album2

7th Album『ONE LIFE』● '08/1/1 release

オリジナルアルバムとしては、前作「DIAMOND WAVE」から約1年半ぶりとなる7作目。しかも、元旦リリースとはめでたいね。 今作は、レコード会社をNOTHERN MUSICに移籍してからの初のアルバムとなります。でも、BEINGですがね。しかしながら、作家陣が外部から招かれたりと、多少の変化が見られます。 冬のソナタのユ・ヘジュンやデンマークのクリエーターなど、これまでにないようなコラボレーションを果たしています。 新境地を見せてきたな、倉木麻衣。大野愛果や徳永暁人といったおなじみの面々も登場します。 CybersoundやYOKO Blaqstoneが入ったことで、ちょっと初期の頃のようなクールなトラックで聞かせてくれたりもしていますね。 R&Bを中心に、ポップなトラックやバラードなど、インパクトを与えるというよりかは、じっくりと聞かせてくれるトラックで勝負してきました。 ジャケットの真っ直ぐな顔も、倉木麻衣の意思表示として捉えてもいいね。 セールス的にはあまり振るわなかったけれども、実力の出た作品でしょう。ボーナストラックとして、「Over The Rainbow」をカバーしています。こちらも実に聞き応えあり。

1. One Life

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Arranged by Martin Ankelius & Henrik Andersson-Tervald

アルバムのタイトルチューンにして、オープニングを飾るナンバーは、原点回帰とでも言うべきR&Bテイストをふんだんに盛り込んだミディアムチューン。 力強く、1つの人生を過ごす主人公の気持ちが良く表れた曲です。なかなかかっこいいじゃないですか。外部から招いたミュージシャンということもあり、 Beingらしくないところもいい感じです。

2. I Like it Like that

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Ricky Hanley, Darren Woodford & Lynn Slater Arranged by Radi8

ギターのメランコリックな音色がポイントとなるミディアムトラック。 この曲もR&B要素を前面に出していて、かっこいいね。クールなサウンドで、随分とシブい仕上がりだし、倉木麻衣の成長を伺えるナンバーじゃないかな。

3. one for me

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Arraged by Yoo Hae Joon

冬のソナタのユ・ヘジュンがトラックを担当したミディアムバラードナンバー。 シンプルなメロディに優しさが溢れていますね。R&B寄りのコーラスが、大胆に曲を盛り上げる。 倉木麻衣のヴォーカルパフォーマンスが試されている1曲だね。でも、なかなか様になっているんじゃないですかね。

4. Born to be Free

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Arranged by Cybersound

サッカーの大会テーマソングということもあり、ホイッスルが鳴ったりと、工夫を凝らしたアレンジで聞かせてくれるアップテンポナンバー。 これがCybersoundによるアレンジなのかと思うくらいに、ラテンな印象を与えてきます。熱いですよ。曲構成の方もAメロ-Bメロ-サビ-Cメロ-サビと、簡潔で短期戦で仕掛けてきました。

5. 白い雪

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arranged by Daisuke Ikeda

タイトルそのままに、冬の情景を彩るバラードナンバー。 倉木麻衣がしっとりと歌い上げます。シンプルだからこそ映える、倉木麻衣のヴォーカルじゃないでしょうか。 コーラスの方も、曲を盛り上げています。ドラマティックな印象を聞かせてくれます。特に、Cメロから間奏の盛り上がり方がかっこいいね。

6. Silent love ~open my heart~

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Arranged by Daisuke“DAIS”Miyachi & Yuichi Ohno

レコード会社を同じBeing系列のNOTHERN MUSICに移籍してからの、初のシングルナンバー。 冬を彩るシンプルなバラードチュンです。ピアノの音が美しく響き、ストリングスも盛り上がりを見せています。 でも、メロディはいたってシンプルだよね。優しく語り掛けてくるような倉木麻衣のヴォーカルにうっとりです。ギターで秋山浩徳が参加しているのが興味深いですな。

7. everything

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Arranged by Takanori Fujimoto

ダイナミックな打ち込みで強烈なインパクトを与えてくるミディアムテンポのグルーヴチューン。 サビのパートが、キャッチーで覚えやすいながらも、ディープな雰囲気を醸し、クールに攻めてくる倉木麻衣です。

8. Season of love

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arranged by Cybersound

久しぶりに大野愛果とCybersoundによる三位一体で聞かせてくれる倉木麻衣のシングルナンバー。 R&Bの雰囲気を出したミディアムトラックのグルーヴチューン。なんか、一生懸命洋楽テイストを出そうとしているんだけれども、ちょっと無理を感じますね。 特に、サビのメロディは歌謡曲らしい雰囲気です。最後のタメといい、こぶしを効かせてもいいんじゃない。コーラスアレンジはさすがですな。

9. secret roses

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Mari Fujita Arranged by Mari Fujita & DAYTRACK

倉木麻衣のヴォーカルとコーラスが妖艶な世界を創るミディアムナンバー。 この微妙な動というか、地に足が着かないギリギリ感がたまらない空気で聞かせてくれる。 フワフワしているようで、力をいい具合に抑えて届けてくれるんだ。力加減がポイントだよね。

10. Wonderland

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Arranged by Tomoo Kawahara & Yoko Blaqstone

さすがはYoko Blaqstoneが絡んでいるだけあって、クールな面を出したミディアムテンポのR&Bトラックに仕上がっています。 サウンドは随分とあっさりとしているけれども、その分、倉木麻衣のヴォーカルとコーラスが生きています。リズミカルで、心も弾むね。

11. BE WITH YOU

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Arranged by Cybersound

両A面でリリースされたシングルナンバー。徳永暁人のメロディをCybersoundがリズミカルにアレンジ。 随分と軽快に仕上がっているけれども、倉木麻衣の初期の匂いと現在の味がうまくからみ合っている。サビも随分と楽しくポップな仕上がりで、ライブ受けしそうな1曲ですね。

12. Over The Rainbow

Lyrics written by E.Y. Harburg Music written by Harold Arlen Arranged by Hiroyuki Kubota & Hideyuki Terachi

ボーナストラックとして、往年の名曲「Over The Rainbow」を倉木麻衣がカバー。 DIMENSIONのメンバーを従えて、ジャジーに聞かせてくれます。しっとりとしているから、伸びやか。 巧みな表現力を武器に、倉木麻衣が歌い上げます。なかなかかっこいいじゃないですか。

8th Album『touch Me!』● '09/1/21 release

なかなかのハイペースで倉木麻衣が8枚目となるオリジナルアルバムをリリース。前作「ONE LIFE」から約1年。この間にシングルをコンスタントに3枚リリースし、精力的な動きを見せてきました。 今作では、より倉木麻衣自身に触れてほしいとの意味合いも込めて、「touch Me!」というタイトルがつけられた。 アルバムのオープニングを飾る、その表題曲は、原点回帰の匂いを漂わせるR&Bフレーバーを醸すポップでキャッチーなナンバーでノックアウト。 これでつかみもOK。シングルナンバー、新曲と織り交ぜた構成と楽しませてくれる。ただ、シングル曲と新曲のつくりの差みたいなものがなんかあるよね。 シングルは、それ自体が独立してもいいほどの力があり、アルバム曲はアルバム色に染まっている。だから、「一秒ごとにLove for you」なんて、ロック色が強くて浮いているような感じもしちゃうんだよな。 ただ、この曲順の波をうまく乗り越えてトータルで面白いのかもね。倉木麻衣のこの1年をぎゅっと凝縮して、お届け。 カーペンターズの「TOP OF THE WORLD」のカバーと「夢が咲く春」のリミックスは、ボーナストラック扱いでいいよね。 今作は、初回限定版も登場。特殊パッケージ仕様で、プチプチがハートの形をしていますよ。 さらに、「touch Me!」の世界を深く掘り下げる、倉木麻衣のインタビューを収録したDVD付きの2枚組みとなっています。

1.

初回限定DVD

Inside of touch Me!

~倉木麻衣が語る“touch Me!”~

1. touch Me!

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Yue Mochizuki Arranged by Takahiro Hiraga

倉木麻衣8枚目のアルバムのオープニングを飾るタイトルチューンは、原点回帰とでも言うべきR&B寄りのクールなトラックで惹きつけるポップチューン。 グルーヴ溢れるトラックに、倉木麻衣の力強いヴォーカルが引き締める1曲。 そして、いつも以上に物腰柔らかく、素の倉木麻衣自身を表すような歌詞が、親近感を湧かせる。キャッチーな仕上がりでつかみはOKだね。

2. 一秒ごとにLove for you

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arranged by Cybersound

両A面シングル「夢が咲く春/You and Music and Dream」に続くシングルナンバーは、アニメの主題歌ですよ。 作曲が大野愛果、アレンジをCybersoundと、倉木麻衣の初期の頃の組み合わせで聞かせてくれます。けれども、びっくり。ガッツリとロックサウンドで攻めてくる倉木麻衣に仕上がっています。 力強いサウンドに乗せて、倉木麻衣の軽やかなヴォーカルが不思議に映える。恋する気持ちが今にも爆発しそうなサウンドだね。

3. Break the Tone

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Mari Fujita Arraged by Mari Fujita & DAY TRACK

ザックリギターとジャンジャンと入ってくる音が、かなりパンチを効かせるナンバー。 比較的落ち着いている倉木麻衣のヴォーカルよりも、バックのコーラスがインパクトを与えるね。 ラップとかも披露しているしね。ラストの展開も、静かなる熱が燃え上がるような、冷静さと興奮が入り混じる。

4. 夢が咲く春

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga (doa) Arranged by Akihito Tokunaga

アルバム「ONE LIFE」でさらに磨きをかけた倉木麻衣が、ニューシングルを両A面でリリース。 こちらのトラックは、ソウルやファンクテイストを取り入れた軽快アップテンポチューン。春の訪れを倉木麻衣の温かい言葉で染め上げる。 軽めのヴォーカルも映えて、コーラスも美しく、サビでキャッチーに聞かせてくれる。リリース時期にぴったり合ったナンバーとなりました。

5. I can't believe you!!

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Arranged by Free-role J

力強いビートを放つアップテンポチューン。これまた新しい作曲家を起用して、初期のR&B寄りのトラックでクールに聞かせてくれる。 退屈な学校の授業中に、自分の答えを出した主人公。学生時代のモラトリアムに、ちょっと苦悩しているようだね。 前向きな気持ちと、倉木麻衣の気持ちが重なったヴォーカルが、耳に届く。

6. Secret Lover

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Arranged by Free-role J

M-5と同じ作家のトラック。ゆったりテンポのクールなサウンドで、倉木麻衣が大人っぽく、冷たく歌を聞かせてくれるバラードチューン。 何はともあれ、ヴォーカルに重なるコーラスが美しいね。こういう繊細なイメージを作り上げるには、ぴったりの声質だとあらためて感じさせる。 曲本編は随分と丁寧な歌で、落ち着いた雰囲気を放つ。隙の無い1曲。

7. Hello!

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Hidekazu Uchiike Arranged by Daisuke Ikeda

続けてのバラードチューン。シンプルなメロディにあっさりとした池田大介の手がけたアレンジが光るゆったりナンバー。 倉木麻衣のヴォーカルが瑞々しく響く。キーボードがちょっとでしゃばっているけれども、 ピアノの音が相殺し、より繊細さを表現しているね。派手さはないけれども、じっくりと聞かせてくれます。

8. 24 Xmas time

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by All The Rage Arranged by All The Rage, JJ & Carlos H Rap:KEN-RYW

倉木麻衣がクリスマスソングをシングルでリリース。R&Bフレーバーのグルーヴィーなトラックに乗せて、聞かせてくれるミディアムナンバー。 ただ、トラックに比べて歌詞の味付けが軽すぎやしないか?クリスマスへの期待が出ているのはわかるんだけれどもね。 ゲストラッパーも登場して、ちょっといつもと違う倉木麻衣を演出。そんなこんなで、クールなクリスマスを彩っています。

9. Catch

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Arranged by Takahiro Hiraga

マイナー調のメロディがフワフワさせてくれるような、アップテンポチューン。 攻めの姿勢に入る倉木麻衣がかっこいいね。今あるこのポジションに立つまでの苦悩を詞に表しているようだ。そして、この先へと向かう倉木麻衣の意気込みを感じさせる1曲に。

10. You and Music and Dream

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Cybersound Strings arranged by Daisuke Ikeda

両A面のシングルナンバー。こちらは作曲に大野愛果、アレンジがCybersoundという強力トライアングルがここでもがっちり組んで、 じっくりと聞かせてくれるバラードナンバー。優しいメロディラインを柔らかく仕上げるアレンジは、倉木麻衣のヴォーカルと相性が抜群だね。 Cメロがちょっと複雑で、微妙なメロディに聞こえるラインを辿ります。

11. TOP OF THE WORLD

Lyrics written by John Bettis Music written by Richard Lynn Carpenter

先にCMソングとしてO.A.されていた、カバーナンバー。 カーペンターズでお馴染みの「TOP OF THE WORLD」を、倉木麻衣なりにポップに聞かせてくれます。やはり、その細く繊細なヴォーカルが独特の空気を醸すね。 柔らかさもありながら、力強さもあって、なかなか聞きやすい仕上がりです。

12. 夢が咲く春 -remix-

Remixed by Akihito Tokunaga

テクノベースのビートに、倉木麻衣のヴォーカルが浸透してくるリミックス。 ダブ的なヴォーカルが、幻想的な空間を描き出す。しかし、そこまで面白さは無いね。

[DISC 2:DVD]

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Best Album『ALL MY BEST』● '09/9/9 release

デビュー10周年を迎える倉木麻衣が、記念としてベストアルバムをリリース。これまで発表された楽曲の中から、厳選された32曲。 衝撃のデビュー曲「Love, Day After Tomorrow」や「Stay by my side」から、ここ最近のナンバー「PUZZLE」「Beautiful」など、きちんと押さえるところは抑える収録内容です。 前作ベストアルバムと曲目は結構かぶってしまうけれども、日本デビュー前の楽曲「Baby I Like」など、ものめずらしいところもある。 ただ、やっぱりこのアルバムのために収録された新曲「わたしの、しらない、わたし。」がポイントだね。 前作のオリジナル作「touch Me!」のテイストもありつつ、攻めの倉木麻衣を堪能できること間違いない。 様々なタイプの楽曲と歌を聞かせてくれる倉木麻衣だけれども、やっぱりバックの制作陣の力は大きいね。R&B風サウンドから、次第にキャッチーなポップスへと流れて、親しみやすさをアップ。 清楚なイメージやか細いながらに透き通るヴォーカルも聞かせてくれます。倉木麻衣の10年を、思う存分に振り返りましょう。 初回盤は、これまでのライブの中からチョイスしたライブ映像セレクション。未商品化のライブ映像もあったりで、見所満載なのと、オーディオコメンタリーで倉木麻衣が当時の思い出を語ったりして、 これまでのライブDVDを持っている人でも楽しめる内容となっております。 なお、今回のリリース形態の多さにも驚かされたね。CD、アナログ盤、カセット、MD、microSD、USBなどなど、あらゆるメディアに対応。いろんな角度から攻めてきましたね。

1-1. わたしの、しらない、わたし。

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Yue Mochizuki Tracked by Daisuke Ikeda, Suhn Sato

デビュー10周年を記念したベストアルバムに収録された新曲。前作アルバム「touch Me!」で聞かせてくれたような、身近な印象が伝わってくる歌詞ですね。 「ああ言えばこういう」なんていう言葉が出てくるなど、ここ最近の倉木麻衣の新たなる世界が開花しています。タイアップも意識した歌詞はさておき、なかなか印象の残るメロディ。 ゆったりミディアムテンポの中に、初期のR&Bらしい部分も覗かせて、とってもかっこいい曲となりました。

[DISC 3:DVD]

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9th Album『FUTURE KISS』● '10/11/17 release

デビュー10周年を迎えて、ますます勢いに乗る倉木麻衣。そのデビュー10周年を記念したベストアルバム「ALL MY BEST」に続いて、 オリジナルアルバムとしては9枚目となる作品をリリース。その名も「FUTURE KISS」。今作では、実にヴァラエティ豊かな作品が揃っています。 先のベストアルバムに新曲として収録されていた「わたしの、しらない、わたし。」のニューバージョンをはじめ、 シングル「SUMMER TIME GONE」や「Drive me crazy」、「Revive」、カップリングの「wana」や「anywhere」など、既発曲を多数収録。やはり耳を惹くのが、アルバムのタイトルチューンですよ。 前作オリジナルアルバム「touch me!」の原点回帰路線から、さらに進化、深化したトラックで、磨きのかかったヴォーカルを聞かせてくれます。 そのほかにも、倉木麻衣のクールなヴォーカルが広がるトラックや、コーラスとともに美しく包み込んでくれるようなバラード曲など、多彩な楽曲で楽しませてくれました。 2009年のハロウィンライブで披露されたという「Boyfriend」を特典CDとして付属。この曲がまた、This is 倉木麻衣なR&Bナンバーで、かっこいいんですよ。 それにしても、ジャケットやブックレットは、いつも以上にクールな表情を見せてくれて、かっこいい。今までとは違った倉木麻衣を見ることができたね。 初回版は、倉木麻衣自身が10年後の倉木麻衣に向けたメッセージを送るという、タイムカプセルムービーを収録したDVD付き。まぁ、結局のところ、このアルバムの解説みたいなものになっています。

1.

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初回限定DVD

Mai Kuraki TIME CAPSULE MOVIE

Bonus CD

Boyfriend

KOSE「エスプリーク プレシャス」CMソング

1. FUTURE KISS

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Yue Mochizuki & Takahiro Hiraga (Make Flow, Inc.) Arranged by Masazumi Ozawa

アルバムのオープニングを飾るタイトルチューン。デジタルサウンド放出で、クールな倉木麻衣が登場。 でも、いきなりヴォーカルにエフェクトをかけては、ちょっと近未来感も出してきたね。全体的に極上キャッチーまでとまで行かないものの、押さえるところは押さえる。 グルーヴィーな仕上がりで、なかなかいいね。年を重ねたからこそ書ける倉木麻衣の歌詞にも、彼女の新しい部分が滲み出ている。

2. wana

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and arranged by Silver Stream

ドストレートなR&Bラインを行くグルーヴィーなトラック。ゆったりどっぷりと、ビートを効かせては、クールに歌い上げる倉木麻衣がかっこいいね。 初期の倉木麻衣サウンドの進化系かな。逆に、今この段階でこういう曲をチョイスするところがいいよね。

3. Revive

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arraged by Miguel Sa Pessoa

両A面でのリリースとなったシングルナンバーは、スパニッシュテイスト溢れるラテンナンバー。 なるほど、アレンジャーが4th Album収録「Mi corazon」のMiguel Sa Pessoaならば納得だ。彼だからこその成り立つサウンド。情熱パッションでアグレッシヴに。キックビートもリズム良く。 とにかく熱の出た1曲ですよ。シングルのメインになるのが納得なほど力のあるナンバーです。

4. わたしの、しらない、わたし。 ~precious ver.~

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Yue Mochizuki Arranged by Daisuke Ikeda

デビュー10周年を記念したベストアルバム「ALL MY BEST」に収録されていた新曲を、新たなバージョンで聞かせてくれました。 オリジナルは打ち込み色の強いグルーヴィーなトラックだったのに対して、こちらのアルバムバージョンでは、R&Bな雰囲気、ちょっとゆったりと聞かせるトラックへ変身。 スクラッチが入ってきたり。サビではやっぱり華やかに、間奏じゃ、またギターがメランコリックに響くんだ。なんだか、よりゴージャスになった感じですね。 オリジナルもいいけれども、また一味違った楽しさが出ているようです。

5. SUMMER TIME GONE

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arraged by Takeshi Hayama

イントロなしで始まる夏のシングルナンバー。印象的なサビは、サビがゴージャスでメロディもキャッチに仕掛けてくる。 曲全体としては、ちょっと古めかしくも懐かしさを生み出すね。なるほど、過ぎ行く夏に思う歌詞にぴったり合うわ。 アレンジの方も、メロディパートのピコピコ具合とサビパートのパンチの効き具合とのギャップがいい味を出す。 あと、メロディパートのヴォーカルも、地味にエフェクトがかかっていて、これが何気に効果を出している。

6. I scream!

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Arranged by Akihito Tokunaga (doa)

4つ打ちビート炸裂のダンスチューン。このテイスト、一歩間違えればLADY GAGAの「JUST DANCE」や「POKER FACE」になりかねない。 けれども、スレスレなラインを行っています。逆に、勝負をかけてきて、その姿勢に拍手、脱帽だね。倉木麻衣の等身大の歌詞もいいんじゃない。 欲を言えば、ラストはアウトロをつけて、少々余韻を残して欲しかったな。

7. Drive me crazy

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and arranged by Silver Stream

両A面でリリースされたシングルナンバー。こちらは陰な倉木麻衣。とってもクールに攻めて来るミディアムナンバー。 ブラックな要素を振りまく打ち込みトラックが、強さや自信をぶつけてくる。倉木麻衣も、 随分と攻撃的トラックもこなせるようになったよね。ヴォーカルも久しぶりに太く、芯の強さが表れているようだ。

8. I can do it now

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Hidekazu Uchiike Arranged by Daisuke Ikeda

煌びやかなイントロで始まるポップチューン。爽やかに広がるメロディと、カラッと晴れたサウンドに倉木麻衣の心地よいヴォーカルもさらりと聞かせてくれる。 前向きな歌詞が優しく背中を押してくれるようだね。間奏がまたいいんだ。しっとりしなやかに、ピアノの音を聞かせてくれました。

9. Beautiful ~comfortable ver.~

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and arranged by Song Yang Ha

両A面に続いて、加速を続ける倉木麻衣がシングルをドロップ。今作はまさしBeautifulなバラードチューン。トラックの方は、R&Bを彷彿とさせる打ち込み系トラックで、 ゆったりどっぷりと。そこに、包み込むように広がるコーラスが心地よい。そして、いつも以上に伸びやかな倉木麻衣のヴォーカルにうっとりです。軽やかで心地よい1曲に仕上がっています。

アルバムでは、より心地よさを演出したバージョンで。ローズピアノが心地よい音を聞かせてくれる。

10. I promise

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arranged by Hitoshi Okamoto (GARNET CROW)

ストレートなバラードナンバーで、いかにも倉木麻衣な曲だよね。出だしのヴォーカルもそうだけれども、とっても伸びやかに進行。 もったいないのは、打ち込みを使用している点。ここまでじっくりと聞かせてくれるんだったら、 ぜひとも生音で、よりゴージャスに仕上げて欲しかったな。切ないメロディが生きる曲は、さすが大野愛果。

11. sound of rain

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Arranged by Akihito Tokunaga (doa)

ピアノとアコギがシンプルな世界を創り上げるバラードナンバー。倉木麻衣のはかなげなヴォーカルが、より曲の世界を広げるね。 2番からはどっしりと、ビートが入ってきては力を出してきた。全体的にしっとり系で、染み込んでくるような曲。でも、あまり雨のシチュエーションがついてこないかな。

12. Tomorrow is the last Time

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arraged by Takeshi Hayama

しなやかで滑らかに進行するミディアムテンポのグルーヴィーなチューン。アコースティックギターの音も添えられていて、柔らかさの出たトラックだよね。 これぞ倉木麻衣なコーラスが、包み込んでくれる。全体的な印象としては、2nd Album「PERFECT CRIME」の頃のような感じがする。 サビでのヴォーカルが、とても伸びやかで心地よいね。

13. anywhere

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and arraged by Jon Carin, Perry Geyer Additional lyrics written by Jon Carin

ザックリギターと力強いビートで進行するアップテンポチューン。 倉木麻衣のヴォーカルも少々いじくって、ディストーションをかけたり、コーラスを重厚にしたり。さすが、向こうの人が手がけているトラックです。 それでいて、キャッチーで爽やかに仕上がっている。倉木麻衣の元気なイメージをうまく伸ばしたような曲ですね。

[DISC 2:DVD]

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Bonus CD. Boyfriend

(R.Jerkins, L.Daniels, D.Thomas, Ane.Birchett, and Ant.Birchett)

特典CDは、なんともダンサブルで、とってもダークな雰囲気を放つミディアムナンバー。 Michael Africkとのデュエットで聞かせる倉木麻衣。たぶん、倉木麻衣の作品の中でも、どの曲よりもR&Bサイドの曲だよね。初期の頃よりも、かなり。紆余曲折を経て、 こういう曲がようやくしっくり来るほどに、ヴォーカリストとして成長したなと感じさせる。 かっこいいよ、うん。確かに、この曲はアルバム「FUTURE KISS」とは一線を画すというか、逸脱するというか。

10th Album『OVER THE RAINBOW』● '12/1/11 release

倉木麻衣、通算10枚目となるオリジナルアルバムは、前作「FUTURE KISS」から約1年ぶり。 今作には、シングルナンバー「1000万回のキス」「もう一度」「Your Best Friend」と、先行的にリリースされたシングルDVD「Strong Heart」を中心に、全12曲を収録。 今作では、注目はやはり楽曲制作でGiorgio Cancemiが加わったことで、倉木麻衣の別の面を覗かせてくれたところかな。 でも、どこか風潮が合わないというか、他の楽曲との温度差を感じてしまう。うーん、これが今のつくりなんだろうか。例えば、徳永暁人の楽曲なんかは、やっぱり倉木麻衣との相性が良く思えるんだよな。 アルバムのラストを締める「ラララ*ラ」は、タイトルとは裏腹に、結構アグレッシヴなラテンチューンで熱い倉木麻衣を聞かせてくれる。 バラードあり、ミディアムチューンあり、Alex Luとのデュエットナンバーありと、なるほど、タイトル通りに七色の楽曲で魅了する。でも、正直前作、前々作の路線が好きだな。 初回盤は、DVD付きの2枚組み仕様。シングル3枚のPVと、アルバム収録曲2曲、全5曲のPVを収録。サンリオとのコラボPVが、かわいいのなんのって。

1. Strong Heart

Lyrics written by Mai Kuraki, Giorgio 13 Music written and arranged by Giorgio Cancemi

前作シングル「Your Best Friend」に続いて、GIORGIO CANCEMIが楽曲を担当したミディアムテンポのグルーヴチューン。 力強いタイトルにあわせて、歌い方やトラックからも力強さを感じさせる1曲。 力強い女性が主人公で、別れた相手なんか気にせずに、先へ先へと進んでいくわけですよ。たくましいですな。

2. another day*another world

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arranged by Masazumi Ozawa

EDMを彷彿とさせる4つ打ちビートがクールなポップダンスチューン。小澤正澄がこういうアレンジに仕上げてくるとは、ちょっと驚き。 なるほど、大野愛果的メロディが倉木麻衣といい相性となっているよね。キャッチーな仕上がりを見せるのは、サビよりもBメロかな。 「ah ah ah ah」って、あまりこれまでの曲では見られなかった部分が新鮮に映る。歌詞で敢えて漢字を使っていないところにも注目。

3. さよならは まだ言わないで ~album ver.~

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and arranged by FOOTBREAD

導入がとってもディープだったのに、歌が始まると随分と軽やかに聞かせてくれます。爽やかさ全開のデジタルポップチューン。 サビ直前で力を出してきたね。でも、サビもなんだかすんなりと抜けて行っちゃう感じかなぁ。でも、久しぶりに爽快に感じさせる倉木麻衣です。

アルバムでは、よりパワーアップしてゴージャスに。力強さ溢れるサウンドで、より爽やかな倉木麻衣を聞かせてくれます。

4. Stay the same

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and arranged by Giorgio Cancemi Sound produced by Giorgio Cancemi

なんだ、この始まりは?いつも以上にアイドルポップしている倉木麻衣。 この曲もGiorgio Cancemiによる曲とアレンジだって言うのが不思議なくらいだ。今までに無い倉木麻衣像を作っているけれども、ちょっと離れすぎてびっくり。う~ん、ちょっと違うな。

5. Your Best Friend

Lyrics written by Mai Kuraki, Giorgio 13 Music written and arranged by Giorgio Cancemi Sound produced by Giorgio Cancemi Str. arranged by Mitsuru Shimada

NERDHEADのプロジェクトに参加して、新たな魅力を見せた倉木麻衣のシングルナンバーは、 そのNERDHEADのGIORGIO CANCEMIが楽曲に参加したミディアムテンポのグルーヴチューン。 1番では女性の立場から、2番では男性の立場から歌っていたりと、離れている2人の気持ちを丁寧に歌っています。やっぱり、これまでの倉木麻衣には無かったような新しさがあるね。 そして、サビも結構キーが高く、倉木麻衣の攻めの姿勢を感じる。メロディがまた、切なくていいんだよ。

6. もう一度

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and arranged by Hirokazu Tajiri (Make Flow, Inc.)

ド直球のバラードシングルも、お久しぶりな倉木麻衣。初の昼ドラ主題歌は、ドラマの世界観が思い切り出ているような、切なく儚いナンバー。 あえてひねりを加えずに、シンプルでストレートなアレンジ。ピアノベースのアレンジに美しさを感じる。派手さは無いけれども、倉木麻衣の丁寧なヴォーカルをじっくりと味わえます。

7. Brave your heart

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and arranged by Akihito Tokunaga

このアルバムでは、2つ目の「heart」。Alex Luとのデュエットナンバーなんだけれども、なぜクレジットの表記を前面に出していないのかな? 徳永暁人が手がけたバラードナンバー。2人の歌声勝負です。意外と声の相性がいいね。倉木麻衣のヴォーカルも力強さが出ていて、説得力が出てきたというところかな。

8. Sun will shine on u Featuring Alex Ru

Lyrics written by Mai Kuraki, Giorgio 13 Music written and arranged by Giorgio Cancemi Sound produced by Giorgio Cancemi

Giorgio Cancemiのトラック。ミディアムテンポのバラードチューンですね。Bメロでドンドンと高音へ行く流れ。倉木麻衣、大丈夫か? そこからサビの初めの音が低くて急降下。ベースとなるのが打ち込みなので、少々味気ないんだけれども、ストリングスの音とちょいと切ないメロディラインが味を出す。

9. Love one another

Lyrics written by Mai Kuraki, Michael Africk Music written and arraged by Michael Africk, Perry Geyer & Miguel Sa Pessoa

リゾート気分を出すリラックスバラードチューン。お久しぶりのMichael AfrikやPerry Geyerなどが作り上げたトラックを伸び伸び歌う倉木麻衣です。 静かながら、壮大な仕上がり。さすがは倉木麻衣を良く知る面々。秘めたるダイナミズムみたいなものを感じさせるし、倉木麻衣も良く歌い切ったな。なかなかいい曲。

10. step by step

Lyrics written by Mai Kuraki, Giorgio 13 Music written and arranged by Giorgio Cancemi Sound produced by Giorgio Cancemi

冒頭の「Let's Go!」は、もっと元気良くてもよかったんじゃないかな?なんて思ったりも。でもって、本編はまさかの4つ打ちナンバーで、 軽やかに聞かせるダンスポップチューンだ。なんだか随分と早口なメロディパートで、焦って歌っているようにも聞こえる。弾けた倉木麻衣も久しぶりだね。

11. 1000万回のキス

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arranged by Takeshi Hayama

アルバム「FUTURE KISS」で新たな世界を見せた倉木麻衣が、シングルをリリース。ドラマティックなサウンドで聞かせるミディアムチューンです。 作曲が大野愛果で、編曲が葉山たけしとは、結構強力ですね。サビのコーラスと合わさって、幻想的な世界へ連れて行ってくれたと思ったら、 2番の途中からロックなアレンジに変身でパワーアップ。こういう流れを聞かせるとは、面白いじゃないですか。でも、本質的な部分はなんだか歌謡曲テイストだよね。

12. ラララ*ラ

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and arraged by Akihito Tokunaga

アルバムのラストを飾るナンバーが、まさかのラテンチューンとは、驚きだね。とはいっても、J-POP寄りのトラックで、打ち込みがベースのアップテンポナンバー。 こういうところも徳永暁人の手の内だろうな。情熱的で、どこかしら切ないメロディにキュンとなる。ヴォーカルも伸びやか。間奏は結構熱く攻めてくるね。

[DISC 2:DVD]

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DVD『Mai Kuraki Symphonic Collection in Moscow』● '12/12/19 release

1. 儚さ

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Ikuro Fujiwara Symphonic Orchestration & Conducted by Ikuro Fujiwara

壮大なストリングスのイントロが、ドラマティックに映えるバラード。 アジア映画の主題歌ということもあり、しなやかでオリエンタルなサウンドと、まさしくはかなく切ない倉木麻衣のヴォーカルがマッチする。 間奏での高音コーラスと鋭い弦の音が盛り上げ、さらにピアノが巧みな演奏を聞かせます。ゴージャスに仕上がった1曲。

2. Time after time ~花舞う街で~

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Symphonic Orchestration & Conducted by Ikuro Fujiwara

イントロのストリングスがまた、華麗でゴージャス。息を呑む美しさ。歌が始まると、緊迫感と共にお届け。 サビ前の一瞬のスローテンポが引き込んでくるね。

3. Secret of my heart

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Symphonic Orchestration & Conducted by Ikuro Fujiwara

優しいメロディで包み込んでくれるトラック。弦のハーモニーと合わせて、まろやかに展開。

4. touch Me!

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Yue Mochizuki Symphonic Orchestration & Conducted by Ikuro Fujiwara

結構R&Bなテイストだったので、シンフォニックなアレンジで、どう変化するかと思えば、なかなか重厚感があって、いいね。 一方で、Aメロパートの倉木麻衣のヴォーカルが、聞き取りづらくて残念。

5. 冷たい海

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Symphonic Orchestration & Conducted by Ikuro Fujiwara

緊迫感たっぷりのイントロ、なるほど、この曲だったらこういうテイストがぴったりだね。オーケストレーションと見事な融合だ。

6. わたしの、しらない、わたし。

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Yue Mochizuki Symphonic Orchestration & Conducted by Ikuro Fujiwara

しなやかに、それでいて時にゴージャスに。 ただ、オリジナルがなかなかいい出来だったので、シンフォニックなアレンジでは、ちょっと物足りなさを感じるかな。

7. Can't forget your love

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Symphonic Orchestration & Conducted by Ikuro Fujiwara

しっとりバラードも、オーケストラを従えては、ゴージャスでドラマティックに。選曲もなかなかよかったね。

8. Reach for the sky

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Symphonic Orchestration & Conducted by Ikuro Fujiwara

朝ドラ主題歌も優雅に。この曲、意外とマッチしていて、ドラマの挿入歌とかでもいいんじゃないかな。それほどにゴージャスで、世界が出来上がっている曲。

9. Love, Day After Tomorrow

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Symphonic Orchestration & Conducted by Ikuro Fujiwara

倉木麻衣のデビュー曲もゴージャスにアレンジ。う~ん、打ち込みのようなビートは不要だったかな。オリジナルのテイストを感じさせつつも、 あえてダイナミックな変身を期待していたんだけれどもね。

10. Stand Up

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Symphonic Orchestration & Conducted by Ikuro Fujiwara

あんなロッキンなポップチューンが、どう変わるのか。いきなりムードたっぷりで、ジャジーなモードがスタート。 そして、巧みな動きのストリングスで、華やかさを出してくる。う~ん、でも、やっぱりヴォーカルと少々の温度差があるかな。

11. chance for you

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Symphonic Orchestration & Conducted by Ikuro Fujiwara

倉木麻衣にとって、大事な部類に入る曲なのかな。ファンとの一体化を図るようなナンバーも、しなやかな演奏でドラマティックに仕上がり。 じっくりと聞かせてくれました。

12. always

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Symphonic Orchestration & Conducted by Ikuro Fujiwara

代表曲をシンフォニックなアレンジで。ダイナミックに変身したね。とってもゴージャスで、壮大かつ繊細に展開。これぞオーケストラの力です。

Best Album『MAI KURAKI BEST 151A -LOVE & HOPE-』● '14/11/12 release

倉木麻衣もデビュー15周年。それを記念して、3枚目となるベストアルバムが登場。今作は「LOVE」と「HOPE」というテーマに分けて、 それぞれに見合った楽曲を収録しています。やっぱり初期のR&B期、そしてここ最近の多彩なジャンルに挑戦した楽曲が多く収録されているように思えるね。 一方、中期のポップな楽曲があまり収録されていない、このバランスの悪さ。いくらオールタイムとまでは言っていないものの、同じ曲ばっかり収録している印象が否めないな。 それでも、シングル曲だけで構成されているわけではないので、流れとしては聴きやすいかも。 「儚さ」のオリジナルバージョンや、「You can」「DYNAMITE」などCD初収録曲など、たっぷりサービスもあります。 そして、ジャケットも実に凝っていて、記念すべき1st Album「delicious way」と同じ構図でポーズを決めています。 15年経って、不安や迷いの表情だった1stに比べて、今作では意志がメラメラ伝わってくるね。それにしても、15年、一期一会を「151A」と持ってくる力技はズゴイな。 初回盤は2種類用意。「LOVE」「HOPE」それぞれ収録楽曲の映像を収録したDVDがセットになっています。PVがないものはライブ映像で収録。 2種に分かれているので、ちょっと大変かもしれないけれども、是非とも揃えたい。

2-13. You can

Japanese Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Cybersound

ポップな4つ打ちビートナンバーは、Cybersoundがクールに仕上げて来ました。 作曲を手掛けた大野愛果と3組のトライアングルが、紬あげる前向きソング。 Bメロパートでは、ヴォーカルにエフェクトをかけてキリッと聞かせる。新しいチャレンジに対して、「自分はできるんだ」とおまじないをかけてくるような曲ですね。

2-15. DYNAMITE

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Tesung Kim, Coach & Sendo, Katerina Bramley Tracked by Coach & Sendo

「無敵なハート」路線のナンバーで、さらにアッパーをかまして仕上げて来たエレクトロチューン。 倉木麻衣がメラメラと燃え上がっては、勢いを出しまくる。作曲並びにアレンジも新しい人を迎えてのコラボで、 これまでにはなかった倉木麻衣を味わえる1曲。ここまで弾けたEDMも、倉木麻衣をパワーアップさせたように聞かせてくれますね。エナジー溢れるナンバーで、新境地を開拓する。

[DISC 3:DVD]

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