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Compilation Album『Love The Best Selection』● '03/4/9 release

昨今のコンピレーションアルバムの流行に追いつけとばかりに、FOR LIFEからも「愛」をテーマにコンピをリリース。 ちょっと地味なレーベルというイメージもあるけれども、奥底にあるアーティストパワーは結構ありますよ。 井上陽水や今井美樹、杏里や坂本龍一などの大物をはじめ、中谷美紀や原田知世、我那覇美奈といった女性アーティスト達の楽曲も収録。 やればできるんだよね、FOR LIFEも。レーベルアーティスト以外にも、Every Little Thingや小田和正などの楽曲も収録して、 FOR LIFEなりの「愛」を届けてくれます。それにしても、ZOOは懐かしいね。

Compilation Album『Love memory of melody』● '05/9/21 release

昨今のR-35世代を狙ったコンピレーションアルバムが流行っていますが、このアルバムは、 そのR-35世代が泣いて喜ぶような大ヒット曲が詰まりに詰まっています。しかも、2枚組み全30曲というヴォリューム。 太っ腹な企画ですな。 CHAGE and ASKAや米米CLUB、ORIGINAL LOVEに財津和夫などといったドラマ主題歌の大ヒット曲や、 テレビ番組などでがんがん流れていた1990年代のヒット曲を中心にコンパイル。耳馴染みしやすい覚えやすいメロディと、 卓越したサウンドがマッチするヒット曲に、懐かしさと思い出が蘇ってくる。ただ、こういったシリーズはたくさん出ているので、 もう少しコンセプトを明確にして絞ったほうがよかったのかも。それでも、これほどまでにヒット曲が揃っているんだもん。 ついつい口ずさんでしまうよね。

Compilation Album『Love II memory of melody』● ’06/2/22 release

ターゲットがアラフォーだね。愛の歌を集めたコンピレーションアルバム「Love」の第2弾が満を持して登場。 前作からのインターバルが随分と短いけれども、前作が結構いいセールスを上げたんでしょうか。今作もいろいろな愛を集めた楽曲を、2枚組にしてコンパイル。 ド頭から浜省「悲しみは雪のように」でスタートし、ASKA、郷ひろみ、鈴木雅之などの大人男性アーティストはじめ、 岡本真夜、古内東子、辛島美登里などの女性シンガーソングライター、DEEN、シャ乱Q、Xなどのバンドなどなど、いろいろな角度から愛を攻めています。 岡村孝子や小野正利、三木道三なんて、懐かしい名前も登場して、面白いね。前作に引き続いて登場するアーティストもいるけれども、 全29曲、とっても楽しめる作品だと思います。これはカラオケに行きたくなるな。

Compilation Album『LOVELY YOU Women's Lovesongs』● ’03/12/17 release

女性アーティストたちの楽曲を集めたコンピレーションアルバム。ソニーからのリリースということで、所属アーティストの楽曲を中心にコンパイル。 てっきり、幸せでハッピー!みたいな気分にさせてくれるような曲を集めたかと思いきや、岡本真夜「 Alone」とか、プリプリの「 M」とか、寂しさいっぱいだな。 そのほか、今井美樹、中島美嘉、CHARAにジュディマリ、Soweluなど、彼女たちのヒット曲のオンパレードで聴かせてくれます。唯一、区麗情とデュエットしている浜田省吾だけが男性として参加。 こうやって、全体を通して聴くと、本当に様々なタイプの曲があり、その時その時の気持ちを歌っているね。 女性の気持ちが投影されていて、支持を集めそうな感じですが、ちょっと地味な感じもするところは否めない。 もうちょっと、テーマを絞って、その楽曲で勝負しかけてきても良かったんじゃないかな。う~ん、全体的にはイマイチかな。

Compilation Album『REAL RHYME TRAX』● '02/2/27 release

HIP-HOPが日本でも市民権を得たからこそ、本当のHIP-HOPを聞かせてやるぜと言わんばかりにリリースされたコンピレーションアルバム。 メジャーなアーテイストからマイナーなアーティストまで、多彩な面々のトラックを収録した全15曲。 RIP SLYMEやSBK、KICK THE CAN KREWなどのアーティストは、ワーナー所属だからこその安定鉄板感。ただ、“Real”感を出すのならば、もうちょっと違う楽曲でもよかったんじゃないかな。 そのほか、宇頭巻やSmorgas、トリカブトなど、マイナーながらに力のあるグループの楽曲も収録されていて、本物を追求する。 何気に、ケツメイシやm-floをサラッと入れてくるあたり、売れ筋を狙っているような気もするけれども。 J HIP-HOP入門編にも適していて、これを聞いてからその世界へ入って行ってもいいんじゃないかな。

Compilation Album『REAL RHYME TRAX 2』● '02/11/20 release

前作が好調だったからこそ第2弾の登場なんだろうね。RealなRhymeを伝えるべく15曲を詰め込んだクールなコンピレーションアルバムの第2弾。 今作でも、多才な15組が、これでもか、な勢いで言葉を伝えてくるわけで。 前作に引き続いての登場は、RIP SLYME、SBK、KICK THE CAN KREW、GAKU-MC。そして、MIC BANDITZやSOFFet、EELMANなども登場。 全体をHIP-HOPで統一するかと思いきや、F.O.H.やmount sugarなど、歌モノでアプローチするアーティストのトラックも収録されています。 正直、拍子抜けに感じるというか、ちょっと違和感があるんだけれども、どうなんでしょう。とにかく、こういうのが今、クールなんでしょうね。

Compilation Album『Rhythm Nation presents TOP HITS 07-08』● '07/12/5 release

エイベックスが仕掛けるイベント「Rhythm Nation」に出演するアーティストの楽曲を中心に収録したコンピレーションアルバム。 ポップなノリよりかは、クラブよりでディープでドープなアーティスト達が名を連ねる。 レーベルがレーベルだからね。倖田來未やEXILEはじめ、DOUBLEやSEAMOなどといったゲストの楽曲、COLORや高杉さと美といったニューカマーなど、全16曲を収録。 あくまでイベント向けの予習盤ということで、そこまで目玉な楽曲があるとは感じないんだよな。他のアーティストの様子を伺えると言うことかな。 この流れで倖田來未の「運命」が、ちょっと浮いてしまうような。もっとアゲアゲ楽曲でもよかったんじゃない?

Compilation Album『RE:MIX:ER The Best R&B Mix Show / DJ WATARAI』● '09/9/16 release

ベテランDJ、DJ WATARAIのミックスCDが登場。昨今を彩るJ-R&B、J HIP-HOPアーティストたちのアンバーを小粋に操っては、ノンストップで仕上げた充実の1枚になっています。 彼自身がフィーチャーされている楽曲がほとんどで、トラック面で参加したり、リミックスを手がけたりと、どこを切ってもDJ WATARAIな1枚。 DOUBLEやbird、Sugar SoulやMISIA、嶋野百恵やTylerなど、女性アーティストたちの楽曲が目立つなか、 上戸彩の登場がなんかとっても新鮮。懐かしいな。また、KAWABATA and DABOやFULL OF HARMONYなどの男性アーティストトラックも挿入して、 クラブシーンを大きく盛り上げる楽曲入り乱れオンパレードで届けてくれます。最高にクールな1枚だ。

Compilation Album『Re:MUSIC!! THE JAPANESE SAMPLING CLASSICS』● ’10/4/7 release

カバーではなくサンプリング。昨今、大ヒットナンバーの一部を引用して、新たな曲を作ってしまうという手法で、クラブDJなどが行ってきた業がJ-POPシーンにも浸透。 その数々のサンプリングナンバーを集めたコンピレーションアルバムです。 コンセンプトとしては面白いね。カバーではないけれども、やっぱりカバー的な、他人のふんどしを借りて曲を発表するというプロセスが、 好意的か、それとも蔑みなのか。まぁ、聞き手の受け取り様だよね。 収録されているアーティストも、SBKやRSP、ナイス橋本など、名の通ったアーティストや、ん?誰だ?なんて人もいる。 ただ、サンプリングされた楽曲を聞けば、「あぁ、あの曲!」と思い出しますね。 坂本龍一「energy flow」、PRINCESS PRINCESS「M」、THE HIGH-LOWS「日曜日よりの使者」、山下達郎「 Smile Blue」などなど。 電気グルーヴ「Shangri-La」は元々サンプリング出し、さらにサンプリングってことだよね。 一粒で二度美味しいような楽曲群ですね。

Compilation Album『RELAXIN' WITH JAPANESE LOVERS』● ’03/6/25 release

「ラヴァーズロック」に焦点を当てて、心地良いサウンドを提供してくれるJ-POPチューンを集めたコンピレーションアルバム。 レゲエのリズムをベースに、どっぷりまったりとダブ感覚でトリップするかのような楽曲は、とにかく聞いていてリラックスできる1枚。 中島美嘉「接吻」、Chara「Junior Sweet」、郷ひろみ「林檎殺人事件」、椎名純平&篠原涼子「 Time of Gold」、キャンディーズ「やさしい悪魔」、 pizzicato five「Lovers Rock」など、懐かしのナンバーから最新ナンバーのリミックスチューン勢揃い。 意外とラヴァーズロックサウンドを取り入れた楽曲が多いんだね。 このアルバムのための貴重なバージョンやアナログ盤のみに収録されていたバージョンなども初収録されるなど、聞き応えのある作品となっています。 夕暮れの海がお似合いな1枚だね。これを聞きながら、チルアウトな時間は最高なんじゃないでしょうか。

Compilation Album『Lingkaran for Baby nursery rhymes』● '07/9/26 release

赤ちゃんのための楽曲を集めたコンピレーションアルバム。この作品がまた、いろんな意味で一癖あって、なかなか面白いんだな。 基本的には童謡や子供向けの歌をカバーしたものを集めているんだけれども、そのカバーしているアーティストたちのクセが強いんだ。 ゴスペラーズが「大きな栗の木下で」で登場。wyolica「黒ネコのタンゴ」というこの組み合わせ。矢野顕子と坂本美雨の母娘で「くまんばちがとんできた」。 フルカワミキが、あの声でドリーミングに「きらきらぼし」を聞かせてくれたと思ったら、とってもおしゃれに野宮真貴が「おはなしゆびさん」を聞かせてくれる。 癒しの世界へ連れて行ってくれるオオヤユウスケ「遠き山に日は落ちて」。そのほか、ナチュラル ハイやビューティフルハミングバード、鈴木祥子に土岐麻子、かの香織といった人選に面白さが出ている。 大人も子供も楽しめる、コンピレーションアルバムですね。姉妹版「ROCK for Baby」もおすすめ。

Compilation Album『rouge COSMETIC CM SONG COLLECTION』● '03/7/9 release

化粧品のCMソングばかりを集めたコンピレーションアルバム。1970~1980年代の楽曲が中心となっているけれども、 1990年代の楽曲もきちんと押さえている2枚組全30曲。これほどまでのヴォリュームで楽しませてくれるとはね。 資生堂、カネボウ、ポーラなど、大手化粧品メーカーがこれほどまでにCMに力を入れていたことがわかると同時に、 CMソングを担当していたアーティストたちも、化粧品CMを担当したことで成長したともいえるような感じです。 EPO、矢野顕子、YMOなどの大物や、工藤静香、中山美穂、WINKなどのアイドル、 桑江知子やザ・ヴィーナスなど懐かしい顔ぶれがそろっています。同系統のコンピレーションアルバムも数多く出されているので、 収録曲がかぶっているんですが、「rouge」は「rouge」としての色を出せているんじゃないでしょうか。 やはり年代がものを言うような作品だよね。

Compilation Album『Rain Songs』● '07/5/23 release

その名の通り、雨をテーマにした楽曲を集めたコンピレーションアルバム。 曲名に「雨」が入っていたり、雨のシチェーションを歌った曲など、ぎっしり30曲を収録。 「えっ、この曲、雨のことを歌っていたんだ」なんていう発見もあります。 徳永英明「レイニーブルー」、森高千里「雨」、八神純子「みずいろの雨」、X「ENDLESS RAIN」、TULIP「虹とスニーカーの頃」、雅夢「愛はかげろう」、 太田裕美「九月の雨」などなど、選曲が随分と幅広いね。これはどう考えても1970年あたり生まれの人をターゲットにしているんじゃないかな。 一番新しい曲でも、1994年のNOKKO「人魚」だもん。バンバンやさだまさし、ハイファイセットとか、もう随分と懐かしさが漂っております。 雨という自然現象を、ただ降っているという表現だけではなく、心情を重ねたり情景を描いたりすることで、よりいっそうそのシチュエーションが引き立ちますね。 これは作詞能力を随分と生かさないと、引き込まれません。そんな中での選曲を、たっぷり浴びるのもいいよね。

Compilation Album『Rock For Baby』● '07/10/17 release

赤ちゃんのためのロック!?そんなコンセプトの元、同様をロックアレンジでカバーしたコンピレーションアルバムの登場。 しかも、監修は元スーパーカーのいしわたり淳治だそうですよ。実に多彩なアーティスト達が参加しているのが目玉だよね。 お久しぶりのACO、テクノピコピコPOLYSICS、かわいくパンクな少年ナイフ、ゆったりBonobos、まったり桜井秀俊、 ほんわかホフディランなどなど、彼らが童謡や唱歌を独自にカバーしています。おもしろいところでは、 SUEMITSU & THE SUEMITHがKIDSを引き連れて、あの「アンパンマンマーチ」をカバー。 グラインドロックでピアノを叩き込んできます。しかし、コンピ全体で見ると、完全なるロックアレンジとは言いがたく、 独特感が際立っていますな。RYUKYUDISKOは思いっきりテクノアレンジできているし。 まぁ、アイデアとしては面白い作品だよね。こういうアプローチで童謡をカバーされたアルバムが集まると。 これを聞いた赤ちゃん、幸せ者だぞ。