2020年8月24日

【コンサルタント散歩】

~プロジェクトチームで作業を行う際に大切なこと~


皆さんは、プロジェクトチームで作業を行う際に大切なことは何だと思いますか。プロジェクトに携わると1人で作業するというよりは、チーム全体で作業することが多いのではないでしょうか。チームで作業する際、筆者は以下の3点が大切と考えます。

●作業のゴールを明確にすること

何を何時までに行わなければならないのか。どこまで作業すればよいのかを決める必要があります。ゴールを明確にしない場合、作業担当者は先が見えなくなり、忙しいプロジェクトでは作業担当者の不満はすぐに膨れあがります。

●ゴールまでの作業を明確にすること

ゴールに向かって作業を進めるにあたり、何をどの程度行わなければいけないのか。各作業はどういった内容で何を行えば1作業が終わるのかを決める必要があります。ゴールまでの作業を明確にしない場合、ゴールまでにどの程度の作業が残っているのかがわかりません。最悪の場合、ゴールしたと思っていたのに、この作業とあの作業をやらないとゴールしたことにならないというような具合に、後から作業が増える可能性があります。このような事態では作業担当者の不満は爆発してしまいます。結局「徹夜して頑張りましょう!」という流れになることが多いのではないでしょうか。

●情報を共有すること

各作業担当者がどの作業を行っていてどこまで進んでいるのか。作業している際に困っていて進められないことや課題・問題になっていることがないかを共有する必要があります。作業担当者の進捗を共有しない場合、作業の難易度によって進捗が変わってくるため、ある人は定時に帰り、ある人は残業しているというようなことが起こってしまいます。また、課題・問題を共有しない場合、ある人が作業に躓いていることを別の人が既に解決して先に進んでいるということが起こり、人によって進捗に差が出てしまいます。

チームで作業を進めていく場合は、上記の内容を念頭に置いて行うのと良いと考えます。プロジェクトはどうしても不測の事態が起きて、想定とは違うかたちになりやすいですが、ゴールやゴールまでの作業を明確にしておくことで、不測の事態が起きたとしても慌てることなく対応できるのではないでしょうか。また、作業担当者も納得して不測の事態に対応してくれるはずです。

皆さんもプロジェクトチームで作業する際に大切なことを今一度考えてみてはいかがでしょうか。

2020年8月