2014年9月22日

【システム企画のマインドマップ活用術】

~マインドマップは手書きとデジタルどちらが良い?~

マインドマップには、手書きの場合と「imindmap」のようなソフトを使ってデジタルに書く場合があります。よく、どちらが良いのかという疑問を耳にします。私は、まずは手書きでマインドマップのルールを理解して書けるようになることが望ましいと思います。デジタルで書くのはその次のステップでしょう。

しかし、仕事環境を考えると現代のビジネスマンにとって1人1台はPCが欠かせない時代となり、手で文章を書くよりもPCでキーボードをたたく方が多くなってきたのではないでしょうか。それを考えると、マインドマップもデジタルに書く方が簡単で便利なような気がします。

はたしてどちらの方法でマインドマップを描くのがよいのでしょうか。

今回はシステム企画に活用する場合を考えて、それぞれの場合の活用方法をマインドマップも交えながらご紹介します。

◎ 手書きの場合

新たに企画するシステムのテーマに沿ってブレーンストーミングをする場合は手書きが良いでしょう。

書くことで脳が活性化されてより多く発想できることや、常にマインドマップの全体像を把握しながら書き進めて行けるので不足していたり、意見がたくさん出てきた箇所を把握できるメリットがあります。デメリットとしては、絵を書くのが苦手だったり、紙やホワイトボードに書くので無制限に書けないところが挙げられます。

◎ デジタルで書く場合 (今回は「imaindmap」というソフトを使うことを前提とします)

進捗会議などの議事録の清書にはPCで作ったものが良いでしょう。こちらのメリットとしては、書いたり消したりが簡単にできることや、データで保存できるのでかさばりません。そして、写真やイメージもデータさえあれば簡単に取り入れることができるので、絵を書くのが苦手な方にはおすすめです。しかし、マインドマップを書いている途中で全体像を見ることができないことや、書くことで得られる脳への刺激がないことがデメリットと言えます。

さて、冒頭の「マインドマップは手書きとデジタル、どちらが良いのか?」という問いに答えるために、手書きとデジタルについて整理してきましたが、結局はどちらかが優れている、という優劣はつけられません。両方のメリットやデメリットをよく理解したうえで、状況に応じて使い分けていくことが重要なのです。

2014年9月