2024年1月16日

【RPAコンサルタントの日常】

Wingetツールを使ってみよう


WingetというMicrosoftのツールを使う機会があったので調べてみたところ、これがPC管理をする上でかなり便利なツールということが分かったので紹介する。

Wingetとは、Windows PCのソフトウェア管理ツールである。コマンドプロンプトやPowerShellで使用する。このツールを使うことで異なるベンダーのソフトウェアの一括管理ができる。具体的にはインストール、アップデート、初期設定やアンインストールである。

 

詳しく言えば、このツールを使うとMicrosoftソフトウェア以外にも、Adobeなど多数のベンダーのソフトウェアを扱うことができる。

(あくまでWinget対象のソフトだけだが)

Microsoftソフトウェア以外はグループポリシーなどで初期設定など管理ができないことが多いが、このツールを使えば、Microsoft以外のソフトウェアも管理できる。また、インストールやアップデートも一括してできるので、複数のPCへの一斉インストールや自動アップデート設定されていなソフトウェアの一括アップデートも自在である。

 

例えば、Zoomの活用について紹介する。

皆様もZoomでこのような経験はないだろうか。しばらくZoom会議していない状態で、いざZoom会議に入室しようとしたら、Zoomアプリのアップデートが求められ、アップデートが完了するまでの5分、会議に入室できなかった。Zoomの自動更新はデフォルトでオフなので、あらかじめオンにする必要があり、またこの設定を行ってもZoomを自動起動させておかなければ、自動アップデートされないのである。このちょっとした問題を解決するために、Wingetが便利である。Wingetのアップデートコマンドをグループポリシーやタスクスケジューラに登録しておくのである。例えば月一回の設定にしておけば、Zoomをしばらく使っていなくても自動でアップデートされるので、会議に遅刻することがなくなる。

 

これまではMicrosoftのソフトウェア以外のソフトウェアの管理が難しかったが、今後はWingetを活用することで、PC管理を一層便利にすることができる。皆様も是非活用していただければ幸いである。

 

2024年1月

【小早川豊のコラム】

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