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Digital Album『向日葵 -Himawari-』● '11/9/15 ~ '11/10/15 release

6th Album『向日葵 -Himawari- 完全版』● '12/1/1 ('12/5/30 スタジオ盤のみ) release

PE'Z待望のオリジナルフルアルバムは、実に3年半ぶり。この間にカバーアルバムやセルフカバーベストなどがありましたが、今作にはもう、PE'Zの勢いが出まくった、彼らならではの作品です。 でもって、9月から約1ヶ月にわたって、なんと無料ダウンロードできたという大盤振る舞い。やることが違いますね。 そのデジタルアルバムに、さらに未発表曲4曲を加えたスタジオ盤、渋谷公会堂でのパフォーマンスを収めたライブ盤、 そしてスペインツアーから渋谷公会堂ライブまでのドキュメンタリーなどを収めたDVDをセットした作品なわけです。 しかも、限定2000セットというプレミア感たっぷり。これはぜひとも手に入れないといけないアイテムですよ。とにかくオリジナルアルバムとしての勢いが出まくっているんだよね。 侍ジャズならではの激しい曲があり、はたまたドストレートなジャズをじっくりと聞かせてくれる曲があり、5人の巧みな演奏であっと驚かされます。 そして、スタジオ盤と同じ曲順で演奏したライブ盤も、勢いがあっていいね。観客が参加することで、さらに生としての勢いを感じさせる。 そして、DVDも、PE'Z5人の別の顔を見せてくれたりと、かなり貴重な作品。これだけのヴォリューム、やっぱり待ちに待っただけあります。

DVD

ドキュメンタリー+ライブ

1. 果てしなき世界

Written & Arranged by PE'Z

フリージャズな感じのオープニングからスタート。ヒイズミキーボードが滑らかな音を奏でては哀愁漂うメロディを聞かせる。優しくも激しいナンバーを展開。 これぞPE'Zな味わい深さをともなったアップテンポチューン。最後は鮮やかなまでのヒイズミプレイに感涙ですよ。

2. 陽ノムクホウヘ

Written & Arranged by PE'Z

「イェイ!」と掛け声が飛ぶアップテンポナンバー。これまたPE'Zらしい、ちょっと軟派な感じがいいね。 航のドラムがリズミカルに暴れまくる。サビではパッと明るくなって、ポップに聞かせてくれました。

3. Everybody wants to be like you

Written & Arranged by PE'Z

クラップハンズで幕開けな小粋なナンバー。ムードたっぷりにヒズイミのピアノが踊り、 フロント2人の音がシブく決める。結構ストレートにジャズをぶつけてきたね。かっこいいです。

4. Go Ahead!

Written & Arranged by PE'Z

こちらもシブく聞かせてくれるミドルナンバー。結構重たくも、じっくりとした演奏を聞かせてくれる。 途中でエフェクトのかかったヒイズミのヴォーカルが、これまたいい感じに響き渡る。

5. Clmusy Clmusy

Written & Arranged by PE'Z

アッパーにかます、疾走感たっぷりのアップテンポチューン。ちょっとダークでクールなイメージを放つPE'Z。陰な面を出しては、これがかっこいいんだ。

6. BIG SUSHI

Written & Arranged by PE'Z

タイトルがまたいいね。でも、そこまで和な感じも出さずに、 いつもどおりに侍ジャズをしています。淡々としていながらも、緻密なつくりで、やっぱりかっこいいね。OhyamaとJOEが、それぞれ見せ場を作る。

7. Bus Street

Written & Arranged by PE'Z

ちょっとおしゃれな雰囲気で聞かせるスムースなジャズ。ムードたっぷりで、映画の1シーンを見てるような気持ちになる。 落ち着きながら、ゆったりとした空間を作る。PE'Zの上品な面が出たトラック。

8. Jungle planet

Written & Arranged by PE'Z

手拍子も入って、ちょっと情熱的に聞かせてくれるアップテンポのナンバー。ジャングルのような暑苦しさとともに、PE'Zが襲い掛かってきます。 そこに少々和な雰囲気も加えて、見事に侍ジャズへ昇華させていく。

9. 斜陽

Written & Arranged by PE'Z

これまたムードたっぷりにジャズナンバー。大人のPE'Zを聞かせてくれます。これはもう聞き入ってしまうほどのトラック。なんか、うっとりさせてくれるよね。

10. I remember jazz

Written & Arranged by PE'Z

スローテンポで、こちらもムードたっぷりに聞かせてくれる。もう、セクシーなんてものじゃないよ。とにかく麗しのジャズとともに、大人のPE'Zを聞かせてくれます。 JOEのサックスは泣きだね。ヒイズミのピアノも、この曲ではものすごく決め細やかに。

11. sola no tameni

Written & Arranged by PE'Z

ウキウキワクワク、ポップに弾けるPE'Zです。 春の陽気な感じが伝わってくるね。アップテンポで駆け抜け、途中でミドルテンポにチェンジ。ほんわかムードもあって、なかなか面白い。

12. NEXT!

Written & Arranged by PE'Z

これぞPE'Zな濃さを出してきたミディアムナンバー。クセがあるというか、アクの強いトラックで、とにかく勢いがありますね。 じわじわと攻めてくる感じが、またかっこいい。ラストはアグレッシヴに。

13. Bye-Bye Yesterday

Written & Arranged by PE'Z

ちょっと懐かしさを出したメロディに心打たれるポップチューン。 Ohyamaのトランペットも、哀愁漂わせて、ジャジーに演出。ラストのヒイズミは、さすがといわんばかりに巧みに聞かせてくれます。

14. Answer

Written & Arranged by PE'Z

しんみり聞かせるミディアムスローのナンバー。ジャズの哀愁漂う切なさが曲に反映されていて、それでいて渋くてかっこいいんだよね。 クライマックスは、音の集合体。5人の息の合った演奏に魅了される。

15. とんずらドップラー

Written & Arranged by PE'Z

リズミカルで超ポップに弾けるアップテンポナンバー。もう、なんだかお祭り騒ぎのような陽気な感じだね。と思ったら、急に静かになってはじっくり聞かせてくれたり。 変化の富んだ1曲です。ノリが出まくっていて、楽しいですよ、これ。

16. トロピカルマンゴーダンス

Written & Arranged by PE'Z

なんか「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」みたいな始まりなんだけれども、 PE'Zならではの和の要素をうまく出して、勢いある侍ジャズをぶつけてきます。なんか歌謡曲にぴったりな雰囲気を醸し出すね。こういうテイストが、本当にお似合いなんだよね。

ライブ盤[渋谷公会堂 2011.10.16]

オープニングナンバーのM-1。観客の歓声がいい感じだね。鮮やかな演奏にうっとりですよ。 なんか、ヒイズミの暴れっぷりが目立つM-2。メンバーも声を出して曲を盛り上げる。 観客の手拍子でよりムードを出してきたM-3。航のドラムプレイやOhyamaとJOEのソロでは声も上がったり。クライマックスは、もうムードたっぷり。 これまた、会場内が渋くクールに染まるM-4。ヒイズミのヴォーカルも会場を染めてゆく。 激しいプレイがヒートアップさせるM-5。荒々しさがダイレクトに伝わってきますね。うねりを上げるサックスとトランペット。 昇天するように、いななくように、奇妙なSEが流れて始まるM-6。その濃い雰囲気をそのまま振りまく演奏が、こちらもあるい空間。

ムードたっぷりに聞かせてくれるM-7。なんか、とてもアダルトだよね。だだっ広いジャズバーな感じでかっこいい。 手拍子を誘ってM-8。勢いをぶつけてきては、PE'Zワールドへ御招待。あらぶる2つのホーンがアグレッシヴに音を聞かせる。 こちらも勢いを放出してくるM-9。軽やかながら聞かせるところはしっかり聞かせる。いい味を出しています。 しっとりとM-10。聞かせてくれますよ。こちらもムードたっぷりに。とにかく1つ1つの音がセクシーなんだよね。特にJOEのサックスが。 さて、弾みをつけてM-11。とってもポップで、愉快痛快。楽しさが伝わってくるね。JOEのソロがまたいいじゃないですか。 会場からも声が上がる。そして、大いに盛り上がっている様子が伝わってくるんだけれども、耳でしか楽しめないのが残念。 アグレッシヴにかますM-12。濃いです、濃すぎます。PE'Z節全開でノックアウト。これが彼らの力。5人の魅力を放ってきました。

たぶんアンコールでしょうね。PE'Zの代表曲を聞かせてくれるメドレーのM-13。 まずは「HEY! JORDU!」。いいね、パンチが効いて。かっ飛ばしてくれます。 そこから「Akatsuki」への流れがかっこよすぎる。 そして「LA YELLOW SAMBA」へ。こちらもアグレッシヴに。 さらに「春疾風」。ヒイズミのピアノプレイが物を言う。 「ハナフブキ ~花魁道中罷り通る~」は、客席が大盛り上がりだ。でも、演奏はしっとり目だね。 そこから「1・2・MAX」へ。こちらはもう、アグレッシヴで攻めの姿勢で聞かせてくれました。

[DISC 3:DVD]

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Digital Album『OH! YEAH! PARTY!!』● '12/2/14 ~ '12/4/12 release

7th Album『OH! YEAH! PARTY!! 完全版』● '12/5/30 release

「向日葵」に続いて、合法ダウンロードの第2弾としてリリースした「OH! YEAH! PARTY!!」を限定パッケージでお届け。今作は、スタジオ盤とライブ盤の2枚組みとなっています。 スタジオ盤の方は、もうPE'Zのみなぎる力を感じさせるトラック勢ぞろいです。今作は、Ohyamaとヒイズミ以外にも、JAWやニレハラの楽曲があったり、 まさしくパーティーな雰囲気たっぷりに聞かせてくれました。PE'Zらしく、ジャズにとらわれず、ポップだったりムード歌謡っぽかったりと、 サウンドアプローチも様々。なんだか、やりたいことをやっていて、とっても楽しそうだね。そして、それぞれのパートに自身の表れが感じられます。 ヒイズミマサユ機、相変わらず美しいピアノさばきを聞かせてくれるじゃないですか。 ライブ盤は、赤坂BLITZでの公演を収録。フルでの収録じゃないのが残念。M-1のオープニングでいきなりフェイドアウトって。そのままの勢いに乗って次曲へ行くんじゃないの? これは残念だな。そのほかはもう、PE'Zのペース。お客さんがドンドンと、そのパフォーマンスに惹かれていくのがわかるステージ。とにかく熱気が伝わってきます。かっこいいなぁ。 なお、この作品は限定ということもあり、買い逃し厳禁ですよ。

1. 3times half

Song by Kadota“JAW”Kousuke Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

オープニングを飾るのは、JAW作曲の軽快なジャズナンバー。 もちろん、サックスが勢いよく放たれています。手拍子や掛け声も登場して、パーティー気分も出ているね。ヒイズミのピアノはここでもアダルトに鳴り響いています。

2. Bix Beiderbecke

Song by Ohyama“B.M.W”Wataru & ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

ドラムがド頭から暴れます。でもって、中に入るとヒイズミのピアノが味わい深さを出してくるね。 歌謡曲テイストの出たメロディに懐かしさを感じる、めくるめく変化を楽しませくれるナンバー。後半では暴れるように、ポップに変身。まさしくパーティー状態で、勢いのあるトラックだ。

3. Happy-go-Lucky

Song by ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

ヒイズミ作曲の軽快ジャズナンバー。ためみたいな部分から、サビへと流れるパートは、どこかしら「BIG EAR」を思い出させる展開。 楽しくなってきちゃった。ところどころで囁きが入ってくるのも、らしさが出ているね。ラストで大変身。昭和なノリでお気楽モード。終わり方も綺麗だ。

4. Monkey

Song by ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

タイトル通りに弾けたナンバー。なんか、作曲者がヒイズミなだけあって、らしさが思い切り出ているよね。 サビでは音が分厚くなっては、強力に。でも、「Monkey」っていう囁きにはびっくりだな。

5. Blue Mermaid

Song by Ohyama“B.M.W”Wataru Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

ムードたっぷりの王道ジャズを聞かせてくれるナンバー。 トランペットもセクシーに響き渡ります。上品な薫りが漂うPE'Zです。聞き入ってしまうくらいに大人な楽曲ですね。

6. NEW LIFE ~生まれくる全ての人へ~

Song by Nirehara Masahiro Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

ニレハラが作曲したのか。とっても楽しいナンバーじゃないですか。 やっぱり作曲者の色が出ているというかね。ベースのラインはどうしても耳が行ってしまう。ブンブンと。 ブラスの2人もヒイズミも、それぞれ魅力を出すパートがあって、ニレハラらしい優しさの出た曲です。

7. そして環七メランコリー

Song by Ohyama“B.M.W”Wataru Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

タイトルがいいな。でもって、いきなりヒイズミのピアノがメランコリックに響く。 さらにメロディはジャズというより昭和歌謡だよね。航のドラムがいつも以上にパンチが効いていて、どっしりとしています。アダルトでセクシー。夜の都会がお似合いですよ。

8. SFトラベラー

Song by ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

始まりはいつもの勢いでガツンと。しかし、ヒイズミのピアノが極上のメロディで滑らかに聞かせてくれるんだよ。 これがまた、鮮やか。さすがはピアニスト。腕の見せ所だね。これだけでも聞く価値のある1曲。サビのメロディは懐かしさと新しさを混ぜ込んで。

9. monopoly

Song by Ohyama“B.M.W”Wataru Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

ドラムビートと妖しいSEにちょっとびっくりなナンバー。 和洋折衷なところはさすがPE'Zな曲。トランペット、サックスの音色も鮮やかに。メロディも馴染みやすい1曲だし、クセもあって面白いね。

10. Loco-Moco

Song by Ohyama“B.M.W”Wataru Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

「アハッ、アハッ」って、随分とお気楽モードたっぷりな曲だな。メロディも、これまたジャズというよりかは歌謡曲な感じで。 とっても耳に馴染みやすいメロディを聞かせてくれます。ヒイズミの暴れっぷりもすごいな。ラストでは実に盛り上がりに拍車がかかっている。

11. フタツノ雲貝 ~Lumbis Lumbis~

Song by Ohyama“B.M.W”Wataru Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

結構、ディープな雰囲気を放つ1曲だね。クールなPE'Zの登場だ。 この曲も歌謡曲テイストのあるメロディで引き込んできます。鮮やかなサウンドで煌びやかに輝き出す。さすがだ。

12. JIVE!!

Song by ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

なんだなんだ、今度はカントリーか?そんなイントロでびっくり。その後はトランペットVSサックスの追いかけっこで駆け抜けていくポップなナンバー。 しかし、JAWのソロパートは、さすがだね。もちろん、ヒイズミの見せ場もさすがです。鮮やかな指使いにノックアウト。

13. ユメアソビ

Song by 航 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

ラストは、なんと航が作曲を担当したナンバーで締め。 まさかの4分の3拍子で来るとは、これまた航の意外性が出まくっています。ゆったり聞かせるミディアムチューンで、PE'Zの一体感が出ています。

ライブ盤[AKASAKA BLITZ 2012.4.22]

大歓声を受けて始まり始まり。手拍子でスタートのM-1。乗っけからJAWのサックスがいい感じだね。でもって、ヒイズミの不思議なおしゃべりとともに。まさかのコールアンドレスポンス。そして、MCで興奮するOhyama。でも、「ヒノムクホウヘ」でスタートなのに、F.O.。ライブは全編収録じゃないんだね。

愉快痛快にM-2。フロント2人の吹き荒れっぷりがいいね。疾走感もライブの臨場感もたっぷり。 軽快にM-3。ための部分はやっぱり盛り上がるね。でもって、やっぱりJAWが見せ場を作るんだ。 弾け飛ぶM-4。この暴れっぷりがたまらないんだね。静かなパートはじっくりと聞かせる。このギャップを味わえるのが面白い。 手拍子とともに楽しくM-5。軽快な音で、会場もメンバーも楽しそうな雰囲気だね。最後に「ありがとう」と一言。 軽さ爆発M-6。サビでの分厚く強力な音がすごいね。圧倒してくる。

ムードたっぷりに聞かせてくれるM-7。味わい深さと渋さがあってかっこいいね。会場の空気も大人色に染まる。

拍手の後にムードたっぷりのピアノを聞かせるM-8。そして、会場はキャバレーと化すのである。セクシーなPE'Zを聞かせてくれます。 こちらもムードたっぷりのM-9。Ohyamaトランペットが鮮やかで意外に爽やかさも。クライマックスでは航のドラムが暴れまくりでかっこいいぞ。 リズミカルに聞かせてくれるM-10。それぞれの楽器の魅力が出たステージだね。 そして、音も伸びに伸びて、楽しさ爆発M-11。PE'Zのファニーな部分が音に出ていて、会場も巻き込まれているね。暴れっぷりがハンパないぞ。 ドラムとピアノで盛り上げるぞ、のM-12。ヒイズミのピアノさばきがすごいな。疾走感がいい具合です。ニレのソロパートでは、声も上がったぞ。 メロディアスなM-13。会場もうっとり気分に浸っているね。 一変して、激しくM-14。とにかく暴れっぷりがすごいぞ。JAWのソロで、これまた大きく盛り上がるんだな。クライマックス感たっぷりで、盛り上がったね。

これまた、勢い出まくりのM-15。とにかくヒイズミのピアノの動きに圧巻です。 間髪入れずにM-16。JAWのサックスがまたかっこいいんだ。声出しもあって、会場は大盛り上がり。 手拍子とともに始まるM-17。やっぱり濃くて力のある演奏に惹きつけられますね。かっこいいPE'Z。後半のヒイズミにみんながかき立てられる。 「最後の曲!」というアナウンスでM-18。ヒイズミが喋る喋る。でもって、コールアンドレスポンスも。「Yeah!」と声も飛んで、楽しさ満載。オーラス感が伝わってくるね。それぞれの音から清々しさを感じます。

Digital Album『Jump up!』● '12/12/1~ '13/1/31 release

6th Album『Jump up! 完全版』● '12/1/1 ('12/5/30 スタジオ盤のみ) release

PE'Zが、なんとリーダーをOhyamaから航へとバトンタッチするという新体制になり、心機一転。そのままの勢いで、合法ダウンロード第3弾「Jump up!」を配信し、魅力たっぷりにお届け。 今回も、完全版をパッケージしてリリース。 スタジオ盤ならびに2012年末に下北沢で行ったライブを収録したライブ盤、さらに収録曲全てライブ演奏という形で仕上げたミュージックビデオを収録したDVD付きという、豪華な3枚組み。 1枚目のスタジオ盤、驚きなのは、Ohyama作曲のナンバーがないということ。 これにはびっくりな一方で、その他メンバーの作曲ナンバーがお目見えしていて、PE'Zの新しい体制が見事にここで現れている。 ガッツリと聞かせてくれる曲もあれば、30秒、40秒くらいで終わりの小曲もあったりで、多彩だね。PE'Zのいろいろなパフォーマンスを楽しめます。 そのパフォーマンスをさらに味わえるのが2枚目のライブ盤。熱気ムンムン、年末ムードも取り入れたりしては、ニレの楽しい喋りもあって、生で見たくなるような内容なんだよな。 勢いの溢れたパフォーマンスです。 DVDは、スタジオ盤収録ナンバーを、そのまま順に演奏しノンストップで見せる。航が中心となり、5人が並んでいる姿も新鮮だね。 カメラを何台も使って、いろいろなアングルからPE'Zを堪能。躍動感が出ています。こちらの作品、完全限定の3000セットということで、プレミア必須ですね。

DVD

「Jump up!」All Live Music Video

1. 5running

Song by ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

ポップビートで始まったオープニングチューン。ヒイズミの掛け声も楽しく響くけれども、聞かせるところはじっくりと聞かせてくれたりと。 いろいろな顔を見せるPE'Z。ピコーンピコーンとSEも飛んで、新たなスタートを切るような雰囲気もあります。

2. JumpUP!

Song by ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

拍手に包まれてのスタート。PE'Zならではの哀愁漂うメロディで引き込む。まさしく侍JAZZな面を見せる1曲。ヒイズミも「JumpUP!」と叫んでいますよ。 それぞれのパートの魅力も出ていて、かっこいいアルバムタイトルチューンです。後ろの声がとっても気になってしょうがない。

3. Spacy Tours

Song by Nirehara Masahiro Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

ニレハラのベースがブンブンとうねるイントロ。 アコーディオンな音色も登場しては、妖艶さを増す。なんだかセンチメンタルなタンゴの味もあり、明るくキラッと輝くような展開だったりと、 自由自在なPE'Zの魅力が思う存分伝わってくる。最後もニレハラのベースがいい味を出していますね。

4. DJポントレックス

Song by Kadota“JAW”Kousuke Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

随分とミニマルな感じがする曲だな。なんて思っていたら、なんとモノの15秒で終わってしまった。不意を突かれた感じだ。

5. ナイスコンビネーション

Song by Kadota“JAW”Kousuke Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

4つ打ちビートを軽やかに刻んでくるナンバー。淡々としていて、クールな面もあり、何かを狙うようでもあり。でも、それぞれの楽器は聞かせてくれますよ。 パーカッションもポイントになっては、PE'Zの魅力を増してくる。

6. ティンカーベル

Song by ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

優雅なヒイズミのピアノの音色が躍るアップテンポチューン。弾む弾む。とってもポップに聞かせてくれる。聞いているこっちもウキウキワクワクしてくるナンバーだね。 ピアノベースの曲だけれども、PE'Zの味が出まくっている。ピアノとトランペット&サックスの追いかけっこも面白い。

7. GOAL! GOAL! GOAL!

Song by ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

クールなPE'Zが大活躍。これまでのごった煮感たっぷりで俗っぽさが出ていて面白いね。 歓声のSEも入れては大盛り上がり。スペイシーな音も入れて、楽しさも出して、なんでもありのPE'Zです。とにかく盛り上がっています。

8. マラゲの娘

Song by PE'Z Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

まさかの4つ打ち?そしてサンバ?南国モードで熱い夜にするPE'Z。 妖艶なムードを漂わせて、Ohyamaのトランペットが吹き渡る。なんだなんだ、カンツォーネのようなコーラスも入ってきて、一体どうしたんだ?情熱モードをひた走るナンバーです。

9. パワパワパワー

Song by 航 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

静かなオープニングから、見事に暴れたナンバー。タイトル通りにPE'Zのパワーを感じさせる侍JAZZ。勢いがありながらも、じっくりと聞かせてくれるメロディ。 途中で落着くときもあるけれど、最後までPE'Zの勢いは止まらない。

10. Rocket XXX

Song by Kadota“JAW”Kousuke Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

頭からJAWのサックスがクールに吹き荒れる。全体的に勢いがあるけれども、 ムードもあって、大人なPE'Zを聞かせてくれるナンバー。ヒイズミの音もしっかりと聞かせてくれる。

11. 電子工学

Song by ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

ニレハラベースが時計の針のように刻んでは、ヒイズミがうっとりするピアノを聞かせてくれる。 静かに展開しては、じっくりムードを出して聞かせる40秒。

12. Let's KOH!

Song by PE'Z Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

タイトルがいいよね。航の魅力が大爆発ですか。やっぱりドラム中心な楽曲。楽器の音もいいけれども、周りで襲い掛かってくる声もいい味を出している。 航もやりたい放題な感じがして、いいな。それぞれのソロパートも迫力たっぷりだね。

13. 泣きべそチーター

Song by ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

ムードのあるメロディラインに、かっこよさが光る。PE'Zの本領発揮。JAW、そしてOhyamaの2人の音がそれぞれ魅力を増す。 強い姿の中に少し弱さを見せるようなサウンドとでも言うのかな、力強さの中にも繊細さがあって、かっこいいんだ。

14. Enjoy ザ Fight

Song by Kadota“JAW”Kousuke & ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

アルバムのラストナンバー。まさしく楽しんでいる感じが伝わってくるね。バックでサンバホイッスルが鳴り響いては、ヒイズミが茶々を入れているけれども、 フロント2人の音はどこまでもクール。このギャップがまた、いいんだな。中盤の音の広がり方なんか、すごくないか?ヒイズミの語りというか、ラップはもう御愛嬌で。

ライブ盤[渋谷公会堂 2011.10.16]

DVD「GARDEN Live Archive #002 PE'Z 2012,DEC,30」を参照→☆☆☆

[DISC 3:DVD]

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Cover Album『故郷のジャズ -prizes the country in Japan-』● '13/6/26 release

今回もまた、ヴィレッジ・ヴァンガード限定でカバーアルバムを発売。 その内容がユニークで、全国ツアーにおいて、そのご当地ナンバーのカバーを披露。その中から厳選して10曲のカバーナンバーを収録したのがこの作品。 山形県の「花笠音頭」や福岡県の「炭坑節」など、伝統的な音頭もあれば、「函館の女」や「東京キッド」など、歌モノのカバー、さらには「六甲おろし」まで、PE'Z流にジャズアレンジで聴かせてくれます。 時にグルーヴィーに、時にファンキーに、トランペット、サックス、キーボード、ベース、ドラム、それぞれの音が躍動感たっぷりに音を届けてくれます。 長きに渡って継がれた名曲の数々が現代の侍ジャズにアップデート。こういうアプローチは、随分と面白いですね。 ただ、やっぱり10曲じゃ物足りないんだよね。もっと色々な曲をPE'Z流に聞かせて欲しいと思わせもします。

1. 花笠音頭

Lyrics:unknown Music:unknown

オープニングは山形県の花笠音頭。音頭がジャズに変身。これまた、熱くほとばしるサウンドで、濃いです。 掛け声も入ってきて、とにかく熱いね。トランペットとサックスの2つの音が、躍動感を伝える。ファンキーに花開いた。

2. 函館の女

Lyrics:Tetsurou Hoshino Music:Nobuo Shimazu

おしゃれジャズに変身した北島三郎「函館の女」は北海道からのエントリー。 スムースかつクールに。そして、おしゃれな仕上がりで演歌の色を見せない仕上がりは、とってもかっこいい。 ジャズのセクシーさが前面に出ています。トランペット&キーボードのソロがいい味を出しているね。

3. スーダラ節

Lyrics:Yukio Aoshima Music:Hiroaki Hagiwara

陽気な雰囲気の「スーダラ節」も、まったりテイストのジャズに変身。1番では、味のあるトランペットの音に、淡く浸っていく。 2番では芯の太いサックスの音で、どっしりと聴かせる。わかっちゃいるけど、この音はやめられないね。

4. 信濃の国

Lyrics:Retsu Asai Music:Sueharu Kitamura

長野から「信濃の国」をアグレッシヴなカバーで聴かせる。 ヒイズミのキーボードの暴れっぷりがすごいけれど、航のドラムやニレのベースも、勢いを増していてかっこいいです。 オリジナルの持つ勇ましさが、さらに飛躍していて、とにかくすごいぞPE'Z。

5. 炭坑節

Lyrics:unknown Music:unknown

月が出た出たでおなじみ、炭坑節が、とってもおしゃれなジャズでじっくりと聴かせてくれます。 さすがはPE'Zなアレンジだね。月が出ている夜にぴったりな、落ち着いた雰囲気漂うナンバーです。ムードたっぷりで、とっても聞き応えのある1曲。

6. 東京キッド

Lyrics:Kou Fujiura Music:Tadashi Manjoume

イントロだけではわからないけれども、すっかりジャズなアレンジになった美空ひばり「東京キッド」。弾けてポップに聞かせる楽しいナンバーです。 ノスタルジックな雰囲気もあり、愉快なSEも加えたりして、東京らしさも出ているような感じだね。夢がいっぱい詰まっています。

7. 六甲おろし

Lyrics:Sounosuke Sato Music:Yuji Koseki

「六甲おろし」もPE'Z色に染まる。阪神並みに暴れっぷりたっぷり。トランペットのソロで、とにかく熱くほとばしった音を聞かせてくれる。 さすがOhyamaだね。勢い溢れたアグレッシヴなナンバーでした。

8. ひょっとこ踊り

Music:unknown

宮崎県の「ひょっとこ踊り」が熱くジャジーな味付けで変身。キーボードの濃い味付けからの、ニレのベースの巧みな動き。 大胆かつ鮮やかな演奏で楽しませてくれます。

9. でんでらりゅうば

Lyrics:unknown Music:unknown

長崎の「でんでらりゅうば」がPE'Zのアレンジで、弾けたジャズに大変身だ。 それぞれの音がとっても味のあるもので、なんだか粋だね。原曲のイメージも崩さず、華やかになりました。

10. いい湯だな

Lyrics:Rokusuke Ei Music:Taku Izumi

おなじみ「いい湯だな」が、クールなジャズに。滑らかなキーボードの音にうっとりだね。とってもモダンでアダルトな雰囲気。 トランペットもサックスも、上品かつアグレッシヴに。それぞれのソロパートで思う存分に見せ場を発揮。最後は「また来週!」なんて声も。

Cover Album『演歌のジャズ -Samurai hugs soul of Japan-』● '13/9/25 release

カバーアルバム「故郷のジャズ」を発表したばかりのPE'Zが、早くも次なるカバーアルバムを発表。 今作は、「演歌のジャズ」ということで、日本を代表する演歌/歌謡曲のカバーに挑戦しています。 やっぱり、どの曲もPE'Z色に染まったものだから、時にはアグレッシヴに、時には原曲の影も形もなくなるくらいに勢い溢れたものなど、変幻自在なアレンジで楽しませてくれました。 カバーした曲も、島倉千代子「人生いろいろ」、石川さゆり「津軽海峡・冬景色」、北島三郎「与作」などの王道ナンバーから、 河島英五「酒と泪と男と女」、テレサ・テン「時の流れに身をまかせ」などといった歌謡曲ナンバーも、PE'Z流の侍ジャズアレンジでカバー。 原曲の世界観を引き出しながらも、新たな魅力を注ぎ込む。楽しいなぁ、なんでこんなに楽しいのに、10曲だけしかないんだろうか。もったいないです。 もっと聞きたいですね。そして、今作も、やっぱりヴィレッジ・ヴァンガード限定発売ということで、要チェックです。

1. 買い物ブギ

Lyrics:Masao Murasame Music:Ryoichi Hattori

ガツンとぶっ放すカバーチューン。原曲の陽気さを力に加えて、かっこよく。まるで任侠映画を彩るようなセクシーさも出てきたね。 かなりアグレッシヴな演奏にやられます。かっこいいなぁ、PE'Z。

2. 人生いろいろ

Lyrics:Daizaburo Nakayama Music:Kuranosuke Hamaguchi

こちらもかなり弾けた「人生いろいろ」のカバー。オリジナルの優しさが随分とパワーアップした感じだね。航のドラムプレイをとことん楽しむことができます。 グッとジャジーになる部分が色気を出しているね。

3. リンゴ追分

Lyrics:Fujio Ozawa Music:Masao Yoneyama

セクシーでグルーヴィーな「リンゴ追分」。美空ひばりがこのトラックをバックに歌っていても、おかしくないほどにジャジーに決まっています。 さすがPE'Z。色気をとことん追求していますね。

4. 別れても好きな人

Lyrics:Ben Sasaki Music:Ben Sasaki

選曲が、これまたいいじゃないですか。演歌というより歌謡曲だけれども、色気があっていいね。 サウンド的にも、歌謡ジャズな雰囲気で、クールに決まっています。

5. 津軽海峡・冬景色

Lyrics:Yuu Aku Music:Takashi Miki

実際にライブでの観客の声を入れて、臨場感を出してきたね。ベタな選曲だとは思うけれども、渋いアレンジでカッコよく決まっています。 あのサビ後半の伸びも、トランペットとサックス共に、忠実に再現していていいね。

6. 伊勢佐木町ブルース

Lyrics:Kouhan Kawauchi Music:Youichi Suzuki

青江三奈の代表するナンバーを、ジャジーにカバー。しかも、随分と躍動感たっぷりに弾けた演奏で聴かせてくれます。 例のスキャットパートは、トランペットがまたいい音色を聴かせてくれるんだ。中盤は、とにかくダイナミックな演奏で、それぞれの音がバトルしているようだ。

7. 北酒場

Lyrics:Rei Nakanishi Music:Taiji Nakamura

細川たかしでおなじみ、「北酒場」は、リズミカルに。ジャズというよりも、スカの要素でアップテンポに仕上げてきました。 今回は、JAWのサックスが物を言わせるね。渋くてクールな音を聞かせてくれます。後半ではジャズ度がアップ。

8. 酒と泪と男と女

Lyrics:Eigo Kawashima Music:Eigo Kawashima

イントロがおしゃれだね。原曲の渋さを残しつつ、PE'Z色に染めてジャジーに仕上げてきました。サビではうんとゴージャスに。 それぞれの音が、これでもかというくらいに見せ場を作ります。ジャズアレンジが決まった曲だね。

9. 与作

Lyrics:Kimimori Nanasawa Music:Kimimori Nanasawa

妖しさ、クールな雰囲気。ムードたっぷりに聞かせてくれる。これがあの「与作」だとは、誰もが思わないんじゃないでしょうか。 今回のアルバムの中で、一番原曲からかけ離れているような気がします。いい意味で、ものすごい変身を遂げているね。とにかく、ジャズですよ。

10. 時の流れに身をまかせ

Lyrics:Toyohisa Araki Music:Takashi Miki

スィング感を出して、とってもパーティー感を出したジャズカバー。 随分とポップに流れていきます。バーで小粋な演奏を聴いているような感じですね。後半では、突如暴れまくってびっくりしたけれども、こういう裏切り行為もまた、面白いね。

Live Album Box『PE'Z マラソンライブ2014 東京JACK! ~PLAYERS HIGH!~』● '14/7/16 release

ひょんなことから始まったという、PE'Zのマラソンライブ。その名のごとく、マラソンのように長期戦のライブツアーを東京で敢行。 全13公演、今までPE'Zが発表してきた楽曲を全曲プレイするという試みも面白いね。レアな楽曲もあるし、実に聞き応えがあります。 そして、全公演の模様を収録し、その都度公演中盤に「東京JACK!」とお客さんに叫ばせては声比べ。これまた、貴重な記録ですね。 意外とアットホームな雰囲気もあるPE'Zのお客さん達です。それにしても、いろいろな会場でライブを行っていますが、今回のツアーラストが福生というのもなんだか面白いな。 相変わらず、絶好調なニレのMCも、ふんだんに収録したPE'Zの熱狂の記録が、ここにあります。

DISC-1:さすがはマラソン初回。勢いが出まくっている。どこかしら、緊張感も伝わってきますね。

DISC-2:「Amny」の狂気がクライマックス感ハンパなくてすごいよ。

DISC-3:MCでのブーイングが面白いな。こういうアットホームなところがPE'Z。

DISC-4:「さらば愛しきストレンジャー」の熱がダイレクトに伝わってくる。メンバーもお客さんも熱いね。

DISC-5:ファンクラブ限定のライブ。オープニングもいつもとちょっと違いますね。

DISC-6:前半は割とメロウでスムースな楽曲を投入。ちょっとアダルトな雰囲気だね。

DISC-7:やっぱりMCがすごいね。笑わせてくれます。久しぶりの「BIG EAR」は、迫力があります。

DISC-8:「ハリヨの夏」のじっくり演奏。相反する「ハレソラ」のアグレッシヴさに感服。

DISC-9:個人的に気に入っている「ティンカーベル」がここで登場。成長した感じで熟した演奏に惚れ惚れ。

DISC-10:いつもとは違う「情熱の行方」から、「JumpUP!」も、いつもとどこか違う雰囲気。

DISC-11:どうしたどうした、「東京JACK!」の声が小さいぞ。そしてまた、選曲がなかなかな学芸大学。

DISC-12:「I WANT YOU」のヒイズミのはテンションときたら。「5 running」、Ohyamaがちょっと疲れているんじゃないか?

DISC-13:やっぱり最終公演。テンションが違うね。

9th Album『血騒 -chisou-』● '14/10/15 release

PE'Z、約2年ぶりとなるオリジナルアルバムを発表。これぞPE'Zな、ストレート侍ジャズを思う存分聞かせてくれます。 血湧き肉躍る、純度100%のPE'Zがここにある。曲の方も、実にヴァラエティ豊かで、作曲者のクレジットもいつも以上に様々。 2人または2人で作成された楽曲群は、よりどりみどりな多様なPE'Zを見せる。どの曲も、5人の音が詰まっては魅了してくるね。 オープニングナンバーから、侍ジャズ炸裂のタイトルチューン「Chi-Sou!」でノックアウト。 作曲者のキャラクターが音によく表れているけれども、それを体現する5人の結束力を改めて感じることができるね。 今作は、CDとアナログ盤の2タイプでリリース。しかも、それぞれに違ったボーナストラックを収録しています。CD版には、新たな始まりを音で表す「StartLine」を収録。 このアルバムリリース後に解散を表明したPE'Z。あたかも解散を予感させるPE'Zの思いが、この1曲に詰まっています。

1. Chi-Sou!

Music by ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

美しいピアノで始まったと思ったら、いつもの PE'Zの勢いが大爆発。 血湧き肉躍るアグレッシヴなサウンドでノックアウト。何気にメロディアスなラインをたどるパワーチューンです。 PE'Zが全身全霊で音をぶつけてきます。そう、この音を聞いて騒げと言わんばかりに。

2. Smoke Gets In Your Eyes

Music by PE'Z Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

作曲は元々Jerome Kern。パブリックドメインとなった曲を、PE'Zが装い新たに聞かせてくれる。イントロからヒイズミキーボードが弾けまくっています。 本編も巧みな音の流れで、それぞれにメンバーの持ち味を生かした音で攻めてきます。メロディラインは、地に足が着いているように、どっしりとした感じだね。

3. ワラエフトレ ~laugh and get fat~

Music by Ohyama“B.M.W”Wataru Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

タイトルよろしく、音がすでに笑っているナンバーだね。とにかく攻めてきます。トランペット×サックスの熱くほとばしる音圧に吹き飛ばされそうだ。 掛け声も入って、アグレッシヴなチューンに仕上がったね。

4. TRICK★STAR

Music by Ohyama“B.M.W”Wataru & Kadota“JAW”Kousuke Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

Ohyama&JAWというフロント2人による作曲ナンバー。もちろん、この2人の音が先陣を切るかのように、音を聞かせてくれます。 途中では、じっくりと聴かせてくれるメロディラインのパートが、なかなかいいんだな。引き込む力があって、聞き応えがありますね。航の暴れっぷりも、しっかりと堪能できます。

5. ABARENBO

Music by 航 & ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

航とヒイズミというコンビによる作曲ナンバー。これぞジャズ、というような始まり方で、どんどんとその世界に引き込まれて行きます。 さすが、ドラムとキーボードが、その名の通りに暴れん坊になっているね。途中からは、渋さを出したトラックに変身と、面白い展開です。 ただ、終わり方が随分とモヤモヤしているかな。

6. THE LEGEND

Music by ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

This is PE'Zな、アグレッシヴジャズを聴かせてくれるナンバー。こんなに力強く、勢いがあるのに、メロディもなかなか聞き応えあるものになっています。 さすがはヒイズミ。楽しい仕上がりで、これまでのPE'Zを集約しているような、そう、伝説の1曲に仕上がっているのです。

7. PLAYERS HIGH!

Music by ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

ピアノとドラムが弾けまくりのアグレッシヴナンバー。その巧みな音に惹かれるサビの展開が、とってもかっこいい。 メインではないけれども、魅力たっぷりの音を届けてくれるトランペットとサックスは渋く聞かせてくれる。そして、躍動感もたっぷりに。クライマックスがカッコよく決まったな。

8. さすらいSummer

Music by ヒイズミマサユ機 & Ohyama“B.M.W”Wataru Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

ノリが出ているというか、ちょっと軟派なリラックスモードな1曲。 PE'Zらしい濃さを武器に、それぞれの楽器の持ち味を生かして、夏らしさを演出。後半は手拍子なんかも入ったりして、弾けていますね。

9. Brushup

Music by Kadota“JAW”Kousuke & Ohyama“B.M.W”Wataru Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

冒頭からJAWのサックスがセクシーに響き渡る、ムードたっぷりジャズナンバー。 野太いながらも、軽快に音が弾みます。そして、これまた巧みなヒイズミキーボードがおしゃれに聞かせてくれては、ストレートに音をぶつけてくるジャズです。

10. Viva! A So Bole!

Music by ヒイズミマサユ機 Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

アルバム本編のラストトラックは、ヒイズミらしさ全開の弾けたナンバー。とにかくポップでアグレッシヴ。 サムライジャズな面も感じられるメロディ演奏に、さすがPE'Zな演奏で圧倒させられるね。そして、時にクールにトランペットが鳴り響く。このバランスですよ。

11. StartLine

Music by Nirehara Masahiro & Ohyama“B.M.W”Wataru Produced & Arranged by PE'Z & NEMO (Nemotroubolter)

タイトルがまたいいね。このアルバム発売後に解散を表明したPE'Zの決意が見え隠れする。 そして、ニレ&Ohyamaのコンビで、これまでのPE'Zとはまた、一味違ったメロディを聴かせてくれる。 大人びたような、クールなんだけれども、親近感があるのは、ニレのキャラクターだからかな。J-POP寄りなポップでスムースな楽曲です。

Cover Album『Samurai Jazz only one ensemble COVER SELECTION』● '15/5/20 release

解散を発表したPE'Zが、ラストアイテムとしてリリースしたのが、カバーベストアルバム。この選択は賛否両論出ましたね。 前作「血騒 -chisou-」が相当濃かっただけに、全て出し切ってしまったのかな。ここにきてカバーベストで有終の美を飾るとなると、やっぱり物足りなさが生じてきます。 インストバンドだからこそ、彼らの演奏を味わえるという点ではOKなのかもしれないけれども、それでも新作のカバーナンバーも聴かせて欲しかったな。 未発表カバーというよりかは、他の作品でPE'Zとしては未収録だった曲がここにきて収録されています。そういう意味では、ここで回収できた感じです。 まぁ、何はともあれ、PE'Zを味わうことはできますからね。アグレッシヴな侍ジャズでどっぷり浸って、軽やかに5人の音がこれでもかとぶつかってきます。

2. FINAL FANTASYメインテーマ

Music by Nobuo Uematsu Arranged by PE'Z

大ヒットゲームソフトのテーマソングを、PE'Zが大胆にカバー。イントロでヒイズミがしっとりとピアノを聴かせて始まったと思ったら、その後はアグレッシヴに音を放ってきた。 フロント2人の音もどっしりと。濃さを極めて聴かせてくれます。その後は弾むように軽快な音を運ぶ流れです。オリジナルを見事にジャズへと塗り替えてきましたね。

7. Our Bungalow Of Dreams

Lyrics & Music by Tommie Malie / Charlie Newman / Joe Verges Arranged by PE'Z

Bix Beiderbeckeのナンバーのカバーは、これぞ、なストレートジャズ。 PE'Zの持ち味を最大限に生かしつつも、大胆な変化を加えずに、曲本来の持ち味を引き出すカバーに仕上がっています。wPE'Zの曲に対する敬意が伺えますね。

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