album

Mini Album『L』● '91/11/25 release

1st Album『Lefty in the Right 左利きの真実』● '92/4/25 ('09/4/1) release

業界を騒然とさせた(らしい)プレ・アルバムをたどってリリースされた記念すべきデビュー盤。

デビュー曲からしてかなりのクォリティを持っている黒沢兄のセンスはさすがです。

しかもそのセンスを研ぎ澄ませながら成長している曲の数々。さすがですね。

デビューした手とは思えないサウンドの数々でした。天晴れ。

1. Lazy Girl レイジー・ガール

words & music Kenichi Kurosawa

のっけからキャッチーなメロディーを展開するギターポップナンバー。 ブリティッシュや東海岸系のサウンドですよね。

L⇔Rならではのおしゃれなセンスといい意味でのマニアックさが出ている作品。 黒沢健一のファルセットが意外ときれいです。それにしてもこれがデビュー曲だからねぇ。かなりのクォリティですね。

2. 7 Voice セブン・ヴォイス

words & music Kenichi Kurosawa

ちょっとえぐいサウンドですね。うねりまくりと思ったら 急にしっとりしたり煌びやかになったり。

カメレオンというかおもちゃ箱的な、色々楽しめる曲となっております。

3. Bye Bye Popsicle 一度だけのNO.1 [version]

words & music Kenichi Kurosawa Hideki Kurosawa

前曲からの見事な流れで入ってくるシングルナンバー。 これぞL⇔Rというような極上クォリティのセンス光るギターポップ。 サウンド、詞、メロディ。

どこを切っても金太郎L⇔R。曲の後半はちょっと遊園地っぽいほんわかサウンドでフェイドアウトにゆく。 これまたセンスいいよね。

4. Holdin' Out [You & Me together] ホワッツ・ラブ

words & music LR

絶妙なハーモニーととがったサウンドを聞かせてくれる曲。

メロディーパートはちょっと硬めなんだけれども、やはりサビではセンスのよいキャッチーなメロディーを放つ。 時に優しく柔らかく、時に勇ましく力強く。

メリハリついています。

5. Love is real? 想像の産物 [version]

words & music Kenichi Kurosawa

これまたちょっと中へ入り込みすぎなバラードナンバー。 ジョン・レノンへの傾倒なのか。いびつでアングラなサウンドです。

これはL⇔Rのもうひとつの面だなぁ。こんなマイナー系は一般リスナーではなくコアなファン向きですね。

このメロディーの不安定さがとにかくとっつきにくい。 アレンジからして夢の中へ行っちゃってます。

6. Motion Picture モーション・ピクチャー

words Brian Peck music Kenichi Kurosawa

全編英語詞とはさすがL⇔R的なかっこよさ放っています。おしゃれですね。 サーフサウンドというかビーチボーイズ的な曲ですね。西海岸系。

いいですねぇ、リゾート気分ですよ。 確かスクーデリアエレクトロの石田小吉がこの曲を名曲に挙げていたと思います。

7. I Can't Say Anymore アイ キャント セイ………

words Hideki Kurosawa music Kenichi Kurosawa

なんかジューシーフルーツの「ジェニーはご機嫌ななめ」みたいな曲だなぁ。 なんかちょっとコケティッシュで不思議サウンドです。

ずっとそのペースだからアルバムの中では浮いているよね。 L⇔Rってこんなこともできるんですか。

という反面、この曲以上のものはないね。

8. PACKAGE…I missed my natural パッケージ [ALTERNATE MIX]

words Hideki Kurosawa music Kenichi Kurosawa

おもちゃ箱をひっくり返したようなごちゃごちゃしたサウンド。L⇔Rらしいギターサウンドと ぶち壊したようなサウンドをあわせた感じです。

とにかく飛びまくり。その中にもキャッチーな部分といい、ひきつける部分がきちんとあるのでさすがだなぁ、と思ってしまう。

9. With Lots of Love Signed All of Us ロッツ オブ・ラブ

words & music Kenichi Kurosawa

再び全編英語詞。しかもアカペラ。おぉ、と思っていたら30秒くらいで終わってしまうインタルード的な曲。

だからってこの30秒に凝縮されているサウンドは聞き捨てなりません。濃いから。

10. [Fresh Air For My] Donut Dreams ドーナッツ・ドリームス

words Kenichi Kurosawa music Kenichi Kurosawa・Hideki Kurosawa

アルバム最後を締めるのはバラードです。これまたL⇔R節が出ているおしゃれかつ良質サウンドです。

メロウなサウンド、アレンジで夢の中へ行きたくなる。スキャットがこれまたいい感じでとっても平和です。

2nd Album『Laugh + Rough』● '92/11/16 ('09/4/1) release

前作から半年振りというハイスピードでリリースされた2枚目。これがまたどこを切ってもL⇔R。

黒沢兄の洗練されたメロでイーが響き渡るナンバーばかり。一つの作品としてきちんとまとめられているところがいいね。

最後のシングルナンバーがボーナストラックな理由もよくわかります。

1. LAUGH SO ROUGH ラフ・アンド・ラフ

L.R./K.KUROSAWA

アルバムオープニングは軽いロックで幕開け。単純な繰り返しのメロディーがまたキャッチーです。 コーラスも後押し。

ギロまで登場。L⇔Rサウンド満載。

2. YOUNGER THAN YESTERDAY 迷宮の少年たち

L.R./K.KUROSAWA

ミディアムテンポのロックナンバー。L⇔Rらしいソフトなサウンドでじっくり聞かせてくれます。 そしてサビがまたキャッチーなんだなぁ。

黒沢節ですね。ファルセットでぐっと引き込む。いい曲じゃないですか。

3. BABY BACK ベイビー・バック

L.R./K.KUROSAWA

3拍子のスローなバラードナンバー。なんかしっとり静か過ぎてあまり印象に残りません。 曲自体は悪くはないし、でももう少しポイントが欲しいかな。

4. PUMPING '92 素敵なバンピング

L.R.

タイトルさながら弾けまくり。ちょっとロカビリー入っていますね。 かっこいいんだけれども、インタルード的なんだよね。もったいないなぁ。

5. RIGHTS AND DUES ライツ・アンド・デューズ

B.PECK/K.KUROSAWA

全編英語詞のミディアムロックナンバー。このセンスもL⇔Rらしさだよね。 まったく違和感が無いから素晴らしい。

全編を柔らかいサウンドが包み、曲の雰囲気を出す。サビ終わりでは無いのもポイント。 アウトロがおもちゃ箱みたいなインスト状態。

6. (too many flowers and mirrors) IN MY ROOM イン・マイ・ルーム

T.MINEKAWA/K.KUROSAWA

嶺川がヴォーカルを務めるアンビエントなスローバラード。 これまた難解なメロディーで別世界を作って誘ってくれています。

L⇔Rとしてではなく、嶺川のソロ曲として成立しますね。 独特のオーラがでまくっています。

7. WHAT“P”SEZ? はっきりしようぜ

K.KUROSAWA

アップテンポでリズムが心地よいポップなナンバー。 キャッチーながらもどこかしらマニアックなサウンドを作るところが黒沢健兄らしいですね。

終わりはちょっとテンポが変わって別メロディーで終わっている。

8. I CAN'T STAND IT 気分は限界

D.CLARK/L.DAVIDSON

L⇔Rのメンバーが作詞・作曲に名を見せない曲です。

こちらの曲は1分半弱に短くコンパクトの作品の中にぎっちりL⇔Rとしての音が詰まっている。 短いからといって侮れませんよ。

9. PASSIN' THROUGH pt.1 '73 追憶の日々

H.KUROSAWA/K.KUROSAWA

ミディアムテンポのロックチューンに嶺川のピアノが結構前に出ていて聞かせてくれる。

ゆったりしていながらもL⇔R特有のサウンドでリスナーをひきつける。

スキャットの部分が一番いいメロディーに聞こえるんだけどね。

10. ONE IS MAGIC (and the other is logic) 魔法と理屈

K.KUROSAWA

ストレートにロックしている曲。この曲モ洋楽ロックに従ったような曲と歌詞だ。 キャッチーさを見事にサビで持ってくる。韻を踏む歌詞。

やっぱこういうので印象変わるからねぇ。 しかも間奏はなんか変なメロディーに変身。ちょっとアクセントつけていますね。

全体通して6分弱も難なく聴ける曲です。

11. PASSIN' THROUGH pt.2 パッシン・スルーpt.2

まぁパート2というかリプライズですがね。 ひとまず前半は弦サウンドが曲を作る。

その流れを組んで後半ではロックサウンドに変身するけれど、少々音を歪ませて壊しています。 これまたちょっと面白い展開見せている。

12. LAUGH SO ROUGH (reprise) ラフ・アンド・ラフ(リプリーズ)

前曲から間髪入れずにフェイドインしたかと思えば、フェイドアウトしていくメロディー。 曲自体はM-1と変わりなし。流しですね。

BONUS TRACK

13. (I WANNA) BE WITH YOU ビー・ウィズ・ユー

K.Kurosawa

ボーナストラックとしてこの曲を収録。やっぱりシングルならではのキャッチーさというか、ちょっと 他の曲とは違う力がありますね。

曲自体はミディアムロックでL⇔Rらしい爽やかな仕上がり。コーラスもお見事です。 ただ、やっぱりボーナストラックとして正解の位置です。 ちょっとアルバムのベクトルとは違う曲ですよね。

3rd Album『LOST RARITIES』● '93/6/25 ('09/4/1) release

アルバムの中にメジャーデビュー前の曲を中にぶち込んだまさに「LOST」されていた「RARITIES」のアルバム。

これがまた、メジャー前とこの時点での最新曲が入っているものだから面白いよね。聞き比べる価値ありです。

何はともあれ、「君に虹が降りた」は本当に泣けるほどの名曲です。

1. RADIO L⇔R レディオ・エル・アール

KENICHI KUROSAWA

いわゆるラジオのジングル。これがまた見事なコーラスワークとメロディーワーク。

ガツンとかますんじゃなくて、やんわり引き込むお得意のマジックでアルバムがスタート。Stay tune。

2. TUMBLING DOWN 恋のタンブリング・ダウン

KENICHI KUROSAWA/HIDEKI KUROSAWA

アルバムからのパイロットシングルは弾けるポップチューンのイントロ。

このノリで行くと思いきや、Aメロでちょっとちょっと哀愁漂うメロディーがきゅんときますね。

でも サビではいつもながらのL⇔Rのポップさとセンスのよいメロディー、それにコーラスを堪能できる。 黒沢兄弟の見事なソングライティング、やってくれますねぇ。 最後にラジオのおまけつき。

3. BYE BYE POPSICLE 一度だけのNO.1

KENICHI KUROSAWA/HIDEKI KUROSAWA

こちらがオリジナルテイクなんでしょうね。1st 収録のものよりかは まったりというか、音が混じっている。

ただ、音の一つ一つには勢いが感じられないなぁ。

4. LOVE IS REAL? 想像の産物

KENICHI KUROSAWA

こちらもオリジナルテイク。大して変化はなく、 相変わらずゆがみ具合が気持ち悪い1曲。

5. PACKAGE...I missed my natureal パッケージ

HIDEKI KUROSAWAK/KENICHI KUROSAWA

続けてもオリジナル。まず、ヴォーカルがやけに隠れている。 サウンドが前面に出ていますね。

しかしながらサビではコーラスのほうが前面に出ており、 いい塩梅なんだろうがバランスが悪いでしょう。最後にはラジオのおまけつき。

6. A GO GO ア・ゴーゴー

KENICHI KUROSAWA

おっと打ち込みを使ってくるとは意外だなぁ。ビックリだ。 アップテンポで軽快なロックナンバー。弾けています。

サビでは厚いコーラスを重ねてご立派です。

黒沢兄のちょっとぶっきらぼうな雰囲気が曲に表れていますね。

7. NORTHTOWN CHRISTMAS ノースタウン・クリスマス

KENICHI KUROSAWA

じっくりじっくり味わい深いバラードナンバー。 決して派手ではないけれど、聞き入ってしまう曲ですね。丁寧な作りです。

後半の盛り上がりは聞き応え十分。でもやっぱりクリスマスというイメージがわかないなぁ。

8. RAINDROP TRACES 君に虹が降りた

KENICHI KUROSAWA

この曲がまた名曲なんですよ。派手ではないけれど、丁寧な作りで魅了させてくれる。 全編にわたるコーラスが曲を盛り上げる。

どこかしらに懐かしさを感じさせる部分もあり、かなりぐっと来ます。 ハンドクラップがまたいい味を出しているんですね。

9. I LOVETO JAM アイ・ラブ・トゥ・ジャム

BRYAN BURTON-LEWIS/KENICHI KUROSAWA

ロックンロール大爆発。しかも英詞なのでノリまくっています。 L⇔Rのコアな部分がでまくった勢いのある作品。しかも、1分半に凝縮されています。

BONUS TRACK

10. BYE BYE POPSICLE:CRUSIN' MIX

KENICHI KUROSAWA/HIDEKI KUROSAWA

随分と軽めのテイストというか、無駄なものをそぎ落とした感じです。 まったりサウンドですね。

だから間奏の遊園地みたいなような部分がやけに派手に感じるし 引き立っています。

11. NORTHTOWN CHRISTMAS:MONO MIX

KENICHI KUROSAWA

M-7をモノラルで。 アレンジ等は特に変わりなしだね。右も左も同じですから音が固まって届けられています。

4th Album『LAND OF RICHES』● '93/12/20 ('09/4/1) release

L⇔R、なんと2枚組みのアルバムに挑戦。FACE-Aのほうはいつもながらの良質ポップスを聞かせてくれる名盤。

でもって、FACE-Bのほうはなんとアメリカでミックスされた勝負盤。はっきり言ってこの2枚、全然違います。

ホント、2枚が一組になってはじめてこのアルバムになっていますね。

FACE-A

1. LAND OF RICHES-1 ランド・オヴ・リッチズ1

words KENICHI KUROSAWA / SHONEN UMINO melody HIROHARU KINOSHITA / KENICHI UROSAWA arranged by L⇔R & DAIJI OKAI

ポップに弾けまくっているオープニングチューン。かなり濃いなぁ。 爽やかさをまったく見せつけず、コアな部分に迫ったナンバー。

洋楽テイストをふんだんに取り入れたロックナンバー。 いやぁ、L⇔Rらしさが出まくっていますね。F.O.で終わりにしなくてもなぁ。

2. NOW THAT SUMMER IS HERE 君と夏と僕のブルー・ジーン

words & melody KENICHI KUROSAWA hammond organ YUTAKA TOHYAMA arranged by L⇔R, DAIJI OKAI & YUTAKA TOHYAMA

アルバムと同発のパイロットナンバー。モロにウエストコースト・サウンドを彷彿とさせるミディアムナンバーです。

サビ入りでのっけからポップでキャッチーに仕上げてきました。

つかみはOKですね。もう爽快な気分にさせてくれますよ。 黒沢兄の巧みなメロディライン。メロディ部の歌やコーラスなんかとってもおしゃれで味わい深いんですよ。

タイトルに夏とありながらもリリースは冬でした。まぁ、夏のことを思う曲という事でね。

3. AMERICAN DREAM アメリカン・ドリーム

words & melody KENICHI KUROSAWA arranged by L⇔R & YUTAKA TOHYAMA

こちらもM-2とのカップリングとしてリリースされたナンバーです。 洋楽的アプローチサウンドで、やっぱり繊細で良質な曲なんだなぁ。

歌い方が終始ソフトで曲にぴったり合っています。 詞の世界もまさにアメリカン・ドリームだよね。金髪美女との仲を歌った曲。これって黒沢兄の夢?

4. CRUSIN' 50~90'S クルージン

words & melody KENICHI KUROSAWA arranged by L⇔R & DAIJI OKAI synthe horns arrangement, piano & organ YUTAKA TOHYAMA

イントロの弾けっぷりからかなり強力な印象を与えてくれるチューン。 ハイテンションで攻めまくり。

まさに60年代サウンドでおしゃれなポップロックを奏でる。

ディスコハウスなどでみんなで踊れるような曲だね。 ツイスト&シャウト?ピアノも弾け、ホーンも吹き荒れ、わいわいと。

5. CIRCLING TIMES SQUARE さよならタイムズスクエア

words & melody TAKAKO MINEKAWA lead vocal TAKAKO MINEKAWA arranged by L⇔R & DAIJI OKAI

イントロのノイズは何だ?嶺川貴子が詞と曲を担当。そしてヴォーカルも担当したポップチューン。

これまた黒沢兄の作るサウンドとまったく違ったアプローチで来るところが面白いですね。キーボードのぺたっとしたサウンドが特徴的ですね。

正直、L⇔Rではなくて嶺川貴子の歌ですね。

6. RED & BLUE レッドアンドブルー

words SHONEN UMINO melody KENICHI KUROSAWA organ & piano YUTAKA TOHYAMA arranged by L⇔R & DAIJI OKAI

ピアノの音色がきらびやかなバラードナンバー。なぜこの曲の題名が「Red & Blue」なんでしょうかね?

クリスマスも歌詞に登場するから 色が出ているんでしょうかね。

サウンドはいつもながらのL⇔R。持ち味を十分に生かした良質サウンドをお届け。かなり味わい深いです。

FACE-B

1. THINGS CHANGE~

BRIAN PECK & KENICHI KUROSAWA

語りです。しかも英語です。はい、何を喋っているのでしょうか。わかりません。

2. EQUINOX イクイノックス

words SHINEN UMINO melody KENICHI KUROSAWA piano YUTAKA TOHYAMA strings arranged and conducted by DAVID CAMPBELL concertmaster SID PAGE strings contractor SUZIE KATAYAMA

ピアノと弦が織り成すきれいなイントロ。ヴォーカルがやけに響きますね。 とにかくゴージャスなバラードナンバーです。

バックのピアノがもう泣けて来ますよ。追い討ちかけるかのように弦の音色が響き渡る。 サビでは大盛り上がりです。

でもちょっとメロディーがつかみにくい難しい曲だ。そこだけが残念に思える。

どうせだったら最後に持ってきたほうが盛り上がったんじゃないかな。

3. TELEPHONE CRAZE テレフォン・クレイズ

words KENICHI KUROSAWA melody KENICHI KUROSAWA / HIROHARU KINOSHITA synthesizer orchestration YUTAKA TOHYAMA arranged by L⇔R & DAIJI OKAI

前曲とはうって変わって随分とポップなナンバー。所々でジャーンと強調するアレンジは面白い。

サビでは一気に爆発し、ポップなメロディーで一気に畳み掛ける。

間奏もレビューのごとく派手に曲が鳴り響いているし、 この曲はシングルとしての勢いを十分に持っていますね。終わり方がちょっとそっけないかな。

4. CAN'T SIT DOWN (INSTRUMENTAL) エディサンセット&ブレイザーズのテーマ

music L⇔R 1st guiter solo HIDEKI KUROSAWA 2nd guiter solo SHOKICHI ISHIDA 3rd guiter solo KOJI KURUMATANI harp KENICHI KUROSAWA organ solo YUTAKA TOHYAMA arranged by L⇔R & DAIJI OKAI

拍手喝采で迎えられたロックナンバー。これまた激しいながらもそれぞれの腕の見せ所、聞かせ所を味わうことができます。

しかもゲストが豪華なんだ。SPIRAL LIFE(当時)の車谷&石田の両者を迎えて繰り広げられるギターバトル。 素晴らしいです。

ギターに負けじとキーボードが激しい。最後は大盛り上がりで終了。

5. U-EN-CHI 遊園地

words KENICHI KUROSAWA melody HIDEKI KUROSAWA lead vocal HIDEKI KUROSAWA / KENICHI KUROSAWA ES-335 guiter HIROSHI TAKANO by the courtesy of TOSHIBA EMI tremolo guiter HIDEKI KUROSAWA accordion TAKAKO MINEKAWA arranged by L⇔R & YUTAKA TOHYAMA

三連バラードがここで登場。今度は黒沢弟がリードヴォーカルを努めています。兄に負けじと弟もかなりのL⇔Rメロディで聞かせてくれます。

サウンドさながら兄の書く詞もかなり素晴らしいもとなっていますね。

間奏はいかにも遊園地のパレードを思わせるポップなメロディです。まぁ、一瞬だけれども。

6. LAND OF RICHES-2 ランド・オヴ・リッチズ2

words KENICHI KUROSAWA melody HIROHARU KINOSHITA / KENICHI KUROSAWA organ & piano YUTAKA TOHYAMA arranged by L⇔R & DAIJI OKAI

FACE-A、M-1のテンポを若干落とし、ちょっとかっこよく決めたナンバー。

やっぱりオルガンとピアノの音が力になっています。 こっちのほうが好きかも。

アメリカのライブハウスが何か似合うなぁ。ミディアムテンポのファンキーロック。L⇔Rのコアな部分が垣間見られる作品。なかなかやりますな。

Mini Album『LAND OF RICHES Reverse』● '94/4/25 release

前作アルバム「LAND OF RICHES」から選りすぐりの曲を新たにアレンジしたスペシャル・ミニ・アルバム。

オリジナルと聞き比べるのもよし、新たな曲として捕らえるのもよし。

L⇔Rならではのセンスと共に、楽曲を彩るアレンジに耳が行ってしまうアルバムです。

1. TELEPHONE CRAZE テレフォン・クレイズ

words KENICHI KUROSAWA melody KENICHI KUROSAWA / HIROHARU KINOSHITA

オリジナルさながらの楽しくポップなナンバー。なんかプップクプー、とホーンが吹き荒れ、 サビでの展開がとにかく楽しい。

打ち込みが終始たたかれまくるナンバーです。間奏のレビューはとってもゴージャス。最後まで気を抜けて聞けませんよ。

2. EQUINOX イクイノックス

words SHINEN UMINO melody KENICHI KUROSAWA piano YUTAKA TOHYAMA

ピアノ1つをバックサウンドで奏でられるバラード。オリジナルよりもヴォーカルが前に出るので伝わりやすいかも。 とにかくじっくりと聞ける作品です。

3. RED & BLUE レッドアンドブルー

words SHONEN UMINO melody KENICHI KUROSAWA

オリジナルにちょっと毛が生えたようなロッカバラードテイストで固めたナンバー。 なかなか強さが出ています。

4. LAND OF RICHES-2 ランド・オヴ・リッチズ2

words KENICHI KUROSAWA melody HIROHARU KINOSHITA / KENICHI KUROSAWA

余計なものをそぎ落とし、4人だけの演奏に徹したようなさっぱりとした感じの曲。

もちろんただでは終わらぬ、L⇔Rの世界がでまくったナンバーです。

5th Album『LACK OF REASON』● '94/10/21 release

5枚目のアルバムは紆余曲折を経ての渾身作。嶺川貴子が脱退し、レコード会社を移籍しての心機一転作です。

L⇔Rが4人組だったことを知らない人が多いと思われるのは、この作品以降のL⇔R色が強いからじゃないでしょうか。

CMソングとして大ヒットした「HELLO, IT'S ME」をきっかけに、彼らの知名度も徐々に上がってゆくわけです。

このアルバムはブレイクへのプレリュード盤なわけですね。

曲のほうはやはりというか、黒沢健一の玄人受けしそうな楽曲が多いね。

多いながらも、シングルで聞かせてくれるような明るくポップでキャッチーな楽曲も収録。

きちんとメンバー全員がクリエイターとして参加しているアルバムで、多種多様な楽曲がそろっている。

1. SOCIETY'S LOVE ソサエティ・ラヴ

lyrics & music by KENICHI KUROSAWA

ギターが心地よい刻みを奏でるサウンドが印象的な楽曲からアルバムがスタート。

キャッチーなメロディーを演奏しながら、意外に激しいサウンドでサビを展開。かなりかっこいい仕上がりになっています。

最後の締めもかっこよく決まった2分半の小曲。

2. REMEMBER リメンバー

lyrics & music by KENICHI KUROSAWA

レコード会社移籍第一弾シングル。ジャケットもそうだけれど、イントロのピアノから爽やかな夏の匂いがする楽曲ですね。

サビ入りからスタートし、キャッチーでポップなサウンドで魅了させてくれる。

さすがは黒沢兄の独特のメロディーがかなりいい展開を聞かせてくれる。

とにかく突き抜けた爽やかさが全面的に曲に表れているから気持ちがよいね。 L⇔Rにとっていいリスタートとなったのではないでしょうか。

3. SATY AWHILE ステイ

lyrics & music by KENICHI KUROSAWA

3/4拍子のバラードナンバー。このやわらかさがいかにもL⇔Rなんだよね。

キーボードが全編でフィーチャーされており、 和やかな雰囲気を醸し出す楽曲です。

4. CATCH THE TUBE 地下鉄で行こうよ

lyrics & music by KENICHI KUROSAWA

打ち込みを使って独特のビートを展開させるミディアムナンバー。 今までのL⇔Rの楽曲の中で一番デジタル要素が出ている実験作品ですな。

所々で黒沢兄の味のあるメロディーが引き立つ。

サビもキャッチーなメロディーがベースとなっていながらも、やっぱりアレンジで新しさが出ているね。

5. IT'S ONLY A LOVE SONG イッツ・オンリー・ラヴ・ソング

lyrics by KENICHI KUROSAWA music by HIDEKI KUROSAWA、KENICHI KUROSAWA

前曲から間を空けずに入り込んできた。黒沢兄弟によるミディアムロックの曲に、兄の書く詞が乗っかる。

可も無く、不可も無く、キャッチーなメロディーが意外とフツーに進行する曲ですね。L⇔R色が出まくったラブソングですね。

6. EASY ANSWERS イージー・アンサーズ

lyrics & music by HIROHARU KINOSHITA

ベースの木下が手がけた粋なロックナンバー。ベースが結構前に出ているので、ビートや低音部がフューチャーされています。

キャッチーなメロディーを勢いよく放つさびがいいね。作り手は違えども、やっぱりそこはL⇔R。

フェイドアウトで終わり、最後にガツンと締めてくれるところがいいね。

7. THEME OF B.L.T. B.L.T.のテーマ

music by L⇔R

インタルード的に挟み込まれたインストナンバー。L⇔Rらしさや、ブリティッシュロックのような雰囲気が曲からにじみ出ています。

コーラスも十分に味があるし、一休みにぴったりな楽曲。

8. SEVENTEEN 17

lyrics & music by KENICHI KUROSAWA

いかにもL⇔R、いかにも黒沢兄が作るようなミディアムテンポのポップソング。 爽やかさやおしゃれな雰囲気を持ち合わせ、とても新鮮。

心地よいリズムと弾き具合がいいね。ま、L⇔Rの王道とでも言いましょうかね。

9. PARANOIAC STAR パラノイアック・スター

lyrics by KENICHI KUROSAWA music by HIROHARU KINOSHITA

奇妙なイントロや独特の展開で聞かせてくれるAメロ。Bメロまで不思議なサウンドで進行する。 やはり聞き所はサビかな。

かなり激しくアタックしてきます。とにかく全編を通して濃いよね。これでもL⇔Rなんだよね。

10. KEEP THE CIRCLE TURNING サークル・ターニング

lyrics by KENICHI KUROSAWA music by HIDEKI KUROSAWA、KENICHI KUROSAWA

イントロ無しでふつふつとしたバックサウンドを展開。

柔らかく、やさしく包み込んでくれるようなメロディーと、 黒沢兄のヴォーカルがムードたっぷりの三連バラード。

ちょっとした休息になるくらい、心地がよさがある曲です。

11. HELLO, IT'S ME (ALBUM MIX) ハロー・イッツ・ミー

lyrics & music by KENICHI KUROSAWA

L⇔Rの知名度を広めたCMソング。ガンガンO.A.されていたから、耳に残っている人もいるでしょう。 ポッキーのCMソングでしたね。

サビ入りから始まるミディアムテンポのロッカバラード。もう、黒沢兄本領発揮のメロディーで、きゅんとさせてくれる。 せつないんだ、これがまた。

アルバムではリマスタリングされた別ミックスで収録。よりクリアなサウンドになっています。 音が一つ一つ、きちんと伝わってくるね。

Best Album『Singles & more』● '94/12/1 release

L⇔Rにとって、初の本格的なベストアルバム。レコード会社移籍に伴ってリリースされた1枚です。 「Singles & more」ということで、シングル曲は今までリリースしたものすべてを収録しています。 でも、リリースしているシングルの数はそれほどまで多くないんだよね。結果的に、全14曲中、半分がシングル曲で半分がアルバムからの曲という構成となりました。 ジャケットからアートディレクションまで、アナログレコードのようなデザインとなっていて、まさにLP盤仕様のようだ。 A面がシングル曲でB面がアルバム曲。なかなかいいオチとなりましたね。 前期L⇔Rを探るにはもってこいのアルバムとなりました。これまでを凝縮していながら、これからを聞かせてくれる。 そういった意味では、アルバムの1曲目にボーナストラック的に収録されている「REMEMBER」の存在は大きいんじゃないかな。 ポップとマニアックを持ち合わせたL⇔Rならではの、ベストアルバムです。

6th Album『Let me Roll it!』● '95/12/16 release

シングル「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」がチャート1位を記録し、知名度もぐんと上がったL⇔Rの6枚目のオリジナルアルバム。

何処を切ってもL⇔Rならではの緻密なサウンドが詰まっています。さすがは職人集団だね。

キャッチーでポップな楽曲から、コアでマニアックな作品まで、多彩、多様な楽曲を作り上げる姿勢はさすがです。

シングル4曲(うち1曲は後にカット)を含むアルバムで、L⇔Rにとって最高のセールスをあげた作品です。

全曲シングル化できるほどの高クォリティ作。

1. MAYBE BABY

Lyrics & Music by KENICHI KUROSAWA

ノイジーなギターが鳴り響くイントロの後、キャッチーなサビ入りからスタートのポップなロックナンバー。

また、軽いテイストながらに作りこまれた曲なんだよね。さすがは黒沢兄だ。若干、カントリーテイストも含まれていて、なんだか愉快痛快です。

アルバムの世界に一気に引き込んでくれるようなオープニングの曲。

2. GAME

Lyrics & Music by KENICHI KUROSAWA

この曲はサビ入りから始まり、キャッチーなメロディーを放つロックナンバー。 このノリがシングルカットの決め手だったのかもしれませんね。

ポップに弾けていながらも、丁寧なメロディーライン。 また、アレンジが独特の空間を作り上げています。ちょっと響き渡っているよね。

何はともあれ、これぞL⇔Rというような痛快ロックに仕上がっている。 最後のドラムの2度打ちがポイントだね。

3. BYE

Lyrics & Music by KENICHI KUROSAWA

L⇔Rの真骨頂でもあるキャッチーなメロディーを炸裂させるシングルナンバー。 しかも、サビ入りから始まるので、ガツンとやられます。

ポップな面が全面に出ており、勢いを感じさせる曲。 タイトルの「BYE」というような、サヨナラ感は、まったくと言っていいほど感じられない。

むしろ明るすぎです。 これくらい明るいサヨナラだと、後味も悪くないよね。

ノンタイアップながら、結構セールスをあげた作品です。

L⇔Rの本領発揮というか、王道路線ですが、親しみやすいメロディーがやはり受けたんでしょうね。

4. DAYS

Lyrics & Music by KENICHI KUROSAWA

ミディアムテンポのアコースティックナンバー。 L⇔Rならではの世界を広げているようで、音も広がりがある。

シンプルながらにクリエイター、黒沢兄の魅力がたっぷりと詰まったナンバー。 特に詞を読んでみると、色々な日々があるもんだよね。

5. 僕は電話をかけない

Lyrics & Music by HIDEKI KUROSAWA

黒沢弟が作詞・作曲を、そしてヴォーカルまでも務めたミディアムナンバー。 やはり、曲のテイストが兄と違うんですよ。

コアに入るというか、結構マニアックな部分を見せているトラックだ。

ゆったり流れるアコースティックサウンドに乗せ、あらゆることを否定している歌です。

もちろん、ただ単に否定しているだけでなく、黒沢弟なりの解釈方法がまた面白い。

6. TALK SHOW

Lyrics & Music by KENICHI KUROSAWA

これまた、L⇔Rだからこそ出来るような曲だな。 淡々としたビートに、カントリー調のギターの音色に乗せて。

あたかもポエトリーリーディングのような、語り口調で歌う黒沢兄。 ポップな要素をぶっ壊して、マニアックながらにL⇔Rらしさを出した作品。

やばいですね。

7. HANGIN' AROUND

Lyrics & Music by HIROHARU KINOSHITA

ベース木下が詞、曲を担当した作品。ビートや重低音に飛んでいるポップなミディアムロックナンバー。

Aメロでは飛び跳ねるかのような弾け具合を提供。エッジの効いたギターもてんこ盛り。

一転、Bメロではメロディアスになり、サビへの盛り上げを進む。 やっぱり、黒沢兄弟とは違ったテイストながらに、三人揃ってL⇔Rを表した曲だね。

なかなかの作品で、かなり引き込まれます。

8. KNOCKIN' ON YOUR DOOR

Lyrics & Music by KENICHI KUROSAWA

L⇔Rの人気を証明する大ヒット曲。ミリオンセールスまで記録したドラマ主題歌。 黒沢兄のポップセンスが見事に表れている曲です。

とてもわかりやすい展開と、キャッチーなメロディーにひかれますね。

J-POPという枠組みで見事に収められていますが、やはりそのポップセンスには脱帽。

ドラム音をノックの音に仕立てた最後のサビ直前のブレイクも、面白いよね。

コンパクトに凝縮されたL⇔R。魅力が詰まっていながらも、大きく解き放っています。 L⇔Rの代名詞ともなった大ヒット曲。

悪く言えば、この曲だけで「一発屋」扱いされがちですね。 もちろん、L⇔Rは一発屋ではありませんよ。

9. OVER & OVER

Lyrics & Music by HIROHARU KINOSHITA

再びベース、木下の手がけたナンバー。やっぱり重低音が強めなのはベースならではの性? 彼なりの持ち味が十分に出ていますよ。

いい具合にエッジの効いたギターが前面に出ていますね。 単純明快なサビとメロディーの構成なので、わかりやすいし。

ポップに弾けながらキャッチーに引き込んできます。それでもL⇔R満載の面白い作品。

10. DAY BY DAY

Lyrics & Music by KENICHI KUROSAWA

ミディアムテンポのポップなナンバー。 ドラマの主題歌ながらにちょっと影が薄いのは難だなぁ。

丁寧な作りなのは変わりないんだけれども、それが裏目に出てしまったかのようだ。 テイストとしてはやはりなだらかなんだよね。

黒沢兄の作りこまれたメロディーで、きっとクォリティは高いな。 ただ、どこかが突出しているわけでもなく、全部で1つという収まりになっている。

几帳面なところをもう少し崩せばよかったんじゃないかなぁ。 シングルとしては、正直もう少し力が欲しかったな。

この曲がアルバムの先駆けとなっています。

11. LIME LIGHT

Lyrics & Music by KENICHI KUROSAWA

アルバムの締めはミディアムバラードナンバー。 ノイジーなギターが包み込み、ちょっと面白い音で引き込んでくれる作品。

特に聞かせどころなっているのがサビのリフですね。これがまたいいんだ。 最後に畳み掛けるように繰り返されて、ついつい聞き込んでしまう。

F.O.って言うところも、この曲の雰囲気にぴったりだ。静かに幕を下ろした感じで、アルバムの締めを担っていた。

7th Album『Doubt』● '97/4/16 release

通算7枚目のオリジナルアルバムは、初めてタイトルに「L」と「R」が入っていない、L⇔Rにとってかなり問題作と言われた作品です。 このアルバムリリースに至るまで、色々な紆余曲折があったそうで、今までのL⇔Rの歴史を「疑ってしまう」ようなアルバムとなった。 もちろん、L⇔Rならではの高いクオリティを持ちながら、やっぱり今までのL⇔Rとは、一味も二味も違い、鋭い勢いを感じさせる。 先行となったシングル2作品、「アイネ・クライネ・ナハト・ミュージック」と「STAND」がいい例でしょう。 「STAND」の方は、今までのL⇔Rをさらに磨きかけた作品だし、「アイネ・クライネ~」の方は、かなり衝撃的イメージを植えつけたし。 前述2曲に加え、CMソングとしてO.A.されていた「NICE TO MEET YOU」を加えた全13曲。 結果的に、このアルバムがL⇔Rにとって、最後のオリジナル作品となってしまったが、L⇔Rが本当にやりたいことができたアルバムなんじゃないでしょうかね。 名曲も揃っているし。 ちなみに、初回限定パッケージ仕様です。

1. STRANDED

作詞:木下裕晴 作曲:木下裕晴 Arranged by L⇔R & YUTAKA TOHYAMA

アルバム「Doubt」のオープニング。轟音鳴り響くギターに驚かされるロックナンバーです。 アグレッシヴで、とっても強力。ここまでゴリゴリした鋭い音を、L⇔Rが作り出すことが、信じられないね。 ちなみに作詩、作曲はベースの木下氏。ここまでぶっ壊してくるとは、何かあったんでしょうかね。荒れたL⇔R。

2. NICE TO MEET YOU

作詞:黒澤健一 作曲:黒澤健一 Arranged by L⇔R & YUTAKA TOHYAMA

エスニックというか、インディーというか、シタールの音がとっても民族的な音を作り上げるL⇔R初のマキシシングル。 しかも、両A面でのリリースということもあって、力の入れ様が違いますね。 メロディー部は、民族的というかエスニックな雰囲気があるんだけれども、サビはとってもポップでキャッチーな印象を与える。

CMソングとしてもがんがんと流れていましたからね。そういう意味で、きちんと役割は果たしたんじゃないでしょうか。

なお、明記されていないけれども、アルバムでは少々ミックスが直されています。

3. アイネ・クライネ・ナハト・ミュージック

作詞:黒澤健一 作曲:黒澤健一 Arranged by L⇔R & YUTAKA TOHYAMA

しばしの沈黙を経てリリースされた、衝撃のシングルナンバー。 誰がこんなL⇔Rを予想したんだろうか、というような不思議なロックナンバーです。 とにかくアングラ的な要素もあり、キャッチーな要素もありと、表裏一体となったL⇔Rの魅力が出ている。

タイトルもモーツァルトから拝借したりと、L⇔R、何かが吹っ切れた模様です。 サビでのギターとキーボードの絡みが心地よいじゃないですか。

4. First step

作詞:黒沢秀樹 作曲:黒澤健一 Arranged by L⇔R & YUTAKA TOHYAMA

ザックリギターが弾むミディアムロックナンバー。弟が作詩、兄が作曲というナイス兄弟プレーを発揮。 とにかく一歩踏み出してみなくちゃわからないよ、やってみなくちゃというような前向きな曲となっております。 サウンドの方も、爽やかな仕上がりで、なかなかいい曲です。

5. COUCH

作詞:黒澤健一 作曲:黒澤健一 Arranged by L⇔R & YUTAKA TOHYAMA

淡々としたプログラミングがイントロで奏でられるミディアムポップナンバー。 結構、落ち着いたトーンで繰り広げられた曲。黒沢兄のヴォーカルも、ちょっとローテーション気味ですね。 メロディー部は打ち込みがメインだけれども、サビになると生音がメインとなってくる。 ギターがかき鳴り、曲を彩る。そのギャップが曲の魅力でしょうかね。

6.

作詞:木下裕晴 作曲:木下裕晴 Arranged by L⇔R & YUTAKA TOHYAMA

サビから入るミディアムナンバー。サビのメロディーが、もう王道L⇔Rと言わんばかりのキャッチーさを持っていますね。 タイトルは「雲」だけれども、からっと晴れた空がよく似合うナンバーですね。何気ない気持ちで空を見上げるのもたまにはいいじゃない?というような、 リラックスさせてくれる曲。

7. FLYING

作詞:黒沢秀樹 作曲:黒沢秀樹 Arranged by L⇔R & YUTAKA TOHYAMA

詞、曲、そしてヴォーカルも黒沢弟が務めるミディアムスローのナンバー。 この曲は、とっても深くゆったりとしているナンバーだね。兄とは違うセンスを放ちながらも、しっかりとL⇔Rの音になっていますね。 詞がとっても深いじゃないですか。さすがは弟だ。飛ぶというよりも、ふわふわ浮いているような曲だね。

8. 僕は君から離れてくだけ

作詞:木下裕晴 作曲:木下裕晴 Arranged by L⇔R & YUTAKA TOHYAMA

ふわふわとしたSEと、ガツガツ入るドラム。そしてギター類もどしっと入ってくるイントロに、 力強さを感じるミディアムロックナンバー。ベースの木下による詞・曲で、とてもアグレッシヴな仕上がりとなっています。 熱いL⇔Rが繰り広げられています。それでも、ポップな要素とキャッチーなメロディーセンスは健在。さすがはL⇔R。

9. ブルーを撃ち抜いて

作詞:黒澤健一 作曲:黒澤健一 Arranged by L⇔R & YUTAKA TOHYAMA

物語が始まるようなイントロダクション。そこからミディアムスローのテンポで進行するロッカバラード。 静かな始まりなんだけれども、次第にサビに向かうにつれて盛り上がってゆく。サビではL⇔Rのポップセンスが爆発。 キャッチーなメロディーで、聞く人を包み込んでくる。さすがは黒沢兄の作品だけありますね。

10. 直線サイクリング

作詞:黒澤健一、黒沢秀樹 作曲:黒澤健一 Arranged by L⇔R & YUTAKA TOHYAMA

イントロからポップなセンス爆発。アップテンポのロックナンバーで、愉快痛快に進行しています。 サビに入ると、タイトルのような疾走感が出まくり聞いていて清々しいよね。ポップでキャッチーな要素が出まくっています。 いやぁ、この勢いはL⇔Rの新しい部分がよく出ているんじゃないかな?

11. そんな気分じゃない

作詞:黒沢秀樹 作曲:黒沢秀樹 Arranged by L⇔R & YUTAKA TOHYAMA

ぐつぐつとしたプログラミングビートに、ゆったりテイストのミディアムナンバー。 黒沢弟によるバラードナンバーは、弟のセンスが出まくった歌詞が印象的。本当に兄とは違う面から攻めてくるのに、結果的にL⇔Rの曲になってしまうんだ。 不思議だよな。ソロギターのパートが、随分とゆったりした感じで、とっても心地よいね。

12. STAND

作詞:黒澤健一、黒沢秀樹 作曲:黒澤健一 Arranged by L⇔R & YUTAKA TOHYAMA

アルバムからの先行の形をとってリリースされたシングルナンバー。 もう、極上のポップセンスを持つL⇔Rの真骨頂ですよ。ショー・レビューのようなイントロで幕開けて、キャッチーなサビから始まる曲です。 単純明快なポップロックと構成で、L⇔Rらしさが一番出ているんじゃないでしょうかね。

今までのL⇔Rに、ありそうでなかった曲です。ある意味、アルバム「Doubt」と象徴する曲かもね。

Compile Album『L+R (Last Release)』● '97/7/25 release

L⇔Rのデビュー作でもあるミニアルバム「L」と「R」。 1つは、1st Album「Lefty in the Right 左利きの真実」の前に枚数限定でリリースされ、後に発売された3rd album「LOST RARITIES」に収録されている「L」。 もう1枚は、プロモーション用として業界内に出回った「R」。 この2つのオリジナル作品は、今となっては入手困難といわんばかりの作品であり、L⇔Rを語る上では欠かすことのできない作品でもあります。 そんな2枚の作品を、なんと1つの作品としてコンパイルしてしまったアルバムがこの「L+R」。 別名「Last Release」と名付けられていますが、この後にもL⇔Rの作品はリリースされています(新作ではないけれどもね)。 あらためてL⇔Rの楽曲のクォリティが初期から素晴らしいものだったということを証明する作品です。 ちなみに、初回特典としてアルバム未収録のナンバーを2曲収録した8cm singleが付きます。 特に、ビートルズのカバー「PAPER BACK WRITER」は、L⇔Rの本領発揮といわんばかりのサウンドで楽しませてくれる。聞き応え十分。

LIVE Album『LIVE RECORDINGS 1994>>>1997』● '97/9/19 release

活動休止となったL⇔Rが、ライブアルバムを発売。しかも、4枚組みというこのヴォリュームはさすがです。 ただ、1枚に収録されている曲数、時間が少ないんです。見かけによらず、随分とコンパクトな作品ですね。 ディスクごとにライブの年代が分かれています。 DISC-1は、1994年のツアー「EQUINOX」から、渋谷公会堂での公演を収録。 9曲と、このアルバムの中では多い曲数ですね。初期~中期のL⇔Rのパフォーマンスです。 DISC-2は、1995年のツアー「LACK OF REASON -RETURN-」の渋谷公会堂などからのライブテイクを収録。 ブレイクする前の中期L⇔Rが詰まっています。 DISC-3は、1996年のツアー「Let me Roll it!」から、日本武道館での公演を中心に収録。 ブレイク直後、武道館という会場ですからね、L⇔Rの脂が一番乗っている頃で、勢いを感じます。 DISC-4は活動休止直前の1997年のツアー「Doubt」から、渋谷公会堂での公演を中心に収録。 なんか、もう突き抜けたというか吹っ切れた感が音から伝わってきますね。 かっこいいですよ。L⇔Rの醍醐味はライブにあるんだなと感じさせてくれる作品でありました。

ものすごい観客の歓声から始まる、デビュー曲のM-1。ポップなロックが大爆発ですね。 勢いを保ったまま、M-2へ。キーボードが華やかに響き渡っています。そしてアグレッシヴに。 ミディアムロックのM-3は、黒沢兄のヴォーカルが、とても滑らかだね。 かなり熱いM-4は、また独特な雰囲気を放っています。M-5は黒沢兄のヴォーカルがまた透き通っていますよ。 再び歓声が沸きあがるM-6。英語詞をじっくりと聞かせ、酔わせてくれます。 センスの光る極上ポップナンバーですね。続けてキャッチーなメロディーを放つ、シングルナンバーのM-7。 コーラスも必聴。こちらもL⇔Rならであのポップな要素が出まくっています。 ドラムの入り方が印象的なM-8。ポップなロックで観客を魅了しています。そして最後はL⇔Rの洋楽的センスが出まくった楽曲のM-9。 いい感じにブリティッシュロックで楽しませてくれる。

L⇔R本領発揮のロックナンバーM-1からスタート。観客からも手拍子がちらほらと。ドラムの勢いが、これまたいいじゃないですか。 スマッシュヒットを記録したM-2は、生演奏ならではの深みのあるサウンドで。コーラスワークも抜群な仕上がりです。 会場が変わってM-3。始まりはキーボードサウンドがメインとなっております。丁寧な音作りに心がけているような雰囲気が漂ってきますね。 黒沢兄のヴォーカルも、澄んでいます。切ないナンバーのM-4。音と歌とコーラスが見事に絡み合う。 この曲でもキーボードの効果が出ていますね。全体的に柔らかい印象を放つM-5。サビでのパンチが効いたドラムは健在ですね。 タイトル通りのロックなナンバーM-6では、勢いが今までと違う印象。これがL⇔Rの本当の姿なのかもしれませんね。熱い。

日本武道館での公演から。アルバム「Let me Roll it!」のオープニングナンバーでもあるM-1からの幕開け。 ドラムの音が、また突き抜けているじゃないですか。ギターもかき鳴っていますね。 日にちが変わって、随分アナログなイントロを醸し出したM-2。ツインヴォーカルが聞き所ですかね。間奏でのハーモニカがこれまたいいじゃないですか。 続いては、随分とアグレッシヴなロックナンバーのM-3。かなり熱いです。ギターがここぞとばかりにうねりまくっていますね。 ライブならではのパフォーマンスでしょうね。続けてもノイジーなギターが印象的なロックナンバーのM-4。 黒沢兄のヴォーカルも、かなりロックですね。さらに勢いを止めることなく、熱いロックナンバーのM-5。 ベンチャーズ並みのギターがインパクト大だね。ミディアムテンポのM-6では、じっくりと味わい深いL⇔Rを聞かせてくれます。 随分と丁寧な音という印象がする。そして、アコースティックギター片手に黒沢弟が歌い上げるM-7。随分としっとり。 そして、ヴォーカルが通っていますね。この曲だけは栃木県総合文化センターからの収録となったM-8。MCを入れつつ、伸びやかなヴォーカルを披露しています。 L⇔Rの集大成とでも言うべき、がっつりとした演奏には聞きほれますね。

赤坂BLITZからの公演からスタートするM-1。観客一同、まさかこの曲から始まるとは思っていなかったみたいだね。 まさに“Doubt”なツアーだ。かなり驚きの様子。そんな観客の戸惑いもお構いなしに、L⇔Rメンバーはロックしています。 続いて観客の手拍子が入る懐かしいナンバーM-2。とってもポップでキャッチーなL⇔R。コーラスワークも抜群だし、サビでは観客に歌わせたり。 さらにヒートアップして、M-3。かなりアグレッシヴなロックサウンドを聞かせてくれます。さて、会場がNHKホールに変わってM-4。 ぢゃっぱり会場が違うと、音の方も若干、違って聞こえますね。曲のほうもかなり突っ走っています。かなり熱いね。 間奏でのキーボードがまた聞かせてくれるんだ。M-5はポップでキャッチーなL⇔Rが大爆発。NHKホールの観客が大合唱する場面も。 さらにキャッチーなサビを持つ-6でも、観客に歌わせたりと、黒沢兄もサービス精神出しまくりですね。 黒沢兄の滑らかなヴォーカルが響きまくるM-7。途中の観客の盛り上がりも熱いじゃないですか。後半じゃ、ジャムセッション並みに熱い演奏を聞かせてくれます。 さらに勢いを加速させるかのように、熱いロックナンバーのM-8。L⇔R、爆発しています。キーボードが踊り、ギターがうねりをあげるこの曲で終了。

Best Album『Singles & more Vol.2』● '97/12/3 release

L⇔Rのヒストリカルな面を覗くことが出来るベストアルバム。 今作は、ポリスターから移籍したポニーキャニオンでの活動をまとめたような作品集となっています。 タイトル通りに、前半はシングルナンバーを、そして後半は3枚のアルバムの中から選りすぐりの曲が収録されています。 さらにはミックスを施している貴重なトラックまでも収録。活動休止だからこその蔵出し要素が出ていますね。 一方、在庫一掃セール的な見方も出来てしまいますがね。 だからといって、L⇔Rの曲をあらためて認識するいい機会となりましたね。 シングルではポップな面を前面に押し出し、アルバムの曲ではL⇔Rらしい、いい意味でのマニアックさを出した曲が多いことに気づくはず。 紙ジャケット仕様で、アナログ感を出す作りもセンスが出ている。

10. DAYS (Alternate Mix)

words & music:Kenichi Kurosawa

オリジナルのテイクに比べると、若干どこかしら音がクリアというか、 まとまり感があるように聞こえるね。ギターの音もザックリと。

11. 僕は電話をかけない (Alternate Mix)

words & music:Hideki Kurosawa

より一層、浮遊感が出たミックスですね。 そして、ヴォーカルともども響き方が広がっています。

Best Album『TREASURE COLLECTION』● '99/6/30 release

「20世紀の名曲を21世紀に」といったようなコンセプトを掲げて、レコード会社のポリスターなどが企画したベストアルバムシリーズにL⇔Rがラインナップ。 もちろん、レコード会社の企画ということで、L⇔Rのメンバー達は一切関係しておりません。 だから、ブックレットの中も、アーティストの写真は一切使われておりません。 随分とシンプルに歌詞だけが掲載されています。 さて、収録曲の方は、既発のベストアルバム「Singles & more」とそう大して変わりません。 「REMEMBER」は会社が違うためにカットされています。ほぼ収録曲が同じというのも、芸がないというかなんというか。 物足りなさがありますね。 果たして、21世紀に残したい曲が収録されているのでしょうか?初期L⇔Rの楽曲が詰まった近作のベストアルバムは、限定生産でのリリースです。

Best Album『Last Roll --11years of L⇔R--』● '02/9/19 release

長らく活動を休止しているL⇔Rのベストアルバムが登場。レーベルの枠を超えて、ポリスターとポニーキャニオン、それぞれのレコード会社から同時期に発売されました。 こちらのポニーキャニオンから発売されたベストアルバムは、なんとシングル曲全曲を収録しています。 何枚かすでにベストアルバムがリリースされているL⇔Rですが、全シングルがコンパイルされているのは、このベストアルバムが初めてです。 また、インターネットで投票された人気楽曲も収録。 ポップな要素が前面に出たベストアルバムとなりました。 この後にポリスターから発売されるべうとアルバムは、ちょっとマニアックぽさが前面に出ており、対を成す形となりましたね。 しかし、このベストアルバム、L⇔Rのメンバーは一切かかわっていないということなんです。 活動再開が待ち遠しいL⇔R。このアルバムで彼らの歴史に触れるのもいいかもしれませんね。

Best Album『Looking Back ~11 years of L⇔R』● '02/10/30 release

L⇔Rがミニアルバム「L」、「R」を発表してから11年を記念して、リリースされたベストアルバム。 とはいったものの、あくまで11年経っただけであって、11年間活動していたわけではないのであしからず。 PONY CANYON盤のベストアルバム「Last Roll」と連動した形となって発売されたこちらのアルバムは、 L⇔Rのプロデューサーでもあった岡井大二が選曲しているぽりすたー盤です。 メジャーでポップな楽曲はポニー盤に集約され、こちらにはL⇔Rのマニアックさがよく表れた曲が多く収録されています。 シングルナンバーも別ミックスだし、変化球を投げてきた。 色々な要素のでまくった作品を1つのアルバムにまとめたごった煮スープ状態で楽しめるベストアルバム。 ジャケットの牛は、どうやらこのアルバムのキャッチコピーで、「ギュウっと詰まっている」というところからきているのだとか。 ライナーノーツは読み応えありです。