2022年314

【RPAコンサルタントの日常】

SharePoint活用-Salesforceのデータ領域として


SharePointを使用していて、少し物足りなさを感じるのはファイルストレージの容量である。基本的には、10GBのファイルストレージに加え、標準ユーザライセンスの数に612MBを乗じた容量が割り当てられる。100ユーザであれば62.2GBほどになる。

 ※プランによって、ファイルストレージの容量が決まるので、詳しくは右記(英語)を参照してほしい。https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.overview_storage.htm&type=5

このファイルストレージの容量は、簡単なOfficeファイルの添付であれば十分かもしれないが、提案書など容量の大きいファイルの格納には物足りなさを感じる。そういった際は、外部のクラウドサービスにデータを格納してSalesforceと連携するのが好ましい。例えば、SharePointやBoxと連携しておけばSalesforce画面から容易にデータにアクセスできる。

Boxの場合は連携アプリがあるので、設定が簡単である。しかし、Boxユーザでない場合、新規でBoxを契約する必要があり、コストがかさむ。ただでさえ高いSalesforceライセンスに加え、Boxのライセンスまで必要になってしまう。

SharePointであれば、現在Microsoft365(旧Office365)ライセンスを保有している企業も多いであろう。忘れがちだが保有していれば追加費用なしで使用できる。SharePointの容量は「1TB+10GB×ユーザ数」である。つまり。100ユーザであれば、2TBの容量となる。これだけあれば、提案書などサイズの大きいファイルを格納するのを恐れる必要はない。

ただし、設定はBoxに比べて少々複雑である。

SharePointはMicrosoft365ユーザであっても、あまり活用されていないことが多いが、ファイル共有だけをとってみてもなかなか使い勝手が良いサービスである。今回のSalesforceとの連携以外にもさまざまな用途で使うことができるので、是非お試しいただきたい。

2022年3月