album

1st Album『To Be Continued…』● '91/9/21 release

記念すべきTo Be Continuedにとっての初のオリジナルアルバム。 まだまだ青臭いというか、若者目線から見た日常を歌詞で表す岡田の詞は、やはり共感を呼ぶんじゃないでしょうか。 サウンドはこの頃の、90年代を表すようなキーボード満載の打ち込みポップ。 音がバブルです。色々なバンドがこの頃出てきましたが、 唯一無二の存在になるために試行錯誤がなされていましたね。 トゥビコンも、オリジナリティを追求して、現在進行形で音を探求していたバンドでしょう。

1. Radio Parade

ラジオのチューニングをあわせてっと。 随分とこったオープニングエフェクト。

2. 君がいたから ~Album Version~

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

キーボードの音華やかなミディアムテンポのポップソング。 いかにも90年代初期サウンド型だよね。

キーボードが飛び跳ねてる。そして岡田のヴォーカルが若いこと。 この頃の詞って前向きなものが多いよね。バブルの影響か?

3. United Venus

作詞:岡田浩暉、後藤友輔 作曲・編曲:佐藤鷹

なんかサビが・・・すごいなぁ。ファルセット、こう来るか。 コンピューターサウンド初期型。時代の最先端を行くポップソング。

それよりも何よりもやっぱり歌詞に注目。「Pocket Bell」が登場。流行りましたなぁ。

4. 息詰まっちゃうよ

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

ま、タイトルからしてトゥビコンらしいねぇ。さすが岡田。 クラブ風のサウンドでポコポコしている。さびではポップ路線爆発でキャッチー。

急に爽やかになるところがまたなぁ。詞なんか時代を感じちゃうしね。 ま、トゥビコンにとってはこれが王道なんだろうね。

5. more reve

作詞:岡田浩暉 作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

やっぱりシンセの使い方がうまいと思わず納得な曲。 ミディアムテンポのバラードチューンで見事にキーボードで彩りが添えられている。

でもって歌詞の方がお得意の学生生活ネタ。身近な恋愛をモチーフにしたものが多いのも1つの売りでしたねぇ。

6. この雨が上がったら

作詞・作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

バラードナンバーでしっとりと。 なんかいい曲。サビの部分とか。アレンジからしてちょっと雨が止みそうな雰囲気。

シンセによる雨の神秘性が出ていてちょっと感動だね。

7. On And On

作詞:後藤友輔 作曲・編曲:佐藤鷹

シンセサイザーの能力を余すことなく発揮している作品。 ただいつの間にサビに突入したか、ってな感じの流れた曲。

その代わりに間奏ではゴタゴタしているんだよね。この曲サウンドがアクセスっぽい。

8. 現実≠理屈

作詞:後藤友輔、岡田浩暉 作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

このアルバムの中では究極のポップ路線を展開した曲。 スピーディーなサウンドにあわせてシンセサイザーが踊り狂う。

とにかく楽しそうな雰囲気なんだけれども、他にも誰かこういうような曲を歌っていたような気がする。

9. End of Innocence

作詞・作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

ちょっとマイナー調のサウンドがツボをつくミディアムナンバーのポップソング。 どちらかといえば戻って80年代後半のアレンジかなぁ。

サビの部分のメロディーは好きかも。最後の英語詞の部分は途中ブレイクを入れないほうがよかったな。

10. Lots of Love

作詞:岡田浩暉 作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

ちょっと槇原敬之が歌っていても違和感のないような “和”の要素を加えたマイナーチューン。

サビの言葉の切り方や、音程など妖しい部分、多々あり。全体を通すといいかもしれないけれどね。

11. 相撃ちだって構わない

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

最後はポップなアレンジの曲で。また学生生活の詞です。 この曲、今度はS.L.T.みたいだなぁ、シンセとベース具合が。

サビの部分が煮え切らなくて気持ち悪い。中途半端に終わっちゃって。

2nd Album『How zit?』● '92/7/1 release

To Be Continuedにとって2枚目のオリジナルアルバム。 シングル「I Feel」、「RAIN」という2曲を含んでいます。 全体的な印象は、yはり都会派シティポップ。そこをうまい具合にJ-POPテイストで味付けをし、 誰もが聞きやすい仕上がりになった。 相変わらずの岡田の詞。半径5メートル以内に溢れているような歌詞でつづられて、共感を呼びます。

1. Spontaneous Joining

作詞・作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

いかにも90年代初頭ポップを象徴するような打ち込みサウンド。 でもって詞の方もちょっと都会派気どってます。

まぁ、アルバムのオープニングチューンとしては引き込みやすいかも。後もう少しキャッチーさがあればいいね。それと親しみやすさかな?

2. I Feel (Album Version)

作詞・作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

サビ入りの爽やかなポップチューン。

疾走感、爽快感とともに流れ行くサウンドと社内恋愛のような歌詞がまたトゥビコンワールドへと誘ってくれる。 ただ、サビが単調と言うかなんかこう盛り上がりに欠けてただただ突き抜けてゆくという感じなんだよなぁ。

3. 風を感じながら…

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

この曲もまた20代前後をモデルとした歌詞で若者の心をつかんだかな。 それよりもこの曲のおススメはサビですね。

爽やかでキャッチーなのもいいけれど、歌詞がまた今を象徴するかのような部分にちょっと目が行くね。なかなかいい点ついている。

4. 29th August

作詞・作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

ちょっとボッサテイストを加えたミディアムテンポの夏の曲。 A・Bメロまではよかったのになんでかサビでひっくり返った。

おいおい、ちょっと捨て曲にしか聞こえない。狙ったようにも思えるけれど、これは受け付けないなぁ。切ない歌詞がにじんでゆく。

5. 二人の孤独

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

トゥビコン王道の打ち込みポップチューンに、スチールドラムが加わった不思議なナンバー。

間奏ではシンセを思う存分魅力たっぷりにアピールしている。このマイナー感がスリリングさを引き立てている。

6. One and only

作詞・作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

バラードナンバー。岡田のヴォーカルを堪能できる1曲。ファルセットは聞き所かな。

でも曲事態はちょっと???と思うような部分があってあまりピンと来ない。キャッチーさが無い。 間奏ではギターソロが響いています。

7. Lesson-2

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

トゥビコン流ファンクチューン。テーマはオフィスラブ。 いやぁ、つくづく90年代バブル期が大きく影響していると感じてしまう。

かなり荒っぽい内容ですね、下手したらセクハラぎりぎりラインといったような所か。 ただ、少しサビがはじけすぎでこれは違うな?と思ってしまう。

8. RAIN

作詞:岡田浩暉 作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

こちらも王道のマイナーポップチューン。 ちょっとオトナっぽく、都会的なイメージもありつつ降りしきる雨の中を車で走っている感じがする1曲。

なかなかこういうタイプの曲好きです、はい。 シングルとしてリリースされたみたいだけれども、まだまだトゥビコンの知名度はこの頃低かったよね。

9. PA PA

作詞:岡田浩暉 作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

タイトルからしてバラードもしくはミディアムテンポかと思ったら随分とアップテンポでビックリ。

しかもギターとかドラムとかうねるうねる、サビとかも激しいです。ちょっとパンク入っている。

おもしろいところでは歌詞カードで編みかけになっている文字をつなげると・・・「類はとも呼ぶ」となるんだなぁ、これが。

ただ、あまり歌詞の内容と関係ないような。

10. Switch

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

ミディアムテンポで明るいポップなナンバー。ただどこかで聞いたことあるようなと思っていたら、 アクセスとかでこんな曲あったような。

絶対イントロとか同じようなものがあると思うな。サビのメロディーとかもね。それと、サビ直前の♪Let's!は微妙だな。

11. 夏のページ

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

アルバムラストを飾るミディアムテンポのしっとりめのバラードです。 この曲がまた美メロでいいんです。特にサビですね。

この部分がまたせつないんだなぁ。ホントある夏の日といったような感じです。しかも過去の思い出の1日。弦も美しい。

3rd Album『Bitter Sweet Love』● '92/7/1 release

トゥビコンポップ炸裂の3枚目。1曲目から「32°僕にもたれてた」で来るとは、かなりきてます。

シングル曲も3曲フィーチャーされており、かなりの力の入れようが感じられますね。

詞に関しても、岡田らしいごく身近にあるようなシチュエーションを見事に歌に乗っけています。

このアルバムでちょっと今までよりもトゥビコンというものを固めてきた感じが出ているアルバムです。

1. 32°僕にもたれてた

作詞・作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

アルバムのタイトルがフレーズで登場するオープニングチューンは、王道トゥビコンポップで弾けまくり。

何はともあれサビでのメロディーがとても切なくてぐっと来る。特に2フレーズ目のメロディーね。ここだけマイナー調で泣けてくる。うーん、いい曲だ。

詩の内容はというと学生時代の恋愛、そして失恋と1話の物語となっております。とても身近に感じるね。

2. どうにかしてるぜ

作詞:高島俊一・後藤友輔・岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

エンジンをかけるエフェクトをイントロに持ってきた。これまたクールでかっこいいね。 サウンドの方はちょいとジャジーに。

なぜだか“シカゴ”のイメージ。サビが少々アホに聞こえてしまうのはなぜ?ちょっと抜きすぎかなぁ。ま、2分弱の曲だからなぁ。

3. こんな恋も悪くない (ALBUM MIX)

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

90年代前半ポップを象徴するようなサウンド。ま、トゥビコンにしては王道中の王道なんだよね。

打ち込みとブラスを起用したミディアムテンポのチューン。ちょっと切ない歌詞がちょっと切ないメロディーにのっかかるちょっと切ない曲です。

たいしてアルバムとシングルに違いはみられない。

4. HOLIDAY

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

イントロから爽やかな風を感じるアップテンポのナンバー。 ブラスがやっぱり色を足していい感じですなぁ。Aメロがサビでもいいんじゃない?

タイトルを彷彿させるような曲です。

5. 君の寝息を頬に感じて

作詞・作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

サビから入るミディアムテンポの曲。いつもの打ち込みポップは影を潜め、 少々生音をメインにしました。

ただ、サビなんですが、確かに質はいいとは思うんですけれどなんか変な後味が残る。

伸ばすのはいいと思うけれど、せっかくだから最後のフレーズを繰り返して落としたらきれいにまとまったと思うな。

6. 君とずっと・・・くらしたい (ALBUM MIX)

作詞・作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

最初はエレピのみをバックに、そして次第に音数が増してゆくドラマティックなバラードナンバー。

ここまでメロディーが盛り上がっているのに、少々サビの力足りないんだよなぁ。残念。 随分と大人っぽいサウンド、A.O.R.だね。

この曲もシングルとアルバムの差がはっきりしません。

7. If you wish・・・

作詞:後藤友輔 作曲:佐藤鷹・後藤友輔 編曲:佐藤鷹

なんかタイトルから想像しがたい歌詞とサウンドだなぁ。 ここまでアップテンポとはね、びっくりだ。今聞くと随分無理あるよな。

歌詞も当時だったらフツーに聞こえていたんだろうな。若いね。シングルとしてのパンチ、少々弱いね。

8. このままじゃ終われない

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

当時のブラックミュージックを取り入れたようなグルーヴィーなポップチューン。 いいね、なかなかかっこいいじゃないですか。が、Bメロ・・・。

この不安定というかつかみにくいメロディーは何とかならないかい?ここだけ気持ち悪い。失恋ソングです。

9. 愛がまちがえるなんて (ALBUM MIX)

作詞:平出よしかつ・岡田浩暉 作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

アップテンポチューンに弾けるサウンド。トゥビコンの王道サウンドがここでも展開。 ただ、王道すぎてサビのメロディーラインがバレバレだな。

わかっちゃうよ、これじゃ。ほんと、王道だよね。ありきたりの枠に収まっちゃったのが残念だ。

すれ違い始めた二人の関係はどうなる?みたいな内容の曲。

アルバムでは音がよりクリアになっている。

10. 悲しいだけの台詞

作詞:岡田浩暉 作曲:後藤友輔・佐藤鷹 編曲:佐藤鷹

ちょっとオリエンタルチックなイントロに興味ありだね。ミディアムテンポのグルーヴィーなナンバー。

曲構成がしっかりとしていて部分部分がきちんとしている。サビのインパクトをもう少し強くしても良かったよね。 失恋ソングです。

11. 君を忘れない

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

やはり最後はバラードで締めですね。とにかくバラード中のバラード。 別れをテーマにしているけれど、いたってフツーだなぁ。

にしても、今回のアルバムでは「別れ」が多くありませんかね?良くも悪くも無い、だからといって特に特徴が無かったりで。

ま、サビ入り直前のスローテンポがいい工夫になっているかな?

4th Album『BEYOND THE LIGHT・・・』● '94/9/1 release

トゥビコン4作目は大ヒットを記録したアルバム。やはりヒットシングル3作の影響だろうね。

これほどまでにポップな仕上がりを見せたうえ、トゥビコンあらではのセンスがあふれたアルバムとなっております。

もちろんシングルだけが売りなわけではなく、アルバムの中の楽曲も光はなっていますよ。

「Love is just a…」や「どんな君も愛してる」なんて楽曲はかなりいいですよ。

1. 明日へのAccent

作詞・作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

キーボード煌びやかに響き渡るイントロ。あぁ、輝かしき90年代だよね。 もう曲のほうはポップポップ。ブラスも華やかに曲を演出。

岡田のヴォーカルがまた陽気に歌うんだなぁ。 脂が乗っかっているころだね。オープニングからトゥビコンサウンドでつかみはOK。

2. STEPPIN' OUT

作詞:高島俊一・後藤友輔・岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

静かめなイントロからスタート。キーボードの魅力たっぷり。 間奏でもこれでもかというくらいに。それに比べると曲全体はフツーすぎなんだよね。

良くも悪くもない。かえってトゥビコンらしい曲かも。

3. 涙 やめなよ

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

こちらもイントロがとても魅力的。曲のほうはアップテンポなナンバー。 メロディーパートが妙に不安定に聞こえて落ち着いて聞けない。

サビはいつもながらのポップな曲。スカッとしているね。

4. Love is just a・・・

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

うわー、この曲ついてくるなぁ。ミディアムテンポの具合といい、マイナー調の具合といい見事に組み合わさった。

サビは淡々としすぎなんだけれども、全体のコーラスが何とか引き上げている。そして間奏のサックスがムードを作り上げる。この曲はいいですよ。

5. moon

作詞・作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

聞かせてくれるバラードナンバー。曲のイメージが見事に映し出されている。 月の神秘的なイメージですよ。サビもメロディーもキャッチーです。

なんかお酒のCMとかに似合いそうな曲です。ムードたっぷりでちょっと大人の気分。

6. 逃げたりしない

作詞・作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

アルバムの中盤にきてヒットシングルナンバーの登場です。 アップテンポでダンサブルで、ポップでキャッチー。

とトゥビコンの王道中の王道で見事に攻めまくる。 なかなか疾走感もあっていいんじゃないでしょうか。 強気な歌詞がまた曲を後押ししていますね。終わりも見事に突き抜けた!

7. Funny!? Serious?!

作詞:後藤友輔 作曲:佐藤鷹・後藤友輔 編曲:佐藤鷹

ここまで俗っぽい曲もどうだろうか?まぁ、トゥビコンだからこそできる曲なんでしょうね。 打ち込み仕様のダンサブルなチューン。

詞の方はビジネスマンのお話?合コン時は愉快で二人きりだと真面目な男になるという随分と都合のよい面をする男が主人公です。

曲はちょっととっつきにくいけれど、なんか合っているから不思議なんだよね。

8. 君だけを見ていた [ALBUM MIX]

作詞:岡田浩暉、高島秀直、後藤友輔 作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

トゥビコンの知名度を上げた名バラード。別に曲自体はどこにでもあるようなバラードなんですけれどね。

でもこのシンプルさがこの曲の魅力なのかもしれません。ドラマとの相乗効果もあり高セールスをあげましたね。

どちらかというとシングルテイクのほうはラフというか軽めです。 アルバムテイクはどっしりと重圧になっています。

9. どんな君も愛してる

作詞:平出よしかつ・岡田浩暉 作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

トゥビコンサウンド炸裂ナンバー。サビでのマイナー調メロディーと詞のリフが見事にマッチ。 スリリング感とコーラスが曲を盛り上げる。

A・Bメロの丁寧な音作りがあるからこそサビが引き立っているわけです。

10. うまく言えないけど [ALBUM MIX]

作詞:岡田浩暉 作曲:後藤友輔・佐藤鷹 編曲:佐藤鷹

アルバムの締めは先行シングルのアルバムミックス。もうトゥビコンポップ王道中の王道です。

キーボードが煌びやかで、サビでのコーラスがとても重圧。いい具合です。岡田のヴォーカルがとても伸びやかで、 聞き応え十分です。

まぁ、シングルテイクとあまり違いはありません。

Best Album『MUSICa-holic』● '97/3/13 release

トゥビコン初のベストアルバムは今までの楽曲の中から彼ら自身がセレクトした12曲を収録。

これがまた単なるシングルコレクションじゃないから彼らの選曲センスが光っている。

しかもただ収録するだけじゃなくて少々リミックスを施しています。

まぁ、リミックスというよりかはリマスタリングに近い形で原曲をひっくり返すほどじゃありません。音がクリアになってとても聴きやすい。

最新シングルも収録しているし、リリース時期からちょっとリゾートアルバムっぽい仕上がりですね。

こう見るとやっぱりいい曲がそろっています。

5th Album『DAYBREAK』● '96/4/1 release

5枚目のアルバムはヒット曲「TRUTH」「抱きしめるたび」「悲しみを知った」を収録したバラエティーに富んだ作品。

やっぱり従来のトゥビコンならではの洗練されたポップサウンドが謳歌していますね。

そのなかでもやはり「TRUTH」の煌びやかなサウンドは聞き逃せない。

だからこそ、「TRUTH」を軸にしたアルバム作りにしてほしかったのが本音。

結局はいろいろなタイプの楽曲を収録したことによってトゥビコンの魅力を全開に出すことに徹した作品といえよう。

1. Daybreak~overture

作曲・編曲:佐藤鷹

煌びやかなピアノの音色。どこかしらしなやか。 その後に次第にやってくるデジタルエフェクトで・・・。

2. KARAMETE・・・

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

見事にこの曲に突入。ホーンタイ大活躍のミディアムテンポナンバー。

ちょっとファンキーなサウンドにトゥビコンならではのポップビートを合わせた曲。

いやぁ、のっけからかなり来ていますね。サビのメロディーもキャッチーさと切なさが見事に混合していますね。

サビ最後、抜けるのではなく、きちんと収めたほうがよかったんじゃないかな?

3. ROULETTE

作詞:岡田浩暉 作曲・編曲:佐藤鷹

前曲の流れを組んでいながら、前曲とは相反するかのようなポップなファンキーチューン。 この曲でもホーンタイが大活躍。

演奏組みのギターとキーボード、さらにはBメロコーラスも十分生かされているんだけど、 サビが同じテイストだからなんかしっくりこない。

もう少しパンチを効かせて他の部分よりも強調させて欲しかったね。

4. TRUTH

作詞:後藤友輔、高島秀直 作曲・編曲:佐藤鷹

あたかもこのアルバムの世界観が一番表れているかもしれない作品。

ドラマの主題歌ということもあってか、久々に小ヒットを記録したシングルナンバー。

イントロがやけに近未来的です。全体的には瑞々しい、爽やかなサウンドに包まれたミディアムロックチューン。 AメロからBメロの切り替え部分にちょっとぐっと来ますね。全編キーボードが包み込んでトゥビコンならではの ポップな世界を作り上げています。うん、いい曲だ。

5. 今でも君を探してる

作詞:後藤友輔、高島秀直 作曲・編曲:佐藤鷹

トゥビコン節炸裂のマイナーチューン。ギター、キーボード、ヴォーカルと それぞれの味がよく出ている作品ですね。

なんかジワジワ染み込んでくる作品だ。歌い方がそう感じさせるね。

6. 悲しみを知った

作詞:北川悦吏子 作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

なんと脚本家でもある北川悦吏子が作詞に参加したナンバーです。 切ないメロディーとドラマティックな展開がたまらないバラードナンバー。

岡田が北川氏による詞をじっくりと歌っているのが伝わってきますね。 ただ、何か物足りないですね。後半の力強さはいいんですがねぇ。

7. ヒザにきてるよ

作詞:後藤友輔、希都 宏 作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

タイトルのセンスがまさにトゥビコンだ。曲のほうはギターかきなるポップソング。 詞のほうも随分とラフでそこら辺にある感じですね。

手拍子も入ってきて随分と楽しめる内容です。 バックのコーラスもかなり盛り上げているね。

8. 抱きしめるたび

作詞:岡田浩暉 作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

トゥビコン節がでまくったシングルチューン。曲がもうポップポップで メロディーもかなりキャッチー。

つかみやすいね。一つ一つの部分がきちんと作られてわかりやすいです。 でも、それだけで終わってしまうんだよなぁ。いつものトゥビコンなんだよ。 そこからの一癖がなくて残念だな。しかも最後にフェイドアウトだし。

9. SMILE FOR ME

作詞:後藤友輔、希都宏 作曲:後藤友輔 編曲:佐藤鷹

やけにクールなサウンド全開なミディアムチューン。 あれ、なんだかいつもと違うなぁ。って、おい。ヴォーカルの担当が何と後藤。

いやぁ、なかなか味のあるヴォーカルを聞かせてくれるじゃないですか。 ちょっと今までのトゥビコンにはみられなかったような曲です。

岡田が歌うとまた別な印象なんだろうな。

10. 激しく流れゆく時代の狭間で

作詞:岡田浩暉、高島秀直 作曲・編曲:佐藤鷹

最後はこれぞトゥビコンというようなミディアムバラードナンバー。 ただ、メロディーがつかみにくいなぁ。

特にサビのメロディー。しかも終わり方、そう来るかなぁ。

なんか中途半端というか、煮え切らなくて気持ちが悪い印象を受ける。タイトルは彼ら自信を表しているような気がした。

6th Album『Creston Drive』● '98/5/20 release

ソニーから東芝へ移籍した第一弾アルバムがこの作品。

今までの洗練されたポップなサウンドからイメージを一新したのか、やけに大人サウンドでA.O.R.的なものが多い。 やはり成長を遂げたといえますね。

音はともかく、詞の方はいつもながらのトゥビコン切込みで書かれています。 しかしこのあたりからメディア露出がめっきり減ったように思えます。

1. melody

作詞:岡田浩暉 作曲:後藤友輔

アルバムのオープニングは記念すべき移籍第一弾シングルナンバー。 おっと、今までのポップなトゥビコンはどこへやら。

A.O.R.を思わせるムードあるミディアムナンバーです。

やはりプロデューサーを外部から招いたから今までのサウンドよりもぐっと大人になったということでしょうか?

弦が結構いい力を放っています。 岡田の伸びのあるヴォーカルは健在です。いやぁ、やってくれますね。

2. wonderful woman

作詞:岡田浩暉 作曲:佐藤鷹

イントロのプログラミングドラムからクールな匂いがぷんぷん出ています。 アップテンポながらもアルバムの色が出ていますね。

キーボードの音色がかっこいい。ヴォーカルも低い位置を丁寧にキープした歌い方です。なかなかいいんじゃないでしょうかね。

でもwonderfulって・・・。

3. 南へ行こう

作詞:岡田浩暉 作曲:後藤友輔

波の音とストリングスから始まるイントロ。これまたきれいです。 歌に入るとアコースティックギターの音色がメインに出ています。

タイトルを示すような、ドライブにとってもぴったりの音です。 海を目指すといいんじゃないでしょうかね?この曲も岡田のヴォーカルが伸びやかですね。

最後F.O.で終わるなら 波のSEと重ねたらよかったんじゃないかな。

4. Half Moon

作詞:後藤友輔、高島秀直 作曲:佐藤鷹

この曲は今までのトゥビコンにあったような独特のメロディーです。 キーボードの音が月の出ている夜のような感じを演出。

Bメロのアコースティックギターが気持ちいいね。 サビは伸びやかな岡田のヴォーカルが聞き所。

キャッチーではないけれども、じっくりと聞き込める1曲だね。 間奏のSEはいらなかったなぁ。

5. Dear Friend

作詞:岡田浩暉 作曲:後藤友輔

これまたかっこいいバラードナンバーです。しっとりとしたバックがヴォーカルを前面に押し出すね。 この曲もじっくりと聞かせてくれますね。

恋人になれず、友達のままでいるという歌。でも、恋人にならなくてよかったと歌っています。 う=ん、難しい関係だ。

6. alone again

作詞:後藤友輔、高島秀直 作曲:後藤友輔

バラードが続けて。これまたバックが静かで岡田のヴォーカルがメインになっています。

Bメロから入ってくるストリングスがサビでもいい仕事をしています。

ホント、サビがいい曲だしいいサウンドだ。 この曲、ホントいいよ。あえて派手にしたサウンドにしないところがいい。でもSEはいらないな。

欲を言えばオーケストラバージョンにしてもいいんじゃないかな。

7. 鍵穴が溶けてしまう・・・遠い感情

作詞:後藤友輔、希都宏 作曲:佐藤鷹

打ち込みプログラミングを使用したファンキーなグルーヴチューン。

このアルバムでこういった俗っぽさを出してくるとなんか新鮮に聞こえるポップナンバーだよね。

それに比べてサビがつまらないんだよな。自然に流れ出す感じでサーっと抜けていってしまう。

8. YES YES YES

作詞:岡田浩暉 作曲:後藤友輔

アップテンポのナンバーで、打ち込みに華が咲く。 淡々としたAメロに、岡田の詞が炸裂するBメロ。

いやぁ、いかにもトゥビコンといった感じがするじゃないですか。

A、Bメロのままいくと裏切られた感じがするほど、サビではストリングス響く爽やかなナンバーに。 気持ちがいいね。

間奏での打ち込みとストリングスの組み合わせもなかなか。そこにフルートまで入ってくるとは豪華。

9. Like a rolling Orange

作詞:岡田浩暉 作曲:佐藤鷹

プログラミングばんざいというようなうねりのあるイントロ。 これはよくわからない不思議な歌だ。

今までのトゥビコンいは絶対無かったタイプの曲だね。

エフェクト大量だし、岡田のヴォーカルも加工したり。 最後のピアノがジャジーでかっこいいです。岡田のスキャット共にジャムっています。

10. 静かに星を見上げるように

作詞:後藤友輔、高島秀直 作曲:後藤友輔

アルバムの最後はミディアムテンポの浮遊感漂う曲です。アルバムの色を見事に出してはいるんだけれども、 サビがしっくりこない。

バックのサウンドにやられているね。ストリングスとプログラミングドラムの組み合わせが ヴォーカルを殺しているね、こりゃ。

7th Album『CORE POP』● '99/9/29 release

事実上、トゥビコンにとってのラストアルバムですね。 音の方はもうすっかり大人のポップスだよね。

キャンパスライフから脱け出し、社会の中の一幕を描いています。 昔と聞き比べても、やっぱり明らかだね。彼らも十分に大人になったんですね。

デジタルサウンドが多く使われており、 また違ったアプローチで仕掛けてきました。

1. ONE FOR THE FUTURE

Words:岡田浩暉 Music:佐藤鷹 Arrangement:森俊之・To Be Continued

アルバムのオープニングは結構がっちりビートを刻むミディアムロックナンバー。

キーボードの音が今までのトゥビコンなんだけれども、やっぱり違うんだよね。この曲では森俊之のアレンジが光るんだよ。

彼独特の打ち込みプログラミングが胸を打つ。岡田のヴォーカルもいつもながら丁寧に歌われていますね。

2. Last order

Words:岡田浩暉・VD Music:佐藤鷹 Arrangement:To Be Continued

イントロからつよいリズムビートを展開。その後も打ち込みトラックで進行するミディアムナンバー。 随分とドラマティック。

打ち込みが重たいイメージを持っており、曲の雰囲気がよく売れている。 ちょっと今までのトゥビコンには無かったような曲だね。間奏や後半の展開など、最新のデジタルサウンドを駆使しているんでしょう。

3. IN AND OUT

Words:岡田浩暉 Music:後藤友輔・佐藤鷹 Arrangement:森俊之・To Be Continued

イントロのコーラスがとってもムーディーだったのに。本編は打ち込みベースのアップテンポナンバー。 ギターの音も効果的。

ストリングスがまたいい味を出すんだ。結構局はポップに富んでいますね。 サビもキャッチーだし。

間奏からはちょっとファンキーに、サックスが彩りを加える。 この曲、なかなかかっこいいです。

4. if ~これからの僕を~

Words:森浩美 Music:佐藤鷹 Arrangement:森俊之・To Be Continued

バラードナンバー。キーボードの音が盛り上げる。 意外とシンプルな歌なんだけれども、岡田の歌に心がこもっています。

サビのアレンジが今ひとつしっくりこないんだよなぁ。 濃くもあり、あっさり目でもあり。

ちょっとどっちかに収めて欲しかったね。メロディー自体は結構ぐっと来ますね。

5. I WILL ~風に向かって~

Words:岡田浩暉・VD Music:佐藤鷹 Arrangement:森俊之・To Be Continued

続けてバラード。キーボードのイントロがまたなんてドラマティックなんでしょうか。 メロディパートはゆったりと、そしてじっくりと聞かせてくれる。

そしてサビで力を振り絞って、ガツンと壮大にロッカバラードへと変身。 間奏でのストリングスも見事に曲を盛り上げています。

ラストに向かってだんだんと力が入っていきますね。 もう少しトゥビコンらしさ、岡田らしさを盛り込んで前向きな作品を書いて欲しかったな。

6. Replay

Words:児嶋隆 Music:佐藤鷹 Arrangement:森俊之・To Be Continued

ちょっと軽くラテン入っている?随分と明るい曲だね。 さすがは森俊之です。ただ、全体から見ると曲自体、アレンジ負けしているね。

そこが残念だ。 打ち込みにしろ、コーラスにしろね。詞や曲という根本なとことでそうしても物足りなさが出てくるんだよね。

7. FUSE

Words:サエキけんぞう Music:後藤友輔 Arrangement:森俊之・To Be Continued

イントロからしてなにやら異様な雰囲気。奇妙なメロディー放つミディアムポップ。 作詞がなんとサエキけんぞうと来たもんだ。

トゥビコンとの意外な組み合わせだね。濃いながらに気持ち軽いんだよなぁ。 間奏はモロに打ち込みを使い、不思議な世界を作っています。

トゥビコンの新しい世界ですな。

8. 青い炎

Words:岡田浩暉 Music:後藤友輔・佐藤鷹 Arrangement:森俊之・To Be Continued

ぶっ壊れたイントロ。低音ヴォーカルで印象をがらりと変えてきた岡田。 なんとも怪しげな雰囲気たっぷり。なんか不思議な曲だなぁ。

まったくもってキャッチーでもポップでもない。 もはやアングラにもぐってしまっている。

それでもトゥビコンらしさを構築しようとしているから素晴らしい。実験性たっぷりの曲ですね。

9. rhythm

Words:後藤友輔・田中匠作 Music:後藤友輔 Arrangement:森俊之・To Be Continued

ミディアムポップのナンバー。なんだか無難な展開だ。若干A.O.R.のフレーバーがあり、かっこよい要素が出ている。

タイトル通りにリズムが心地よく、まったりまったりとしています。そこまで派手でもないし、抑え目の力が支えていますね。

10. 君だったんだね

Words:戸沢暢美 Music:後藤友輔 Arrangement:森俊之・To Be Continued

イントロからどっしりとしたサウンドとヴォーカルを聞かせてくれるミディアムバラードナンバー。 打ち込みのプログラミングで一癖ありますね。

森俊之によるお遊びかな。サビのメロディでじっくりと味わい深いサウンドを聞かせてくれます。

打ち込みもちょっと淋しげで、曲に効果を与えていますね。

11. 雨の匂いがした

Words:後藤友輔・高島秀直 Music:後藤友輔 Arrangement:森俊之・To Be Continued

アルバムのラストを飾るのはサビ入りからポップなメロディーを聞かせてくれるミディアムナンバー。

メロディー、詞、ヴォーカルのどれをとってもトゥビコンの成長振りをうかがうことができるね。

ちょっとA.O.R.的な雰囲気もあっていいんじゃないでしょうかね。 きれいな締めとなりました。

Best Album『GOLDEN☆BEST/To Be Continued ~SINGLES』● '02/11/20 release

トゥビコンのベストアルバムが「GOLDEN☆BEST」シリーズにて初登場。Sony時代のシングル曲をすべて収録するという、単純明快なシングルコレクションになっています。 この1枚でトゥビコンの歴史が一目瞭然ですね。「わがままがほしい 困らせてほしい」はアルバム初収録となりました。 ずらっと並べられたシングルは、どれをとってもトゥビコンらしさが出ていますね。シティポップサウンドながら、着飾っておらず、肩の力がいい意味で抜かれている。 それは、岡田をはじめとしたトゥビコンメンバーによる歌詞の世界が、やはり身近のシチュエーションを描いているからだろう。 勢いと葛藤が含まれたトゥビコンのシングルコレクションは、とにかく聞き応えありのお徳盤。 時代を飾った90年代の賜物です。