album

1st Album『25 hours』● '09/6/9 release

4人組バンド、25hoursのデビューアルバムは、インディーズからのリリース。しかし、すでにメロディやサウンドにバンドとしての力強さや魅力がでいて、かなり聞き応えがありますね。 そして、1番の魅力はなんといっても、ヴォーカルLhamのハイトーン。時に力強くどっしりとしているのに、爽やかで軽やかで、どこまでも高く突き抜けてゆく。 そんな彼らの1st Albumは、とにかくバンドの持つ味を全て詰め込んで、魅力をダイレクトに伝えてきます。

1. Pliew

冒頭からエッジの効いたギターが響き渡り、ハイトーンのヴォーカルが響き渡る。 滑らかながら、メロディアスのメロディと、力強いバンドサウンドが交差する。サビもキャッチーだし、引き込む力があるね。

2. Wun Dee Dee

「ラララー」と始まっては、どっしりとネオアコロックな雰囲気で聴かせてくれるナンバー。 軽快さの中にもエッジの効いた音使いがかっこいい。サビも味わいがあるね。ひねってマイナー調のメロディが際立ちます。そして、ハイトーンヴォーカルで中をゆく流れがいいね。

3. Tam Chan

滑らかなアコースティックギターの音使いと麗しのハーモニーで始まり始まり。 メロディパートもサラサラと、流れてゆくような肌触り。ハイトーンヴォーカルも柔らかく、25hoursの優しい面を出してくる。ラストのコーラスが心地よい。

4. Jum Dai Mai

イントロからギターが渋さを出すアコースティックナンバー。 神妙な雰囲気のヴォーカルがかっこいいね。サビでコーラスも加わって、少々圧が上がる。ただ、メロディラインが読めなかったなぁ。タイらしさを感じさせる。

5. Kuen Ngao

ハイトーンのヴォーカルがフィーチャーされるアコースティックバラード。 25hoursの優しさを凝縮している、魅力溢れる1曲。中盤からストリングスも入って来て、よりアートな雰囲気。

6. Sunya

イントロのアコギが随分とさすらい感を出すから、ちょっと渋いな。 蓋を開けてみると、アコースティックサウンドがベースとなる軽やかロックチューン。のびのびヴォーカルも響き渡っては、気持ち良さそうだ。

7. Nai Wun Tee Kao Tong Pai

イントロのコーラスがちょっと切なさがあって、メロディパートもそのラインを行くアコースティックロックチューン。 しかし、メロディラインは次第に瑞々しくなり、サビで味わい深さを武器に包み込んでくれる。ハイトーンのヴォーカルも、生きてくるね。

8. Niyai Ruk

アコースティクサウンドでざっくりと聴かせては、ゆったりと流れるバラードチューン。 ヴォカルも包み込んでくれるかのように、おおらかで清々しさが出ていますね。

9. Kum Torb

しっとり聴かせる始まりだけれども、一気に加速して、鋭くエッジを聴かせてくれる。 特にサビでズバッと突き刺してくるように。ヴォーカルも切れ味が抜群のごとく、響いて来ます。かっこいいね。

10. Tum Dai Pieng

ピアノメインの始まりで、じっくりとした世界を創るバラードナンバー。 しみじみ染み渡るヴォーカルにうっとり。2番からはどっしりロッカバラードで、より一層、想いを伝えてくるかのようなサウンドです。

2nd Album『Colour In White』● '11/11/19 release

タイで活躍するロックバンド、25hoursの2枚目となるアルバムは、タイにしては珍しく、ユニバーサルミュージックからのリリース。 それゆえ、曲名もタイ語と英語と併記されているのかな。 曲の方は、アルバムタイトルが示すようなカラフルポップなナンバー勢揃い。冒頭からドゥーワップコーラスとハイトーンヴォーカルで魅了して来たかと思えば、 キャッチーなロックチューン、優しさの出たバラードなど、いろいろなサウンドを聴かせてくれる。 軸にあるアコースティックな部分と絡むようにエッジを効かせて、見事なバランスを見せる全11曲。 これぞ25hoursな土台が築かれた感じだね。アートワークにも凝っていて、ジャケットはポスター仕様。これもまた、カラフルです。

1. Lhok bai mai

オープニングで見事なドゥーワップコーラスを聴かせてくれて始まるアルバムのタイトルチューン。 どっしりバンドサウンドを加えて、ハイトーンヴォーカルとメンバーコーラスがうまく絡み合うミディアムロックチューン。 曲の起承転結もしっかりとしていて、サビのキャッチーさで引き込んでくる1曲です。

2. Come On

エッジの効いたギターがイントロから、かましてくるどっしりミディアムロックチューン。 珍しく英語の曲名で、ノリを出して来ます。情を絡めてくるようなヴォーカル、そして聞き入ってしまうサビのヴォーカル&コーラスで味わい深さを出して来ます。

3. Khon kang kang

アコースティックサウンドの優しい音に乗せて、ハイトーンヴォーカルが響き渡るバラードナンバー。 染み渡るサビのメロディは、日本の演歌のような叙情深さがあって、味を感じます。いい曲なんだ、これがまた。

4. Kid muen kun ru plao

イントロから「ラララララ~」と引き込んでくるキャッチーなロックチューン。 コーラスも手伝って、より盛り上がる要素をぶつけてくる1曲。どっしり力強く、濃い演奏だけれども、どこか温かさが伝わってくるサビのメロディがポップに伝わって来ます。

5. Tieng kuen sib ha natee

アコースティックギターの音色が優しく響き渡るバラードナンバー。 タイトル通り、夜中の12時過ぎの静寂感が伝わって来ます。サビでのヴォーカル&コーラスもムードを出して来ます。

6. Bai mai

同じくアコースティックサウンドのバラードナンバー。 とにかく切々と響き渡るヴォーカルの気持ちが染み込んでくる雰囲気ですね。しっとりと切なく、伝わってくる1曲。

7. Muen

イントロからポップ、アコースティックギターの音が滑らかに進行。 メロディパートも引き込む力があるね。聞いていて楽しさが伝わってくる。サビでのメロディも、ヴォーカルが豊か。ハイトーンの部分がポイントだな。

8. Yorn wela

バラードナンバー。メロディラインが優雅で、美しさが際立ちます。 ストリングスの音が加えられては、より曲の世界観が引き立って来ます。心地よさがじっくりと届けられるナンバーです。

9. Tookta lom look

タイトル通りにロックしていますね。かき鳴るギターに弾けるドラムでドカドカと攻めて来ます。 ノリや勢いでどんどんと突き抜けてゆくようです。サビも、ハイトーンヴォーカルが響き渡る展開。

10. Rong hai tummai

哀愁漂わすイントロにぐっと訴えかけてくるようなミディアムスローのロッカバラード。 Bメロ、そしてサビのひねりあるメロディに、バンドの可能性を感じる1曲ですね。抑揚があって、なかなかいい。

11. Midnight Serenade

アルバムのラストを飾るアコースティックチューン。ハイトーンのヴォーカルとコーラスが心地よさを出してくるバラードです。 優しくゆったり、素敵なハーモニーで夢見心地にさせてくれる。25hoursのアートな部分がよく表れています。

3rd Album『MOM & POP SHOP』● '15/8/29 release

タイで活躍するロックバンド、25hoursのアルバムは、前作「Colour In White」から約4年ぶりとなるリリース。相変わらず魅力的なIhamのハイトーンヴォーカルで魅了してきます。 アルバム全体としてはソフトな印象で、ゴリゴリとしたロックというよりかは、ポップでキャッチーな楽曲だったり、 アコースティックテイストを前面に出したミディアムチューンが、25hoursの世界へと引き込んできます。タイ語ならではの柔らかさが、曲と見事に絡み合う。 それでいて、親しみやすさがあるのは、バンドのメンバーのキャラクターかな。アートワークもオシャレで、なかないいね。ただでさえ、でかいんだけれども、それが効果的。 7インチサイズのビジュアルでインパクトも大きいね。正直、10曲じゃ物足りないな。早く次回作が楽しみになってくるバンドです。

1. Suka yoo hon dai

アナログノイズをちりばめたドリーミングなオープニングを経て、軽やかなサウンドを展開。バンドの音もまとまりがあります。 サビではハイトーンヴォーカルとくキャッチーなメロディに包まれるようです。心地よい気分にさせてくれる。 程よいデジタルな味付けで引き込んでくる。サビ直前の「Why Why Why Why~」というフレーズも、キャッチーさを放ってくるね。

2. Raeng nom tuang

「重力」というタイトルのごとく、どっしりビートにファンキーでグラマラスな雰囲気を漂わせるミディアムロックチューン。 いいね、何かを狙ってくるような、ちょっとしたひねりを加えて聞かせてくれる。サビではより一層ハイトーンヴォーカルで魅了してくる。リズムの心地よさが自然とノリを生み出す。 クラップハンズで、いざダンス。キャッチなメロディも手伝って、ノックアウト。

3. Ter aow jai chun pai

大地に根を張るように、どっしりとしたビートが頼もしいね。どこかしら壮大な雰囲気を漂わせるミディアムスローのロッカバラード。 コーラスがみんなで大合唱すると1つになる感じがしていいね。じっくりとメッセージを届ける1曲。

4. Mai kei

ゆったりアコースティックテイストのバラードナンバー。ハイトーンのヴォーカルが心地よく舞って、優しく柔らかく響き渡ります。 コンパクトにまとまっている曲だね。しみじみ染み渡るように、オーガニックなサウンドが包み込んでくる。

5. Sieng

ジャッジャッジャッ、とギターの音が軽快に入ってきては、楽しさが伝わってくるね。ドラムビートも手伝って、リズミカルに。弾んだ音が楽しくリスナーに届けられる。 若干のアジアンテイストがスパイスになる。間奏は爽快感に溢れているね。

6. Tee krai tee mun

まったりと音を聞かせては、淡々とした雰囲気が漂っています。 ヴォーカルもいつもより落ち着いた感じだね。サビではうねりを上げるようなメロディラインがバンドの味を出しています。 力強さを出しながら、腕で光らせるサウンドアプローチがかっこいい1曲。

7. Luem

アコースティックギターをバックに、語りかけるように響き渡るハイトーンヴォーカルに包み込まれる。その後、ピアノの音とともに、深い深いサウンドへと変身し、力が増した。 間奏ではギターがディトーションのかかった音を響かせてきた。全体的にアンビエントな仕上がりを見せる。バンドの新しい音への挑戦を感じる。

8. Rueng tummada

ざっくりギターをまとって、リズミカルに。伸びやかなヴォーカルとともに、瑞々しくポップに聞かせてくれます。 間奏では大地を揺さぶるような壮大な音を響かせて、25hoursの世界を展開。ダイレクトにダイナミズムを感じさせるナンバーだね。

9. Dek noi

軽やかなサウンドを奏でるミディアムチューン。ソフトなヴォーカルが色鮮やかに染めるように、アコースティックテイストのサウンドが瑞々しさをもたらし、聞かせてくれます。 間奏は、これまたゴージャスに。音が増えては、大きく盛り上がっていますね。キャッチーな曲で、聞いていて楽しくなってきます。

10. Mai klua

ピアノをバックに、しっとりと歌を聴かせてくれるバラードナンバー。ここぞとばかりに、ハイトーンのヴォーカルが活躍する曲だね。 メロディアスに聴かせては、美しい世界へ引き込んできます。25hoursの幅の広さというか、魅力溢れるサウンドにうっとりさせられますね。

Compilation Album『FAVORITE HOURS』● '16/8/24 release

タイのバンド、25hoursのベストアルバムが早くも登場。これまでリリースした3枚のオリジナルアルバムの収録曲を、ほぼほぼ全て収録していて、 2枚組で全31曲、これでもかというくらいにお得感満載。さらには、映画の主題歌やCMソングなど、CD未収録のナンバーも収録されているので、 25hoursのCDを全部持っていても、十分に楽しめる内容になっています。 DISC-1は弾けるポップチューンやがっつりロックナンバーを中心に、DISC-2はしっとりアコースティックナンバーやじっくりバラードトラックを中心に聴かせてくれます。 この2枚で、25hoursを思う存分に味わいつくすことができますね。ただ、まだCD未収録ナンバーや配信限定ナンバーなどもあって、ライブでもおなじみ「Lady」が未収録なのが本当に残念。 アートワークも、前作オリジナル「MOM & POP SHOP」のものだし、急遽出したのか?

2ー1. Wan dee dee

軽快なロックチューン。イントロから引き込んでくる力がありますね。 本編はとっても楽しく明るくポップ。心地よいリズムと伸びやかなヴォーカル、キャッチーなサビの力に一気に引き込まれます。 鮮やかな25hoursの世界へ。サビ最後の高音がとどめを刺してくる。

2ー2. Tarm chan

映画「すれ違いのダイアリーズ」の主題歌に起用されたナンバー。舞台となる水上学校や田舎の雰囲気を伝えてくるバラードです。 z年半はアコースティックサウンドでサラサラと流れるように瑞々しく心地よく聴かせてくれる。 中盤はバンドサウンドを加えて、どっしりと。キャッチーさを抑えて、映画を立てるような1曲だね。

2ー3. Kum torb tee chai

心地よい音を効かせるミディアムバラード。バンドとしての音をどっしりと乗せながらも、さらっと聴かせる流れ。なかなか作り込んだ1曲だね。

4th Album『Night In Heaven 』● '19/7/9 release

タイのバンド、25hours待望の4枚目のアルバム。コンスタントにシングルを配信してきたバンドですが、実に4年ぶりとなるオリジナル作です。 今までの明るくポップに、そして時にコミカルに聞かせてくれた要素は、今回は控えめ。逆にシリアスな楽曲が多くなった印象ですね。 M-1やM-3など、耳を引きます。そのほか、じっくりと聞かせてくれるバラードナンバーあり、珍しく英語のタイトル「September」はアコースティックナンバー。 そして、どっしりロックチューンなど、熟した音をダイレクトにぶつけてきます。Lhamのヴォーカルも、また随分と表情豊かだよね。 ジャケットも随分とアートしています。とにかくますます、この先が楽しみなバンドです。

1. Fah pen jai

神秘的なイントロダクション。そして、ベースの音がどっしりと。いつもとはちょっと違って、ミステリアスな雰囲気を漂わせる。 でも、サビに入るとキャッチーなメロディと軽やかさを出してきました。いつもの25hoursらしさもきちんと出ているね。間奏のピアノがいい味を出す。

2. Yood kong mai wai

かき鳴るギターと歌謡曲テイストな味付けを出してくるアップチューン。こちらもシリアスな面と妖しさを組み合わせては、25hoursの世界を作る。 そして、何よりもサビでのトランペットがいい味を出すんだ(シンセかもしれないけれども)。キャッチーに攻めてきます。 なかなかにくい、メロディとサウンドで一気に引き込んできますよ。

3. Woon wai

アットホームな雰囲気で温かい始まり。まったりテイストのバラードナンバーです。 サビも優しいメロディ、そして芯のあるヴォーカルがダイレクトに届けられます。

4. Luem kun leaw ru yung

続いてはしっとりバラード。特にサビのメロディが切ないんだな。ヴォーカルもその雰囲気があって、切なく儚げに届けてきます。 しっとりした気分にさせてくれるナンバー。感動要素も含めて聞かせてくれるんだな。

5. Duang dao

ゴリゴリな音と、ダカダカとドラムをぶつけてくるアップテンポナンバー。重低音に重きを置いていながらも、曲全体に漂うシリアスな雰囲気を前面に出してきた。 サビのコーラスも強力だけれども、2番サビ明けのしっとりパートもかっこいい。

6. Weth mon

前作アルバムテイストのでたアコースティックバラードナンバー。25hoursらしさ全開なので、じっくり聞き入ってしまいますね。 優しさいっぱい。このリラックスした雰囲気が本当にいいね。

7. Rudoo karn

こちらもアコースティックなテイストを取り入れたバラードナンバー。切なさの出たメロディラインにうっとりだ。 サビも優しく包み込んでくれるような感じだね。間奏のギターが泣きを誘ってきます。

8. Mai pen rai

これがまた、イントロからかなり変化球を投げてきたメロディラインだな。そして、タイトルが「マイ・ペン・ライ」ですよ。 安心したくてもできない、サビのメロディとかき鳴るギター。さらにハイトーンのヴォーカルをうまく武器にしたサビがカッコ良すぎます。

9. September

イントロのギターが染みますね。リラックスした雰囲気で聴かせてくれるナンバー。 珍しく英語のタイトルにしたトラックは、アコースティックなテイストを前面に出すバラードチューン。9月の切ない雰囲気は、ゆったりまったり、あっさりと。タイの9月ぽさなのかな。

10. Lhub nirundorn

イントロがまた、切なくて悲しいな。ホロホロとさせるメロディに、どっしりサウンドが染み渡ります。ヴォーカルも切なく歌を聞かせてくれるゆったりロッカバラード。 サビに差し掛かると、明るいメロディラインに変わり、どこか光が差してくるようだ。救われるような感じに展開していきました。

11. Kor apai

瑞々しいギターの音とともに、じっくりと聞かせてくれるバラードナンバー。味わいメロディが染み渡りますね。 派手さはなく、でも演奏は結構重厚で固められました。ハイトーンヴォーカルも生きたナンバーです。

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