album

1st Album『Perfume ~Complete Best~』● '06/8/2 (’07/2/14) release

広島出身の3人組、Perfume、の初となるアルバムは、まさかのベストアルバム。 メジャーで放ったシングル「リニアモーターガール」「コンピューターシティ」「エレクトロ・ワールド」の3部作をはじめ、インディーズ時代にリリースしたシングルなど、盛りだくさんに収録。 全曲をcapsuleの中田ヤスタカが作曲及びアレンジを手がけていて、近未来型アイドルに見事演出。 ヴォーカルにエフェクトをかけたことで、アンドロイド的な雰囲気を出して、新たなPerfume像を仕掛けてきたけれど、昔の曲の元気いっぱいなPerfumeも聞き逃せないね。 ブレイク前の活動をまとめて、次へとステップ。Perfume3人と中田ヤスタカのタッグが、ますます強まっていきます。その象徴が、1曲目に配された新曲「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」だな。 ポップなダンストラックを器用に歌いこなし、魅了してくるPerfume。彼女たちの成長記録をとことん楽しむことができます。 今作は、DVDも付いて、2枚組でのリリース。メジャー3部作のビデオクリップをはじめ、 初回盤は「モノクロームエフェクト」を、通常盤には「ビタミンドロップ」を収録。ダンスのシンクロ率がとても高く、これがPerfumeの魅力でもあるんだなと再確認できる作品です。

1. パーフェクトスター・パーフェクトスタイル

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

3人のハーモニーの生きたテクノポップチューン。4つ打ちビートも力強く、どっしり攻めてきながらも聴きやすい仕上がりは、中田ヤスタカの研ぎ澄まされた感覚なんでしょう。 見事なバランスを保っています。こんなにキラキラ明るいのに、失恋、そして相手のことを少し引きずっているんですよ。 完璧だった相手を思い出している主人公ですね。サビのキャチーのメロディと言葉の波が押し寄せてきます。

2. リニアモーターガール

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

Perfumeの記念すべきメジャーデビューシングル。capsuleの中田ヤスタカが作詞、作曲、アレンジまでを手がけた完全プロデュース。 3人のヴォーカルにエフェクトをかけて、アンドロイドっぽく。近未来感を出しまくったテクノサウンドとマッチするトラックは、かなりインパクトがありますね。 正直、歌詞の中身よりも、このサウンドとキャッチーなメロディで全てを持っていく形かな。Perfumeもどちらかといえば、まだまだ力を秘めている感じがするね。

3. コンピューターシティ

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

Perfume、メジャーで2枚目となるシングルは、今回も中田ヤスタカ完全プロデュースによるポップなテクノチューン。 ウネウネビートとざっくりギターの音が、どこかしらかっこよく聞こえるね。 そこにエフェクトヴォーカルのPerfumeの声が可愛らしく聞かせてくれます。近未来感たっぷりの歌詞に、ぴったりな世界観が出ているね。

4. エレクトロ・ワールド

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

メジャーフィールドで3枚目のシングルナンバー。これまた中田ヤスタカのプロデュースで、ピコピコ攻めてくるテクノポップチューン。 この曲は、前2作に比べると、かなり攻めてきているねピコピコサウンド並びに、エッジの効いたギターの音がグイグイと入ってくる。 メロディパートもウネウネビートをぶつけてきて、Perfumeの勢いを出す。完璧なコンピューターシティが実在するのが、このエレクトロ・ワールドなのかも。

アルバムでは、イントロが付け加えられて、少々幻想的な雰囲気が出てきたね。

5. 引力

作詞:木の子 作曲・編曲:中田ヤスタカ

冒頭からピコピコ出しまくって、ポップに聞かせてくれるナンバー。印力の重たさは感じさせず、むしろ無重力のイメージが似合うかな。 Perfumeのヴォーカルも楽しさと無機的な部分を出しまくっている。8bitのチップチューンサウンド風の音で、レトロな雰囲気も新しく。

6. モノクロームエフェクト

作詞:木の子 作曲・編曲:中田ヤスタカ

ピコピコポップなテクノチューン。このサウンドをバックに、可愛らしさを出して、Perfumeが元気に歌います。 このヴォーカルに「欲望」という言葉が、なんだかアンバランスだな。Perdumeのヴォーカルには幼さがありながらも、背伸びしているような感じも伝わってきます。

7. ビタミンドロップ

作詞:木の子 作曲・編曲:中田ヤスタカ

ピコピコはじけまくりのポップチューン。ヴォーカルのエフェクト具合は、あまりないので、ストレートに歌うPerfumeを楽しめますね。 元気いっぱいに歌っているんだけれども、どこかしら陰がある。爽やかさたっぷりのサウンドは、中田ヤスタカのメインプロジェクトでもあるcapsuleらしさがあって、 おしゃれな雰囲気もお裾分け。

8. スウィートドーナッツ

作詞:木の子 作曲・編曲:中田ヤスタカ

Perfumeのインディーズデビュー曲は、打ち込みサウンドで勢いよく攻めてくるテクノポップチューン。 アイドルらしさ全開のヴォーカルと、バックの打ち込みトラックが化学反応を示して面白いね。 ピコピコサウンドが意外とおしゃれな感じ仕上がっていて、いいじゃないですか。3分にも満たないで駆け抜けていった。

9. ファンデーション

作詞:木の子 作曲・編曲:中田ヤスタカ

爽やかながら、フューチャリスティックなサウンドで未来の一歩先を行くようなテクノチューン。 ミディアムテンポの心地よさを踏まえて、じっくりと聴かせてくれます。木の子の世界が、見事Perfumeを輝かせる。化粧と恋愛と戦いと。

10. コンピューター ドライビング

作詞:木の子 作曲・編曲:中田ヤスタカ

ピコピコ8bitのチップチューンが弾けた1曲。テクノというよりかは、ゲームミュージックに近いかな。ウネウネビートを携えて、アッパーに攻めてくる音の作りは、 さすが中田ヤスタカの力だね。Perfumeは丁寧な歌を聴かせてくれます。恋愛模様をうまい具合に絡めて、ポップに昇華。

11. Perfume

作詞:木の子 作曲・編曲:中田ヤスタカ

まさかの自分たちのグループ名が曲名のナンバー。こちらもピコピコポップなテクノチューンで、どしどしと音が攻めてきます。 バックは忙しない感じだけれども、Perfumeは元気いっぱいに歌いますよ。サビのキャッチーさがものを言うね。

12. wonder2

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

中田ヤスタカが作詞、作曲、編曲を手がけたミディアムテンポのナンバー。テクノ要素は薄いけれども、ヴォーカルにエフェクトをかけて、機械的に仕上げた。 キャッチーさというよりかは、サビの切なさがじわじわときますね。全体的に幻想的な雰囲気を作り上げて、Perfumeの大人しめな面を放つ感じです。

[DISC 2:DVD]

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2nd Album『GAME』● '08/4/16 release

「ポリリズム」の大ヒットを受け、続くシングル「Baby Cruising Love/マカロニ」も好調な3人組、Perfumeの初となるオリジナルアルバム。 今作は、完全中田ヤスタカプロデュースで、バッキバキなダンストラックからふんわり打ち込みバラードなど、Perfumeの魅力を十二分に詰め込んだ作品になっています。 「ポリリズム」や「Baby Cruising Love」「マカロニ」などのようなキャッチー路線を行くM-7「セラミックガール」やM-9「シークレットシークレット」などは、 ポップに聞かせて引き込んできます。一方、M-10「Butterfly」やM-8「Take me Take me」などはインスト色が強く、Perfumeと曲が一体化しているような実験的ナンバーもあり、 中田ヤスタカが結構やりたいことをPerfumeでやっている感じも伝わってくるね。 その集約したものが、タイトルチューンのM-3「GAME」。バッキバキのトラックに、キャッチーさも兼ね備えて、瞬殺ノックアウトです。 ただ、全体的にヴォーカルエフェクト率が高く、Perfumeらしさが薄らいでしまったような感じも否めない。なんにせよ、Perfumeが一気に飛躍した名盤であります。 初回盤は激レア。ライブ映像やPVを収録したDVD付の2枚組仕様。特に、「マカロニ」の3人ぞれぞれのソロバージョンは、愛くるしくて可愛いんだ。是非とも手に入れておきたい一品。

1. ポリリズム

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

Perfumeがブレイクのきっかけを作ったナンバー。 4つ打ちビートをベースにしたテクノチューンと、超キャッチーなメロディ、さらにはシンクロ率の高いダンスで魅せてくれるパフォーマンスで、 人気を決定付けたね。CM効果もあるけれど、やっぱり中田ヤスタカのプロデュースが勝ったかな。中盤の4拍子vs3拍子の、まさしくポリリズムパートが、かなり高度に攻めてきます。 Underworld「Two Months Off」を下地にしているからか、ポップに映えるよね。

2. plastic smile

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

ポップさ爆発のキャッチーなテクノチューン。プラスチックの冷たさや無機質な部分も、曲や歌詞に表れているね。 Perfumeのエフェクトヴォーカルも、らしさを出してきます。ラストの吐息交じりのヴォーカルがいいじゃないですか。

3. GAME

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

冒頭からバッキバキのトラックを打ち込んでくるアルバムのタイトルチューン。もはや中田ヤスタカの才能発揮で、Perfumeがエナジーを増強しています。 4つ打ちビートと、ちょっと無機質なヴォーカルが、近未来な雰囲気を出しては攻めてきます。フロアはアゲアゲになるトラックだね。

4. Baby cruising Love

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

「ポリリズム」が大ヒットを記録したPerfumeが、両A面シングルをドロップ。こちらは、ちょっと切ないメロディとポップなサウンドで聴かせるミディアムナンバー。 テクノというよりかは、ハードハウスに近いトラックで、リズミカルに。Perfumeのヴォーカルも切なさが伝わってきますよ。中田ヤスタカの描く歌詞も、なんかすごいな。乙女心爆発ですよ。

5. チョコレイト・ディスコ

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

限定ボックスのシングルナンバーは、バレンタイン戦争を制するためのアッパーチューン。 4つ打ちビートはテクノ/ハウス路線を伝えるシャカシャカビートとウネウネビ-トが交差。メロディラインはとってもキャチーで、ディスコというよりかはクラブな音でバッキバキにかましてきます。 さすがは中田ヤスタカだ。そして、サビの極上キャッチーの渦にはまるんだよね。合いの手も入れやすく、ライブで盛り上がっています。ディスコ!

6. マカロニ

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

両A面でリリースされたシングルナンバー。こちらはミディアムテンポのグルーヴチューン。 なんでマカロニ?と思うけれども、歌詞を読んでいけばわかるわけですよ。トラックも歌詞も、ヴォーカルも、これくらいの感じがいいよね。 サビのハーモニーがいい味を出しています。Perfume、なかなかやるじゃないですか。温かく包み込んでくるようナンバーで、安心できるよ。

7. セラミックガール

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

王道中田ヤスタカテクノチューン。ポップな4通知ビートにエフェクトヴォーカルが突き抜けてゆくアップテンポナンバーです。 サビのキャッチーさも見事に爆発。アンドロイドのような主人公の気持ちだけは作り物じゃなかった!? プラスチック・スマイルの持ち主かな?中田さん、間奏でPerfumeのヴォーカルいじりまくって、遊びすぎじゃないか?

8. Take me Take me

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

さらりとクールな風を吹かせるテクノチューン。どちらかというと、インストやインタルード的に聞かせるタイプの曲のような感じ。 淡々としているけれども、コーラスパートはなかなか美しさがあります。

9. シークレットシークレット

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

なかなかの力を持つポップでキャッチーなナンバー。シングルとしてもカットできるほどの力を持っている気がします。 親しみやすさのあるテクノサウンドに乗せて、切ない気持ちを歌うPerfume。メロディもキャッチーで、メロウ。 中田ヤスタカの業が上手く発揮されているね。覚えやすいメロディで、アルバム曲の中でも一番の力があるかも。

10. Butterfly

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

蝶が舞うように、鮮やかなサウンドマジックできらめくテクノチューン。グラデーションがかって、壮大なナンバーだね。 どっしりテクノビートに合わせて、Perfumeも華麗に歌い上げる。

11. Twinkle Snow Powdery Snow

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

これまたアッパーなビートで攻めてくるポップなトラック。冬の情景、寒さは少々。やっぱり、トラックがバキバキなので、熱を感じるね。 Perfumeのヴォーカルも躍動感たっぷりです。もちろん、エフェクトで被せているけれども、元気は伝わってきます。

12. Puppy Love

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

アルバムのラストを飾るテクノチューン。メロディパートのヴォカルは、切なくも、かぶせ具合も薄いので、よりよく伝わってくるね。 サビはキャッチーで、かぶせたヴォーカルといい反応を示す。あっさりとしていながらも、盛り上がり要素たっぷりです。 なんだよ、ツンデレーションって。なんて、中田ヤスタカワールド出まくりです。

[DISC 2:DVD]

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3rd Album『Δ』● '09/7/8 release

Perfume、渾身の3rd Albumは、3人ならではの息のあったパフォーマンスを体現。タイトルも「Δ(トライアングル)」ということで、マークで表現するところにこだわりを見せる1枚です。 シングルではポップかつ大胆に攻めてくる3枚「love the world」「Dream Fighter」「ワンルーム・ディスコ」と、全てがヒットしたけれども、アルバムでは、その3曲もうまく溶け込んで、 アルバム1枚としての世界を見事に表現して来ます。冒頭インストから流れてくるM-2「love the wolrd」しかり、中盤の怒涛うのアルバム曲ラッシュで様々なスタイルを見せる。 「I still love U」の切な系テクノチューンを筆頭に、「Zero Gravity」「NIGHT FLIGHT」「Kiss and Music」と、いろいろな顔を見せてくれるPerfumeです。 シングルのカップリングナンバーだった曲も、ミックスを施して収録しているんだけれども、「edge」のキレッキレでバッキバキの音は、もう誰にも止められないね。 そんな熱々な流れも、最後の「願い」で全てを許してくれるかのように包み込んでくれます。Perfume、早くも傑作を残しましたね。 初回盤はDVD付きの2枚組仕様。収録曲「I still love U」のPVや代々木第一体育館でのライブ映像、シングル曲のTV-SPOTなどを収録。

1. Take off

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

アルバムのオープニングを飾る壮大なイントロダクション。 音は「ワンルーム・ディスコ」をベースにしたもので、カウントダウンを経て、見事に次曲への流れを生み出す。うん、芸術的です。

2. love the world

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

アルバム「GAME」が大ヒットを記録したPerfumeが放つシングルは、ピコピコポップに聴かせてくれるクールなエレクトロチューン。 Perfumeらしいかわいらしさ、華やかさ、軽やかさをまとって、おしゃれに決めてくるけれども、歌詞にもあるように、何気に刺激的。 サビの歌うメロディも、1番と2番、ラスト全てで若干変えて来ているところにこだわりを感じます。 そんなこだわりも、「チュチュチュ」と拭き取って、可愛らしく持ってくる。そういや、某グループの某曲に似ているとかで騒がれたらしいけれども、全然似ていない。

3. Dream Fighter

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

「love the world」に続くperfumeのシングルナンバー。これでもかというくらいに、前向きの気持ちが現れた意志表示の1曲。 次なる一歩に恐れもせずに、突き進む姿勢にかっこよさが表れているね。今までにない雰囲気を作り上げた中田ヤスタカの歌詞とメロディにも惹かれます。 Perfumeが、とっても頼もしく見えます。

4. edge <Δ-mix>

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

4つ打ちビート炸裂のダンスチューンは、まるでトランスさせてくれるかのように、バシバシビートを頭の中に叩き込んでくる。 メロディパートがほぼ同じメロディの繰り返しで、トリップ。タイトルさながら、いろいろな意味で尖っている約6分半。

アルバムでは、さらにエッジが効いて来て、バシバシと音が攻めてくる。重厚感も増して、迫力たっぷりだね。こちらも8分超の濃厚バージョンに仕上がっています。

5. NIGHT FLIGHT

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

イントロのピコピコが、昔懐かしいファミコンのようなテイストがあってインパクトがありますね。本編は、ポップに展開するアップテンポのテクノチューン。 結構、ヴォーカルエフェクトが強いな。近未来感たっぷりに、ガツガツと攻めて来ます。ここに夜の妖しさを加えて、クールな雰囲気も出て来ましたね。

6. Kiss and Music

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

どっぷりビートが展開するミディアムテンポのグルーヴチューン。 明るいイメージのPerfumeにとっては、ちょっと異質でかっこいい面を見せてくれるナンバーです。中田ヤスタカも、こういうナンバーでPerfumeの魅力を伝えてくるところがすごいね。

7. Zero Gravity

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

波の音から始まったかと思えば、ポップなエレクトロチューンが展開。 この曲もヴォーカルエフェクトが強めだね。メロディパートが全体的にスタイリッシュなテイストもあって、おしゃれに進行。聴きやすいナンバーで、親しみがあります。

8. I still love U

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

イントロからキラキラ煌めくミディアムテンポのダンストラック。どこかしら1980年代PWLユーロビートを彷彿とさせる音使いに、懐古も垣間見られる1曲。 切ないメロディも、生きて来ますね。Bメロがまたいい味を出しているし、そこからサビの流れが本当に最高でノックアウトです。

9. The best thing

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

魅惑のエレクトロビートで始まるナンバー。圧の強い4つ打ちビートが入って来ては、 エフェクトヴォーカルが舞います。サビは英語でスタイリッシュに展開。どちらかというと、聴かせる部類の曲かな。

10. Speed of Sound

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

前曲から流れるように入ってくるアップテンポチューン。 最初はもっさり4つ打ちビートで軽やかに展開。そこから無機的空間に入っては、クールな雰囲気で進行。この曲もインタルード的に聴かせるタイプの曲だね。

11. ワンルーム・ディスコ

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

「Dream Fighter」に続くPerfumeのシングルナンバーは、ディスコ第2弾。引っ越しして、新しい生活をする人への応援歌。 ワンルームも楽しいダンスフロアになるというワクワク感をたっぷりと出して来ました。パンチのある4つ打ちビートに、テクノサウンドが軽やかに絡み合う絶妙の1曲。 中田ヤスタカの言葉のセンスも見事に合致したね。春先にぴったりなポップチューンです。

12. 願い <Album-mix>

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

イントロなしで始まるバラードナンバー。こちらもストレートに、あなたのことを思うという歌詞に、キュンとさせられます。片思いですが。 ヴォーカルにエフェクトをかけていながらも、少々の切なさが曲の世界をきちんと盛り上げて来ます。それに比べると、打ち込み感はそこまでないかな。

アルバムでは、ミックスが施されて、ドリーミングなイントロが付け足されました。弦の音も付け足されて、しなやかさが出て来たね。

[DISC 2:DVD]

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4th Album『JPN』● '11/11/30 release

Perfume待望の、4枚目となるアルバム。前作「Δ」から、実に約2年5ヶ月ぶり。この間にリリースされたシングルナンバー「不自然なガール」「ナチュラルに恋して」「VOICE」 「ねぇ」「レーザービーム」「微かなカオリ」「スパイス」などなど、盛りだくさんに収録。その反面、新曲が少なくて、ちょっと残念なんだよね。 今回は、日本のポップスを前面に押し出して、Perfumeが届けてくれる。さすが中田ヤスタカな、ピコピコポップなサウンドをまとって、踊り尽くせ。 ただ、新曲4曲の色が相当にポップで、アルバム全体としての色は見事に出ているね。 結構なアイドルソング「心のスポーツ」や「時の針」など、彼女らの魅力を出してくれるけれども、やはりシングルの強さにはかなわない様子。 冒頭インストナンバーから、「レーザービーム (Album-mix)」「GLITTER (Album-mix)」の流れで、とにかくノックアウト。バッキバキなのに、この引き込む引力はさすがです。 「THIS IS J-POP」。堂々と伝えてくる自信が見事に表れていて、とにかくPerfumeを全体から感じられます。 「MY COLOR」はネットを通じて世界とコミュニケーションを取るという内容が、見事に時代とマッチしていて、世界中のPerfumeファンから支持を得ることができましたね。 個人的には、「スパイス」で終わる構成が、実に興味深い。世界へと歩み始めたPerfumeの新たな章の幕開けかな。

初回盤は、PV5曲とTV SPOTを収録したDVDとの2枚組仕様となっています。

1. The Opening

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

アルバムのオープニングを飾るインストナンバー。電子音が奏でる中田ヤスタカマジックで、魅惑の世界へと誘うイントロダクション。 その中に濃さも出ています。そして、今、「JPN」の世界が放たれる。

2. レーザービーム (Album-mix)

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

「ねぇ」に続くPerfumeのシングルナンバー。強力両A面でのリリース。 こちらはピコピコ感たっぷりの音と、バッキバキのビートで攻めに攻めてくるノックアウトなテクノポップチューン。 「実る果実」なんて、タイアップを意識した歌詞もさることながら、とにかく恋愛一直線な内容で腰を撃ち抜かれます。

アルバムでは、ビートを強調して、かなりの圧を加えて来ました。そして、1番が終わると、音をぶつ切りにして、かなりインパクトのある編集。 中田ヤスタカ、いい感じに遊んでいますね。さらに、ノンストップで次曲へつなぎます。

3. GLITTER (Album-mix)

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

これぞPerfumeな、バッキバキのビートを携えて、駆け抜けていくアッパーなテクノチューン。 この曲でも、「カロリー」なんて、タイアップを意識したような歌詞を登場させては、スパイスにする中田ヤスタカのひねりを味わえる1曲。 「白い箱開けるといつもの棚にある」と、これまた冷蔵庫の中に常備しているかのような歌詞も、にくいね。

アルバムではミックスを施して、前曲から流れるように入り込みます。さらにパンチを出してくる。 イントロの後はサビから始まり、サビ後のキーを上げたり下げたり、小細工が聞いてじわじわくるね。

4. ナチュラルに恋して

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

吸い付いてくるようなどっぷりビートがたまらないのに、フワッと可愛らしさを漂わせるミディアムチューン。 1980年代のエレポップなテイストを出して、21世紀の世界観を出した恋愛シチュエーションを、ナチュラルに描き出す。この曲もまた、絶妙な音使いにはまってしまうね。

5. MY COLOR

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

サビ入りでキャッチーに始まるテクノポップチューン。ネットで世界中との繋がりを表すPerfumeらしい曲だね。爽やかでとってもポップ。 もう王道中の王道で、シンプルな感じだね。離れていても繋がっている。Perfumeの温かさがここにあります。

6. 時の針

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

マーチングのような始まりの後は、シンプルでストレートなポップソング。随分とテイストが軽いな。 どうした、中田ヤスタカ。と、ツッコミを入れたくなるようなナンバー。親しみやすさがあって、随分と素朴さも伝わって来ます。ずっと一緒にいようね、という気持ちの表れた1曲です。

7. ねぇ

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

「VOICE」に続くシングルナンバーは、「ねぇ」と誘って何処かへ行こうようという、2人の思い出作りをハートフルに描く1曲。 パンチのあるテクノビートも気持ちの高ぶりを表すように、展開します。印象的なのは、メロディパート前のヴォイスサンプリングかな。 インパクトあります。ライブでは、このパートで見事なステップを見せてくれるんです。そして、サビでのキャッチーなメロディにノックアウト。 これ、やられます。ねぇ、そうでしょ?そして、やはりダンスに注目ですね。3人のシンクロが見事に成り立つパフォーマンスです。

8. 微かなカオリ

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

両A面シングル。こちらはPerfumeの優しさや愛らしさを前面に出したミディアムポップチューン。 片方が随分と攻めて動きまくっているのに対して、こちらはピアノの音色が軽やかに舞い、安らぎをこぼす1曲。 ナチュラルテイストのメロディラインに、癒されるように包まれて行きます。

9. 575

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

淡々としたビートがクールに包み込んでくるようなトラック。575のタイトル通りに、サピパートが七五調の李z無で展開するラブソング。 サビで鮮やかに色づき始める。その後はラップパートがやって来て、かなりインパクトを放ちました。「不機嫌なボーイ」という歌詞は、「不自然なガール」と対になっているのかな。

10. VOICE

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

「不自然なガール/ナチュラルに恋して」に続くPerfumeのシングルナンバー。オリエンタルなテイストを盛り込んだメロディラインがスパイスとなるテクノポップチューン。 メロディパートはいつも通りなテイストなんだけれども、Bメロがちょっと切なくて、さらにサビでは勢いそのままにアジアンなテイストでPerfumeの新たなテイストを押し出して来ます。 そして、キャッチーに引き込むんだ。

11. 心のスポーツ

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

イントロなしで始まるナンバー。どこかしら懐かしさを出すトラックは、1980年代のユーロビートを彷彿とさせる、 リズミカルでポップなナンバー。君のことがとにかく好きなんだよ、LOVEって、随分とブリブリアイドルソングな歌詞に仕上げた中田ヤスタカ。 それをPerfumeに歌わせるとはね、しかもこのタイミングで。

12. Have a Stroll

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

何処かで聞いたことがあるようなデジタルサウンドが展開するアップテンポナンバー。ピコピコポップなトラックをバックに、ユニゾンヴォーカルが響き渡る曲。 4つ打ちビートも軽やかに流れていっては、Perfumeの可愛らしさがありながらも、意外とクールに聴かせてくれました。

13. 不自然なガール

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

アルバム「Δ」以来となるシングルは、両A面でのリリース。 こちらはサビで投げかけて始まるテクノポップチューン。どこかしらクールで無機的なところはPerfumeの十八番な感じがよく出ているね。 それでいて、サビはキャッチーなメロディで、引き込んで来ます。注目すべきは、ラストサビ前の弾みとなるサビパート。 かしゆかのソロということで、さらにはヴォーカルにエフェクトもかかっておらず、インパクトがありますね。

14. スパイス

Written, Arranged & Produced by Yasutaka Nakata (capsule)

Perfumeがアルバムに先駆けてリリースされるシングルナンバーは、これまでのPerfumeのイメージをガラッと変えて来たミディアムグルーヴチューン。 メロディパートの追いかけて歌う輪唱スタイルに、まず工夫が出ていて惹かれます。この曲は盛り上がるというよりも、味わうことを楽しむような印象だね。 新たなPerfume像を作り上げるとともに、これからのPerfumeの道を示すような、挑戦的な1曲。これは世界を視野に入れた中田ヤスタカのセンスが出ているね。

[DISC 2:DVD]

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Compilation Album『Perfume Global Compilation“LOVE THE WORLD”』● '12/9/12 release

Perfume初となるコンピレーションアルバムは、世界進出に向けて、海外に向けて支持を得そうな曲を集めた作品集。 注意すべきは、これはベストアルバムではないということ。世界基準で選曲された楽曲は、さすが中田ヤスタカな、ストレートで、でもどこかしらひねりを加えて、バシバシと攻めてくる。 徳間ジャパン時代を総括するとともに、新たな船出により、刺激を与えるような「チョコレイト・ディスコ」と「MY COLOR」のリミックスバージョンで、Perfumeも準備万端。 この1枚だけで、Perfumeの歴史を物語ることは難しいけれども、Perfumeの入り口には適した作品だと思います。 曲順もミックスされているし、このアルバムも、どこかしら1枚のオリジナルアルバムな雰囲気があって、面白いね。 よくあるレコード会社主導的なものではないので、きちんとPerfumeの写真も掲載されていているのが、嬉しい。さぁ、彼女たちはこれからますます飛躍しますよ。 初回盤は、「FAKE IT」の撮り下ろしPVと、そのメイキング、そして、「ポリリズム」のこれまでのライブパフォーマンスをミックスさせた映像で楽しませてくれます。

5. チョコレイト・ディスコ (2012-Mix)

Recorded, Mixed & Mastered by Yasutaka Nakata

Perfumeを代表するナンバーを、新たなミックスにして聴かせてくれます。冒頭、「チョチョチョチョチョ」にちょちょちょっと驚き。 まるでTM NETWORKでの小室哲哉の「ゲゲゲゲッゲッワイ」な「Get WIld」を彷彿とさせます。トラック自体は、ビートをボコスカ強めて来た感じで、パワーアップしているね。

15. MY COLOR (LTW-Mix)

Recorded, Mixed & Mastered by Yasutaka Nakata

オリジナルはポップさが際立っていたけれども、今回のリミックスで、ビートに力が入ってきたね。 攻めの姿勢を感じさせては、堂々とした振る舞いを感じます。躍動感を増してパワーアップ。

[DISC 2:DVD]

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