2014年7月4日

【システム企画のマインドマップ活用術】

~ひとりのマインドマッパーで変わる!会議~

7月号の日経SYSTEMSは「社長がうなずくシステムの描き方」という特集でした。その中のp43「マインドマップを活用して目的設定」に当社がお手伝いさせていただいた企業様の事例が掲載されています。

新しい企画を考える会議に出席すると、書記の人がホワイトボードにアイデアを淡々と箇条書きにして記録をとる場面に出会います。実はこの方法だと、アイデアが発展することなく、自然と思考にストップがかけられてしまうのです。ここでぜひ活用していただきたいのが、マインドマップです。プロジェクトチームで1人、マインドマップが使える人がいると会議もサクサク進みますよ。今回は先ほどご紹介したの記事の番外編と題しまして、新しい企画のブレストの際にマインドマップを活用する為の手順をお伝えしていきます。


1 話し合うテーマを決める ------------------------------------------------------------

「今日の会議ではターゲット(Who)」のどんな「ニーズ」を「どうやって(How)」実現させるかという事業ドメインについてブレストしよう」このように限られた時間で何をテーマに話し合うのかを明確にしておくことが当たり前ですが大切なことです。

2 アイデア出しはキーワードで ---------------------------------------------------------

マインドマップを描くのは抵抗があっても、メンバーそれぞれが考えていることをキーワードで書いていくことはできると思います。おすすめは大判のポストイットに1つのキーワードを記入していくKJ法のようなやり方です。テーマに沿ってどんどんアイデアを出しましょう。

3 キーワードをマインドマップに集約 ----------------------------------------------------

プロジェクトチームの中の1人が、2で出したキーワードをマインドマップに集約していきます。キーワードを発表したときに出た意見も忘れずに書き足していきましょう。

4 全員でマインドマップを共有 --------------------------------------------------------

完成したマインドマップは会議で掲げたテーマの全体像が把握できるので、アイデアをまとめるときに役立ちます。また、全員の意見が集約されたマインドマップから新たなアイデアを思いつくこともあります。このような手順でブレストを進めると短時間でもアイデアが出やすく、意見をまとめるのもスムーズなのです。

ここで紹介したのはマインドマップを描ける人が1人の場合です。もちろんTLI(ThinkBuzan Lisenced Instructor:マインドマップを教えることができる資格)の身としてはプロジェクトメンバー全員がマインドマップを理解して描けるようになっている状況がより効果を発揮できるので望ましいです。しかし、マインドマップを活用するには意識的に毎日描いたりして継続的に取り入れる必要があり、なかなか続かないという人が多いと思います。そこで、実際の会議の場でマインドマップを描いてもらい「見る」ことからに慣れるのをおすすめします。見ていて何となく自分に合っている、興味が湧いてきたと感じればその時点で描き方を習えばよいでしょう。


…とこれまで私の体験や私見で述べてきましたが、言葉だけでは伝わらないのでぜひ一度マインドマップを取り入れた会議を読者のみなさまに体験してほしいです。

みなさまのプロジェクトチームに1人、マインドマッパーを加えてみませんか?

ご興味あるかたは、当社ホームページ「事業企画コンサルのご案内」をご覧ください。

2014年7月