2023年11月29

【コンサルタント散歩】

帳票を作成する際のポイント

システム開発プロジェクトで帳票を出力する機能の開発をすることがあると思います。この機能を大きく分けると、帳票に出力する項目をDBから抽出してデータを成型する部分と、帳票レイアウトとデータをどのように表示するのかを決める部分の二つに分けられます。今回は、後者の開発を行う際のポイントを記載します。

① どのような業務の帳票か

まずは作成する帳票はどのような業務(見積・発注・請求業務や確認用の一覧なのかなど)に利用されるのを把握する必要があります。これにより、どのような帳票にしなければならないかを決めることができます。

 

② 出力する項目と配置

帳票に出力する項目や配置を決めます。出力する項目によって、DBに格納されている情報のどの断面のデータを利用しなければならないのかを判断します。

 

③ 出力単位・形式

帳票出力が行われる際、画面からのボタン操作で帳票出力機能が実行されます。ボタンが配置されている画面から、どの単位(一覧画面の内容を行ごとに帳票を分けて出力するのか、参照画面の内容を1つ帳票として出力するのかなど)で出力するのか、どの形式(紙(印刷)、PDFファイル、Excelファイルなど)で出力するのかを決めます。

 

システム導入の際には、一から開発して導入するのではなく、業務にあったパッケージ製品を選択する場合が多いと思います。そのため、パッケージ製品に用意されている帳票を利用するのが当たり前になっています。新規に帳票を作成することはあまりないかもしれませんが、現業で利用している帳票とパッケージ製品に用意されている帳票レイアウトを比較した際に、足りない項目などがある場合があります。そういった場合に帳票作成ツールなどを用いて新たに帳票を作成しなければいけない際は、上記のポイントを参考にしてみてください。

 

2023年11月

【佐藤善哉のコラム】

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