single
●31st Maxi Single『空と君のあいだに/ファイト!』● '94/4/14 release
空と君のあいだに
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
1990年代の中島みゆきを代表する大ヒット曲。ご存知、ドラマ主題歌としてリリースされたアップチューンは、主人公を応援するかのような力強さを聞かせてくれる。 ちなみに、歌詞は犬目線で描かれたということも話題になりました。何はともあれ、優しさや逞しさを感じさせる中島みゆきのヴォーカルも、すごい力を持っているんだ。 そしてこの曲は、ミリオンセラーを記録して、1970年代、1980年代、1990年代と、オリコンチャートの1位に輝くという異形を達成。
ファイト!
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:井上堯之
イントロのドラムの音が、もう世界を作ってくるね。乾いた音ながら、次第に力強さを増してゆく。 中島みゆきのヴォーカルも、最初は囁くように、語るように。そして、自分を応援するかのように段々と逞しくなってゆく流れが、清々しくなるんだな。 ラジオリスナーのお便りをヒントにしたと言われる歌詞の内容だけれども、人生いろいろなんだなと。沁みるねぇ。
●32nd Maxi Single『旅人のうた』● '95/5/19 release
旅人のうた
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
大ヒットドラマ「家なき子」の第2弾の主題歌は、再び中島みゆきが担当。まるで何か強敵に立ち向かうがごとく、力強いサウンドとヴォーカルで圧倒してくるミディアムナンバー。 さすがは中島みゆきな世界を聞かせてくれます。そして、これから先へ進む力強い位置を感じさせるね。 メロディパートはマイナー調で緊迫感があるけれども、サビパートはメジャーコードで希望の光が差すかのような展開です。
SE・TSU・NA・KU・TE
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
1990年代風ロックな味付けで、かっこいいなぁ。スタイリッシュでドラマティック。この読めないメロディライン、全くもって中島みゆきに翻弄される。 メジャーコードなメロディパート、そしてサビでのマイナー調のメロディにどんどんと堕ちてゆく。まさしく切ないね。
●33rd Maxi Single『たかが愛』● '96/11/21 release
たかが愛
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
アルバム「パラダイス・カフェ」からのカットシングル。瑞々しいサウンドと、まるで癒しを与えてくれるかのような、赦しを与えてくれるかのような、聖母的ヴォーカルが広がる。 中島みゆきのこの声に救われるよね。たかが愛、されど愛。美しきバラードナンバーを響かせてきます。
目を開けて最初に君を見たい
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
フォークソングのようなかき鳴るギターの音がまた、かっこいいんだな。そして、これまた昔からワープしてきたようなメロディラインを聞かせてくれる中島みゆき。 伸びがありながら、物語を作り上げてくるんだ。かっこいいね。そして、このタイトル、歌詞もさすが中島みゆきだ。
●34th Maxi Single『愛情物語』● '97/11/7 release
愛情物語
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
中島みゆきの約1年ぶりとなるシングルナンバー。この歌い方がまた、いつもと違って随分とインパクトがあるんだな。 まるで怨念でもこもっているかのような、、鋭さを持っています。それはサビラストでのシャウトが象徴するんだな。 久しぶりにアップテンポ&早口の曲ということで、「ザ・中島みゆき」に仕上がった曲ですね。
幸せ
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
小林幸子に提供したナンバーのセルフカバー。この言葉、このメロディがまた、染み渡るんだな。 「せんないね」=「切ないね」。こういう言葉遣いがまた、乙ですよ。幸せになりたいという思いがしみじみ伝わってきます。小林幸子の色もあるし、中島みゆきらしさも出たナンバーだね。
●35th Maxi Single『命の別名/糸』● '98/2/4 release
命の別名
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
イントロの寂しさ、悲しさ、絶望感は、中島みゆきの奥底からダイレクトに伝わってくるね。 ピアノの音をベースにして始まるナンバーは、ここだけでもフォークソング的な教えを聞かせてくるようだ。2番からはバンドの音がガツンと入ってくると同時に、ストリングスも登場して、ダイナミックに変身。 中島みゆきの歌い方に圧倒されるように、ヘビィなパンチを喰らいます。とてつもない1曲。命の大切さをストレートに訴えてきますね。
糸
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
巡り逢いの奇跡を歌った名バラード。1番はシンプルなテイストの音が優しく包み込んでくれる。 2番はバンドサウンドでどっしりと。より守ってくれるような雰囲気を曲から感じさせてきますい。ドラマを見事に作り上げてきますね。 元々はアルバム「EAST ASIA」収録曲。そして、シングルのカップリングとしてシングルカット。そこから、Bank Bandによるカバーと、段々と大きくなっては誰もが知るバラードに。
●36th Maxi Single『瞬きもせず』● '98/10/7 release
瞬きもせず
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
中島みゆき、初となるマキシシングル。映画の主題歌ということなんだけれども、こちらのバージョンではないので注意。 さて、こちらのバージョンは、サビ始まりは静かながら、コーラスがうっすらと入って盛り上げてくれるミディアムロックチューン。 さすが中島みゆきと言わんばかりのメッセージ性のある歌詞と、たくましいヴォーカルに吸い込まれて行きます。さらに鋭さのある瀬尾一三のアレンジをダイレクトに感じることができます。
私たちは春の中で
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
冒頭からエッジを効かせて、ギターが吠える、どっしりミディアムロックチューン。いやぁ、迫力がある音だ。それ以上に、迫力を感じる中島みゆきのヴォーカル。 早口でまくしたてるように、そしてドスを効かせて、ダイレクトに歌を届ける。「春」という時が、いろいろなことを指し示しているようだな。 人生の春や青春を歌っているのだろうか。
瞬きもせず (MOVIE THEME VERSION)
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
映画主題歌バージョン。ストリングスをバックに歌い上げる1番のドラマティックなアレンジで、一気に中島みゆきの世界へ連れて行ってくれる。 そこからバンドの音に変わって、どっしりと。オリジナルとは若干、歌詞が違うところにも注目。途中で入ってくる学生たちのコーラスもいい感じ。
●37th Maxi Single『地上の星/ヘッドライト・テールライト』● '00/7/19 release
地上の星
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
21世紀になる前にリリースされ、もはや中島みゆきの代名詞となったシングルナンバー。 NHK「プロジェクトX」のテーマ曲ということで、まっすぐ突き進んだなもなき企業戦士たちを鼓舞するかのような、たくましさがあります。 イントロからどんどこダイナミズムを感じさせるサウンド。間奏ではしなやかにヴァイオリンも舞って、魅力たっぷり。 歌詞も色々と深読みができるみたいで、色々と深い1曲なんだな。100週以上、ランキング100位以内にランクインして、 結果、1位も獲得したり、ミリオンセールスを上げたりと、力を感じさせる。
ヘッドライト・テールライト
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
まるで子守唄のように、安らぎを与えてくれるバラードナンバー。 両A面扱いということで、勇ましさの出た「地上の星」と優しいこちらの曲が見事に合わさったシングルとなりました。 こちらの曲も、これまで頑張ってきたからもう休んでいいんだよ、と包み込んでくれるサウンドながら、「旅はまだ終わらない」と、光を示して道を照らしてくれる1曲。 こちらもまた、深い1曲です。さすがは中島みゆき。
●38th Maxi Single『銀の龍の背に乗って』● '03/7/23 release
銀の龍の背に乗って
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
中島みゆき、「地上の星」より3年ぶりとなるシングルナンバーは、ドラマ主題歌ということで、ダイナミックでドラマティックなミディアムチューンを聴かせてくれます。 「銀の龍の背に乗って」。このタイトルからして、常人では思いつかないワードを持ってきて、難なく使いこなしてしまう中島みゆきワールドです。 抑揚のついたヴォーカルも、ドラマを生み出します。サビ前の「さぁ、行こうぜ」がたくましいね。
恋文
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
まったり、おしゃれなジャズテイストの歌謡曲といった感じ。 抑えめのヴォーカルが染み渡るように、じっくりと聴かせてくれます。うっとり美しく、ベテランの味わいですね。
●39th Maxi Single『帰れない者たちへ』● '06/2/1 release
1.
2.
帰れない者たちへ
命のリレー <'04 夜会ヴァージョン>
テレビ朝日系木曜ドラマ「松本清張 けものみち」主題歌
帰れない者たちへ
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
これまた、前作シングル「銀の龍の背に乗って」より3年ぶりとなったシングルナンバー。 しかも、アルバム「転生 -TEN-SEI-」からのリカットということもあり、ドラマ主題歌のタイアップと言い相乗効果を生み出すのでしょう。 時折入るヴァイオリンのしなやかさと、ギターの荒々しさが絡み合い、中島みゆきの独自の世界観が展開します。
命のリレー <'04 夜会ヴァージョン>
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
アルバム「転生 -TEN-SEI-」からのリカットながら、アルバムバージョンではなく夜会でのライブバージョンを収録。 歌詞の朗読から始まり、グワーっとその世界へ引き込んでくる中島みゆきの力、おそるべし。ガツンと音が入ってくると、キーボードの音がメインとなり、煌めく夜空が似合う展開。 優しさと力強さが兼ね備わったパフォーマンスは、聞いているだけで圧倒される。
●40th Maxi Single『一期一会』● '07/7/11 release
一期一会
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
前作「帰れない者たちへ」より約1年半ぶりとなるシングルナンバー。 優しく柔らかく、それでいてスケールの大きな流れに中島みゆきの力を感じるバラードナンバー。どこかしらオリエンタルというか、メロディラインがアジアンで叙情的です。 旅での出会いと別れをテーマにする番組のタイアップとリンクするかのように、縁を取り扱い、あなたの笑顔を忘れないでと語りかけるように聴かせてくれます。
昔から雨が降ってくる
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
ゆったり聴かせてくれるバラードナンバー。昔から雨は変わらずに降っている。自分もずっと前から自分だったと、 再確認させてくれるような、シンプルな気持ちにさせてくれるナンバー。心が洗われるようで、中島みゆきがこの曲で聞くものを浄化してくれるようだ。
●41st Maxi Single『愛だけを残せ』● '09/11/4 release
愛だけを残せ
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
映画主題歌としてシングルリリース。これぞ中島みゆきな情がどっぷりと詰まったヘビィなロッカバラード。 出だしからその声に圧倒されます。随分とゴージャスに、仕上げては、ドラマティックに。ただ、どこかゴリゴリしすぎて、 随分と高カロリーな歌だね。でも、ダイナミズムをダイレクトに感じられる。中島みゆきの愛がここにあります。
闘りゃんせ
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
YOKO(久我陽子)提供曲のセルフカバー。イントロからギターがエッジを効かせて、圧倒されます。その後の中島みゆきのヴォーカルも癖を出しては、すごいな。 まるで怨念をぶつけてくるかのような力を感じさせる。激しさを出す1曲です。
●42nd Maxi Single『荒野より』● '11/10/26 release
荒野より
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
前作「愛だけを残せ」以来となるシングルナンバーは、大作ドラマの主題歌ということで、こちらも壮大なロッカバラードに仕上がっています。 ドラマティックで力強いサウンドは、背中を押すように鼓舞するように、たくましい。そして、中島みゆきのヴォーカルも力強く、ダイレクトに胸に響いてきます。 ちなみに、犬が主人公という設定て書かれた歌詞にも注目。遠くにいても君のことを思っている、涙のシチュエーション。
バクです
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
タイトルがまた、逸材。夢を食べると言われる動物のバクについて、バクバク歌っています。 悪夢にうなされている君の夢を食べて、お腹いっぱいになって、眠る時に君の夢をみようという、愛にあふれるストーリーが展開します。優しいバラードナンバーですね。
●43rd Maxi Single『恩知らず』● '12/10/10 release
恩知らず
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
前作「荒野より」より約1年ぶりとなるシングルは、またまたドラマの主題歌。力強いフォークロックといった感じのサウンドに、背中を押してくれそうなトラック。 ヴォーカルも拳を入れるような力強さで圧倒してきます。でも、歌詞は相手のことを好きなのに、離れなければならないやるせ無さを歌っています。なるほど、親離れ子離れがテーマか。 ちなみに、このドラマに中島みゆきがゲスト出演したという話題もありました。
時代 -ライブ2010~2011-
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
1989年以来のライブパフォーマンスということで、その公演からのトラックを収録。 アカペラで始まった瞬間から、この曲の持つ大きさが中島みゆきの歌声から届いてきます。力強くもあり、包容力もあるヴォーカルに救われるようだね。 時代を超えても愛される名曲の理由がわかります。ラストの演奏で、美しき余韻に浸れます。
●44th Maxi Single『麦の唄』● '14/10/29 release
麦の唄
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
なんと中島みゆきがNHKの朝ドラ主題歌を担当するとは。イントロからバグパイプのスコティッシュなテイストを出して、異国情緒な雰囲気からスタート。 この部分はドラマの舞台とリンクしているね。その後は説得力のある力強いロックチューンに仕上がっています。ダイナミックな世界とヴォーカルに、引き込まれていきますね。 麦のごとく、たくましく生きていこうという歌詞に背中を押されます。
泣いてもいいんだよ
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
ももいろクローバーZに提供した楽曲のセルフカバー。 やっぱり人生を重ねていることの重みが、情念のごとく詰まっている印象だね。キャリアの違いはさることながら、どっしりと地に足をつけたバックのヘビィなアレンジにノックアウト。 「そりゃ」の勢いがいいね。ちなみに、バックコーラスはレーベルメイトのたんこぶちんが担当。
●45th Maxi Single『慕情』● '17/8/23 release
慕情
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
なんと約3年ぶりという、お久しぶりのシングルナンバーは大人向けのドラマ主題歌。約7分の壮大な物語を、中島みゆきが紡ぎます。 優しさが前面に出たバラードで、まさしく安らぎを与えてくれるかのような麗しの曲。残りの人生、いつまでかはわからないけれども、あなたとずっと過ごしたいという思いを届ける。 ドラマの内容に則した感じの曲ですね。ジャケットの写真がまた、昔のものという渋いチョイスのセンスに脱帽。
人生の素人 (しろうと)
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
イントロからギターが力強く響き、ストリングスが鋭く奏でられる。そして、アコースティックギターのざっくりとした音が、さすらいフォークな雰囲気を出してきた。 かっこいいぞ。さらに中島みゆきのヴォーカルも、ドスを効かせて、凄みを出してきた。これまた、たくましいな。みんな、人生は初めて、素人なんだと。 こういう世界を描く中島みゆきの観点の鋭さに、感服ですね。
●46th Maxi Single『離郷の歌/進化樹』● '19/9/25 release
離郷の歌
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
しっとりと歌が始まる3拍子のミディアムナンバー。いつものごとく、中島みゆきのオーラを出してきながらも、いつも以上に優しさの出たヴォーカルに感じるね。 寄り添うように、伝えてきます。マイナー調のメロディ、メジャーコードのサビの展開がいい流れを生み出します。そして、間奏で響き渡るギターでインパクトもいい感じ。
進化樹
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
オリエンタルなイントロで、一気に聴くものを惹きつけてくるオープニング。そこから、優しく柔らかく歌声を届けてくれる中島みゆき。 さらに惹かれていきますね。輪廻転生を思わせる歌詞もまた、壮大に展開していきます。この曲もまた、間奏では優雅だったり、重たかったり。二胡とギターの味付けもまた、よろし。