2019年11月25日

【コンサルタント散歩】

~調査結果を報告する際の注意点~

システム開発プロジェクトに携わっていると、システム開発を行っていて分からないことを自分で調べたり、先輩などに調査の依頼を受けて調べたりすることがあると思います。この調査した結果を正確に報告する際に気を付けなければならないことがあります。例えば、あるパッケージを用いてシステム開発を行っている場合に、当パッケージでどこまでシステムの開発ができるかを調査することを想定してお話します。

当パッケージで〇〇が実現できるか調査を行う場合、調査結果をしては以下のような回答が挙げられます。

①当パッケージに用意されている標準機能を用いることによって〇〇を実現することは可能である。

②〇〇の運用を変更することで、当パッケージに用意されている標準機能を用いて実現は可能である。

③当パッケージに用意されている標準機能で、〇〇の実現は難しそうである。カスタマイズすることで実現は可能である。

④当パッケージはカスタマイズを行っても〇〇の実現は難しそうである。

当件の調査結果を報告する際に、〇〇は実現可能であるか可能でないかということも大切ですが、結果として〇〇を実現できないときに自分自身の主観が入っていないかどうか気を付ける必要があります。ありがちなのが、パッケージ側で提供されているAPIを用いでカスタマイズを行えば〇〇の実現が可能なのに、調査した結果では分からず、自分の技術では難しいのでカスタマイズを行っても実現が難しいと報告してしまうことです。

ここではしっかりと、どこまで調査してどこの部分が分からないからカスタマイズしても実現可能か分からないことを報告するようにしましょう。カスタマイズしても〇〇の実現ができないと報告してしまった場合、カスタマイズできると分かった時に関係者から信用を無くしてしまうことになります。

皆さんも、パッケージの調査などで実現可能かの調査を行い、実現ができない場合には何故実現ができないのかをしっかりと報告するようにするようにしましょう。

2019年11月