album

1st Album『TRUE』● '02/8/28 release

新世代のシンデレラ歌姫、中島美嘉がまんをじして1st Albumをドロップ。これでもかというくらいに、中島美嘉色を出したアルバムは、中島美嘉のすべてを映し出したタイトル、その名も「TURUE」です。 様々な作家陣とタッグを組んでは、色々な姿を見せて聞かせてくれる。ここまで変化に富んでいるヴォーカリストも、なかなかいないよね。 これぞ中島美嘉と言わんばかりのバラードや、軽快なハウスチューン、ミディアムグルーヴを放つトラックなど、シングル5曲を含む全13曲を収録。 特に、オープニングを飾るM-1「AMAZING GRACE」からは、中島美嘉のヴォーカル力を感じることができます。神秘性を出したビジュアルもとより、やはり存在自体がかっこいいんだね。 1枚目にしてうまく幅を利かせ、表現者として大きく成長した姿を表した作品となりました。今後が実に楽しみなアーティストだね。 初回限定版は、三方背BOX&特殊ケース仕様となっております。

1. AMAZING GRACE (album version)

作詞・作曲:John Newton 編曲:DREAMFIELD

中島美嘉が「AMAZING GRACE」を熱唱。中島美嘉の世界観を出しまくった、神秘的なアレンジで。波のSEがまたいいじゃないですか。 夜の海が似合いますね。前半はキーボード、そしてラストはピアノをバックに歌い上げました。

アルバムでは、オープニングの展開を短くカットして、中島美嘉のヴォーカルをより押し出した。

2. WILL (album version)

作詞:秋元康 作曲:川口大輔 編曲:冨田恵一

デビュー曲を手がけたタッグが再現。秋元康×川口大輔×冨田恵一×中島美嘉が織り成す絶妙のバラードナンバー。 記念すべきデビューアルバム「TRUE」からの先行ナンバーでもあり、ドラマの主題歌でもある本作は、中島美嘉の魅力が出まくったバラード。 デビューから色々なサウンドの楽曲を経て、再びバラードに戻ってきました。中島美嘉のヴォーカリストとしての成長振りをうかがい知ることが出来るね。 この冨田ラボサウンドがまた、大人テイストが出ていていいんだ。

アルバムではイントロが追加されました。

3. ONE SURVIVE (album version)

作詞:吉田美奈子 作曲:T2ya 編曲:O DASH

中島美嘉、3枚目のシングルはなんとハウス。4つ打ちのキックビートが腰を打つ。作詞は吉田美奈子、作曲がT2yaと、これまた見事なコラボレーションを披露。 変幻自在に曲に合わせて、ヴォーカルを聞かせてくれる中島美嘉。キャッチーなサウンドとメロディにやられるナンバーですね。ラストのコーラスが、とってソウルフル。

アルバムでは、BIG HORNS BEEのブラスが注入され、よりパワーアップした。

4. HEAVEN ON EARTH

作詞:Kenn Kato & Lori Fine 作曲:Lori Fine 編曲:COLDFEET

和的な要素を匂わせるミディアムナンバー。グルーヴィーなトラックは、COLDFEETのもの。中島美嘉の持つ妖艶で神秘的な色がよく出ているね。 じっくりと味わい深いヴォーカルも、実に豊かに聞かせてくれる。

5. DESTINY'S LOTUS

作詞:中島美嘉 Rap Lyric:大蔵 作曲:Gajin 編曲:テイ$トウワ

テイ$トウワがアレンジを手がけたハウスチューン。これまた中島美嘉とダンスポップが見事なまでの反応を示してくれるナンバーとなった。 しかも、ケツメイシの大蔵がラップで参加していたり、EPOとEXILEのATSUSHIがコーラスで参加していたりと、色々な人たちが集結して出来た作品です。 そして、何よりも中島美嘉が手がけた歌詞に注目です。

6. HELPLESS RAIN

作詞:おちまさと 作曲:shinya 編曲:今井大介

快進撃を続ける中島美嘉の4枚目となるシングル。作詞をおちまさとが担当し、作家ならではの歌詞を中島美嘉が歌い上げるバラードナンバー。 今井大介によるR&Bアレンジも効果絶大です。そしてプロデュースも、今井大介とm-floのVERBALということもあって、ブラック要素が出まくっています。 切ないメロディは、サビでじっくりと聞かせてくれる。中島美嘉のファルセットがたまらないね。そして、全編を包み込むストリングスが、曲の世界を盛り上げています。

7. I

作詞:中島美嘉 作曲:H 編曲:shinya

中島美嘉自身が歌詞を手がけたバラードナンバー。R&Bをベースとした打ち込みトラックと、 しっとりしんみりしている、つややかな中島美嘉のヴォーカルが絡む。随分と切ないメロディを聞かせてくれるね。サビがまたいいんだ。中島美嘉のファルセットがたまりません。

8. TEARS (粉雪が舞うように...)

作詞:秋元康 詩:中島美嘉 作曲:林浩司 編曲:DREAMFIELD

キーボードの柔らかい音と、中島美嘉のヴォーカルが優しく包み込んでくれるバラードナンバー。2番からは打ち込みトラックが入り、グルーヴを出しています。 冬の情景や神秘性をうまく出したアレンジがいいね。最後に中島美嘉が自身で書いた詩を朗読する。これまた不思議とかっこいいんだ。

9. TRUE EYES

作詞:伊秩弘将 作曲:葛谷葉子 編曲:CHOKKAKU

作詞に伊秩弘将、作曲に葛谷葉子、編曲にCHOKKAKUと、これまた豪華な面子が顔をそろえたポップチューン。 この弾けたグルーヴは、やっぱりCHOKKAKUのアレンジが効いているね。軽快なハウストラックと、擬似ストリングスサウンドがいい具合に絡み合う。 中島美嘉の中では、随分とポップでキャッチーなトラックですね。

10. CRESCENT MOON

作詞:松本隆 作曲:大野宏明 編曲:田中義人

10万枚限定でリリースされた中島美嘉の2nd Single。それはもう、デビュー曲が大ヒットしたものだから、 発売直後にあっという間に売れに売れて即完売ですよ。この曲は作詞に松本隆、編曲を田中義人が担当している、見事なまでのハウストラックです。 往年の歌謡曲テイストをにおわす歌詞は、さすが大御所。そこに、ポップなトラックとコーラス、ストリングスが加われば、立派に中島美嘉の世界が確立してしまうわけです。素晴らしい。 ちなみに、ジャケットは三日月なだけあって、2種類あります。

11. JUST TRUST IN OUR LOVE (album version)

作詞:H 作曲:shinya 編曲:OCTOPUSSY

クールな打ち込みとともにじっくりと聞かせてくれるバラードチューン。OCTOPUSSYの冴え渡る仕事振りに、中島美嘉のヴォーカルも生かされています。 コーラスもムードたっぷりにバックアップ。最後の転調で盛り上がりに拍車がかかったね。

アルバムでは、大胆に変身しています。打ち込みを前面に出したハウスチューンになったよ。ここまでがらりと変わるとは、おもしろすぎますね。OCTOPUSSYの本領発揮か。

12. STARS (album version)

作詞:秋元康 作曲:川口大輔 編曲:冨田恵一

記念すべき中島美嘉のデビューシングル。ここから彼女のすべてが始まった。ドラマの主題歌に抜擢されたと同時に、主題歌も担当。 作詞に秋元康、作曲に新進気鋭の若手作家、川口大輔。さらに編曲には大人のアレンジでじっくりと聞かせてくれる冨田恵一。これほどまですばらしいクリエーターがそろうとは、 ソニーの力の入れようが違いますね。やはりデビュー曲なだけあって、初々しい歌声とゴージャスなサウンドに若干温度差を感じるけれども、世界観は出ているんじゃないでしょうか。

アルバムでは、歌い直しています。サウンドのほうも、よりクリアになりました。

13. A MIRACLE FOR YOU

作詞:中島美嘉 作曲:岡野泰也 編曲:河野伸

アルバムのラストを飾るナンバーは、締めにふさわしいゴスペル風味を交えたバラードチューン。 ピアノの音やストリングスの繊細な音が盛り上げる。河野伸のお仕事が見事に光っていますね。タイトルどおり、奇跡を起こしてくれるような曲です。感動。

Limited Mini Album『RESISTANCE』● '02/11/7 release

1. RESISTANCE

作詞:秋元康、中島美嘉 作曲:長岡成貢 編曲:COLDFEET *2nd Album 「LOVE」 別バージョン収録*

2. HEAVEN ON EARTH (EP Version)

作詞:Kenn Kato & Lori Fine 作曲:Lori Fine 編曲:COLDFEET

EPバージョンということで、オリジナルとはまた一味違った姿を見せてくれる。 メロディパートより、シンプルに。サビではよりゴージャスにSEが散りばめられたね。メリハリが付いた感じです。

3. aroma

作詞:中島美嘉 作曲:五島良子 編曲:渡辺貴浩 *2nd Album 「LOVE」 収録*

4. LAST WALTZ

作詞:中島美嘉 作曲:岡野泰也 編曲:清水信之 *2nd Album 「LOVE」 収録*

5. STARS (Live Unplugged)

作詞:秋元康 作曲:川口大輔 編曲:冨田恵一、河野伸

記念すべきデビューシングルをアンプラグドのライブバージョンで収録。2002年3月10日にSHIBUYA-AXでの公演から。 ピアノは河野伸がしっとりかつ力強く奏でられています。中島美嘉のヴォーカルも、感情の波とともに押し寄せる。

2nd Album『LOVE』● '03/11/6 release

1年3ヶ月振りとなるオリジナルアルバムは、ずばり「愛」がテーマの2nd Album。 これでもかというくらいにストレートな愛を歌うM-12「愛してる」や、衝撃のスィングジャズをバックに愛を叫ぶM-2「Love Addict」、ORIGINAL LOVEの名曲カバーとなるM-8「接吻」など、 シングルナンバーを多数収録。太っ腹だねぇ、中島美嘉。バラエティ豊かなサウンドに様々な声を披露しています。 特に、先行シングルとなったM-4「雪の華」では、はかなく繊細なヴォーカルでぐっと聞かせてくれる。 前作アルバム「TRUE」よりも、よりアーティスティックになったアルバムとなっております。中島美嘉は作詞にも積極に参加し、独特のワールドを披露している。 初回限定版は、三方背BOX仕様となっております。

1. Venus in The Dark

作詞:中島美嘉 作曲:岡野泰也 編曲:asolute3

2nd Album「Love」のオープニングを飾る小粋なファンクチューン。中島美嘉がこういうサウンドに挑戦すること自体、実に興味深いですね。 ザックリギターとホーンの華やかなサウンドがまたいいじゃないですか。 コーラスも随分とソウルフルだ。何よりもキャッチーなメロディが心をつかむ。詞の主人公、とても強さが表れています。女神というよりかは女王様?

2. Love Addict

作詞:中島美嘉 作曲・編曲:大沢伸一

1st Album「TRUE」以降も勢いを増す中島美嘉。今回はなんと、大沢伸一が作り上げたジャズナンバーを妖艶に歌い上げる。こういうコンビネーションは夢のようだね。 6拍子のアップテンポの楽曲は、とってもゴージャスでオトナの雰囲気を放つ。中島美嘉も、自身の歌詞を高らかに歌い上げます。新しい中島美嘉の姿がここにある。

3. aroma

作詞:中島美嘉 作曲:五島良子 編曲:渡辺貴浩

五島良子作曲のメロディアスなミディアムチューン。ジャジーなスアンドと中島美嘉のファルセットヴォーカルが印象的なサビからスタート。 全体的にアダルトな雰囲気が曲を包み込む、クールでおしゃれな1曲だね。

4. 雪の華

作詞:Satomi 作曲・編曲:松本良喜

中島美嘉の冬を代表する曲となったバラードナンバー。イントロのオルゴールといい、ストリングスといい、いい味を出しているピアノバラード。 ちょっとはかなさを中島美嘉のヴォーカルから感じる。かすれ気味のファルセットも、中島美嘉ならではの味なんだよね。1番はシンプルに、バックはピアノのみ。 2番からはA.O.R.的な大人のサウンドで盛り上がる。冬の寒さとラブソングが、いい温度となって伝わってきます。

5. RESISTANCE (album version)

作詞:秋元康・中島美嘉 作曲:長岡成貢 編曲:COLDFEET、河野伸

1st Album「TRUE」を発売して間もないのに、10万枚限定でミニアルバムをリリース。やはり中島美嘉、脂が乗り切っているね。 そのミニアルバムからのリードトラックは、軽やかな打ち込みサウンドと切ないメロディが交差するミディアムチューン。SEやコーラスも、見事なバックアップで盛り上げる。 少々、和の雰囲気を醸し出すCOLDFEETらしい軽やかな仕上がりです。

アルバムでは、生音バンドバージョンで聞かせてくれる。これまた厚いサウンドで固めてきたね。

6. FIND THE WAY

作詞:中島美嘉 作曲:Lori Fine (COLDFEET) 編曲:島健

ストリングスが美しい音色を奏でるイントロが印象的なバラードのシングルナンバー。中島美嘉の真骨頂とも言える曲ですね。 作曲はCOLDFEETのLori Fine。なんだか、っぽくないところが、逆に新鮮。そんなメロディを、島健が美しく仕上げました。サビがとっても壮大で、うっとりとさせてくれる。 柔らかくてしなやか、ちょっと壊れそうなんだけれども芯がしっかりとしている曲です。

7. marionette

作詞:中島美嘉 作曲・編曲:清水信之

タイトルを表すかのようなファンタジックなサウンドを聞かせてくれるミディアムポップチューン。コーラスが効果絶大ですね。かっこいいしおしゃれだ。 その名の通り、操り人形の歌です。サビのメロディもしなやかで、優しさが溢れている。間奏のサックスもいい味を出しています。

8. 接吻

作詞・作曲:田島貴男 編曲:森俊也 (ROCKING TIME)

中島美嘉の新たな挑戦。あの極上バラードの名曲、ORIGINAL LOVEの「接吻」をカバーし、30万枚限定でシングルリリース。中島美嘉、やることが違います。 しかも、巷で話題のラヴァーズロックサウンドで、暑い夏も心地よく過ごせるようなサウンドで聞かせてくれます。 オリジナルの甘くスィートだったバラードが、中島美嘉色に染められ、スムースな香りを届けてくれる。一服の清涼剤のようだ。

9. You send me love

作詞:中島美嘉 作曲:西寺郷太 編曲:absolute3

これはちょっと驚いた。NONA REEVESの西寺郷太が作曲を担当しています。しかし、本編はもはや中島美嘉の世界だ。 A.O.R.的なしっとりロックで聞かせてくれます。艶っぽく、オトナっぽく。中島美嘉の魅力がどんどんとあふれ出てくる。

10. Be in Silence

作詞:中島美嘉 作曲:absolute 編曲:absolute3

ちょっとディープな、それでいておしゃれなミディアムロックチューン。中島美嘉らしさが出たA.O.R.風サウンドで楽しませてくれる。 ストリングスのアレンジでJazztronikの野崎良太が参加している。なかなかゴージャスに聞かせてくれる大人ナンバーです。

11. LOVE NO CRY

作詞:中島美嘉 作曲:谷本新 編曲:CHOKKAKU

煌びやかにストリングスが響き渡るイントロがゴージャス。アレンジはCHOKKAKUだ。なかなかやりますな。アップテンポのナンバーで、結構ポップに流れる。 サビの弾む部分がいいね。全体的にドラマティックな雰囲気を醸し出すナンバー。

12. 愛してる (album version)

作詞・作曲:H 編曲:shinya、河野伸

新年から勢いを出す中島美嘉のシングルナンバーは、ストレートに愛を伝えるバラードナンバー。ピアノのサウンドとストリングスが曲を盛り上げ、美しく仕上げる。 深いプログラミングビートが、また心地よいね。中島美嘉ワールドが出来ていて、最後はコーラスが大きく盛り上げる。

アルバムでは、生音で聞かせて、さらにゴージャスに変身しましたね。

13. LAST WALTZ

作詞:中島美嘉 作曲:岡野泰也 編曲:清水信之

タイトル通りに3拍子のワルツです。オトナっぽいアレンジでおしゃれに聞かせてくれる。 サビのファルセットでは、繊細な中島美嘉らしさが出ているね。バラードならではのゆったりとした流れと、ストリングスのゴージャスさが聞かせてくれる。

Limited Mini Album『朧月夜~祈り』● '04/9/15 release

中島美嘉が、またまた限定生産CDをリリース。今作は、葉加瀬太郎とのコラボナンバー「朧月夜~祈り」をメイントラックに、 唱歌「月の砂漠」や大ヒット曲「雪の華」の別バージョンなど、全7曲を収録した作品です。 やはりメイントラックが印象深いね。有名な唱歌とオリジナルの歌をうまく組み合わせて、新たな中島美嘉の世界を創る。 さらに、「月の砂漠」も、ぐっと壮大な世界が広がっているね。残念なのは、このCDがレーベルゲートCDということ。ご時世の波に呑まれるしかなかったみたい。

1. 朧月夜~祈り

朧月夜)作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一 編曲:葉加瀬太郎 祈り)作詞:中島美嘉 作曲・編曲:葉加瀬太郎 *3rd Album 「MUSIC」 収録*

2. 沙羅

作詞:中島美嘉 作曲:葉加瀬太郎 編曲:野崎良太 (Jazztronik)

中近東の要素を出した、エキゾチックなエスニックナンバー。 ポップに弾けるビートと情熱的に響き渡るストリングス。そして中島美嘉の儚げなヴォーカルが絡み合います。これまたミステリアスだこと。それでいて、かっこいいんだな。

3. 月の砂漠

作詞:加藤まさを 作曲:佐々木すぐる 編曲:野崎良太 (Jazztronik)

またもや日本を表す唱歌のカバー。これまた、エキゾチックですね。もっさりビートがちょっとボッサタッチで心地よさを生み出す。 なんだかムードたっぷりで、いいですよ。さすがはJazztronik。

4. 雪の華 (silent version)

作詞:Satomi 作曲:松本良喜 編曲:野崎良太 (Jazztronik)

名バラードがピアノとバイオリンのみをバックサウンドにしたバージョン。 まさしくサイレントに近いね。中島美嘉のヴォーカルが前面に押し出された。それ以上に、葉加瀬太郎のヴァイオリンが、熱を帯びている。

5. 朧月夜~祈り (acoustic mix)

Remixed by Makoto Yamaki at Agura studio

メイントラックのアコースティックバージョン。琴とギター、ヴァイオリンという弦のみの構成でしっとりと聞かせてくれる。 いや、やっぱりヴァイオリンがとてつもない力を発揮しています。

6. 沙羅 (Jazztronik remix)

Remixed by Ryota Nozaki (Jazztronik)

Jazztronikによるリミックスチューン。 オリジナルの妖しい雰囲気を残しつつ、独特のビートを放つ。中島美嘉のヴォーカルも、かぶせて。全体的に、妖しさ度アップですね。

3rd Album『MUSIC』● '05/3/9 release

中島美嘉も、ついに3枚目のオリジナルアルバム。その名も「MUSIC」。1枚目、2枚目に続いて、ストレートにタイトルをぶつけてきますね。 シングルでは、「火の鳥」や「LEGEND」、「ひとり」などのバラードナンバーが多く見受けられたけど、 「Fed up」や、これまたシングルにもなった「SEVEN」をはじめ、「これが中島美嘉?」と思わせてくれるような、新たなジャンルのサウンドにも挑戦しています。 積極的な姿勢は、ヴォーカルにも表れていますね。それぞれの曲にリンクする形で、ヴォーカルを操る変幻自在のパフォーマンス。かなりヴォーカルの表現力が成長しているのではないでしょうか。 そして、何よりも中島美嘉を支えているミュージシャンがまた豪華。武部聡志に島健、冨田恵一に小西康陽と、大物相手に中島美嘉が堂々としています。 初回限定版は、三方背BOX仕様となっております。

1. 桜色舞うころ

作詞・作曲:川江美奈子 編曲:武部聡志

春を彩る中島美嘉のシングルナンバー。シンガーソングライターの川江美奈子による曲を、中島美嘉が優雅に歌い上げる。 情緒豊かなサウンドを作る武部聡志の世界。ピアノやハープ、そしてストリングスがゴージャスに奏でられていますね。これが日本の春なんだと思わせるような、優しさがあります。 中島美嘉の心のこもったヴォーカルもまた、楽曲に適していますね。

2. 朧月夜~祈り

朧月夜)作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一 編曲:葉加瀬太郎 祈り)作詞:中島美嘉 作曲・編曲:葉加瀬太郎

これまた実験的な作品を発表した中島美嘉であります。 10万枚限定生産のミニアルバムからのリードトラックは、日本を代表する唱歌に、新たな歌詞と曲を加えたトラックです。葉加瀬太郎を迎えて、繊細さをまとってきました。 和の音と中島美嘉のヴォーカルも、意外と合うじゃないですか。ゆったりとしていながらも、壮大な世界を創るナンバーです。バイオリンの音がまた、強力なんだ。

3. 火の鳥

作詞:湯川れい子 作曲:内池秀和 編曲:冨田恵一

ドラマティックなイントロで、じっくりと聞かせてくれるバラードチューン。 さすがは冨田ラボだ。大人のアレンジで、味わわせてくれます。そして、湯川れい子による独特の世界が現れた歌詞が、 サウンドに巧みに溶け込む。21世紀版の火の鳥。中島美嘉のヴォーカルは、どこか神秘性を帯びていながらも、見事なコントロールで聞かせてくれるんです。

4. 蜘蛛の糸

作詞:中島美嘉 作曲:五島良子 編曲:森俊之

三島由紀夫の小説をモチーフにしているのでしょうか、これまた不思議な空間を漂わせるミディアムテンポのアンビエントナンバー。 森俊之のアレンジが効いていますね。ドラマティックで幻想的。中島美嘉らしさの出た、この独特の雰囲気に癒されます。

5. Rocking Horse

作詞:mmm.3lf.jp・中島美嘉 作曲:Lenei 編曲:小西康陽

アレンジが小西康陽というのも、実に興味深いロックチューン。なんか、中島美嘉らしからぬ歌詞とヴォーカルで、度肝を抜かれる。 逆に、こういうのが新鮮に聞こえてくるんでしょうかね。サックスも効果的。中島美嘉の新しい世界を切り開く、斬新なナンバーだね。

6. Carrot & Whip

作詞:中島美嘉 作曲:五島良子 編曲:CHOKKAKU

ラヴァーズロックテイスト溢れるミディアムチューン。まさかアレンジをCHOKKAKUが担当しているとは、驚きだよね。裏打ちのビートが、随分と心地よくさせてくれる。 キャッチーなサビのメロディと弾けるブラスの音の絡みがいいです。

7. Shadows of you

作詞:Lori FIne (COLDFEET)・中島美嘉 作曲:Celetia Martin (Big Life Music) 編曲:羽毛田丈志

シンプル性がよく表れている、ミディアムバラードチューン。もう、羽毛田丈志万歳ですよ。 アコースティックサウンドをベースとした優しい音と、温かく包み込んでくれるコーラスは、中島美嘉の持つヴォーカルをしなやかに盛り上げる。

8. LEGEND

作詞:中島美嘉 作曲:岡野泰也 編曲:COLDFEET

更なる快進撃を続ける中島美嘉のシングルナンバー。今度はなんと、エレクトロポップに挑戦。 COLDFEETによる、ディープながらアンビエントなナンバーを、中島美嘉が切々と歌い上げます。 人魚姫を題材とした歌詞も、見事に曲のイメージに合っていますね。神秘性が溢れていて、意外とくせになる。 敢えてオリジナルではなく、こんな実験的なバージョンをメイントラックとしてシングルの1曲目に配置した中島美嘉。うまいことやってのけましたね。

9. ヘムロック

作詞:中島美嘉 作曲:依田和夫 編曲:田中義人

ストリングスが彩りながらも、独特の世界が広がるファンクチューン。まさかの展開は、田中義人のアレンジ。坂田学やMATAROなども参加して、なんだか大きく出ている。 A・Bメロパートは、結構俗っぽく来たけれども、サビに入ると意外に爽やかに聞かせるから驚いた。弦がとにかくいいね。

10. SEVEN

作詞:中島美嘉 作曲:Lori Fine (COLDFEET) 編曲:COLDFEET

2nd Album「LOVE」のヒットが続く中、中島美嘉が新章突入。なんとファンクですよ。これまた、新たなサウンドを武器に、中島美嘉がどんどんと化けてゆく。 COLDFEETのプロデュースも、かっこよく決めてくれますね。妖しくもある中島美嘉のヴォーカルもまた、魅力の1つです。 彼女なりの世界がこうやって構築されていくんですね。

11. FAKE

作詞:宮崎歩・中島美嘉 作曲・編曲:宮崎歩

ジャズだ。中島美嘉がジャズだ。これまたぐっとムードを出してきましたね。ただ、ちょっとヴォーカルとサウンドに、少々温度差が感じる部分があって、残念だ。 高音部はいいと思うけれども、早口の部分は、なんかしっくり来ないかなぁ。

12. Fed up

作詞:中島美嘉 作曲:林浩司 編曲:根岸孝旨

中島美嘉の表現力が出まくった楽曲ですね。メロディパートは弦のしなやかさを前面に押し出して、切なさや儚さを演出。 サビでは一気に音を爆発させ、ロックサウンドでガツンと聞かせてくれる。かっこよすぎです。これまた、根岸孝旨のアレンジ勝ちみたいな部分もありますね。

13. ひとり

作詞:Satomi 作曲:松本良喜 編曲:島健

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。「雪の華」コンビの曲を、島健のアレンジで聞かせてくれる。ピアノとストリングスだけというアレンジで、 繊細さを強調。中島美嘉のヴォーカルも、前面でアピール。しなやかながら、心がこもっていて、聞き応えのある作品です。

●Best Album『BEST』● '05/12/7 release

新世代の歌姫として熱い支持を受ける中島美嘉の初のベストアルバムが年の瀬にリリース。デビューから4年でのベストアルバムは、ちょっと早い気がしますね。 しかも、このベストアルバムリリース前にヒットした、NANA名義でのシングル「GLAMOROUS SKY」まで収録。これは中島美嘉があくまでNANAといて歌った曲なので、 中島美嘉としてのベストアルバムに収録するのは、ちょっと商売上手だよね。そのほかの収録曲は、主にシングルナンバーからチョイス。 昨今のシングル曲を全部入れてのベストアルバムにしなかったことに、アーティストとしての自信が表れている。「雪の華」や「愛してる」といったバラードが、やっぱり響きますね。 なお、オープニングの「AMAZING GRACE」は綾戸智絵と共演しているほか、デビュー曲の「STARS」も新たにヴォーカルを録り直していたりと、 ここに成長の証があるわけですよ。実力を兼ね備えた1枚です。 初回限定版は、三方背BOX仕様となっております。

1. AMAZING GRACE ('05)

作詞・作曲:John Newton 編曲:綾戸智絵

今回のベストアルバムのために、新たにレコーディングされた曲。 ピアノはなんと綾戸智絵。奇跡の共演で聞かせてくれます。中島美嘉の成長の証。抑揚のあるヴォーカルは、実に表現力が豊だ。曲に対するソウルも感じるね。

2. STARS (new vocal '05)

作詞:秋元康 作曲:川口大輔 編曲:冨田恵一

デビュー曲でもあるナンバーを、新たに歌い直した中島美嘉。4年の月日が流れ、どれだけヴォーカリストとして力をつけたのかを感じることができます。 初々しさは消え、すっかり表現力が身についていますね。抑えるところは抑えて、張ることろは張る。新たな解釈で、デビュー曲を生まれ変えてきました。

Album『THE END / NANA staring MIKA NAKASHIMA』● '06/12/13 release

映画「NANA」で主人公を演じた中島美嘉が、主人公のNANAとして最初で最後のアルバムをリリース。映画の主題歌としてヒットした「GLAMOROUS SKY」と「一色」ももちろん収録。 さらには、ゲリラライブを行った際のアレンジでの「一色」や、セックス・ピストルズもカバーしたナンバー「MY WAY」などを収録。中島美嘉以上に力の入れようが伺える。 だから、彼女も「NANA」としてのパフォーマンスで、このアルバムで歌声を聞かせてくれる。全編ロック色の強い作品のオンパレードで、より攻撃的な雰囲気を醸す。 ただ、曲に対して中島美嘉のヴォーカルが追いついていないような感じもする。批判意見の多い「MY WAY」のカバー。確かに、同感です。 初回限定版は、スリーブケース仕様&ジャケットステッカー付きとなっております。

1. 一色

作詞:AI YAZAWA 作曲:TAKURO 編曲:TAKURO & Masahide Sakuma

イントロからTAKURO節全開のミディアムロックチューン。はじまりはしっとりと、アコースティックギターがバックで鳴り響く。 サビではガツンと音をぶつけてくる。でも、GLAYなんだよね。テイストがモロに。なんらTERUが歌っていてもおかしくはない。 矢沢あいの歌詞も、独創性に富んでいるね。それに比べると、中島美嘉のヴォーカルが音に染み込んでいないかな。

2. EYES FOR THE MOON

作詞・作曲:TAKURO 編曲:TAKURO & Masahide Sakuma

パンキッシュで疾走感を漂わせるロックチューン。やっぱり、どれだけがんばっても、中島美嘉のヴォーカルが浮いてしまうんだよね。 軽すぎる。もしくは、音の方が先走ってしまう印象です。

3. GLAMOROUS SKY

作詞:AI YAZAWA 作曲:HYDE 編曲:HYDE, KAZ

一躍ヒットに導かれた傑作ナンバー。中島美嘉がNANAを演じて歌った曲は、なんとL'Arc~en~CielのHYDEが初めての楽曲提供ということもあって、話題を呼んだね。 疾走感あるロックナンバーで、中島美嘉のヴォーカルも、伸びやかに響き渡る。矢沢あいの歌詞も、やはりNANAの世界観が出まくっています。

4. BLOWING OUT

作詞:Lori Fine (COLDFEET)、中島美嘉 作曲:Lori Fine 編曲:根岸孝旨

疾走感溢れるロックチューン。英語詞でいきなり来たから、びっくりした。でも、それは1番だけ。2番からは日本語詞。 なんか、英語詞がサウンドに合わないというか、中島美嘉のヴォーカルとしっくりこないのが気になる。音の方はかっこいいんだよね、相変わらず。

5. MY MEDICINE

作詞:Lori Fine (COLDFEET) 作曲:南ヤスヒロ 編曲:根岸孝旨

こちらは全編英語詞で、攻め立てるロックチューン。 サビのファルセットが妙な空気をかもし出しますな。不協和音のような印象スレスレのねじれたロックサウンドが、不思議な世界を生む。

6. NEGLEST MIND

作詞:mmm.31f.jp 作曲:大野宏明 編曲:土屋昌巳

なんか、舌をなめ回すような、妙にねちっこさを備えた中島美嘉のヴォーカルが、妖しさ満載のロックチューン。 サビでは一転して、キャッチーな要素でさらに盛り上がる。

7. REAL WORLD

作詞:mmm.31f.jp 作曲:秋山光良 編曲:土屋昌巳

ヘビィなミディアムロックチューン。中島美嘉のヴォーカルにエフェクトをかけるだなんて、 ごまかしか?それにしても、メロディに歌謡曲テイストがあって、随分と懐かしい雰囲気を漂わせている。

8. ISOLATION

作詞:mmm.21f.jo 作曲:南ヤスヒロ 編曲:根岸孝旨

深い位置から攻めてくるような、秘めた力を感じさせるミディアムロックチューン。 サビでも盛り上がりを見せているけれども、低く冷めた印象を保持。こういうテイストと中島美嘉のヴォーカルが、意外に合うんだよね。

9. BLODD

作詞:mmm.21f.jo 作曲:古賀繁一 編曲:根岸孝旨

イントロからヘビィな要素を振りまくミディアムロックチューン。歌が始まると、ちょっと淡々とした印象に変わった。サビでも攻撃的に音と声を仕掛けてくる。 中島美嘉のヴォーカルは、アップテンポロックよりも、ミディアムスローのロックの方が合うと感じる。

10. 一色<ALTAnative>

作詞:AI YAZAWA 作曲:TAKURO 編曲:TAKURO & Masahide Sakuma

シングルナンバーでもあるM-1の別バージョン。映画の中では、新宿アルタ前でゲリラ的に行ったライブでのバージョンを元に収録。 オリジナルテイクとは、一味もふた味も違った印象で、パンキッシュに攻めて攻めて攻めてくる。でも、やっぱりヴォーカルが浮いている感じがするんだよな。 ちなみに、バージョン名はアルタとオルタナティヴをかけています。

11. MY WAY

作詞・作曲:Paul Anka, Lucien Thibaut, Claude Francois, Jacques Revaux 編曲:根岸孝旨

もう、いきなりひっくり返るような展開を聞かせてくるれる、往年ナンバーのカバー。コーラスとともに、ぶっきらぼうに歌う中島美嘉。 なんか、無理がある。あくまでNANAがパンキッシュに歌うということを念頭に置くべきだね。でも、これは失敗だよ。

4th Album『YES』● '07/3/14 release

オリジナルアルバムとしては、2年ぶりとなる中島美嘉の4枚目。 前作「MUSIC」から、ベストアルバム「BEST」やNANAのアルバム「THE END」など、企画盤が続きましたが、ここで中島美嘉の本領発揮。 シングル曲も、「CRY NO MORE」からアルバムと同時発売となった「素直なまま」まで5曲も収録の大盤振る舞い。 全体的に心で歌い心で聞く、そんな感じだよね。やはり、一時期のブルースに傾倒していたような、ミディアム・スローの楽曲を中心に、 情で訴えかけてくるような中島美嘉です。シングルナンバーは大ヒットとまではいかなかったものの、アルバム1枚を通しての彼女の世界はしっかりと出来上がっているんだよね。 宮沢和史や持田香織、THEATER BROOKの佐藤泰司らの名前もあり、表現者としての幅を広げたコラボレーションとなっているのではないでしょうか。 初回限定版は、スリーブケース仕様&シングルナンバー等のPV等を収録したDVD付きとなっております。

1. I LOVE YOU (Album Ver.)

作詞・作曲:尾崎豊 編曲:松浦晃久

まさかまさかの尾崎豊のカバーに、中島美嘉が挑戦。シングルでは、なんとこれまた、尾崎豊のプロデュースを担当した須藤晃がプロデュース。 これはすごすぎるぞ。ストリングスのイントロを経て、どこかしら和的要素を醸すアレンジで聞かせてくれます。

一方、アルバムでは、松浦晃久のアレンジのよって、ガラリと印象を変えてきた。アルバムに統一感を出すためのような雰囲気で、 中島美嘉らしさの出たトラックになっていますね。A.O.R.的なミディアムロックチューン。

2. 見えない星

作詞・作曲:長瀬弘樹 編曲:羽毛田丈史

間にNANA関連のCDリリースを挟み、久しぶりとなる中島美嘉名義でのバラードシングル。 中島美嘉の代表する「STARS」や「WILL」を彷彿とさせるシンプルかつ壮大なナンバーで、中島美嘉の持つ儚く切ないヴォーカルが発揮されています。 さすがは羽毛田丈史。彼自身のピアノを中心としたドラマティックなアレンジで包み込んできます。間奏から入ってくるコーラスがまた、 ゴスペル的声量でダイナミック。もう、聞きほれてしまいますね。

3. 素直なまま

作詞・作曲:RYOJI 編曲:YANAGIMAN

4枚目のオリジナルアルバム「YES」と同時発売となったシングルナンバー。ゆったりと流れるメロディと素直な気持ちにさせてくれる歌詞は、ケツメイシのRYOJIによるもの。 さすがはNaoをプロデュースしていただけあって、ここでもその腕が生きています。その詞と曲を活かすYANAGIMANのアレンジが、心地良く響き渡ります。 ストリングスとブラスも登場するミディアムチューンが、中島美嘉のヴォーカルをよりよく盛り上げる。シンプルさが前面に出ていて、曲の世界に浸りやすく感じます。

4. CRY NO MORE

作詞:康珍化 作曲:Lensei 編曲:河野伸

ベストアルバム「BEST」を発売して、一区切りをつけた中島美嘉が次なるステージへ突入。 ヴォーカルに焦点を当てて、これまた惹きつけて来ます。ブルース、ゴスペルを彷彿とさせるアレンジで、 さらに壮大な仕上がりへと変身する。もう、泣きの1曲ですよ。これ以上泣かないと言われても、感動してしまうね。中島美嘉がかっこよすぎる1曲です。

5. ALL HANDS TOGETHER

作詞:中島美嘉, SOUL OF SOUTH 作曲:Lori Fine 編曲:河野伸

いきなり雄叫び?を上げて、びっくりさせられました。ハリケーン「カトリーナ」被害に遭ったアメリカ・ニューオリンズを救済しようと、中島美嘉が立ち上がった。 音楽を通して勇気づけようと、チャリティシングルをリリース。ソウル、カントリー、ブルース、ゴスペル等の要素を出して、とにかく元気いっぱいな気分を放つポップチューン。 土屋公平に河野伸、沼澤尚など、総統たるメンバーも力を貸しています。なんだかんだで壮大に仕上がった1曲。なお、シングルの初回版にはミサンガが付いています。

6. DANCE WITH THE DEVIL

作詞:中島美嘉 作曲:岡野泰也 編曲:森俊之

ポコポコとパーカッションが鳴り響き、その後は勢いよくエッジの効いたギターがうねりを上げるミディアムテンポのロックチュー。 中島美嘉が書き上げた、かなり強気な歌詞に対して、随分とポップな仕上がりのサウンドだね。キャッチーに彩るナンバーです。

7. BLACK & BLUE

作詞:中島美嘉, Lori Fine 作曲:Lori Fine 編曲:河野伸

のっけから勢いよく攻めてくるアップテンポのロックチューン。ブラスも吹き荒れて、嵐を呼び起こす。 クールながらに熱のこもった中島美嘉のヴォーカルが、またいい感じだね。特にサビでの高音部分。ヴォーカルのかすれ具合が、セクシーじゃないですか。

8. JOY

作詞・作曲:Lori Fine 編曲:COLDFEET

COLDFEETが完全にバックについたナンバー。全編英語詞で、優しく中島美嘉がヴォーカルを響かせてくれます。 クラブ寄りの楽曲で来るかと思いきや、まったく正反対のトラックで、ちょっと驚きだね。Lori Fine自ら奏でるキーボードをバックに、中島美嘉が歌い上げる。 ちょっとガラリとイメージが変わったね。

9. THE DIVIDING LINE

作詞:中島美嘉 作曲:Lori Fine 編曲:COLDFEET

前曲に続いて、COLDFEETが手がけたバラードナンバー。中島美嘉が、自身の歌詞を曲に乗せて歌います。 このアルバムの内容を表すかのようなナンバーだね。ブルースやソウルを彷彿とさせる力がある。ハモンドの音もいい感じだ。

10. MY SUGAR CAT

作詞:中島美嘉 作曲:五島良子 編曲:森俊也

変幻自在に音にあわせる中島美嘉。久しぶりにレゲエテイストのミディアムチューンに 体が揺れます。さすがは森俊也のアレンジだ。そして、五島良子の書く優しいメロディが、温かく包み込んでくるようだね。 中島美嘉の歌詞は、いつものような強張った面は一切無く、猫を題材にポップに聞かせてくれます。大ヒットには至らなかったものの、この曲のチョイスはとってもよく感じるね。

11. 汚れた花

作詞:中島美嘉 作曲・編曲:佐藤泰司

TEATHER BROOKの佐藤泰司が手がけたナンバーで、さらにはバンドメンバーも参加しているという、実に豪華な作品。 イントロからシブいギターが響き渡る6拍子のバラードチューン。サビでガツンと重厚な音になり、もう佐藤泰司のセンスが出まくっている。 力強いサウンドで、かっこよすぎます。間奏も聞き所だね。

12. GOING BACK HOME

作詞:持田香織 作曲:Gajin 編曲:河野伸

Every Little Thingの持田香織が歌詞を手がけています。こういうコラボレーションは、実に面白いね。 曲の方は、故郷を思うかのようなアコースティック/カントリー調のミディアムチューン。パーカッションやマンドリンが、癒し効果を出しています。メロディも、ちょっと和の切なさを出していますね。 中島美嘉のヴォーカルも、こういうテイストの曲と相性がいいと再確認。

13. 祈念歌

作詞:宮沢和史 作曲:岡野泰也 編曲:河野伸

こちらはTHE BOOMの宮沢和史が作詞を担当。さらには、スライドギターで仲井戸麗市が参加しています。 イントロのコーラスが圧巻ですね。ゴスペル風のコーラスで幕開けたバラードナンバー。 いわゆる黒人霊歌のような重厚な印象を持ち、圧倒してくるナンバーです。ここでも中島美嘉の声が生きてくるわけですよ。

14. WHAT A WONDERFUL WORLD

作詞・作曲:George David Weiss, Robert Thiele 編曲:Dr. kyOn

名曲「素晴らしきこの世界」を、中島美嘉がカバー。このアルバム、カバーで始まりカバーで終わったね。う~ん、この曲は正直、まだまだだなと思ってしまったね。 ヴォーカルがなんだか今1つなんだよな。無理にクセをつけているという感じがする。ゆったりサウンドに、ピアノやアコーディオン、マンドリンが優しく鳴り響きます。

[DISC 2:DVD]

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5th Album『VOICE』● '08/11/26 release

中島美嘉、早くも5枚目となるオリジナルアルバムをリリース。前作「YES」から約1年半ぶりとなる今作のタイトルは、ずばり「VOICE」。 生きる事の大切さを歌う応援歌「LIFE」や、先行シングルとなった「ORION」など、タイアップの付いたシングルナンバー6曲を含む全14曲。 なんだか、このアルバムの構成、頭からシングルナンバーを揃えて、畳み掛けてくる。「SAKURA ~花霞~」は別バージョンだけれどもね。 一方で、後半はよりアルバムとしての深みを味わうことができるナンバーがそろったつくりです。 まぁ、1つ疑問を呈するならば、MICA 3 CHU名義のナンバーを収録しているという点。中島美嘉本人は、当初収録予定がないと聞いた時に、「なぜ入れない?」と思ったらしいが、 これはあくまでもMICA 3 CHU名義で、収録するならば、ボーナストラック的な位置に配すべきだよなぁ。「BEST」での「GLAMOROUS SKY」みたいな位置づけに感じる。 一方で、アルバムラストを飾る柴田淳のナンバーはさすがだね。さて、全体から言うと、ジャケット写真のような、深みのあるアルバムになっています。 より中島美嘉の世界が広がった。そして、タイトルの「声」。中島美嘉の様々な声が収められいて、より表現力を携えてきたのではないでしょうか。 初回版は、シングルナンバーなど6曲のビデオクリップを収録したDVD付き2枚組み。さらに三方背ボックス仕様となっております。

1. LIFE

作詞:高柳恋、ヒロイズム 作曲:JUNKOO 編曲:COLDFEET

アルバム「YES」発売後となるシングルは、ドラマ主題歌としてタイアップの付いたアップテンポナンバー。 前へと進むための気持ちを歌い上げる中島美嘉。生きるための力強さが、ヴォーカルからも伝わってくる。所々で聞かせてくれるファルセットも、効果的ですね。 それにしても、これが本当にCOLDFEETのアレンジなのか?と疑ってしまうほどの、ポップな4つ打ちアレンジだよな。 まるで1990年代の打ち込みダンスサウンドだ。懐かしさと力強さが交差する1曲に仕上がったナンバーです。

2. SAKURA ~花霞~ (DAISHI DANCE)

作詞:MONA、長瀬弘樹 作曲:長瀬弘樹 編曲:DAISHI DANCE

DAISHI DANCEによるリミックスで、泣きハウスに仕上がったエレクトロトラック。4つ打ちキックビートと、涙をそそるピアノの音色が、美しく響き渡ります。 美しゴージャスなDAISHI DANCEのトラックに、中島美嘉のヴォーカルもすんなり溶け込んだね。曲の持つ要素も失われず、生かされていますね。

3. FOCUS

作詞:中島美嘉 作曲:松浦晃久 編曲:田中義人

中島美嘉がぐいぐいと押してくる、エレクトロポップチューン。そして、このダンストラックに仕上げたのが、田中義人というのも驚きだね。 4つ打ちビートとおしゃれに吹き荒れるブラスの組み合わせは、どんどんと曲の世界へと引き込んできます。そしてキャッチーなメロディで、とことんポップポップ。中島美嘉のヴォーカルも真っ直ぐに。 ラストのヴォーカルがクロスするパートの連続は、いい盛り上がりを聞かせてくれる。

4. 永遠の詩

作詞:宮沢和史 作曲:Sin 編曲:森俊也、STEPHEN McGREGOR

映画の主題歌としてリリースされたシングルナンバー。ちょいとダブ/ラヴァーズロック風味のゆったりサウンドに、中島美嘉のヴォーカルが響き渡る。 イントロのMCから驚かされるけれども、作詞が宮沢和史だったり、サウンドプロデュースが森俊也とSTEPHEN McGREGORだったり、弦一徹のストリングスが参加していたりと、 いろいろと豪華なんですよ。サビメロディがとっても優雅で、中島美嘉のファルセットでキュンとさせられます。

5. ORION

作詞・作曲:百田留衣 編曲:百田留衣

「STARS」「見えない星」に続く中島美嘉×冬×星のシングルナンバー。中島美嘉が久しぶりに出演したドラマの挿入歌ということもあり、 ドラマティックに仕上がった曲となっています。詞・曲、さらにはアレンジまでもを百田留衣が担当し、中島美嘉が全身を使って歌い届けてくれる。 シンプルなメロディラインと、ダイナミックなアレンジで、心に突き刺してくるようだ。5枚目のアルバム「VOICE」からの先行ナンバーです。

6. あなたがいるから

作詞・作曲:横田はるな 編曲:谷口尚久

しっとりテイストで始まる3連バラードナンバー。中島美嘉のヴォーカルがまた、耳元に語りかけてくるかのようで、温かいイメージを作り上げる。 2番からは段々と音に盛り上がりが出てきて、サビでガッツリサウンドで決めてくる。見事な変身を遂げていますね。 随分と弱い自分だけれども、あなたがいることで生きることができるという主人公です。あなた一筋の歌です。

7. MY GENTLEMAN

作詞:中島美嘉 作曲・編曲:松浦晃久

2本のアコースティックギターのみでしっとりと聞かせてくれるバラードナンバー。 曲の持つ温かさが溢れんばかりに伝わってきますね。中島美嘉のヴォーカルも、すっと染み渡ってくる。 切ない気持ちを切々と歌っています。より言葉の1つ1つが引き出ている感じがしますね。サビでのファルセットがまた、いいんだ。

8. TRUST YOUR VOICE

作詞:中島美嘉 作曲:Lensei 編曲:河野伸

リズミカルなアップビートで聞かせてくれるポップチューン。 河野伸のピアノがポイントですね。ハウスを思わせるようなトラックが、少々、初期の頃の中島美嘉の雰囲気を醸す。 バックのコーラスも、ちょっとゴスペル風で重厚。それに比べると、歌詞のパンチが弱いかな。声量はあるのに、なんだかもったいないです。

9. IT'S TOO LATE

作詞:中島美嘉、宮崎歩 作曲:Lori Fine (COLDFEET) 編曲:COLDFEET

頭から毒気というか、何かやってくれそうな始まりで楽しませてくれる。 クールでファンクテイストのアップテンポトラック。やってくれるぜ、COLDFEET。パンチの効いたビートと、THEARTER BROOKの佐藤タイジによるギターがクセを出してくる。 こういう、妖しくもかっこいいサウンドが、とってもお似合いな中島美嘉です。もう少し、中島美嘉のヴォーカルに張りがあってもよかったかな。

10. I DON'T KNOW / MICA 3 CHU

words:Mika Nakashima, Lori Fine music:Lori Fine arrange:COLDFEET

これはもう、反則だって。笑撃を通り越して、衝撃のコラボレーション。 中島美嘉と森三中のコラボレーションですよ。MICA 3 CHU名義でリリースされたシングルナンバーは、ヘビィなロックチューン。 全編英語詞ということもあり、中島美嘉と一線を画するような展開を聞かせてくれます。が、やはりこういうサウンドに中島美嘉のヴォーカルが浸透しきっていないんだよな。 力が足りないというか、サウンドが勝っているというか。バックの森三中のコーラスの威勢がいいね。いっそのこと、黒沢かずこに歌わせてみたら?

11. SHUT UP / MICA 3 CHU

words:Mika Nakashima, Lori Fine music:Lori Fine arrange:COLDFEET

MICA 3 CHU名義のヘビィなロックチューン。ミディアムテンポでエッジの効いたギターが 攻める攻める。こちらの曲も、全編英語詞で。ただ、やっぱり中島美嘉×英語詞×ヘビィロックという構図は、しっくりこないんだよな。 この曲も、サビでのファルセットが、なんかいまいちなんだよ。

12. conFusiOn

作詞:中島美嘉、小竹正人 作曲:Tomokazu Matsuzawa 編曲:THE FLIXX

デジタルサウンドとロックサウンドが融合したアップテンポナンバー。 こういう音だと、中島美嘉の声量が合うか合わないか気になるところだけれども、なかなかよく仕上がっていますね。Aメロパートでは、ちょっとユニークな感じで。 サビでは疾走感とともに、キャッチーなメロディでぐいぐいと引っ込んでくる。友達とその恋人との間に揺れる関係を歌っています。

13. FLOWER OF TIME

作詞:小竹正人 作曲:Lensei 編曲:松浦晃久

ゆったりテンポのミディアムバラードチューン。 落ち着いた雰囲気の中で、中島美嘉が抑揚を上げて歌い上げる。フリューゲンの音も温かく、ちょっとまったりとした気分を味わわせてくれる1曲だね。しかも、6分を超える大作です。

14.

作詞・作曲:柴田淳 編曲:羽毛田丈史

アルバムのタイトルチューンであり、ラストを飾るバラードナンバー。 今回、作詞・作曲を担当したのは、独特の視点がアルバム女性からの支持を受けるシンガーソングライターの柴田淳が担当。なんでも、中島美嘉直々のオファーらしいですね。 優雅で繊細に極を盛り上げる、羽毛田丈志によるストリングスやピアノのアレンジにやられます。 切ないメロディと切ない歌詞が、またぐっと訴えかけてくるようだ。中島美嘉のヴォーカルも、切なさアップでぐっと胸に突き刺してくるような感じです。

[DISC 2:DVD]

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Compilation Album『NO MORE RULES』● '09/3/4 release

中島美嘉がCMキャラクターを務める化粧品「KATE」のCMソングを集めたコンピレーションアルバム。「NO MORE RULES」というCMのコピーがそのままアルバムのタイトルになっています。 これがまた、クールでかっこいい中島美嘉の世界観が見事に表れていて、オリジナルアルバムと引けをとらない力があります。 楽曲の多くはシングルのメイントラックではなく、どことなく「裏・中島美嘉」的な、もう1つの顔を見せる楽曲かな。 ハードなロック、クールなジャズなど、CMのイメージをそのままに聞かせてくれるコンセプチュアルな作品となりました。今作は完全限定5万枚生産という制約があるので、ぜひとも揃えておきたい1作。 しかも、CD+DVDの2枚組み仕様で、DVDにはこれまでのKATEのCMや、収録曲のPVなど、KATEと中島美嘉の世界をさらに開く。 さらにさらに、実はCDがBlu-spec仕様で、中島美嘉の楽曲をハイクォリティなサウンドでお届け。手抜き感がまったく無い、豪華な作品となりました。

1. GAME

作詞:中島美嘉 作曲:カミカオル、Tomokazu Matsuzawa 編曲:Tomokazu“T.O.M”Matsuzawa, The Hot Pantz (P.G.L.M) *6th Album 「STAR」 収録*

[DISC 2:DVD]

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6th Album『STAR』● '10/10/27 release

コンスタントにシングルをリリースしてきた中島美嘉が、前作「VOICE」以来となるオリジナルアルバムを約2年ぶりにリリース。 デビュー10年目に突入するのを記念してか?デビューシングルにも似通ったタイトルは、その名も「STAR」。 中島美嘉と「星」のつくタイトルはヒットになりやすい傾向にあるということで、今作にもシングル「流れ星」、新曲でも「LONELY STAR」が収録されていますね。 そのほか、「Over Lord」、「CANDY GIRL」、「ALWAYS」、「一番綺麗な私を」と、5曲のシングルを収録」。 さらには、それぞれのカップリングのほとんど収録されているし、はたまた企画コンピレーション「NO MORE RULES」に新曲として収録されていた「GAME」までも収録。 よく言えばベストアルバムみたいな仕様だけれども、悪く言えば詰め合わせだよね。純粋なアルバム曲は3曲しかないというのがとっても残念。 もしかしたら。この後休まざるを得なくなる状況のためだったのだろうか。 それでも、ヴァラエティ豊かなが楽曲を様々なスタイルで歌いこなす中島美嘉。まさしくSTARな1枚であり、1曲1曲でも輝きを増すアルバムのようだ。 初回版は、シングルナンバーを中心としたPVを収録したDVD付き2枚組み&三方背ボックス仕様となっております。

1. ALWAYS

作詞・作曲:百田留衣 編曲:玉井健二、百田留衣 Strings Arrangement:Gen Ittetsu

中島美嘉、話題の映画「サヨナライツカ」の主題歌をシングルでリリース。これまた前作「流れ星」に引き続き、真骨頂のバラードですよ。 作詞・作曲は「Orion」を手がけた百田留衣ということもあり、再び感動の名作が誕生か。 映画タイトルも歌詞にちりばめられていて、効果的に聞かせてくれる。やっぱり中島美嘉のヴォーカルは、バラードの繊細さやはかなさにぴったり合うね。ストリングスも絶妙な後押し。

2. 一番綺麗な私を

作詞・作曲・編曲:杉山勝彦 Strings Arranged by Atsuko Komatsubara

アルバム「STAR」からの先行シングルとなったミディアムバラードチューン。どこかしら和だったり、オリエンタルだったり、歌謡曲な雰囲気。 味わい深さの出たトラックをバックに、中島美嘉がしっとり歌い上げます。何気にヴォーカルに張りがあって、中島美嘉の力を感じるね。歌詞からも主人公の強さを伺える。

3. BABY BABY BABY

作詞:中島美嘉 作曲:Ryosuke“Dr.R”Sakai 編曲:河野伸

ムードたっぷりのバラードナンバー。ちょっとアダルトな夜を醸す雰囲気で聞かせてくれる。 河野伸のアレンジが、中島美嘉を見事に彩る。田中義人のギターが泣いていますね。うねっていますね。

4. Over Lord

作詞:中島美嘉 作曲:森元康介 編曲:大川カズト Strings Arranged by Atsuko Komatsubara

アルバム「VOICE」のヒットが冷めやらぬ中、早くもニューシングルをドロップ。デジタルビートをまとったポップチューンに、中島美嘉のメッセージが乗る前向きチューン。 ざっくりかき鳴るギターと、美しく彩るストリングスの相性も抜群。懐かしさを感じるメロディラインも、耳に馴染みやすく届いてくる。 どこかしら自身のヒット曲「LIFE」に近い匂いがあるよね。タイトルの頭文字を「OL」にしたかったそうです。つまり、OLに向けた応援歌ってこと?

5. GAME

作詞:中島美嘉 作曲:カミカオル、Tomokazu Matsuzawa 編曲:Tomokazu Matsuzawa

初出はKATEのCMソングコンピレーションアルバム「NO MORE RULES」。ちょっとファンクテイストを出して、クールに攻めてくる、This is 中島美嘉なアップチューン。 この何かを狙うような姿勢がかっこいいんだ。COLDFEETとの相性は抜群ですな。途中、中島美嘉が笑ったり、最後のコーラスが奇妙だったり、ある種の工夫が出まくっている。

6. SMILY

作詞:中島美嘉 作曲:木村篤史 編曲:橋本幸太 Horn Arrangements by Yoshinari Takegami & Kota Hashimoto

いきなり笑い声でスタートって。その後もバックで笑い声が響きまくりの軟派なトラック。なんか、今までのヴォーカルスタイルからかけ離れていて、 随分と力が抜けているかのようだ。中島美嘉、この歌い方は無いな。下手くそに聞こえるよ。なめているようにしか取れない。ちょっと方向性が違ってしまったかなと思わせます。

7. CANDY GIRL

作詞:宮崎歩 作曲:HIPJOINT 編曲:ICEDOWN(´ε`) Horn Arrangements by Yoshinari Takegami & ICEDOWN

前作シングル「Over Lord」から一転、独特のディープなビートで攻めてくる中島美嘉のシングルナンバー。 今回は、ファッションブランド「SLY」とのコラボレーションということで、衣装やジャケット、ビデオクリップなどでかなりパンチの効いた中島美嘉の姿を見ることができます。 歌詞のテーマは「サーカス」。随分と、おもちゃ箱をひっくり返したような印象で楽しませてくれますね。 シングルの初回版は3種類、SLYとのコラボTシャツ付きというこれまた豪華な特典です。

8. LONELY STAR

作詞:中島美嘉 作曲:藤原信也 編曲:Tomokazu Matsuzawa

パンチの効いた4つ打ちビートで攻めてくるポップチューン。ヴォーカルにエフェクトをかけたり、エレクトロ要素もとにかく満載。 実に楽しい1曲。歌詞の方も、ちょっと中島美嘉自身のことを歌っているかのような感じ。歌い続けたいという思いが伝わってくる1曲。ポップに弾けていいね。

9. No Answer

作詞:中島美嘉 作曲:竹本健一 編曲:田中義人 Strings Arranged by Atsuko Komatsubara

ポップなビートとキャッチーなメロディをぶつけてくるアップテンポナンバー。ここでもストリングスが美しく広がり、聞いていて気持ちがいいね。 中島美嘉の細いながらに真っ直ぐ届くヴォーカルも、うまくマッチしている。君のために僕ががんばるという内容の歌詞は、ちょっと普通かな。

10. SPIRAL

作詞:宮崎歩、中島美嘉 作曲:Red-T 編曲:田中義人

久しぶりにエレクトロビートな中島美嘉を聞かせてくれるポップチューン。 ウネウネしたトラックに、キャッチーなメロディが展開。ファルセットも登場するなど、聞かせてくれるヴォーカルです。ただ、やっぱり英語の発音が気になるところだね。

11. Memory (feat. DAISHI DANCE)

作詞:Lori Fine (COLDFEET) 作曲・編曲:DAISHI DANCE, Tomoharu Moriya

こういうコラボレーションが実現するとはね。クラブ界の新進気鋭DJ、DAISHI DANCEが得意とするキラキラハウスサウンドに乗せて、 中島美嘉が歌います。細めのヴォーカルが、より繊細さを出すね。特に、サビのファルセットにはしびれます。しかし、中島美嘉の英語はイマイチに感じるんだよな。

12. 16

作詞:中島美嘉 作曲:葛谷葉子 編曲:斎藤誠

結構、グサッてくるような歌詞に驚かされるバラードチューン。メロディは葛谷葉子によるもので、アコースティック系のサウンドをベースに聞かせてくれる。 やはり、それ以上に耳を引くのが中島美嘉による歌詞。「殺す」という言葉の鋭さが物を言う。「16」って、16歳のことかな?

13. 流れ星

作詞:クボ・ケンジ、田中ユウスケ 作曲・編曲:田中ユウスケ Strings Arrangement:Mio Okamura

「星」との組み合わせに外れのない中島美嘉。十八番とするバラードで、この年の冬を彩るシングルナンバーです。 少々、前年の「Orion」に似たようなテイストがあるけれども、じっくりとした演奏とヴォーカルは健在です。情景が浮かんでくる歌詞が、ぐっと胸に届く。 やはり中島美嘉の持つ声の力なんだろうね。中島バラードの真骨頂です。

14. SONG FOR A WISH

作詞・作曲:樋口了一 編曲:清塚信也

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。作詞・作曲は樋口良一だ。音はピアノとチェロのみというシンプルかつダイナミックな印象を与えてくる。 中島美嘉のヴォーカルは、より前面に出ているね。バラードならではの味わい深さがある表現力はさすがだね。

[DISC 2:DVD]

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7th Album『REAL』● '13/1/30 release

中島美嘉 is Back。休養を経て放つ7枚目のオリジナルアルバムは、中島美嘉を全て見せる、 まさしく“REAL”な1枚。シングルナンバーは、「Dear」「LOVE IS ECSTASY」「明日世界が終わるなら」「初恋」の4枚を収録。 さらにカップリングナンバーだった3曲も収録され、全13曲のうち、半数が既発曲になってしまったのは、ちょっと物足りなさがあるかな。 サウンドはヴァラエティに富んでいて、ファンキーなロックチューンや4つ打ちポップチューン、さらには真骨頂のバラードナンバーなど、惹かれる点はたっぷり。 ラスト「LETTER」では、休養中に思っていたことをダイレクトに描く歌詞に、中島美嘉の苦悩が見え隠れしているね。 全体を通して、とにかく中島美嘉な1枚の仕上がり。ヴォーカルはやっぱり、はかなかったりハスキーな部分に魅力があるのかな。高音のかすれも、独自の世界観でカバーする。 初回盤は、シングル4曲のPVを収録。うち3曲は、すでにシングルの初回盤に収録とパッケージ化されていたので、もう1つ2つ、工夫が欲しかった。

1. 初恋

作詞・作曲:三橋隆幸 編曲:Ryosuke“Dr.R”Sakai

好調な中島美嘉、前作同様にバラードナンバーで、しかも映画のタイアップという豪華仕様です。 作詞・作曲を手がけた三橋隆幸のピアノが美しく彩るトラックは、聞く人の心をうっとりさせてくれる。 ストリングスも曲の世界を盛り上げては、初めて好きになる人のことを思う主人公の気持ちを見事に表す。なんだか、キュンとするね。

2. Dear

作詞・作曲・編曲:杉山勝彦

体調不良でやむなく活動を休止していた中島美嘉が、ついに活動再開。これぞ中島美嘉、な十八番のバラードナンバーを持ってきましたね。 出だしの「どうして私がこんな思いをするの?」という歌詞が、休業していたときの思いとリンクするようだ。切ないメロディにい乗せて、中島美嘉が歌い上げる愛のバラード。 ストリングスやサックスも登場しては、大いにが曲を盛り上げる。休業していたのが嘘みたいな、本領発揮の歌を聞かせてくれます。

3. 明日世界が終わるなら

作詞・作曲:杉山勝彦 編曲:河野伸

中島美嘉、前作シングル「LOVE IS ECSTASY」から実に約1年ぶりとなるシングルナンバー。 随分と衝撃的なタイトルなんだけれども、見事なまでに彼女の世界観が出ているバラードに仕上がっています。 とにかくね、全編を彩る河野伸のピアノがいいんだ。後半に行くにつれて、ドラマティックに変身しては壮大に。映画のタイアップということで、ゴージャスな雰囲気が出ていますね。

4. PASSION

作詞:中島美嘉 作曲:Lori Fine 編曲:ICEDOWN(´ε`)

お、作曲はCOLDFEETのLori Fineということで、クールな風を巻き起こすファンキーロックチューン。あたかも曲の主人公のような、勇ましさがありますね。 なにせ、作詞を中島美嘉自身が手がけていますからね。歌い方も、随分と荒々しくてかっこいい。ブラスも吹き荒れています、ドラムも生音だったらよかったね。

5. You Knocked Me Out

作詞:中島美嘉、Lori Fine 作曲:Lori Fine 編曲:COLDFEET

さすがはCOLDFEETな、クールで激熱なミディアムチューン。ギターのリフが、ちょっとクセにさせてくれる。 ただ、Bメロの英語パートは、なんかのけぞってしまったな。おいおい。中島美嘉、なんか残念だよな。 音はかっこいいのに、この曲もそこまでヴォーカルとサウンドとの相性はよくなかったと感じた。

6. LOVE IS ECSTASY

作詞:中島美嘉 作曲:Nickii 編曲:根岸孝旨

ヘビィに流れるロックサウンドでノックアウト。中島美嘉名義では、初となるロックチューンは、疾走感を伴って突き抜けてゆく。 ♪ラララ~、と歌われるサビのメロディは、引きこむ力は確かにあるけれども、全体的に見ても、サウンド>中島美嘉のヴォーカル。やっぱり声との相性ってあると思うんだよね。 中島美嘉のヴォーカルは、ロックじゃないよ。改めてそう確認させる。

7. BE REAL

作詞:中島美嘉 作曲:楊慶豪 編曲:Naoki-T

アルバムのタイトルを冠するナンバーは、まさかの4つ打ちポップチューン。 中島美嘉自身が作詞を手がけており、これが本当の自分、私は私、という面を押し出した歌詞に、まさしくリアルを追求する1曲。 落ち込んでいる自分に別の自分が言い聞かせているみたいな内容だな。それよりも、前曲がロックなサウンドだったので、その後の4つ打ちには、本当にびっくり。

8. SUPER WOMAN

作詞:中島美嘉 作曲:Josefin Glenmark, Mats Tarnfors 編曲:Tomokazu Matsuzawa

タイトルから力を感じるね。中島美嘉自身が作詞を手がけたナンバーは、随分とファンキーというか、「CANDY GIRL」路線を行くナンバー。 歌い方も、どこかしらぶっきらぼうというか、こういう濃いテイストのナンバーが妙にしっくり来るから面白いんだよね。 メイントラックじゃないからこその、挑戦を感じる1曲。中島美嘉、あんたは本当にスーパーウーマンだよ。

9. SUPREME

作詞:中島美嘉、作曲:Ryosuke"Dr.R"Sakai、編曲:Naoki-T

これまた、Sean Kingston「Beautiful Girls」みたいな感じで、リラックスムードたっぷりの軽快ポップチューンですよ。 中島美嘉が、愛が全てと言っていながら、その裏では何が起きているのかをじっくり見ないとね、と釘を刺すように聞かせてくれます。

10. ピアス

作詞:中島美嘉 作曲・編曲:Ryosuke"Dr.R"Sakai

ミディアムテンポのバラードナンバー。中島美嘉自身が作詞を手がけた1曲。 切なさをダイレクトにぶつけてきます。サビでは高音ながら、難しくてふわふわしたメロディラインがインパクトありますね。ストリングスがこれまた、いい味を出す。

11. 記憶

作詞:中島美嘉、大久保友裕 作曲・編曲:大久保友裕

メイントラックの「初恋」と同様に、こちらもバラードナンバー。 どっぷりと響き渡るプログラミングビートとともに、温かさを出すローズピアノや、サビで聞かせる和を彷彿とさせるメロディラインにうっとりさせられるような1曲。 飾るというより伝えるというようなシンプルさもあって、すんなりと耳に入ってくる曲だね。

12. エピローグ

作詞:nami 作曲:木村篤史 編曲:河野伸

三連バラード。中島美嘉の本領発揮と言わんばかりに、静かにじっくりと聴かせてから、サビで盛り上がる上がれに、どんどんと惹かれて行きます。 さすが河野伸なアレンジで、よりドラマティックに山本拓夫や村田陽一らのブラス隊も大活躍です。

13. LETTER

作詞:中島美嘉 作曲:吉木絵里子 編曲:野村陽一郎

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。中島美嘉自身が、歌えなくなり悩んだ時期の思いが、歌詞から痛いくらいに伝わってくる。 引退をほのめかすようなところから、見事復帰をし、また歌いたいという気持ちの裏にある葛藤が込められていますね。曲の方は、河野伸と野村陽一郎が支えています。

[DISC 2:DVD]

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Cover Best Album『ずっと好きだった ~ALL MY COVERS~』● '14/3/12 release

中島美嘉がこれまで発表してきたカバー曲を集めたベストアルバムを発表。 選曲が幅広く、本人の意向なのか別の人の意向なのか気になるところだけれども、洋邦問わず、様々な楽曲に挑戦する姿勢は素晴らしいね。 楽曲によって、歌い方も違うし、サウンドのアプローチも様々で、カメレオンみたいだな。 歌い方に賛否両論があった「MY WAY」や、ためを使う「WHAT A WONDERFUL WORLD」は、ちょっと浮き気味なんだけれども、ドリカムやORIGINAL LOVEのカバーは、中島美嘉色に染まりましたね。 ジャケットは、これまた麗しい姿を見せます。Marlene Dietrichをイメージした中島美嘉が、意外にもお似合いです。 初回限定版には、そのアートワークが堪能できるフォトブックと、モバイル会員向けに行われたクリスマスパーティーの模様をダイジェストで収録したDVD付きの2枚組、トールサイズ仕様。 ただ、映像の方がブートレグみたいな感じなので、なんかもったいないな。せっかくだったら、フルで見せてくれても良かったのにね。

DVD

特典映像

MIKA NAKASHIMA MOBILE PRESENTS

CHRISTMAS PARTY“Time Trip”

1. やさしいキスをして

作詞:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:羽毛田丈史

DREAMS COME TRUEの代表曲を、中島美嘉がカバー。これがまた、なかなかいいね。曲の持つ繊細さや暗さがぴったり合っています。 メロディパートのいちばん最初、「あなた」の「あ」から、吉田美和に通じるものがありますね。ヴォーカルとともに、アレンジもなかなかかっこいい。

[DISC 2:DVD]

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Best Album『DEARS』● '14/11/15 release

中島美嘉、通算2作目となるベストアルバムは、これまでリリースした40枚のシングルを2作に分けてのリリース。こちらの「DEARS」は、「明日のために頑張る涙」をテーマに選曲。 デビュー曲「STARS」はじめ、NANAでおなじみ「GLAMOROUS SKY」や森三中とのコラボで話題となった「I DON'T KNOW」などを収録した1枚目と、 「永遠の詩」「MY SUGAR CAT」とゆったり始まり、「FIND THE WAY」でまろやかに締める2枚目と、なかなか流れがいいね。 こう聞くと、やっぱり中島美嘉はバラードがぴったり合うアーティストなんだと聞いてわかる。ロックに挑戦して頑張ってはいるけれども、声との相性はやっぱりバラード向きなんだよね。 ジャケットは、デビューシングル「STARS」をモチーフとしている点もなかなか粋だね。 初回盤は、収録曲6曲のライブ映像を収録。これも、既発の映像作品からのチョイスなので、ちょっと残念。まぁ、考えによっては、ライブベストと捉えてもいいかな。「一日一美嘉」は、う~ん、微妙だ。

[DISC 3:DVD]

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Best Album『TEARS』● '14/11/15 release

中島美嘉、通算2作目となるベストアルバムは、これまでリリースした40枚のシングルを2作に分けてのリリース。こちらの「TEARS」は、「誰かを思って流す涙」をテーマに収録。 1枚目は大ヒットナンバー「雪の華」でスタートして、「ORION」「Dear」「桜色舞うころ」と、とにかくバラードが押し寄せて来ては、胸に染み渡って来ます。 一方、2枚目は、エレクトロ+ドラムンベースな「LEGEND」から始まり、加藤ミリヤとのコラボナンバー「Fighter」やNANAで発表の「一色」、 中島みゆき楽曲の「愛詞」、ゴスペル溢れる「CRY NO MORE」など、様々なサウンドアプローチを仕掛けれくる流れです。 改めてバラードシンガーだなと思わせる中島美嘉のヴォーカルを思う存分に味わうことのできる作品です。 テーマはあれど、収録曲の振り分け基準が不透明だけれども、大ヒット曲がたくさんあるんだなと再認識。 初回盤は、収録曲6曲のライブ映像を収録。これも、既発の映像作品からのチョイスなので、ちょっと残念。まぁ、考えによっては、ライブベストと捉えてもいいかな。「一日一美嘉」は、う~ん、微妙だ。

[DISC 3:DVD]

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Compilation Album『~Healing Collection~ RELAXIN'』● '15/3/4 release

「DEARS」「TEARS」でこれまでの活動をまとめ上げた中島美嘉の、アナザーサイド的なコンピレーションアルバムが登場。 オリジナルの楽曲の別バージョンやリミックスをまとめて収録し、ちょっと違った角度から味わうことのできる作品集です。 「初恋」のアコースティックバージョンでしっとり、「接吻」のダブミックスでどっぷり、「一番綺麗な私を」のレゲエアレンジでゆったり、など色々と味わえますね。 さらに、今作のために溝口肇のチェロをフィーチャーした「桜色舞うころ」を聞かせてくれては、とっても深い音で届けられました。 なお、曲の合間合間には、中島美嘉本人によるポエトリーリーディングを挿入。もうちょっと声のトーンを落としても良かったんじゃないかな。 欲を言えば、「LEGEND」のオリジナルや、「ひとり」の別バージョンとか、もうちょっと発表しているので収録してくれても良かったんじゃないかな。 なお、初回盤は三方背ボックス仕様、ミニ写真集、さらに「一万人の雪の華」ライブのダイジェストを収録したDVD付きと、豪華に。

DVD

特典映像

Making Of “一万人の雪の華”

2. 桜色舞うころ feat. 溝口肇

作詞・作曲:川江美奈子 編曲:武部聡志

春の名バラードを、新しいバージョンで聞かせてくれます。今回は、溝口肇を迎えて、チェロのしなやかな重みを加えて美しきアレンジで曲が展開します。 もちろんベースとなるバンドやピアノの音も、より深みを増しているね。さすがは武部聡志のアレンジです。なかなか染み渡って来ます。

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Live Album『OFFICIAL BOOTLEG LIVE at SHINJUKU LOFT / MIKA RANMARU』● '16/1/27 release

中島美嘉と仲井戸麗市がバンドを組んだって、なんじゃそりゃ。なんだかすごいなぁ。でもって、ライブまで行ったようで、その模様を収録した公式海賊盤がリリースされました。 正直、中島美嘉とロックって、あまり相性が良くないように思うんだよね。ロックとしては、か細い声に感じる。 ただ、今回のライブハウスならではの空気と周りの音が、うまく反応を示してきた。選曲もまた、インパクトあるロックナンバーをベースに、 バラードもぶつけてきて、MIKA RANMARUを体現してきた。熱が伝わってくるし、中島美嘉もオラオラしています。これがまるで素のようで。 バラードはなかなか良かったけれども、アレンジもバリバリしているんだけれども、ただ、やっぱり全体を通して聴くと、まだイマイチ感が拭えない。

紹介されて登場。「Yeah!」とシャウトをかましてM-1からスタート。か細いイメージのあるヴォーカルは、結構野太く重く、迫力を出して来ますね。オープニングナンバーとしては、なかなかインパクトを残す。

「美嘉ちゃん!」の掛け声に「もっともっと声出して!」と。

ヘビィにM-2。勢い任せに歌っているので、荒々しさは出ているんだけれども、歌がうまく聞こえないかな。バックの演奏陣は流石ですね。 妖しさいっぱいにM-3。声は出ているけれども、ロックサウンドにしては細めなんだよね。若干の溝がそこにはある。高音もしっくり出ているんだけれども、ちょっとしっくりこないかな。 弾むドラムとエッジの効いたギターがほとばしるM-4。荒々しさは出ているけれども、ちょっと汚くも聞こえる中島美嘉のヴォーカルがちょっと残念だな。 復帰後初となったバラードナンバーM-5。随分とおどろおどろしい歌い方担っているね。そして、サビでは粗さを出して、ぶつけてくる。想いは伝わってくるんだけれども、う~ん、ちょっと違うかも。 大歓声を受けてM-6。前曲とは打って変わって、曲の世界とヴォーカルがうまくリンクしているように思える。そこにサウンドもバックアップして、なかなかかっこいいパフォーマンスだね。 鋭いギターの音がポイントになるM-7。オリジナルは打ち込み主体だったけれども、バンドサウンドのアグレッシヴさがかっこいいじゃないですか。ただ、サビのディスコビートへの変身は、なんか違う。 がっつりM-8。こちらも荒々しさがポイントになる。意外とマッチしているね。ここでメンバー紹介を。「おい、こらっ!」のツッコミ、すごいな。 がっつりロックナンバーM-9。CDバージョンはペラッペラな感じだったけれど、ここまでがっつりとライブで聞かせてくれると、意外に様になっているね。 最後の曲アナウンスとともに、煽りまくりのM-10。この曲も吠える感じで、勢いがぐわっと押し寄せてくる。気迫がすごいね。

Book『SONGBOOK あまのじゃく』● '16/10/5 release

中島美嘉が初の自叙伝を発売。幼少期の頃から、学生生活、そしてデビューや病気、結婚のことなどを赤裸々に綴っています。 本人が書いたというよりかは、聴き書き形式になっていて、実に読みやすい仕上がりですね。 あまり裕福ではなかったにもかかわらず、どこかで歌手になるという自信があったからこそ、周りの人たちに支えられていたのかな。 学生時代の経験も、皮肉にも精神が強くなったようにも思えます。そんな中島美香の知られざるストーリーをじっくりと知ることのできる本となっています。 そして、本の中で登場する楽曲たちをピックアップしたCDも特別に付属。こちらは嬉しい新曲入り。と言っても、のちのアルバムに収録されましたがね。 コンセプチュアルなベストアルバムのような感じで、なかなかいい感じです。

8th Album『TOUGH』● '17/3/22 release

中島美嘉、通算8枚目となるオリジナルアルバムは、前作「REAL」から間にベスト盤やライブ盤を挟んだために、なんと4年ぶりとなりました。 でもって、前作アルバム以降にリリースされたシングル「愛詞」~「恋をする」まで、シングルなんと6曲、さらにカップリングも何曲か収録して、ほぼベスト盤みたいな感じになってしまったかな。 様々なタイプのサウンドを取り入れて、果敢に挑戦する姿勢は伝わってくるけれども、先行ナンバー「恋をする」や新曲「ベストフレンド」などの軽めのテイストは、なんかお似合いではない感じ。 やっぱりミディアム~スローのバラードで、繊細なヴォーカルが聞かせる世界だからこそ、中島美嘉な雰囲気もあるよね。それゆえ、冒頭の「花束」の強力なこと強力なこと。 初回盤は、アコースティックツアーでのライブ映像を収録。あまりアコースティックな感じはしないかな。ドラムもガツンと入っているし。それ以上に、メイクに目が行くインパクト。

1. 花束

作詞・作曲:玉置浩二 編曲:トオミヨウ

ベストアルバムで一区切りをつけた中島美嘉が再始動。でもって、なんと玉置浩二が作詞・作曲を手がけたナンバーを歌います。 彼が歌っていてもおかしくはない、クセのあるサビ、特に高音パートでかすれたヴォーカルに切なさを感じるバラードナンバーです。 シンプルかつ大胆に。中島美嘉のヴォーカルも染み渡るように、時にかすれる声もキュンとさせる。ストリングスがいい味を出してきます。感動の1曲。

2. Forget Me Not

作詞・作曲:百田留衣 編曲:武部聡志

「花束」に続く中島美嘉のシングルナンバーは、映画主題歌のバラードチューン。 「ORION」の作曲者、百田留衣が作詞・作曲を手がけたトラックを、武部聡志がじっくりと味わい深くアレンジで肉付け。ストリングスが加わると、もうノックアウトですよ。 もうね、いうことない中島美嘉の王道バラードですよ。時に切なく儚く聞かせてくれるヴォーカルに吸い込まれてゆきます。涙がこぼれ落ちますね。

3. 恋をする

作詞:いしわたり淳治、中村秦輔 作曲:中村秦輔 編曲:CHOKKAKU

中島美嘉にしては、随分とキラキラしたタイトルのナンバーだね。しかも、蓋を開けてみると、4つ打ちのハウスで、とっても明るく弾けています。 「Crescent Moon」や「Over Lord」「LIFE」などでも4つ打ちハウスサウンドを聴かせてくれたけれども、 ここまで輝いているのにはびっくりだ。CHOKKAKU、やるなぁ。ただ、中島美嘉らしさはあまり感じないかな。普通にポップソングです。これが恋する気持ちの表れですかね。

4. Fighter / 中島美嘉×加藤ミリヤ

作詞:加藤ミリヤ/中島美嘉 作曲:加藤ミリヤ Produced by ☆Taku Takahashi (m-flo, Tachytelic Inc., block.fm)

夢の共演!?になるのかな、中島美嘉と加藤ミリヤが初のコラボレーション。 作詞は両者、そして作曲を加藤ミリヤが手がけ、さらにプロデュースをm-floの☆Takuが手がけるという仕様。しかも、ダンストラックと思いきや、ゴリゴリのデジロックチューンで攻めてきます。 張りのある加藤ミリヤのヴォーカルに対して、繊細な中島美嘉が攻めてきます。ただ、この音となると、ミリヤサイドのアプローチが強いよね。 なにせ、中島美嘉とロックとの相性って、あまりよくないと思うんだよね。う~ん、いまひとつ。思ったほど驚きみたいなものはないかな。

5. TOUGH

作詞:中島美嘉 作曲:Lori Fine 編曲:根岸孝旨

アルバムのタイトルチューンは、がっつりロックでバチコンと音をぶつけてくる。 根岸孝旨のアレンジがかっこよすぎるので、期待が高まるんだけれども、中島美嘉のヴォーカルは、無難というか。 難なく歌いこなしているだけで、もう1つ、飛び抜ける何かが欲しいよな。クセをもっと出しても良いと思う。

6. 僕が死のうと思ったのは

作詞・作曲:秋田ひろむ 編曲:出羽良彰

中島美嘉、「愛詞」に続くシングルナンバー。 今回は、amazarashiの秋田ひろむが作詞・作曲を手がけた衝撃的なタイトルがインパクト大な、ミディアムテンポのロッカバラード。世界観は両者に通じるものがあるね。 一見、自殺願望のようなタイトルだけれども、思っただけで、あなたに出会って世界が変わり、生きる意味を少しでも見出した希望の歌なんだよね。 いろんな意味で、どっしりと胸に響きますね。中島美嘉の歌い方も、今までとは一味違って、言葉の1つ1つを丁寧に伝えるかのようだね。

7. ビルカゼスイミングスクール feat. SALU

作詞:SALU、中島美嘉 作曲:Macka-Chin、Miss-art、Shingo Suzuki 編曲:Shingo Suzuki

中島美嘉がラッパーのSALUとコラボ。どっぷりブレイクビーツをバックに、ラップを気持ちよく聞かせるSALU。 心地よいビートの波を泳ぐように。そしてフックで聞かせる中島美嘉のヴォーカルが繊細に舞う。この心地よい空間に包まれてゆくようだね。

8. MISSING YOU

作詞:中島美嘉 作曲:百田留衣 編曲:飛内将大

イントロから弦を刻むような音が入ってきては、とっても鋭さがあってかっこいい。「あなたはどこにいるの?」的な中島美嘉の歌い方がイキイキしているサビの勢いがいいね。 ただ、詞がイマイチ。曲とギャップが生じる。中島美嘉は、歌に徹した方がよくない?

9. 愛詞 (あいことば)

作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三

ななななナント、中島美嘉が中島みゆきの楽曲を歌うとは。W中島による愛の歌を聞かせてくれます。 しかも、アレンジは中島みゆきのレコーディングでおなじみ、瀬尾一三と来たもんだ。こんな豪華な作品で、じっくりと中島美嘉の世界を作り上げます。 ただ、やっぱり詞の世界は中島みゆき節が出まくっていますね。中島美嘉のヴォーカルに力がもう少し欲しいところ。

10. indigo

作詞:中島美嘉 作曲:小六禮次郎 編曲:河野伸

3拍子の華麗なナンバー。ジャジーなテイストと踊るフルートの音色が優雅に舞います。 落ち着いた雰囲気がクールでかっこいい。やっぱり河野伸のアレンジが効いているんだな。

11. 愛の歌

作詞・作曲:前川真吾 編曲:河野伸

かりゆし58の前川真吾が手がけたナンバーを、中島美嘉が伝えるようにじっくりと聴かせてくれる。シンプルな歌詞だからこそ、 ストレートに届くものがあるね。河野伸のピアノがまた、優しく添えて盛り上げてくれるんだな。染み渡ってくるナンバーです。

12. ベストフレンド

作詞:中島美嘉 作曲・編曲:日影秀徳

え、これ中島美嘉?随分とヴォーカルが軽いな。持ち味の悲哀な雰囲気が、全く伝わってこない。 普通のポップシンガーだな。ブラス風の音が盛り上げてくる4つ打ちポップチューンです。タイトルそのままだね。でも、そこまで面白さが伝わってこないのが残念。

13. Gift / 中島美嘉×加藤ミリヤ

作詞:中島美嘉 作曲:吉木絵里子 編曲:松浦晃久

ゆったりじっくりと聴かせてくれる両A面ナンバー。「Fighter」のゴリゴリ力強い音に比べると、有機的なサウンドで優しく包み込んでくれるような曲だね。 ブラスセクションも華やぐ1曲は、中島美嘉サイドの曲だね。加藤ミリヤのパンチのあるヴォーカルが、いつも以上にこもっていて、物足りない。中島美嘉の方がしっくりくるね。

14. Alone

作詞:中島美嘉 作曲:Lori Fine 編曲:河野伸

アルバムのラストは、じっくりと聴かせてくれるバラードナンバー。しっとりしなやか、河野伸のピアノをバックに、感情を込めて歌う中島美嘉が印象的ですね。 作曲がLori Fineで、ロックなイメージがあったけれども、こういう落ち着いた曲もなかなか味がある。そして、中島美嘉自身の歌詞が浮かびます。

[DISC 2:DVD]

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7th Album『ROOTS ~Piano & Voice~』● '17/8/9 release

中島美嘉、久しぶりとなるカバーアルバムは、自身のルーツを紐解くような選曲でお届け。 盟友・河野伸のプロデュースの元、ピアノ1本だったり、アコースティックなアレンジだったりと、シンプルさの中に中島美嘉のヴォーカルが映えるようなアレンジになっています。 玉置浩二「メロディ」、amazarashi「ひろ」、中島みゆき「命の別名」、柴田淳「幻」は、中島美嘉に楽曲を提供した人たちの恩返しなのかな。 それ以外では、まさかCHAGE&ASKA「SAY YES」だったり、スピッツ「空も飛べるはず」だったり、桑田佳祐「祭りのあと」だったりと、意外な選曲で楽しませてくれる。 ヴォーカルは感情移入系のような、憑依まではいかないけれども、中島美嘉の真骨頂かな。 初回盤は、デビュー15周年を記念して行った台湾でのライブをダイジェストとして収録。ドキュメンタリーと合わせて、ギュギュっと魅力を凝縮。

DVD

「MIKA NAKASHIMA 15TH ANNIVERSARY BEST LIVE IN TAIPEI」

& ライブドキュメント

1. メロディー

作詞・作曲:玉置浩二 Arranged and Produced by Shin Kono

「花束」の作者でもある玉置浩二のバラードナンバーをカバー。ピアノ1本だと、より感情が込められて、中島美嘉の世界を作り上げてきたね。 心を揺さぶるような曲です。

2. SAY YES

作詞・作曲:ASKA Arranged and Produced by Shin Kono

大ヒットしたCHAGE&ASKAのバラードナンバー。中島美嘉が歌うことで、どう変わるのか。ピアノとベースが深く繊細な世界を作ってきた。 中島美嘉の切なくはかないヴォーカルで、彼女色に染めてきた感じかな。少々の掠れ声がいい味わい。

3. 空も飛べるはず

作詞・作曲:草野正宗 Arranged and Produced by Shin Kono

スピッツのヒット曲がまた、美しいバラードへと変身。しっとりとピアノが響き渡り、中島美嘉がまた、独特の世界へと誘ってくる。 ちょっと全体的に重たさもあるし、中島美嘉のヴォーカルも、かすれた声が切なさを出してくる。ただ、仰々しさも感じるかな。

4. あなたのキスを数えましょう ~You were mine~

作詞:高柳恋 作曲:中崎英也 Arranged and Produced by Shin Kono

どこかしら通じるものがあるね。小柳ゆきの人ナンバーを、中島美嘉がカバー。 張りのある小柳ヴォーカルに対して、どこかはかなげな中島ヴォーカルの味わいの違いを噛みしめながら。ピアノのアレンジもなかなかドラマティックに仕上がったね。

5.

作詞・作曲:柴田淳 Arranged and Produced by Shin Kono

「声」を提供した柴田淳のナンバーをカバー。あの独特の世界をこれまた、中島美嘉がどっぷりと浸るような世界を作り上げる。 時に太く、時に儚く歌い上げてきました。徳澤青弦のチェロがまた、いい味を出すんだな。

6. 命の別名

作詞・作曲:中島みゆき Arranged and Produced by Shin Kono

この絶望感はなんなんだ。ちょっと恐ろしさを出す中島美嘉のヴォーカルに、ゾクゾクするね。 ということで、中島みゆきのナンバーを、ダイナミックなカバーで聞かせてくれます。ドラマがある歌だよね。

7. ひろ

作詞・作曲:秋田ひろむ Arranged and Produced by Shin Kono

amazarashiのナンバーをカバー。この世界もまた、独特。ピアノ1本で中島美嘉が熱唱すると、やっぱり世界がどっと押し寄せてくるようだ。 クライマックスのフォークソングテイストのような語りというか、歌い方がグッとくる。

8. 祭りのあと

作詞・作曲:桑田佳祐 Arranged and Produced by Shin Kono

選曲がまた、興味深いね。桑田圭介のソロヒットチューンを、アコースティックテイストでカバー。 曲の味わいが、うまく染み渡るようなアレンジで、中島美嘉のヴォーカルも優雅さが出ているね。

[DISC 2:DVD]

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