2020年11月24日

【中小企業のIT投資は社長が仕切れ!】

~コロナ後の新常態を考えるのは社長の仕事~


11月に入り、コロナ感染が「第三波」を迎えたようです。一方でアメリカの製薬会社は効果の期待できるワクチンの開発に成功し、許可申請を出したというニュースも聞かれます。おそらく日本はこの冬が最大の試練の時期となり、来春や来夏には気温上昇による鎮静化とワクチン供給開始により、コロナは終息に向かうのではないかと思われます。

それを期待して「この冬だけなんとかしのげれば、仕事のやり方はまた以前と同じになる」と考える人達がいます。その多くは50代以上の管理職だそうです。ネットの記事を拾ってみると「メールにファイル添付ができないことがテレワークで露呈した」、「パワーポイントを部下に作らせていたが、自分では作れない。部下を家に呼ぶわけにはいかないから困った」、「飲みにケーションで部下とコミュニケーションとっていたが、それができなくなった」といった話がたくさんあります。このように困っているベテラン社員は以前の状態に戻ることを切望していることでしょう。

しかし、あなたが社長ならこのベテラン達の悩みどう思いますが?彼らの悩みを解決するために、仕事のやり方を完全にコロナ以前に戻しますか?社長ならばそうは考えないはずです。ナンバー2と専務と一般社員よりも、社長と専務の意識の差の方が大きいといわれます。管理職であれば自分の仕事や自分の部下との関係性だけを見ていても、最低限の仕事はできるかもしれません。しかし、社長は全体最適を考える必要があります。その視点で言えば「コロナ前と後で、前の方が良かったものは戻すが、逆にコロナ後のやり方で良いものは継続する」という判断をするはずです。つまり、過去にそのまま戻ることはせず、新たなやり方を取り入れ、それが新常態となります。

▶社員の通勤にかかる時間、費用をどう考えるか?

▶勤務時間の管理をどうするか?

▶オンラインとリアルの働き方をどう組み合わせるか?

▶そのために必要となるIT予算をどうするか?

社長が新常態に向けて考えるべきことはたくさんあります。正直なところ、なかなかしんどいかもしれません。しかし、それを考え、実現することが会社のトップである社長の仕事です。

2020年11月