2017年5月15日

【システム企画のマインドマップ活用術】

~勉強したことの記憶・復習を意識したことはありますか?~


前回(これまでのコラム)まで、マインドマップを活用した勉強のステップを紹介してきましたが、せっかく勉強しても、後に行われる試験などで勉強したことを活かせなければ意味がありません。今回は勉強してきたことを知識として定着させるために、記憶や復習方法についてお話ししていきます。

記憶に残りやすい情報

主に3点の情報が残りやすいとされています。これらのパターンを認識し、活かすとより効果的な勉強ができるでしょう。

①最初と最後の情報

最初は「初頭効果」、最後は「親近効果」と呼ばれ、最初と最後に起きたこと、あるいは紹介されたことは記憶しやすい傾向があります。

②連想・関連付け

最初と最後以外にも、「韻」を踏んでいたり、繰り返し出てきたりする情報、あるいは感覚と結びつくものを使うと記憶しやすいと言われています。

③特異なもの、目立っているもの

上記の通り、インパクトの強い言葉が出てくると記憶に残りやすいです。

復習方法

脳は勉強を終えた直後に新たに学んだことを整理・統合する時間を必要とするため、その時に記憶量がアップします。このときに復習をすると短期記憶が回復して関連付けが行われ、たった5分間復習するだけで記憶が定着しやすくなると言われています。逆に復習しないと24時間のうちに詳細情報の80%は失われてしまいます。

そして脳の仕組みとしては、勉強したことは最初に短期記憶に納められますが、それを長期記憶に移行するには復習が欠かせないのです。平均すると、下記のタイミングで定期的に5回以上復習を行うことが必要です。

1回目:学習の直後

2回目:学習の1週間後

3回目:1週間後

4回目:1か月後

5回目:半年後

(引用:マインドマップ勉強法)

このように、人間の記憶や復習について仕組みや効果的な方法を理解することで、マインドマップ勉強法もより効果的に使いこなせることでしょう。皆さんも資格試験の勉強などで意識してみてはいかがでしょうか。

2017年5月