album

1st Album『The First Album』● '16/5/27 release

タイのバンド、Getsunovaの記念すべき1st Albumは、タイトルそのまま「The First Album」。 1枚目なのに、初々しさは感じさせず、もはやベテランの域に達しているような、達観したサウンドで魅了してきます。 どっしりとヘビィな音使いは、自信の表れ。時にデジタルサウンドも取り入れて、ポップなサウンドを展開。 あまりタイらしさは感じさせず、どの国でも通用するような、ロックな曲を聴かせてくれます。キャッチーな要素もあって、大成功を収めるアルバム。 デュエットナンバーもあったりして、いろいろ楽しませてくれます。全10曲という曲数の少なさは、残念だけれども、魅力がぎっしり詰まっていうということだね。 ジャケットのアートワークがまた、かっこいいんだよ。

1. Karn krung nueng talord karn

印象的なギターリフを投入して、キリッときらめくロックチューン。 どっしりとした音使いと、淡さのあるヴォーカルが包み込むミディアムチューン。丁寧に聴かせてくれては、盛り上がるというよりかは、じっくりと広がってゆく1曲。

2. Sing tee tarm ha

イントロからポップで爽やかに放つアップテンポチューン。Bメロでドラムをガツガツと叩き込んできては、 そこからサビへといい感じに突き抜けてゆく。そして、なかなかメロディアス。さらに間奏ではダンストラックに変身だ。めくるめく音の波が押し寄せてきます。

3. Klai kae nai kue klai

じっくりと聴かせてくれるバラードナンバー。がっつりロックというよりかは、 あっさりテイストで展開。儚く切なく、ヴォーカルにもムードを出して聴かせてくれます。

4. Khon mai jum pen

ささやくような静かな始まり。ピアノとギターでがっつりと音を付け足してゆく。サビを経て躍動感が増してゆき、静かな力を放つ。 この曲も底力があって、盛り上がるというよりかはじっくりと聴かせてくれるタイプの曲だね。ミディアムチューンのロックで、Getsunovaの魅力を出してきます。

5. Taek tang muen kun

エスニック/オリエンタルな妖しさを放つコーラス&メロディで趣を変えてきたアップテンポナンバー。 しかし、それはイントロだけで、メロディパートやサビなどは、ストレートにロックな音をガツンとぶつけて来る。随分と異色な感じだね。

6. Hed phol tee mai mee hed phol

伝えるように、語りかけるように、丁寧なヴォーカルと骨太なサウンドで魅了するパワーロック。 メロディラインをじっくりと聴かせては、染み渡るように味わいを届けてくれます。

7. Yoo trong nee narn kwa nee

イントロから勇ましい音をぶつけて来るミディアムロッカバラード。 訴えかけるようなヴォーカルが心を突き刺して来る。そして、サビのメロディがとってもメロディアス。いい曲だね。

8. Tum tarm sueng rai khob torb

アコースティックギターの音色が優しく包みこでくれるバラードナンバー。 語りかけてくれるように、しっとりテイストで心が洗われるようなメロディ。親しみやすさもあって、心地よさが伝わってきますね。

9. Dode diew duay kun

軽めの音がポップに響き渡るイントロが、ウキウキワクワクさせてくれるナンバー。Prewaとのコラボということで、やっぱりどこかしら柔らかさや明るさが漂います。 かっこよさとともに、親しみやすいメロディとサウンドで、キャッチーに聴かせてくれるアップテンポナンバーです。

10. Kwam mued see kaw

絞るように声を出しては、緊迫感を出して来るナンバー。Aメロは暗く手探りのような感じ。 Bメロではデジタルビートを取り入れて、何かを見つけたかのように、進み出し、サビではより先へと走り出す。勇ましさを伝えて来るGetsunovaの大きな世界をダイレクトに感じます。

2nd Album『Ordinary』● '19 release

タイのバンド、Getsunovaの2枚目となるアルバムです。1枚目から約3年という月日が経ち、バンドとしてもさらに成長した1枚となっています。 やはりタイではバラードが人気。Getsunovaもしっかりと、色々なタイプのバラードを聞かせてくれます。もちろんロックで激しく、時に優しくじっくりと聞かせてくれます。 そのためか、アップテンポの曲が少なく感じるけれども、アップチューンもノリがあったり、勢いがあったり、キャッチーだったりと、魅力たっぷりの楽曲となっています。 コラボナンバーもあり、なかなかこだわりを感じさせますね。ボーナストラックも収録した全14曲で、Getsunovaをとことん味わうことができます。 さらに、パッケージは大きなサイズで、写真集やカセットテープ型USBなども付属した、豪華仕様となっています。

1. Tham Ma Da (Oddinary)

イントロでシンガロングなテイストがポップに響き渡るアップチューン。デジロックやダンス要素もあって、ノリが出ているね。 そして、サビがキャッチーなフレーズと共に力強く届けてくれる。これがGetsunovあの力なんだよね。かっこいいです。

2. Roo Dee Wah Mai Dee feat. YOUNGOHM

ドラマティックな様相を見せるロッカバラード。静かな音の中で響き渡るNameのヴォーカルがまっすぐ届いてきます。 サビでの力強い音と、感情を揺さぶる、哀愁あるメロディがいい感じだね。この曲ではYOUNGOHMを迎えてのコラボを果たしています。

3. Kwarm Ngiab Dung Tee Soot

ゆったりした音の中でまったりまろやかに展開。伸びやかなNameのヴォーカルが包み込んでくれるような雰囲気。 アコースティックテイストというか、アンビエントなテイスト、そしてバラードとしての味が曲から滲み出ています。

4. Pra Ake Jum Long

ゆったりドラマティックな始まり。力強くも丁寧な音で伝えてくるサウンドとヴォーカル。 ロッカバラードならではの勢いがありながらも、終始落ち着いて聞くことのできるナンバーだね。

5. Chee Vit Tee Mee Chee Vit

力が次第にみなぎってくるようなロックチューン。始まりは重たくどっしりと、そこからビートが加わったり、デジロック/EDMな印象を放って楽しませてくれます。 この曲もGetsunovaの勢いを感じるね。

6. Kwarm Roo Suk Tee Mai Kei Roo Suk

優しくヴォーカルを伝えてくるような始まり。そこから音が熱くなっては、ドラマを生み出してくる。 味わいを出すようなミディアムロックの音が世界を作ってくるね。

7. Pung.. (Lum Pung)

イントロ無しで始まり、こちらも優しく語りかけてくれるようなNameのヴォーカルが一気に引き込んでくるロッカバラード。 1番が終わると、より力強さを出すバンドサウンドで、じっくりGetsunovaの力を感じさせる。後半は特にダイナミックだね。

8. Duang Jun Klang Wun feat. Violette Wautier

バラードナンバー。ここではViolette Wautierとのデュエットナンバーとして聞かせてくれます。 分厚いサウンドと優しいメロディに引き込まれていきますね。力強くも温かいサウンドと、ヴォーカルがドラマを作ります。

9. Pla Bon Fah

淡い音で始まり、優しい歌声を聞かせてくれるバラードナンバー。サビではバンドの音はより前に出てきては、鮮やかに。 瑞々しさを増しては、染み込んできます。丁寧な作りで、Getsunovaらしいね。

10. Nuk Dern Taang

爽快感から始まり、瑞々しく鮮やかに変身してはダイナミックになってゆくロックチューン。突き抜けるような清々しさがあって、かっこいいね。 そこにサビではドカドカ勢いも出て、Getnovaの持つ力をぶつけてきます。

11. Wun Mod Ar Yu

優しさの中にも力強さが出ているバラードチューン。真っ直ぐな音とまっすぐなNameのヴォーカルがしっかりとリスナーに届いてきます。 後半の静かなパートから盛り上がり大サビへの流れがいいね。

12. Pung..(Lum Pung) Feat. Lydia

M-7の別バージョン。アコースティックな要素が強く、ピアノとアコギのやさしく柔らかい音が癒しを与えてくれるかのようなトラック。 Lydiaを迎えてのコラボで、ヴォーカルの高音が生き生きとしていますね。

13. Fake Protagonist

こちらはM-4の英語バージョン。これで世界にも進出ができるぞGetsunova。 タイ語と英語の発音の違いで別の曲のような印象も与えてきます。

14. Keu Tur Chai Mai feat. Tai Orathai

タイやアジアンテイストのあるメロディが逆に安らぎを与えてくれるね。こちらはGetsunovaとTai Orathaiとの共演で聞かせてくれます。 両者のいいところしか見えないね。

前へ戻る