1.伝道を始める
ヨハネが補らえられて後、イエスはガリラヤに行き、神の福音を宣べて言われた。「時は満ち、神の国は近くなった。悔い改めて福音を信じなさい。」
ヨハネが悔い改めを説いたように、イエス様も悔い改めを説きました。さらに、福音を信じなさいと言っています。福音を信じること、それから悔い改めることが、いっしょになっています。この二つには、切っても切れない関係があります。私たちはとかく、「信じているけれども、みことばを行なうことは難しい。」と言います。しかし、それは、みことばを信じていないとことを吐露しているのです。信じると言うことには、悔い改めが伴います。そして、悔い改めるならば、そこには、行いが伴います。
2.四人を弟子に
イエス様がガリラヤ湖のほとりを歩いていると、シモンとシモンの兄弟アンデレが湖で網を打っているのを見ました。彼らは漁師です。イエスは彼らに言った。「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう。」すると、すぐに、彼らは網を捨て置いて従いました。また少し行くと、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネを見ました。彼らは、舟の中で網を繕っていました。すぐに、イエス様が二人をお呼びになったのです。すると彼らは父ゼベダイと雇い人たちといっしょに舟に残して、イエス様について行きました。 彼らは、イエス様の呼びかけにすぐに応答しました。イエス様は、福音を伝える任務を、すぐれた人、地位のある人に託したのではなく、漁師のような普通の人に託したのです。
『 1:21 一行はカファルナウムに着いた。イエスは、安息日に会堂に入って教え始められた。1:22 人々はその教えに非常に驚いた。律法学者のようにではなく、権威ある者としてお教えになったからである。』
イエス様は、他のラビたちのようには、律法を教えませんでした。権威をもって、教えていたのです。 すると、すぐにまた、その会堂に汚れた霊につかれた人がいて、叫んで言った。「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は分かっている。神の聖者だ。」
そのとおりです、イエス様は悪の力を滅ぼすために来たのです。この世をサタンから奪い取って、神様のものに返すために来ました。イエス様は彼を叱りました。『黙れ。この人から出て行け』人々はみな驚いて、互いに論じ合います。「これはいったいどういうことなのだ。権威ある新しい教えだ。この人が汚れた霊に命じると、その言うことを聴く。」、ヨハネよりもさらに力のある方です。 こうして、イエス様の評判は、ガリラヤ全土に広まりました。
イエス様は会堂を出るとすぐに、ヤコブとヨハネを連れて、シモンとアンデレの家にはいりました。シモンのしゅうとめが熱病で床に着いていたので、さっそく彼女のことをイエス様に知らせます。イエス様は、彼女に近寄り、その手を取って起した。すると熱がひいたので、彼女は彼らをもてなしました。
人々は、汚れた霊が追い出されて、熱病がいやされたことを聞きつけて、イエス様が病を治し、悪霊を追い出すことができると知りました。そして、彼らがやって来たのが夕方、日没の時であることに注目してください。彼らは、安息日が終わってからイエス様のもとに集まって来たのです。彼らは、病気をいやすことは神の禁じる「働くこと」になる、と。 したがって、彼らは、そのようなおきてに縛られて、イエス様に病人を連れて来るのを控えていたのです。 しかし、イエス様は、さまざまの病気にかかっている人々を治し、悪霊を追い出しました。 そして、再び、悪霊が、ご自分のことを話すのを禁じています。イエス様は、人々がご自分のことをどう見ているのかを気にしていました。