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Album『NEON GENESIS EVANGELION』● '95/12/6 ('04/12/22) release

色々と話題や衝撃を与えてくれるアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のサウンドトラックアルバムの第1弾。 おなじみ、高橋洋子が歌うオープニングテーマ「残酷な天使のテーーゼ」や、CLAIRE が歌うエンディングテーマ「FLY ME TO THE MOON」はじめ、劇中を彩る音楽がてんこ盛りです。 とにかく鷺巣詩郎の作り上げるメロディに、力がみなぎっているんだよね。さすが、フルオーケストラを従えているだけあります。 勇ましさの表れた戦闘シーンの音楽や、使徒襲来の恐ろしさ、束の間の休息を癒すかのような安らぎを与えてくれる音楽など、 ストリングスとホーンをベースに、ギターも時折色を加えて、アニメの劇中を飾ります。 サントラ第1弾ということもあり、やはり軸にある音がここにありますね。 サントラの屋台骨。実に聞き応えのある作品です。「 FLY ME TO THE MOON」も、いろいろとバージョンを楽しめるね。 初回盤は、設定集のブックレットが付いており、 よりアニメの世界を知ることのできる資料が詰まっております。

1. 残酷な天使のテーゼ <Director’s Edit Version>

作詩:及川眠子 作曲:佐藤英敏 編曲:大森俊之

エヴァ=高橋洋子な印象を決定付けた、アニメのテーマソング。 「テーゼ」って?「パトス」って?難解な言葉がアニメの世界を彩る。及川眠子がまた、いい仕事をしています。 少年は、そして神話になる。ダンサブルなサウンドに力がみなぎるバックのトラック。 とても生き生きしていますね。覚えやすいメロディも手伝って、カラオケでも大人気。

2. FLY ME TO THE MOON

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

美しいストリングスを聴かせては、スタンダードなジャズナンバーを聴かせてくれます。 まぁ、この曲も、エヴァ効果で知名度が上がった感じもするけれどもね。麗しのメロディと美しさを漂わせて、 ヴォーカルがうっとりさせてくれます。ムードたっぷりのナンバーですね。

3. ANGEL ATTACK

使徒の攻撃というタイトルのごとく、 力強さと不気味さが入り混じるトラック。ストリングスが緊迫感を作り出す。 そして、ブラスも力強さを加えて、ダイナミズムがアップする。

4. Rei I

レイの曲。美しさと儚さ、そしてどこかしら疑心暗鬼な部分もあって、 寂しさや怖さを出す。ストリングスが入ってきて、よりいっそう、曲の力が加わってきた。

5. Hedgehog’s Dilemma

ハリネズミのジレンマ、というタイトルの曲。 好きと思って相手に近づき、自らの体で相手を傷つけてしまう様子を、鷺巣詩郎が曲で表す。 まったりしたバックのサウンドと、儚いピアノが融合する。

6. BAREFOOT IN THE PARK

ジャジーなスタイルで、ゆったりテンポで聴かせてくれるナンバー。 ちょっとおしゃれに。随分とムードもあって、クールです。 ストリングスの音も効果的に。何より、やっぱりピアノがおしゃれに響き渡るんです。

7. RITSUKO

リツコのテーマ。優しく奏でられるギターと、鮮やかなピアノの音色が織りなす爽やかトラック。 時折、切なさも出して、しっとりと。

8. MISATO

ミサトのテーマ。 とにかく明るくポップに。心からウキウキワクワクしている様子を、そのまま聞かせてくれます。 フルートとストリングスの音も爽やかに。

9. ASUKA STRIKES!

アスカのテーマ。頭からギターが楽しく聞かせてくれる。 そして、ヴァイオリンが入ってきては、どこかしらカントリーミュージックの陽気で朗らかな雰囲気を出しまくる。 いいね、愉快だね。

10. NERV

ネルフのテーマ。いかにも指揮本部的な勇ましさを出すナンバーだね。 どっしりと重たいビートと、ストリングスの鋭さ、ブラスの華々しさが手伝って、強さを出す。 士気を高めるような、躍動感を出してきました。

11. TOKYO-3

ホーンがまるで夜明けを知らせるかのような始まり。 静寂の中から、何かを呼び覚ますかのようなナンバーだね。

12. I. SHINJI

シンジのテーマ。暗い。とにかく暗い。 全てから拒絶するようなメロディライン。そして、吹き入るかのようなホーン。 運命と宿命を背負った少年の、逃げ場の模索をする心情を表すようナンバーだ。

13. EVA-01

ストリングスの音色が鋭さと力強さを表すナンバー。 ダイナミックかつ繊細に。エヴァの世界をストレートに出してくる。

14. A STEP FORWARD INTO TERROR

お披露目というか、お出ましというか、登場を盛り上げるようなナンバー。 立派でしょ?みたいな勇ましさをブラスが放ってきます。そこにストリングスもゴージャスに飾ってくるんです。

15. EVA-02

01に続き、こちらも華々しい登場を飾ってくるかのようなんナンバー。 エヴァのお出ましと言わんばかりに、力強さと鮮やかなギター演奏がみなぎる。 弦の音の分厚さがモノを言うね。

16. DECISIVE BATTLE

戦闘シーンの音楽。緊迫感とともに、勇ましく攻め入る様子がブラス、そしてストリングスの音で効果的に表す。 ハープの音色が意外とポイントになっている感じがするね。

17. EVA-00

不協和音というわけではないんだけれども、不安を掻き立てるようなストリングスとブラスの音に恐ろしさを感じるナンバー。

18. THE BEAST

M-17の別バージョン。テンポが上がったことで、 よりいっそう、恐ろしさが加わったね。何かがじわじわと、そして力強く攻めてくるような、 刻一刻と危機が迫ってくるような曲。

19. MARKING TIME, WAITING FOR DEATH

ピアノの音色が寂しさと緊張感を演出するトラック。 しかし、その後はどっと力強いビートが加わって、恐怖を演出。 ブラスが吹き荒れ、弦が刻んでは、襲いかかってくるようだ。

20. Rei II

レイのテーマその2。ゆったり安らぎをくれるかのようなメロディで、 包み込んでくれるような1曲。ただ、その中にも寂しさが漂っている。

21. FLY ME TO THE MOON

作曲:Bart Howard 編曲:鷺巣詩郎

ボッサテイストで聴かせるスタンダードジャズナンバー。 フルートがメインのメロディラインを奏でている。優雅かつおしゃれに聴かせてくれますね。 うっとり。ムードもたっぷり。

22. 次回予告

躍動感たっぷりのポップでキャッチーなナンバー。 次回が見たくなるような、まとまりのよいトラックだね。 30秒でぎゅっと凝縮された中で、エヴァの魅力が伝わってくる。

23. FLY ME TO THE MOON <YOKO TAKAHASHI Acid Bossa Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

YOKO TAKAHASHIがヴォーカルを務めるバージョン。 アシッドジャズということで、ゆったりテンポとクールなサウンドをバックに、 ゆったりと歌を聴かせてくれるわけです。伸びのあるヴォーカルと、ムードのあるサウンドに惹かれますね。

Album『NEON GENESIS EVANGELION II』● '96/2/16 ('04/12/22) release

日本に衝撃を与え続けるアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のサウンドトラック第2弾。 第1弾に引き続き、アニメを彩るあんな曲、こんな曲を収録しています。高橋洋子の歌うオープニングテーマは、TVサイズで収録。 また、イメージソングもしっかりとエヴァの世界を作り上げる。 そのほか、第1弾に収録された楽曲の別アレンジで印象を変えてくる曲もあるね。 基本的には、鷺巣詩郎のダイナミックなクラシックアレンジで、ストリングスやホーンが巧みな演奏で盛り上げてくれる。 しかし、結構人間味溢れるというか、優しさや安らぎに満ち溢れた曲も多いね。 エヴァのもう1つの魅力でもある部分を際立たせるように、音楽でも光を当ててくるようだ。 でもって、エンディングテーマの「FLY ME TO THE MOON」も、たくさんのヴァージョンで収録。 アレンジが違うと、印象がガラッと変わるし、ヴォーカルも変わって、斬新に聴かせてくれます。 ジャズやテクノに見事対応していますね。 今回も初回盤は設定資料ブックレット付きで、読み応えがあります。

1. 予感

作詩:及川眠子 作曲・編曲:大森俊之

高橋洋子がヴォーカルを務めるナンバー。 エヴァの世界の優しさをそのまま表しているかのような、メロディとアレンジに心が洗われますね。 及川眠子の歌詞も、温かさを覗かせます。「微笑むことから始めてみたい」という部分は、 レイのことを歌っているよね。

2. 残酷な天使のテーゼ <TV. Size Version>

作詩:及川眠子 作曲:佐藤英敏 編曲:大森俊之

おなじみ、高橋洋子が歌うオープニングテーマのTVサイズバージョン。 この曲を聴くたびに、あのオープニングのアニメーションが浮かび上がります。 しかも、1分半に綺麗にまとまっているからすごいよね。

3. BORDERLINE CASE

アンビエントな雰囲気を出すナンバー。 ディープデドープなんだけれども、妖しさたっぷり。その中に漂う神秘的な部分は、まさしくエヴァ。

4. A Crystalline Night Sky

ピアノの音色が美しく響き渡る始まり。 そのバックで、ストリングスの静かで繊細な音。そして、ブラスも入って分厚い音を聞かせてくれるんです。 静かながら、時折覗かせる力強さが印象的。

5. ANGEL ATTACK II

使徒の攻撃、その2。オープニングでジャーンと登場して、 その後のっしりのっしりと次第に近づいてくる様子が、逆に恐ろしさを生む。

6. ANGEL ATTACK III

使徒の攻撃、その3。ストリングスの音が叫び声のように鋭く入ってきては、 その後、のっしりのっしりと。ダイナミックな音に溢れていますが、その後のギターの音が、 鳴き声というか叫び声みたいに聞こえるね。

7. Both of You, Dance Like You Want to Win!

ピアノがまさしくクラシックのような芸術的な面を見せるナンバー。 繊細かつ大胆に。躍動感と優雅な色を出して、清く正しく美しく聴かせてくれる。 いいね、かっこいいね。

8. Waking up in the morning

フルートの音色が優しさを出す、ポップなジャズ/ボッサタッチの曲。 優雅な音色は、まさしく朝の色だね。華麗に舞うフルートの音色が主役です。

9. BACKGROUND MUSIC

BGMなのに、BGMっぽくないね。 歌にしてもいいくらいに、キャッチーなメロディと、ポップなサウンドで引き込んでくる1曲。 ドラムの弾み方や、ピアノやストリングスの弾け具合、そしてホーンセクションの華やかさが宙を舞う。

10. A Moment When Tension Breaks

緊張の手が解けたような、日常感を出す安らぎある1曲。 アコースティックギターの優しさや、ピアノの音色の清々しさが、癒しを与えてくれるかのようです。

11. The Day Tokyo-3 Stood Still

ピアノのの音が寂しさを出す。 不安というか、緊迫感というか。そして、トランペットの音が、さらに寂しさを出して流れます。

12. Spending Time in Preparation

リズムだけで、随分と躍動感が出てくるね。 「DECISIVE BATTLE」の別バージョン。ただ、かすかに奥の方でオリジナルの音が聞こえてきたので、残念。 安全にそこを消してくれればよかったのに。

13. She said, “Don’t make others suffer for your personal hatred.”

勇ましくブラスが先陣を切って聴かせてくれる。 その後、ギターの音が荒野のカウボーイのごとく、渋さを出して聴かせてくれる。かっこいいね。勇ましさ溢れるナンバー。

14. MAGMADIVER

こちらもバトルをかますかのような躍動感たっぷり。 キレてますね。ベースのリズムがいい感じだ。

15. PLEASURE PRINCIPLE

ストリングスの音が怪しく緊迫感を出し、何か恐ろしいものを招くかのようなナンバー。 鋭く刻んでくる弦が、とにかくインパクトを出すね。 しかし、後半はホーンが希望の光を差し込むかのように、勇ましさが出てきた。

16. THE BEAST II

獣のテーマと言わんばかりに荒々しさを出すナンバー。 どっしり、どっしりと。一歩一歩を踏みしめる。ストリングスの音が鋭く、 力を出してきたね。ゴージャスに飾ってきます。

17. THANATOS

心を洗い流すかのような、弦の優しい音色に全てが終わったような、 クライマックス感を出すナンバー。 地に落ちては、もう何もかも諦めてしまうようだけれども、 かすかな希望をまだ捨てない、望みを感じさせるナンバー。のちにヴォーカルを加えて、映画のテーマソングにもなりました。

18. Rei III

レイのテーマ、その3。それにしても、ダイナミックだね。 レイの繊細さは全く見えず。そのバックに立つ何物かを表しているようにも思えます。 躍動感に満ち溢れている。

19. When I Find Peace of Mind

アコースティックギターとフルートという組み合わせで聴かせてくれる安らぎのナンバー。 フルートの息遣いまで聴こえてきては、生々しさもあるけれども、 その後のストリングスを合わせて、小さな幸せ、平和感を出しているね。

20. FLY ME TO THE MOON <TV. Size Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

CLAIREが歌うナンバーのTVサイズバージョン。 エンディングで流れる1分ちょっとということで、綺麗にまとまっています。

21. FLY ME TO THE MOON <Rei(#5)TV. Size Remix Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

レイが歌うという体で聴かせてくれるバージョン。 こちら、第5話のエンディングテーマでもあったわけですね。バックのトラックはCLAIREバージョン。

22. FLY ME TO THE MOON <Rei(#6)TV. Size Remix Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

こちらもレイが歌っているという体で。 M-21と底まで変わらないけれども、一応リミックスされていて、すっきりと。 第6話のエンディングテーマ曲。

23. 次回予告

これまた15秒にまとまった。 いやぁ、短すぎるでしょ。美味しいとこ取りすぎ。

24. FLY ME TO THE MOON <Aya Bossa Techno Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:Tony Orly

少々、萌えのようなヴォーカルで聴かせてくれるAya。 バックはボッサテクノという感じで、打ち込みとジャジーなトラックを組み合わせて、軽やかに聴かせてくれます。 間奏のサックスがGood。

25. FLY ME TO THE MOON <Aki Jungle Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:J. J. Key, Tony Orly

Akiがヴォーカルを務めるトラックは、 なんとジャングルミックス。ディープでドープな高速ビートを従えて、クールなヴォーカルで聴かせてくれます。 これ、結構かっこいいんだよね。ジャングル特有の暑苦しさもなく、スムースです。 ただ、間奏のピコピコは余計かも。

Album『NEON GENESIS EVANGELION III』● ’96/5/22 (’04/12/22) release

話題に話題を呼んだテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のサウンドトラックも第3弾です。。今回も、鷺巣詩郎によるトラックが、ひときわ盛り上げてきます。 ただ、今回の特徴としては、アンビエントでゆったりと、その中にも妖しさや緊迫感があり、まるで精神世界を飾るような曲が多く感じられます。 心理・心情を扱う作品だったりもするので、よりいっそう、楽曲のインパクトはありますね。 さらに、アルバム後半では怒涛の「FLY ME TO THE MOON」攻撃が始まる。第1弾、第2弾でも既出のバージョンのテレビサイズということで、 1分弱のトラックを10曲以上連続で聴かせてくれるんだな。これはすごいね。様々なバージョンだから、なんとか楽しめるけれども、若干きついかも。 個人的にはオープニンクに配されているイメージソング2曲が、なかなか逸材だと思う。力強さと儚さ、両方を兼ね備える高橋洋子のヴォーカルに惹かれますね。 社会現象も巻き起こしたエヴァ、この後は映画プロジェクトが起動です。 今作も1作目、2作目同様、初回限定版は設定資料ブックレットが付いていて、アニメファンを喜ばせてくれます。

1. 幸せは罪の匂い

作詩:及川眠子 作曲・編曲:大森俊之

イントロからヴォーカル&コーラスが「夢って何?」と問いかけてくるオープニングに衝撃を受ける1曲。 躍動感のあるサウンドと、6表紙のトリッキーなリズムに耳を奪われます。 そして、やはり高橋洋子のヴォーカルの説得力に引き込まれますね。 間奏のジャジーなパートもかっこいい。

2. 無限抱擁

作詩:及川眠子 作曲:高橋洋子 編曲:大森俊之

イントロなしでしっとりと歌が始まるバラードナンバー。 この曲、高橋洋子が作詞・作曲を担当しているところにも注目。 伸びのあるヴォーカルが解放されるようなサビの展開が、美しい。 ピアノと弦の音が麗しの時間を過ごさせてくれます。「愛されたい、今以上に」という言葉が突き刺してきますね。

3. NORMAL BLOOD

「THE BEAST II」のテンポが早いバージョン。 イントロのストリングスとブラスの階段メロディに、まずはやられますね。 勇ましく吹き荒れるブラスと、鳴り響くギター、そのバックで刻み続ける弦の鋭さで、緊迫感が上昇する。

4. HARBINGER OF TRAGEDY

「EVA-00」のテンポが早いバージョン。 リズムベースになっているけれども、ギターの音が響きまくって、荒々しさを出しています。 濃いですね。

5. CHILDHOOD MEMORIES, SHUT AWAY

チェロがどっしりと音を奏でる1曲。 ソロパフォーマンスでチェロの深い響きが胸に、ダイレクトに伝わってきます。

6. Those women longed for the touch of others' lips, and thus invited their kisses.

「FLY ME TO THE MOON」より 作曲:Bart Howard 編曲:鷺巣詩郎

「FLY ME TO THE MOON」のインストバージョン。 まずはピアノのみで巧みな演奏を披露。そして、ストリングスが入ってきては、美しさ、繊細さを出してきた。うっとり。

7. BACKGROUND MUSIC II

勇ましさをたっぷり。躍動感も兼ね備えていますね。 今から強敵に立ち向かうような、ダイナミズムを感じさせる1曲。

8. BACKGROUND MUSIC III

トランペットが切なく響く様は、まるで荒野に立ち尽くすかのような姿。 バックの弦の刻みも手伝って、勇ましさを出す。 そこからよりゴージャスに変身を遂げて、かっこよくなった。

9. IN THE DEPTHS OF HUMAN HEARTS

ピアノ寂しくポロンポロンと。 そこにチリンチリンと鈴の音。深層心理に迫るような雰囲気を表す1曲。ただただ、暗い。

10. HOSTILITY RESTRAINED

しんみりピアノの音で聴かせる1曲。 時折、激しさを出して、感情を揺さぶるように。 でも、全体としてはしっとりと。

11. THREE OF ME, ONE OF SOMEONE ELSE

温かさのあるピアノの演奏に救われそうになる1曲。 ヘトヘトに披露した体を癒すかのような、安らぎ溢れるナンバーだね。

12. CRIME OF INNOCENCE

ピアノ1本のみで、深く深く、しんみりと。 底まで落ちていくかのように。

13. THE SORROW OF LOSING THE OBJECT OF ONE’S DEPENDENCE

「FLY ME TO THE MOON」より 作曲:Bart Howard 編曲:鷺巣詩郎

「FRY ME TO THE MOON」のピアノバージョン。 しかも、片手演奏のような音数の少なさがより一層、寂しさを生む。

14. Do you love me?

「BORDERLINE CASE」のリズムが抜き取られたバージョン。 よりいっそう、恐怖感が出ているね。精神的にやられそうな、おどろおどろしさがあります。 それでいて、このタイトルなんだもの、怖いよ。

15. SEPARATION ANXIETY

まったりビートとアンビエント風なシンセサウンドが織り成す世界。 どこかへと吸い込まれてしまいそうな音楽。M-10、 M-12の大本となる曲。

16. INTROJECTION

アンビエントミュージックのように、ヒーリングミュージックのように。 透き通った音が、すーっと耳から注がれる。 そこからクワイアのようなコーラスが薄く付け足されるんだけれども、怖いな。

17. DEPRESSION

シンセサウンドで揺らぎを作り、そこにピアノの音を少々加えて、ディープな世界を作る。 広がりを見せては、鋭さを身にまとう。

18. Splitting of the Breast

神秘的というか、アンビエントな世界を演出して、 心地よく浮遊して、どこかへ流されていきそう。

19. INFANTILE DEPENDENCE, ADULT DEPENDENCY

まるで教会のような音と、緊迫感溢れる1曲。 弦楽が時に鋭く、時に不安にさせる。このバランスで壮大に音を展開するんです。

20. MOTHER IS THE FIRST OTHER

シンセボイスとエレクトロニカ、そしてストリングスが忍び寄るように広がってゆくアンビエントナンバー。 深く、深く、落ちて行き、浮いて、沈んで、心を染められる。

21. THE HEADY FEELING OF FREEDOM

「残酷な天使のテーゼ」より 作曲:佐藤英敏 編曲:鷺巣詩郎

「残酷な天使のテーゼ」のアコースティックバージョン。 弦が主旋律を鮮やかに響かせる。ゆったりとした流れの中に、どこかしら安らぎを匂わせる。 スローテンポでお届け。

22. Good, or Don’t Be.

「残酷な天使のテーゼ」より 作曲:佐藤英敏 編曲:鷺巣詩郎

同じく「残酷な天使のテーゼ」のアコースティックバージョン。 バックはアコギで、主旋律はピアノという組み合わせで聴かせてくれては、弾み具合が意外にいいんだな。

23. FLY ME TO THE MOON <YOKO TAKAHASHI TV. Size Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

YOKO TAKAHASHIの歌うボッサバージョンをTVサイズで。 しっとりしなやか、それでいてゴージャスに。端的にまとまっていて、心地よい1曲です。

24. FLY ME TO THE MOON -4 BEAT TV. Size VERSION-

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

こちらもYOKO TAKAHASHIが歌うトラック。 スィングジャズでクールかつムードたっぷりに。 やっぱりTVサイズだと、短くて物足りないな。

25. FLY ME TO THE MOON <Aya Bossa Techno TV. Size Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:Tony Orly

Ayaの歌うBossa TechnoバージョンをTVサイズで。 コンパクトにまとめられているながらも、変身ぶりをきちんと堪能できるトラックです。 最後の「 I love you!」

26. FLY ME TO THE MOON <YOKO TAKAHASHI Acid Bossa TV. Size Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

YOKO TAKAHASHIが歌うAcid BossaバージョンのTVサイズ。 落ち着いた空気が、半端なくダイレクトに伝わってくる1曲ですね。 ムードたっぷりで、かっこいいです。最後の「I love you」もセクシーに。

29. FLY ME TO THE MOON <Aki Jungle TV. Size Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:J.J. Key, Tony Orly

Akiの歌うジャングルバージョンを、TVサイズでコンパクトに。 これがまた、魅力をギュッと凝縮。いいとこ取りです。

30. FLY ME TO THE MOON <B-22Aタイプ TV. Size Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:鷺巣詩郎

これは初出しかな。まったりボッサタッチのインストチューン。 すっきりおしゃれに心地よいバージョンですね。

31. FLY ME TO THE MOON <Rei(#23)TV. Size Remix Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

まったりとすっきりが交差する、Reiが歌うバージョン。 ストリングスが前に出ては、麗しさで飾ってきます。

32. FLY ME TO THE MOON <Rei(#25)TV. Size Remix Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

ストリングスは抑えめで、ビートやベ−スの音を前に出したバージョン。 Reiのまったりとしたヴォーカルに心地よさを感じる。

33. FLY ME TO THE MOON <Rei(#26)TV. Size Remix Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

Reiの歌い方がちょっと変わったね。どちらかというと、はっきりどっしり、じっくりと聴かせるように。 林原めぐみの歌に近いヴォーカル。つまりReiらしさがなく本人の歌。

34. FLY ME TO THE MOON <Aya London Beat Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:SHAPHSKI

ロケットが飛び立つかのようなSEでスタート。 その後は4つ打ちビートを打ち込んで、クールなテクノリミックスで味付け。ただ、このトラックにしては、Ayaのヴォーカルは幼すぎてミスマッチかな。

Album『NEON GENESIS EVANGELION ADDITION』● ’96/12/21 release

疑問を投げかけてTVシリーズが幕を閉じたアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のおまけ的なアルバムの登場で、ファンは大喜び。 ラジオドラマのような作品が収録されて、楽しい展開を聴かせてくれるんだ。今回のアルバムは、監修を庵野秀明自身が手がけているということもあり、 中身も結構豪華だね。 女性キャストたちにより「残酷な天使のテーゼ」「FLY ME TO THE MOON」のカバーや、映画予告、さらにアニメで使用されたクラシック曲などを収録しています。 「Hallelujah」と「SYMPHONY No.9 IN D MINOR」は、コンパクトにまとまっているので聴きやすく、これぞエヴァなクラシックという雰囲気が出ています。 どうしてもエヴァファン向けな感じの作品になってしまうけれども、結構コアな作品なだけあって、沼にどっぷりとはまってしまうような濃さを提供してくれる感じですね。 ジャケットもなかなかかっこいい。

1. 残酷な天使のテーゼ <Director's Edit. Version II>

作詞:及川眠子 作曲:佐藤英敏 編曲:大森俊之

ミサト、レイ、アスカがヴォーカルを務めるオープニングテーマ曲。 ソロでも個性的だけれども2人のユニゾンがたまらなくかっこいいね。高橋洋子とは、一味もふた味も違った魅力で聴かせてくれます。

2. ドラマ「終局の続き」

脚本・演出:庵野秀明

新作ラジオドラマ。コメディ要素たっぷりで、面白いですね。映像がないぶん、想像力を駆使して、楽しむことができます。 若干の下ネタも投入しては、無理難題をこなしていく登場人物たちです。 番長モノや戦隊モノなど、色々とアイデアお出して、楽しく展開。

3. FLY ME TO THE MOON -MISATO 4 BEAT TV. Size VERSION-

作詞・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

「III」に収録されていたバージョンを、ミサトが歌います。 ちょっとヴォーカルが軽いのかな?と感じるけれども、聞いていくうちにだんだんと浸透していくような感じです。

4. FLY ME TO THE MOON <ASUKA Bossa techno TV. Size Version>

作詞・作曲:Bart Howard 編曲:Tony Orly

同じく「III」収録のAYAが歌っていたバージョンを、アスカが熱唱。 こちらはまったりと、それでいてコケティッシュに聴かせてくれます。うん、マッチしているね。

5. CHORUS:Hallelujah (MESSIAH)

同じみ「ハレルヤ」。コーラスの重なりとともに、オーケストレーションの音の圧が加わって、 勇ましさを増す。ティンパニの音がポイントになるね。

6. CHORUS:Worthy Is the Lamb...Amen (MESSIAH)

こちらもコーラス隊がものを言う。優雅に舞う高音と低音のコーラスに加えて、しなやかで繊細なオーケストレーションの組み合わせで神秘な世界へ。 そして、後半から始まるコーラスパートで、さらに麗しき世界へと誘ってくれます。

7. 4th Mov:Presto (SYMPHONY No.9 IN D MINOR Op. 125“CHORAL”)

ベートーベンの「第9」より。しばらくは静かで、じっくりと聴かせてくれる。 オーケストラにどんどんと心を奪われて行かれます。そして、例のメロディにだんだんと盛り上がっていき、第4楽章へ。 バリトン、ソロから始まり、コーラスへの流れが圧巻。さらに、コーラスで圧倒してきます。ゴージャスです。ガツンと23分、たっぷりとお届け。

8. (ボーナストラック)てんとう虫のサンバ

作詞:さいとう大三 作曲:馬飼野俊一 編曲:キングオーケストラK.V.G

アニメの劇中で、ちょろっと登場した、定番の結婚ソング。 ヘタウマなヴォーカルは、いかにも結婚式の余興感が出ていますね。1番のみなのが残念。

9. FLY ME TO THE MOON <Main Version II>

作詞・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

アニメの主要女性キャスト3人によるヴォーカルで聴かせてくれるエンディングテーマ。 うっとりジャジーなサウンドに乗せて、艶めくヴォーカル。感想でセリフも入ったりして、アニメの世界観が出まくっています。

10. 劇場版予告 (葛城ミサト)

ワクワクさせてくれる映画の予告編。一体どんなストーリーなの? サービスサービス。

11. 劇場版予告 (綾波レイ)

妖しさ満載の予告編。ただ、もうちょっとレイの声を抑えても良かったんじゃないかな。

12. 劇場版予告 (惣流・アスカ・ラングレー)

キリッとしたナレーションで聴かせる予告編。 ハチャメチャ弾けるアスカとは全く反対の、真面目テイストなので、次の作品が険しさを物語るようだね。

Album『EVANGELION:DEATH』● ’97/6/11 ('04/12/22) release

賛否両論で渦巻き、社会現象にまでなったアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の劇場版「EVANGELION:DEATH」のサウンドトラック。 いきなり調弦、そして無伴奏のチェロ独演で、「おっ」と思わせてくれます。さらにヴァイオリンやヴィオラも登場してくるんだけれども、短い。 いくらサントラといえども、20秒、30秒程度のものが6曲くらいあると、なんだか物足りなさを感じます。 弦楽を生かしたスリリングなナンバーを経て、パッヘルベル「カノン」の2バージョン収録は、心温まるものがあります。 そして、ラストは特別収録となった「レクイエム」。この曲がまた、最後にインパクトを与えてはノックアウト。 ただ、静と動の差が激しく、中盤ではとにかく静かに展開。再び激しくなり、びっくりするんですよ。 調弦からレクイエムまで、全てがエヴァの世界です。

1. チェロ - 第四弦 調弦

タイトル通り、チェロの調弦。 約20秒。深い音が響き渡る。これだけをトラックにしてしまうアイデアに感服。

2. Suiten fur Violoncello solo Nr. 1 G-dur, BWV. 1007 1. Vorspier

Music by J.S. BACH Arranged by S. SAGISU

無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV.1007。 バッハの作品を、しなやかで力強く、チェロの弦が奏でる作品。胸にどっしりと響き渡ります。

3. DVORAK: Original Complete Version

がっつりと勇ましく、チェロ弦が激しく響き渡る1曲。 30秒程度ながら、その存在力を発揮させる。

4. ヴァイオリン - 第二弦 調弦

続いて、ヴァイオリンの調弦。和音や音の合わせ具合をしっかりと聴かせてくれる20秒。

5. Partita III fur Violino solo E-dur, BWV. 1006 3. Gavotte in Rondo

Music by J.S. BACH Arranged by S. SAGISU

無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ。軽やかでしなやかで、舞うように聴かせてくれる1曲です。

6. ヴィオラ - 第三弦 調弦

ヴィオラの調弦。ヴァイオリンとチェとの間の楽器なので、少々音に太さがありますね。 調弦、ちょっと長めで。

7. 優しさの代理

Music by SHIROH SAGISU Arranged by S. SAGISU

減額の鋭さがより恐怖を与えてくる。さらに金管楽器もどっしりとぶつけてきてはノックアウトなトラック。

8. 吾への、涙

Music by SHIROH SAGISU Arranged by S. SAGISU

深い弦の音が悲しみを表すかのように、じっくりと聴かせてくれる、さらにピアノの音も加わっては、涙を誘ってくるようだね。 そして、華麗な弦の流れに圧巻。

9. 未了への、調律

Music by SHIROH SAGISU Arranged by S. SAGISU

再び調弦。次の曲に向けて、念入りに。と言っても、20秒程度。

10. Kanon D-dur (Quartet)

Music by J. PACHELBEL Arranged by S. SAGISU

お馴染み、パッヘルベルの「カノン」。四重奏カルテットで演奏。 しなやかな音づかいと輪唱のようなスタイルで、華麗で可憐な1曲に。優しさも加わりながら、見事に弦楽の世界へと連れて行ってくれます。

11. THE SORROW OF LOSING THE OBJECT OF ONE'S DEPENDENCE II

Music by SHIROH SAGISU Arranged by S. SAGISU

「FLY ME TO THE MOON」のアコースティックバージョン。 アコースティックギターとピアノと、しっとり聴かせてくれるナンバーです。

12. 虚妄への、依存

Music by SHIROH SAGISU Arranged by S. SAGISU

ヴァイオリンのソロで聴かせてくれる妖しげな1曲。不思議な空気を漂わせて、とっても気持ちが悪い世界へと連れて行ってくれる。

13. 脆弱な、自我境界

Music by SHIROH SAGISU Arranged by S. SAGISU

刻まれる弦とどっぷり深い音が繰り広げるナンバー。 ここでも弦がとても妖しく響き渡ります。

14. Kanon D-dur (Strings Orchestra)

Music by J. PACHELBEL Arranged by S. SAGISU

「カノン」のオーケストラバージョン。グロッケンの音が入ると、やっぱり雰囲気が出てきます。 とってもゴージャスな曲で、聴かせてくれる。

15. 偽りの、再生

Music by SHIROH SAGISU Arranged by S. SAGISU

恐ろしく、恐怖を感じさせるコーラス。圧倒されます。いろんな意味で、とにかくインパクトを与える。

16. Dies irae [REQUIEM]

お馴染みなのかな、「REQUIEM」を特別収録。 とにかく、この曲の持つ力の渦に引き込まれます。圧巻です。壮大な曲のストーリーと、 エヴァの世界観が一致するようだね。

Album『THE END OF EVANGELION』● ’97/9/26 ('04/12/22) release

ついに終幕。「新世紀エヴァンゲリオン」の劇場版「THE END OF EVANGELION」のサウンドトラックは、もちろん鷺巣詩郎のトラックで華麗に彩ってきます。 先行シングルとしてリリースされていた「THANATOS -IF I CAN'T BE YOURS-」「甘き死よ、来たれ」「AIr」ももちろん収録。 アルバムのオープニングから、エンディングまで、この1枚だけでドラマティックな流れが生まれている。 映画の内容もかなり起承転結が激しく、それに呼応するかのように、バックを飾る音楽もすごいんだ。 ティープな曲、勇ましい曲、切ない曲などなど。バージョン違いもガラッと雰囲気を変えて魅了してきます。 バッハ「主よ、人と望みの喜びよ」も収録され、いい感じにクラシックとリンクされたアニメだったんだと、改めて感じます。 初回盤は、プラスチックケース仕様。

1. 他人の干渉

Music by Shiro SAGISU

緊迫感漂うリズムトラック。その後、ドカドカとドラムが入ってきて、がっつりと聴かせてくれます。

2. 真夏の終演

Music by Shiro SAGISU

M-1の別バージョン。弦の鋭い音がまるでアラームのごとく、音を立てて攻めてきます。 そのほかのブラスやドラムも、グツグツと聴かせてくれます。

3. 退行への緊急避難

Music by Shiro SAGISU

妖しさいっぱいのコーラスで神秘性と恐怖の間を行き交うトラック。 それを超えると、アンビエントなテイストにも感じます。

4. 偽りの、再生

Music by Shiro SAGISU

迫力あるコーラスで始まるから驚かされるトラック。「DEATH」のサントラにもいち早く収録されていましたが、 ニューミックスによって、よりバランスのよい音で提供してくれます。

5. 身代わりの侵入

Music by Shiro SAGISU

ピアノとベースで始まって、ムードを出してくるトラック。 リズムトベースに切ない雰囲気がどっと押し寄せてきます。 中盤からは、ギターが入ってきて、ちょっとA.O.R.なテイストを感じさせます。

6. Air [ORCHESTRAL SUITE No.3 in D Major, BWV.1068]

Music:J.S. BACH Arrange:Shiro SAGISU

オーケストラバージョンでじっくりと聴かせてくれるバッハの名曲ですね。 鷺巣詩郎がアレンジを手掛けているけれども、オーケストラの持つ壮大な雰囲気としなやかさがうまく伝わってきます。

7. 空しき流れ

Music by Shiro SAGISU

しっとりと聴かせた後は、ドラマティックな展開で。 映画の世界を見事に表してくるトラック。激しくもあり、悲しくもあり、気持ちが高ぶったり、不安になったり。 様々な感情が入り乱れている。

8. THANATOS -IF I CAN'T BE YOURS-

Lyrics:MASH Music & Arrange:Shiro SAGISU

LOREN&MASHがお送りする映画主題歌は、曲番号「E-13」をベースにしたもの。 ゆっくり、じっくりと、ジャジーなサウンドで楽しませてくれる大人なナンバーの仕上がりです。 間奏ではドラムンベースのような高速ビートが押し寄せてきて、驚いたな。 全編英語詩ということもあり、とにかくかっこいい曲です。

9. 始まりへの逃避

Music by Shiro SAGISU

コーラスと、そのバックで聞こえてくるシンセの鋭さに緊迫感を覚える1曲。

10. 不安との密月

Music by Shiro SAGISU

ガサガサと弦が刻まれては、不安を煽ってくるナンバーです。 そして、ピアノの音が加わって、さらに不安を掻き立てる。

11. 甘き死よ、来たれ / Komm, susser Tod

Original Lyrics:Hideaki ANNO Translation:Mike WYZFOWSKI Music & Arrange:Shiro SAGISU

ARIANNEが歌う映画主題歌。意味深な日本語詞を庵野秀明監督自身が書き上げ、英語氏にして聴かせてくれる曲です。 鷺巣詩郎の手がけたメロディが、優しく柔らかく包み込んでくれるようですね。 サビ後の大サビパートに、手拍子をしたくなるような作りです。

12. Jesus bleibet meine Freude [Herz und Mund und Tat und Leben BWV.147] / 主よ、人と望みの喜びよ

クラシックでお馴染み、「主よ、人と望みの喜びよ」を特別収録。 しっとりピアノで聴かせてくれるバージョンです。サビでのコーラスは、今回はないので、ゴージャスさには欠けるけれども、 ピアノならではのゆったり感、しっとり感、上品さや安らぎを感じます。

13. 閉塞の拡大

Music by Shiro SAGISU

優雅に舞う弦のしなやかな音へ誘われる1曲。 しなやかな演奏で夢見心地に成せてくれます。温かさたっぷりに包み込んでくれるように、そして後半にオーケストレーションによって華やぎます。

14. 夢のスキマ

Music by Shiro SAGISU

不安を煽るようなピアノの音。寂しさを漂わせて、どこかに安らぎを追い求めるように、ちょっと切なく、悲しいナンバーです。

Album『~refrain~ The songs were inspired by“EVANGELION”』● ’97/11/6 release

エヴァのアルバムであり、高橋洋子のアルバムでもある、変則的なアルバム。これまで発表してきたエヴァ関連のヴォーカル曲をコンパイル。 さらに新曲2曲にイントス曲を収録し、ここでもエヴァの世界観をじっくりと堪能できます。 さらに、既発曲は、すべて新たなミックスが施されて、アップデート。 新たな魅力で聴かせてくれる。 「幸せは罪の匂い」なんて、パンチ力が上がっていて、かっこいいんだな。 一方、「魂のルフラン」はミックス名通り、サブルミナルな感じでヴォーカルにエフェクトを加えて、ちょっと好みが分かれそう。 サントラ、BGMだけでなく、ヴォーカル曲を中心に、エヴァを構成してくる作品としては、面白さがあるね。 高橋洋子のエヴァベストな役割も果たす1枚。最後の最後まで聞き逃せません。

1. Prologue de Refrain

作曲:大森俊之 編曲:TONY ORLY

インストナンバーは、「魂のルフラン」をベースに、どっぷり打ち込みビートと繊細なストリングスが彩るトラック。 無機的なリズムトラックと生を感じさせるストリングス。そして、ピアノの音が不思議な空気を生み出す。

2. 残酷な天使のテーゼ (Ambivalence Mix)

作詞:及川眠子 作曲:佐藤英敏 編曲:大森俊之

お馴染みエヴァのテーマといったらこの曲。 今回のミックスで、イントロ部分でやけにアコギがジャカジャカとかき鳴り、Bメロでもパーカッションの音が際立ったり、 コーラスが前に出てきたりと、まさしくアンビバレンスな1曲に。大きく変化したわけではないけれども、聞きやすいです。

3. 希望の空へ

作詞:叶アニス 作編曲:大森俊之

新曲。どっしりとロックサウンドに、説得力のあるヴォーカルが響き渡るミディアムチューン。 壮大な世界を描く歌詞が、エヴァの世界とリンクしそうだね。

4. 予感 (Sounds of Reverie Mix)

作詞:及川眠子 作編曲:大森俊之

どっしりと厚めの音で仕上げたミックスバージョン。 より高橋陽子のヴォーカルが引き立つような味わい深さが伝わってきます。 弦の音もしなやかに。

5. 幸せは罪の匂い (Alter Ego Mix)

作詞:及川眠子 作編曲:大森俊之

ただでさえ迫力のあるナンバーが、さらにバチコンと音をぶつけて勢いを増す。 でも、音のバランスが軽くなって、ちょっとスッキリした感じでもあるな。

6. FLY ME TO THE MOON (Touched by the Muse Mix)

作詞・作曲:Bart Howard 編曲:大森俊之

随分と軽快なアコースティックギターで、爽やかさいっぱいに聴かせてくれるバージョンですね。 ウキウキワクワクした感じがいい。オリジナルのジャジーでクールな雰囲気から、とっても晴れています。

7. Forbidden Gene

作編曲:TONY ORLY

深い深いビートがどっぷりと響き渡ると同時に、 エスニックなコーラスが響き渡ります。

8. LOVE ANTIQUE

作詞:Mamie D. Lee 作編曲:大森俊之

オリジナルは高橋洋子の「月の迷宮」。サビのフレーズがオリジナルと違うから、 やっぱり印象が変わります。

9. 心よ原始に戻れ (Sublimation Mix)

作詞:及川眠子 作曲:佐藤英敏 編曲:KOZMIC BRUISE

どっぷりデジタルビートを巻き起こして、まさしくサブリミナルなアプローチで仕掛けてくるミックス。 そして、ヴォーカルをいじくりまくる。これぞリミックスなトラックで、楽しませる。でも、ヴォーカルをループさせまくっているので、好みが分かれるかも。

10. 無限抱擁 (Return to Dew Mix)

作詞:及川眠子 作曲:高橋洋子 編曲:大森俊之

よりドラマティックに、うっとりと。それでいて力強く。誇り高いヴォーカルで聴かせてくれるバージョンです。 サビの頭のフレーウで、ヴォーカルをこだまさせなくても良かったんじゃないかな。

11. 眩惑の海から

作詞:叶アニス 作編曲:大森俊之

新曲。どっぷりビートが深さを出すナンバ0。 妖しさたっぷりに、ただただ淡々と。そこまで面白さは感じられないけれども、アニメの世界観は出ているかな。

12. 魂のルフラン (Tabris Mix)

作詞:及川眠子 作編曲:大森俊之

映画の主題歌としてリリースされたシングルナンバー。 さらに音にハリが出て、パワーアップしています。かなり迫力があるね。スピードもあって、躍動感がダイレクトに伝わってきます。 得意んサビでのパーカッションがアグレッシヴです。

13. Epilogue de These

作曲:佐藤英敏 編曲:TONY ORLY

「残酷な天使のテーゼ」をドラマティックなストリングスアレンジで。とても壮大で麗しき幕を閉じます。

14. FLY ME TO THE MOON (On The Street)

シークレットトラック。ロンドンのストリートライブで、コーラスワークを聴かせてくれます。 ライブ感が伝わってきますね。周りの雑踏音も効果的です。

Album『EVANGELION-VOX』● ’97/12/3 release

エヴァンゲリオンおサウンドトラックとは一線を画す企画盤。トラックをサンプリングしては、ラップやヴォーカルを重ねて、全く違った世界へと導く。 実験的な作品ですね。その中に「THANATOS」や「甘き死よ、来たれ」も普通に組み込まれては、自然な流れを生み出しています。 どっぷりと変えてきては、オリジナルの要素も少々覗かせてくるトラックは、なかなか面白いんだ。 アニメのヴォイスサンプリングも使用しては、結構遊んでいる印象もあるね。 こういうアプローチを仕掛けてくるのも、なんだか余裕を感じさせます。 初回盤は缶ケース仕様の特殊パッケージです。

1. EVANTRODUCTION

lyrics by MASH music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU

エヴァのセリフをサンプリング。インパクトがあるね。 そして、ドスの効いたMCが入ってきては、とてつもない何かが始まる予感。 「イーヴァーンゲリオン!」

2. THE IMAGE OF ME - vocalise

lyrics by Mike WYZGOWSKI music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU

アナログノイズとHIP-HOPなブレイクビーツで織りなすトラック。 ちょっとレトロなんだけれども、グルーヴィー。そして、LORENが軽やかに英語で歌います。とってもクールな1曲。

3. FROM MY DREAMS

lyrics by Mike WYZGOWSKI music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU & Mike WYZGOWSKI

こちらもクールなHIP-HOP/R&Bテイストのクールな曲。 全くエヴァの世界を感じさせないほどに、かっこいい曲に仕上がっています。

4. EVANGELISM

music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU

コーラスで聴かせてくれるインタルード的トラック。

5. CAN'T GET YOU OUTTA MY HEAD

lyrics by Mike WYZGOWSKI music by Shiro SAGISU & Martin LASCELLES produced by MASH

こちらもLORENが歌うクールなR&Bナンバー。 メロウでグルーヴィーで、うっとりさせてくれます。アーバンソウルなテイストもかっこいいんだよ。

6. X-plicit

music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU

ガサガサ音声で、FワードやMワードから、禁句炸裂のトラック。 そこにアスカの「あんた、バカァ?」がいい効果を出す。

7. PRELUDE TO BATTLE

lyrics by MALI music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU

ポツポツとアニメに声が加わった後は、ブレイクビーツとともに、ラップが炸裂。 そのバックでは、バトルの音楽と緊迫感が入り乱れる。クールなシャウトもピッタリ合っていますね。

8. BATTLING

lyrics by MALI music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU

こちらもHIP-HOPなトラックで、がっつりと。 バトルのBGMをうまくサンプリングして、カッコよく聴かせてくれます。戦いの勇ましさも出ているね。

9. interlude - THANATOS

music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU

「THANATOS」のコーラスが響き渡るインタルード。

10. THANATOS - IF I CAN'T BE YOURS- JAZZY SIDE STICK-MIX

lyrics by MASH music by Shiro SAGISU produced by MASH

ジャジーな面を前面に出してきたトラック。オリジナルからの大きな変化はないけれども、よりドラマティックな雰囲気になったかな。

11. I'LL BE ALWAYS ON YOUR MIND

lyrics by Mike WYZGOWSKI music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU

爽やかさと心地よさが伝わってくるミディアムナンバー。 とっても軽やかでハートフルです。サビコーラスの部分が特に温かいね。ゴスペル風コーラスがポイント。

12. ARMAGEDDON

lyrics by MALI music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU

パッヘルベル「Kanon」をサンプリングしたHIP-HOPトラック。 ブラック要素たっぷりだけれども、有名曲の引用ということで、聴きやすいし親しみがあるね。 Sweetbox「Everything Gonna Be Alight」と、いい聴き比べになる。

13. Komm, susser Tod TUMBLING DOWN-MIX

lyrics by Hideaki ANNO & Mike WYZGOWSKI music by Shiro SAGISU produced by MASH

イントロでゴージャスなゴスペルコーラスが加わって、より壮大になった1曲。 ミックスも施されて、ちょっとメロウでグルーヴィーな雰囲気になったね。

14. ANGEL ATTACK

lyrics by MALI music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU & Phillip BAGENAL

どっぷり、そしてうねりを効かせて、とにかく気持ちが悪い1曲。 オリジナルの曲も緊迫感があったり、妖しかったりで、相当だったけれども、このバージョン、ものすごくドープだね。 恐ろしいです。

15. UTOPIA

lyrics by MALI music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU

どっぷりどっぷりと、ビートを打ち込んでラップが繰り出されるトラック。 バッハ「Air」をサンプリングしているんだけれども、なんか奇妙な音が加わって、違和感が生じます。 ラップはとにかく言葉巧みに押し寄せてくる。それでもオーケストレーションがフィーチャーされていて、とても美しいんだな。

16. PROMISED LAND - reprise

lyrics by Mike WYZGOWSKI music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU

コーラスワークが魅了してくるトラック。リプライズということで、1分少々で。

17. PROMISED LAND LOREN & MASH studio LIVE

lyrics by Mike WYZGOWSKI music by Shiro SAGISU produced by MASH

まぁ、M-16の本編はこちらなんですがね。スタジオライブバージョンということで、がっつりとバンドサウンドで向こうの人たちの華麗な業を聴かせてくれます。 A.O.R.的なテイストと、ブラスセクションも添えられて、華やかに。

18. STAR LOREN & MASH studio LIVE

lyrics by Mike WYZGOWSKI music by Shiro SAGISU produced by MASH

同じ曲をベースにしているので、全く雰囲気が変わってびっくりしたね。 こちらはメロウなミディアムバラードで、じっくりと聴かせてくれる感じに仕上がっています。 ストリングスも美しく。

19. THE IMAGE OF ME playback

lyrics by Mike WYZGOWSKI music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU

こちらもプレイバックということで、M-2再び。

20. OUTRO - never shall we return from conflict we must learn

lyrics by MASH music by Shiro SAGISU produced by Shiro SAGISU

そして、再び激しい声を聞かせて、エンディングです。

Album『EVANGELION -THE BIRTHDAY OF Rei AYANAMI-』● ’01/3/30 release

設定上の誕生日にリリースされた、綾波レイ関連の楽曲を集めた編集版。かれこれ、色々とサウンドトラックなどが出ているので、全部持っている人にとっては、 面白みがないかと思いきや、冒頭でいきなり「残酷な天使のテーゼ」の新録カバーを持ってくるとはね。粋な計らいだ。 その後も、林原めぐみのアルバムに入っていたカバーやアニメ内での綾波レイに関する曲で進行していっては、唯一無二の世界を構築してゆく。 ラストはボーナストラックとして、クリヤ・マコトの編曲による2曲を収録。エヴァ関連の作品では未収録だったので、まさしくボーナストラック。 こちらはがっつりとジャズアレンジで、かなり濃厚に聞かせてくれます。

1. 残酷な天使のテーゼ [A.D.2001]

作詞:及川眠子 作曲:佐藤英敏 編曲:大森俊之

ハープのような音をバックに、しっとりとした始まりから、静かに展開するかと思いきや、 がっつりロックサウンドで繰り広げられます。それでいて、綾波レイの囁くように歌う、こんギャップがたまらないね。 静と動の混在が、不思議な世界を生み出す。

5. FLY ME TO THE MOON [AYANAMI Version]

作詞・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

綾波レイとして聞かせてくれるかと思いきや、これは、まんま林原めぐみのヴォーカルだね。 役に入っている雰囲気はあまり伝わってきません。バックのトラックは、オリジナルのもので、しなやかさが伝わってきます。

9. 魂のルフラン [Aqua Groove Mix]

作詞:及川眠子 作曲・編曲:大森俊之

映画主題歌の綾波レイバージョン。イントロを美しくストリングスが飾った後は、囁くようにしっとりと歌を聴かせてくれます。 これは雰囲気が出ているね。「たましい」と囁いた後は、グルーヴィーなトラックで、じっくりと聴かせてくれます。 しかも、ポエトリーリーディングのごとく。

13. THANATOS -IF I CAN'T BE YOURS- ~クリヤ・マコト・バージョン

作曲:Shiro Sagisu 編曲:Makoto Kuriya

クリヤ・マコトのアレンジでなめらかなピアノが前へ躍り出るトラック。 がっつりとジャジーに変身しては、ぐっと大人っぽい世界を聴かせてくれます。

14. FLY ME TO THE MOON ~クリヤ・マコト・バージョン

作曲:Bart Howard 編曲:Makoto Kuriya

お馴染みジャズのスタンダtードナンバーで、エヴァのエンディングテーマとしても飾るナンバーを、 クリヤ・マコトががっつりジャジーに仕上げたバージョン。最初はピアノをメインに、そしてスィングよろしく、軽やかに聴かせてくれます。

Album『Refrain of Evangelion』● ’03/7/24 release

未だ衝撃を残すアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の、これまで発表した楽曲の中から、選りすぐりの曲をコンパイルしたベストアルバム。 あれ、ベストアルバムってすでに出ていたような気がするけれども、こちらの作品は、全楽曲の中から美味しいとこどりで、初心者にとってもエヴァの世界に入りやすいものとなっています。 冒頭の調弦から、まさしくエヴァの世界。勇ましいサウンドや悲しくくらいナンバーもあり、もちろん主題歌「残酷な天使のテーゼ(TVサイズだけれども)」や 映画主題歌「魂のルフラン」「THANATOS」なども、もちろん収録。しっかりと抑えているので、入門ベストには最適なのかな。 ラスト2曲、映画の挿入歌と、幻の挿入歌は、庵野秀明の詩が衝撃的です。

26. Everything you've ever dreamed / ARIANNE

作詞:Mike WYZGOWSKI 作曲:鷺巣詩郎 編曲:鷺巣詩郎

「甘き死よ、来たれ」とセットのような位置付けの未発表曲。 美しいストリングスのサウンドが、華麗さと鋭さを放出する。その後は甘さを漂わせるヴォーカルに吸い込まれていきそう。 美しくうっとりと、歌詞もまさしくドリーミングなのに、庵野秀明の歌詞がとてつもなく怖いんだな。

Album『NEON GENESIS EVANGELION DECADE』● ’05/10/26 release

エヴァ、アニメ放送開始10周年を記念して、またまたベストアルバムの登場。今作は、ヴォーカル曲をコンパイルして、エヴァの世界をじっくりと味わうことができます。 「残酷な天使のテーゼ」「FLY ME TO THE MOON」「魂のルフラン」「THANATOS」はじめ、「予感」や「無限抱擁」なども収録され、 歌はいいねぇ、と渚カヲルのごとく、代表曲を網羅しています。 さらには、10周年を記念して、主題歌リアレンジバージョンを2曲収録。 オリジナルと結構かけ離れたアレンジになっているので、 ちょっと賛否がありそうだな。 この中でキラリと光る唯一の新曲、林原めぐみが歌う「天国の記憶」は、まさしく綾波レイ的世界観がぐっと押し寄せてきます。 まだまだエヴァの快進撃は止まらないな。 初回盤は、豪華化粧箱仕様という作りです。

12. 残酷な天使のテーゼ (10TH ANNIVERSARY VERSION) / 高橋洋子

Sound Produce & Arrangement:大森俊之

アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」放送から10年を記念して、テーマソングを新たなバージョンで発表。 これがまた、ガラリと雰囲気を変えて、どストレートなジャズチューンで攻めてきます。 とにかく音がおしゃれなんだな。ブラスも華やかに色を出してきました。 ただ、ここまでガラリと変わってしまうと、賛否がありそうだな。

13. 魂のルフラン (10TH ANNIVERSARY VERSION) / 高橋洋子

Sound Produce & Arrangement:大森俊之

こちらも10周年記念バージョン。がっつりとイメージを変えてきました。 オリジナルは疾走感があったけれども、こちらのバージョンは、どっぷりR&Bといった雰囲気かな。 グルーヴィーな音を武器に、高橋陽子が妖艶に歌います。

14. 天国の記憶 / 林原めぐみ

Sound Produce & Arrangement:大森俊之

完全新曲は、林原めぐみが綾波レイらしさを出して、抑えめで儚いヴォーカルを聴かせてくれます。 曲はミディアムテンポのグルーヴチューン。ストリングスを加えて、しなやかさを出してきました。 うっとりさせてくれるメロディは、まさしくエヴァの世界観が出ていますね。この曲を聴くだけでも、このアルバムの価値があるんじゃないかな。

single『THE FEATURE FILM NEON GENESIS EVANGELION 魂のルフラン/THANATOS -IF I CAN'T BE YOURS-』● ’06/5/24 release

4. THANATOS -IF I CAN'T BE YOURS- (Nine Years After Mix)

Remix and Additional Productions:Shiro SAGISU

9年後のリミックスは、随分と様変わり。 ジャジーにサックスが響き渡り、ヴォーカルが前面にフィーチャーされています。 バックの音は抑えめなので、独特の世界観。次第に音が増えてゆき、ゴージャスに仕上がっていきます。 さらにどっしりとドラムの音が入ってきては、どこかしらエスニックな雰囲気。ピアノが暴れ、サックスが吹き荒れます。

DVD『NEON GENESIS EVANGELION [MUSIC DVD]』● '06/8/12 release

劇場版10周年記念アイテムということで、エヴァの楽曲PV集。 たった4曲というのが本当にもったいないくらい。そして、ベースとなるのは、 アニメや映画の名場面から、摩砂雪が編集して、新たにPVとして作り上げたのでしょうね。 「魂のルフラン」も、今までは高橋洋子本人が歌っているものがあったけれども、今回はどの曲のすべてアニメーションで作成されています。 アニメや映画のシーンをもとに、あぁ、こんなシーンあったな、と耽ることができますね。

1. 魂のルフラン/高橋洋子

PRODUCTION&EDIT/摩砂雪

映画のシーン、ハイライト的に見せるPV。主にアスカのシーンがメインとなったディレクション。 ちょっとラストがサブリミナルみたいに点滅するので、見るのに注意が必要。

2. THANATOS -IF I CAN'T BE YOURS-/LOREN&MASH

PRODUCTION&EDIT/摩砂雪

こちらはミサトを中心にしたPV。映画やアニメの名場面をうまくミックスさせて、 曲調同様に、ちょっと切ない雰囲気に仕上がっています。シンジも後半ではメインになっていますね。

3. ARMAGEDON/鷺巣詩郎

PRODUCTION&EDIT/摩砂雪

でもって、こちらは使徒を中心に描き出すPV。 各使徒の名場面を見せては、歴史を紐解くような内容ですね。

4. 天国の記憶/林原めぐみ

PRODUCTION&EDIT/摩砂雪

そして、レイの名場面で構築されたPV。切なく不思議な、それでいて妖しい姿を思う存分に味わえます。

DVD『NEON GENESIS EVANGELION remix』● '06/8/12 release

劇場版10周年記念アイテム、PV集と同時発売となった、映像作品は、 新進クリエータの映像ミックスと、新進クリエーターによるリミックスチューンのコラボ作品。 エヴァの映像や音声などを使用してはいるものの、エヴァ関連というよりかは、アート作品に近いかな。 それゆえ、アニメ好きな人には、あまり好きになれないような気がするな。 個人的にも、あまり好きではないかな。

1. “残酷な天使のテーゼ”狂用音型決戦兵器mix

DJ ISO×なにデジ

アニメのセリフをサンプリングして、HIP-HOPなテイストにリミックス。 映像もサンプリングのごとく、切り刻んで魅せます。そして、本当、サブルミナルのように見せるから目が痛い。

2. Enter the Angels

Tigerstyle×morrow (大島貴明+小沢千恵)

イコイライザーのCGをベースに見せる映像。なかなかクールでアーティスティック。 トラックの方は、ボコスカボコスカ。さらに後半ではゼーレの番号が舞う。

3. The Professionals

Rob Swift×TOOWAII

さすがはアメリカナイズなトラックだ。そんなかんじにワッツアップなボコスカビートとラップでノックアウト。 映像は、アスカを中心としたリミックス。 次にレイパート。こちらもレイの映像をリミックス。

4. “魂のルフラン”G.M-KAZ Breakers mix

G.M-KAZ×TANGRAM

こちらも、トラックの方はボコスカボコスカ。 でもって、映像の方は万華鏡のごとく、映像を組み合わせて魅せる。

5. The One

Rafik×UNU feat. SHOHEI

裸の人が登場するPV。セクシーだ。そして、肌に段々と模様が刻まれてゆく。 トラックの方は、これぞHIP-HOPなボコスカビート。

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