブー

written by TAKESHI KOBAYASHI Lyrics by AKKO Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

ミディアムテンポのちょっと熱の無い“冷めた”感じのマイラバを味わえる1曲。

どちらかというと表向きではないが、影ながらもじっくりと聞かせてくれる。上品な演奏です。

4. Tokyon Tower (version2)

written by TAKESHI KOBAYASHI Lyric by AKKO Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

ドラムンベース放出のデジタルナンバーをロックと絡ませてうねるうねる。 そして、全く東京タワーのイメージとはかけ離れている展開に。

それに比べるとオリジナルバージョンのほうが4つ打ちキックビートでキーボードがそれを包み込む。こっちのほうが電波感が出ています。

5. ロンリーハート

written by TAKESHI KOBAYASHI Lyric by AKKO Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

どこかしら懐かしさのあるようなミディアムテンポのロッカバラード。 やっぱりサビのメロディーがキャッチーでマイラバ節を放出しています。

チョット隠れた弦もスパイスだね。

6. listen (version2)

written by TAKESHI KOBAYASHI Lyrics by AKKO Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

こちらもあまりオリジナルとは変わりませんね。 躍動感とまでは行かないけれど、チョット力強くなった感じです。

オリジナルは軽いタッチのドラムンベース。なんか無機質的なトラックで、曲の盛り上がりが今ひとつ。

まぁ、最後の部分が山となるかな。後半は流しのインストということで。

7. STARDUST (version3)

written by TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

これまた斬新なアレンジで。あからさまな打ち込みビートとこれまた繊細なストリングスを見事に組み合わせた 美メロナンバーです。

ただ打ち込み感が妙にむなしさを演出するのがオリジナルとの大いなるギャップかな。無機質なんだけれども有機質。

途中からギターも加わって、すごいことになっています。

8. Sign of Thursday ~hidden track~

written by TAKESHI KOBAYASHI Lyric by AKKO TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

ここからは実験的コーナーです(笑)。M-9M-10では「Don't stop please.」と音声が入る。 M-14で幻想的な世界を奏でるインストに突入。

途中からデジタルロックの世界に入り浸り、打ち込みビートへと変身。 再び勢いの熱いデジロック。M-20M-21ではアンビエントなトラック。

無機質的な要素を持つ打ち込みトラックナンバー。深海を思わせるイメージで、The Watersのリプライズみたいな世界。dive into した後だね。

M-27でAKKO登場。話し掛けています。M-28ではSTARDUSTのversion4に。

今までの中ではいちばんオリジナルに近いが、やはりオリジナルとは違う、柔らかさを増しているトラック。

後半はアンビエントなトラックを構成。エンドロール的なものですね。

4th Album『Topics』● '01/5/16 ('08/5/1) release

活動再会と共に作られたオリジナルアルバム。相変わらずのマイラバ節は健在で、どこを切っても良質な音楽が流れてくる。

時代背景を見事曲に表し、ネット社会の入り口を斬新な切り口で歌った曲もある。

ネット社会が一切入り込んでいないようなおおらかな自然を歌ったような曲もある。

マイラバのいいところはそんな両極端を歌っていてもマイラバである所なんじゃないかな。

結果的に3人で作った最後のアルバムだけれども、謙兄の作るメロディはやはり小林武史と似て非なるものだ。

1. Topics

written by Takeshi Kobayashi Produced by Takeshi Kobayashi

淡々と奏でられるドラム。そこに弦がやさしく響き渡るアルバムのタイトルチューン。

2番からはギターも加わり、さらにはCメロではサラウンドチャンネルを駆使し、小林武史の巧妙な技が楽しめます。

現代を象徴するかのような歌詞やメロディ、サウンド。

特に歌詞にいたっては昔と今のメディアの接し方を通して 愛の伝わり方が足りないと歌われていますね。

ピーナッツの連載も確か終わってしまったんですよね。永遠なるスヌーピー。

2. 新しい愛のかたち

written by Takeshi Kobayashi Produced by Takeshi Kobayashi

デジタルビートとギターが絡み合うアップテンポの曲。 1番サビからガツンと畳み掛けてきます。

この曲も世相に反映しているかのような詞を書いています。 ひとまず「ネット」がキーワードになっている模様。

これがまた新しいメディアの形として登場したことによって 変化した生活を小林武史なりの解釈で述べられています。

AKKOのヴォーカルも心地よいね。

3. 未来ボリビア

written by Takeshi Kobayashi Produced by Takeshi Kobayashi

タイトルをあらわすかのような中南米系のリズムとメロディー。

ところどころに民族的要素の部分もあるし。マイラバ、面白いねぇ。そしてなんとも爽やかなサウンドですがすがしい。

ただ、タイトルを歌う部分のメロディー、最後ちょっと中途半端に終わっていませんか? 下がるなら下がってほしいんだよね。

4. 日傘 ~japanese beauty~

written by Takeshi Kobayashi Produced by Takeshi Kobayashi

これぞマイラバの王道ソング。キャッチーなサビから入り、爽やかさを一杯伝えていますね。 キラキラしている。

間奏部でちょっとエフェクトかけたり、打ち込みサウンドを使用したりと 従来のマイラバと今のマイラバが見事に組み合わさっているサウンドですね。

最後の最後で転調。これまたとってもスムーズに流れでいい感じです。 シングルテイクとは若干イントロが違います。本当に若干。

5. 赤いグライダー

written by Takeshi Kobayashi Produced by Takeshi Kobayashi

こちらも爽やかロック。ジャカジャーンとギターのイントロから始まり、 ポップな曲を展開。どこかしら「Hello Again」にも似ているような切なさを感じる。

でもちょいと文節がねぇ、微妙なんです。

6. アスプレイ ~晴れた空の日に~

written by Takeshi Kobayashi Music by Kenji Fujii Produced by Takeshi Kobayashi

デジタル的アプローチをかもし出すイントロから王道ポップチューンへの 原点回帰を瞬時に行うような曲です。

ギターといいキーボードといいとにかく明るくて派手。 タイトルを示すかのようにからっと晴れた青空がとても似合います。

緑の大地に立って風を受けている、想像できますねぇ。

7. BABEL'S TOWER

written by Takeshi Kobayashi Music by Kenji Fujii Produced by Takeshi Kobayashi

フェイドインしてくるデジタルのピコピコ。そしてアコースティックギターがジャカジャカかきなるミディアムテンポのナンバー。

次第に音数が増えていき、ロックテイスト溢れる曲へと変わって行く。タイトルに引っ掛けて神秘性をちょっと感じる部分もありです。

一番引っかかるのはBメロ。なんかAKKOの歌い方がおかしい。

8. Like an onion

written by Takeshi Kobayashi Produced by Takeshi Kobayashi

こちらも1st、2ndテイストのあるミディアムロック。 ギター、ベース、ドラムにヴォーカルとシンプルな編成が織り成す巧みな音。

どこかしら懐かしさを感じさせるその音の魔術で曲の世界へ引き込みます。 ただ、タイトルが意味するものがわからないなぁ。

アウトロでは曲の余韻を残すかのような盛り上げになっています。

9. 午後の曳航

written by Takeshi Kobayashi Produced by Takeshi Kobayashi

なんかゆったりと、誰もいない船に乗って湖の上をぷかぷかしているような曲。 ぷっかりぷかりと。

一応メロディ部、サビ部の2部構成にはなっているけれども、 本当にメロディ部はゆったりしているよね。

サビ部はそこから盛り上がりちょいとアンビエントな要素を踏まえた感じで不思議な世界を創り出す。

10. shooting star ~シューティングスター~

written by Takeshi Kobayashi Produced by Takeshi Kobayashi

マイラバ再始動第一弾シングルはシンプルなメロディの中に王道マイラバサウンドとポップセンスを詰め込んだ作品。

1番ではシンプルながらもサビでギターが加わって次第に曲が盛り上がる。 2番からはドラムも加わりガツンとね。

その中でも全体に登場するキーボードがどこかしら雨、 露といったような感じで味付けされていますね。PVのイメージでしょうか。

やっぱり神秘性に富んでいます。

ドラマの主題歌ということもあって詞の世界にストーリー性が盛り込まれています。 再始動にいい曲をドロップできたんじゃないでしょうか。

まぁ、セールス的にはイマイチでしたがね。 AKKOのファルセットもサビの最後部でキュンとさせてくれる。

11. アシタ

written by Takeshi Kobayashi Produced by Takeshi Kobayashi

とってもスローでシンプルなバラードナンバー。ゆったり夢見心地でふわふわしていますね。

しかーし、途中でエフェクトがかけられたヴォーカルが歪んで登場してきた。これぞマイラバ流。

ただのバラードでは終わらせずに一癖曲げてきました。にくいねぇ。2:30弱の覚めない夢。

12. その問題

written by Takeshi Kobayashi Produced by Takeshi Kobayashi

ざっくり熱いアップテンポのロックナンバーがここにきて登場。 ここまでロック色が強いのも久々ですね。

「ANIMAL LIFE」あたりのラインだね。 とにかく激しく強力だ。特にサビでのコーラスなんて激しすぎだよ。すごいぞマイラバ。

茶々入れをひとつ。詞がおかしくないか?

13. A wonderful life

written by Takeshi Kobayashi Produced by Takeshi Kobayashi

最後の最後でマイラバの本質というか、暖かみのあるバラードナンバーでアルバムが締められました。

ほんわかな1番。2番からはちょっと力強さをましてとっても前向きな気持ちになってきます。

ちょっと再び活発な活動を示すかのような元気さなんですが、見事に予想を裏切ってくれるしね・・・。

Best Album『Singles』● '01/12/12 ('08/5/1) release

マイラバ初のベストアルバムはその名も「Singles」。マイラバのヒットソングをこれ1枚に凝縮。

いやぁ、エバーグリーンな名曲の数々に心が和みますなぁ。

単純明快のリリース順に収録がシンプルながらもいい味出していますね。

ただ、実験要素たっぷりだった「Private eyes」をあえて外したところがにくい。

その代わりにBonus Track的にYEN TOWN BANDのヒット曲「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」をカバー。

AKKOのヴォーカルで見事に蘇った名曲も見事にマイラバ節がにじみ出ています。

タイトルを逆にしたのも狙いなんでしょうね。

15. あいのうた ~Swallowtail Butterfly~

Produced by TAKESHI KOBAYASHI Written by TAKESHI KOBAYASHI Lyric by SHUNJI IWAI, CHARA & TAKESHI KOBAYASHI

無機質感漂うループビートがちょっと寂しさを演出。オリジナルよりもアップテンポで進む。

歪んだギターがまたマイラバらしさを匂わせるじゃありませんか。

謙兄のいいお仕事。 やっぱりボーナストラック的で盛り上がりに少々欠けるなぁ。 いい感じにAKKOのヴォーカルで曲を包み込む。

マイラバ色には染められているものの、 やはりオリジナルの印象のほうが断然強いなぁ。さすがCHARA。

Self Cover Album『Organic』● '98/9/2 ('08/5/1) release

MY LITTLE LOVER、初のセルフカバーアルバム。インターネット・ライブがきっかけで生まれた作品ということでかなりの実験性もありますね。

また、小林武史、AKKOという夫婦体制のマイラバにとっての初アルバムでもあります。

オリジナルでは爽やかで元気な楽曲が多かったマイラバも、 ここではしっとりと聞かせてくれます。

新曲も収録されており、なかなかの出来となったアルバムですね。

1. DESTINY

written by TAKESHI KOBAYASHI

あの大ヒット曲がしっとりとした楽曲に大変身。オリジナルの繊細は健在で、弦楽の美しい響きが曲を彩る。

さらにはピアノとギターというシンプルな構成部分では温かみのあるサウンドを聞かせてくれる。 サビでの盛り上がりはドラマティックな展開。

オリジナルと引けを取らない完成度はさすがですね。

2. 白いカイト

written by TAKESHI KOBAYASHI

夏真っ盛りの爽やかソングがしっとりと大変身。オリジナルはPVの影響か、海が似合っていましたが、 こちらのテイクは高原がお似合いですね。

ギター、ピアノ、そしてチェロの三者による見事な演奏が曲を包み込む。 後半ではサウンドに厚みが出てきました。

3. 未来ボリビア

written by TAKESHI KOBAYASHI

ギターとピアノの巧みな演奏。オリジナルの派手さを削ぎ落としながらも、爽やかさは健在ですね。 ピアノが結構メインになっていて弾けたり。

ボリビアや高地で空を仰ぎながら聞くとぴったりかもね。

4. 雨の音

written by TAKESHI KOBAYASHI Lyric by AKKO & TAKESHI KOBAYASHI

イントロのギター音からちょっとアコースティックらしさを感じることは出来ないかなぁ。 かえってオリジナルよりも斬新なアレンジになっています。

これ、ヴォーカルのトラックはエフェクトかけているから、 オリジナルのように聞こえちゃうんだよね。ぜひとも生声でやって欲しかったね。

5. shooting star ~シューティングスター~

written by TAKESHI KOBAYASHI

シングルに収録されていたアコースティックスタイルとはまた違った雰囲気を醸し出すナンバー。 前曲との曲間がなくて、まるで第2部のような感じ。

相変わらずヴォーカルにエフェクトをかけて伸ばしています。 でもこのヴォーカルトラックとサウンドがマッチし、曲の神秘性を出していますね。

6. Hello, Again ~昔からある場所~

written by TAKESHI KOBAYASHI Music by KENJI FUJII & TAKESHI KOBAYASHI

MY LITTLE LOVER最大のヒット曲がしっとりとしたアコースティックスタイルに大変身。

カラッと元気で爽やかたっぷりの曲も、ここでは木洩れ日の下でまったりと聞くようなゆったりサウンドに。 曲本来の持ち味でじっくりと伝えてきます。

AKKOの声もだいぶ変わったよなぁ。あの頃はまだ独身だったのに対して、 歳を重ね、妻になり、母になり。

女性としての成長がこのヴォーカルには詰まっていますね。色々な思いが詰まった曲です。

7. Free

written by TAKESHI KOBAYASHI Produced & Arranged by TAKESHI KOBAYASHI

イントロのピアノの厚みからちょっとゴスペルのような感じが伝わってきます。

もちろん中身はアコースティックスタイルなんですが、曲の重みが見事に出ています。 ピアノがメインでかなり強力。

後半に行くにつれて力が増し、気持ちが高ぶってきます。

8. 12月の天使達

written by TAKESHI KOBAYASHI

バラードナンバー更なる進化を遂げた。なんかふにゃっとしたようなさっくすがなぁ、 何とも言えない。

その反対に、AKKOのヴォーカルが響き渡っています。このアレンジは賛否両論でそうだよなぁ。

9. evergreen

written by TAKESHI KOBAYASHI

こちらもかつて収録されていたアコースティックバージョンとは違った雰囲気に仕上がっております。

やっぱり弦の隠れた力が曲をさらに盛り上げてくれます。やはり温かみのある歌声とサウンドで包み込んでくれる。

そして最後のコーラスが本当に泣けてきます。感動の作品。

10. スロウな恋

written by TAKESHI KOBAYASHI

このアルバムの中で唯一の新曲。もうマイラバ節出まくりミディアムナンバー。

ゆったりとしたサウンドの中に独特の節回しできゅんとさせてくれるメロディー。

サビのストリングスも突出せずに見事に曲の一部となって盛り上げている。 派手さは無いんだけれども、かなり曲のほうは大きいですよ。

シングルとして切っても十分なくらいにいい曲だ。

5th Album『FANTASY』● '04/1/21 ('08/5/1) release

マイラバ、約2年ぶりのオリジナルアルバム。

決して色あせないマイラバ節は健在で、温かみのあるサウンドから斬新なアレンジのものまで多種多様な楽曲が詰まっています。

ブランクを全く感じさせない作りといい、小林武史の職人技がきらりと光る。初めから終わりまでマイラバサウンドがぎっしり。夫婦円満。

ジャケットのハートからあったかさが伝わってきますね。

1. FANTASY

Songs written, arranged, played all instruments, recorded & mixed by TAKESHI KOBAYASHI

重苦しいギターがイントロに登場するタイトルチューン。 なんか「NOW AND THEN」あたりの時期を思わせるサウンドだ。

AKKOのけだるいヴォーカルがちょっとなまめかしく聞こえる。 サビでは本領発揮のマイラバメロディー。胸がきゅんとなりますね。

まさにファンタジーな世界を作り上げています。

2. サテライト

Songs written, arranged, played all instruments, recorded & mixed by TAKESHI KOBAYASHI

打ち込みのリズムトラックとピアノが組み合わさったグルーヴィーなナンバー。

タイトルを表すかのような宇宙的エフェクトを加えつつ、実験的な要素たっぷりで面白い。

「Private eyes」のような疑いを入れたくなるようなサウンドがクセになりますな。結構心地よいよい。

3. Melody

Songs written, arranged, played all instruments, recorded & mixed by TAKESHI KOBAYASHI

優しくハートフルなバラードナンバー。打ち込みリズムトラックとアコースティックギターの見事なバランスがお見事。

温かみのあるサウンドで進行していく。本当に心地よく、うっとりと聞き入ってしまうね。 Cメロでは打ち込みが前面に出て、ちょっと雰囲気を交えて。

ヴォーカルにもエフェクトをかけていますね。

4. Shiny Shoe

Songs written, arranged, played all instruments, recorded & mixed by TAKESHI KOBAYASHI

こちらも打ち込みトラックをメインに進行するミディアムナンバー。 サビ部とメロディ部の単純往復。

派手とかポップではなく、ほっとするような落ち着きのある曲。締め方がちょっとなぁ。 突然きるれるのもどうかと。

アウトロをつけてくれたほうがよかったかな。

5. Period

Songs written, arranged, played all instruments, recorded & mixed by TAKESHI KOBAYASHI

デジタルエフェクトが襲い掛かってくるイントロ。4つ打ちキックのハウスビートをベースに進行するマイラバ流デジタルロックナンバー。

でもメロディはマイラバなんだよね。切なさを含んだキャッチーなメロディーです。最後の展開が面白い。

6. 悲しみよ今日わ

Songs written, arranged, played all instruments, recorded & mixed by TAKESHI KOBAYASHI

ピアノはじけるポップチューン。もっさりとした打ち込みビートは味付け程度。メインはAKKOのヴォーカルとなっています。

この曲もメロディとサビのシンプルな構成。サビがもうマイラバ節全開なんできゅんとなるんです。いいよね、こういうほんのりほんわかした曲は。

7. Sweet Home

Songs written, arranged, played all instruments, recorded & mixed by TAKESHI KOBAYASHI

ギター、打ち込み、ピアノが奏でるキレイなイントロ。AKKOの伸びやかなヴォーカルが入り、曲に深みが増す。

二重コーラスという新たな手法を使ってメロディ部が進行。見事なステレオサウンドを聞かせてくれます。相変わらずぬくもりたっぷり。

8. Gypsy

Songs written, arranged, played all instruments, recorded & mixed by TAKESHI KOBAYASHI

アップテンポのデジタルビートが織りなすナンバー。タイトルを表すかのようなエスニック風味を取り入れていますね。

ヴォーカルにはエフェクトをかけて、ちょっと神秘性を演出。中盤ではなんとトランスを思わせるかのようなデジタルビートが曲を飛び交う。

いやぁ、巧みな音さばきです。従来のマイラバからの脱却というか、新たなマイラバの顔が表れたような曲で面白いですね。

9. ちいさな魂

Songs written, arranged, played all instruments, recorded & mixed by TAKESHI KOBAYASHI

これぞマイラバの王道を行く、温かみのあるミディアムバラード。 特にサウンドに注目。ギター、ベース、ピアノにドラム。

どれもがマイラバを作る構築物となり、曲を見事に支えあっております。 小林武史のアレンジ能力は本当にここで聞かせてくれている。

AKKOのヴォーカルもサビで見事に伸びやかになる。 ファルセットも聞き所となっているしね。

中盤からはブラスまで登場して、盛り上がってゆく様を堪能できます。素晴らしい一曲。

10. 光速を超えて

Songs written, arranged, played all instruments, recorded & mixed by TAKESHI KOBAYASHI

最後はバラードで締めということで。ピアノをバックにじっくりと響き渡るAKKOのヴォーカルには思いがたくさん詰まっていることでしょう。

ポップでキャッチーなメロディーから離れて、音楽を純に届けている曲とでも言いましょうか。

最後までマイラバの持ち味を生かした作品となりました。

Best Album『Self Collection ~15 currents~』● '04/4/28 ('08/5/1) release

マイラバ2枚目のベストアルバム。10周年記念作品でもあり、これまた見事な作品に。

既初の ベストアルバム「Singles」とは重複する楽曲が一切なし。見事なセレクションアルバム。 マイラバ節のでまくった作品群がありますね。

「めぐり逢う世界」から始まり「遠い河」で終わるドラマティックなストーリー。 実験性に飛んだ楽曲もあって面白いです。やっぱりマイラバは素敵だ。

6th + Best Album『akko』● '06/12/1 release

My Little Loverがついに活動再開。どれほど待ち望んだことか。 しかも、これまで所属していたレコード会社「TOY'S FACTORY」を離れ、「Avex Trax」への電撃移籍。 さらには、小林武史が抜けてAKKOのソロプロジェクトという新しい形でのリスタートとなった。 シングル「り・ぼん」でも聞かせてくれたように、小林武史が抜けてもマイラバはマイラバなんだよね。 今作は、オリジナルアルバムのみと、オリジナル+ベストアルバムという2形態でのリリース。 やっぱりこれまで溜めていたものが爆発したような勢いが出ているね。 オリジナルアルバムのほうは、全曲の詞をakkoが手がけ、様々なライター達が曲を書いた新生マイラバスタイル。 小林武史も何曲かでキーボードで参加しています。それでいて、すべての曲が優しさに似たマイラバサウンドとして伝わってくるんです。 一方、ベストアルバムのほうは、リクエストを元にリマスタリングして収録。 My Little Loverの代表曲が端的にわかる1枚となっております。 これからとこれまでが合わさった作品。ジャケットは赤塚不二男の「秘密のアッコちゃん」だし、ジャケットの中でも「アッコちゃん」スタイルのakkoだったり。 恐るべし。 両形態とも、初回版はデジパック仕様です。

1. チャンス

lyric:akko music:Tomoya Matsuura arrangement:Tomoya Matsuura, Yoshimasa Kawabata and other

淡々としたビートとギター。どこかしら無機質的な雰囲気を放つミディアムポップチューン。 軽やかにロックしていますね。akkoのヴォーカルも、キュートで伸びやか。 新しいMy Little Loverを出そうとした楽曲といった感じがする。

2. recall

lyric:akko music:TANATONOTE arrangement:Yoshimasa Kawabata and other

ポップに軽やかに弾むミディアムトラック。 ここでは小林武史がキーボードを担当しています。なんか、イメージとして、初期の頃のマイラバのような雰囲気が出ているね。 遊び心の出たSEと、懐かしさを生むメロディがいい感じです。

3. traveling with nature

lyric:akko music:Tomoya Matsuura arrangement:Tomoya Matsuura, Yoshimasa Kawabata and other

軽くテクノビートが入った打ち込みがやってきて、ちょっと驚きです。 そして6拍子の複雑な海を泳ぐマイラバakko。歌詞の方も、ちょっとぶっ飛んだ印象があるんですけれども。 なんか、とにかくすごい曲なんだよね。

4. 予感

lyric:akko music:tetsuhiko arrangement:tetsuhiko and other

ネオアコースティック調サウンドを放つミディアムポップチューン。 これぞ王道マイラバサウンドといった感じの、優しくしなやかなメロディに心温かく包み込んでくれるようなアレンジに安心感を覚えてしまうね。

5. ショータイム

lyric:akko music:David Mead arrangement:David Mead and Producer Brad Jones

横文字の名前が記されている楽曲を歌うMy Little Loverです。 どこかしら淡々としていながら、どこかしら作りこまれた感が出ている作品だな。 結構、低音なんだけれども、触るとやけどしそうな深いマイラバです。

6. 月とプラモデル

lyric:akko music:Yasuhiro Abe arrangement:Yasuhiro Abe and other

イントロ無しのサビから、かっ飛んだサウンドを聞かせてくれるポップチューン。 歌詞もakkoのセンスが爆発したかのような、弾けたものとなっております。 一体何があったんだ?この曲では、キーボードで小林武史が参加しております。

7. り・ぼん

lyric:akko music:tetsuhiko arrangement:tetsuhiko and other

Avex Trax移籍第1弾シングルとなったミディアムロックチューン。 これぞマイラバ節といったような味のあるサウンドなんだけれども、なんと小林武史は作曲もプロデュースもしていないんだよね。 ちなみに、キーボードで参加しています。akkoのソロプロジェクトへと変身しても、マイラバらしさを追求した1曲といえましょう。 タイトルは「りぼん」と「REBORN」をかけています。作詞したakkoも、再始動への意気込みを詞に込めています。 こういう親しみやすく覚えやすいメロディがマイラバの武器なんだと再認識できる1曲。

8. 迷い猫

lyric:akko music:David Mead arrangement:David Mead and Producer Brad Jones

なななななんと、マイラバがボサノヴァ?これまた新たなフィールドへの挑戦で、おもしろすぎるね。 akkoの瑞々しくキュートなヴォーカルが、ゆったりとしたサウンドに乗って響きます。 どんどんとこういう新しいことに挑戦して欲しいな。

9. バケット

lyric:akko music:Tomoya Matsuura arrangement:other

ガッツリギターサウンドを聞かせてくれるミディアムチューン。 今までのマイラバには無かったヘビィな音を放っているね。そして、暗い。これが新しいマイラバスタイルなのか。 逆に、突き詰めていて面白いぞ。それでいてサビのメロディはマイラバしているんだよね。 切なくて、コーラスと合わさったakkoのヴォーカルが、これまたいいんだ。ここでも小林武史のキーボードが響きます。

10. インスピレーション (album ver.)

lyric:akko music:Tomoya Matsuura arrangement:Toshiyuki Mori

ポップなミディアムトラックに乗せて、社会人の憂鬱を代弁してくれるakkoさんです。 こちらも全体的なサウンドは、デビュー直後の頃のような瑞々しさがありますね。こういう社会に切り口を入れるところも好きだな。 ただ、歌詞が多くて、所々の字余り的な歌唱はあまり好むことが出来ません。

アルバムでは、生音による演奏でフィーチャーされたバージョンを聞かせてくれます。

11. いとしい毎日

lyric:akko music:Tomoya Matsuura arrangement:other

アルバムのラストソングは、淡々としたビートとakkoのヴォーカルがゆったりと流れる深めのバラードチューン。 なんか壮大な自然がそこにあるような雰囲気が出ているね。 ちょっと名曲「evergreen」的な匂いがします。歌詞がまたいいじゃないですか。色々なことがあるけれども、がんばっていこう的なことをakkoが綴っています。

7th Album『アイデンティティー』● '08/5/1 release

akkoのソロプロジェクトになってから2枚目となるMy Little Loverの通産7枚目となるオリジナルアルバム。 シングル「ラビリンス」「イニシャル」と、このアルバムタイトルチューンを現在・過去・未来というテーマで小林武史がプロデュースしているところに注目ですかね。 曲の方も、往年のマイラバ節だから、小林武史のプロデュースマジックはやっぱりすごいよ。 また、シングル「あふれる」「dreamy success」も収録されており、随分とポップな楽曲が集まったアルバムとなりました。 作家陣も、小林武史以外に松浦友也や森俊之、キリンジの堀込兄弟やレミオロメンの前田啓介などが参加。 バラエティー豊かな内容に、akkoも生き生きしたヴォーカルを披露しています。 初回生産限定版には、シングル「ラビリンス」「イニシャル」のアルバムバージョンPV、アルバムタイトルチューン「アイデンティティー」のPVを収録したDVD付き2枚組み仕様です。 現在・過去・未来が1つに結ばれているので、ぜひとも必見ですね。

1. overture

Lyrics:akko Music:Kiyoto Konda

アルバムのオープニングチューン。実際はM-13なんだけれども、 アルバムの導入用にアレンジされた曲となっています。どこかしら、1st Album「evergreen」のような、 柔らかく伸びやかな雰囲気をもたらしてくれる。

2. イニシャル

Lyrics:akko Music & Arrangement:Takeshi Kobayashi

3部作の第2弾となるナンバーは、「過去」をテーマにk林武史によって書き上げられたポップチューン。 これぞマイラバというような曲だよね。小林武史の作るメロディが胸をキュンとさせる。 Bメロなんてモロです。いいよね。そして、akkoのヴォーカルも楽しそうで伸びやかで、歌詞もなんかじっくりと響き渡るね。

3. spell

Lyrics:akko Music & Arrangement:Keisuke Maeda

なんとレミオロメンのベース・前田啓介が楽曲を担当。 マイラバとまさかのコラボレーションだね。実に豪華な1曲となりました。そして、まったくもってマイラバに仕上がっているところにも脱帽。 エバーグリーンな風が吹いてきます。akkoのヴォーカルも伸び伸び。

4. dreamy success

Lyrics:akko Music:Tomoya Matsuura Arrangement:Ren Adachi

こんなマイラバも新鮮と思えてしまうシングルナンバー。 サウンドの方は打ち込みをメインの持ってきた、デジタルポップチューン。キラキラと光り輝くトラックに、瑞々しいakkoのヴォーカルが混ざり合っては、 まさしくドリーミーな1曲に聞かせてくれる。それでも、やっぱりマイラバに仕上がってしまうところが不思議ですね。

5. ラビリンス

Lyrics:akko Music & Arrangement:Takeshi Kobayashi

My Little Loverが「現在」「過去」「未来」をテーマに、三部作を発表。 その第1弾となったシングルナンバーは、テーマが「現在」。 どこかしら切なく、それでいて温かさのあるメロディは、さすが小林武史といわんばかりのストーリーを紡いでくれる。 隅から隅までどこまでもマイラバ節で聞かせてくれます。マイナー調のメロディがまたキュンとさせてくれる。 そして、最後のサビの盛り上がりもハンパじゃないね。この三部作、かなりすごいことになります。

6. 想いのかけら

Lyrics:akko Music:Tomoya Matsuura Arrangement:Susumu Nichikawa

ざっくりとしたミディアムロックチューン。 さすがは西川進のアレンジだね。淡々とした印象のあるメロディパートに比べると、サビパートはakkoの声をうまく生かしているよね。 切なく儚く、それでいて伸びのあるナンバーです。

7. 悲しきパペット

Lyrics:akko Music:Takaki Horigome Arrangement:Nobuyuki Nakajima

淡く温かい気持ちが込められたようなアコースティックナンバー。 キリンジの堀込高樹によるメロディは、洗練されていながらもマイラバ仕様になっていて、akkoのヴォーカルといい反応を示してくれる。 サビ後半のファルセットが、いい味を出しています。

8. chutes and ladders

Lyrics:akko Music:Nobuo Akita Arrangement:Kiyoto Konda

アコースティックギターが軽快にかき鳴るポップチューン。 随分と弾けた印象のある歌詞を楽しく歌うakko。自らオルガンを弾いております。

9. jerry fish

Lyrics:akko Music:Yasuyuki Horigome Arrangement:Toshiyuki Mori Sound Produce:Toshiyuki Mori

こちらはキリンジの堀込泰行によるメロディを、森俊彦のアレンジで、ポップなトラックで聞かせてくれるナンバー。 随分とのんびりした雰囲気が漂ってきますね。

10. あふれる (album ver.)

Lyrics:akko Music & Arrangement:Takeshi Kobayashi

小林武史が久しぶりに書き下ろした泣きのバラードチューン。 やはりマイラバの表現方法を一番知っているのはこの人だよね。 優しさ溢れるキーボードの音と、お涙頂戴のakkoによるヴォーカルが、曲の世界を作り上げる。 サビの力強さやメッセージも協力に。名バラードがここに誕生した。

アルバムでは、よりドラマティックに音が厚くなって、どっしりと聞かせてくれます。

11. くちびる

Lyrics:akko Music:Toshiyuki Mori, Masayoshi Furukawa, akko Arrangement:Toshiyuki Mori, Masayoshi Furukawa

しっとりゆったりバラードナンバー。 akko自身もグロッケンの演奏や作曲にかかわっていたりと、積極性の見える1曲。 My Little Loverの落ち着いた雰囲気を聞かせてくれます。慰めのような空気で包み込んでくるね。

12. 愛と平和

Lyrics:akko Music:Tomoya Matsuura, akko Arrangement:Kiyoto Konda

12弦ギターが神秘的な雰囲気を醸し出しているポップチューン。 タイトル通りにマイラバの愛と平和な世界が広がるね。akkoのヴォーカルが優しいです。バックのサウンドも、時に力強く、時に温かく。 マイラバらしさが十分に出ています。

13. 雨フリのち神なり

Lyrics:akko Music & Arrangement:Kiyoto Konda

言葉遊びがakkoらしいポップチューン。弾けるアコースティックギターと、 楽しげに歌うakkoのヴォーカルが、空を晴れにさせてくれるようだ。 サビでは伸びやかに。まったく荒れた感じがしない、心地のよいナンバーです。

14. アイデンティティー

Lyrics:akko Music & Arrangement:Takeshi Kobayashi

アルバムのタイトルチューンが、アルバムのラストを飾ります。 イントロはダニエル・パウターの「Bad Day」のごとく、ピアノの音で引きつける。 三部作のトリを飾るバラードチューン、テーマはずばり「未来」です。 akkoの歌詞には、その先の人生を見据えているのでしょうね。それでいて、壮大だけれどもマイラバらしい温かさも伝わってきます。

[DISC 2:DVD]

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8th Album『そらのしるし』● '09/11/18 release

My Little Loverの8枚目となるオリジナルアルバム。前作「アイデンティティー」から、実に1年半ぶり。 シングル「音のない世界/時のベル」「blue sky」を含む全11曲に、akkoの温かく優しい歌声が響き渡ります。 今作では、前作に続いてレミオロメンのベース、前田啓介が作曲で参加しています。また、ミスチルのドラムス、鈴木英哉や、 ストリングスで四家卯大など、ゲストも豪華に揃っていますね。 絵本のような物語を紡ぎ、未来への明かりを照らす優しいアルバム。 今作では、2曲でakko自身も作曲をしており、温もり詰まった曲を届けてくれます。 さすが母親でもあるakko。まるで物語が展開するように、ドリーミングなマイラバの音楽が流れ溢れています。 今作は、CDのみとCD+DVDという2タイプでリリース。2枚組み仕様盤は、収録ナンバーのビデオクリップ3曲やメイキング、 アコースティックライブの模様などを収録しています。 また、それぞれのタイプの初回版は、紙ジャケット仕様です。

1. blue sky

Lyric:akko Music:Tomoya Matsuura Arrangement:Makoto Minagawa

マイラバのお久しぶりとなるシングルナンバーは、デジタルとアナログサウンドを自由自在に泳ぐミディアムトラック。 akko特有の温もりのこもったヴォーカルが、終始包み込んでくれるようだ。 ちょっとメロディパートはつかみにくいけれども、サビではポップに大きく変身。 キャッチーなメロディと弾むビートが、akkoのヴォーカルを盛り上げる。歌詞の世界は随分とヒューマニティーですね。 爽やかサウンドとともに、メッセージを届けてくれます。何気にakko自身のコーラスがいい味を出しているね。 ギターは西川進だし、ベースはレミオロメンの前田啓介だ。

2. 負け犬くん

Lyrics:akko Music & Arrangement:Keisuke Maeda

随分とかわいいタイトルですね。さすがは母親akko。でもって、作曲とアレンジがレミオロメンの前田啓介ですよ。 ちょっと想像しがたい極上ポップのナンバーが広がる。akkoの言葉もまた、不思議な世界を創り上げる。幻想と現実をうまい具合に絡めてきています。

3. ほしつきよる

Lyrics & Music:akko Arrangement:Kiyoto Konad

akkoが作詞と作曲を手がけたミディアムナンバー。 ちょっと重たいサウンドだけれども、タイトルのように星空、月夜が似合うね。akkoの祈りようのような歌詞が、 心に語りかけてくるようだ。

4. 音のない世界

Lyric:akko Music:Tomoya Matsuura Arrangement:Makoto Minagawa

アルバム「アイデンティティー」以降、久しぶりのリリースとなったシングルナンバーは、両A面でリリースされた強力盤。 こちらは、マイラバの華やかさや幻想的な雰囲気が出ているミディアムチューンです。 akkoのソロプロジェクトとしてすっかり定着したマイラバの活動だけれども、この曲もしっかりとマイラバになっています。 ちょっと切なさの出た胸キュンメロディにやられてしまいます。 akkoのヴォーカルも、ちょっと影があるというか、極の世界に見事あっています。ストリングスも大活躍の1曲。

5. ストレイシープ

Lyric:akko Music:Tomoya Matsuura Arrangement:Ren Adachi

ピコピコサウンドと「アルプス一万尺」のようなハープ音が頭の中を駆け巡るポップチューン。 エレクトロなマイラバでも、歌詞の世界は随分と幻想的ですね。2番サビからは音も厚くなって、ガッツリと攻めてきます。 かなり強力ポップに大変身。

6. 時のベル

Lyric:akko Music:Tetsuhiko Arrangement:Makoto Minagawa

マイラバのポップな面が出たミディアムチューン。 曲の楽しさといい、ポップに弾んだサウンドといい、akkoのちょっと胸をくすぐるようなヴォーカルといい、 しっかりマイラバの温かさが出ているよね。 歌詞の通り、胸が躍りますが、時にサビで名曲「ALICE」をちょっと思い出させるほどのキャッチーさをぶつけてくる。これはかなり強力だ。

7. マイムマイム

Lyrics:akko Music:Tomoya Matsuura & akko Arrangement:Kiyoto Konad

またまた、ピコピコエレクトロモードの4つ打ちマイラバ。 こういうタイトルを持ってくるところも面白いね。見事なダンストラックに仕上がっています。 なんだかんだで前向きな気分にさせてくれる1曲です。

8. 月の船

Lyrics:akko Music & Arrangement:Keisuke Maeda Strings Arrangement:Keisuke Maeda & Udai Shika

こちらもレミオロメンの前田啓介による曲とアレンジ。 おまけにドラムはミスチルの鈴木きだしね。さらにはストリングスは四家卯大だ。 ちょっと豪華なメンツで聞かせてくれるバラードナンバー。ゆったりドリーミングで、でもちょっと切なく。 これぞマイラバというような温もり溢れる1曲に仕上がっています。こういう時のakkoのヴォーカルって、本当に温かく伝わるよね。

9. try

Lyric:akko Music:Tomoya Matsuura Arrangement:Makoto Minagawa

ゆったりな流れと壮大なサウンドが広がる3連バラード。 何か今までに無いような、それでいて、ちょっと「evergreen」時のような雰囲気もある。 サビは、透き通るようなサウンドとともに、akkoのヴォーカルが響き渡ります。

10. ちいさなロマンス

Lyrics:akko Music:Toshiyuki Mori, Masayoshi Furukawa, akko Arrangement:Toshiyuki Mori, Masayoshi Furukawa, akko

アコースティックサウンドをベースに、軽やかにおしゃれに聞かせるポップチューン。 akkoのヴォーカルも、キュートに。バックのサウンドも、サクサク弾けて楽しさが伝わってくる。 小さな恋の物語が広がる。

11. 背景のような空

Lyrics & Music:akko Arrangement:Toshiyuki Mori, Masayoshi Furukawa, akko

akko作詞・作曲によるナンバーは、しっとりアコースティックギターが広がるスローテンポチューン。 どっぷりとビートも入ってきて、マイラバ特有の浮遊感を持ち合わせて、どこまでも、どこまでも広がる。アンビエントな要素も出してきた。 akko自身も亜コースyティックギターを奏でております。

[DISC 2:DVD]

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Best Album『Best Collection -Complete Best-』● '10/5/5 release

My Little Loverもデビュー15周年かぁ。と、しみじみ。 デビュー日にリリースされたベストアルバムは、3形態での販売で盛り上げる。 CD1枚のみの「Best of AKKO」は、avexに移籍してからの全シングル曲、代表曲、そして新曲と盛りだくさんの12曲を収録。 小林武史プロデュースの楽曲もあり、マイラバはマイラバという証明。 ソロプロジェクトとしてどのような活動をするのか楽しみだったけれども、「り・ぼん」でマイラバ節の健在をアピール。 そのエバーグリーンな世界を、瑞々しいakkoのヴォーカルで聞かせてくれました。 新曲がまた、マイラバらしさとマイラバらしくなさというミックス技で、面白いね。 CD2枚組みの「Compkete Best」は、1枚目の「Best of Akko」と、2枚目のTOY'S FACTORY時代のシングル集を組み合わせたもの。 両A面曲扱いだった「Days」と、実験的要素の強かった「Private eyes」は外されたけれども、 「Survival」と「深呼吸の必要」が収録され、ようやくコンプリートなシングル集として登場ですね。 ただ、「Singles」と移籍後の「akko」初回盤もほぼ似通った内容だったので、 もう少し区別を付けてくれてもよかったかもね。 そして、CD2枚組み+DVD2枚組みのスペシャルエディション盤も。 こちらは、ウェブ&ツアー会場での予約販売という完全生産限定盤。2CDは同内容だけれども、 2DVDはこれまで発表したPVを惜しみなく収録。まさしく15年を凝縮しています。

1-11. 世界の旅人

Lyrics:akko Music:Roger Joseph Manning Jr. produced by Roger Joseph Manning Jr.

ベストアルバムに収録された新曲。 アコースティックテイストで、いかにもマイラバなゆったりナンバー。 が、途中からいきなりロックモードに変身?ガツンと聞かせるサウンドに。 荒々しく歌うakkoが、なんだか新鮮。どこかしら1960年代とか、ビートルズ期の様な味も。 ベースは前田啓介で、ドラムが鈴木英也って。烏龍社総動員のような結束力です。 とにかく局長がドンドンと変わって、まさしく世界を旅しているかのようだ。

Acoustic Album『acoakko debut』● '10/11/10 release

デビュー15周年を記念したベストアルバムも好調なMy Little Lover。半年のインターバルでドロップした新作は、 お久しぶりとなるアコースティック・セルフカバーアルバム。 しかも2枚組みとは、なんとも豪華ですね。 1枚目は、チャイコフスキー「くるみ割り人形」の小曲を挟んで、冬を彩る楽曲を中心にアコースティックサウンドで包み込んでくれる。 「12月の天使達」や「DESTINY」、「NOW AND THEN」などのヒット曲が、より深みを増したサウンドでじっくりと聞かせてくれます。 「ALICE」や「時のベル」といったポップな楽曲も弾んでいて、温かさの染み渡るマイラバワールドをうまく引き出していますね。 2枚目は、先に配信リリースされてたアルバム「acoakko」をCD化したもの。 代表曲「Hello, Again」や「Man & Woman」はじめ、「recall」や「インスピレーション」など、ちょっとマイナーどころの選曲もあって、 akkoのしたたかな姿勢がにじみ出ていますね。 どこまでもエバーグリーンな楽曲を聞かせてくれるマイラバの曲たちが、 よりオーガニックなアプローチで包み込んでくれます。 やっぱりマイラバはマイラバなんだな。

1. 小序曲 ~くるみ割り人形より~

Music:Peter Ilyich Tchaikovsky

ピアノとグロッケンが弾けるイントロダクション。 ほんわか温かく、それでいて楽しく。さぁ、アコースティックの世界へ。

2. Magic Time

Lyrics & Music:Takeshi Kobayashi

1st Album「evergreen」のオープニングを飾ったナンバーを、 アコースティックバージョンで。ザックリザクザク、アコースティックギターがかき鳴っては、グロッケンが神秘的に響き渡ったりも。 原曲に近いアレンジで、なんだかあの頃が蘇ってきそうですね。最後のカウントダウンは、ちょっと元気が良すぎたかな。

3. ALICE

Lyrics:Takeshi Kobayashi & akko Music:Takeshi Kobayashi

デジタル要素が強かったヒットナンバーが、有機的に生き生きと変身。 ザックリかき鳴るギターと弾むピアノが、曲の楽しさを出してきた。 Bメロのコーラスワークや、例のサビのスキャットから温かさも伝わってくるね。 とってもリラックスした雰囲気が漂ってきます。

4. 12月の天使達

Lyrics & Music:Takeshi Kobayashi

マイラバ冬の名バラードチューン。温かくも幻想的なイントロに涙。 その後もアコギとピアノが入ってきては、優しくつつみ込む。ぜひとも、この曲を教会とかで演奏して聞かせて欲しいな。

5. こんぺいとうの踊り ~くるみ割り人形より~

Music:Peter Ilyich Tchaikovsky

マイナー調のメロディながら、ギターやグロッケンの音が弾んで、楽しさを生み出す。 どこかしら、おとぎ話のようだね。

6. ハーモニー

Lyrics & Music:akko

雑誌という形で発表したナンバーで、ベストアルバム「Best Collection」にも収録されていた曲を、 早くもアコースティックバージョンでセルフカバー。しっかりと聞かせるサウンドと、 抑揚を交えて歌うakkoのヴォーカルが絡み合う。優しく柔らかい音、そこに時に熱くakkoの声が入ってきては、 盛り上がるんだよな。

7. DESTINY

Lyrics & Music:Takeshi Kobayashi

大ヒットバラードをアコースティックカバー。 オープニングがこれまた力強いね。メロディパートはしっとりと聞かせながらも、サビでアグレッシヴに。 かき鳴るギターがいい味を出していますね。まぁ、それ以上にピアノが随分と太いんだ、音が。グロッケンの味付けも程よく、幻想的に。

8. 午後の曳航

Lyrics & Music:Takeshi Kobayashi

アルバム「Topics」に収録されていたナンバーをアコースティックバージョンで。 どっぷりどっぷりとしたサウンドと、美しいコーラスが織り成すオーガニックなひと時。 ヒーリングミュージックのごとく、響き渡っています。

9. 行進曲 ~くるみ割り人形より~

Music:Peter Ilyich Tchaikovsky

行進曲。ピアにかで旋律を吹き、どこかしらハートフルな感じです。

10. Deck the Halls

イギリス民謡をアカペラ合唱でスタート。鈴の音もシャンシャンと入ってきては、ドリーミング。 後半でドラムやギターも入って、楽しさが伝わってくる。

11. Shiny Shoe

Lyrics & Music:Takeshi Kobayashi

ジャカジャカとかき鳴るギターとともに弾む感じを出してきた。 akkoのヴォーカルも楽しそうだよね。温かな感情とともに、間奏も優しく柔らかく。 ギターの巧みな演奏にやられます。

12. NOW AND THEN ~失われた時を求めて~

Lyrics & Music:Takeshi Kobayashi

これまた名バラードを。新たな雰囲気を醸し出してきたね。 ピアノをベースに、アコギもゆったりと奏でては、包み込んでくれるように。 やっぱり、この曲の旨味というか醍醐味が曲に表れてくるね。壮大でダイナミック、それでいて優しさを連れてくる。そして美しい。

13. トレパーク ~くるみ割り人形より~

Music:Peter Ilyich Tchaikovsky

ピアニカとピアノ、ギターが絡み合っては、力強く跳ねていますね。 とってもワクワクするような楽しさが出ている。後半に行くにつれて、盛り上がっていくよ。

14. 時のベル

Lyric:akko Music:tetsuhiko

最近リリースされたシングルの中でも、しっかりマイラバ節を出してきたナンバーを、 アコースティックアレンジで聞かせてくれます。ザックリギターがとにかく楽しそうなんだよね。 セッションのごとく、息もぴったりに。akkoのヴォーカルも弾んでいます。

15. ちいさなロマンス

Lyrics:akko Music:Toshiyuki Mori, Masayoshi Furukawa, akko

グロッケンがいい味を出しては、パーカッションもポコスカと温かさを生み出すポップチューン。 その温かさが歌詞をうまく盛り上げる。akkoも随分と楽しそうに歌う。間奏では、それぞれの楽器が巧みな腕を披露。

16. Melody

Lyrics & Music:Takeshi Kobayashi

アルバム「FANTASY」でもじっくりと聞かせてくれたナンバーを、アコースティックアレンジでじっくり味わい深く。 染み渡るように、しっとりとした演奏ながら、曲の持つ力を伝えてきます。akkoのヴォーカルも優しく、語り掛けてくれるように。

DISC 2

1. Hello, Again ~昔からある場所~

Lyrics:Takeshi Kobayashi Music:Kenji Fujii & Takeshi Kobayashi

この曲なくしてマイラバなし。大大大ヒットナンバーを、しっとりアコースティックバージョンで聞かせてくれます。 アコースティックギターの調べとピアノの美しい旋律が奏でるサウンドをバックに、akkoが語りかけるように温かく歌います。 何気にサビのコーラスが重厚で、曲の持つ力を体現しているね。

2. Free

Lyrics & Music:Takeshi Kobayashi

リズミカルにパーカッションとギターの息の合った演奏に、ピアノも加わって、 とっても楽しそうなセッションといった感じに聞こえますね。 温かくほっこりとした感じ。akkoのヴォーカルもどこかしらほのぼの。

3. recall

Lyrics:akko Music:TANATONOTE

なんか、とってもシブいオープニングだね。まるでブルース。 ギターが泣いています。そして、ギターとピアノが歌うように弾け出す。 akkoも負けじとノリに乗ったヴォーカルでウキウキしてきます。サビでのコーラスとの融合も、実に鮮やかに聞かせてくれます。

4. 予感

Lyric:akko Music:tetsuhiko

ピアノをバックにじっくりと聞かせてくれるバラードナンバー。 途中からアコースティックギターも入ってきて、曲を盛り上げる。 akkoの切なくもはかないヴォーカルがまた、訴えかけてくるように胸に響きます。

5. 悲しみよ今日わ

Lyrics & Music:Takeshi Kobayashi

デジタルビートをまとっていたトラックをアコースティックテイストで。 なんか、心地のよいボサノヴァトラックに大変身といった感じで、おしゃれに聞かせてくれます。 なんだかハートフル。ただ、akkoの歌い方はオリジナルの方が、カラッとした感じは出ているかな。

6. くちびる

Lyric:akko Music:Toshiyuki Mori, Masayoshi Furukawa, akko

オリジナル同様に、緊迫感というか、曲の重みが出てきたバラードチューン。 音数が少なくなったことで、より伝わる力が強大になった感じだね。 akkoの歌い方も心から訴えかけてくるような神妙な雰囲気です。

7. あふれる

Lyrics:akko Music:Takeshi Kobayashi

グッと来るバラードチューンをアコースティックテイストでお届け。 アコースティックギターとピアノというシンプルな音が紡ぎ出すサウンドをバックに、 akkoが切なく歌います。涙モノですな。サビのパートなんか、本当にグッと来る。 美しくてはかないです。

8. インスピレーション

Lyrics:akko Music:Tomoya Matsuuraa

ポップなチューンも軽やかに。やけにドリーミングな感じで弾けるアレンジに変身。 ギターもピアノも跳ねていますね。特にギターが鮮やかに舞っている。

9. Man & Woman

Lyrics & Music:Takeshi Kobayashi

マイラバのデビュー曲も、アコースティックアレンジに大変身。 なんだか、オリジナルよりも若干テンポが上がっていない?akkoのヴォーカルも、ちょっと早口気味で攻めてくる。 それにしても、この曲は本当に変わらないキャッチーさを持つよね。デビュー曲にして名曲。心地よさと軽やかさを届けてくれる。

10. 風と空のキリム

Lyrics & Music:Takeshi Kobayashi

シンプルながらに壮大な雰囲気を放つバラードナンバー。 しっとりじっくり。ギターの音もピアノの音も優しく、akkoのヴォーカルも瑞々しく透き通るように染み込んでくる。 ちょっとウルウルと感動させられますね。

9th Album『re:evergreen』● '15/11/25 release

My Little Loverのデビューアルバム「evergreen」の世界に再び向き合ったという新作は、その名も「re:evergreen」。 当時のポップさを再び呼び戻すように、アルバムのオープニングからナイアガラ風のウィンターソングでノックアウト。 デビュー曲「Man&Woman」を彷彿とさせるM-2「pastel」あり、近年のマイラバ節の出まくった切ないメロディで訴えかけてくるM-9「ターミナル」など、 デビューしてから20年経った“ポップ”というものを届けてくれます。 ラストナンバー「re:evergreen」も、まさしくオリジナルの「evergreen」の世界を再構築するかのように、コーラスワークをじっくりと聞かせてくれたりと、 その手法で楽しませてくれました。 大元の「evergreen」の構成、サウンド、ポップな要素が完璧すぎて、はっきり言って太刀打ちできていないけれども、 大人になったマイラバ、 デビューから20年経って再び挑んだポップは、見事に体現されていると思います。 そして、オリジナルのヴォーカルとギター以外を録り直したという「evergreen+」で、あの頃へとタイムスリップ。 Akkoの歌い直し希望をあえて却下した小林武史の英断も納得。 これは当時の声のままでないとね。ジャケットも、当時のものから踏襲しているポージング。 TOY'S FACTORYへと再び戻って来たことだし、マイラバはマイラバだね。

re:evergreen

1. wintersong が聴こえる

Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi Composed by Takeshi Kobayashi

イントロからゴージャス、そして、極上ポップな冬を提供してくれるナンバーは、 もろにナイアガラサウンドを聴かせてくれます。ウキウキしている気持ちがそのまま曲に表れているように、弾けまくっていますね。 アルバムの世界に引き込む、いい意味でリード曲になっています。

2. pastel

Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi Composed by Takeshi Kobayashi

ギターの音使いがデビュー曲「Man&Woman」を彷彿とさせるポップチューン。 さらにブラスも添えられて、まさしく初期カラーに染め上げるような1曲だね。ラストまで、眩しさに包まれる感じです。

3. 星空の軌道

Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi Composed by Takeshi Kobayashi

ストリングスの繊細さと濃さの出たブラス、そして温かみのあるキーボードとAkkoのヴォーカルがまろやかに混ざり合う1曲。 ちょっとノスタルジックでオールディーズで、あの頃へと巻き戻してくれるかのような曲だね。こちらもキラキラ輝いています。

4. 今日が雨降りでも

Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi Composed by Takeshi Kobayashi

イントロのタタンと入ってくるドラムのリズムに心を奪われる極上ポップなロックチューン。 爽やかで、温かくて、雨の雰囲気も薄め。Akkoのヴォーカルも、胸をくすぐるような懐かしさと新しさを届けてくれる。 ギターの音もいい感じだね。

5. バランス

Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi Composed by Takeshi Kobayashi

固まった音をイントロから投入して、ドンと仕掛けてくるミディアムロックチューン。 切なさを漂わせつメロディで進行。これぞマイラバの世界だね。そして、ちょっと裏切られたサビの展開。 まさかマイナー調の低い位置からの展開で、驚かされるとともに、面白さを感じます。うん、いい味が出ています。

6. 夏からの手紙

Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi Composed by Takeshi Kobayashi

ポップ爆発。とにかく音が弾んで、心も体もウキウキワクワクな雰囲気を出しまくる。 ビートが鼓動を表しているようだね。そして、夏のカラッとした感じが出て、いいです。 とっても爽やかだ。Cメロでキリッとマイナーメロディで仕掛けてくる展開は、スパイスを加えたようだね。

7. 舞台芝居

Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi Composed by Takeshi Kobayashi

ムード歌謡のようなイントロが、意外に新鮮に生えるマイラバ。 メロディパートはいつも通り、じっくりと聴かせながらまったりと進行。ひねったメロディが特徴的なサビは、マイラバ流演歌のような雰囲気で、 情で訴えかけてくるようだ。間奏でのサックスが、さすらっています。

8. 送る想い

Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi Composed by Takeshi Kobayashi

シンプルさの出たミディアムバラードチューン。 じっくりどっしりと演奏を聴かせては、Akkoのヴォーカルもまっすぐに伝わってきます。 くささというか、ちょっと説教臭さの出た歌詞だね。

9. ターミナル

Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi Composed by Takeshi Kobayashi

アルバムに先駆けて、マイラバ久しぶりとなるシングルを配信リリース。 これぞマイラバ節全開な、いとしさと切なさの出たメロディラインにキュンとなるミディアムバラードチューンです。 やはり、アルバムからのカットチューンということもあり、引き込む力がありますね。重たい演奏は曲に込めた思いをそのまま表しているようだ。 ストリングスもドラマティックに曲を盛り上げてきます。映画のテーマソングのタイアップも納得の1曲。

10. re:evergreen

Produced & Arranged by Takeshi Kobayashi Composed by Takeshi Kobayashi

アルバムのラストを飾るナンバーは、なるほど「evergreen」のテイストをもろに感じさせるポップなアコースティックロックチューン。 生楽器の音とともに、滑らかなピアノの音やブラス、そしてAkkoのヴォーカルが融合するナンバーです。 メロディも切なく、まさしくエバーグリーンな1曲を再び聴かせてくれました。ラストでは、こちらもコーラスで盛り上げてくる流れになっています。

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