album

1st Album『Excellent』● '94/9/21 release

PEALの“SHO-TA”から、本名の“田村直美”になって、初のアルバムがこの“Excellent”。PEAL時代の激しいイメージを少々緩め、落ち着いたイメージをどこかしら印象付けているかのような気がしますね。 まぁ、“SHO-TA”と“田村直美”の違いを、どのように表すのかを模索していると言えますね。収録されているシングル3曲の中でも、 M-9「永遠の一秒」は、耳を引くような曲で大ヒットしましたね。CMで大量O.A.されていたということもあり、一度は耳にした機会があると思います。 全編を“田村直美”で彩り、ポップでキャッチーな世界を作りあげている。そして、元気なイメージを築き上げたのも、すべてはこのアルバムが始まりなのかもしれない。 女性ソロアーティストの中でも、フルに声量を活かしているし、たくましいです。ロックな面とか弱い面を巧みに使い分ける田村直美の1st Albumはとっても力強いです。

1. 自由の橋

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門

アルバムのオープニングはなんと、田村直美としての初シングル。 サビ入りで伸びやかなヴォーカルを聞かせてくれる田村直美。ポップな仕上がりとキャッチーなメロディーが、曲の世界に引き込まれますね。 サウンドも、力が入っていながら、田村直美のキャラクターを活かしたサウンドでじっくりと聞かせてくれる。 シングルとしての勢いも十分にあり、いいスタートとなったんじゃないでしょか。 爽快だし元気だしね。

2. 開演のベル ~I'm Just a Woman~

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門

ポップに弾けたミディアムナンバー。 進行が珍しく、A-B-A-B-サビ-B-サビ-サビという流れです。 サビでの展開が、これまたヴォーカルが伸びやかだ。独特のメロディーと、コーラスとの組み合わせが絶妙ですね。

3. KISS ME

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門

これまた、タイトルはよくありがちなものながら、田村直美独特の歌詞の世界が繰り広げられている。 ポップな仕上がりとキャッチーナメロディー。そして伸びやかなヴォーカルは、相変わらずの健在ですね。 サビ繰り返しはクロスフェイドよりも、普通に区切ったほうがこの場合はよかったように思えます。

4. つのる想い

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門

アコースティックサウンドで展開されるミディアムスローのバラードナンバー。 A、Bメロはじっくりと歌い、サビでは本領発揮のヴォーカルで魅了してくれる。 しっとりとしていながらも、じっくりと味わい深い作りに、聞き惚れてしまいますね。 最後のフェイクまでいい仕上がりだ。

5. 友好条約結べないなら

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門

タイトルが今までに聞いたことのないようなものだし、 逆にこれが田村直美的なのかもしれない。ミディアムテンポのファンキーナンバー。 歌詞もファンタジーな世界と現代世相をうまくミックスさせている。 A、Bメロに比べると、サビの力がちょっと弱いかなぁ。それなりにキャッチーなんだけれどもね。

6. NERVOUS BREAK DOWN

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門

ギターがイントロから響き渡るミディアムロックチューン。 濃すぎず、ポップにさわやかなサウンドが進行する。まったく持って、タイトルを表すような曲じゃないからびっくりだ。 どうやらトランプのゲームみたいだね。これも田村直美的の世界観の表れかな。 最後のサビの畳み掛けに神経が衰弱しそうだ。しかもF.O.だしね。

7. HELP ME ANGEL

作詞:田村直美 作曲:田村直美

イントロからしてポップに弾けるチューン。それにしても、歌詞がものすごいよね。 さることながら、歌いまわしもすごいぞ、こりゃ。さすがは田村直美だ。ただ単に、伸びやかなヴォーカルの持ち主というだけではないね。 キャッチーなサビがとても楽しげな曲であります。

8. 出会いが遅いだけで

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門

爽やかサウンドのミディアムバラード。A、Bメロは結構しっとりというか、じっくりといったような展開が進行。 それがサビになると、力強いサウンドとヴォーカルで聞かせてくれる。メロディーになんか特に引き込まれるよ、これは。 後半に行くにつれて、この曲の魅力が増幅していく。何気にこの曲、いいよ。結構好きなメロディーだ。歌詞はせつないんだけれどもね。

9. 永遠の一秒

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門

スマッシュヒットを記録した3枚目のシングル。ジュエリーのCMソングって、この当時なぜかヒットしていましたからね。 田村直美の本領発揮といわんばかりのバリバリロックチューン。そして、サビでの高音ヴォーカルが聞き逃せないよね。 力がありながらも、キャッチーなメロディーでリスナーの耳をひきつけている。 田村直美という名を上げた1曲でもあります。結構大作。すばらしいね。

10. あきらめられない夢に

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門

サビ入りから始まる2枚目のシングルナンバー。落ち着きのあるサウンドで、じっくりと聞かせてくれる。 Bメロのためにためた盛り上がりを、サビではちょっと活かしきれていないのが残念なんだよなぁ。 丁寧な作りのメロディーと、爽やかなサウンドのサビで、じっくりと聞くことができます。 ただ、シングルとしての力が少々足りないな。もう少し、派手さというか、田村直美としての魅力を付け足してほしかったね。

11. 笑顔の純度

作詞:田村直美 作曲:JOEY CARBONE, TEDDY CASTELLUCCI

アコースティックサウンドが印象付けるミディアムロックナンバー。 派手さはないけれども、聞き応えは十分にあるね。サビのメロディーもじっくりと作りこまれている感じがします。 三角関係の歌です。そこを「笑顔」と「純度」というキーワードで結びつける田村直美の表現力もなかなかです。

12. 真夏の雨

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門

バラードナンバー。アコースティックなサウンドをベースとしていて、伸びやかに田村直美のヴォーカルが曲の中で広がる。 激しいというよりかは、しっとりとした雨ですね。シンプルな分、バラードとしてのよさが十分に伝わってきます。 下手に作りこまれていないので、とってもいい。アルバムの締めとして、きれいにまとまっているんじゃないでしょか。

2nd Album『N’』● '95/6/1 release

田村直美の、ヒットシングル「ゆずれない願い」を収録した2nd Album。 「ゆずれない願い」のほか、「STAIRWAY」の別バージョンや、「千の祈り」、「地上に舞い降りた天使達」などのヒットシングル曲を含んだ強力のソロ2枚目です。 もうね、田村直美のパフォーマンスが詰まりに詰まっているんですよ。おなじみのハイトーンヴォーカルは、時に熱く、時に優しく語りかけてくるように歌われています。 やっぱり表現力がね、女性ヴォーカリストの中でも高いんですよ。「直美」の頭文字をアルバムタイトルにしただけあって、田村直美がよく表れたアルバムとなりました。 見事チャート1位にも輝いたし、支持された名盤であります。 初回版はプラスティックケース仕様となっております。

1. CARRY ON

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、JOEY CARBONE、井上龍仁

アルバムのオープニングナンバーは、イントロからゴスペル風コーラスで幕開け。 そのままA.O.R.フレーバーを織り交ぜたミディアムナンバーへ。 こういう曲での田村直美も、なかなかかっこいいね。ちなみに歌詞の方は、バブル崩壊後の現代社会を歌っています。 この歌詞も、田村直美節の出た言い回しなんだよね。最後のサビ部、クロスフェイドだったらかっこよかったんだよな。

2. ゆずれない願い

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、井上龍仁

田村直美の代名詞ともいえる大ヒット曲でもある4枚目のシングルナンバー。 元々はアニメ主題歌だったんだけれども、リリース後に起きた阪神・淡路大震災の復興を応援するかのように、ロングセールスを記録しました。 あれよあれよと、何気にミリオンセールスも記録したしね。詞だけではなく曲の方からも前向きな感じがするね。カラッとしたサウンドで、元気いっぱいです。 田村直美の持ち味でもあるハイトーン・ヴォーカルも響きまくっています。非常にポップでキャッチーなサビは、 聞く人の耳をこれでもかというくらいに引き付けた。あらためてこの曲は田村直美でしかなしえない曲だと感じましたね。

3. NAKED LOVE

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、JOEY CARBONE、井上龍仁

クールなテイストで展開されるミディアムロックチューン。力を抑えて歌う姿勢に、ちょっとじれったさを感じます。 なんか秘めたる力じゃないけれども、中からじわじわとくる曲だね。表現直豊かな田村直美です。

4. ママの恋人

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、JOEY CARBONE、井上龍仁

アコースティックギターのサウンドがゆったりとさせてくれるミディアムバラード。 でも、タイトルからもわかるように不倫の歌でしょ?この曲。それともパパについて歌っているのか?ストリングスが繊細な音を聞かせてくれるナンバーです。

5. ONE

作詞:田村直美 作曲:JOEY CARBONE、DENNIS BELFIELD 編曲:鷹羽仁、JOEY CARBONE、井上龍仁

ボッサタッチの軽快なナンバー。へぇ~、田村直美ってこういう曲もやるんだね。 実に積極的な姿勢の主人公を歌っています。タイトルを引き立てるような歌詞にも注目。全体的な印象だとイマイチなんだけれどもね。サウンドの勝利。

6. すべての未来に光りあれ

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、JOEY CARBONE、井上龍仁

ポップに弾けるナンバー。ゴスペルテイストもあって、曲的には楽しめますね。 歌詞の方もまた、田村直美特有の世界が出ていますね。社会で生きてゆく女性の代弁とでも言わんばかりの内容ですよ。 ある意味、このアルバムの核でも担うかのような壮大な曲だったりして。

7. 地上に舞い降りた天使達

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、JOEY CARBONE、井上龍仁

アルバム「N’」からの先行を切ったシングルナンバー。ポップなロックナンバーで、田村直美の勢いが出ている曲ですね。 とにかく勢いと熱い思いが込められています。物質主義的世の中を皮肉ったような歌詞が、また目を引く。

大人も子供も、天使だろうとこの世の中に溢れているものに対して、こだわりすぎているんだと田村直美が現代社会をぶった切っています。 曲中でのヴォーカルは、相変わらずハイトーンですね。ものすごい響いている。

8. AGAIN

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、JOEY CARBONE、井上龍仁

三連のバラードナンバー。しっとりとしたサウンドに、田浦直美のしっとりとしたヴォーカルが響き渡る。 進むにつれてムードが出てくるね。なかなか実ることができない愛を歌っております。やっぱり表現力がものを言いますね。 ゆったり、そしてしっとりと。

9. SILVER SPOON

作詞:田村直美 作曲:田村直美 編曲:鷹羽仁、JOEY CARBONE、井上龍仁

イントロからファンクテイストが溢れるミディアムロックナンバー。 田村直美の歌い方も、随分とクセがありますね。こういうテイストも、ちょっと新鮮に聞こえてきます。 ギターといい、ブラスといい、周りの音もかなり効果大なんだよね。間奏での外国人男性ラップがさらに曲を盛り上げる。

10. STAIRWAY (Complete Version)

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、井上龍仁

前作シングル「ゆずれない願い」のヒットを受け、さらに勢いを見せつける田村直美の力強いシングルナンバー。 しかも両A面仕様という強力版。「これぞ田村直美」といえるようなロックスピリッツ溢れる作品となっております。 ごりごりのギターサウンドが、またいいね。サビもこれまたいいんだよ。キャッチーなメロディーと田村直美のハイトーン・ヴォーカルが響き渡る。 これはかっこいいね。田村直美の魅力を凝縮した作品です。

アルバム「N’」では「Complete Version」として収録。 リマスタリングされ、よりクリアなサウンドになったサウンドで楽しめる。 イントロも付け足されていて、曲の魅力も増幅した。

11. Beatlesも戦争も知らないけれど

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、JOEY CARBONE、井上龍仁

タイトルがなんだかフォークっぽいけれども、田村直美らしさも出ているね。 ポップな感じと思いきや、ものすごくクールじゃないですか。スリリングというか、冷たさが曲にはある。 サビでは、ちょっとメジャーコードになるんだけれども、随分と複雑なメロディーだ。 色々な要素を詰め込みすぎて、いっぱいいっぱいな感じがする。もうちょっとすっきりとさせたほうがよかったのでは。

12. 千の祈り

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、井上龍仁

両A面扱いでリリースされたナンバーの1曲。こちらはミディアムテンポのバラードで、田村直美のヴォーカルが響き渡る作品となった。 メロディー部は静かな雰囲気を保っていたが、サビになるとバンドサウンドがガツンと、ロッカバラードに大変身ですよ。 その音に負けじと、田村直美のヴォーカルが伸びやかに響き渡る。 エンディングに向かうにつれて、ドラマティックになってゆくね。 なかなかのメロディアスな曲だし、とても耳に残る作品です。

3rd Album『MONSTER OF POP』● '96/3/25 release

前作アルバム「’N」から1年も経っていないのに、早くも3枚目となるオリジナルアルバムを発表した田村直美。 その名も「MONSTER OF POP」って、これは彼女自身のことか? 2nd Album以降、コンスタントに4枚のシングルリリースを続けて、それらすべてを含む全14曲収録というまさにモンスターな強力盤。 アルバムタイトルが示すようなポップな1作となっております。田村直美、勢いが止まりませんな。 今作では、いつも以上にヴァラエティ豊かなサウンドが溢れていて、飽くなきサウンドへの追求を楽しめる。 ポップでキャッチーなだけでなく、きちんと聞かせてくれるんだ。 それは、ブックレットに載っている2人の解説を読むとわかってくる。 驚いたのは、M-6「もしも・・・」で、ブレイク前のゴスペラーズがコーラスで参加していた。見事なハーモニーは、田村直美のヴォーカルといい反応しています。 初回版は、三方背プラスチックケース&ポストカード付きとなっております。

1. MONSTER FABLE

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、井上龍仁

なんともドリーミングなオープニング。 そこからエッジの効いたギアーで幕開けるアルバムのオープニングチューン。 やけにねちっこい歌い方をしているのは、歌詞を表現しているからか? 随分とヘビーでファンキーなナンバーなんだけれども、歌詞では不思議なストーリーを展開させている。 間奏では、北島健二のギターがうねりまくっていますよ。熱いね。

2. LET'S STAY TOGETHER

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:須貝幸生、鷹羽仁、井上龍仁

かき鳴るギターとブラスが入り乱れる元気な1曲。 これぞ田村直美の本領発揮というような、力みなぎる1曲。ポップでキャッチーなメロディと、ハイトーンのヴォーカルが聞かせてくれます。 全体的にキラキラしたフレーバーが散りばめられていて、明るくまぶしい印象を放っています。

3. 光と影を抱きしめたまま

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、井上龍仁

人気アニメの主題歌としてリリースされたシングルナンバー。 前作の主題歌「ゆずれない願い」とはうって変わって、ミディアムテンポのゆったりナンバーで、幻想的な世界を作り上げている。 アコースティックサウンドを軸に、ギターがかき鳴ったりと、所々に力強さも感じられる。 そして、相変わらずのハイトーンヴォーカルで聞かせてくれる田村直美は圧巻ですね。 真の実力が発揮されたバラードで、じっくりと味わい深い作品となっております。

4. BLOOD, SWEAT & GUTS

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、井上龍仁

本格的な春を前に、勢いのあるナンバーをシングルでリリース。 カラッとしたサウンドと元気いっぱいの田村直美節炸裂のポップなロックナンバーです。 CMソングということもあってか、力がみなぎってきますね。アップテンポならではの勢いが、曲によく表れています。 そしてサビ。キャッチーなメロディとパンチの効いたヴォーカルに、ノックアウトされます。 本当はタイトルを「血と汗と涙」という意味で、「BLOOD, SWEAT & TEARS」と考えていたらしい。

5. さよならをください

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:ACHILESS・C・DAMIGOS、井上龍仁

アコースティックギターがガッツリと入るミディアムナンバー。 うねうねしたSEが、この曲ではポイントでしょうか。 打ち込みとキーボードがメインとなる音を作り上げる。 ただ、全体的には物足りなさを感じてしまったなぁ。なんか残念だ。

6. もしも・・・

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:上野圭市、井上龍仁

しっとりとピアノのイントロから始まるバラードナンバー。 随分と美しいね。サビからはガツンとロッカバラード調に。おまけにストリングスが加わって、さらにうっとりとさせてくれる。 進行するにつれて、曲に深い味わいが出てきているね。 しかも、ブレイク前のゴスペラーズが、なんとコーラスで参加している点にも注目だ。

7. BACK TO THE WILD

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:須貝幸生、井上龍仁

ポップな打ち込みサウンドが華やぐミディアムロックのナンバー。 キーボードとエッジの効いたギターがからみ、田村直美の伸びやかなヴォーカルが映えるね。 キャッチーなメロディと、カラッと晴れたサウンドいい具合に曲を盛り上げている1曲です。

8. SMASH A GO GO ~可能性の芽に水やろう~

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:上野圭市、井上龍仁

ホーンが鳴り響くパーティーチューン。 田村直美、熱いです。SEも凝っていて、面白く仕上げた1曲。歌詞も田村直美らしさが出ていて、ひねっていますね。 まぁ、勢いで持って行ってるところもあるけれども、楽しい曲になっています。 ここまで弾け飛んでいるのも、なんだかすごいや。

9. 正義は君の中で燃えてる

作詞:田村直美 作曲:田村直美、井上龍仁 編曲:鷹羽仁、井上龍仁

エッジの効いたギターをかき鳴らすロックナンバー。 この田村直美の歌詞が、一味違って面白いね。この頃の世相を映しているかのようだ。 まぁ、覚えにくいですがね。サウンドのほうは、もうストレートに田村直美的ロックで、熱いです。

10. Us ~空と大地の間で~

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:須貝幸生、鷹羽仁、井上龍仁

2nd Album「’N」発売後に初めてリリースされたシングルナンバー。 また、随分とエスニックなテイストで仕上げてきたな。東南アジアや高温多湿な雰囲気が曲から出ています。 盛り上がるというよりかは、じっくりと聞かせてくれる曲ですかね。 田村直美のヴォーカルは中低音域をしっかりとたどっては、曲の持つイメージをうまく引き出していますね。 この異国情緒溢れる曲、実に興味深いです。ゆったりと、そして少々粘り気のあるヴォーカルがぐいぐいと引っ張る曲です。

11. 限りある犠牲

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、井上龍仁

ギターの音が前面に出ているミディアムロックチューン。 独特の歌詞は健在です。コーラス共々、ヴォーカルとともに伸びやかに響き渡っている。 サビでのキーボードの音が、ちょっとインパクトありますね。じっくりと歌われて、力あるサウンドとともにお送りするナンバーです。

12. あの日のPROMISE

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:JOHNNIE FINGERS、井上龍仁

随分と勢いのあるアップテンポのロックチューン。ガッツリとしたサウンドにコーラスが響き渡る。 歌詞の中で、「荒井由実」が登場してきますよ。勢いの放出は、やはりサビにて頂点を迎える。 特に、サビ後半の高音部。さすがは田村直美。パワフルかつハイパーな歌声を披露し、魅了させてくれるね。

13. それが愛と云うものだから

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、井上龍仁

アコースティックサウンドが瑞々しいミディアムバラードナンバー。 ゆったりながら複雑なメロディで、ちょっとわかりづらいかな。Bメロのハードな展開から、サビの開放感が出ている展開のギャップがまた、不思議と面白い。 田村直美の力を感じる作品。

14. Touch me <D. D. STAN MIX>

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:須貝幸生、鷹羽仁、井上龍仁

ごり押しのギターが前面に出たポップなシングルナンバー。 SEが飛び交って、ちょっと近未来感を演出しているのか?伸びやかなヴォーカル&コーラス、そしてサビでのキャッチーなメロディーは健在です。 ただ、無難すぎるような気も。まぁ、田村直美の元気さがよく表れた作品ということで。

アルバムでは低音を強めて、パンチが効きました。さらには、その他のSEも加わって、かなり強力に弾けた。

Live Album『Tamura's MOTOWN LIVE』● '96/7/10 release

田村直美のソロ名義としては初となるライブアルバムです。これまた、面白い企画で構成されたライブ盤だよね。 全曲モータウンの楽曲を歌いっぱなし。彼女の音楽のルーツになっているらしく、こういう流れとなったそうです。 そもそも、田村直美の音楽のルーツがモータウンというのも、びっくりだよな。 あのハイトーンヴォーカルも、ここから来ているわけですか。 これと同時に、彼女が選曲に携わったモータウンのコンピレーションアルバムとの連動企画のようなものとして扱われていますがね。 パフォーマーとしての田村直美を思う存分味わうことができる。 自身の楽曲ではなく、思い出深い曲だからこそ、いつもとは違ったステージとなったんでしょうね。 セットリストの方も、ダイアナ・ロス&シュープリームスの「恋はあせらず」やジャクソン5の「I’ll Be There」、マーヴィン・ゲイの「What’s Going On」など、 王道をきちんと押さえていたり、またなかなか聞くことのない珍しい楽曲なども入っています。 モータウンの楽しさを田村直美なりに伝えてくれるライブアルバムとなっております。

元気よく始まったM-1。伸びやかなヴォーカルとファンキーなサウンドが反応を示してくれる。 ブラスも弾けまくっていますね。これでオープニングは決まった。 続いては、フォー・トップスのナンバーM-2をかっこよく。間奏でのサックスやホーンセクションが決め手。 勢いは止まることなく、テンプテーションズのナンバーM-3へ。ハイトーンのヴォーカルを交えつつ、楽しげに歌う田村直美。 お次はしっとりと始まるM-4。言わずと知れたマーヴィン・ゲイのヒットナンバーを、じっくりと田村直美が歌っています。 伸びやかなヴォーカルが響き渡りますねぇ。続けても、ジャクソン5のヒットナンバーM-5を高らかに歌い上げています。 聞き応え十分な力を発揮しています。 スティーヴィー・ワンダーんのナンバーM-6は、とっても楽しそうに明るく披露。 元気いっぱいですね。ホーンセクションも華が開いております。 続けて言わずと知れたヒットナンバーM-7を歌う田村直美。 曲さながら、ポップに弾けたヴォーカルからは、楽しさが伝わってくる。ただ、何でこんな中途半端な終わり方なんだろう。 ミラクルズのナンバーM-8も、随分とファンキーに楽しく歌っています。なんか、モンキーダンスが似合いそうだね。 後半では。コールアンドレスポンスも。

M-9は、コーラスに迫力があります。田村直美も負けじと伸びやかな高音ヴォーカル。 一方、続いてのM-10では、力強いヴォーカルを聞かせてくれる。 ファンクテイストの出まくったスティーヴィー・ワンダーのナンバーM-11。ホーンセクションが吹き荒れていますね。 コーラスやホーンなど、ヴォーカル以外の部分にも注目の1曲だ。 お次は、誰もが聞いてピンと来るスティーヴィー・ワンダーのヒットナンバーM-12。 なんだかウキウキワクワクしてくるね。サビがコーラスと盛り上がっていて、聞き所だね。 お次はダイアナ・ロスのナンバーM-13。かなり味わい深い演奏とヴォーカルだよね。 さらにはジャクソン5のナンバーM-14にも挑戦。飽くなき探求ですね。 続けてもジャクソン5ナンバーのM-15。田村直美が楽しく歌っています。カウントで締めました。 M-16はコモドアーズのナンバーです。じっくりと味わい深いミディアムナンバーで、聞かせてくれるじゃありませんか。

Best Album『Thanx a Million ~THE SINGLE OF NAOMI TAMURA~』● '96/12/21 release

田村直美、本名名義では初となるベストアルバムをリリース。 これまでにリリースしたシングルを完全コンプリート。初期のメロディアスなナンバーやアニメの主題歌として大ヒットしたM-4「ゆずれない願い」、M-10「光と影を抱きしめたまま」、 完全生産限定でリリースされたM-14「Thanks a million」までを、発売順に収録しています。 また、M-8「Us ~空と大地の間で~ (QUICK SILVER MIX)」とM-12「Careしてあげて (Album Version)」は、このアルバムでしか聞くことが出来ない 貴重なヴァージョンとなっております。 そして、今作にはSTARDUST REVUEとの期間限定ユニット「GeNTLe BReeZe」のナンバーも収録。 さらには大ヒット曲「ゆずれない願い」をアコースティックバージョンで収録。ハイトーンヴォーカルが魅力的だったオリジナルに比べて、 しっとりと温かく包み込んでくれるトラックに変身。 とにかく貴重な作品となっています。 なおかつ、デジパックのパッケージの中のブックレットには詳細なバイオグラフィも掲載、個人としての田村直美の歴史を知ることが出来ます。 なお、翌年に再発された際には、なぜかGeNTLe BReeZeのトラックの変わりに、ベストアルバム後に発売されたシングル「WILD SENSATION」にすり替えられています。

8. Us ~空と大地の間で~ (QUICK SILVER MIX)

Words:Naomi Tamura Music:Naomi Tamura, Hiroto Ishikawa Arrange:Yukio Sugai, Hitoshi Takaba, Yujin Inoue

オリジナルテイクをさらに低音を強調させたミックス。エスニックな印象がさらに強まったね。 サビも随分と色々な音が広がっていますね。ダイナミックで面白くなった。

15. ゆずれない願い (UNPLUGGED Version)

Words:Naomi Tamura Music:Naomi Tamura, Hiroto Ishikawa Arrange:Norio Sakai

ミリオンセールスを記録した、自身最大のヒット曲をアコースティックバージョンで収録。 元気いっぱいだったオリジナルに比べて、実に落ち着き感で包まれた1曲に仕上がった。 優しさや温かさもあって、聞き応え十分です。アコースティックギターの音色や、ストリングスのサウンドもじっくりと決まっています。

16. Feel me, See me, Hold me/GeNTLe BReeZe

Words:Yohko Ohno Music:Jion Lenon Arrange:Tsunehiko Yahiro

ひと夏のコラボレーション。田村直美がSTARDUST REVUEと組んだ「GeNTLe BReeZe」が発表したナンバー。 両者の持つ元気と爽やかさを前面に引き出した大人のロックです。 A.O.R.やモータウンテイストもあり、ブラスも華やいでいます。 何はともあれ、根本要と田村直美のツインヴォーカルが1番の聞き所なわけですよ。

4th Album『Grace』● '97/11/27 release

ベストアルバム「Thanx a Million」、PEALとしての活動と、積極的な姿を見せ田村直美。 今作は、オリジナルアルバムとして実に1年8ヶ月ぶりとなる4枚目。しかも、レコード会社を移籍しての心機一転作。 ポップでキャッチー、元気の良さを前面に出していた田村直美ですが、よりアーティスティックな面を見せてくれることに驚きな作品です。 相変わらずのハイトーンヴォーカルには、魅了させられます。 シングル3曲を含みながらも、田村直美という世界観を最大限に引き出したアルバム。 まさしく「Grace」な1枚となっております。 名曲との呼び声が高いM-4「日差しの強い日は ひまわりのように 太陽をあびて進もう」は、聞いていてなんかちょっと感動しますね。 タイトルのほうも、長いんで、特別な思い入れがあるのでしょうかね。 初回盤はカラーケース使用です。

1. CUT OF LOVE

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、月光恵亮

east west移籍第1弾シングルは、新しいフィールドへの挑戦のごとく、デジタルサウンドを彷彿とさせるミディアムロックチューン。 グツグツと煮えたぎるような音が、田村直美の力のごとく放たれています。田村直美のヴォーカルも、随分と情緒豊かだね。 そしてキャッチーなメロディを畳み掛けてくる。もちろん、彼女の武器でもある高音を難なく披露するヴォーカルが素晴らしいね。

2. All You Need Is Love

作詞:田村直美 作曲:田村直美、Joey Carbone 編曲:鷹羽仁、月光恵亮 ストリングスアレンジ:和田薫

随分とゴージャスなイントロ。ストリングスの音が優雅に響き渡り、盛り上がっている。 本編は疾走感たっぷりのロックチューン。田村直美の伸びやかなヴォーカルも、健在です。特にサビは圧巻。 どこまでも突き抜けるようなヴォーカルにやられます。最後の一瞬ブレイクが、緊張感を生むんだよね。

3. Graceful Life

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、月光恵亮

アルバムのタイトルを含むナンバーは、とてもゆったりとしたサウンドが広がるミディアムチューン。 優しいヴォーカルが包み込む温かい曲です。ヴォーカルも、とって伸びやかで、聞きほれてしまいますね。 まさにアルバムの核とも言える、新生・田村直美のトラックです。

4. 日差しの強い日は ひまわりのように 太陽をあびて進もう

作詞:田村直美 作曲:田村直美、Joey Carbone 編曲:奈良部匠平

ここまで長いタイトルの曲も珍しいですよね。曲のほうは、アコースティックサウンドを土台においたバラードナンバー。 優しさ、はかなさ、力強さを込めたヴォーカルが田村直美の生を感じさせ、魅了させられます。バックで彩を加える弦の音も効果的に聞かせてくれる。 ラストは、ゴスペル風コーラスも加わり、壮大に。極上のナンバーに仕上がりました。

5. 星降る夜に

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、月光恵亮

ノイジーなギターがオープニングからうねりを上げるロックチューン。 さすが北島健二だ。かっこよすぎますね。サウンドが熱いんだけでなく、田村直美も熱い。 ヘビィなナンバーを高らかに歌い上げる。サビのパンチも効いていますね。ここまでの表現力とヴォーカル力を持っているアーティストもなかなかいないんじゃないでしょうか。 サビは本当に圧巻です。

6. ALWAYS

作詞:田村直美 作曲:田村直美、Joey Carbone 編曲:奈良部匠平

ネオアコースティックサウンドで軽やかに仕上がったポップチューン。 田村直美の力強さと優しさという両面が表れた作品だね。ほのかに温かく、ちょっと気持ちが楽になる1曲。

7. Nightmare

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:奈良部匠平

どこかしらモータウンな雰囲気を醸し出すファンキーなナンバー。 パーカッションやブラスサウンドが、この独特の空気を創り上げる。田村直美のヴォーカルもファンキーだね。 ちょっとコアな田村直美です。

8. きらいになれたらいい

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:奈良部匠平

どっぷりとアンビエントな匂いを出すナンバー。 ゆったりと、それでいてディープなサウンド。田村直美のヴォーカルも、雄大且つ伸びやかに。なんかとっても大きな世界が広がっているね。

9. Pretty little lies

作詞:田村直美 作曲:田村直美、Joey Carbone 編曲:奈良部匠平

これまた、なんだか俗っぽいナンバーだな。ピアノの弾け具合といい、吹き鳴るサックスといい、 ちょっとビリー・ジョエルを意識したような感じ。だからかな、随分とシティポップな雰囲気が漂っていますね。 かっこよく、なお且つムードも出ています。

10. 僕であるために

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、月光恵亮

イントロのピアノが、じっくりと味わい深い音色を放つバラードナンバー。 時に激しく、時に優しいサウンドとともに田村直美の心のこもったヴォーカルが解き放たれる。 これぞバラードと思わせてくれる、壮大で力強いナンバー。何気に6分もあります。

11. 逢いたいときに限って

作詞:田村直美 作曲:田村直美、Joey Carbone 編曲:奈良部匠平

ポップで温かいミディアムナンバー。アコースティックサウンドにストリングスやブラスが味を加える。 なんか心が和やかになる温かさが曲からにじみ出ているね。最後に転調転調で、コーラスもブラスも本当にいい味を出しているんだ。

12. KEY OF GOLD

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、月光恵亮 ストリングスアレンジ:和田薫

両A面としてリリースされたシングルナンバー。 こちらは田村直美の持つすべての力を込めた極上のバラードナンバー。 力強いロックサウンドとしなやかなストリングスの音が絡み合い、曲の世界を引き立たせる。 メロディ部は力強さをアピール。サビでは解き放つような田村直美のヴォーカルが響き渡る。 ハイトーンのヴォーカルが、この曲の大きさを表している。ポップとかキャッチーを通り越して、なんかとてつもない1曲になっています。

5th Album『ツキノカガヤキ ホシノマタタキ』● '99/7/28 release

オリジナルアルバムとしては、前作「Grace」から1年半振りとなる5枚目。今作も、エネルギッシュでかっ飛ばしている田村直美であります。 同時発売となったシングル「extra flesh」や、昼ドラマの主題歌「SWEET 7DAYS」、そしてCMソングにもなったジュリーのカバー「カサブランカ・ダンディ」の3曲をはじめとした、 田村色の強い全12曲を収録。 特に、12曲目に収録された「Feel My Way」は、ドラマ「傷だらけのラブソング」で中島美嘉が歌っていたとうことで、ちょっとした話題にもなっています。 そして、新たな試みとして自作の絵本「魔女のガーナ」をCD-EXTRAで収録。ナレーションも田村直美本人が務めています。 こういう才能を発揮してしまうとは、ますます魅力を放っていますね。

1. extra flesh (album version)

作詞:田村直美 作曲:田村直美、tatsumi@moritoki.com 編曲:鷹羽仁

随分と気の抜けるようなイントロで、力が抜けるトラックだ。 アルバム「ツキノカガヤキ ホシノマタタキ」と同時発売となったシングルです。なんだなんだ、それでいて、ちょっとラテンなサビのノリが、ちょっと田村直美らしくなくて、逆に面白い。

アルバムバージョンは、サビでのリズムビートが濃くなりました。よりノリが出たトラックになっていますね。

2. 春夏秋冬

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁

ギターの音色をしっとりと。ゆったりミディアムスローのバラードナンバー。 6拍子だからなのか、やっぱり曲の世界が結構引き立っていますね。田村直美のヴォーカルも、ちょっと抑え目で、じっくりと聞かせてくれます。

3. 一秒先の現実 一秒前の憂鬱

作詞:田村直美 作曲:田村直美、tatsumi@moritoki.com 編曲:鷹羽仁

ふわふわと漂うような雰囲気が流れるロックチューン。 ギターサウンドと田村直美のヴォーカルが、尖っています。サビも突き抜けていて、かっこいいね。 そしてサビが実にポップで元気いっぱい。やっぱり田村直美はこうでなくちゃね。実に爽快な前向きソングです。

4. さよならが残した傷痕

作詞:田村直美 作曲:田村直美、tatsumi@moritoki.com 編曲:鷹羽仁

淡々としたイメージが広がるミディアムナンバー。 何かを避けるような歌い方の田村直美。これまた、今までとは違ったイメージで聞かせてくれるね。サビでも、その歌い方のまま進行。 若干、田村直美にしては物足りなさを感じる。

5. Radical love

作詞:田村直美 作曲:田村直美、tatsumi@moritoki.com 編曲:鷹羽仁

パーカッションがいい味を出すミディアムロックチューン。 そこに田村直美のハイトーンヴォーカルが響き渡る。間奏が結構いいかも。サビもキャッチーだし、なかなかパンチがあっていい曲だね。

6. SWEET 7DAYS

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁、月光恵亮

ジャカジャーンとギターの音で始まるシングルナンバー。 ネオアコースティックロックのラインをかくポップチューン。爽やかで清々しいサウンドと、元気溢れる田村直美のヴォーカルが響き渡る。 何気にギターは、FENCE OF DIFENCEの北島健二だったり。

7. カラブランカ・ダンディ

作詞:阿久悠 作曲:大野克夫 編曲:鷹羽仁、弥吉淳二

CMの企画で、田村直美が沢田研二のヒットナンバーをカバー。 これまた、かなりの濃ゆいデジロックで仕上げたね。歌謡曲のテイストと、田村直美のハイトーンヴォーカルが、類まれなる化学反応を示す。 歌い方も、かなり荒っぽくて、なんか衝撃の1曲だよね。 シングルにはこの1曲しか収録されていないというのが、本当にもったいない。

8.

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁

アコースティックテイストのバラードナンバー。 タイトルがまた、今までにない感じでインパクトがありますね。「鋼」。 ゆったり流れるサウンドに、田村直美の優しいヴォーカルが包み込む。なんだか、曲名に反して優雅な雰囲気が漂います。

9. 雨の音をtululi-lala

作詞:田村直美 作曲:田村直美、tatsumi@moritoki.com 編曲:鷹羽仁

サビから始まるネオアコースティックロックチューン。 田村直美は、なんかいつも以上にクセを聞かせたヴォーカルを披露しています。しかし、サビでは伸びやかに。 このギャップがいいのかも。

10. 呼吸してる

作詞:田村直美 作曲:田村直美、tatsumi@moritoki.com 編曲:鷹羽仁

これぞ田村直美というような、元気なイメージを放つミディアムロックチューン。 ちょっととっつきにくいメロディが難ですね。立派に生きていることを証明するような曲です。

11. 月のように

作詞:田村直美 作曲:田村直美、石川寛門 編曲:鷹羽仁

少々エスニック風味漂うミディアムナンバー。ゆったりとしていて、妖しげに進行します。 サウンドに面白さはあるのに、詞がちょっとありきたりな感じ。 ここが残念なんだよな。

12. Feel my way どんな時がきても

作詞:田村直美 作曲:田村直美、tatsumi@moritoki.com 編曲:鷹羽仁

アルバムのラストを飾るミディアムロックナンバー。 柔らかく優しいメロディに、田村直美のヴォーカルが響き、そして包み込んでゆく。 いつもは元気でハイテンションなイメージの田村直美も、この曲ではちょっと大人しめ。気持ちを込めた歌声を披露しています。

EXTRA-TRACK. 魔女のガーナ

作詞:田村直美 作曲・編曲:守時龍巳 語り:田村直美

ありきたりなんだけれども、なんだか微笑ましいストーリーだね。 田村直美の語りも、淡々としているからこそいいのかも。

6th Album『Treasure for each of us』● '00/11/1 release

田村直美、レコード会社をzetimaに移籍しての初アルバム。オリジナル作品としては、前作「ツキノカガヤキ ホシノマタタキ」以来、約1年3ヶ月振り。 今作も、田村直美の持ち味を生かしたロックチューンが揃っています。 やはりレコード会社移籍後ということもあって、ちょっと体制が変わったね。 tatsumi@moritoki.comが楽曲にかかわったことで、ちょっとサウンドアプローチにも変化が見られます。 前作同様、今回も本人が作り上げた物語をEXTRA TRACKにして収録。 こういう才能も見せてくれる田村直美であります。 結果的に、zetimaのアルバムはこれ1枚になってしまったことは残念。さまよえる田村直美ですね。

1. 君を想う気持ち

作詞:田村直美 作曲:田村直美、JOEY CARBONE 編曲:KIM BULLARD、ARTHUR SCHAER、JOEY CARBONE

エスニックな風味を届けるアルバムのオープニングチューン。 ポップなリズムと弾けるサウンドは、とってもキャッチー。田村直美のハイトーンヴォーカルは顕在です。 洋楽的な匂いがするのは、アレンジャーの持ち味ですね。

2. No baby no cry

作詞:田村直美 作曲:田村直美、林部直樹、tatsumi@moritoki.com 編曲:tatsumi@moritoki.com

アルバム「Treasure for each of us」からの先行シングルナンバー。 ドラマティックなオープニングを経て、Aメロパートでは、なんと田村直美がラップ?を披露。 ちょっと今までには無い感じで、新鮮な印象です。ヴォーカルのスタイルもちょっと変化しているね。 ハイトーンヴォーカルは、相変わらずだけれども、表現力の幅が増えたのではないでしょうか。 ラストはゴスペル風コーラスが曲を盛り上げる。

3. River of tears

作詞:田村直美 作曲:田村直美、林部直樹、tatsumi@moritoki.com 編曲:KIM BULLARD、ARTHUR SCHAER、JOEY CARBONE

ファンクやA.O.R.的な要素を出したミディアムロックチューン。 淡々と低い位置から攻めてくる田村直美。 何かを狙うようですね。アレンジがやっぱり上品だから、曲の持ち味が引き出ています。

4. Salad

作詞:田村直美 作曲:田村直美、tatsumi@moritoki.com 編曲:CAROL MURGIA、JOEY CARBONE

ラテンなオープニングで熱くかましてくれるポップチューン。 軽快なトラックに乗せて、田村直美が夕食ソングを作り上げる。コーラスやアレンジに比べると、 若干、サビのパンチが弱いかも。最後は大盛り上がりということで。

5. I just

作詞:田村直美 作曲:tatsumi@moritoki.com 編曲:BRIAN REEVES、KEVIN ANDERSON、JOEY CARBONE

バラードナンバー。次第に盛り上がりを見せて、サビではゴージャスに。 コーラスといい絡みのハーモニーを聞かせてくれる。壮大な仕上がりで、ドラマティックです。

6. Every time

作詞:田村直美 作曲:田村直美、JOEY CARBONE 編曲:KIM BULLARD、ARTHUR SCHAER、JOEY CARBONE

軽めのタッチで聞かせてくれるポップチューン。 ちょっとクセを出した田村直美のヴォーカルがスパイスになります。サビでも伸びやかなヴォーカルと軽快なサウンドが響き渡る。 ちょうどいいくらいの熱気ですね。

7. Dream on dreamer

作詞:田村直美 作曲:田村直美、林部直樹、tatsumi@moritoki.com 編曲:tatsumi@moritoki.com

パンキッシュなオープニングで勢いを感じさせるロックチューン。 これぞ田村直美な元気が出まくっています。とにかくサビが熱いね。熱すぎるね。この勢いにはかなわない。 メッセージ性が強く、元気いっぱいですよ。

8. good bye silence ~venus version~

作詞:田村直美 作曲:田村直美、tatsumi@moritoki.com 編曲:前嶋康明

深みのあるプログラミングビートを交えたバージョンで聞かせてくれる ミディアムスローのナンバー。整えたつもりなのか、音が色々と入ってきますが、なんだか逆効果というか、ゴチャゴチャした印象になってしまった感じ。 オリジナルバージョンの方がいいですね。

9. Treasure of yours

作詞:田村直美 作曲:tatsumi@moritoki.com 編曲:STEVE WILLIAMS、JOEY CARBONE

優雅なサビで始まったと思えば、ヘビィなまでのギターがうねるミディアムチューン。 メロディラインはいたってシンプルなんだけれども、それをゴージャスにかっこよく仕上げるアレンジが物を言う。 コーラスがいいよね。

10. やがて 訪れる春が

作詞:田村直美 作曲:田村直美、tatsumi@moritoki.com 編曲:KIM BULLARD、ARTHUR SCHAER、JOEY CARBONE

アルバムのラストはバラードナンバー。 しっとりとしたサウンドと、田村直美の気持ちが込められたヴォーカルが絡みますね。 ゆったりとしたサウンドは、じっくりと作りこまれている感じが伝わってくる。春の訪れと自身の新たな歩みをかけた歌詞です。

EXTRA TRACK. Case of her

作詞:田村直美 作曲・編曲:tatsumi@moritoki.com 語り:田村直美

「No baby no cry」をバックミュージックに、淡々と語る田村直美。 独自の世界観が出ている物語だね。彼氏と彼女の関係がちょっと複雑な匂いを醸すストーリー。 落ち着いたトーンの田村直美のナレーション。じっくりと聞かせてくれます。

7th Album『new vintage』● '03/2/26 release

ヴォーカリストとしての底力を見せてくれるような、挑戦的アルバムという印象を受けました。 クラシックの名曲などを題材にして、さらにオリジナルのアレンジを加えて、彼女のしかできない世界が広がった。 クラシックというと、どこかしら静かで落ち着き感が前面に出るような雰囲気だけれども、 このアルバムでは、田村直美節がよりよく出ていますね。 このアルバムで、また1つヴォーカリストとしての力をつけたと思います。 選曲も、メジャーなものからマイナーなものまで幅広く、あの曲がこんな風に変わって聞かせてくれるなんて、という驚きと発見があります。

1. In the name of love

Words by Naomi Tamura Music by Naomi Tamura & Youki Yamamoto based on‘Lascia ch'io piango’from“Rinaldo”by HANDEL Produced & Arranged by Youki Yamamoto

ヘンデルの「私を泣かせてください」をベースにした、雄大で壮大なナンバー。優雅に歌う田村直美のヴォーカルが印象的。 全体的に、チキチキプログラミングビートが覆うけれども、最初と最後のコーラスが幻想的に仕上げてくる。 オープニングから、心地よいですね。

2. 愛について

Words by Naomi Tamura, Youki Yamamoto & Hammer from 2 Backka Music by Naomi Tamura & Youki Yamamoto based on‘Canon’by PACHELBEL Produced & Arranged by Youki Yamamoto

パッヘルベルの「カノン」をベースにしたヒップホップトラック。2BAKKAのHammerをゲストラッパーに迎えて、新たな田村直美を聞かせてくれる。 が、もはやメインはラップパートになってしまっている。田村直美が、なんだか添え物のように思えてしまった。

3. Calling You

Words & Music by Bob Telson Produced & Arranged by Shinichiro Murayama

映画「バグダット・カフェ」からのナンバーをカバー。優雅に歌い、声を響かせる田村直美。 DJによるスクラッチが登場する斬新なアレンジだけれども、原曲の良さを引き出すのは、やはり田村直美のヴォーカルだね。

4. 大地への祈り 宇宙へのあこがれ

Words by Naomi Tamura Music by Naomi Tamura & Youki Yamamoto based on‘Adagio’by ALBINONI Produced & Arranged by Youki Yamamoto

優雅で壮大。どこかしら神秘性に富んでいます。エスニック風味のコーラスが、不思議感をより一層強める。 チェロのソロを経て、重圧なコーラスが魅せてくれます。

5. Have I loved you well?

Words & Music by Naomi Tamura & Youki Yamamoto based on‘3rd movement:Poco Allegretto’from Symphony No.3 by BRAHMS Produced & Arranged by Youki Yamamoto

ブラームスの「交響楽第3番第3楽章」をベースに。cobaのアコーディオンが鮮やかに聞かせてくれると思ったら、 インドらしさも出て、妖しさ満載で聞かせてくれる。 どっぷりとしたアレンジだけれども、やっぱりアコーディオンが一番映えているね。

6. The story of the universe

Words & Music by Naomi Tamura & Youki Yamamoto based on‘Sicilienne’from“Pelleas et Melisande”by FAURE Produced & Arranged by Youki Yamamoto

フォーレの「シシリエンヌ」をベースにしたナンバー。繊細ながらダイナミックなトラックですね。 高音と低音のヴォーカルを使い分ける田村直美の業が光る1曲。 しかし、後半からは派手派手に変身したなぁ。スクラッチだったりダブだったり。妖艶な世界が広がっています。

7. Break on through

John Paul Densmore / Rober Krieger Raymond Manzarek / Jim Morrison Produced & Arranged by Shinichiro Murayama

まさかまさかの「The Doors」のカバーです。スクラッチを生かした打ち込みトラックと、 田村直美のハイトーンヴォーカルがからみ合います。時に伸びやかに、時に抑え目に。 表現豊かな1曲ですね。

8. My funny valentine

Words by Lorenz Hart Music by Richard Rodgers Produced & Arranged by Shinichiro Murayama

ミュージカル「ベイブス・イン・アームス」より。田村直美によって生まれ変わった。 それにしても、随分と低いヴォーカルだね。 淡々としていながらも、かすかな生を感じさせる。そして、ゆったりと時間が流れる。スクラッチがなんかお遊びに聞こえるんだよな。

9. Distant lover

Words by Naomi Tamura & Youki Yamamoto Music by Youki Yamamoto based on‘Pomp and circumstance March No.1’by ELGAR Produced & Arranged by Youki Yamamoto

エルガーの「威風堂々」をベースにしたナンバー。ザックリとかき鳴らされるギターの音と、語りかけるような田村直美の声が、 いい味を出しているね。全体的には、ゆったりと包容力のあるトラックです。

10. Love & Peace ~We leave the fight and choose the Love & Peace

Words by Naomi Tamura & Youki Yamamoto Music by Youki Yamamoto based on‘2nd movement:Adagio cantabile’from Piano Sonata No.8“Pathetique”by BEETHOVEN Produced & Arranged by Youki Yamamoto

アルバムのラストは、ベートーベンの「ピアノソナタ第8番・悲愴」をベースにしたナンバー。 淡々としたプログラミングビートに、美しく広がるオーケストレーションが映える映える。 田村直美のヴォーカルと、コーラスのカップリングも相性よく、響き渡ります。

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