album
●1st Album『ICE』● '93/4/7 ('07/12/19) release
記念すべきICEの1st Albumです。これまた宮内氏の色が濃く出まくった作品ですね。
シングル曲が収録されておらず、カットされることも無いこのアルバム。
まさにアルバムが名刺代わりとなっており、このアルバム全体でICEを感じ取って欲しいということでしょうか。
90年代前半を表すようなサウンドやシチュエーションが満載の都会派アルバム。まじでかっこいい世界を繰り広げています。
記念すべきICEの1st Albumのリイシュー版。ボーナストラックには、アルバムに収録されていなかったデビューシングル「FUTURE」が収録されました。
1. INTERLUDE
Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
何かの始まりを予感させるインストナンバー。フェイド・インで始まりフェイド・アウトで終わる。
2. K.M JAM#1
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
タイトルどおりジャムっぽいギターナンバー。歌のほうは英語詞でクールに決めている。その歌のバックで妖しげな囁き。これ、どーだろう?
3. HEART BEAT VOICE(私の音が聞こえる?)
Words by JUDY.K.GOLDBAcC Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ミディアムテンポのバラードナンバー。控えめなグルーヴサウンドでしっとりと歌い上げるその声はとってもセクシー。
4. NON-FIXION
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ちょいとブルースなナンバー。ヴォーカルのエフェクト処理がちょっと余計な感じがするけれど全体的にはクールなサウンド。ちなみにマザコンの歌です。
5. PM 7:05
Music by ICE
うぉ、中途半端な音量だ。フェイド・インでかっこよくギターがジャムって来たと思ったら、何だかわからないうちにフェイド・アウト。おいおい。
6. HEAVEN
Words by JUDY.K.GOLDBAcC Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
美しいバラードナンバー。コーラスがもうとってもメロウでキレイ。ゆったりとしていてまさに天国気分です。
7. PRECIOUS LOVE
Words by JUDY.K.GOLDBAcC Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
グルーヴにギターが絡むミディアムテンポの曲。都会です、音が。
8. AM 3:35
Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ギターインストナンバー。これもさっきと同じような曲だけれどこっちのほうがカッコいいです。
9. MISTY
Words by JUDY.K.GOLDBAcC Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
クールなギターポップチューンで心地がとっても良いグルーヴ。サビの高音部分がとってもいい。
ただ、「花束」を"ため息"って読ませるの、無理あるでしょ?
10. TELL THE TRUTH(本当のことを言ってごらん)
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ベースが濃いナンバー。ジャムっぽく、かつ非常にアップテンポでかっこいいです。
11. KISS YOUR LIPS
Words by JUDY.K.GOLDBAcC Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ヴォーカルがとっても魅力的。どこをどう切ってもICEです。
●2nd Album『WAKE UP EVERYBODY』● '94/1/24 ('07/12/19) release
これまた宮内氏の色が濃く出まくった2枚目。jamからスタートですからね。
シングル「MOON CHILD」で聞かせてくれるようなメロウなヴォーカル満載のアルバムです。
この曲を中心に、ICEならではの都会派サウンドを見事に披露。最後のアルバムタイトルチューンなんて、やられますよ。もううっとりの世界です。
これまた宮内氏の色が濃く出まくった2枚目のリイシュー版。ボーナストラックにはICEがブレイクしたきっかけとなった「SLOW LOVE」を収録。
1. KM JAM #2 (Clap Your Hands,Stomp Your Feet)
Lyrics & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
タイトル通りジャムってます。そこに国岡と謎の男(?)のヴォーカルが絡んでくる。
ベースと打ち込みのからみも絶妙でアルバムのオープニングにはぴったり
2. JUNKFOOD JENNY
Lyrics & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ムード歌謡か?絶対そんなカンジするんだけど。抑え目のサウンドにICEの要素を詰め込んでいる。
3. MELLOW BLUE
Lyrics & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
タイトル通りメロウなグルーヴ。とっても落ち着いた感じがよいよい。後半でのエフェクトヴォイスが曲を盛り上げてくれる。
4. E・S・P
Lyrics & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ジャムセッションを彷彿させる軽いタッチのアップテンポなナンバー。後半、国岡の攻撃的な声がかぶさってきます。
ちなみに次の曲とつながっています。「アナログクイーン」っていう歌詞も登場。
5. ANALOG QUEEN
Lyrics & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
というわけで続いている曲。こちらはロックでかるめのテイスト。やっぱギターが効いてます。宮内氏もコーラスで登場。
6. TEA 4 TEE
Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
インスト。これがまたかっこいいんだ。宮内氏のギターがなんだか夜明けの都会に響き渡っている感じ。おすすめ。
7. FLOWER
Lyrics by MAYUMI KUNIOKA Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ゆったりとした妖しげな曲。後半に音が強くなり聞かせてくれる。なるほど、こういうもって行き方もあるんだな。
8. BLACK SUGAR DREAM
lyrics by MAYUMI KUNIOKA Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ずいぶんと軽いタッチなナンバーだな。でも間奏では宮内氏がギターを弾きまくっている。さすが。
9. MOON CHILD
Lyrics & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
2ndシングル。イントロからして美メロ。やっぱシングル曲なだけあっていいですよ。やっぱ音が都会。国岡のボーカルが響き渡るし。
10. ANGEL
Lyrics & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
マイナー調のミディアムテンポナンバー。ちょっとアナログ感もあり奥深いところで細かいことやってくれてます。
11. WAKE UP EVERYBODY
Lyrics & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
最後にアルバムのタイトルチューンを持ってくるとは。なかなか憎いですが、納得です。
軽いタッチのギターナンバーで、ほとんどサビといっていい。でも飽きが来ないこのグルーヴ感が〇。
●3rd Album『ICE III』● '94/11/23 ('07/12/19) release
ICEの3枚目はさらにICEワールドを広げてきた。シングル「kozmic blue」で見られるような甘くてメロウな世界を筆頭に、ミディアムスローの曲を中心としたアルバムです。
ICE特有のスタイリッシュでクールなサウンドがやはりこれまたTOKYO CITYにぴったり合うわけなんだ。初っ端から246が出てきますからね、青山あたりが中心ですかね。大人な世界。
ミディアムスロー曲を中心とした、さらにICEワールドを広げてきた3枚目のリイシュー版。ボーナストラックには、シングルナンバー「LIFE」を収録。
1. Peace In 246
Music by k.miyauchi
静かなイントロですなぁ。中途半端な音量で終わってしまった。これ、ライブトラックだって。へぇ。
タイトルの"246"ってやっぱり国道ですか?
2. Too Much Trouble Town
Words & Music by k.miyauchi
ミディアムテンポのグルーヴィーなナンバー。ギターがやっぱり印象的です。 詞が当時を映し出している感じがしてますね。メディアと芸能ネタの氾濫ってやつ。
3. kozmic blue
Words & Music by k.miyauchi
こちらもミディアムテンポのグルーヴィーなバラードナンバー。都会の夜を演出したようなサウンドで大人の雰囲気たっぷり。
ギターといいコーラスといいやっぱりいい味出していますよ。clap handsでフェイド・アウト。これまたカッコいい終わり方なんですよ。
4. No-No-Boy (Pt 1&2)
Words & Music by k.miyauchi
ジャム風ロックテイストの曲。バックのギターがかきなっていてカッコいいしね。ちなみに(Pt 1&2)の1は歌で2がインストっていうことでしょう。
5. Ain't,No Talkin' To Love
Words & Music by k.miyauchi
ミディアムテンポでちょっと妖しげ。なんか"夜の裏都会"です。
6. Share Little Love
Words & Music by k.miyauchi
メロウなバラードナンバー。メリハリのつくサウンドとヴォーカルの魅力たっぷり。3拍子リズムがまた心地よい。
7. GURUNIPARSHA (Relax)
Music by k.miyauchi
インタルード的なボサノヴァインストナンバー。まさに“Relax”です。その曲の上に乗っかる男の声はちょっと微妙だけど。
8. Isn't It A Shame
Music by k.miyauchi
軽いジャムテイストのギターナンバー。エッジがきいた感じで曲はとってもGood。ただ6:30もあって長いのがやや不満。
もう少し短くても・・・。
9. Steppin' Out
Words & Music by k.miyauchi
すごいぞ!アフリカンだ。ちょっと歌が音負けしている感じがする。おまけに詞がちょっとわかりにくい。
10. 17
Words & Music by k.miyauchi
ムードたっぷり、グルーヴィーなバラードナンバー。メロウなサウンドでICEサウンド全開。
11. Dreams To Dreams
Words & Music by k.miyauchi
打ち込みとキレイなコーラスが見事にマッチ。グルーヴィーだけど抑え目。やっぱり大人テイスト満載ですね。
●4th Album『We're In The Mood』● '96/2/7 ('07/12/19) release
ICEにとってターニングポイントもなった4枚目のアルバム。このアルバムでICEの知名度もグググっとあがったような気がします。
ランキングでも上位に食い込みましたしね。とにかくICEの美味しいところがとことんつまったアルバムですね。クール&ビューティといったような都会派サウンド目白押し。 シングル2曲とインタルードを含む名盤。CDケースのブルーカラーが効果大だよね。
ICEにとってターニングポイントもなった4枚目アルバムのリイシュー版。 ボーナストラックには、国岡が作詞した隠れた名曲「TOUCH ME, SQUEEZE ME (Part 2)」を収録。
1. GET DOWN,GET DOWN,GET DOWN
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
オープニングナンバーからグルーヴィーなギターチューン。コーラスがとっても悩ましい。いかにも90年代サウンド。音の響きがよく声もよい。
やっぱり都会派です。でも、この曲のシングルカットされた理由がよくわかりません。他にもアルバムの中にはいい曲があるのにね。
2. I'M IN THE MOOD
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ジャーンとなんか大人のムード歌謡っぽいなぁ。でもそこで古臭くなくおしゃれにサウンドを作り出しているところがまたカッコいい。
このミディアム・グルーヴィーが心地よい。
3. DRIVE
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
タイトルどおり疾走感を醸し出すギターロックチューン。なんか、夜中の高速、首都高みたいな所をを駆け抜けて行く感じ。
キーボードといい、ギターといい間奏での突っ走りぶりがもう見事にマッチング。
4. We're In The Mood
Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
アルバムタイトルチューンのインストナンバー。打ち込みのリズムがちょっと寂しげ。なんか物足りないなぁ。
でも、このアルバム全体においてこの“ムード”というのがやっぱりポイントとなっているんでしょうね。
5. STAY
Words by MAYUMI KUNIOKA Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
打ち込みリズムがタンバリンが入っているからかな、テンポを遅くしたモータウンみたい。
曲の方はやはり独特のグルーヴを産み出す良質のICEサウンド。コーラスと歌の交じり合うサビなんか特にセクシーです。
6. NATURAL HIGH
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
なんか、歌詞が業界ネタ入っています。そこんところもナチュラル・ハイか?この曲のギター部分がかっこいいです。
また、短くコンパクトに収まっています。
7. BABY MAYBE
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
忘れもしない、この曲がICEとの出会いの曲。ラジオでヘビーローテーションでかかっていました。この曲のどこがいいってまずリズムがいい。
体に心地よいグルーヴが刻まれる。サビでのキーボードがもう都会なんだよね。渋谷ではなく“東京”を演出しているかのようなアーティスト。
とにかく国岡のVocalにやられましたね、聞いた当初は。今までにない女性ヴォーカル。時に優しく、時に激しく、時にセクシーに。
8. Dub In The Mood
Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
タイトルどおりのダブサウンド。鋭い感じがバックから流れてくるインストナンバー。
9. LA-LA-LA (One Is Born Free)
Words by MAYUMI KUNIOKA Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
この曲はソウルを彷彿とさせる熱いミディアムロックのナンバー。とにかく全編にわたって掻き鳴っているギターがポイントです。
エフェクトの使い方が要所要所で絶妙な効果を発揮している。
10. OVER THE RAINBOW
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ミディアムテンポのグルーヴィーなナンバーで歌謡曲のような大人のムードを放っている。
キーボードが本当、ちょっと昔の都会の演出にぴったりなんですねぇ。ギターが絡んでくるとまたオシャレな曲に変わる。
コーラスも加わり見事なICEサウンドの出来上がり。さぁ、召し上がれ。
11. Voice In The Mood
Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
インストナンバー。ドラムがいい感じにはねています。そこへコーラスが加わりムードの中へ誘ってくれる。
12. SHINE
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ちょっと軽めのアップテンポなナンバー。ちょっとディスコフレーバーも感じるし、歌謡曲テイストも味わえる。
ちょっと懐かしめサウンド入っていますが、そこをうまく歌で現代に持ってきています。
13. 'CAUSE WE KNOW YOUR DREAMS
Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
宮内氏のギターがいい味を出しているインすとナンバー。時に激しく、時に優しく、感情を表しているかのようにギターが鳴り響く。
14. SWEET INSPIRATION
Words by MAYUMI KUNIOKA Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
最後の最後まで“ムード”が香り漂うナンバーになりました。サビの直前で転調するからICEにしては珍しいなぁ、と想ったらやっぱり元に戻った。
ちょっと期待を裏切られた。作りに惑わされました。
●5th Album『SOUL DIMENSION』● '96/11/27 ('07/12/19) release
ICEの5枚目はアルバムタイトルからもにじみ出ているソウルサウンドを展開。これがまた濃いわけだよ。
いつもは都会派グルーヴでクールに聞かせてくれるICEも、この時ばかりは熱く燃え上がっていたね。両A面シングルをフィーチャーしており、キャッチーなメロディーは顕在しております。 やはりここでも宮内氏のセンスがモロに出まくった作品。
アルバムタイトルからもにじみ出ているソウルサウンドを展開するICE5枚目となるオリジナルアルバムのリイシュー版。ボーナストラックには、お蔵入りだったナンバーを収録。
1. 〝where is...?〝
Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ムードたっぷりのイントロですね。さぁさぁ、何かが始まりますよ。
2. Medicine Street
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
音の間が無くM-1から入ってくるナンバーはギタープレーが熱いソウルナンバー。ジャムセッション風でもありファンキーです。
そこに国岡のセクシーヴォーカルがきらびやかに響き渡る。最後のコーラス、かましてくれています。
3. See The Music On The TV
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
こちらは一気にサウンドが濃くなった。ギターといい、ホーンセクションといいね。スキャットがまたなんともいえないね。
4. Life Is Blues
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ここで一休み。静かでしっとりとしたバラードナンバーを。ちょっとボサノヴァタッチで、やっぱりヴォーカルの魅力が引き立っている。
しっとりとした大人のテイストを味わってください。
5. Monkey Communication
Words by MAYUMI KUNIOKA Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ちょっとイントロの声にビックリ。そしていかにもタイトルを表しているかのようなアフリカンなナンバー。手拍子といいリズムといい。
テイストがもろだよね。国岡が歌うとMonkeyっていう歌詞も魅力を増している。いやぁ、ICEならではのテイストです。曲後半、再びアフリカンになってます。
6. Take Me Away
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
イントロNothingでミディアムテンポの甘いナンバーがスタート。ちょっと激しさを押さえてゆったりとした感じで大人のグルーヴを奏でている。
3分ちょっとのコンパクトな作品。でも短いながらもICEの要素は詰まっています。
7. Love Makes Me Run
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
もうキーボードの使い方からして違うね。ソウル、グルーヴをあわしたようなポップでキャッチーなナンバー。
詞、サウンド、どちらをとっても都会派センス光る作品。宮内氏、なかなかやりますなぁ。
音からしてちょっと80年代のディスコサウンドの要素が加わっている感じがするけれど、それも古臭く感じさせずに今を出している。
8. Soul Of Joy
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
アコースティックギターをフューチャーした変拍子の曲。いい曲なんだよね、これがまた。サビといいヴォーカルといいとっても伸びやかですし。
でもとっても難しい曲。拍子がとにかくとり難い。そんなのお構いなく間奏では綺麗なハープの音色が。とってもきらびやかです。
9. Plastic Hip
Words by MAYUMI KUNIOKA Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
濃い!!とにかく濃い!!ちょっと懐かしのロック調なんですが、 リズムもずんずんと攻めてきます。ドラムとキーボードがまたいい味出している。最後の一言がポイントなんですねぇ。
10. Yes,I Do
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
ちょっとAOR的な要素を含んだミディアムテンポなナンバー。全編をハープが彩っていて、艶っぽいですね。
3分ちょっとのコンパクトに収まった作品。昨日の答えがYes,I do.みたいです。
11. See The Music On The TV (Reprise)
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
いきなり野太い声。びっくりだよね。何だと思ったら、宮内氏自ら歌っていました。これまたこのアルバムに対しての力の入れようを感じますね。
とにかく濃いロックナンバー。なんか別のバンドだよね。国岡のVocalと対をなしている感じがする。The other side of ICE。宮内氏、最高です。
●6th Album『MIDNIGHT SKYWAY』● '98/3/25 ('07/12/19) release
前作から約1年ぶりにリリースされたICEの6枚目。ジャケットやタイトルからもうこのアルバムのコンセプトが伝わってきますね。
「真夜中のサウンドトラック」。タイトルチューンの「MIDNIGHT SKYWAY」から始まり、都会の夜を作り上げる彼らのサウンドにはうっとり聞きほれてしまいます。
シングル曲は極上のキャッチーナンバー「CAN'T STOP THE MUSIC」を収録。このシングル曲を始め、キャッチーかつコンセプトにあったトラックがぎっしり詰まった愛聴盤。 最後の「SONGBIRD」にはやられます。
「真夜中のサウンドトラック」をコンセプトに作り上げられたICE6枚目のアルバムのリイシュー版。 ボーナストラックには、シングルナンバー「NIGHT FLIGT」、「GET ON THE FLOOR」の2曲を収録。
1. MIDNIGHT SKYWAY
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
今回、アルバムのテーマは“真夜中のサウンドトラック”ということで、オープニングからまたなんてドラマティックな曲を。
まさしく“都会の夜”を想わせるような1曲。アイスでしか作れないサウンドをご堪能あれ。
2. CAN'T STOP THE MUSIC
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
夜のドライブは続く。アルバムからの先行シングルという形でとってもオシャレなサウンドを展開。軽いテイストのロックチューン。
リズムがとにかくいいね。モータウンをちょっと大人っぽくした感じで。
ちなみにこの曲を初めて聞いたのは伊豆へ行く途中の車の中。日曜日のFM-YOKOHAMA「YOKOHAMA TOP 40」で。それ以来はまってしまった曲です。
3. WERE YOU THERE
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
ミディアムテンポのバラードナンバー。やっぱりアコースティックギターが心地よいサウンドを奏でる。そこにからむストリングスがまたいい。
ちょっとメロウなサウンドが懐かしさを生み出す。ドラマティックでなんともアダルトなムード。
4. HOW DO YOU LIKE IT?
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
ちょっとダークなミディアムナンバー。クールでかっこいいね。ただ、サビっぽいサビが無く全体を通してしまっている感じがする。もう少し山が欲しいな。
5. BLUES VIBRATION
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI, TAKARO NOZAKI & DUB MASTER X
ブルース。とっても大人っぽく。しかもアレンジにあの“D.M.X.”ですよ、こりゃすごいね。なんか妖艶で独特のオーラを放っている。
ちょっとヴォーカルにエフェクトをかけているようで、広がりを感じる。
6. WHISPER
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
アコースティックなサウンドがとってもさわやかな夜を演出。サビの部分のコーラスとの多重な感じがまたとってもカッコイイんだ。
クールなんだけれども、そこの柔らかみが含まれている。
7. LIVIN' IN THE CITY
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
ギターロックチューンでちょっとかっ飛ばした感じ、このアルバムの中ではね。
ジャムセッション風な激しさで高速を来るまで飛ばしている感じが曲に出ている。カッコイイ、やっぱり。とにかく音が多くて濃い作品。それでもICEらしさが出ている。
8. FUNKY MUSIC SHO NUFF ON
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
タイトルどおりのファンキーミュージック。前編英語詞ってところがまたファンキー。
ミディアムテンポのチューンなんだけど、この曲だけアルバムのテーマに相反しているような気がする。
9. COME TO NIGHT
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI, TAKARO NOZAKI & HIDEKI ATAKA
再びドラマティックモードに突入。イントロから夜の都会に誘い込まれる。
ミディアムテンポのチューンで、ギターとヴォーカルのバランス具合がいい感じ。カッコイイんだけれども、サビの力が足りないなぁ。ちょっと一定過ぎる。
10. PEOPLE, RIDE ON
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
アコギがとっても心地の良いミディアムテンポのナンバー。
11. SONGBIRD
Words by MAYUMI KUNIOKA Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
国岡作詞のバラードナンバー。サウンド的に夜明けも近いね。前半はピアノでしっとりと、後半はアコギでしっとりと。
そこにストリングスも加わってうまく中和されている。優しく柔らかいナンバーに。
●Best Album『ICE TRACKS Vol.01 THE BEST OF ICE IN THE PERIOD OF 1993 TO 1998 INCLUDING 16 TRACKS』● '98/7/23 ('12/12/12) release
ICEにとって初のベストアルバム。Singleをすべて収録、今までのオリジナルアルバムからもおいしいとこ取りして収録されています。全体を通してこれぞICEといえる良質なサウンドを提供してくれている。 ICEの5年間の活動の歴史が一聞きでわかる愛聴版。クール&セクシーがぎっちり。やっぱり宮内氏の作るサウンドが、たまらなくいいんだよね。 都会派のイメージを作り上げるにふさわしく、かっこいい音を放っています。そのサウンドに乗せた国岡のヴォーカルは、5年間で随分とセクシーさをアップさせた。これぞICEの魅力の1つでもありますね。
●7th Album『TRUTH』● '93/4/7 ('07/12/19) release
ICE第二章の始まり。ベストアルバムで一度区切りをつけたICEのニューアルバム。ジャムセッション風のインストを含みながら、宮内氏の趣味趣向が大きく出たアルバムとなっております。
ギターサウンドが多いながらもいつもの大人のサウンドは健在。やっぱり夜が似合うんだよね。都会派ICE、これからも楽しみになる一枚。
ジャムセッション風のインストなど、宮内氏の趣味趣向が大きく出たアルバムのリイシュー版。ボーナストラックには、別バージョンなどの貴重トラックを収録。
1. Truth
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
今作のオープニングチューンでもあり、アルバムのタイトルチューンでもあるこの曲。今までの都会派イメージを残しつつも新たなフィールドへと突入した感じが伺えます。 やはり大人サウンドとロックとの融合系とでも言いましょうか、艶やかなヴォーカルにも力強さを感じます。その垣間見えるかきなるギターもまたカッコいいですね。
2. Brandnew Day
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
間が無いまま突入してビックリ。タイトルさながら今までのICEに無かったような真新しいアレンジ。
全編をハープが彩ったりと、一瞬“pizzicato five”のようで。とにかくゴージャスかつカッコいい、でもただ単に騒がしいわけではなくきちんとつぼを押さえるようなアレンジ。
3. WHEN THE EAGLE SKY
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
ギターポップチューンでありながら、そこまで激しくもないかな。
ヴォーカルにエフェクトをかけてとっても伸びやかで本当に飛んでいくような感じです。ただ、ちょっと単調すぎて面白みに欠けるなぁ。
一応丁寧な仕上がりではありますがね。後半はもうギターのソロでぐいぐい引張ってますね。
4. Mr. CATMAN
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
JAMロックというか熱いギターチューンです。これはICEの新境地ですな。まぁ、宮内氏の本質がここに現れているような感じです。
全編英語詞というのもなかなかですよね。とにかく熱いです。
5. SWEETNESS
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
一変こちらは甘い甘いサウンド。いつものICEに近いような大人なサウンドです。メロウでゆったりとした、都会を演出するような感じです。
歌詞の方もとっても甘いですね。まさに真骨頂のラブソングです。
6. LOWRIDE (INSTRUMENTAL)
Music by ICE Band Arranged by ICE Band
ICE Bandによるインストナンバーです。ゆったりとした流れの中にも随所に濃い場面が見受けられますね。一休みできる空間です。
7. Rock'n'Roll Believer
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
これまたファンキーな曲だこと。単調な流れながらも次第に音数を増してゆくアレンジ。
いつもながらに増した熱いICE、ここでもまだみたことも無いICEを聞くことが出来ました。カッコいいっすねぇ。
8. Tonight Is The Night
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
ミディアムテンポのギターチューン。ちょっとタイトル負けしているようなカントリーな要素も含んでいて、夜の演出にはちょっと遠いかなぁ。
ただ、演奏面はとて精巧。さすがきちんとした仕事をこなしています。
9. Love Is Such A Beautiful Thing
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI, TAKARO NOZAKI & IZUMI“D・M・X”MIYAZAKI
この曲も今までのICEでは見られなかったようなレゲエを取り入れた作品。
まぁ、ダブマスターXが参加しているからこんな風になるんだなぁ、と納得。でもやっぱりICE仕様になるんだよなぁ。やっぱりヴォーカルのメロウで艶やかなところで持ってくよね。
10. BIG BEAT FROM THE CITY
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI, TAKARO NOZAKI & GONZALEZ SUZUKI
いきなり国岡のスキャットから入ってきてビックリだ。ビッグビートというよりかはジャズです。これまたカッコいいスウィング系です。
大人なICEにぴったりのサウンド。かっこいいですなぁ。
11. IT'S ALL RIGHT
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
カッティングのギターがまたカッコいいね、宮内氏。今までのサウンドから一皮むけたようなロックサウンドを見せるICE。
国岡のヴォーカルもまた艶やかで響き渡る。どちらかといえばセールスよりも自分達の演奏重視になってきたICE。だからといって決して手を抜かずに追求するサウンドに驚きの連発だ。
多面的な部分を見せてくれるなぁ、これも才能だな。
12. (Everybody wanna be) HAPPY
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
最後は熱いギターロックで締めてくれました。最後にこういったのをもってくるのが宮内氏らしいなぁ。
サビでは国岡といっしょにコーラスとして歌っています。とにかくこのアルバムではいたるところで今までのICEでは見られなかったようなサウンドが見ることでき、
新しいフィールドへと突入したんだなぁと感じた。やっぱベストで一区切りつけたからかな。
●Live Album『ICE ALIVE』● '99/12/8 release
ICE初のライブアルバムはアルバム「Truth」を引っさげてのツアーをパッケージ。
ただ、1公演丸々収めたものじゃないから少々違和感があるんだよね、流れとか。
さて、1曲目はその引っさげてきたアルバムのタイトルチューンでもあるM-1からスタート。
やっぱりライブならではの臨場感が伝わってくるね。特にコーラスがヴォーカルに引けを取らない部分とかね。
ディストーションもライブ空間だからこその音だし。そして、煌びやかなナンバーM-2に突入。
サビでの国岡のヴォーカルがここでも効いていますね。ファルセットがとってもセクシーなんです。
弦楽風のキーボードもなかなかいいじゃないですか。
M-3はファンキーな楽曲にパンチの効いた国岡のヴォーカルとバックのコーラスが響き渡っています。
これがまたかっこいい。そして、宮内氏のギターソロがお出ましだ。そしてファンキーの後はクールにM-4。
コーラスが冴え渡ると共にバックサウンドが本当にクールなんだな。そして国岡のヴォーカルが伸びやかに。
M-5は最初ギターのみだったものが途中から大部隊に増える。なんともメロウなICEの世界だこと。
M-6では痛快なロックサウンドで仕掛けてきます。国岡のヴォーカルも攻撃的でかっこいい。
その流れでファンキー・ロックチューンのM-7へと流れる。いいねぇ。
熱いよ、特にコーラスがね。いかついです。その熱さも一気にクールダウンさせるM-8。
もうメロウな世界にメロメロ。甘く酔いしれた世界に浸りましょう。ムードたっぷり。そして再び宮内氏のギターが暴れ出すM-9。
熱いです。特に後半のギターソロは燃えているね。M-10ではこれぞICEなロックをやってくれています。
ついつい聴き込んでしまうね。すっごいぞ、M-11。最初のギターにちょいとやられちゃいます。
見事なグルーヴ、うねるうねる。そして宮内氏のギターが冴え渡るナンバーへと早変わり。メドレーに。
でもってあの「BLUES VIBRATION」がこれほどまでのファンキーで濃いナンバーになるとは思っても見なかった。
すっごいよ。そして再び「GET DOWN〜」へ戻るメドレー。
SIDE-A、最後のM-12はとにかく熱く、とにかくクールでかっこいい。ICEならではのロックを凝縮させたナンバーです。
これでもかというくらいにギターがもう弾けまくってる。最後がもう華ですね。
そしてSIDE-B。M-1ではジャーンと始まり会場が盛り上がっています。そしてファンキーなナンバーを演奏。
やっぱり後半での宮内氏のギターソロがたまりませんなぁ。コーラスとまた絶妙に絡み合う。
ファンキーでもありメロウなチューン、M-2に曲は流れる。見事なグルーヴを聴かせてくれる。
そしてこの曲でのお決まり。観客と大合唱です。この一体感がいいね。見事にひとつになっています。
M-3のミディアムテンポのグルーヴチューンで最後ですね。ちょっと単調なメロディーだから飽きがきてしまうところがもったいない。
●8th Album『SPECTRUM』● '93/4/7 release
ICE、早くも8枚目のアルバム。前作のオリジナルとの間にライブアルバムを挟んだものの、全くブランクを感じさせないオリジナルICE。
どこを切っても都会のサウンドを届けてくれる。そして歳を重ねるごとにつややかで妖艶なサウンドにますます磨きがかかってくるね。
既発シングルも別ミックスで収録されている、都会派アルバムとなっています。
1. Age Of Spectrum
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
アコースティックギターが切なさを放つオープニングチューン。インストですが、何か新しい幕開けを予感させていますね。
2. SLIDER
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
イントロからハードにギターとベース、そしてオルガンが絡みこむ。これはすごい。横揺れバイブレーション。ここまで濃いICEも久しぶりですね。
アッパーなロックチューンをかましてくれます。締め方が特にかっこいいね。さすがです、宮内氏。
3. HIGH ON LOVE
Words by MOMOKO SUZUKI Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
前曲から一転、ちょっとムードがあるミディアムテンポの曲でしなやかに。しかも全編英語詞でなまめかしく聞こえる国岡のヴォーカルがまたたまらないねぇ。
これがICEの魅力だよねぇ。間奏ではピアノがJazzyな演出でとってもかっこいい。しびれます。
4. SO INTO YOU
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
ここでまたインストナンバーの登場。静かなサウンドの中、響き渡る宮内氏のギターがとっても大人な世界を作り上げる。 ムードたっぷりで都会の音楽を表していますね。後半は濃いギターソロです。
5. ECHOES (Emotional Mix)
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
アコースティックギターバリバリのシングルチューン。いつもながらに洗練された極上のICEサウンドを聞かせてくれる。
やはりサビでの国岡のヴォーカルとそれに合わさるコーラスがまた非常によいバランスなんだな。とろけるね。ファルセットなんかが出てきちゃ、もうやられます。
間奏ではエレキギターもうねるうねる。もう極上を召し上がれといった具合にこの曲にはICEが詰まっています。
シングルテイクは音のバランスが非常に取れていています。アルバムテイクに比べるとコーラスやら色々なものがあっさりとしていますね。
さすがにアルバムテイクが“Emotional”ですからねぇ。
6. Sausalito Callin' (Lovers Rock Version)
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
一番の疑問はオリジナルテイクはいったいどこに?さて曲の方はミックス名のごとく甘い、メロウな作品でミディアムテンポのしっとりロッカバラード。
所々で聞ける国岡のファルセットがたまらないんです。いいねぇ。
7. Theme Of Gyro (Snake Hip Mix)
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
続いてもオリジナルテイクの出所がわからないインストナンバー。タイトルからしてかっこいい大人の渋いロックを宮内氏のギターで聞かせてくれます。
そこまで長くはなく、コンパクトでいい仕上がり。
8. TOKYO DAY - TOKYO NIGHT
Words by MOMOKO SUZUKI Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
パーカッションがちょいとサンバテイストを醸し出す。グルーヴの感じがまたいいですねぇ。またも全編英語詞。
詞のほうはなんか東京がよく表れているなぁ、とは思うんだけれども、メロディがなぁ。特にサビの部分だね。なんか物足りないんです。
キャッチーさはともかく、ちょっとこの部分だけあっさりしすぎで流れていってしまいそう。
9. PEAK
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI, TAKARO NOZAKI & IZUMI“D・M・X”MIYAZAKI
随分ワイルドな感じがします。と思っていたらなんと宮内氏がヴォーカルを担当しているじゃないですか。かっこいいなぁ。“男”が音に出ているようだ。
チョッパーベースとかぐんぐんと曲の世界に引き込んでくれます。
10. GROOVE ON!
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI, TAKARO NOZAKI & GONZALEZ SUZUKI
なんかちょっぴりpizzicato fiveみたいなイントロやサウンドですね。いつも愉快な宮内さん?まぁ、本編に入っちゃうとかなり濃い曲になります。
ちょっとファンキーでいい感じのグルーヴ。またレトロな雰囲気やホーン隊も曲を盛り上げているね。
11. Far Side Of The Moon
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
ボッササウンドと国岡のスキャット溢れるインストナンバー。 パーカッションが響き渡り、宮内氏のギターも途中で曲を盛り上げる。ちょっとしたリゾートサウンドにも聞こえます。
12. RED MOON
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI Arranged by KAZUYUKI MIYAUCHI & TAKARO NOZAKI
前曲の流れを汲んだようなサウンドで送るミディアムテンポの曲。ざっくりとしていてかなり聴き応えがあります。
アコースティックサウンドも新鮮で、ヴォーカルも澄んでいます。締めにもぴったり。
Secret Track. SHERRY MY DEAR
アコースティックバージョンがシークレットトラックとして収録されています。まぁ、アコースティックというかラフというか、デモですかねぇ。
タダではこのアルバムを終わらせなかった彼らに拍手です。
●half Album『SPIRIT vol.1』● '02/3/21 release
ユニヴァーサル移籍第一弾は初の試みとなるハーフアルバム。しかもシングルと同時発売ということですよ。心意気が違いますな。
さらにグレードアップしたICEを聞くことが出来ますね。インタルードで挟まれた楽曲群はどれもそれぞれ独自の持ち味が生かされているね。
面白い曲が詰まったアルバムです。ミニながらフルの力を充分に発揮していますね。
1. LIGHT OF THE WORLD (Slow In)
Words & Music by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
メロウなグルーヴ、こじゃれた宮内氏のギター。これが新しいICEの幕開けなんだなぁ。ちょっとより大人になった二人の声がたくましいです。
2. spirit
Words & Music by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki *9th Album 「Formula 21」 収録*
3. TABOO
Words by Mayumi Kunioka & Kazuyuki Miyauchi Music by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
これまた随分とファンキーでグルーヴィーなチューン。タイトルを表すかのように危険というか、危ない雰囲気が漂っています。
ジャジーなテイストと今までの都会派サウンドが見事に組み合わさったような ICEが出てきた。この曲、マジでかっこいいですね。
4. Lovers Rock
Words & Music by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
ダブの要素を含んだスローテンポナンバー。しかも宮内氏のソロナンバーですよ。時間も短くインタルードみたいな形になっていますね。
かなり歪んで、浮遊感漂うナンバー。
5. male moe
Words by Mayumi Kunioka Music by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
ミディアムテンポのボサノヴァナンバー。もうおしゃれ嘘と落ち着いた大人の要素が見事に組み合わさったICEを演出しています。
メロウなサウンドにも変化したりと、かなり聴き所が満載です。さすが都会は、ひと味もふた味も違いますね。
6. LOVE IS EVERYTHING
Words & Music by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki *9th Album 「Formula 21」 収録*
7. LIGHT OF THE WORLD (Fast Out)
Words & Music by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
M-1と対をなすようなインストナンバー。F.I.してはF.O.してゆく。かなりアグレッシヴでファンキーなギターが響きまくっては遠ざかってゆきました。
●half Album『SPIRIT vol.2』● '02/8/28 release
ユニヴァーサル移籍第2弾となるハーフアルバム。前作「Vol.1」との連係プレー。これでspiritの世界が完結するわけですね。
甘くメロウなICEがここでも表現されています。いやはや、美しき世界。中でも斎藤和義とのコラボレーションが聞き所ではないでしょうかね。
同発single「I saw the Light」も収録。
1. LIGHT OF THE WORLD (Be quiet)
Music by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
国岡のコーラスと宮内氏のギターが絡み合うイントロダクション。アルバムのタイトルを最後に喋る。
2. (Going To The) LIGHT OF THE WORLD/ICE featuring Kazuyoshi Saito
Words & Music by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki *9th Album 「Formula 21」 収録*
3. Hello, Young Lovers
Words by Mayumi Kunioka Music by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
今までのICEにあったようでなかったタイプの曲。スウィングするようなビートが心地よいね。ベースの音がまた胸をくすぐる。
全体的に煌びやかなイメージを放っているのはやはりキーボードの力だね。国岡のヴォーカルもきっちりと曲にあって、とってもかっこいい。
4. sheet blues
Music by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
30秒のインスト。これまた短いながらに宮内氏のギターが響き渡る。メロウかつブルージーな音にうっとりだね。
5. FIRECRACKER
Words & Music by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
打ち込みビートを利用したミディアムナンバー。リードヴォーカルはなんと宮内氏。サビでは国岡と見事なハモリを。
これまた1分半という小作ながら、ICEがきっちりと凝縮されています。
6. Windy Lady
Words & Music by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
イントロでは何やらスロウなテンポで始まり、ちょっとムードたっぷり。その後、かきなるギターとともにテンポアップ。
若干ラテンとかボッサの要素が含まれていますね。それでもICE特有のグルーヴが出た作品に仕上がっている。
濃いながらにもやっぱりおしゃれなんだよね、サウンドが。国岡のヴォーカルも本当に聞き心地がよいです。
7. I saw the light
Words & Music by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki *9th Album 「Formula 21」 収録*
●Best Album『REFLECTION -The Sound Of ICE-』● '02/9/19 release
ICEがユニヴァーサルに移籍し、2枚目のハーフアルバムをリリースしたタイミングで、古巣のレコード会社、東芝EMIからリリースされた変則的ベストアルバム。 正直、ICEの2人はこのアルバムのリリースに関わっていないと思います。蔵出し2曲のうち、M-8はすでにアナログ盤でリリースされていたので、M-7が唯一の未発表テイクだね。 まぁ、この2曲のためにこのアルバムを買うだけの価値は一応あるかな。選曲もシングルとアルバムからの曲をバランスよく収録していると思うし。 ちなみにM-3「NIGHT FLIGHT」はアルバム初収録ですよ。ただ、これだけではICEを語りつくせないので、やっぱり古巣からのリリースは限度があるし、どこかしら欠けてしまうんだよね。 やっぱりアーティスト側の意思がきちんと反映されないと。反映させていないのに、タイトルが「REFLECTION」と来たもんだ。 ブックレットも、アーティストの写真1つもないし、物足りなさが残ります。
7. Plastic Hip -Version discovered from the“LIFE”session in '95-
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
今作に収録された秘蔵音源。カメラのシャッターを切る音が、SEとして効果的に使われています。 タイトルからすると、シングル「LIFE」時に製作されたセッショントラックということでしょうか。 かなりライブ的というか、生音が前面に出ていて、ICEのかっこよさがさらに伝わってくる。サビ最後のフレーズ後に来るサウンドがかっこいいんだよ。
16. Dub Is Such A Beautiful Thing [DUB'S MIX]
Words & Music by KAZUYUKI MIYAUCHI
アルバム「Truth」に収録されていた曲「Love Is Such A Beautiful Thing」を、あのダブマスターXがリミックス。 心地よいダブビートにICEのサウンドが心地よく変身しています。国岡のヴォーカルもサンプリング風にエフェクト化されています。 この曲の持ち味もうまく引き出されているじゃないですか。アナログ盤としてもリリースされているので、フロアで賑わうこと間違いなし。CD音源としてはこのアルバムでようやく初収録です。
●9th Album『Formula 21』● '03/2/26 release
オリジナル・フル・アルバムとしては移籍後初となるICEの待望盤。
2つのミニアルバムで広げた世界をこのアルバムで集約し、今までのICEと今までに無いICEを見事に融合させた曲が作られています。
国岡、宮内両氏の息もぴったりな ICE節が炸裂。このグルーヴが本当に心地よくてたまらないね。
1. C'est La Vie
Written by Kazuyuki Miyauchi and Gary Kemp Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
アルバムの幕開け、オープニングを飾る曲は爽快なダンスポップチューン。派手さよりもおしゃれ要素が曲を押し出しいぇいますね。
バリバリの4つ打ちビートに国岡のヴォーカルが甘く響き渡る。先行シングルでもあって、やはり勢いがありますね。ICEの可能性をさらに広げていること間違いない。
しかも、スパンダー・バレエの“True”という曲のコーラス・パートをサンプリングしているんですよね。巧みな技を披露しています。さすが宮内氏、やることが違うなぁ。
2. SOUL LOVERS
Written by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
国岡のヴォーカルにエフェクトをかけ、広がりを感じる作品。相変わらず、艶やかな声を疲労してくれていますね。
うねるビートと彩りを加えるキーボード。中盤のギターもかなり聞き応え十分。従来のICEに見られるようなシティ・ポップをぐっと深めた作品ですね。
3. (Going To The)LIGHT OF THE WORLD
Written by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
頭から鋭いギター音が鳴り響く、かなりアグレッシヴなナンバー。とにかく濃い。ICE流デジロックとでもいいましょうか。
今までのICEのイメージを覆し、見事に激しいICEが生まれた。しかもゲストに斎藤和義を招いて、ファンキーに仕上がっています。
あたかも残像のごとく曲をループさせるなんていう手法が面白い。
4. Formula 21
Written by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
ここでインストナンバーの登場。アルバムのタイトルチューンでもあります。宮内氏のギターがとにかくうねりまくる。
キーボードもかなりやってくれています。クールながらも熱をもったサウンドが空間を作る。ジャケットのように、地平と太陽がぶつかる姿が曲とぴったり合っていますね。
5. TIME OUT!
Written by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
こちらの曲もかなりファンキー。イントロの声しかり、ギターがもうファンキーに響きまくり、勢いを芯から感じることが出来るね。
かなりのあげあげチューン。濃すぎてすごいや。ほとんどの楽器を宮内氏がプレイしているというところも聞き逃せませんね。かなりかっこいいですよ。
6. Circle 6th Sidewalk
Written by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
前曲のファンキーサウンドから一転し、おしゃれサウンドに。ICEがピチカート・ファイヴになったみたいな要素を出していますね。
華が開きまくり。国岡のスキャットも曲に見事にマッチしております。
7. I saw the light
Written by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
2枚目のハーフアルバムからのリードトラックでもあったナンバー。アコースティックギターがメインのミディアムナンバー。
とにかくサビがメロウでとろけそう。コーラスとの相性も抜群で、これぞICEならではの音楽だと思わせてくれます。
メロディ部とサビ部のギャップもお見事だと思いますね。いいアクセントを踏んでいる。多彩なミュージシャンによる演奏がとにかく素晴らしい。
アルバムでは約6分、シングルでは約5分の光の世界。
8. TANGERINE
Written by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
この曲も頭からファンキーなミュージック。丁度「SOUL DIMENSION」の頃のようなノリがあるね。
濃いながらもICEの魅力を凝縮して曲に乗せている。全体としては同じ曲の繰り返しなのでつまらないかもな。濃いことは確か。
9. spirit
Written by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
移籍第一弾のシングルあってもか、心機一転のハウスビートに載せて送るICEの世界。 ダンスポップながら従来のICEのうりでもあるおしゃれで艶やか、都会の夜にぴったりな音を聞かせてくれる。派手すぎず、地味すぎず、独特のラインを辿っていますね。
ちなみにここに収録されているのはシングルバージョンですね。ハーフアルバムのほうは少々長めのエクステンデッド仕様。
10. GOOD NIGHT
Written by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
もうタイトルからもわかるような味が曲に見事に出ていますね。モロ直球のバラードナンバー。
これが本当に「おやすみ」と言わんばかりに眠りに誘ってくれる。国岡の甘くメロウなヴォーカルにもうやられます。これぞ大人のムードロック。ノックダウンで夢の中ですね。
11. LOVE IS EVERYTHING
Written by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
イントロからちょっとアップテンポでポップな要素が出まくっていますね。
深くザックリと入るギターと国岡の甘く伸びやかなヴォーカルの相性がとてもよい。ただ、アルバムの中ではちょっと普通の枠に収まってしまい、テイストとしては薄いかなぁ。
12. Sunshine Woman
Written by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
これまたアップテンポながら独特の濃さをもつファンキーチューン。ギターがメインとなっていますね。
国岡と宮内氏のヴォーカルを聞くことが出来ていい感じ。なんだかpizzicato fiveをガラっと黒く濃くしたような曲です。
この曲がまた両A面シングルとしての力を担っているわけですよ。なるほど、キャッチーな力は確かに持っていると感じます。
Bonus Track13. ROCK'N'ROLL (Life goes on)
Written by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki
ドラムンベースばりのビートに乗せて軽やかなポップビートを展開。おしゃれ要素もあって国岡のヴォーカルにもぴったりですな。
ICEにしては本当に軽やかな部類だよね。畳み掛けるビートが何ともいえないくらい、心地よいんだ。最後はキレイに締めてくれました。
●Best Album『Greatest Hits!』● '04/2/4 release
ICEにとってオフィシャルなべストアルバムとしては2枚目となる本作。東芝EMI〜UNIVERSALでの活動を総括するもので、タイトルもずばり「Greatest Hits!」(この“!”がポイントかも)。 正直、そこまで大ヒットしたという曲はないんだけれども、かなり通な人や玄人たちをうならせるようなトラックが、本人たちによって選曲されているわけです。 そのどれもがICEを表現する曲であり、代表曲でもある。変化に富んでいるサウンドが一堂に集結。最近発表された楽曲から順に古くなっているという曲順です。 ただ、最初と最後を新曲で挟むという業をかましてきました。やはり、ただ単なる既存曲でのオンパレードには終わらせなかったところに、ICEなりのセンスが出ているんだよね。 残念ながら、このアルバムのリリースをもってユニヴァーサルを離れてしまったわけなんだけれども、なかなか10年以上も活動しているアーティストがいないからすごいんだよね。 もっともICEを堪能できるアルバムとして、聴き入って再確認できるアルバムです。
1. ELECTRICK SKY
Written by Kazuyuki Miyauchi
イントロからファンキーな色で染めてくれる曲。アップテンポのロックナンバーで、宮内氏のギターがかき鳴っています。 2番のAメロでは、なんとヴォーカルまでも務めていますよ。かっこいいじゃないですか。とにかくこの曲、ギターがメインとなっております。 今まで以上に熱い、そして濃いICEを聞かせてくれる。
16. Twilight
Written by Kazuyuki Miyauchi
サンプリングヴォイス後はミディアムテンポのグルーヴナンバーに。心地よいファンキーミュージックで、しっとりとした大人テイスト。 国岡のヴォーカルも、抑え目ながらに魅力が出ている。ただ、内容は同じメロディーの繰り返しなんだよね。 そこがちょっと曲の面白さとしては物足りなさを感じるというところです。サウンドとしてはICEの本領発揮と言わんばかり。 クールでかっこいいんだけれども、全体としてはもう1つ、何か欲しいところだね。
●10th Album『RIGHT NOW!』● '06/5/24 release
あのICEが、2004年に発表した「Greatest Hits!」以来、実に約2年振りに帰ってまいりました。しかも、再びレコード会社を移籍して、心機一転。 ICEのみなぎる欲望が渦巻くアルバムのタイトルも、ずばり「RIGHT NOW!」。今すぐ届けたい、そんな気持ちの詰まった音楽に溢れているアルバムです。相変わらず都会派サウンドにメロメロですね。 メロウな曲とともに響き渡る国岡真由美のヴォーカルがまた、美しいこと美しいこと。時に激しく、時に優しく響くICEのグルーヴィーでファンキーなミュージックは、やっぱり唯一無二だと再確認。 実に2年も待った甲斐がありましたよ。またICEをバックで支えるミュージシャン達も、敏腕な人たちばかりで、とっても豪華。宮内氏だからこそのつながりが生かされているわけですね。 アルバムの内容は、あたかも1日をたどるかのような内容で、朝、昼、夜、そして朝と巡ります。ラストトラックにはD・M・Xのリミックスまで収録されており、再始動としては豪華な1枚となりました。
1. Quiet Dawn
Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Arranged by Kazuyuki Miyauchi & Masao Kuzuba Produced by Kazuyuki Miyauchi
メロウでとろけそうなイントロにうっとりさせられるアルバムのオープニングチューン。 全編英語詞で、ICEのおしゃれ要素が出まくっていますね。宮内氏のギターがまた、渋くてかっこいいんだ。 いかにも夜明けなサウンドのミディアムスローナンバー。前半は歌で、そして後半は音で魅了してきます。 やっぱりICEはこうでなくちゃね。気持ちのよい5分半に、2年ものブランクをまったく感じさせないトラック。
2. Morning Dew
Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Arranged by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki Produced by Kazuyuki Miyauchi
アグレッシヴなギターがイントロでかましてくる、アップテンポのロックナンバー。 歌本編に入ると、国岡のまばゆいヴォーカルが響き渡ります。宮内氏のギターと融合し、ICEサウンドを確立させる6分。熱いながらもクールに仕立て上げる。元気のよい朝だね。
3. Hummimngbird '68
Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Produced by Kazuyuki Miyauchi
心地よいギターサウンドでお送りするインストナンバー。 そこにキーボードの不思議な音色が絡み合う。タイトルのように、まさに歌っているかのようだね。約1分半ものインタルード的トラック。
4. Daydreamin'
Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Arranged by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki Produced by Kazuyuki Miyauchi
かき鳴るアコースティックギターの音が心地よいアップテンポナンバー。風が流れるような爽やかアレンジで、とってもすがすがしいICEです。 国岡のヴォーカルもクールビューティーな印象で、空間に響き渡っています。どこかしらリゾートサウンド風味で、いい味を出していますね。夏を先取り。
5. EAR
Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Produced & Arranged by BLINDHEADZ
濃いギターとアグレッシヴな音が攻撃を仕掛けてくる、熱いロックナンバー。国岡のヴォーカルもコーラスのごとく周りのサウンドと一体化しているね。 もはやICEの曲というよりかは、BLINDHEADZの曲ですな。テクニックで勝負。
6. BABY BLUE
Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Arranged by ICE Band Produced by Kazuyuki Miyauchi
宮内氏がヴォーカルを務めるファンキーでグルーヴィーなトラック。 濃いながらも、やっぱりICEなんだよね。これがまた、不思議。国岡もコーラスにまわり、独特の声を聞かせてくれる。この熱さはクセになるかもね。たまりませんなぁ。
7. WENDY (Namely You)
Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Arranged by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki Produced by Kazuyuki Miyauchi
静かな幕開けから、次第にポップなロックサウンドへと変身するミディアムナンバー。ギターの音が、やっぱりICE独特の持ち味。宮内氏のアレンジが効いていますな。 朝から昼にかけての独特の雰囲気を曲に表しています。ざっくりとアコースティックフレーバーもあって、心地よいね。
8. Straight Ahead (Go! Shinji, Go!)
Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Arranged by Kazuyuki Miyauchi, Masao Kuzuba & Shinji Ogawa Produced by Kazuyuki Miyauchi
都会というか、路上の雑踏SEから始まり、巧みなベース音が走りまくるインストナンバー。これがまた、インストながらにとてつもなくかっこいいんだよね。 都会を駆け抜けていく感じが、やっぱりICEの手法で生き生きとしている。浮遊感のあるコーラスが、おしゃれ要素を加えている。
9. Skyscrapers 〜摩天楼〜
Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Arranged by Kazuyuki Miyauchi & Takaro Nozaki Produced by Kazuyuki Miyauchi
ミディアムテンポのファンクチューン。都会派ロックサウンドでもあり、 若干、ジャズフレーバーも醸し出しています。とにかく、コーラスが華やかに広がる。間奏のパートが聞かせどころでしょうか。スキャットコーラスがいい感じなんだ。
10. GET IT ON (真夜中を駆け抜けろ!)
Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Arranged by Kazuyuki Miyauchi & Masao Kuzuba Produced by Kazuyuki Miyauchi
シングル「NIGHT FLIGT」のような、ひっそりとした印象のあるミディアムナンバー。 クールながらに、落ち着いた雰囲気でかっこよく決めてくれるICE。タイトルに「!」が使われているんだけれども、 そこまで勢いがあるわけでもなく、ぶっ飛んだナンバーになっているわけでもないのでギャップを感じますね。 でも、国岡はものすごくおしゃれに歌っています。それでも、タイトルを表すかのように、真夜中の雰囲気は出ているね。
11. ロック・キャンドル
Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Arranged by Kazuyuki Miyauchi, Masao Kuzuba & Izumi“D・M・X”Miyazaki Produced by Kazuyuki Miyauchi
さすがはD・M・Xがアレンジを手がけたトラックだ。ダブテイストの心地よいサウンドを聞かせてくれる、ミディアムスローのナンバーです。 浮遊感が出まくった曲で、夜に華開くような印象だね。心地よすぎで、眠たくなってきます。マジで。
12. INTO THE SUN
Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Arranged by Kazuyuki Miyauchi & Masao Kuzuba Produced by Kazuyuki Miyauchi
これぞICEと呼べるような、都会はサウンドで彩られるミディアムロックナンバー。 やっぱり、国岡のヴォーカルとバックで響き渡るコーラスが美しくて、うっとりさせるんだよね。ピアノの音もポイントとなっているね。とってもおしゃれな曲で、聞いていて心地がよくなってくる。
13. AKATSUKI 〜暁〜
Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Arranged by Kazuyuki Miyauchi, Shinji Ogawa & Masato Yamashita Produced by Kazuyuki Miyauchi
夜明けに向けての1曲。宮内氏の渋いギターに、重みと想いが詰まっている。 インストナンバーながら、ICEの醍醐味を感じさせる。かっこよくて、美しい。
14. Quiet Dawn (Dub's Eazy Remix)
Remixed by Izumi“D・M・X”Miyazaki
Dub Master Xが手がけたリミックスナンバー。意外にもICEサウンドと相性がよく、心地よいサウンドを生み出す。 ICEサウンドを押さえ込まずに、むしろ放出する方向に。4つ打ちビートとギターが軽やかに絡み合い、独特のおしゃれサウンドを構築しています。
●Best Album『MUSIC FOR BEAUTIFUL DAYS 1993 / 2007』● '07/9/26 release
スタイリッシュなサウンドを届けてくれるICE。デビュー15周年を記念してのベストアルバムが登場。2枚組みCDとDVDが付いた豪華な内容です。 CDのdisc-1は、東芝EMIで発表された作品を中心に、disc-2はユニバーサルで発表された作品を中心に収録。 ICEが今まで発表したシングルトラックは全曲収録されているので、精練されたICEサウンドを堪能できること間違いなし。 さらにはニューレコーディングトラックや新曲まで収録してしまう太っ腹な内容となっております。これは、ますます新作に期待がかかってしまうね。 一方、DVDには3曲のプロモーションビデオ(I saw the light、GET ON THE FLOOR、It's Alight)と、2004年に渋谷AXで行われたライブを収録。 正直、ライブは完全版を収録して欲しかったし、PVもできることなら全曲収録して欲しかったね。 しかし、CDからもDVDからも、ICEそのものを感じることができる内容であり、十分に楽しめる内容となっております。
[DVD]
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●11th Album『Speak Low』● '07/10/24 release
ICE、11枚目となるオリジナルアルバムは、前作アルバム「RIGHT NOW!」から約1年半ぶり。15周年を迎えてのオリジナル作品なだけあって、気合が入ったことでしょう。 「誰だって泣きたい夜はある 誰だって踊りたい曲がある」という謳い文句のもと、ロックンロールなスタイリッシュナンバーが勢ぞろい。 クールな雰囲気を出す宮内氏のギターと、妖艶でムードたっぷりの国岡真由美のヴォーカルが、さらにアルバムを盛り上げる。やはり大人。都会の夜がよく似合います。そう、これがICEの魅力なんです。 ジャケットやサウンドからは、夏の爽やかさも伝わってきますね。しかし、これが宮内氏の遺作になるとは誰しも思っていませんでした。宮内氏のご冥福を心より申し上げます。 ICEサウンドは永遠です。
1. SPEAK LOW:mystique
Produced & Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Co-produced, Arranged, Computer Manipulated, Recorded & Mixed by Masao Kuzuba
夏の訪れを告げるかのような、アコースティックギターの音色。 そして、瑞々しいプログラミングビートと、奥の方から聞こえてくる国岡のヴォーカルが色を創るイントロダクション。
2. BLUE MOON
Produced & Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Co-produced, Arranged, Computer Manipulated & Mixed by Masao Kuzuba Recorded by Dub master X
ICEと夜はよく似合う。この曲も、イントロのピアノの音が夜の都会を表しているようだ。おしゃれかつクールに。ICEのイメージをそのまま曲に表したミディアムロックチューン。 さすがは宮内氏といわんばかりのファンクテイストを持っており、とてつもなくかっこいい。自由自在に流れる音楽を操る。国岡のヴォーカルも、艶があります。
3. ラヴァーズロック (Yeah! Yeah! Yeah!)
Produced & Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Co-produced, Arranged, Computer Manipulated, Recorded & Mixed by Masao Kuzuba
なんだか1960年代の洋画で流れていそうな、ゴージャスなイントロにうっとりさせられます。 そんなおしゃれテイストを醸し出すミディアムナンバー。爽やかな風を浴びてドライブすると気持ちがよくなる。まさにサウンドトラック効果を持った曲だ。とってもキャッチーなサビもいいね。
4. FIRE (Fy-Ah)
Produced & Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Co-produced, Arranged, Computer Manipulated, Recorded & Mixed by Masao Kuzuba
ミディアムスローのロックナンバーは、随分とクセのある雰囲気を放っている。 ジワジワと攻撃を仕掛けるような感じが、たまらなくかっこいい。何かを批判するような、シニカルな歌詞もICEならでは。消えそうで消えない、しぶとい炎だね。
5. ALONE
Produced & Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Co-produced, Arranged, Computer Manipulated, Recorded & Mixed by Masao Kuzuba
渋くてブルージーなギターが印象的なイントロ。ゆったりモードのミディアムバラードです。 そこに国岡真由美の艶やかなヴォーカルが響き渡る。オトナの色を醸し出しています。間奏のギターはなんだか泣けてきますね。
6. SPEAK LOW:ocean
Produced & Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Co-produced, Arranged, Computer Manipulated, Recorded & Mixed by Masao Kuzuba
その名のごとく、海。波の音をバックに、ギターが優しく響き渡るインタルード。
7. FOOLS feat. Kazuyoshi Saito
Produced & Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Co-produced, Arranged, Computer Manipulated & Mixed by Masao Kuzuba Recorded by Dub master X
随分濃いサウンドを放つICE。攻撃的なギターが鋭いね。自嘲するかのような歌詞が、さらに曲を染め上げる。この曲では、斉藤和義も参加しています。 ブルースハープをかっこよく吹いていますよ。この荒れ具合、なかなかいいよね。
8. ビューティフル・ソング
Produced & Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Co-produced, Arranged, Computer Manipulated, Recorded & Mixed by Masao Kuzuba
まさしくビューティフルな1曲。都会派おしゃれサウンドは、ちょっとSwing Out Sister風A.O.R.でムードたっぷりに。 ちょっとしたボッサタッチの音も、軽やかに流れています。
9. EYES OF YOUR MIND
Produced & Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Co-produced, Arranged, Computer Manipulated, Recorded & Mixed by Masao Kuzuba
軽快なロックサウンドを聞かせてくれるおしゃれナンバー。瑞々しく響く国岡のヴォーカルが美しいね。これがICEなんだよ。 都会とリゾートという相反するような2つの要素が、うまく混ざり合っています。ラストでは、ギタープレイを堪能できますよ。
10. SONGBIRD (Flyin')
Produced & Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Co-produced, Arranged, Computer Manipulated, Recorded & Mixed by Masao Kuzuba
ラヴァーズロックで心地よいサウンドを聞かせてくれるミディアムナンバー。 ゆったり、そして華やかに。国岡真由美のヴォーカルも映えています。サビも随分と優雅ですね。
11. SPEAK LOW
Produced & Songs Composed by Kazuyuki Miyauchi Co-produced, Arranged, Computer Manipulated, Recorded & Mixed by Masao Kuzuba
美しいピアノの音色で幕を閉じるアウトロナンバー。この旋律にうっとりです。
●Best Album『HIGHER LOVE 〜20th Anniversary Best』● '13/9/11 release
祝デビュー20周年。都会を艶やかに彩るICEが20周年を記念して、ベストアルバムをリリース。 厳選された楽曲には、「BABY MAYBE」「spirit」「SLOW LOVE」「I saw the light」「PEOPLE RIDE ON」 など、代表曲がたくさん詰め込まれています。 また、「MOON CHILD」もDE DE MOUSEによるリミックスによってアップデートされて、より大人の世界へ。また、オープニングを飾る新曲も、ICEイズムを感じさせるものですね。 「MOON CHILD」や「WAKE UP EVERYBODY」をサンプリングした、田中義人作の1曲は、ICEワールドに浸れます。 未発表の曲も今作に収録され、ICEのすべてがここに詰まっています。今回は、Blu-spec CD2仕様ということで、音の方もかなり良くなって聞くことができますよ。 今作は、DVDとの2枚組仕様。DVDには、これまで未収録だったPVを厳選してコンパイル。2人とも若いんだ。 今回のCDに収録されていない曲を中心に、DVDに収録されているということで、完全版のPV集でないことが残念。 「SLOW LOVE」や「BABY MAYBE」のクリップもあったら、ぜひ見たかったな。そして、2013年に行われたICEのライブから、4曲をピックアップして収録。 やっぱり、ステージ上の国岡真由美がイキイキしているね。これは、ぜひともフルサイズで見たくなります。 20周年を迎えて、マイペースで活動を続けているICE。ゆっくりでもいいので、ぜひとも次回作を期待したいところですね。
[DVD]
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1. HIGHER LOVE
Produced by Yoshito Tanaka Words by Yoshito Tanaka, Mayumi Kunioka Music by Yoshito Tanaka
20周年を記念するベストアルバムに収録された新曲。この曲がもうね、変わらないICEワールドを聞かせてくれるんです。 田中義人の作曲・プロデュースながらに、しっかりとICE色で染めてくれます。国岡真由美のヴォーカルも艶っぽくて、都会派サウンドにぴったり。セクシーかつクールに聞かせてくれるんです。 イントロで「MOON CHILD」、エンディングで「WAKE UP EVERYBODY」をサンプリングしたりと、面白さもあります。なるほど、ICEの20年をギュッと詰め込んだ楽曲だね。
7. Love Keep Us Together
Produced & composed by Kazuyuki Miyauchi
未発表だったナンバーが、満を持してこのタイミングで日の目を見ました。 元々は「Formula 21」時のお蔵入りとなっていた曲だそうです。ただ、全然外へ出してもよいほどに、ICEの楽曲として成り立っているじゃないですか。 宮内氏のシブさと国岡真由美の艶ヴォーカルが、いい具合に絡み合う。特に、間奏パートは、セッションのように、陽気な雰囲気もあって、楽しさが伝わってきますね。
17. MOON CHILD (DE DE MOUSE 20 nostalgia mix)
Produced by DE DE MOUSE composed by Kazuyuki Miyauchi
ICEの20周年を記念して、代表曲「MOON CHILD」をDE DE MOUSEがリミックス。ストリングスをメインに持ってきて、リミックスというよりかはりアレンジかな。 麗しき時と空間を旅するトラックです。とにかくストリングスが美しく、ICEをしなやかに飾ります。とっても上品で、気品漂うトラック。ICEの20周年を見事おしゃれに染め上げました。