album

1st Album『Ashanti』● '02/4/2 release

R&B界の新星、Ashantiの記念すべきデビューアルバム。どっぷりR&Bのトラックをバックに歌い上げるスムースなヴォーカルは、昨今のアクの強いものとは一線を画すものだね。 それでも、シンプルな歌詞/タイトルとは裏腹に、説得力があって、じっくりと聴かせてくれます。とにかく大人っぽいんだ。実年齢にあった歌詞とかけ離れたヴォーカルで楽しませてくれます。 ただ、全体を通してサウンドにヤマがないというか、ミディアム~スロー系のトラックは、少々似たり寄ったりな部分も感じます。 大ヒット「Foolish」のインパクトが強いからかな。そのほか、「Happy」「Baby」などのシングル曲を収録。もちろん、このアルバムも大ヒットを記録です。

1. Intro

(J. Atkins, 7Aurelius, T. Crocker, A. Douglas, I. Lorenzo, J. Cartagena, A. Parker, C. Rios, T. Green, R. Gill) Produced by 7, Chinky and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc

アルバムのオープニングを飾るイントロは、アルバム収録曲の美味しいところを聞かせてくれるメガミックス。期待してしまいますね。

2. Foolish

(A. Douglas, 7Aurelius, I. Lorenzo, E. Jordan, M. DeBarge) Produced by 7 and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc

アルバム「Ashanti」からの1枚目のシングルは、どっぷりビートと、頭の中をまとわりつくピアノのリフが印象的なゆったりR&Bチューン。 DeBarge「Stay With Me」をサンプリングしながらも、Ashanti特有のスムースで力強いヴォーカルで魅了してきます。優雅な流れで、これぞAshantiな楽曲で始まりを迎えましたね。

Mainstream Editは15秒ほど短く、Radio Editは1分長いということで。

3. Happy

(R. Calhoun, A. Douglas, A. Parker, I. Lorenzo) Produced by Chink Santana and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc

レゲエを基調とした濃厚ビートに熱を感じさせるミディアムR&Bチューン。 伸びやかで気持ち良さそうなAshantiのヴォーカルが耳に行きます。Happyな雰囲気も多少はあるのかな。ただ、随分と大人っぽい曲ではあるね。

4. Leaving (Always On Time Part II) (feat. Ja Rule)

(A. Douglas, 7Aurelius, I. Lorenzo, J. Atkins) Produced by 7 and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc

グルーヴィーなトラックと色鮮やかに映えるミディアムチューン。 結構、生き生きしているナンバーだね。スムースながらに艶やかなAshantiのヴォーカルが曲中を泳いでいます。 そして、Ja Ruleのラップが展開。濃いながらも、Ashantiに華を添える感じで、大人しめだね。

5. Narrative Call (Skit)

スキット。Ashantiがしっとりと語るトラック。そして、次へと繋ぎます。

6. Call

(A. Douglas, 7Aurelius, I. Lorenzo) Produced by 7 and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc

どっぷりと挿入されるSEループが印象的なんだけれども、掴みにくいんだよな、このイントロ。 その後は淡々とした展開です。Ashantiのヴォーカルは落ち着いていて、とっても大人っぽいですね。クールな1曲。

7. Scared (feat. Irv Lorenzo)

(A. Douglas, A. Parker, I. Lorenzo) Produced by Chink Santana and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc

さらっとしたギターの音がポイントとなるメロウでグルーヴィーなバラードチューン。 AShantiの優しいヴォーカルが静かに、それでいて力強く響き渡りまうs。どこかしら夢見心地な気分にさせてくれますね。

8. Rescue

(A. Douglas, 7Aurelius, I. Lorenzo) Produced by 7. and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc

奥の方で救急車の音が聞こえてくるイントロでスタート。どっぷりビートでクールに展開する1曲。 こういうトラックで「Rescue me」と歌われると、あまり助けて感が出ていないように感じるな。随分と堂々とした歌いっぷりのAshantiです。しかも、濃厚な7分超えです。

9. Baby

(A. Douglas, A. Parker, I. Lorenzo, 7Aurelius, M. Dean, B. Jordan) Produced by Chink Santana and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc Co-Produced by 7. for Top Dawg Productions, Inc

ゆったりトラックと太めのヴォーカルでどっしりと聞かせるミディアムグルーヴチューン。 Ashantiのヴォーカルが迫力あるから、なんだかたくましい1曲に仕上がっている。それでも器用に歌いこなしてしまうところはさすがです。

10. Voo Doo

(A. Douglas, 7Aurelius, I. Lorenzo) Produced by 7. and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc

一転して、ヴォーカルは抑えめ。グルーヴィーなトラックとスムースなAshantiのヴォーカル&コーラスが展開するミディアムトラック。 「I Don't Know」のフレーズが、終始頭の中を駆け巡ります。

11. Movies

(A. Douglas, 7Aurelius, I. Lorenzo, R. Wright, J. Thomas) Produced by 7. and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc Co-Produced by Reggie Wright and Jared Thomas for Hot Squad

きらびやかでドラマティックなイントロを聞かせる。その後も夢見心地なSEを加えながらの展開。 映画の中の女の子みたいになりたい、と思う主人公の物語を、Ashantiが歌い上げます。とってもメロウな世界を奏で聞かせてくれます。

12. Fight (Over Skit)

男女の会話で繰り広げられるスキット。なにやら、雲行きが怪しくなってきた2人の関係。

13. Over

(A. Douglas, A. Parker, I. Lorenzo) Produced by Chink Santana and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc

どっしりドラムビートを加えて、グルーヴィーに聞かせるR&Bチューン。2人の関係が終わったことを切々と歌いあげるAshantiです。 2人の中をまるで割いたような雷の音がポイント。雨を通り越して、嵐のような関係で終わるみたいだね。

14. Unfoolish

(A. Douglas, 7Aurelius, I. Lorenzo, E. Jordan, M. DeBarge, S. Combs, D. Jones, R. Kelly, C. Wallace) Produced by 7. and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc

M-2「Foolish」の続編のようなトラック。ほぼ「Foolish」のトラックで展開。大きな変化は、ラップが加わったことかな。これがより一層、濃さを出す。

15. Shi Shi (Skit)

スキット。「電話をちょうだい」と電話からの声。

16. Dreams

(A. Douglas, 7Aurelius, I. Lorenzo, E. DeBarge) Produced by 7. and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc

まさしく夢見心地にさせてくれるようなしっとりバラードチューン。 ギターの音色を優しく添えて、Ashantiが歌い上げます。途中からはどっしりとサウンドが加わって、よりドラマティックな音を聞かせてくれます。

17. Thank You

(A. Douglas) Produced by Ashanti

Ashantiがアカペラで聞かせてくれるトラック。抑揚をつけて、時に情熱的に聞かせてくれる。かっこいいね。

2nd Album『Chapter II』● '03/7/1 release

早くも登場、Ashantiの2枚目となるオリジナルアルバムは、その名も「Chapter II」。次なるステージへ、Ashantiが進み出した。 一番の変化は、やっぱりヴォーカルスタイルかな。前作のデビュー盤では、抑えめのスムースなヴォーカルをクールに聞かせてくれたけれども、 今回のアルバムでのヴォーカルスタイルは、ごく自然なもので、力強いヴォーカルに乗せて、R&Bトラックを武器に、Ashantiが魅せてくれます。多分、この歌い方が、Ashantiにとって普通なんだろうな。 大ヒットナンバー「ROCK WIT U (AWWW BABY)」「RAIN ON ME」を始め、ジャケットからして夏らしさを出した爽やかなミディアムチューンを中心に聞かせてくれます。 また、このときはBeyonceも初のソロアルバムをリリースするタイミングだったことから、R&Bディーヴァ対決みたいな雰囲気がありましたね。

1. INTRO / MEDLEY

アルバムのオープニングを飾るイントロダクション。風が吹きすさぶ中で、前作デビューアルバムの収録曲が流れて入ってくる。 なかなかオシャレなスタートを切っています。

2. SHANY'S WORLD FEAT. CHINK SANTANA

(A. DOUGLAS, A. PARKER, I. LORENZO)

実質的にアルバムのオープニングを飾るトラックは、冒頭からCHINK SANTANAがラップを繰り広げるトラック。 この曲では、Ashantiもコーラスとしてちょろっと参加しているだけで、メインは CHINK SANTANAになっているね。

3. ROCK WIT U (AWWW BABY)

(A. DOUGLAS, A. PARKER, I. LORENZO)

「AWWW BABY」のフレーズが頭の中を駆け巡るAshantiのシングルナンバーは、待望の2nd Albumからの先行ナンバー。 やっぱり気になるのが、ヴォーカルスタイルの変化だね。前作のスムースさを残しつつも、結構どっしりと聞かせてくれます。 トラックの方も爽やかさとディープなテイストをうまくからみ合わせて、Ashantiが輝く。キャッチーでグルーヴィーに展開。

4. WHAT ARE THEY GONNA SAY NOW (SKIT)

スキット。男女の会話が繰り広げられます。

5. BREAKUP 2 MAKEUP

(A. DOUGLAS, A. PARKER, I. LORENZO)

リズムトラックの音が、ガツンとしていて、なかなかインパクトがあるメロウなグルーヴチューン。 Ashantiも迫力あるヴォーカルをのびのび聞かせてくれるナンバーです。高音でのパフォーマンスがラストで響き渡ります。

6. I FOUND LOVIN'

(JOHNNY FLIPPIN & MICHAEL WALKER)

軽快なグルーヴチューン。今までR&B路線をステトレートに進んでいたから、ここまでポップに弾けるナンバーをAshantiが歌うと、新鮮ですね。 どこかしら1980年代の雰囲気で、とってもキャッチーかつメロディアスでいい感じ。

7. RAIN ON ME

(A. DOUGLAS, A. PARKER, I. LORENZO, B. BACHARACH, H. DAVID)

Ashanti、好調アルバム「Chapter II」からの2枚目のシングルは、これまたストレートでグルーヴィーなR&Bチューン。 印象的なリフは、なるほど、Burt Bacharach、Isaac Hayes「LOOK OF LOVE」をサンプリングした1曲。 どこかしらゴージャズな雰囲気を出していながらも、力強さでAshantiがどっしりと歌を聴かせる。なかなかかっこいいナンバーだね。

8. THEN YA GONE FEAT. CHINK SANTANA

(A. DOUGLAS, A. PARKER, I. LORENZO, E. ISLEY, M. ISLEY, O. ISLEY, R. ISLEY R. ISLEY, C. JASPER)

CHINK SANTANAのラップが炸裂するグルーヴチューン。 Ashantiも負けじと芯のあるヴォーカルで対抗。迫力ある対決の中で、印象的なSEもポイントになる1曲。妖艶な雰囲気で飾ってきました。

9. LIVING MY LIFE

(A. DOUGLAS, A. PARKER, I. LORENZO)

ストレートにR&Bトラックで、陽気に仕掛けてくる1曲。 何位はともあれ、Hookでのパフォーマンスがかっこいいね。ヴォーカル&コーラスで見事に曲の世界を作ります。Ashantiの強い面をうまく引き出した1曲。

10. BLACK CHILD (SKIT)

(A. PARKER, I. LORENZO, R. GILLS)

スキット。スキットと言いながらも、激しいラップパフォーマンスが繰り広げられています。Ashantiが不参加ながら、強烈なインパクトを放ちます。

11. FEEL SO GOOD

(A. DOUGLAS, A. PARKER, I. LORENZO, AUSTIN JOHNSON, SMEAD HUDMAN)

イントロから陽気な雰囲気を振りまくトラック。 あれ、どこかで聞いたことあるリフだな、なんて思っていたら、BARRY WHITE「PLAYING YOUR GAME BABY」をサンプリング。 でもって、本編はAshantiが伸び伸びヴォーカルを聴かせてくれるナンバーです。さらに挿入されるラップも熱く盛り上げてくれます。Ashanti自身はクールさを出しています。

12. CARRY ON

(A. DOUGLAS, A. PARKER, I. LORENZO)

随分とスリリングな音でイントロからかましてきます。 どっぷりビートとディープに展開するR&Bチューン。Ashantiも攻めたスタイルで、どっしりとヴォーカルをぶつけてくる。勇ましさの伝わってくるトラックだね。

13. THE SUGAR SHACK (SKIT)

スキット。ブルースなピアノをバックに、ラップが展開。ことば巧みに聴かせてくれるけれども、音はとっても渋い。

14. THE STORY OF 2

(A. DOUGLAS, A. PARKER, I. LORENZO, RICK JAMES)

スローテンポのどっしりビートがインパクトを放つナンバー。まずはコーラスで魅了してきます。 その後はブルース/ゴスペルのごとく、芯の太いヴォーカルで魅了するAshantiです。伸び伸びと楽しそうに歌い切る姿が鮮やかに映えます。なんだか、サバサバしているね。

15. OHHH AHHH

(A. DOUGLAS, A. PARKER, I. LORENZO)

タイトル通り「OHHH AHHH」とAshantiが聴かせるセクシー&メロウなグルーヴチューン。 ゆったりビートが心地よく妖艶かつ鮮やかに仕上げてきます。もう、真骨頂のR&Bナンバーだね。

16. SHANY SHIA (SKIT)

これが本当にスキットなのか、とにかく圧巻のヴォーカルパフォーマンスをリラックス気分で披露するトラック。とにかく聞き応えのあるインタルードです。

17. SWEET BABY

(A. DOUGLAS, J. ATKINS, I. LORENZO, S. AURELIUS, A. GREEN)

ゆったりどっぷりビートで聞かせるR&Bチューン。 心地よさはさることながら、スムースな部分とどっしり強力に聞かせる部分をバランスよく披露するAshantiがかっこいいナンバーです。うっとりと聞き入ってしまうくらいに心地いいね。

18. U SAY, I SAY FEAT. GUNNZ

(A. DOUGLAS, A. PARKER, I. LORENZO)

力強いビートを武器に、Ashantiが迫力あるパフォーマンスでカッコよく決めるブラックチューン。 レーベルメイトのGUNNZをフィーチャーして、濃さを出しまくってきます。

19. I DON'T MIND

(A. DOUGLAS, A. PARKER, I. LORENZO)

最初は男性ヴォーカルにどっぷりビートが入ってきては怪しさたっぷり。 その後、「Ashanti…」と囁きがあって、Ashantiのヴォーカルが登場。同じトラックなのに、どこかメロウでドリーミングなテイストに感じます。

20. OUTRO FEAT. CHINK SANTANA

(A. DOUGLAS, A. PARKER, I. LORENZO)

アルバムのラストを飾るアウトロは、CHINK SANTANAがナレーションがわりのラップを披露。 トラックもM-2と同じものであり、リプライズ的な位置の曲だね。

Christmas Album『Ashanti's Christmas』● '03/11/18 ('03/11/29, '08/12/3 on Japan) release

クリスマスアルバムをリリースするアーティストは人気の証というけれども、Ashantiも人気者の仲間入りを果たしたみたいだ。 デビュー2年ちょっとでのリリースとは、随分とハイペース。今回は、スタンダードなクリスマスソング6曲と、オリジナルクリスマスソング4曲という、全10曲のコンパクトなアルバムが完成。 注目すべきオリジナルクリスマスソングは、これまでのゴリゴリR&Bとはちょっと離れて、等身大のAshantiが家族と過ごすクリスマスを聴かせてくれます。 これが欧米のクリスマスの過ごし方なんだよね。カバー曲は「THE CHRISTMAS SONG」「THIS CHRISTMAS」「SILENT NIGHT」など、スタンダードナンバー勢揃い。 バックのサウンドも暖かく聴かせてくれたりと、楽しさを出しています。 ウキウキワクワクのクリスマス。変に癖が出ているわけではないので、実に聞きやすい作品です。Ashantiの本当の姿が、このアルバムでわかります。

1. CHRISTMAS TIME AGAIN

(A. DOUGLAS, I. LORENZO, A. PARKER) PRODUCED BY CHINK SANTANA AND IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

鈴の音がシャンシャンと鳴り響くオリジナルクリスマスソング。ゆったりビートとスムースなAshantiのヴォーカルが華やかに響き渡るナンバー。 しんみりするメロディをバックに、クリスマスの楽しい思い出を語りながら、歌をじっくりと聴かせてくれます。

2. THE CHRISTMAS SONG

(M. TORME, R. WELLS) PRODUCED BY IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

スタンダードなクリスマスナンバーにAshantiが挑戦。 高めのヴォーカルが麗しく聞こえて来ます。まったりとしたバックトラックの中で、ピアノが優しく美しく飾って来ますね。優しさの溢れるクリスマスソングです。

3. HEY SANTA

(A. DOUGLAS, I. LORENZO) PRODUCED BY IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

オリジナルクリスマスソングは、サンタさんへのお願いソング。 クリスマスプレゼントはあれがいいな!という気持ちを伝える軽やかなトラックは、ポップに色を染めていきます。

4. THIS CHRISTMAS

(HATHAWAY, MCKINNOR) PRODUCED BY IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

こちらもスタンダードなクリスマスソングのカバー。鈴の音シャンシャン。そして、手拍子でどこかしら聖歌隊のような、ゴスペルのような立ち振る舞い。 ソロヴォーカル。Ashantiのヴォーカルは、最初抑えめだったけれども、時に張っては迫力を出して来ました。キーボードソロがおしゃれ。

5. SHARING CHRISTMAS

(A. DOUGLAS, I. LORENZO) PRODUCED BY IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

おしゃれなオリジナルクリスマスソング。 ゆったりビートと温かいAshantiのヴォーカルが、楽しく包み込んでくれるミディアムトラックです。家族で楽しむクリスマスを歌っています。

6. SILENT NIGHT

(J. MOHR, F. GRUBER) PRODUCED BY IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

おなじみ「SILENT NIGHT」を、ピアノをバックに歌い上げるAshanti。 ヴォーカルに癖を出しては、Ashantiらしさでアピールするトラックに仕上がっています。どこまでも、まっすぐに伝えようとしている姿勢を感じられる。

7. JOY TO THE WORLD

(L. MASON) PRODUCED BY IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

「もろびとこぞりて」をR&Bテイストで、Ashantiが聴かせてくれます。 バックの音が力強かったり、キラキラする印象の中、Ashantiは意外とシンプルなヴォーカルを披露してくれます。

8. WINTER WONDERLAND

(R. SMITH, F. BERNARD) PRODUCED BY IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

こちらのクリスマスソングも、おなじみポップなクリスマスを彩ります。 ウキウキワクワクなクリスマスの様子が伝わってくるね。楽しげなヴォーカルを聴かせてくれるAshanti。トラックの音は、ジャジーなテイストを出して、おしゃれに飾って来ました。

9. TIME OF YEAR

(A. DOUGLAS, I. LORENZO, D. MCGHEE) PRODUCED BY IRV GOTTI AND DEMI“DOC”MCGHEES FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

オリジナルソングは、家族と過ごすクリスマスから、New Yearの様子をしっとりと聴かせてくれるバラードチューン。 やっぱりクリスマスに対する意識が日本と欧米とは違いますね。1年に1度のクリスマスは、大事な家族ととおに、という想いが伝わってくる歌です。

10. WE WISH YOU A MERRY CHRISTMAS

(TRADITIONAL) PRODUCED BY IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

こちらもスタンダードなクリスマスソング。 抑えめのAshantiのヴォーカルと、ポップで温かく響き渡るトラックが、クリスマスの楽しさを伝えてくる。少々の弾み具合がワクワク感を出しているね。

3rd Album『Concrete Rose』● '04/12/14 release

「Chapter II」から1年5ヶ月。Ashantiの3枚目のアルバムが登場。レーベルやレーベルメイトとのゴタゴタがありながらも、なんとかこぎつけた作品は、どこかクールで落ち着いた雰囲気。 実力そのものストレートに伝えてくるんだけれども、正直、キラーチューン的な曲が少ないのが残念なところ。シングルにもなった「Only U」や「Don't Let Them」なども、力はあるものの、 派手さに欠けるのが正直なところ。Ja Ruleを迎えた「Turn It Up」が一番熱いんだけれども、やっぱり全体的にはクールさを漂わせる1枚だな。 そのJa RuleやLloydなどを迎えたり、プロデュースなどを務めた7なども参加。ただ、どうしてもゴタゴタ感があって、パッとせず。この先も見通しが暗い印象のAshantiです。

1. CONCRETE ROSE INTRO

(S. AURELIUS, I. LORENZO) PRODUCED BY STEVEN AURELIUS FOR 7SIGN AND IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

左右の音をうまく使ったイントロダクション。うまく導入しては、アルバムへと流れてゆく。語りを加えてムードを出してくるね。

2. STILL DOWN feat. T.I.

(A. DOUGLAS, M. FLYTHE, K. SMITH, I. LORENZO, C. HARRIS) PRODUCED BY MALCOLM FLYTHE FOR FAMILY BIZNESS MUSIZ / TOP DAWG PRODUCTIONS, INC. & IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

アルバムの実質オープニングナンバー。濃いめの音に、きらびやかな音を交えて、展開するグルーヴチューン。 T.I.も登場しては、熱く盛り上げてくるナンバー。ゆったりどっぷりと、そして、Ashantiが器用に歌を聴かせてくれます。

3. MESSAGE TO THE FANS (SKIT)

(A. DOUGLAS, S. AURELIUS, I. LORENZO, D. FOSTER, J. KING, T. MCELROY) PRODUCED BY STEVEN AURELIUS FOR 7SIGN AND IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

スキット。ファンに向けたメッセージ。にしても、バックの音がダークだこと。Ashantiは囁いてきます。

4. ONLY U

(A. DOUGLAS, S. AURELIUS, I. LORENZO) PRODUCED BY STEVEN AURELIUS FOR 7SIGN AND IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

Ashanti、待望の3枚目のアルバムからのシングルナンバー。どっぷりダークな雰囲気とビートは、さすがなレーベル色に染まっているね。 「気持ちよくさせてくれるのはあなただけ」という歌詞を、力強く、時に妖艶に歌う姿が印象的です。

5. FOCUS

(A. DOUGLAS, S. AURELIUS, I. LORENZO, J. BARNES, S. LERNER) PRODUCED BY STEVEN AURELIUS FOR 7SIGN AND IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

アップテンポの音を操っては、Ashantiも随分と饒舌に歌を聴かせてくれる。何はともあれ、ベースの音が実に深くて、どっぷりじっくり響いてくるんだな。 そして、ポイントとなるサビのループ。頭の中をぐるぐると巡る。

6. DON'T LET THEM

(A. DOUGLAS, D. MCGHEE, I. LORENZO, W. MITCHELL, Y. MITCHELL, E. RANDLE, L. SEYMOUR) PRODUCED BY DEMI-DOC & IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

心地よいグルーヴとともに、Ashantiが甘いヴォーカルを聴かせてくれるミディアムチューン。 派手に盛り上がるというよりかは、心地よくグルーヴに乗るような、じっくり味わい深い1曲に仕上がっているね。アルバムからシングルカットされたナンバー。

7. LOVE AGAIN

(A. DOUGLAS, S. AURELIUS, I. LORENZO, D. COPELAND, M. DEAN, B. JORDAN, W. ROGERS, T. SHAW) PRODUCED BY STEVEN AURELIUS FOR 7SIGN AND IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

不思議な音使いで聴かせるミディアムチューン。R&Bでもあり、オリエンタルな要素も少々感じさせては、とにかく不思議なんだな。 そして、器用に歌いこなしてしまうAshantiもすごいんだな。

8. TAKE ME TONIGHT feat. LLOYD

(A. DOUGLAS, L. POLITE, K. SMITH, I. LORENZO) PRODUCED BY JIMI KENDRIX FOR DAMILY BIZNESS MUSIK INC. / TOP DAWG PRODUCTIONS, INC & IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

LLOYDを迎えたR&B/HIP-HOPチューン。クールな打ち込みで、どっぷりと聴かせてくれるミディアムグルーヴチューン。 2人のやり取りのような、掛け合いヴォーカルがストーリーを作り1曲。トラックがあまり派手ではないので、盛り上がりには欠ける感じ。

9. U

(A. DOUGLAS, S. AURELIUS, I. LORENZO, D. DE GRATE) PRODUCED BY STEVEN AURELIUS FOR 7SIGN AND IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

ダークかつアングラな雰囲気で進行するディープなトラック。かっこよく歌いこなすAshantiはさすがですな。 サビでの独特のディストーションをかけたヴォーカルがまた、頭の中にこびりつくような感じなんだ。

10. EVERY LIL' THING

(A. DOUGLAS, S. AURELIUS, I. LORENZO) PRODUCED BY SEVEN FOR 7SIGN AND IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

ポロンポロンとSEを加えて聴かせるミディアムチューン。それよりも、ベースの音が結構強力に響いてくるね。 何気にストリングスも歌の下の力持ち的な役割を果たしています。

11. TURN IT UP feat. JA RULE

(A. DOUGLAS, K. SMITH, I. LORENZO, J. ATKINS, C. MAYFIELD) PRODUCED BY JIMI KENDRIX FOR DAMILY BIZNESS MUSIK INC. / TOP DAWG PRODUCTIONS, INC & IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

そりゃ、Ja Rule迎えているわけですからね。この勢いと、息のあったパフォーマンスで魅了してくるアップチューン。 どしどしと力強いビートを畳み掛けては、ワッツアップな縦ノリで盛り上げてきます。いつも以上にヒートアップしているAshnatiのヴォーカルがかっこいいね。 Curtis Mayfield「Shout Eyes」をサンプリングしては、効果を出してきます。

12. BUCK 3000 (SKIT)

スキット。電話での会話劇。

13. SO HOT

(A. DOUGLAS, A. PARKER, I. LORENZO) PRODUCED BY CHINK SANTANA THE GAWD FOR SOLDIERZ TOUCH, INC. / TOP DAWG PRODUCTIONS, INC, DEMI-DOC AND IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

高音のヴォーカルを軽やかに聴かせるAshantiが印象的な1曲。ゆったりとグルーヴィーに。 あなたが私を狂わせる、もっと熱くさせてとセクシーに聴かせてくれるナンバーです。ゆったりテンポのトラックは、何気に心地いいんだな。

14. DON'T LEAVE ME ALONE feat. 7 AURELIUS

(A. DOUGLAS, S. AURELIUS, I. LORENZO) PRODUCED BY 7 FOR 7SIGN AND IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

プロデューサーでもある7が参加したグルーヴィーなミディアムチューン。ヒューマンビートボックスのような、口で放たれた音が、随分とインパクトを出す。 そんな効果音に負けじと、Ashantiならびに7がじっくりとヴォーカルを聴かせてくれる

15. SISTER STORIES feat. SHI SHI (SKIT)

(A. DOUGLAS)

スキット。見事なハーモニーで聴かせてくれるひと時。パワフルなヴォーカルですな。

16. FREEDOM

(A. DOUGLAS, D. MCGHEE, I. LORENZO) PRODUCED BY DEMI-DOC AND IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

アルバムの本編を締めるナンバー。ピアノの音が緊迫感を生み出す。 そして、どっぷりしたトラックをバックに、Ashantiが鋭いヴォーカルを聴かせてくれる。ベースの音が効いているんだな。 私は私、自由に生きているの。という、芯の強いメッセージをぶつけてくる。かっこいい、Ashantiです。

17. WONDERFUL REMIX feat. JA RULE (BONUS)

(A. DOUGLAS, J. ATKINS, I. LORENZO, K. SMITH, R. KELLY) PRODUCED BY JIMI KENDRIX FOR DAMILY BIZNESS MUSIK INC. / TOP DAWG PRODUCTIONS, INC & IRV GOTTI FOR TOP DAWG PRODUCTIONS, INC

まるで「The Boy is Mine」なトラックに乗せて聴かせてくれるリミックス。でもって、ほとんどがJa Ruleらゲストが幅を利かせている感じだよね。 R. Kellyはもう、大御所感たっぷりに歌を聴かせてくれます。

Compilation Album『Can't Stop』● '04 ('05/1/12 on Japan) release

Ashantiがアルバム「Ashanti」でデビューする前の音源が、ここにきて日の目を見てのリリース。 何度かレコード会社を移籍しているみたいだけれども、このタイミングではリリースされなかったのは、残念だね。しかし、なぜこのタイミングでお蔵入りのナンバーが出てきたのかは謎。 やっぱり、「Ashanti」以前の音源ということもあって、まだまだ初々しさはあるんだけれども、歌のうまさは伝わってきますね。 「Ashanti」ではスムースで滑らかなヴォーカルに変わっているけれども、これが本来の Ashantiのヴォーカルなんだろうね。 R&Bベースの楽曲が中心なんだけれども、4つ打ちトラックの登場にはびっくりだ。日本版には、リミックス3曲が追加されています。

1. CAN'T STOP

(G. Parker) Produced by Genard Parker Additional Production by Dave Cintron

自由気ままに歌うAshantiのヴォーカルが印象的。 とにかく若さがダイレクトに伝わってきます。「あなたのことを考えることがやめられない」と、あなたに夢中な気持ちを歌っています。ポップ寄りのR&Bチューンで決めてきます。

2. COME 2 ME

(G. Parker) Produced by Genard Reimx & Parker Additional Production by Dave Cintron

元気一杯、ノリノリで歌Ashantiが印象的な1曲。 親しみやすR&Bトラックに乗せて、生き生きしている アシャン地のヴォーカル。寂しい時はいつでも呼んで、ってすごい主人公。

3. MORE THAN A MELODY

(Lindsey / Stewart) Produced by Genard Parker Additional Production by Gena Lake & Stevie Thompson

Yolanda Adamsのナンバーのカバー。ゆったりと聞かせるゴスペル風味のバラードチューン。 低い位置から高音まで、幅広いヴォーカルで境地を見せるAshantiに拍手だね。うっとりさせてくれるナンバーです。

4. YOU DON'T HAVE 2 LOVE ME This song is dedicate to Kenny Greene-

(Kenny Greene, G. Parker, R. Harkness) Produced by Genard Parker

Kenny GreeneをフィーチャーしたR&B/HIP-HOPトラック。ほのかなアナログノイズがテイストを出してきます。 Ashantiの出番がないというくらいに、Kennyがメインに出てきます。もちろん、Ashantiもバックで支えるように、ヴォーカルをしっかりと聞かせてくれますよ。

5. BELIEVE

(Adam Kudzin) Produced by Adam Kudzin & Genard Parker

シンプルなバラードチューン。瑞々しさがあって、Ashantiのヴォーカルも眩しい。 メロディラインが鮮やかで、ドラマティックなテイストを作る。ただ、ちょっと古めかしさもあるかな。1980年代の雰囲気を感じさせる1曲。

6. DON'T EVER LET ME GO

(Kenny Greene, G. Parker) Produced by Genard Parker

A.O.R.を彷彿とさせるゆったりミディアムバラード。 おおらかなAshantiのヴォーカルが大人っぽさを出すけれども、ちょっと背伸びしている感じもするかな。トラック的には、ちょっと懐かしさを漂わせます。

7. IT'S ABOUT TIME

(Darrin Whittington) Produced by Genard Parker & Darrin Whittington

ヴォーカル&コーラスで魅了してくるバラードナンバー。 元気のあるAshantiのヴォーカルが、、どこまでも伸びていくようで、トラックのテイストを突き破るかのようだ。後半のヴォーカルパフォーマンスがいい感じです。

8. BABY BABY

(E. Lake) Produced by Emie Lake

まさかの4つ打ちクラブミックス風なトラックを畳み掛けてきました。 これがまた、Ashantiのイメージとは180度違うけれども、逆に新鮮。でも、ヴォーカルがうまく生かされたトラックではあるね。

9. YOU ALWAYS SEEM TO MAKE ME FEEL

(G. Parker, K. West, R. Harkness) Produced by Genard Parker

どっぷりと、そしてゆったりと聞かせるR&Bなバラードチューン。 この曲が一番、デビューアルアムのトラックに近い仕上がりなのかな。スムースなコーラスをバックに従えて、伸びやかで高らかと歌いあげるAshantiが印象的です。

10. BY MY SIDE (Prelude)

(G. Parker) Produced by Mike Warner & Genard Parker

ゆったりビートと、ちょろっと入ってくるヴォーカルで聞かせるインタルード的な1曲。 グルーヴなトラックを前面に、アルバムの締めに入るかのような心地よさを提供してくれる。

11. BABY BABY [RED RHYTHM REMIX]

Additional Production and remix by Cliff Randall & Simon Britton

オリジナルもアッパーだったけれども、さらにテンポを上げてアゲアゲに仕掛けまくりのリミックスチューン。 Ashantiのヴォーカルも、ちょっと低く変えてきているので、かなりインパクトがあるね。

12. CAN'T STOP [TinyVoice Remix]

remix by Ryosuke Imai for TinyVoice, Production

今井了介によるリミックスチューン。オリジナルよりも、ピッチ若干上げたせいか、Ashantiのヴォーカルも若干高くなっています。 トラックはよりグルーヴィーに。それでいて、かろやかな印象を放ちます。さらには、パーカッションのリズムも加えて、躍動感を伝えてきます。

13. YOU DON'T HAVE 2 LOVE ME [Mine-Chang Remix]

remix by Mine-Chang

BENNIE Kでおなじみ、Mine-Changによるリミックス。ヴォーカルパートをKennyとAshantiと同じレベルにして、デュエット風に聞かせてくれます。 オリジナルの軽快さをメロウに作り変えて、ドラマティックなバラードテイストに変身させました。

14. BELIEVE [SMOKER REMIX]

remix by E-N-D & onodub

オリジナルがドラマティックだったのに対して、結構、アングラ寄りのどっぷりトラックに仕上げてきました。妖しさを出すグルーヴで、一気に深い世界へ。

Compilation Album『Collectables by Ashanti』● '05/12/6 release

Ashantiの新曲やリミックスをコンパイルした変則盤。先のアルバム「Concrete Rose」は中途半端な感じで物足りなさがあったけれども、今作はリミックスという特性の元、 オリジナルよりもとことん濃い楽曲に変身して届けてくれます。いかにも楽曲大改造なリミックスというよりかは、R. Kelly手法の別物溶かすような曲がベースになっているかな。 また、ゲストラッパーが濃いのなんのって。Caddillac TahやMerce、Ja RuleやCharli BaltimoreにHussein Fatalなどが参加。 下手したら、Ashantiを食ってしまうような感じですね。でもって、新曲もディープなトラックだったり、メロウだったりと、これぞAnother side of Ashantiを楽しめますね。

1. Still On It featuring Paul Wall & Method Man

(A. Douglas, I. Lorenzo, M. McGregor, P. Slayton, C. Smith, A. Brown, T. Kelse, E. McIntosh) Produced by Arizona Slim and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc.

いきなりラップを投入。Paul WallとMethod Manのコンビがアクの強いライムで勝負してくる。 それに合わせたかのような濃厚トラックに、圧倒させられます。負けじとAshantiもヴォーカルで勝負を仕掛けてきましたね。意外と聴かせるように響かせてきます。 Original Concept「Knowledge Me」をサンプリングした味を出しまくっています。

2. Only U Remix featuring Caddillac Tah, Merce, Ja Rule & Black Child

(A. Douglas, 7Aurelius, I. Lorenzo) Produced by 7 Aurelius for Chocolate Pop and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc.

3枚目のアルバムからのシングルのリミックスチューン。こちらもゲスト陣のラップが加わったことで、どっぷり濃厚なものに仕上がっていますね。 Caddillac TahにMerce、Ja RuleにBlack Childと、もう太刀打ちできませんな。ベースのトラックは、ほぼオリジナルのものですね。

3. I Love You

(A. Douglas, K. Smith, B. Attmore, I. Lorenzo) Produced by Jimi Kendrix for Family Bizness Musik and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc.

シンプルなタイトルに驚き。さらに、爽やかに聴かせてくれることにも驚き。初期の頃のような初々しさに通じるものがあるかな。 スムースなAshanti

4. Rain On Me Remix featuring Ja Rule, Charli Baltimore & Hussein Fatal

(A. Douglas, T. Lane-Jarmond, B. Washington, J. Atkins, A. Parker, I. Lorenzo, B. Bacharach, H. David) Produced by Chink Santana“The Gawd” and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc.

オープニングはバカラック作のIssac Hayes「Look of Love」。そこから一気に濃い世界へ連れていってくれるリミックスチューン。 ストリングスがいい感じに残っていても、やっぱりラップの濃さにはかなわないな。Ja Ruleはじめ、Charli BaltimoreとHussein Fatalが参戦。Ashantiを盛り上げてきます。

5. Still Down Remix featuring Caddilac Tah

(A. Douglas, I. Lorenzo, R. Mays, T. Crocker, D. Atkinson, S. Barnes, A. Cruz, N. Jones, I. Marchand, C. McKay, J.C. Oliver) Produced by Lil' Rob and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc.

Caddilac Tahの語りからスタート。元々はT.I.がフィーチャーされていたけれども、リミックスによって、ちょっと違った印象を放ちます。 Nas「Affirmative Action」をサンプリングに使用。これまた、クセになる。

6. Show You

(A. Douglas, A. Parker, I. Lorenzo) Produced by Chink Santana for Soldierz Touch, Inc. and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc.

イントロのギターの音がおしゃれです。ソウルテイストで、爽やかに聴かせるミディアムナンバー。 Ashantiのヴォーカルとコーラスがうまく絡み合う1曲。どっぷりビートも心地よいナンバーだね。

7. I Found It In You

(FULL FORCE, Shelene Thomas, Sherrod Barnes, S. Murdoch, L. Troutman, R. Troutman) Produced by FULL FORCE for Forcefull Enterprise, Inc. & Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc.

どっぷりどっぷり、そしてメロウなテイストで聴かせてくれるグルーヴチューン。 FULL FORCEのプロデュースがちょっとAshantiの雰囲気を変えてくる。ヴォーカルも時にスムースで、時にノリを出しては大胆に。なかなか聞き入ることのできる1曲だね。

8. Breakup 2 Makeup Remix featuring Black Child

(A. Douglas, A. Parker, I. Lorenzo, J. Brown, F. Wesley, Hammond, Roy C, C. Wallace) Produced by Irv Gotti and Chink Santana for Top Dawg Productions, Inc.

冒頭からBlack Childのラップにやられます。とにかく熱くて濃いんだな。 James Brown「Hot Pants」、The Honey drippers「In Person The President」使いのトラックが、クール。

9. Rock Wit U (Awww Baby) Remix

(Rod Temperton) Produced by Chink Santana and Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc.

大ヒットチューンのリミックス。随分と容器でハッピーになった印象。明るく眩しいAshantiのヴォーカルです。 オリジナルはセクシーだったけれども、こちらは元気いっぱいだね。

10. Focus Remix featuring Free

(A. Douglas, S. Aurelius, I. Lorenzo, J. Barnes, S. Lerner, M. Weight) Produced by Seven Aurelius for 7Sign and Irv Gotti for Top Dawg Productions

オリジナルでも緊迫感が出ていたけれども、こちらもかなり危険度を増してきた雰囲気。 Freeのラップが加わっては、さらに熱くなりました。

4th Album『The Declaration』● '08/6/3 ('08/6/4 on Japan) release

前作「Concrete Rose」から3年半。これだけ時間が開いたのは、レーベルのごたごたがあったからということらしいけれども、なんとかリリースにこぎつけた4枚目。 ジャケットで見せる正々堂々とした振る舞いで、高らかに「宣誓」するAshantiです。印象としては、前作が結構クールでどっぷり、じっくりな雰囲気だったのに対して、 今作は結構攻めた音を聞かせてくれるかな。ゲストもAkon、Nelly、Robin Thickeなど豪華だし、何よりもプロデューサーが豪華なんだな。 Rodney JerkinsやJermaine Dupri、Babyfaceなど、名だたる大物をバックに、Ashantiが大きく飛躍する。

1. Intro

(S. AURELIUS) PRODUCED BY CHANNEL 7 FOR THE AURELIUS GROUP INC.

イントロダクション。F.I.してきては、緊迫感が漂う。そして、Ashantiが語り出す。

2. The Way That I Love You

(A. DOUGLAS, L.T. HUTTON) PRODUCED BY LT HUTTON AND A. DOUGLAS FOR WRITTEN ENTERTAINMENT, LLC

イントロのピアノの音色が実に美しい。緊迫の中の美しさ。そして、力強いビートともに、力強いAshantiのヴォーカルで聴かせるミディアム。 どう考えても、今までのAshantiとは違った雰囲気を放ってきますね。とにかくピアノの音が駆け巡ること、駆け巡ること。歌詞は辛辣です。

3. You're Gonna Miss

(A. DOUGLAS, L.T. HUTTON) PRODUCED BY LT HUTTON AND A. DOUGLAS FOR WRITTEN ENTERTAINMENT, LLC

珍しくエレクトロなアプローチで聞かせるナンバー。リズミカルなビートも手伝って、随分とウキウキワクワクさせてくれるトラックだね。 別れの歌だけれども、前向きな気持ちも感じられるね。

4. So Over You

(A. DOUGLAS, R. JERKINS) PRODUCED BY RODNEY “DARKCHILD” JERKINS FOR DARKCHILD.COM

デジタルサウンドアプローチの強いR&Bチューン。これまた、どっしりとビートを打ち込みながらも、Ashantiがスムースに歌い上げる1曲。 なるほど、Rodney Jerkinsが、カッコよく仕上げてきました。あなたのことは、完全に吹っ切れたと歌うナンバー。

5. Struggle

(A. DOUGLAS, L.T. HUTTON) PRODUCED BY LT HUTTON

美しきピアノの音とデジタルサウンドが交差するミディアムバラードチューン。切なく歌い上げるAshantiのヴォーカルが印象的です。 なんとしてもあなたと一緒に暮らしていきたいという歌。時に早口になるパートも、その想いがストレートに表れているんだろうな。

6. Girlfriend

(A. DOUGLAS, L.T. HUTTON) PRODUCED BY LT HUTTON

随分とシンプルなタイトルなのに、結構重たいビートを叩き込んでは、あっと驚かせる1曲。ミディアムスローなテンポに乗せて、 Ashantiが妖艶に歌を聴かせてくれる。「もし私があなたのものだったら」という思いを歌にしてくれます。

7. Things You Make Me Do FEAT. ROBIN THICKE

(A. DOUGLAS, R. THICKE, S. AURELIUS, CHAD BEATS, KEITH BIZ, FRENCHIE VEIN) PRODUCED BY CHANNEL 7 FOR THE AURELIUS GROUP INC. CO-PRODUCED BY KEITH BIZZ AND CHAD BEATS FOR THE AURELIUS GROUP, INC.

これがまた、面白いコラボなんだな。あのRobin Thickeをゲストに迎えたグルーヴチューン。 不思議な音使いも妖しく響き渡って、面白いね。Ashantiの新たな世界を聞かせてくれるようだ。

8. In These Streets

(A. DOUGLAS, T. FEEMSTER) PRODUCED BY RON “NEFF-U” FEEMSTER U FOR QSQW PRODUCTIONS, INC.

随分とベースの音が強いんだけれども、それ以上にAshantiのヴォーカルが迫力たっぷりだ。 久しぶりにこんなに激しく感情をぶつけてくるようなAshantiのヴォーカルを聞いたな。2人の愛が強力だこと。

9. Good Good

(J. DUPRI, M. SEAL, A. DOUGLAS) PRODUCED BY JERMAINE DUPRI FOR SO SO DEF PRODUCTIONS, INC. CO-PRODUCED BY MANUEL SEAL FOR SEAL MUSIC/ SO SO DEF PRODUCTIONS, INC.

軽やかビートに乗せて、まさしくグッドなテイストを聞かせてくれる1曲。こちらの曲はJermaine Dupriのプロデュース。 ライトな仕上がりなのに、所々濃さを出して、とにかくHookの「Good」が頭の中を駆け巡ります。

10. Body On Me FEAT. NELLY & AKON

(A. DOUGLAS, C. HAYNES, A. THIAM) PRODUCED BY ALIAUNE “AKON” THIAM FOR UPFRONT / KONVICT MUSIC INC.

なんとAkonとNellyが参加という豪華なメンバー。2人の参加は濃いんだけれども、音が軽やかでポップです。 掛け合いもバッチリで、バランスの良いトラックになっています。ノリの良い曲だね。

11. Mother

(A. DOUGLAS, KENNETH “BABYFACE” EDMONDS) PRODUCED BY KENNETH “BABYFACE” EDMONDS

始まった瞬間から、メロウでじっくりと聞かせてくれるバラードと確信。夢見心地に聞かせてくれるバラードは、なんとBabyfaceのプロデュース。 さすがと言わんばかりの訴えかけてくるメロディとサウンドでゴージャス。タイトルそのまま、母親への感謝を歌っています。

12. Shine

PRODUCED BY PETER STENGAARD FOR DI-NAMIC PRODUCTIONS

続いてもバラードナンバー。タイトルそのまま、とっても輝かしさが伝わってくる1曲ですね。HookでのAshantiのヴォーカルもさることながら、 ラストで挿入される子供のコーラスがまさしく眩しい。

13. The Declaration

(A. DOUGLAS, S. AURELIUS, Y. YAHEL) PRODUCED BY CHANNEL 7 FOR THE AURELIUS GROUP INC. CO-PRODUCED BY YINON FOR THE AURELIUS GROUP, INC.

アルバムの本編ラストを締めるタイトルチューン。緊迫感たっぷりにじっくりどっしりと聞かせてくれる。 Ashantiのヴォーカルも迫力たっぷりなんだな。「私はここにいる」と高らかに宣言。Ashantiの意思表示。ダイナミックでストレートに伝わってきます。

14. Hey Baby (After The Club)

Written by Ashanti Douglas, Seven Aurelius, Mario Winans, Jack Knight, Quiana Space Produce by Channel 7, Mario Winans for The Senate Co-Produced by Diddy for The Hitmen / Badboy Entertainment, Inc., Irv Gotti for Top Dawg Productions, Inc.

ボコスカビートが特徴的なトラック。シングルとしてもリリースされていながらも、USバージョンのアルバムには入らなかったという曲。 キャッチーさがありながらも、濃さ、グルーヴを思う存分に放ってくるナンバー。

5th Album『BraveHeart』● '14/3/4 ('14/3/26 on Japan) release

ついに登場、Ashantiの約6年ぶりとなる5作目のオリジナルアルバム。タイトルもずばり「BraveHeart」。コンスタントに配信で楽曲を発表していて、 今か今かと待ちに待ってのタイミングでリリース。今作は、基盤となるR&Bナンバーをベースに、エレクトロ路線、EDMやフューチャーベースなどを取り入れたようなトラックもあり、 かなり攻めてきます。また、French MontanaやJeremihなどをフィーチャーしたりと、濃さも出していて、なかなか面白い作風に仕上がっていますね。 ヴォーカルもスムーステイストながら、力強くも迫力を出すものまで、色々とパフォーマンスに磨きがかかっていますね。 ここまで待たせたAshantiの、さらにこの先がどうなるのかも気になってしまうところだね。日本版は、ボーナストラックを2曲収録しています。

1. Intro / Braveheart

Produced by Mista Raja Greene and Yusuf Sef Millz Alexander for Coalition Forces and LT Hutton for Nottinghill Publishing and Jaccpot Entertainment Co-Produced by Kevin Randolph for Stankin Music

アルバムのオープニングはイントロダクションということで、Ashantiが新たな道を突き進むような力強い語りで幕開け。 そして、タイトル曲へと流れる。エレクトロでトリッキーなサウンドにクラクラするね。勇気を持って、Ashantiが立ち向かう1曲です。

2. Nowhere

Produced by Sharif“Reefa”Slater for ATM Productions / 239 Music

美しいピアノの音色とどっぷりビートが交差する1曲。シンプルなメロウなメロデイラインをどっしりと飾ってきます。 「私はどこへも行かない。私たちは最高」と、謳歌しています。

3. Runaway

Produced by Sharif“Reefa”Slater for ATM Productions / 239 Music

「Put It On The Line」をサンプリングした軽快なHIP-HOP/R&Bチューン。あなたとの関係が副アッで、結局逃げ出す道を選択してしまった主人公。 壮大に飾ってきますね。

4. Count

Produced by Detail

妖しさたっぷりのトラックは、いわゆるとラップビートを取り入れて、仕掛ける1曲。 Detailのプロデュースで、Ashantiが1つも2つも先へ行く。挑発的な1曲だね。

5. Early In The Morning ft. French Montana

Produced by DJ Clue, E-Bass & Drone for Turn Up Team

エレクトロサウンドをフィーチャーして、クールに聞かせるミディアムチューン。 R&Bテイストもあって、どっしりと聞かせるビートに呑み込まれる。Ashantiも落ち着いた雰囲気を放ってくるね。 朝からセクシーに聞かせます。French Montanaがラップで参加しては、個性を出してきました。

6. 3 Words

Produced by LT Hutton

LT Huttonがクーつに聞かせるミディアムグルーヴチューン。音は軽やかさとヘビィな音が交差。少々のエレクトロ要素に、 Ashantiがヴォーカルをじっくりと聞かせてくれます。LoveとHateの間で揺れる心です。

7. Love Games ft. Jeremih

Produced by Sharif“Reefa”Slater for ATM Productions / 239 Music

どっぷりなビートの味付けがクール。全体的にエレクトロなサウンドを纏いつつ、クールなR&Bへと昇華してゆくミディアムトラック。 Jeremihが加わって、ラップで盛り上げてくれます。どこかしら夢見心地のような気分にさせてくれるね。愛のゲーム、見事な対戦。

8. Scars

Produced by LT Hutton for Nottinghill Publishing and Jaccpot Entertainment Co-Produced by Kevin Randolph for Stankin Music

ヴォーカルを巧みに使い分けるAshantiがかっこいいミディアムチューン。時折サイバーなSEを加えながらも、 どっぷりR&Bトラックで勝負。エロディアスでドラマティック。そして、赤裸々に語られる2人の関係。別れを選んで残ったのはこの傷跡だけ。Ashantiが大いに歌い上げます。

9. Never Should Have

Produced by Mansur Zafr for Harvey Mason Media, Inc.

デジタル風味の味付けで広がるミディアムバラードチューン。ゆったりどっぷりと、心地よさたっぷりに。 そして、Ashantiが伸びのあるヴォーカルで魅了してくれます。「私を愛するべきじゃなかったのに」愛してしまったあなたへ向けた歌。世界ができていますね。

10. She Can't

Produced by Mansur Zafr for Harvey Mason Media, Inc.

軽やかに聞かせるミディアムナンバー。打ち込みも爽やかな仕上がりで、ノリもいいね。「彼女」と私を比べて、マウント。 私の方がすごいアピールをして、彼にアプローチをかける歌です。Ashantiの自信に満ち溢れたヴォーカルが伝わってきますね。

11. Don't Tell Me No

Produced by Mansur Zafr for Harvey Mason Media, Inc.

イントロから驚きだね。デジタルサウンドをどっぷりと投入しては、軽やかディープに聞かせる。 さらに4つ打ちを決めては、ビートがアグレッシヴに加わったりと、EDM/フューチャーベースな仕様の1曲で楽しませてくれます。

12. I Got It ft. Rick Ross

Produced by LT Hutton

Rick Rossを迎えたナンバーは、ゆったりビートと早口が織りなすR&Bチューン。煌びやかなテイストと、Ashantiのヴォーカル、 そしてRick Rollのラップが交差する。ちょとしたエロさも加わって、妖艶な振る舞いです。

13. First Real Love ft. Beenie Man / Outro

Produced by Teetius and Mista Raja Greene / Yusuf Sef Millz Alexander for Coalition Forces

Beenie Manをフィーチャーしたダンスホール/レゲトンナンバー。デジタルサウンドも強烈で、ボコスカと音をかき鳴らしてきます。 軽やかなビート、体も自然に乗ってくる。いいね、この熱い感じ。そこからアウトロへと流れていきます。ラテンなギターの味付けが妖しさを増す。そして、聴衆の叫び。

14. Perfect So Far

スムースに聞かせるミディアムグルーヴのバラードチューン。Ashantiののヴォーカルもソフトにまったりじっくりと。 これまでのAshantiをギュッと凝縮したような心地の良いトラックですね。

15. Never Too Far Away

ドラマティックなバラードナンバー。美しさで飾ってきます。そして、Ashantiが感情を込めて歌を聴かせてくれます。 伸びやかに、そして心地よく。気持ち良さそうなんだな。少々のエレクトロな要素がパンチを効かせてきます。

前へ戻る