album

1st Album『VISIONAIR』● '11/3/16 release

m-floのラッパーでありおしゃれ番長でもあるVerbalが、満を持してソロデビューですよ。 一体、どんな技を聞かせてくれるかと思いきや、これがいい意味で裏切ってくれるんだね。 アルバムのほとんどを占めるトラックはエレクトロ要素が強く、いわゆるラップなHIP-HOP系トラックはあまり登場してこない。 いろんなプロデューサーや安室奈美恵、Lil Wayne、Nickie Minajとのコラボには驚かされるけれども、 いかんせん、Verbalの存在が薄まっちゃう感じも。 だからこそ、“m-floの”という言葉を払いのけて、 Verbalというアーティストのデビューアルバムとしてとらえるべきだよね。 これまでのm-floで見せてくれたライムやトラックを期待せずに、新しいフィールドを堪能せよ、ということ。 それでも、その口から出てくる言葉の波はすごいね。 初回盤は特殊パッケージ仕様です。

1. VISION IN THE AIR

Produced by Major Dude (KOZM (R) ) Written by VERBAL, Major Dude (KOZM (R) )

アルバムのオープニングを飾るイントロダクション的ナンバー。 これぞVerbalのライミングで楽しませてくれるHIP-HOPなトラック。 深いビートのアングラ感が、いい味を出しています。出だしはかっこいいじゃないですか。

2. BLACK OUT feat. Lil Wayne + Namie Amuro

Produced by VERBAL, Major Dude (KOZM (R) ) Co-Produced by Jermaine Dupri Additional vocals and chorus co-written by Minami (CREAM)

Lil Wayneと安室奈美恵をフィーチャーしたトラックは、 デジタルビートが押し寄せる、クールなナンバー。安室奈美恵が本当にかっこよく歌い上げるんだ。 Lil Wayneも、クセのあるラップで存在感を示す。 そうなると、ちょっとVerbalの活躍が薄く感じちゃうんだよね。これには残念。

3. I CAN'T HELP MYSELF

Produced by Lucas Valentine (KOZM (R) ) Written by VERBAL, Lucas Valentine (KOZM (R) )

リズミカルなポップビートに乗せて、 エフェクトをかけたヴォーカルが終始漂うナンバー。 全体的にスペイシーな雰囲気の出たトラック。良くも悪くも、m-floらしさの印象を感じる。

4. BALL N BOUNCE

Produced by Swizz Beatz

Swizz Beatzプロデュースのナンバーは、 これぞVerbalなHIP-HOPチューン。ドープなビートが終始襲い掛かってくる。 ボールが弾むように、言葉という言葉が弾んで返ってくるように。

5. DOPE BOY FRESH

Produced by Shinichi Osawa Writen by VERBAL, Shinichi Osawa

さすがは大沢伸一な、クラブのノリを出したポップビートをまとったトラックに乗せて、 Verbalが軽快にラップを披露。これはもう、トラックが凄すぎるんで。 キャッチーな上に、フロアで大盛り上がりな方向性だ。

6. FALL OUT feat. SHUNYA

Produced by John Fontein (KOZM (R) ) Written by VERBAL, John Fontein (KOZM (R) ), Hisashi Nawata Additional arrangement by Hisashi Nawata

ゴージャスでトランシーなトラックをバックに、SHUNYAの ヴォーカルとVerbalのラップが化学反応を示すトラック。 意外と声質とサウンドがマッチする。歌パートとラップパートに差がないので、 かっこよさが光る。これは本当にいいナンバーだね。

7. HEY MISTER feat. Minami (CREAM)

Produced by Suguru Yamamoto (KOZM (R) ) & Major Dude (KOZM (R) ) Written by VERBAL, Suguru Yamamoto (KOZM (R) ) & Major Dude (KOZM (R) )

どっぷりどっぷりと、いかにもなHIP-HOPトラックを聞かせるドープなナンバー。 CREAMのMinamiとともに、ダブルラップで攻勢を仕掛けてくる。 Verbalは、本領発揮で、ノックアウトだ。

8. I WANT IT ALL

Produced by Lucas Valentine (KOZM (R) ) Written by VERBAL, Lucas Valentine (KOZM (R) )

なんか、ものすごいコーラス。オペラのような緊迫感があったけれども、 あとは、いつもどおりのVerbalなトラックで。言葉をドンドンとぶつけてきては、 見事なまでにVerbalワールドを作り上げる。

9. CHANGE CHANGE feat. Nicki Minaj

Produced by John Fontein (KOZM (R) ) & Major Dude (KOZM (R) ) Additional vocals by Minami (CREAM)

Nicki Minajを迎えて、これまたディープなナンバーを聞かせてくれる。 時にディープに、時に高速ビートを従えて、 これでもかと、唯一無二のラップを聞かせてくれます。 ほんの少し、和のような部分も感じさせるね。

10. STOMP DEM ROACH

Produced by Major Dude (KOZM (R) ) Written by VERBAL, Major Dude (KOZM (R) ) Additional vocals by Minami (CREAM)

ポップビートからのサイレン。 そして、濃厚ビートに変身しては、激アツなラップでノックアウトさせるVerbal。 弾け具合が、また見事だ。でも、全体的には結構軽めなんだよね。

11. LIAR feat. MADEMOISELLE YULIA

Produced by Major Dude (KOZM (R) ) Written by VERBAL, Major Dude (KOZM (R) )

濃ゆいアッパービートとともに聞かせてくれるアップチューン。 MADEMOISELLE YULIAを迎えてのナンバー。とにかくノリが出まくりの弾けまくりの リズミカルなビートが本当にキャッチーだよね。

12. YOU ARE...

Produced by SUGURU YAMAMOTO (KOZM (R) ) Written by VERBAL, SUGURU YAMAMOTO (KOZM (R) )

8bitな音を振りまいて、鮮やかに聞かせるトラック。 Verbalが歌います。ヴォーカルにエフェクトを加えて、歪ませては、 ちょっとサイバーな感じも出してきた。

13. I SEE YOU

Produced by Suguru Yamamoto (KOZM (R) ) Written by VERBAL, Suguru Yamamoto (KOZM (R) )

静かながらに低い位置で展開するナンバー。 音をドワーッと広がせたり、もう、ほとんど歌やラップなし。 インタルード的な展開。

14. NOTHING

Produced by Shinichi Osawa Writen by VERBAL, Shinichi Osawa

ギターがザックリ入ってきては、Verbalが歌います。 この曲もまた、大沢伸一によるものなんだけれども、 フロアからちょっと離れたポップチューンで爽やかに。 これがVerbalのナンバーというのが不思議なくらい。驚かされます。

15.

ピコピコポコポコな感じで聞かせるトラック。 アカペラ状態なVerbalのラップ。そこにリズミカルなビートが入ってきては、 エレクトロな雰囲気を放出。小曲のシークレットトラックでした。

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