album2

6th Album『westview』● '11/2/2 release

10周年を迎えたというのに、早くも新作をリリースしてきたMonkey Majik。今作は、タイトルからもわかるように、インディーズ時代に発表した「eastview」と対を成すような作品「westview」。 カナダから日本を見るというeastviewと対峙するかのように、西側から日本を見るという立場から、 今作はなんとギリシャでレコーディングするという試みを。ジャケットからも、ギリシャの美しい風景が伝わってきますね。 j曲の方は、やっぱりMonkey Majikらしいアコースティックサウンドと、ガッツリロックサウンドを組み合わせて、優しさを練り込んできましたね。 また、英語詞が多いのも特徴的。洋楽扱いでもいいくらいにかっこいいセンスを放つ。プラント兄弟に乾杯。ハーモニーや掛け合い、ラップなども披露し、巧みな業で聞かせる。 先行シングル「Sunshine」をはじめ、耳に馴染みやすくキャッチーなメロディの曲、じっくりと聞かせてくれるバラードなどお手の物です。 オープニングナンバーからエンディングナンバーまで、どの曲もかなりクォリティが高いですね。 初回盤は、インディーズ時代のラストライブを収録したDVD付きの2枚組み仕様。 インディーズラストということもあって、気合が入っているとともに、会場が1つになっていて、とっても楽しそうな雰囲気が伝わってきます。仙台の愛があるね。

1. Angel

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

アコースティックギターの音色が優しさを紡ぎ出すミディアムロックチューン。 言葉もMonkey Majikの持つ味わい深さが出ていますね。天使の歌。2番のラップパートもかっこよく決まっています。

2. The Man You Were

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

イントロで入ってくるザックリギターが何かを予感させるね。全編英語詞ということもあり、ほぼ洋物だよね。かっこよすぎて、たまりません。 静かになった部分でのヴォーカル、息遣いが聞こえてきては、近さを感じさせます。

3. Sunshine

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

Monkey Majikの温かさが滲み出てくるアコースティックテイストのミディアムチューン。 光が差すように、希望に満ち溢れた歌詞に背中を押される。Monkey Majikの世界に包み込まれる。明日も頑張ってみようかな。

4. 夢の続き

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

ピアノとストリングスがイントロから登場して、美しさを出してきました。 極上級のバラードナンバーを聞かせてくれるMonkey Majik。曲が素敵ならば、歌詞も素敵だな。夢の世界へ連れて行ってよ。

5. 魔法の言葉

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

甘いメイナードのヴォーカルで、まったりさせるミディアムナンバー。淡々として進行する中で、ラップが展開。ずっと同じテイストなので、左から右へと耳を抜けていくようだ。 2番でラップは英語に。こちらは本領発揮といわんばかりに。でも、全体的には抑え目の曲だね。

6. Runaway

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

全編英語詞のネオアコチューン。かき鳴る2つのギターとどっしりビートが織り成すモンマジワールド。 サビでは一気に爽快感が広がった。なかなか力の出たナンバーで、じっくりと聞かせてくれました。

7. Disco Girl

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

タイトルはディスコだけれども、音はファンクでロックな濃い1曲。 攻撃的なMonkay Majik。攻めて攻めて攻めまくる。エッジの効いたギターが響き渡り、重圧ビートが打ち込まれます。

8. Wonderland

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

アコースティックサウンドを軽快に聞かせてくれるナンバー。とってもリラックスした雰囲気が伝わってきますね。所々で入ってくる、ドンと力強いドラムの音も効果的に。 2番からはガッツリとバンドの音が力強く響き渡ります。それでもまったりとした空気を漂わせる。

9. Everything is going to be alright

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

Monkey Majikらしさを全面に。英語詞で軽やかに歌い上げるネオアコロックチューン。 シングルナンバー「ただ、ありがとう」のようなテイストで、優しいメロディと背中を押してくれるような歌詞が励ましてくれます。

10. The Party's Over

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

すぐに歌が始まるミディアムチューン。シンプルなテーマだからこそ、鮮やかに映えるのかな。 あなたが好きという気持ちの表れが、曲を盛り上げる。ポップな面と力強さの出た音が、いい具合に絡み合う。それでいて、かっこいいんだよ。

11. One Day

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

打ち込み?プログラミング?スペイシーなMoneky Majikが展開するイントロ。 ミディアムチューンのこの曲、こういうサウンドを取り入れては、新境地を聞かせて驚かせてくれます。 全体を見ると、いつもの温かみのあるアコースティックロック。全編英語詞で、スタイリッシュに聞かせてくれます。

12. Safari

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

アコースティックサウンドで軽快に。大地を駆け抜けるような、アップテンポノンアンバーは、 タイトルの雰囲気そのままに、曲に表れています。ブレイズの囁きラップが妙にクセになります。でもって、君が好きというラブソングなんだよね。切り口が面白いです。

13. If I knew

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

こちらの曲も、アコースティックベースのアップテンポナンバー。 軽やかな進行。メロディパートは日本語詞で、サビでは英語詞というクールな展開は、さすがMonkey Majik。全体的には爽やかな仕上がり。

14. HALO

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

アルバムのラストを締めるバラードナンバー。ガッツリ聞かせてくれるピアノの音が、ドラマティックに盛り上げてきます。 そして、壮大に広がるモンマジの世界。いやはや、かっこよ過ぎます。あたかもM-1「Angel」とリンクするかのような歌詞だね。

[DISC 2:DVD]

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Best Album『RARE TRACKS』● '11/3/2 release

Monkey Majikの編集盤。「RARE TRACKS」と銘打っているものの、どちらかと言えば、B面集だね。メイン楽曲の影に隠れがちながらも、やっぱり個性溢れるトラックを聞かせてくれるMonkey Majik。 この作品で、その様々なサウンドアプローチを楽しめます。そして、表題でもあるレアなトラックは、いろんな意味でレアだね。 既にトリビュートアルバムで発表しているTHE CARPENTERSとルパン三世のテーマの2曲のカバーを収録。 さらには、CHEMISTRYや土屋アンナに提供した楽曲のデモバージョンをここで蔵出し。デモと言いつつも、ほぼ完成しているから、十分表に出せるトラックだよ。 正直、レア感は薄いんだけれども、Monkey Majikのもう1つの面を見ることができるということでは、うれしいコンピレーション盤になったと思います。

今作はCDとCD+DVDの2形態で発売。DVDには、カナダライブでのドキュメンタリーと、シングル「SAKURA」のメイキングを収録。これもまた、結構レアな映像です。 なかなか素な面を見る機会もないからね。

DVD

1.

2.

CANADA TOUR ドキュメンタリー映像

「SAKURA」MUSIC VIDEO MAKING映像

1. INTRO

オフレコのような雰囲気を出しているイントロ。リラックスしたメンバーの会話がいい感じだね。スムースに次曲へ流れるスタイル。

18. RAINY DAYS AND MONDAYS

THE CARPENTERSのトリビュートアルバムより。 Monkey Majikが「雨の日と月曜日は」を聞かせてくれます。イントロからしっとりと、ピアノをバックにエモーショナルなヴォーカルを披露。 途中からはバンドサウンドとして音数が増えるけれども、原曲の持つ優しさをそのまま伝えてくれる。やっぱり英語の歌は似合うね。

19. Lupin The Third <ルパン三世のテーマ>

これがまた、シブい仕上がり。Monkey Majik meets モンキーパンチ。モンキーつながりということで、アニメ「ルパン三世」のテーマソングをカバー。 アコースティックサウンドをベースに、シブくクールに英語詞で聞かせてくれるんです。サビではメロディパートよりもヴォーカルが低くなって、よりいっそうシブさが際立ちます。

20. 輝く夜 DEMO

CHEMISTRYへの提供曲のデモバージョン。いやこれ、十分クォリティある作品で、十分表に出せますね。 確かにオリジナルよりも派手さはないけれども、デモの次の段階へ行ける。アコースティックベースのライトな音で、軽く温かく。

21. GINGER DEMO

こちらは土屋アンナに提供した楽曲のデモバージョン。こちらも、十分に完成度の高いトラックですね。 エッジの効いたギターとともに、攻撃性を示すMonkey Majik。それなりに濃くて、かっこいいです。

[DISC 2:DVD]

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7th Album『Somewhere Out There』● '12/3/7 release

Monkey Majik、オリジナルアルバムとしては、前作「westview」以来、約1年ぶり。今作は、やっぱり東日本大震災が楽曲等に影響しているようだね。 シングルでもリリースされた「Headlight」「Hero」をはじめとする応援歌や心の拠り所を提供してくれるような安らぎあるナンバーを中心に、 これまでのMonkey Majikらしさをより前面に出してきました。 極力シンプルなサウンドに仕上がっているのも、やっぱりそういうところが影響しているんだと思えてしまう。 ただ、気持ちがふさぎ込んでいるわけではなく、4つ打ちナンバーがあったり、ゆったりラヴァーズロック風のサウンドがあったり、いろいろと楽しませてくれる工夫もあります。 彼らの地元・仙台に対する思いが詰まった「木を植える男」でラストを締める今作。次への一歩を意思表示するようなナンバーです。 今作はDVD付きの2枚組盤もリリース。ベストアルバム「MONKEY MAJIK BEST ~10 Years & Forever~」リリース後に行われたツアーの中から、 C.C.Lemonホールで行われたライブを収録。ただ、フルサイズではないのが残念だな。一応、凝縮されているので、ライブバンドとしての力や観客の温かさは伝わってきます。

DVD

MONKEY MAJIK BEST ALBUM TOUR 2010 ~10years&Forever~

at 東京C.C.Lemonホール

1. HEADLIGHT

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

東日本大震災を経て、ボランティアを行い、SEND愛プロジェクトを立ち上げたMonkey Majik。 渾身の一作をドロップ。光が道を照らし出す。力強いビートは、一歩一歩踏み出すかのように。背中を押してくれるかのように。 サビの繊細かつ訴えかけてくるようなメロディとヴォーカルに包み込まれるようだ。そう、また動き出すんだ。

2. BLACK HOLE

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

ギターがかき鳴り、4つ打ちビートが交差するアップテンポナンバー。 Monkey Majikの力が集中してぶつかってくるように、勢いを感じさせます。キャッチーさを持ち合わせては、爽やかなテイストもあり、曲中を駆け抜けていくような兄弟ヴォーカルが印象的。 ブラックホールというタイトルながら、吸い込んだものをすべて吐き出してくるよかのように。歌詞は人生をとにかく生きろというメッセージ。

3. ホワイトノイズ

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

軽快にかき鳴るギターとともに、リズミカルに響き渡るサウンドが心地よさを生み出す。 いかにもMonkey Majikなナンバー。全編英語詞で、Plant兄弟の本領発揮だね。サビの「 Hey oh」がとにかく頭の中を駆け巡る。

4. U.F.O

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

ビートをまとって神秘性をギターで表現。SEを加えつつ、ダンサブルに変身。アグレッシヴな音がキャチーさを放つアップテンポチューン。 メロディパートはとってもキャッチーに引き込んでくるね。どこから来て、どこへ行くのか。彼らの言葉が重たく突き刺すように訴えてくる。

5. GO WITH U

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

かき鳴るギターとが軽快で、全編英語詞ということもあり、洋モノテイストで楽しませてくれるね。 リズミカルなサウンドで、リラックスした雰囲気が伝わってきます。君と人生を歩んでいくという気持ちが曲に出ているね。頼もしさとともに、Monkey Majikならではの味わいを届けてくれる。

6. RAIN

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

ゆったりビートは、まるでラヴァーズロックを思わせるミディアムチューン。どっしりとしていながら、クールに展開。ギターの音がまた、不思議に響き渡るんだ。 そこまで雨な雰囲気は音からは伝わってこないかな。優しい音色が妙に性的な湿り気を思わせて、セクシー。

7. 足跡

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

シンプルなメッセージとサウンドで聞かせてくれるミディアムバラードチューン。 メロディも優しく語りかけてくれるような親しいやすさと懐かしさを加えて届けてくれる。「諦めない」「Never give up」という言葉が、とても心強いね。

8. MY HOME TOWN

Music & Lyrics:Kazumasa Oda

小田和正のカバーチューン。もともとはトリビュートアルバム用にカバーしたものを今作にも収録。この曲を歌う意味、収録した意味、そして仙台に居住しながら活動を行う Monkey Majikならではの選曲だよね。横浜が仙台へと置き換えられて聞こえてきます。 サウンドはアコースティックロック。モンマジらしさで英語ラップも挿入されています。

9. トビラ

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

優しさと暖かさが滲み出たアコースティックロックチューン。 この曲も励ましてくれる。背中を押してくれる応援歌だね。Monkey Majikの言葉だからこそ力になるものがある。

10. HERO

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

アカペラで始まったナンバーは、前作同様に、Monkey Majikの今を届けるバラードナンバー。 ピアノをベースに、とにかく壮大な音が広がってゆく。涙腺直撃ですね。2番からはバンドサウンドでどっしりと力強く。 そして、歌をじっくりと聞かせてくれるんです。その言葉1つ1つに思いが込められているようだ。間奏のギターは泣きですね。

11. 木を植えた男

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

東日本大震災を受けて、Monkey Majikが失うことを歌にしたナンバー。 6拍子のアコースティックロックチューンは、希望を抱き、悲しみを越えて先へ進もうとする内容。大作感たっぷり。シンプルなメロディラインを力強く聞かせてくれます。

[DISC 2:DVD]

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Best Album『ENGLISH BEST』● '12/12/5 release

Monkey Majikを別角度から見ることができるコンピレーションアルバムの登場。こちらが本質でもあるような、英語楽曲を集めたベストアルバムなんです。 日本語と英語をうまくミックスさせて、唯一無二の世界を創ってきたMonkey Majik。その日本語で歌っていたナンバーも新たに英語のみで歌い直したりして、 これでもかというくらいに本領発揮を見せる全19曲。 やっぱり、ヴォーカルアプローチが日本語と英語では違うので、雰囲気が若干変わっていたり聞こえますね。 ただ、収録曲のほとんどは、すでに英語のみで発表されていたということを考えると、ちょっと物足りなさはあるかな。 今作は、CDのみ、CD+DVD、CD+Blu-rayという3形態でのリリース。 映像には、ビルボードライブTOKYOでのパフォーマンスを収録。アンプラグドライブということで、アコースティックサウンドを中心に、 弦楽が登場したり、民謡+三味線というサポートを従えて、まさしく特別講演のステージとなっていますね。 そして、メンバーが生き生きしているし、会場に来ているお客さんも、アットホームな雰囲気を楽しんでいる様子が伝わってきます。

[DISC 2:DVD/Blu-ray]

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8th Album『DNA』● '13/10/16 release

間に英語ベスト盤をリリースも、1年半ぶりとなる8枚目のオリジナルアルバムをリリースしたMonkey Majik。 小田和正とのコラボシングル、そして2曲のシングルと、立て続けに優しさ溢れるナンバーを発表してきたけれども、 本作はその正反対をいくアグレッシヴな楽曲がメインだよね。むしろ、シングル「If」のc/wだった「The Apprentice」が軸になっているような気もするほどに、 意外と硬質で攻めの音を感じさせる楽曲が揃っています。 特に、冒頭3曲「Alive」「Free to Fly」「Gravity」で、がっつりダイナミックなビートでどんどんと弾き込んできました。 もちろん、シンプルなバラードナンバーはもちろん、英語詞のナンバーでもMonkey Majikらしさを思う存分出しています。 ラストナンバー「Polygon」まで山あり谷ありドラマティックな展開を見せる。うん、1枚のアルバムとしてきちんと流れを聞かせてくれる作品。 アートワークが結構綺麗だよね。これまでのMoneky Majikの持つ優しさを排除し、攻めを感じさせる。 Blu-ray/DVDには、仙台でのライブの模様を収録。こちらはフルサイズではないものの、いつも以上にMonkey Majikの魅力が凝縮されています。やっぱり、地元・仙台でのライブはひと味違うね。さらに、ワールドツアーのドキュメントも収録。

1. Alive

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

イントロから何かを予感させる雰囲気。そして、ダイナミックなビートを刻むようなアップテンポロックで、 攻めのMonkey Majikを聞かせてくれる1曲。生きているという感情を実感している気持ちが、サウンドにも大いに表れているね。 ヴォーカルも高ぶって、ファルセットが心地よさを生み出す。なかなか、いいオープニングになりました。

2. Free to Fly

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

タイトルさながら、自由に大空を舞うような心地よさや気持ち良さが音に表れた1曲。 ダイナミックなロックサウンドと、伸びやかなヴォーカルの融合で、とっても壮大な世界を構築。 いやぁ、アグレッシヴなのに爽やかで、Moneky Majikの力がより一層みなぎっているね。

3. Gravity

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

縦横無尽に音が行き交い、Monkey Majikの力強さが表れた音をぶつけてくるロックチューン。 タイトルさながら重力を感じるけれども、それでいてキャッチーな仕上がりはさすがです。かき鳴るギターが、よりアグレッシブに音を届ける。

4. Traveler

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

どっしりした音と打ち込み、そしてギターが入っては、力強くも温かさを生み出すミディアムチューン。 全編英語詞だからこそ伝わるMonkey Majikの魅力。サビではよりエッジを効かせて、どっしりと音をぶつけてくる。 常に選択を迫られる旅人のごとく、明日はどうするかを導き出す1曲。

5. FOREVER YOUNG

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

ゆったりと、そしてじっくりと聞かせてくれるバラードチューン。 いつまでも若くはないけれども、その時の輝きを失わぬように、忘れずに生きていこう。次なる1歩を歩みだすために、Monkey Majikが背中を押してくれます。

6. Story

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

アコースティックギターの始まり。ピアノやストリングスも加えて、ゴージャスに変身するMonkey Majikのシングルナンバー。 Maynard / BlaiseのWヴォーカルも、息がぴったり。兄弟ならではの巧みなコンビネーションワークです。 メロディも、よく聞くとシンプルだし、Monkey Majikらしい味わい深さが出ている。優しさ溢れる物語が展開します。

7. Don't wake me up

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

どっしりとした音をぶつけたり、ギターをかき鳴らしたりして軽やかに聞かせてくれたと思ったら、 Bメロで静かになって引き込んでくる。そこからサビでは躍動感たっぷりに音が弾んでいる。「起こさないでくれ」といっても、起きてしまうくらいに力がある曲だね。 内容としては夢見ている最中というものだけれども、その夢の中でも弾けられるナンバーだね。

8. If

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

イントロで美しいピアノが響き渡るバラードチューン。Monkey Majikの愛が詰まった作品は、メロディパートから切なさで訴えかけてきます。 ファルセットが胸をキュンとさせますね。2番サビから間奏にかけては音が厚くなり、エッジの効いたギターがアゲてきます。 しかし、Plant兄弟のヴォーカルが温かく包み込んでくれるようだね。

9. すなのしろ

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

アコースティックギターでしっとり始まるナンバーは、まったり気分にさせてくれる。タイトル通りに、砂浜が似合う1曲。 軽やかで、リラックスできるような1曲だね。「ふたりの愛を重ねて崩れたすなのしろ」。2人の愛の重さが計り知れないですね。

10. The Apprentice

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

どっぷり足を踏み込んでくるような、力強さの出たミディアムロックチューン。 シンセの派手な音といい、広がりを聞かせる音といい、曲の大きさを感じる。派手さはないんだけれども、サウンドで圧倒してくるかのようだ。

11. Save the last dance

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

これまた全編英語詞。どっしりと音をぶつけて、ギターもがっしりと決めてくるアップテンポチューン。 とにかくサビが超キャッチー。一緒に踊って弾けたくなるような、勢いにあふれています。最後はもっとお祭り騒ぎのようになって弾けても良かった気がするな。

12. Polygon

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

4つ打ちビートとギターを絡めて聞かせる始まり。重たさと力強さを感じさせる流れは、従来のMoneky Majikらしさがあっていいね。 そして、驚かされるサビの展開。どこか懐かしく、歌謡曲のようなメロディは、今までのMonkey Majikにはなかったタイプな感じだね。 そのメロディを鮮やかにさせるギターロックで、弾ける。聞いているこっちも、気持ちが高ぶってくるね。

13. A Christmas Song

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / tax

Monkey Majikが手がけるクリスマスソングは、なんと小田和正とのコラボレーションという、驚きの組み合わせで聞かせてくれます。 Monkey Majikの持つアコースティックベースのバンドサウンドに、鐘や鈴の音、そして聖歌隊のコーラスも加わって、クリスマスムードたっぷり。 さらに、小田和正のヴォーカルが加わったことで、さらに洗練された聖なる夜を演出する。温かく包み込んでくれるような歌詞、そしてサウンドで冬を彩るナンバーです。

[DISC 2:DVD/Blu-ray]

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9th Album『Colour by Number』● '15/2/4 release

デビュー15周年に突入したMonkey Majik。吉田兄弟との久々のコラボ「夏の情事」、そしてシングル「You Are Not Alone」に引き続き、通算9枚目となるオリジナルアルバムのリリース。 いろんな色からわかるいろいろな音。これがMonkey Majikの音というよりかは、様々な音を取り入れて、自由に聴かせてくれる感じだね。 うまい具合に、前作「DNA」から延長させたような作品。1曲目にはタイトルよろしく、美しさの光る「Beautiful」。聞いていて、うっとりだね。 さらには、ゴスペルナンバー「Walk with you」で締めてくる流れに、感無量なひと時ですよ。 ほかにも、イントロなしで始まったり、ざっくりギターを入れてきたり、様々な要素を包んでは、色とりどりに見せる聴かせるアルバムです。 DVD/Blu-ray付きバージョンでは、アルバム「DNA」を提げて行ったORIX THIEATERでのライブの模様をまるまる収録しています。 改めて、Monkey Majikがライブバンドであるという証明を見せてくれます。

1. Beautiful

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / TAX

アルバムのオープニングを飾るナンバーは、4つ打ちビートとアコースティックギターの組み合わせが新鮮な1曲。 ウキウキワクワクさせてくれるトラックだね。バンドという形で、EDMなサウンドに挑戦してくるような楽曲。それでいて、全く違和感のないところが、 Monkey Majikであるがゆえ。サビの爽快感がとっても気持ちいい、まさしくBeautifulな曲です。

2. Frozen -Album version-

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / TAX

キーボードの音の瑞々しさと、かき鳴るアコースティックギターの組み合わせが心地よいアップテンポナンバー。 ポップでキャッチーなメロディながら、ちょっと切なさの出た歌詞が押し寄せてきます。

3. Crazy

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

この曲もまた、ウキウキワクワクさせてくれるナンバーだね。 ちょっと懐かしさを出す英語詞のポップチューン。1970年代風味で、君に夢中になっていく様子が生き生き伝わってくる。英語詞がオシャレな雰囲気を出すんだな。

4. PHONE CALL

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

ロックなサウンドで始まったかと思えば、Bメロからデジタル風味を付け足して、サビでは瑞々しさを増すロックチューン。 電話をかけ直したら、彼女のナンバーではなく、別の人が出てきたという、悲しいシチュエーションですよ。

5. Puzzle

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / TAX

イントロ無しで始まっては、いきなり「人はどうしてー」と歌い上げるから、インパクトあるね。 じっくりと聴かせてくれるバラードナンバーです。サビの一体感がいいね。どこからか、オリエンタルな雰囲気や幻想的な音も加わって、壮大に聴かせてくれます。 諦めないで、再び前へ進むための1曲。

6. Calling Heaven

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

ざっくりギターで味をつけるミディアムロックチューン。M-4に引き続いて、電話についての歌。全編英語詞だから、またかっこいいんだよね。 天国に電話をかけてみる。でも、繋がらない。どうやらまだ、生きているみたいだ。ちょっと哲学みたいな雰囲気も漂います。

7. rise

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

イントロ無しで始まる1曲。こちらも英語詞で、Monkey Majikの本領発揮なナンバーです。 骨太サウンドが心強いね。1人になりたくない、そしてみんなでまた立ち上がるという意気込みが感じられる歌です。

8. Miracle

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise

この曲もまた、イントロ無しでスタート。しっとりテイストで、聴かせてくれた後は、どっしりざっくりと、音を加えて瑞々しさを増してゆくミディアムトラック。 君と出会えたことはミラクルだ。君への思いを伝える歌は、ラブソングでもあり、感謝の歌でもある。

9. You Are Not Alone

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / TAX

タイトルからして頼もしい、Monkey Majikのシングルナンバー。瑞々しいサウンドとともに、力強いヴォーカルが響き渡る1曲。 シンプルなメッセージなのに、とっても厚みがあって、心に届くtaxの歌詞が活きてくるね。Cメロパートのラップもまた、かっこいい。

10. 夏の情事

Music:Maynard / Blaise / 吉田健一 Lyrics:Maynard / Blaise / TAX

掛け合いの楽しさが伝わってくるポップソング。「Chage」以来、7年ぶりの吉田兄弟とのコラボレーションは、 ゆったりミディアムサウンドと津軽三味線との融合。洋と.和が見事に融合を果たす。その中で、両者のキャラクターやテクニカルな部分がうまい具合に引き出されているね。 イケナイ恋愛なのに、そんな雰囲気を全く感じさせないところは、まさしくmagic。間奏の三味線が、鋭く鞭を打つようだ。

11. Walk with me

Music:Maynard / Blaise Lyrics:Maynard / Blaise / TAX

アルバムのラストを飾る強力ナンバー。この曲も、Monkey Majikのメッセージをダイレクトに伝えてきますね。 夢や希望を失ったら、自分の色を描いて、歩いて行こう。君と一緒に、僕らだけの色で、一緒に人生を過ごして行こうという曲です。 Cメロパートのゴスペルコーラスで、涙。ノックアウトですよ。

[DISC 2:DVD/Blu-ray]

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10th Album『Southview』● '16/3/9 release

Monkey Majik、記念すべき通算10枚目のオリジナルアルバム。今作は、東、西に続いて、南からの視点で日本を見る。 ということで、ニュージーランドでのレコーディングによって完成した全12曲。 しかも、シングルを切らず、すべて新曲を持ってくるその勝負強さ。より、こだわり持ちながら、創作されたことがわかるトラックの数々です。 Plant兄弟のヴォーカルや歌詞もさることながら、やっぱり音、サウンドの幅が広がって、1つにこだわらず、柔軟に色々と取り入れてきている感じがいいね。 1980年代のシンセポップやSEを加えて現代風に仕上げてきたり、ファンクグルーヴ、ストレートなロック、バラードなど、様々な音も、 Monkey Majikらしさで聞かせてくれる一品です。 DVD/Blu-ray盤には、ニュージーランドでのレコーディングドキュメントを収録。これがまた、おしゃれなんだな。

DVD

Blu-ray

the making of southview

1. Delicious

作詞:Maynard / Blaise / TAX 作曲:Maynard / Blaise

ざっくりギターと4つ打ちビート。ダンサブルに仕上げてきたMonkey Majikの軽快チューン。 クールなのに、おしゃれで、なるほどデリシャルな1曲。でもって、歌詞も、君の虜、美味しそうだね、とちょっとエロティックな路線。 デジタルサウンドの味付けも、おしゃれな1曲です。

2. High

作詞:Maynard / Blaise 作曲:Maynard / Blaise

冒頭から、ドラムがジャカジャカと入ってきて、ガツガツした感じがまたいいね。 Bメロはちょっと落ち着いて渋さを出してくる。サビではまた、激しく弾けまくっています。それでいて、音使いがとってもおしゃれなロックチューンです。 英語詞でまた、かっこいいんだな。

3. Plastic Girl

作詞:Maynard / Blaise / TAX 作曲:Maynard / Blaise

冒頭からグルーヴィーに聞かせてくれます。タイトルからは、もう想像通りのディスコティークなナンバーで、 腰を動かして、軽快に聞かせてくれます。DICKのベースが器用に動く。サビでの英語詞も早口で、軽やかでおしゃれに。なかなかパンチが効いています。

4. Undercover

作詞:Maynard / Blaise 作曲:Maynard / Blaise

1980年代のシンセサウンドをベースに、クールな4つ打ちでリズミカルに聞かせてくれるナンバー。 4つ打ちとともに、軽やかに聞かせる英語詞がおしゃれ。古臭さは全く感じさせず、むしろ21世紀型にアップデートされていて、ますます光ってくるね。

5. Utopia

作詞:Maynard / Blaise / TAX 作曲:Maynard / Blaise

タイトルさながら、まったりレゲエビートを取り入れたミディアムナンバー。 兄弟ヴォーカルが交互に聞かせてくれるメロディパートが、またいいね。心地よさたっぷりに聞かせてくれる。このグルーヴが、たまらない。

6. Breathe

作詞:Maynard / Blaise 作曲:Maynard / Blaise

イントロのギターが渋さを出してきたと思ったら、キーボードの音がまた、妖しさを醸し出す。 こちらも1980年代のテイストを醸し出すグルーヴロックチューン。いい音を使っています。 全編英語詞だからこそ、おしゃれに映ってきますね。

7. Gamer

作詞:Maynard / Blaise / TAX 作曲:Maynard / Blaise

冒頭4つ打ちビート、歌が始まると鮮やかなサウンドを身にまとって、軽やかに聞かせてくれるアップテンポのロックチューン。 時に激しく迫ってきたサビのインパクトが大きいね。タイトルも示すような、ピコピコ音もいいスパイスに。

8. Kiss Me

作詞:Maynard / Blaise 作曲:Maynard / Blaise

ファンクでグルーヴィーな音をぶつけてきては、アダルトムードたっぷり。 音も抑えめで、じっくりと聞かせてくれるところがおしゃれ。派手に仕上げない分、ベテラン業がいいバランスとなって響いてきます。

9. Splash

作詞:Maynard / Blaise / TAX 作曲:Maynard / Blaise

ジャーンとギターを響かせて始まるロックチューン。なんか、GSというか、1960年代風のロックサウンドで、 懐かしさを醸し出してきたね。それでいて、ワードチョイスも、その路線をゆくサマーロック。いい味を出してきましたね、Monkey Majik。

10. Valentine

作詞:Maynard / Blaise / TAX 作曲:Maynard / Blaise

滑らかで、爽やかな音使い。シンセの音も加えて、瑞々しさを増してきたミディアムトラック。 ストレートなラブソングも時にコミカルな歌詞が華を添える。全体的に1980年代風で、懐かしくもあり、新しくもあり、 Monkey Majikの丁寧さがよく伝わってきますね。

11. Colours of the World

作詞:Maynard / Blaise 作曲:Maynard / Blaise

ダイナミックな音使いが印象的なバラードナンバー。どっしりビートを打ち鳴らし、少々アンビエントながら、 たくましさを放出。広がるサウンドも心地よく、Maynard / Blaise、それぞれのヴォーカルがかっこいいんだ。そして、伸びやかに広がってゆく。

12. The Mistakes I’ve Made

作詞:Maynard / Blaise / TAX 作曲:Maynard / Blaise

バラードナンバー。最初部分がカタカナ表記というのが、また気になるところ。 その後はじっくりとしたサウンドと、訴えかけるようなメロディラインが染み込んで来る1曲。 ダイナミックながら、温かさが伝わって来るMonkey Majikらしさが詰まった1曲です。

[DISC 2:DVD/Blu-ray]

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Rental Album『LIVE at BUDOKAN -15th Anniversary-』● '16/3/9 release

Monkey Majikの記念すべき15周年ライブ。映像作品とリリースされ、その初回盤に付属されていたライブ音源が、この度単品として、レンタル限定でリリース。 もちろん、映像があって、場面を思い出しながら聞きたいところだけれども、映像がなくても会場の様子を想像しながら聴くのも楽しいね。 ゲストとのコラボも聞きごたえがあるし、Monkey Majikの優しさや温かさが耳からストレートに伝わってきます。 だからこそ、実際に足を運んでライブを見たくなるんだろうな。