album

●１ｓｔ Ａｌｂｕｍ『Gossip』● '11/2/6 release

相川七瀬、新しいプロジェクト「Rockstar Steady」が、シングルDVDに続いて初のフルアルバムをドロップ。 勢いに乗っているね。前作シングルDVD「Fine Fine Day」に付いていたCDの3曲はじめ、 ボーナストラックを含む全11曲。どの曲もヴァラエティ豊かで、勢いが出ていることが感じられる。 特に、外の人たちの楽曲はこれまでの相川七瀬が持っていなかった要素を出して、新たな魅力とともに聞かせてくれる。 またそのほか、日暮愛葉や池田綾子なども楽曲制作に参加。どっぷりバラードやハードなロックチューン、 新宿２丁目の人たちがコーラスで参加した曲など、いろいろな面白さがある。 だがしかし、なんだかプロジェクトとしての統一感が弱いというか、相川七瀬ではなく、Rockstar Steadyとしての武器が今一つに感じられるかも。 とことん実験しても良かったんじゃないかな。っていうか、ガールズ・ロックバンドなんじゃなかったっけ？

今作はCDのみとCD+DVDの２形態でのリリース。DVDには、「Fine Fine Day」のPVやメイキング、 イベント等の映像を収録。あれ、そしたらシングルDVDの存在価値は？

１． Get Mad

Music ＆ Words：Andy Dodd / Adam Watts / Steve Diamond / Nanase Aikawa Arrangement：Andy Dodd / Adam Watts

アルバムのオープニングを飾るナンバーは、勢い溢れるロックチューン。 オープニングはゴシックな雰囲気ながらにスリリングな感じで。ヘビィながらにポップな要素を出して、新たな世界を作る相川七瀬。 全編英語詞ということもあって、挑戦している様子は伝わってきます。

２． black butterfly

Music ＆ Words：Aiha Higurashi Arrangement：Yuichiro Nakanishi

まさかの日暮愛葉によるナンバー。 プログラミングの軽快さとうなるベースの音が、心地よさを産み出すロックチューン。 とにかくバチバチと打ち込んでくる音。相川七瀬のパフォーマンスも、いつも以上に挑発しているようだ。

３． A Boy Like Her

Music ＆ Words：Samuel Waermo / Sebastian Thott / Didrik Thott Arrangement：Samuel Waermo / Sebastian Thott / Didrik Thott

イントロから勢いでカマスデジタルロックチューン。 ポップな感じで弾けては、攻めてくる周りのサウンドが突き抜けていく。 サビがキャッチーに仕上がっていて、なかなか楽しい曲だね。

４． Gossip

Music：Didrik Thott / Sebastian Thott / Calle Bjorsell / Jez Ashurst Words：Nanase Aikawa Arrangement：Didrik Thott / Sebastian Thott / Calle Bjorsell

よくわからんが、女性同士の会話からスタート。その後はポップなロックが展開。 楽しい雰囲気をバックに、相川七瀬が軽快に歌い上げます。アルバムのタイトルチューンならではのキャッチーさを持っていますね。

５． Take Me Away

Music：Thomas G:son Words：Nanase Aikawa Arrangement：Thomas G:son

ヘビィでハードに攻めるロッカバラード。 メロディパートの囁くような歌い方がまたいいね。いかにも外の人が作った感じのメロディラインで、ちょっと取っつきにくいサビのメロディかな。

６． Crystal Heart

Music：Three Djwal Khul Words：Nanase Aikawa Arrangement：Three Djwal Khul, Aiko Shibata, Naoya Osada

しんみりとした始まりで聞かせるバラードナンバー。 ストリングスの力が出ては、繊細さも醸し出す。 サビでは力強く変身してロッカバラード調に。おっ、ギターがMarty Friedmanじゃないですか。 エッジの効いたギターがうねりを上げています。それ以上に響き渡る相川七瀬のヴォーカルが新たなる力を示す。

７． P・A・R・T・Y

Music：Fredrik“Figge”Bostrom / Anna Engh Words：Nanase Aikawa Arrangement：Fredrik“Figge”Bostrom

激しく弾けまくりのパーティーロック。 もうね、勢いで乗り切っちゃえみたいなノリが出ていますね。二丁目のコーラス隊を従えて、 相川七瀬が輝く。まぁ、サビの畳み掛けで呑み込んで来た感じだね。

８． Girl Friend

Music：Samuel Waermo / Thomas G:son Words：Nanase Aikawa Arrangement：Yuichiro Nakanishi

ポップなビートとうねるベース、エッジの効いたギターが絡み合うポップロックチューン。 女性の気持ちを歌う相川七瀬が高らかにヴォーカルを披露する。 サビもキャッチーに聞かせてくれるじゃないですか。ここでも新宿二丁目コーラス隊が活躍。

９． Fine Fine Day

Music ＆ Words：Stefan Olsson / Tony Nilsson Arrangement：Koji Okada

相川七瀬のニュープロジェクト、Rockstar Steadyによるデビュー曲。 全編英語詞ということもあり、ちょっと相川七瀬の新鮮な空気を醸し出す。 これをどう、これまでの相川七瀬と区別するのかが勝負なんだよね。 外の人が作詞・作曲を担当しているということもあり、洋モノロック的アプローチな1曲に仕上がっています。 パンチの効いたヴォーカルは健在だね。

10． ひとつになって

Music：Ayako Ikeda Words：Nanase Aikawa Arrangement：“SPACEWALKER (Gee, Wall5, @2)”

アルバム本編の締めを飾るトラックは、 壮大なバラードナンバー。作曲が池田綾子というのも、面白いコラボレーションだね。 とにかくストリングスがゴージャスに仕立て上げます。相川七瀬のヴォーカルも、切なく儚く。 綺麗なまとめで、Rockstar Steadyを飾り立てました。

11． HERO ～Holding Out For a Hero～

Arrangement：“SPACEWALKER (Gee, Wall5, @2)” 訳詞：売野雅勇 Words by Dean Pitchford Music by Jim Steinman

ボーナストラック。ドラマ主題歌でおなじみのナンバーだね。 イントロからやってくれます。Rockstar Steadyバージョンは、もう期待通りのハードなデジロックチューンでノックアウト。 ガッツリプログラミングと、ギュインギュインなギターの音が痛快ですね。そして、相川七瀬の気迫がすごい。

●ＤＶＤ『Fine Fine Day』● '10/12/8 release

あの相川七瀬が新プロジェクトを発動。 その名も「Rockstar Steady」。女性のみのバンドで、最高のスタッフをそろえてスキャンダラスな映像に仕上げたりと、 これまた力が入っていますね。 確かに、ビジュアル面ではこれまでの相川七瀬とは一味も二味も違ったかっこよさが出ています。 そういった面からは、デビューシングルDVDでのリリースということで、 ビジュアル先行できましたか。それに比べると、そこまで曲の方は新しさをあまり感じられないんだよね。 普通に相川七瀬の延長戦のような感じがします。 でも、パリでのロケで相当気合が入った映像を楽しめる作品。 ボーナスCDも、3曲それぞれ聞き応えがありますね。

DVD． Fine Fine Day [music clip]

Director ＆ Camera：Antonie Asseraf Rene Habermacher

金髪の相川七瀬がいろんな意味で衝撃のPV。 一方で、黒髪でぴったりとした姿の相川七瀬なんか、別人に見えたりする。 パリでの撮影ということだけれども、なんだかパンチが弱い。スキャンダラスな内容って煽っておきながら、 そこまでな感じなんだよね。もっと、突き抜けて欲しかった。

CD．

１． Fine Fine Day

Music ＆ Words：Stefan Olsson / Tony Nilsson Arrangement：Koji Okada ＊1st Album 「Gossip」 収録＊

２． black butterfly

Music ＆ Words：Aiha Higurashi Arrangement：Yuichiro Nakanishi ＊1st Album 「Gossip」 収録＊

３． Girl Friend

Music：Samuel Waermo / Thomas G:son Words：Nanase Aikawa Arrangement：Yuichiro Nakanishi ＊1st Album 「Gossip」 収録＊

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