2022年12月12

【コンサルタント散歩】

進捗報告のポイント~


プロジェクトを進める際に大項目だけの大まかなスケジュールと大・中・小項目の詳細スケジュールの2つを作成します。ユーザとスケジュールの認識合わせを行う際には、主に大まかなスケジュールになり、そのスケジュール内容で進捗報告を行うと思います。今回は、ユーザに進捗報告する際のポイントを説明します。

ユーザと進捗報告をする際には、大項目で作成されたスケジュールを元に報告すると思いますが、大項目で報告をする場合には、各項目の期間が長いことからどの程度進んでいて、進捗として問題ないかなどが分かりにくくなってしまいます。そうならないために、大項目の線ベースでどれくらい終わっているのかを説明するのではなく、大項目の下に中・小項目をベースに数を洗い出し、進捗報告を行うのが良いと思います。例えば、大項目の下に小項目が10個存在するのであれば、その小項目に対してどの程度終わっているのかを補足として説明したり、備考として記載して数字でユーザと認識合わせをすると分かりやすくなります。

要件定義などでユーザと打ち合わせをして作業を進めていく工程では、大項目としては要件定義だけの記載や打ち合わせの回数だけ記載されており、それ以外は記載されていない場合がありますが、打ち合わせごとに何を打ち合わせるのかをユーザと共有して進めていく必要があります。例えば、要件定義の工程は打ち合わせが長期に何回も実施する必要があるため、各打ち合わせではどういったことを行うのかを決めて、ユーザと認識合わせを行います。打ち合わせ内容が明確化されていることで、問題なく進んでいるのか、それとも遅れいているので打ち合わせを増やしてリカバリーするのか等の判断をすることができます。

今回はほんの一例をあげましたが、実際はそのプロジェクトやユーザの特徴によって、どのように進捗報告を行えばよいかが違います。プロジェクトのキックオフや最初の進捗報告でどのような進捗報告にするのが最適かを確認して進めていくことをお勧めします。

2022年12月

【佐藤善哉のコラム】

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